JP4928394B2 - コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタに関する。
従来、コネクタとして特許文献1に記載のものが知られている。このコネクタは、雄端子金具を収容するキャビティが設けられたハウジングを備える。キャビティ内には弾性変形可能なランスが設けられている。このランスが雄端子金具と係止することで、雄端子金具はハウジングに抜け止め状態で保持される。
特開2002−313496公報
しかしながら上記の構成によると、キャビティには、弾性変形したランスを逃がすための撓み空間を設ける必要がある。この撓み空間のために、ハウジングを小型化することが困難であった。
上記の課題を解決する手段として、例えば以下の構成が考えられる。すなわち、ハウジングの壁部には、この壁部の肉厚方向に挿通孔を形成する。一方、雄端子金具のうち貫通孔に対応する位置には係合孔を形成する。そして、ピンを備えた係合部材をハウジングに取り付けて、ハウジングの貫通孔内にピンを挿通すると共に、雄端子金具の係合孔にピンを係合させる。これにより、雄端子金具をハウジングに対して抜け止め状態で保持できる。
しかしながら上記の方法によると、壁部の肉厚方向からピンを挿通させるため、ハウジングの外壁面から、壁部の肉厚方向外方に、少なくともピンの長さ寸法に相当する作業スペースが必要となる。すると,例えば、貫通孔の貫通方向外方のうち上記の作業スペースに相当する領域には、他の部品を配設することができない等、設計上の制約が生じる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、ハウジングを小型化すると共に、雄端子金具を抜け止め状態に保持する際の作業スペースを小さくしたコネクタを提供することを目的とする。
本発明は、コネクタであって、タブを備える雄端子金具と、前記雄端子金具が後方から収容されるキャビティが設けられ、且つ前記キャビティの前壁には前記タブが貫通する開口が設けられたハウジングと、前記ハウジングのうち前記前壁及び前記前壁に連続する第1壁部に設けられて、前記開口の孔縁から後方に延びると共に前記キャビティと外部空間とを連通する第1スリットと、前記第1スリット内に進入して前記第1スリットの前端縁から後端縁にまで変位した後、前記第1壁部の肉厚方向内方に変位することにより前記雄端子金具と係合するピンを有する係合部材とを備え、前記ピンは、前記雄端子金具に対し後方への力が加えられたときに、前記第1スリットの後端縁に前方から当接する。
本発明によれば、雄端子金具はハウジングに対して次のようにして保持される。ハウジングのキャビティ内に雄端子金具を後方から収容する。続いてピンを、ハウジングに形成された第1スリット内に進入させ、第1スリットの前端縁から後方へ変位させる。ピンが第1スリットの後端縁に達したら、ピンを第1壁部の肉厚方向内方に変位させることで雄端子金具と係合させる。上述したピンは、雄端子金具に後方への力が加えられたとき、第1スリットの後端縁と前方から当接するようになっている。これにより、雄端子金具はハウジングに対する後方への変位が規制された、いわゆる抜け止め状態に保持される。
このように本発明によれば、雄端子金具をハウジングに保持するためのランスが不要となるので、弾性変形したランスを逃がすための撓み空間も不要となる。この結果コネクタを小型化できる。
また、ピンは、第1スリット内に進入可能になっている。これにより、ピンを雄端子金具と係合させるための作業スペースとしては、少なくとも、雄端子金具の外面から、第1壁部の肉厚方向外方に、ピンの流さ寸法を確保すれば足りる。これにより、少なくともハウジングの第1壁部の厚さ寸法の分だけ作業スペースを小さくすることができる。
本発明の実施形態としては、以下の構成が好ましい。
前記雄端子金具には、前記第1スリットの後端縁に対応する位置に、前記第1壁部の肉厚方向に第1係合孔が穿設されており、前記ピンは前記第1係合孔と係合する。
上記の構成によれば、ピンが第1係合孔と係合することで、ピンと雄端子金具とを確実に係合させることができる。
前記キャビティには前記タブの一部が収容されるタブ収容部が設けられており、前記第1スリットは前記ハウジングのうち前記タブ収容部に対応する位置に設けられており、前記第1係合孔は前記タブに形成されている。
上記の構成によれば、ピンによりタブを保持できるので、タブの位置精度を向上させることができる。これにより、接続信頼性を向上させることができる。
前記第1係合孔は前記雄端子金具を貫通して形成されている。
