JP2014154374A - 充電コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】アーク放電の発生による不具合を防止することが可能な充電コネクタを提供する。
【解決手段】充電コネクタ30は、電線48の端末部に接続される第1端子43と、電源側コネクタ10に対して正規位置で嵌合しているときに電源側コネクタ10に備えられた電源側端子18及び第1端子43に対して接続状態となる第2端子50とを備え、電源側コネクタ10に対して正規位置における嵌合状態からの離脱方向に相対的に移動すると、第2端子50は、電源側端子18との接続状態を保持しつつ第1端子43との接続状態を解除するとともに、第1端子43との接続状態が解除された後に電源側端子18との接続状態が解除されるように構成されている。
【選択図】図9

Description

本発明は、充電コネクタに関する。
電気自動車等の充電に用いられる充電コネクタは、充電の際に相手側コネクタと嵌合することで、充電コネクタの端子と相手側コネクタの端子とが接続されて、外部の電源から車両の蓄電装置に電力が供給されるようになっている。
ここで、誤って充電中に一方のコネクタが他方のコネクタに対して引き抜かれるなどした場合には、接続状態にあった端子間が離れる際にアーク放電が生じ、何らかの不具合が生じることが懸念される。
このようなアーク放電による不具合を解消する方策として、特許文献1には、接触バネとダミーバネを有する雌接続端子を雄コネクタハウジングに収容するとともに、接触突起とダミータブを有する雄接続端子を雌コネクタハウジングに収容したものが記載されている。
そして、雄コネクタハウジングを雌コネクタハウジングのフード部に嵌合させた際に、ダミータブとダミーバネとが接触バネと接触突起の接触に先駆けて接触し、ダミータブとダミーバネとの間にアーク放電が発生する。これにより、接触バネと接触突起と接触する際には、接触バネと接触突起との間にアーク放電が発生しなくなり、アーク放電で劣化や損傷が生じるのが防止されるように構成されている。
特開2001−250622号公報
ところで、特許文献1の構成では、ダミータブとダミーバネとが雌コネクタハウジングと雄コネクタハウジングとの嵌合面側に配されており、ダミータブとダミーバネとの接触によるアーク放電は、雌コネクタハウジングと雄コネクタハウジングとの間に発生するようになっている。そのため、アーク放電による発火がコネクタハウジングの嵌合面側から外部に漏れ、何らかの不具合が生じることが懸念される。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、アーク放電の発生による不具合を防止することが可能な充電コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、相手側コネクタと嵌合することで車両外の電源から車両に搭載された蓄電装置が充電される充電コネクタであって、ハウジングと、前記ハウジングに保持されるとともに電線の端末部に接続される第1端子と、前記ハウジングに保持されるとともに前記相手側コネクタに対して正規位置で嵌合しているときに前記相手側コネクタに備えられた相手側端子及び前記第1端子に対して接続状態となる第2端子と、を備え、前記相手側コネクタが前記正規位置における嵌合状態からの離脱方向に相対的に移動すると、前記第2端子は、前記相手側端子との接続状態を保持しつつ前記第1端子との接続状態を解除するとともに、前記第1端子との前記接続状態が解除された後に前記相手側端子との接続状態が解除されるように構成されている充電コネクタ。
本発明によれば、相手側コネクタが正規位置における嵌合状態から離脱方向に相対的に移動すると、第2端子は、第1端子との接続状態が解除された後に、相手側端子との接続状態が解除されるように構成されているため、充電中に相手側コネクタを嵌合状態から離脱させたとしても、アーク放電を第1端子と第2端子との間に発生させ、第2端子と相手側端子との間には発生させないようにすることが可能になる。
