JPH0673461A - フロータ炉におけるストリップ安定走行方法 - Google Patents

フロータ炉におけるストリップ安定走行方法

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JPH0673461A
JPH0673461A JP7958692A JP7958692A JPH0673461A JP H0673461 A JPH0673461 A JP H0673461A JP 7958692 A JP7958692 A JP 7958692A JP 7958692 A JP7958692 A JP 7958692A JP H0673461 A JPH0673461 A JP H0673461A
Authority
JP
Japan
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strip
furnace
pressure
floater
nozzle
Prior art date
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Pending
Application number
JP7958692A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Fujino
眞司 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugai Ro Co Ltd
Original Assignee
Chugai Ro Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Chugai Ro Co Ltd filed Critical Chugai Ro Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストリップの横揺れ等を防止して安定した走
行を図る。 【構成】 ノズル3よりストリップSの下面に気体(例
えば熱風)を噴出してストリップSを浮揚搬送するフロ
ータ炉1において、ストリップSの走行状態、例えば左
右のノズルフェイス圧PL,PRを検出し、その検出結果
に基づいてストリップ両側の支持圧力差(│PL−P
R│)が最小となるように幅方向の気体噴出量を調整す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ストリップを浮揚搬送
するフロータ炉におけるストリップ安定走行方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図9に示すように、炉内に設けた
静圧パッド用ノズル100より熱風等の気体101を噴
出しながらストリップSを浮揚搬送するフロータ炉が知
られている。しかしながら、圧延後のストリップSには
C反り、逆反り、耳延び、中延び等があって形状が必ず
しも一様でないため、ノズルフェイス部102、即ちス
トリップ浮揚搬送支持面におけるストリップ支持圧力を
幅方向両側で釣り合わせるのが困難であり、このバラン
スがとれないと、図10に示すようにストリップSが幅
方向に移動する水平揺れや、図11に示すようにストリ
ップSの両側が上下するローリングを生じて、静圧パッ
ド用ノズル100や幅規制部材(図示せず)等に接触し
てストリップSが損傷するという問題点があった。
【0003】そこで、従来、上記ストリップSの水平揺
れ、ローリング(以下、これらを総称して「横揺れ」と
いう。)、および横揺れに起因する蛇行を防止する方法
として、ストリップSの上方に配置したトップノズルよ
りストリップSの上面に熱風等を吹き付けて荷重の増加
を図る方法や、ストリップSの走行張力を増加する方法
が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、トップ
ノズルを用いた方法は、トップノズルの風圧に対抗して
静圧パッド用ノズル100の噴出圧力を大きくしなけれ
ばならず送風動力が大きくなる、また、静圧パッド用ノ
ズル100の数が増加してフロータ炉の構造が複雑で大
型になる、さらに、炉内加熱量が多くなり燃料原単位が
悪くなるという問題点があった。また、ストリップSの
走行張力を増加する方法は、ストリップ処理条件で既に
一定の張力をストリップSに付与すべく調整されている
ので、防止策としては不適当であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決し、フロータ炉におけるストリップの横揺れや蛇行を
防止する新たなストリップ安定走行方法を提供するため
になされたもので、ストリップの走行状態を検出し、そ
の検出結果に基づいてストリップ両側の支持圧力差が最
小となるように幅方向の気体噴出量を調整するものであ
る。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明の実施例に
ついて説明する。図1から図6は本発明の第1実施例を
示し、フロータ炉1の炉本体2には、ストリップSの搬
送方向(矢印X方向)に沿って所定間隔ごとに静圧パッ
ド用ノズル3(以下「ノズル3」という。)が配置され
ている。上記ノズル3は、熱風チャンバ4の周囲に水冷
ジャケット5を設けた2重構造となっており、上記熱風
チャンバ4が熱風供給路6に接続され、水冷ジャケット
5が冷却水供給路7に接続されている。
【0007】ノズル3の上部にはストリップ搬送方向上
流側と下流側に炉幅方向のスリット8,8が形成されて
いる。また、スリット8,8の中間には、中央に仕切板
10を有する幅方向の風量調整用スリット9が形成さ
れ、このスリット9の左側開口部9Lと右側開口部9R
ら噴出される熱風量が風量調整装置11で調整可能とな
っている。
【0008】上記風量調整装置11において、圧力検出
器12はノズル3の上面の炉幅方向に設けた複数の圧力
測定孔13にそれぞれ収容されており、これら圧力検出
器12で検出されたノズルフェイス圧が圧力演算器14
に出力され、圧力演算器14で左側領域の平均ノズルフ
ェイス圧PLと右側領域の平均ノズルフェイス圧PRがそ
れぞれ演算され、その演算結果が弁制御装置15に出力
されるようになっている。
【0009】また、風量調整弁16は、中空円筒体の回
転軸17と、この回転軸17に固定した弁体18とから
なり、熱風チャンバ4の内部でスリット9に沿って配置
され、回動自在に支持されている。上記弁体18は、図
4に示すように、左右の扇状断面部18L,18Rからな
り、左側扇状断面部18Lと右側扇状断面部18Rの回転
軸17に対する取付角度がずらしてあり、左右の扇状断
面部18L,18Rの境界部をスリット9の中央に位置さ