上記の構成によれば、ピンは、雄端子金具を貫通した姿勢で雄端子金具を保持できる。これにより、雄端子金具を一層確実に保持できる。
前記ハウジングのうち前記第1壁部と対向する第2壁部には、前記第1係合孔に対応する位置に、前記ピンの先端が係合する第2係合孔が、前記第1壁部の肉厚方向に設けられている。
上記の構成によれば、ピンの先端は、第2係合孔の内周面と、前方から当接する。これにより、ピンは、第1スリットと、第2係合孔との双方により後方への変位を規制されるようになっている。この結果、雄端子金具が後方に変位することを一層確実に規制できる。
前記ハウジングは合成樹脂製であって、前記ハウジングのうち、前記前壁と、前記第1壁部と対向する第2壁部とには、前記開口の孔縁から後方に延びると共に前記キャビティと外部空間とを連通する第2スリットが形成されており、前記第2スリットの後端縁は、前記第1スリットの後端縁と対応する位置に設けられている。
上記の構成によれば、ハウジングは前後方向に型開きする金型により成形可能となる。これにより、金型にスライド機構を設けなくてもよいので、金型が大型化することを抑制できる。
前記ハウジングのうち前記第1壁部の肉厚方向に沿って延びる外壁面には、前記係合部材を前記ハウジングに対して保持するロック部が設けられており、前記係合部材には、前記ロック部と係合するロック受け部が設けられている。
上記の構成により、ハウジングに対し、係合部材を保持できる。
前記ハウジングには、複数のキャビティが、前記タブの板厚方向に並んで設けられている。
上記の構成により、隣り合うキャビティ間のピッチを狭くすることができるので、コネクタを小型化できる。
本発明によれば、コネクタを小型化できると共に、雄端子金具を抜け止め状態の保持する際の作業スペースを小さくすることができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図12を参照して説明する。本実施形態に係るコネクタ10は、電気自動車やハイブリッド車等の車両(図示せず)に搭載されて、車両に搭載される機器(図示せず)とワイヤーハーネス(図示せず)との間の接続に用いられる。図1に示すように、コネクタ10は、タブ11を有する雄端子金具12と、この雄端子金具12を収容するキャビティ13が形成されたハウジング14とを備える。タブ11は、雌端子金具15と接続される。なお、以下の説明では、図1における左方を前方とし、右方を後方として説明する。
雌端子金具15は、金属板材をプレス成形することにより形成される。雌端子金具15は、図示しない機器に電気的に接続されている。本実施形態に係る雌端子金具15はいわゆるファストン端子である。この雌端子金具15は雄端子金具12と接続可能であれば任意の形状を採用しうる。図1に示すように、雌端子金具15は、底壁16と、底壁16の両側縁に形成される一対の接触片17とを備える。接触片17は、底壁16の側縁から垂直に立ち上がった後、内向きに曲げ形成されてなる。接触片17の先端と、底壁16との間隔は、接触片17が自然状態にあるときには、タブ11の厚さ寸法よりも少し小さく設定されている。
接触片17の先端と、底壁16との間に挿入されたタブ11は、接触片17の弾発力により、接触片17と底壁16との間に弾性的に挟持される。これにより雌端子金具15と雄端子金具12とが電気的に接続される。
コネクタ10は、合成樹脂製のハウジング14と、このハウジング14に取り付けられる金属製(例えばアルミダイキャスト製)のシェル18と、このシェル18に固定される金属製(例えばアルミダイキャスト製)の取付け部材19とを備える。
図1ないし図3に示すように、シェル18は、概ね断面形状が長円形状である筒状をなす。シェル18の前端部(図1における左端部)には、シェル18の径方向外方に放射状に延びるフランジ20が形成されている。フランジ20には、シェル18の径方向外側の領域に、取付け部材19とフランジ20とを固定するための固定部21が、前方(図1における左方)にオフセットされて形成されている。
固定部21の前面(図1における左側面)には、板状の取付け部材19が、溶接、接着等の公知の手法により取付けられている。図4に示すように、取付け部材19には、図4における上端部寄りの位置、及び下端部寄りの位置に、図4における右方に突出する2つの取付け片22が形成されている。この取付け片22の先端は、図2及び図3に示すように、前方(図2における左方)に曲げ形成されている。各取付け片22の先端部には、取付け片22と、機器を収容する金属製のケース(図示せず)とを接続するためのボルト挿通孔23が形成されている。また、取付け部材19には、図3における上側の端部から、前方(図3における左方)に突出して、挟持片24が設けられている。この挟持片24と、上述した取付け片22との間に、ケースを挟持した状態で、ボルト挿通孔23内にボルト(図示せず)を挿通させることで、取付け片22がケースにネジ止めされる。