このようにアーク放電を第1端子と第2端子との間に発生させることにより、コネクタハウジングの嵌合面側にアーク放電を発生させる構成と比較してアーク放電による発火をコネクタハウジングの嵌合面側から外部に漏れにくくすることが可能になる。
よって、アーク放電の発生による不具合を防止することが可能となる。
上記構成の実施態様として以下の構成を有すれば好ましい。
・前記相手側端子は、ピン状の端子であり、前記第2端子は、複数の弾性接触片を環状に連ねて構成された筒状接触部を有し、前記相手側端子は、前記筒状接触部の内側で前記複数の弾性接触片に挟持される。
このようにすれば、複数の弾性接触片が相手側端子を挟持することで相手側端子と第2端子との間の接触抵抗を低減させることが可能になるとともに、複数の弾性接触片と相手側端子との間の摩擦力により第2端子を相手側端子に追従させて移動させることが可能になる。
・前記第1端子及び前記第2端子の少なくとも一方には、前記第1端子及び前記第2端子の他方に弾性接触して電気的に接続される第1放電用弾性片が形成されている。
このようにすれば、第1端子と第2端子とを電気的に接続する構成を簡素化することが可能になる。
・前記第1端子の端末部に接続された電線は、前記相手側コネクタとの嵌合方向に対して交差する方向に延出されている。
このようにすれば、相手側コネクタの嵌合方向において充電コネクタの配置に必要なスペースを小さくすることが可能になる。
・前記第1端子は、複数の第2放電用弾性片を環状に連ねて構成された放電接続部を有し、前記第2端子は、前記放電接続部の内側に挿通されて前記複数の第2放電用弾性片に挟持される挿通部を備え、前記複数の弾性接触片が前記相手側端子を挟持する力は、前記複数の第2放電用弾性片が前記挿通部を挟持する力よりも強い。
このようにすれば、第1端子と第2端子との間の接触抵抗を少なくして第2端子を相手側端子に追従させることが可能になる。
・前記第2端子を弾性力によって所定の位置に移動させる弾性部材を備えている。
このようにすれば、第2端子と相手側端子との接続状態が解除された後の第2端子の遊動を防止することが可能になる。
・前記ハウジングは、前記第1端子と前記第2端子との間のアーク放電が発生しうる部分を外部と隔てる隔壁を備える。
このようにすれば、アーク放電による発火がハウジングの外部に漏れることを防止できる。
・前記ハウジングには、前記第1端子及び前記第2端子を収容するための収容孔が形成されており、前記第1端子及び前記第2端子を前記収容孔内に保持する保持部材を備え、前記保持部材は、前記収容孔を覆うように形成されている。
ハウジングに第1端子や第2端子を収容するための収容孔を設ける場合には、アーク放電による発火が収容孔から外部に漏れることが懸念されるが、本構成によれば、第1端子及び第2端子を収容孔内に保持する保持部材を利用してアーク放電による発火が外部に漏れることを防止することが可能になる。
本発明によれば、アーク放電の発生による不具合を防止することが可能となる。
実施形態1の充電コネクタが電源側コネクタと嵌合した状態を示す斜視図 充電コネクタが電源側コネクタと嵌合した状態を電源側コネクタの背面側から示す図 充電コネクタを示す斜視図 充電コネクタを示す正面図 充電コネクタを示す平面図 充電コネクタを示す背面図 充電コネクタを示す分解斜視図 図2のA−A断面図 図8の正規における嵌合状態から電源側コネクタが移動し第1端子と第2端子との間の接続が解除されてアーク放電が発生しうる状態を示す図 図9の位置から電源側コネクタが移動して電源側端子と第2端子との接続が解除された状態を示す図 電源側コネクタが充電コネクタから離脱した状態を示す図 実施形態2の充電コネクタが電源側コネクタと嵌合した状態を示す斜視図 充電コネクタが電源側コネクタと嵌合した状態を電源側コネクタの背面側から示す図 充電コネクタを示す斜視図 充電コネクタを示す正面図 充電コネクタを示す平面図 充電コネクタを示す左側面図 充電コネクタを示す背面図 充電コネクタを示す分解斜視図 図13のB−B断面図 図13のC−C断面図 図21の正規嵌合状態から電源側コネクタが移動し第1端子と第2端子との間にアーク放電が生じうる状態を示す図 電源側コネクタが充電コネクタから離脱した状態を示す図