せ、回転軸17の回転に基づいて上記扇状断面図1
L,18Rよって左側開口部9Lと右側開口部9Rが選択
的に開閉されるとともに、その開口率が調整可能となっ
ている。
【0010】さらに、回転軸17の一端は駆動装置19
に駆動連結され、上記弁制御装置15からの信号に基づ
いて回転軸17が正方向または逆方向に回転されるよう
になっている。また、回転軸17の両端部がロータリジ
ョイント20,20を介して冷却装置に接続されてい
る。
【0011】以上の構成を有するノズル3では、熱風供
給路6より供給された熱風は、スリット8,8より噴出
され、矢印X方向に搬送されるストリップSの下面に吹
き付けられ、ストリップSが浮揚搬送される。また、冷
水ジャケット5と回転軸17には冷水が供給され、ノズ
ル3、回転軸17および弁体18が冷却される。
【0012】風量調整装置11では、圧力検出器12が
ノズルフェイス部の圧力をそれぞれ所定時間ごとに検出
し、その検出結果を圧力演算器14に出力する。圧力演
算器14は上記検出結果に基づいて左側領域の平均ノズ
ルフェイス圧PRと右側領域の平均ノズルフェイス圧PL
をそれぞれ演算する。弁制御装置15は平均ノズルフェ
イス圧PLとPRの圧力差(PR−PL)に基づいて駆動装
置19を駆動し、弁体18を回動して左側及び右側開口
部9L,9Rの開口率を調整し、左右の平均ノズルフェイ
ス圧PL,PRが等しくなるように設定する。
【0013】具体的に、左側領域の平均ノズルフェイス
圧PLが右側領域の平均ノズルフェイス圧PRよりも高い
場合、弁体18は図6の状態に設定され、右側開口部9
Rが開放されとともに、この右側開口部9Rの開口率が圧
力差に応じて調整される。一方、左側断面部18Lで左
側開口部9Lが閉鎖される。その結果、スリット9では
右側開口部9Rからのみ熱風が噴出され、平均ノズルフ
ェイス圧PL,PRの不均衡が是正される。
【0014】また、右側領域の平均ノズルフェイス圧P
Rが左側領域の平均ノズルフェイス圧PLよりも高い場
合、弁体18は図5の状態に設定され、左側開口部9L
が開放されとともに、この左側開口部9Lの開口率が圧
力差に応じて調整される。一方、右側断面部18Rで右
側開口部9Rが閉鎖される。その結果、スリット9では
左側開口部9Lからのみ熱風が噴出され、平均ノズルフ
ェイス圧PL,PRの不均衡が是正される。
【0015】本発明の第2実施例について、図7,8を
参照して説明する。これらの図に示すノズル3aのスリ
ット8a,8aおよび熱風チャンバ4aは中央の仕切壁
21aでそれぞれ左右に区画されている。また、左右の
熱風チャンバ4aL,4aRに通じる熱風供給路22
L,22aRにはダンパ23aL,23aRが配置され、
モータ24aL,24aRの駆動に基づいてダンパ23a
L,23aRの開度が調整可能となっている。上記構成を
有するノズル3aでは、複数の圧力測定孔13aに設け
た圧力検出器(図示せず)の検出結果に基づいて左右の
平均ノズルフェイス圧PL,PRが演算され、それら平均
ノズルフェイス圧PL,PRが等しくなるようにダンパ2
3aL,23aRの開度が調整される。
【0016】なお、上記実施例では、ノズルフェイス圧
を検出し、その検出結果に基づいてノズルフェイス圧を
制御するものとしたが、ストリップSの横揺れを光セン
サや超音波センサ等で検出し、その結果に基づいてノズ
ルフェイス圧を制御するようにしてもよい。また、スト
リップ幅方向の噴出風量を調整する方法は、上記実施例
に限るものでなく、スリットに沿って移動するシャッタ
部材を設け、このシャッタ部材で噴出風量を制御するよ
うにしてもよいし、熱風チャンバの左右に回転式の弁体
をそれぞれ設け、それらの回転量を調整して噴出風量を
調整するようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるフロータ炉におけるストリップ走行安定方法によ
れば、ノズルフェイス圧の調整によりストリップの安定
走行が確保されるので、ストリップがノズルや幅規制部
材等の衝突して損傷することが無い。また、トップノズ
ルを採用した方法に比べて、無駄な気体の噴出が無くな
り、噴出風量の適正化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ノズルの平面図である。
【図2】 フロータ炉の横断面図である。
【図3】 ノズルの縦断面図である。
【図4】 弁体の斜視図である。
【図5】 弁体の断面図である。
【図6】 弁体の断面図である。
【図7】 第2実施例にかかるノズルの平面図である。
【図8】 第2実施例にかかるノズルの横断面図であ
る。
【図9】 ノズルの断面図である。
【図10】 ストリップ横揺れ(水平揺れ)の説明図で
ある。
【図11】 ストリップ横揺れ(ローリング)の説明図
である。
【符号の説明】
1…フロータ炉、3…ノズル、4…熱風チャンバ、8…
スリット、9…風量調整用スリット、11…風量調整装
置、12…圧力検出器、13…圧力測定孔、14…圧力
演算器、15…弁制御装置、16…風量調整弁、17…
回転軸、18…弁体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズルよりストリップの下面に気体を噴
    出してストリップを浮揚搬送するフロータ炉において、
    上記ストリップの走行状態を検出し、その検出結果に基
    づいてストリップ両側の支持圧力差が最小となるように
    幅方向の気体噴出量を調整することを特徴とするフロー
    タ炉におけるストリップ安定走行方法。
JP7958692A 1992-04-01 1992-04-01 フロータ炉におけるストリップ安定走行方法 Pending JPH0673461A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007217777A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Nippon Steel Corp ガスクッション型ノズル
JP2018053296A (ja) * 2016-09-28 2018-04-05 中外炉工業株式会社 帯状ワーク処理設備のシャッター機構

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007217777A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Nippon Steel Corp ガスクッション型ノズル
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