図1に示すように、シェル18の内部にはハウジング14が収容されている。図5、図7及び図9に示すように、ハウジング14は、概ね断面形状が長円形状の筒状をなす本体25を備える。図1に示すように、本体25には、後方(図1における右方)に開口38する複数(本実施形態では3つ)のキャビティ13が、図1における上下方向に並んで設けられている。各キャビティ13内には、雄端子金具12が後方から収容されるようになっている。
雄端子金具12は、金属板材をプレス成形することにより形成される。雄端子金具12は、電線26の芯線27に接続されるバレル部28と、このバレル部28から前方(図1における左方)に延びて、電線26の径方向内方に段差状にオフセットされる連結部29と、この連結部29から前方に延びるタブ11とを備える。
電線26の芯線27の外周を覆う絶縁被覆30の外周面には、ゴム栓31が嵌着されている。このゴム栓31の外周面と、キャビティ13の内周面とが密着することで、電線26とハウジング14との間がシールされる。
雄端子金具12は、キャビティ13の内周面から突出する一対のリブ32の後端縁と、ゴム栓31の前端面とが後方から当接する位置まで挿入されるようになっている。
ゴム栓31の後方(図1における左方)には、ゴム栓31が後方に抜けるのを防止するためのリアホルダ33が装着されている。リアホルダ33は、ハウジング14の側壁に設けられて、側壁から外方に突出する複数の第1ロック部34と、リアホルダ33に設けられた第1ロック受け部(図示せず)とが係合することにより(図7及び図10参照)、ハウジング14に固定されている。
図8に示すように、本体25の前端面(図8における左端面)には、各キャビティ13に対応する位置に、前方(図8における左方)に突出するタブ収容筒部35が形成されている。図9に示すように、タブ収容筒部35の断面形状は矩形状をなしている。キャビティ13は、タブ収容筒部35の内側と連通している。タブ収容筒部35内にはタブ11の基部が収容されており、タブ収容部36とされる。タブ収容部36(キャビティ13)の前壁37には、タブ11が前方(図1における左方)に貫通するための開口38が形成されている。
図1に示すように、本体25の外周面には、本体25の前端部(図1における左端部)よりも、本体25の径方向外方に突出して、シールリング装着部39が形成されている。図9に示すように、シールリング装着部39は、本体25の外周面に、環状に形成されている。シールリング装着部39の外周面にはゴム製のシールリング40が装着される。
シールリング装着部39の後側(図1における右側)には、本体25の径方向外方に突出して段差部41が形成されている。この段差部41により、シールリング40が後方に変位することが規制される。
一方、本体25のうちシールリング装着部39の前側(図1における左側)には、フロントホルダ42が嵌着されている。このフロントホルダ42の後端縁は、シールリング装着部39よりも、本体25の径方向外方に突出しており、シールリング40が前方に変位するのを規制するようになっている。このフロントホルダ42は、ハウジング14の側壁に設けられて、側壁から外方に突出する複数の第2ロック部43と、フロントホルダ42に設けられた第2ロック受け部(図示せず)とが係合することにより(図7及び図9参照)、ハウジング14に固定されている。
シールリング40の外周が、機器を収容するケースと密着することで、ケースとコネクタ10との間がシールされる。
タブ収容部36を構成する壁のうち、図8における上側に位置するものは、前壁37の上縁と連続しており、第1壁部44とされる。前壁37、及び第1壁部44には、前壁37に形成された開口38から後方に延びる第1スリット45が形成されている(図8及び図9参照)。第1スリット45は、第1壁部44のうち、図9における左右方向の略中央に位置して形成されている。この第1スリット45は、第1壁部44の肉厚方向(図9における上下方向)に貫通している。これにより、タブ収容部36(キャビティ13)と、ハウジング14の外部空間とは連通している。
図1に示すように、タブ11には、雄端子金具12がキャビティ13内の正規位置に収容された状態で、第1スリット45の後端縁(図1における右端縁)に対応する位置に、タブ11を、第1壁部44の肉厚方向(図1における上下方向)に貫通する第1係合孔46が形成されている。第1係合孔46の断面形状は円形状をなしている。