<実施形態1>
以下、実施形態1について、図1〜図11を参照して説明する。
本実施形態の充電コネクタ30は、電気自動車等の車両に備えられており、図1に示すように、外部の充電装置に設けられた電源側コネクタ10(「相手側コネクタ」の一例)を接続することで車両の蓄電装置が充電されるものである。以下では、コネクタ10,30の互いの嵌合方向を前方とし、上下方向及び左右方向については、図2を基準として説明する。
(電源側コネクタ10)
電源側コネクタ10は、全体としてピストル形状をなしており、アルミニウム合金製または合成樹脂製の電源側ハウジング11と、電源側ハウジング11に収容された電源側端子18(「相手側端子」の一例)とを備えている。
電源側ハウジング11は、電源側端子18が収容された本体部12と、本体部12の後端部から斜め下方に延びて本体部12と一体に成形されたグリップ部11Aとを備えている。
本体部12は、図11に示すように、電源側端子18が保持される端子保持部13を備える。
端子保持部13は、電源側端子18が収容される端子収容室14を有する。
端子収容室14は、前後方向に長い空間を有しており、電源側端子18の周囲を包囲する仕切り壁14Aを有する。
仕切り壁14Aの内壁には、端子収容室14を前後に隔てる板状の区画壁16が設けられている。
区画壁16には、電源側端子18を挿通可能な円形状の端子挿通孔17が形成されている。
端子収容室14の前方側は、前方に開口する進入孔15とされている。
充電コネクタ30との嵌合時には、端子収容室14の内側に充電コネクタ30の筒状部35が嵌め入れられる。
電源側端子18は、細長い丸ピン形状の端子(丸ピン端子)であり、金属からなる端子本体19と、端子本体19の先端部に取付けられた絶縁性のキャップ21とを備える。
端子本体19は、銅又は銅合金等の金属からなり、前方側が車両側の第2端子50と接続される円柱状の端子接続部20とされ、後方側が図示しない電線と接続される電線接続部27とされ、端子接続部20と電線接続部27の間に外方に鍔状に張り出すフランジ部28が形成されている。
端子接続部20は、先端にキャップ21が取付けられる凹部26を有する。凹部26内の前端部には、内方側に突出する一対の抜け止め突部が形成されている。
キャップ21は、合成樹脂製であって、端子本体19の先端よりも前方側に配される頭部23の後方に段差状に縮径されて凹部26内に挿通される係止片24を備える。
頭部23は、先端部を切欠いた円錐状であって、先端側に向けて傾斜状に先細になることで、前後方向において頭部23の外面が端子本体19の外面に沿うようになっている。
係止片24は、頭部23の後端から延出されて凹部26に挿通されており、外方に張り出すことで凹部26の抜け止め突部に係止されて抜け止めされる爪状の抜け止め係止部を備える。この抜け止め係止部は、頭部23を引くことで、抜け止め突部への係止が外れてキャップ21を取り外すことができる。
電線接続部27は、図示しない電線の端末部において露出させた芯線が挿通される筒状をなしている。
電線接続部27を外方からかしめて圧着することで被覆電線の端末部で露出した芯線が電線接続部27に接続される。
この電線接続部27の後端部は、図示しないゴム栓が装着されるとともに、その後方に電源側ハウジング11の内壁に係止されたリテーナ59が配されることで電源側端子18の後方側への移動が規制され、電源側端子18が抜け止めされている。
フランジ部28は、区画壁16に前止まり状態で当接することで、端子収容室14内において電源側端子18を前方側に位置決めしている。
(充電コネクタ30)
充電コネクタ30(車両側コネクタ)は、図示しない車両のボディカバーによって開閉されるコネクタ収容凹部内に収容されており、図7に示すように、合成樹脂製の車両側ハウジング31(「ハウジング」の一例)と、車両側ハウジング31に保持され、電線48の端末部に接続される第1端子43と、電源側端子18及び第1端子43に接触して電気的に接続される第2端子50とを備える。
車両側ハウジング31は、図11に示すように、第1端子43及び第2端子50を収容する複数(2個)の端子収容部34と、複数の端子収容部34の外周から外方に張り出し、前方にフード状に開口するフード部32とを備えている。
フード部32は、有底筒状であって、円筒形状の周壁部32Aと、周壁部32Aを閉塞する奥壁部33とを備えている。
周壁部32Aは、その先端が端子収容部34の先端よりも前方側に突出している。
周壁部32Aの外周には、車両に取り付けて固定するためのフランジ状の被固定部57が形成されている。
端子収容部34は、左右一対設けられており、共に、フード部32内に筒状に突き出る筒状部35と、奥壁部33の後方(外側)に筒状に延出された外側延出部37とを備えている。
筒状部35は、円筒形状であって、その内側に第2端子50の筒状接触部51がほぼ隙間なく挿通されるキャビティを備えており、奥壁部33に対して直交する方向に延びている。
筒状部35の先端部には、電源側端子18を挿通可能な開口部36が形成されている。
開口部36は、電源側端子18を挿通可能な円形状であって、前端部に前方側に向けて傾斜状に拡径されて電源側端子18を開口部36の内側に案内するガイドテーパが形成されている。
外側延出部37は、第2端子50の後端部及び第1端子43を外部と隔てる筒状の隔壁37Aを形成している。
隔壁37Aは、筒状部35の後方側に筒状部35より肉薄で連なるとともに、その内径が筒状部35よりも拡径されている。これにより、筒状部35と外側延出部37との間には、段差状の段差部38が環状に形成されている。
段差部38には、コイルばね等からなるコイル状の弾性部材56の一端側が溶接等の公知の接続手段で接続されている。
段差部38には、第2端子50が前方側へ移動した際に第2端子50に当接して第2端子50を前止まりさせる前止まり凸部38Aが筒状部35の内周縁に沿って形成されている。
外側延出部37の外周面には、係止突部37Cが形成されている。
係止突部37Cは、外方に段差状に突出し、後方側に向けて傾斜状に突出寸法が小さくなる形状をなす。
外側延出部37には、図7に示すように、その後端部に第1端子43が外部に導出される部分が切欠かれた切欠部37Dが形成されている。
外側延出部37の後端部は、第1端子43及び第2端子50を装着するための収容孔37Bの開口縁とされており、この収容孔37Bの開口は、保持部材39で閉塞される。
保持部材39は、合成樹脂製であって、2個の端子収容部34に備えられた2個の収容孔37Bに対して一個の保持部材39が装着されており、2個の収容孔37Bを一体的に覆う板状の保持板部40と、保持板部40の縁部から立ち上がる複数の起立壁41とを備える。
保持板部40には、第1端子43が配される側に直線状に交差する複数のリブ40Aが突設されている。
複数の起立壁41には、長方形状の複数の係止孔42が貫通形成されている。
係止孔42を有する起立壁41は外方側に撓み変形可能に構成されており、係止孔42の孔縁に外側延出部37の外周面の係止突部37Cが係止する。
複数の端子収容部34に第1端子43及び第2端子50が収容孔37Bの開口から収容されて保持部材39が装着されることで、第1端子43及び第2端子50が端子収容部34における収容孔37B内の所定の位置に保持されて第1端子43及び第2端子50が抜け止めされる。
周壁部32Aの外側には、フード部32の開口を閉じる図示しない円板状のカバーを回動可能に支持するカバー支持部31Aが設けられている。