図9に示すように、タブ収容部36を構成する壁のうち、第1壁部44と対向する位置には、第2壁部47が形成されている。図5に示すように、第2壁部47には、第1スリット45の後端縁(図5における右端縁)に対応する位置に、第2係合孔48が形成されている。第2係合孔48の断面形状は円形状をなしている。図8に示すように、第2係合孔48は、第2壁部47を、図8における上下方向(第1壁部44の肉厚方向)に貫通している。図1に示すように、雄端子金具12がキャビティ13内の正規位置に収容された状態では、雄端子金具12の第1係合孔46と、第2壁部47の第2係合孔48とは整合した位置に配されるようになっている。
図4に示すように、タブ収容筒部35には、雄端子金具12をハウジング14に対して抜け止め状態で保持するための係合部材49が配設される。係合部材49は、合成樹脂製であって、図4において上側に位置する上壁と、上壁の左右両側縁から、上壁の肉厚方向(図4における下方)に垂下する一対の側壁とを備える。
図4におけるタブ収容筒部35の左右両側壁の外側面には、図4における下端部に、左右方向外方に突出した一対の第3ロック部50(ロック部に相当)が設けられている。この第3ロック部50と、係合部材49の側壁に設けられた一対の第3ロック受け部51(ロック受け部に相当)とが係合することで、係合部材49がハウジング14対して正規位置に固定される。
図4における上壁の下側面には、図4における下方に垂下するピン52が形成されている。ピン52は断面形状が円形状をなしている。ピン52の外径寸法は、第1スリット45の左右方向の幅寸法よりもやや小さく設定されている。そして、図5に示すように、第1スリット45の幅寸法は、前後方向(図5における左右方向)について同じである。これにより、ピン52は、第1スリット45の前端縁から後端縁まで進入可能になっている。
図4における、上壁の下面からの、ピン52の下方への突出長さ寸法は、第1壁部44の上面と、第2壁部47の上面との間の寸法よりも大きく、且つ、第1壁部44の上面と、第2壁部47の下面との間の寸法と、同じか、やや小さく設定されている。
また、タブ11の第1係合孔46の内径寸法、及び第2壁部47の第2係合孔48の内径寸法は、ピン52の外径寸法よりもやや大きく設定されている。これにより、ピン52は、第1係合孔46及び第2係合孔48内に挿通可能になっている。
係合部材49がタブ収容筒部35の正規位置に取付けられた状態では、ピン52は、第1スリット45、第1係合孔46、及び第2係合孔48に挿通されている。そして、雄端子金具12に対して後方への力が加えられたときには、ピン52は、第1スリット45及び第2係合孔48の後端縁と前方から当接することにより、雄端子金具12が後方へ変位することを規制するようになっている。
図12に示すように、上下に並ぶタブ収容筒部35間のピッチ間隔は、タブ11の上面にピン52の下端を上方から当接させた姿勢で、ピン52を第1スリット45内に進入させたときに、係合部材49の上端部が、上方に位置するタブ収容筒部35に取付けられた係合部材49の下端部に干渉しない寸法に設定されている。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。まず、本実施形態のコネクタ10の組付け方法について説明する。
電線26の絶縁被覆30を剥がして芯線27を露出させる。この芯線27をバレル部28にかしめつけて、雄端子金具12と電線26とを接続する。電線26の絶縁被覆30の外周にゴム栓31を外嵌する。雄端子金具12をハウジング14のキャビティ13内に後方から挿入する。雄端子金具12は、ゴム栓31の前端縁がリブ32の後端縁と後方から当接するまで挿入する。雄端子金具12のタブ11をハウジング14の開口38から前方に突出させる。キャビティ13の後方から、リアホルダ33をハウジング14に嵌着して、ゴム栓31を抜け止めする。ハウジング14のシールリング装着部39に、シールリング40を外嵌する。続いてフロントホルダ42をハウジング14に嵌着して、シールリング40をハウジング14に保持する。ハウジング14に、シェル18及び取付け部材19を取付ける。
図11に示すように、係合部材49のピン52を下方に向けた姿勢で、且つ、ピン52の下端部がタブ11の上面と上方から当接した状態で、矢線に示すように、前方からピン52を第1スリット45内に進入させるようにして、係合部材49を前方から後方へ変位させる。