奥壁部33における端子収容部34とは異なる位置には、複数の信号線29の端末部に接続された複数の信号端子58が収容される信号端子収容部33Aが奥壁部33の前後に突き出るように設けられている。信号端子58は、信号用リテーナ49に後方から保持されて抜け止めされる。
第1端子43は、複数(2個)であって、端子収容部34のそれぞれに収容されており、共に、銅又は銅合金等の金属からなり、電線48の端末部に接続される電線接続部44と、電線接続部44に一体に連なり第2端子50との間を放電させる放電接続部45とを備える。
電線接続部44は、いわゆるオープンバレル形であって、電線48の端末部において絶縁被覆から露出させた芯線が載置される底板を有し、芯線を一対のバレル片44Aで底板側にかしめて圧着する。
電線48の第1端子43とは異なる他方の端部は、充電コネクタ30の側方に延出され、図示しないバッテリ(電池モジュール)等の蓄電装置に電気的に接続される。
放電接続部45は、平板状の板状部46と、板状部46の側縁部から板状部46に重なる側に押し返し状に延びる第1放電用弾性片47とを備える。
板状部46は、電線48の延出方向に沿って帯状に延びており、その両側縁における第1放電用弾性片47の左右を挟む位置に一対の突部46Aが形成されている。
一対の突部46Aは、板状部46の板面に沿って形成されており、第1放電用弾性片47が配される内側が段差状であって外側が傾斜状に突出寸法が小さくなる形状とされている。
第1放電用弾性片47は、前後方向(板状部46の板厚方向)に弾性変形可能であって、板状部46の一方の側縁部を基端部として片持ち状に形成されており、その外面の中心部には、第2端子50に接触する接点部47Aが突出している。
第2端子50は、複数(2個)であって、複数の端子収容部34のそれぞれに収容されており、共に、銅又は銅合金等の金属からなり、筒状の筒状接触部51と、筒状接触部51の後端部に形成され外方に段差状に拡径された拡径部54とを備えており、電源側コネクタ10が充電コネクタ30に正規位置で嵌合しているときには、電源側端子18及び第1端子43の双方に接続状態となる。
筒状接触部51は、周方向の所定間隔ごとに(間欠的に)前後方向に延びるスリット52を形成することで、環状に連なる複数の弾性接触片53を形成している。この種の端子は、すり割り端子などの名称で呼ばれる場合がある。
複数の弾性接触片53は、その先端部が外方側に曲げられており、これにより、筒状接触部51の先端部の内径が拡径されている。
拡径部54は、外方に鍔状に張り出しており、拡径部54の前面の段差部55には、一端側が車両側ハウジング31の段差部38に接続された弾性部材56の他端部が溶接等の公知の接続手段で接続されている。
これにより、弾性部材56は、コネクタ10,30が嵌合していない状態(筒状接触部51と電源側端子18とが接続状態にない状態)においても、図11に示すように、弾性部材56の弾性力により拡径部54を後方に付勢しており、拡径部54が弾性接触片53に当接する位置に移動している。
この弾性部材56の弾性力(弾性係数)は、筒状接触部51と電源側端子18とが接続状態にあるときに電源側コネクタ10が離脱する方向に相対的に移動した場合には、第2端子50と電源側端子18との間の接続状態を維持しつつ弾性部材56の弾性力に逆らって第2端子50が電源側端子18に追従して移動することができる程度のものが使用される。
拡径部54の後面は、第1放電用弾性片47の接点部47Aが接続されて電気的に接続されるとともに離脱時に放電を生じさせる放電接触面54Aとされている。
次に、以上のように構成された充電コネクタ30から電源側コネクタ10が離脱する際の作用・効果について説明する。
電源側コネクタ10と充電コネクタ30とが嵌合した状態では、第2端子50の筒状接触部51の内側に電源側端子18が挿通されて筒状接触部51と電源側端子18とが電気的に接続された接続状態となっている(図8)。