このとき、タブ収容筒部35のピッチ間隔は、係合部材49の上端部が、上方に位置するタブ収容筒部35に取付けられた係合部材49の下端部に干渉しない寸法に設定されているので、係合部材49同士は干渉しない。
図12に示すように、ピン52が第1スリット45の後端縁に達したら、矢線に示すように、係合部材49を下方(第1壁部44の肉厚方向内方)に変位させる。すると、ピン52は、タブ11の第1係合孔46内に挿通される共に、第2壁の第2係合孔48内に挿通される。
このとき、係合部材49の一対の側壁は、ハウジング14に形成された第3ロック部50に乗り上げて、互いに拡開方向に弾性変形する。さらに係合部材49が押し下げられると、側壁は復帰変形し、第3ロック部50と第3ロック受け部51とが係合することで、係合部材49がハウジング14に対して正規位置に取付けられる(図1参照)。このとき、第3ロック受け部51の下縁が、第3ロック受け部51の下端部と下方から当接することで、係合部材49が上方へ変位することが規制される。
図1に示すように、係合部材49が正規位置に取付けられた状態では、雄端子金具12に後方への力が加えられると、タブ11の第1係合孔46の内周面が、前方からピン52の外周面に当接する。すると、ピン52が後方に押圧されて、ピン52の外周面が、第1スリット45の後端縁及び第2係合孔48の後端縁と、前方から当接する。これにより、ピン52は、後方へ変位することが規制される。この結果、第1係合孔46の内周面がピン52によって支持されて、雄端子金具12が後方へ変位することが規制され、雄端子金具12がハウジング14に対して抜け止め状態で保持される。
このように本実施形態によれば、雄端子金具12をハウジング14に保持するためのランスが不要となるので、弾性変形したランスを逃がすための撓み空間も不要となる。この結果コネクタ10を小型化できる。
そして、ピン52は、第1スリット45内に進入可能になっている。これにより、ピン52を雄端子金具12と係合させるための作業スペースとしては、少なくとも、図12における雄端子金具12の上面から、第1壁部44の上方(第1壁部44の肉厚方向外方)に、ピン52の流さ寸法と、係合部材49の上壁の厚さ寸法とを確保すれば足りる。
仮に、第1スリット45ではなく、第1壁部44を上下方向に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔内にピン52を挿通する構成とすると、作業スペースとしては、図12における第1壁部44の上面から、第1壁部44の上方(第1壁部44の肉厚方向外方)に、ピン52の流さ寸法と、係合部材49の上壁の厚さ寸法とを確保する必要がある。
本実施形態によれば、少なくともハウジング14の第1壁部44の厚さ寸法の分だけ作業スペースを小さくすることができる。
さらに、ハウジング14には、複数のキャビティ13が、タブ11の板厚方向に並んで設けられている。これにより、隣り合うキャビティ13間のピッチを狭くすることができるので、コネクタ10を小型化できる。
また、本実施形態によれば、ピン52が雄端子金具12の第1係合孔46と係合することで、ピン52と雄端子金具12とを確実に係合させることができる。
さらに、第1係合孔46はタブ11に形成されているので、ピン52によりタブ11を保持可能になっている。この結果、タブ11の位置精度を向上させることができるので、雄端子金具12と雌端子金具15との接続信頼性を向上させることができる。
その上、第1係合孔46は雄端子金具12を貫通して形成されているから、ピン52は、雄端子金具12を貫通した姿勢で雄端子金具12を保持できる。これにより、雄端子金具12を一層確実に保持できる。
さらに、本実施形態によれば、ピン52の先端は、第2壁に形成された第2係合孔48の内周面と、前方から当接する。これにより、ピン52は、第1スリット45と、第2係合孔48との双方により後方への変位を規制されるようになっている。この結果、雄端子金具12が後方に変位することを一層確実に規制できる。
また、ハウジング14のうち第1壁部44の肉厚方向に沿って延びる外壁面には、係合部材49をハウジング14に対して保持する第3ロック部50が設けられており、係合部材49には、第3ロック部50と係合する第3ロック受け部51が設けられている。これにより、ハウジング14に対し、係合部材49を確実に保持できる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図13ないし図16を参照して説明する。本実施形態においては、前壁37及び第2壁部47には、前壁37の開口38から後方に延びる第2スリット53が形成されている。図16に示すように、第2スリット53は、第2壁部47のうち図16における左右方向の略中央に形成されている。第2スリット53の左右方向の幅寸法は、ピン52の外径寸法よりもやや大きく設定されている。これにより、ピン52は第2スリット53内に進入可能になっている。