この正規位置における嵌合状態から電源側コネクタ10の充電コネクタ30に対する離脱(相対的な離脱)が開始されると(図9)、電源側コネクタ10の電源側端子18が電源側ハウジング11とともに後退する(図10)。このとき、第2端子50は、筒状接触部51の弾性接触片53と電源側端子18との間の接触圧に応じた摩擦力による係合で電源側端子18に追従して移動(摺動)するとともに、第2端子50と第1端子43との間は、弾性部材56の弾性力(摩擦力よりも弱い弾性力)で第2端子50が前方に付勢されているだけであり、第2端子50が第1端子43から離れていく(第1端子43と第2端子50との接続が解除される)。
ここで、誤操作等により、電源側コネクタ10の充電コネクタ30に対する離脱が充電中に行われている場合には、第1端子43と第2端子50とが離れる際に第1端子43と第2端子50との間にアーク放電が発生し、更に第1端子43と第2端子50とが離れるに従ってアーク放電が消弧していく。
そして、電源側コネクタ10が更に後退すると、電源側端子18に追従していた第2端子50の拡径部54が車両側ハウジング31の前止まり凸部38Aに前止まりして第2端子50の前方への移動が規制され、更に電源側コネクタ10が後退することで、電源側端子18と第2端子50の筒状接触部51との係合が解除される(図10)。
このとき、第2端子50の拡径部54は、弾性部材56の弾性反発力により後方側に付勢されて後方側に移動し第1端子43に当接する(図11)。
これにより、電源側コネクタ10の充電コネクタ30からの離脱が完了する。
なお、電源側コネクタ10の充電コネクタ30との嵌合の際には、上記とは反対に電源側端子18が筒状接触部51内に入り込むとともに、このとき電源側端子18と筒状接触部51との間の接触圧で第2端子50が後方に付勢され第1端子43の第1放電用弾性片47に接触して第1放電用弾性片47を弾性変形させて嵌合状態の正規位置に至る。
これにより、第1端子43及び第2端子50を介して電源側端子18と電線48との間が電気的に接続される。
本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏する。
本実施形態によれば、電源側コネクタ10(相手側コネクタ)が正規位置における嵌合状態からの離脱方向に相対的に移動すると、第2端子50は、第1端子43との接続状態が解除された後に、電源側端子18(相手側端子)との接続状態が解除されるように構成されているため、充電中に電源側コネクタ10を嵌合状態から離脱させたとしても、アーク放電を第1端子43と第2端子50との間に発生させ、第2端子50と電源側端子18との間には発生させないようにすることが可能になる。
このようにアーク放電を第1端子43と第2端子50との間に発生させることにより、ハウジング11,31の嵌合面側にアーク放電を発生させる構成と比較してアーク放電による発火をハウジング11,31の嵌合面側から外部に漏れにくくすることが可能になる。
よって、アーク放電の発生による不具合を防止することが可能となる。
また、電源側端子18は、ピン状の端子であり、第2端子50は、複数の弾性接触片53を環状に連ねて構成された筒状接触部51を有し、電源側端子18は、筒状接触部51の内側で複数の弾性接触片53に挟持される。
このようにすれば、複数の弾性接触片53が電源側端子18を挟持することで電源側端子18と第2端子50との間の接触抵抗を低減させることが可能になるとともに、複数の弾性接触片53と電源側端子18との間の摩擦力により第2端子50を電源側端子18に追従させて移動させることが可能になる。
さらに、第1端子43及び第2端子50の少なくとも一方には、第1端子43及び第2端子50の他方に弾性接触して電気的に接続される第1放電用弾性片47が形成されている。
このようにすれば、第1端子43と第2端子50とを電気的に接続する構成を簡素化することが可能になる。
また、第1端子43の端末部に接続された電線は、電源側コネクタ10(相手側コネクタ)との嵌合方向に対して直交する方向(交差する方向)に延出されている。
このようにすれば、電源側コネクタ10の嵌合方向において充電コネクタ30の配置に必要なスペースを小さくすることが可能になる。
さらに、第2端子50を弾性力によって所定の位置に移動させる弾性部材56を備えている。
このようにすれば、第2端子50と電源側端子18との接続状態が解除された後の第2端子50の遊動を防止することが可能になる。
また、車両側ハウジング31(ハウジング)は、第1端子43と第2端子50との間のアーク放電が発生しうる部分を外部と隔てる隔壁37Aを備える。
このようにすれば、アーク放電による発火が車両側ハウジング31の外部に漏れることを防止できる。
さらに、車両側ハウジング31には、第1端子43及び第2端子50を収容するための収容孔37Bが形成されており、第1端子43及び第2端子50を収容孔37B内に保持する保持部材39(リテーナ)を備え、保持部材39は、収容孔37Bを覆うように形成されている。
車両側ハウジング31に第1端子43や第2端子50を収容するための収容孔37Bを設ける場合には、アーク放電による発火が収容孔37Bから外部に漏れることが懸念されるが、本実施形態によれば、第1端子43及び第2端子50を収容孔37B内に保持する保持部材39を利用してアーク放電による発火が外部に漏れることを防止することが可能になる。
<実施形態2>
実施形態2について、図12〜図23を参照して説明する。
実施形態2は、実施形態1とは、主に第1端子と第2端子とを放電させるための形状が異なるものである。以下では、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の充電コネクタ60は、電気自動車等の車両に備えられており、外部の充電装置に設けられた電源側コネクタ10(「相手側コネクタ」の一例)を接続することで車両の蓄電装置が充電されるものである。以下では、コネクタ10,60の互いの嵌合方向を前方とし、上下方向及び左右方向については、図13を基準として説明する。
電源側コネクタ10については、実施形態1と同一であるため説明は省略する。
(充電コネクタ60)
充電コネクタ60(車両側コネクタ)は、図示しない車両のボディカバーによって開閉されるコネクタ収容凹部内に収容されており、図23に示すように、合成樹脂製の車両側ハウジング61(「ハウジング」の一例)と、車両側ハウジング61に保持され、電線78の端末部に接続される第1端子73と、電源側端子18及び第1端子73に接触して電気的に接続される第2端子80とを備える。
車両側ハウジング61は、第1端子73及び第2端子80を収容する複数(2個)の端子収容部64と、複数の端子収容部64の外面から外方に張り出し、前方側にフード状に開口するフード部62とを備えている。
フード部62は、有底筒状であって、円筒形状の周壁部62Aと、周壁部62Aを閉塞する奥壁部63とを備えている。
周壁部62Aは、円筒形状であって、その前端は、端子収容部64の前端よりも前方側に配されている。
周壁部62Aの外周には、車両に取り付けて固定するためのフランジ状の被固定部90が形成されている。
端子収容部64は、左右一対設けられており、共に、奥壁部63からフード部62内に筒状に突き出る筒状部65と、奥壁部63の後方(外側)に延出された外側延出部67とを備えている。
筒状部65は、円筒形状であって、その内側に第2端子80の筒状接触部81がほぼ隙間なく挿通されるキャビティを備えており、奥壁部63に対して直交する方向に延びている。
筒状部65の先端部には、電源側端子18を挿通可能な開口部66が形成されている。
開口部66は、電源側端子18を挿通可能な円形状であって、前端部に前方側に向けて傾斜状に拡径されて電源側端子18を開口部66の内側に案内するガイドテーパが形成されている。
外側延出部67は、第2端子80の後端部及び第1端子73を外部と隔てる隔壁67Aを有する。