図14及び図15に示すように、第2スリット53の後端縁は、第1スリット45の後端縁と対応する位置に形成されている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図13に示すように、係合部材49が正規位置に取付けられた状態では、雄端子金具12に後方への力が加えられると、タブ11の第1係合孔46の内周面が、前方からピン52の外周面に当接する。すると、ピン52が後方に押圧されて、ピン52の外周面が、第1スリット45の後端縁及び第2スリット53の後端縁と、前方から当接する。これにより、ピン52は、後方へ変位することが規制される。この結果、第1係合孔46の内周面がピン52によって支持されて、雄端子金具12が後方へ変位することが規制され、雄端子金具12がハウジング14に対して抜け止め状態で保持される。
このように本実施形態によれば、雄端子金具12をハウジング14に保持するためのランスが不要となるので、弾性変形したランスを逃がすための撓み空間も不要となる。この結果コネクタ10を小型化できる。
また、本実施形態によれば、第2スリット53は前後方向に延びて形成されている。これにより、ハウジング14は前後方向に型開きする金型により成形可能となる。この結果、金型にスライド機構を設けなくてもよいので、金型が大型化することを抑制できる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図17及び図18を参照して説明する。本実施形態においては、フロントホルダ42には、各タブ収容筒部35に対応する位置に、前方(図17における左方)の突出して設けられて、係合部材49を包囲する保持部54が形成されている。保持部54を構成する上壁の内壁面は、係合部材49の上面に上方から当接するようになっている。また、保持部54を構成する前壁の内壁面は、係合部材49の上壁の前端部に対して前方から当接するようになっている。さらに、保持部54を構成する下壁の内壁面は、係合部材49の下面に下方から当接するようになっている。
さらに、図18に示すように、保持部54を構成する側壁の内壁面は、係合部材49の側壁に、図18における左右方向外方から当接するようになっている。
また、詳細には図示しないが、タブ収容筒部35には第3ロック部50が省略されており、また、係合部材49には第3ロック受け部51が省略されている。
上記以外の構成については、実施形態1と略同様なので、同一部材については同一符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態においては、係合部材49をタブ収容筒部35に配設した後に、ハウジング14にフロントホルダ42を前方から取り付ける。上述したように、フロントホルダ42に形成された保持部54の内壁面は、係合部材49の外周面と、上方、前方、下方及び側方から当接するようになっている。これにより、係合部材49は、フロントホルダ42によってハウジング14に固定される。この結果、係合部材49をハウジング14に固定するためのロック機構を省略できる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)本実施形態においては、ハウジング14には3つの雄端子金具12が収容される構成としたが、これに限られず、雄端子金具12は、1つ、2つ又は4つ以上であってもよい。
(2)本実施形態では、フロントホルダ42と、係合部材49とは別部材としたが、これに限られず、フロントホルダ42と係合部材49とを一体に形成してもよい。
(3)ピン52の断面形状は円形状をなしていたが、これに限られず、ピン52の断面形状は、楕円形状、長孔状、又は三角形、四角形等の多角形状であってもよい。この場合、タブ11に形成される第2係合孔48は、ピン52の断面形状に対応して、それぞれ、楕円形状、長孔状、又は三角形、四角形等の多角形状とすればよい。
(4)本実施形態では、雄端子金具12のタブ11に第1係合孔46を設け、この第1係合孔46内にピン52が挿通される構成としたが、これに限られず、雄端子金具12が筒部を備え、この筒部を構成する壁にピン52が挿通される孔を設ける構成としてもよい。この場合、上記の孔は、雄端子金具12を貫通していなくてもよい。
(5)本実施形態においては、ピン52は、タブ11に設けた第1係合孔46と係合する構成としたが、これに限られず、例えば、雄端子金具12を構成する金属板材を切り起こして係合片を形成し、この係合片とピン52とが係合する構成としてもよい。
(6)本実施形態では、複数のキャビティ13は、タブ11の板面に交差する方向に並んで形成される構成としたが、これに限られず、複数のキャビティ13は、タブ11の板面に平行な方向に並んで形成される構成としてもよい。
(7)雄端子金具12と係合するピン52が、第1スリット45の後端縁と当接することにより、雄端子金具12を抜け止め状態に保持可能な場合には、第2係合孔48又は、第2スリット53は省略できる。
第1実施形態に係るコネクタを示す断面図 コネクタの側面図 コネクタの平面図 コネクタの、一部切欠正面図 ハウジングの平面図 ハウジングの平断面図 ハウジングの側面図 ハウジングの側断面図 ハウジングの正面図 ハウジングの背面図 係合部材を取付ける工程を示す断面図 係合部材を取付ける工程を示す断面図 第2実施形態に係るコネクタの断面図 ハウジングの平面図 ハウジングの側断面図 ハウジングの正面図 第3実施形態に係るコネクタを示す断面図 コネクタの、一部切欠正面図
符号の説明
10…コネクタ
11…タブ
12…雄端子金具
13…キャビティ
14…ハウジング
36…タブ収容部
37…前壁
38…開口
44…第1壁部
45…第1スリット
46…第1係合孔
47…第2壁部
48…第2係合孔
49…係合部材
50…第3ロック部(ロック部)
51…第3ロック受け部(ロック受け部)
52…ピン
53…第2スリット

Claims (8)

  1. タブを備える雄端子金具と、前記雄端子金具が後方から収容されるキャビティが設けられ、且つ前記キャビティの前壁には前記タブが貫通する開口が設けられたハウジングと、前記ハウジングのうち前記前壁及び前記前壁に連続する第1壁部に設けられて、前記開口の孔縁から後方に延びると共に前記キャビティと外部空間とを連通する第1スリットと、前記第1スリット内に進入して前記第1スリットの前端縁から後端縁にまで変位した後、前記第1壁部の肉厚方向内方に変位することにより前記雄端子金具と係合するピンを有する係合部材とを備え、前記ピンは、前記雄端子金具に対し後方への力が加えられたときに、前記第1スリットの後端縁に前方から当接するコネクタ。
  2. 前記雄端子金具には、前記第1スリットの後端縁に対応する位置に、前記第1壁部の肉厚方向に第1係合孔が穿設されており、前記ピンは前記第1係合孔と係合する請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記キャビティには前記タブの一部が収容されるタブ収容部が設けられており、前記第1スリットは前記ハウジングのうち前記タブ収容部に対応する位置に設けられており、前記第1係合孔は前記タブに形成されている請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記第1係合孔は前記雄端子金具を貫通して形成されている請求項2または請求項3に記載のコネクタ。
  5. 前記ハウジングのうち前記第1壁部と対向する第2壁部には、前記第1係合孔に対応する位置に、前記ピンの先端が係合する第2係合孔が、前記第1壁部の肉厚方向に設けられている請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記ハウジングは合成樹脂製であって、前記ハウジングのうち、前記前壁と、前記第1壁部と対向する第2壁部とには、前記開口の孔縁から後方に延びると共に前記キャビティと外部空間とを連通する第2スリットが形成されており、前記第2スリットの後端縁は、前記第1スリットの後端縁と対応する位置に設けられている請求項4に記載のコネクタ。
  7. 前記ハウジングのうち前記第1壁部の肉厚方向に沿って延びる外壁面には、前記係合部材を前記ハウジングに対して保持するロック部が設けられており、前記係合部材には、前記ロック部と係合するロック受け部が設けられている請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載のコネクタ。
  8. 前記ハウジングには、複数のキャビティが、前記タブの板厚方向に並んで設けられている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載のコネクタ。
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