隔壁67Aの内面には、筒状部65の内壁に連なる前端部に隔壁67A間の寸法(隔壁67Aの内径)が段差状に広くなる第2前止まり部68Bが環状に形成され、前後方向の略中間部に更に隔壁67A間の寸法(隔壁67Aの内径)が段差状に広くなる第1前止まり部68Aが環状に形成されている。
第1前止まり部68Aは、第1端子73の張出部74Aが前止まり状態で当接し、第2前止まり部68Bは、第2端子80の拡径部84が前止まり状態で当接する。
第2前止まり部68Bには、前後方向に延びる挿通穴68Cが環状に形成されており、この挿通穴68C内にコイルばね等からなるコイル状の弾性部材86が収容される。
外側延出部67の外周面には、係止突部67Cが形成されている。
係止突部67Cは、外方に段差状に突出し、後方側に向けて傾斜状に突出寸法が小さくなる形状をなす。
外側延出部67の後端部は、第1端子73及び第2端子80を装着するための収容孔67Bの開口縁とされており、この収容孔67Bの開口は、保持部材69(リテーナ)で閉塞される。
保持部材69は、合成樹脂製であって、複数の端子収容部64の複数の収容孔67Bに対して複数の保持部材69のそれぞれが装着されており、図19に示すように、第1端子73の張出部74Aの後面を後方から押さえる円筒形状の筒部70と、筒部70の後端部に連なり、車両側ハウジング61の係止突部67Cに係止する係止壁71とを備える。
係止壁71には、長方形状の係止孔72が貫通形成されている。
係止孔72を有する係止壁71は外方側に撓み変形可能に構成されており、図23に示すように、係止孔72の孔縁に係止突部67Cが係止する。第1端子73及び第2端子80が端子収容部64に収容孔67Bから収容されて保持部材69が装着されることで、第1端子73の張出部74Aが第1前止まり部68Aと筒部70との間に挟まれて第1端子73が前後方向に位置決めされ、第1端子73及び第2端子80が端子収容部64における収容孔67B内の所定の位置に保持されて第1端子73及び第2端子80が抜け止めされる。
周壁部62Aの外側には、フード部62の開口を閉じる図示しない円板状のカバーを回動可能に支持するカバー支持部61Aが設けられている。
奥壁部63における端子収容部64とは異なる位置には、図19に示すように、複数の信号線29の端末部に接続された複数の信号端子88が収容される信号端子収容部63Aが奥壁部63を前後に突き出るように設けられている。信号端子88は、信号用リテーナ89に後方から保持されて抜け止めされる。
第1端子73は、複数(2個)であって、共に銅又は銅合金等の金属からなり、各端子収容部64に収容されており、電線78の端末部に接続される電線接続部74と、電線接続部74の前方側に設けられ外方側に張り出す張出部74Aと、張出部74Aの前方に設けられ、第2端子80との間で放電させる筒状の放電接続部75とを備える。
電線接続部74は、円筒形状であって、図23に示すように、内側に電線78の端末において絶縁被覆から露出させた芯線を挿通し、電線接続部74を外側から芯線とともにかしめて圧着する。電線接続部74及び電線78の絶縁被覆の端末部は、これらを覆うように収縮性チューブ91が被せられている。
電線78の他方の端部は、充電コネクタ60の後端から後方に延出され、図示しないバッテリ等の蓄電装置に接続される。
張出部74Aはその周縁部が第1前止まり部68Aに前止まり状態で当接する。
放電接続部75は、円筒形状であって、図19に示すように、周方向の所定間隔ごとに(間欠的に)前後方向に直線状に切欠いたスリット76を形成することで、環状に連なる複数の第2放電用弾性片77を有している。放電接続部75は、すり割り端子などの名称で呼ばれる場合がある。
複数の第2放電用弾性片77は、その先端部が外方側に曲げられることで放電接続部75の先端部の内径が拡径されている。
第2端子80は、複数(2個)であって、共に銅又は銅合金等の金属からなり、各端子収容部64に収容されており、電源側コネクタ10が正規位置で嵌合しているときに電源側コネクタ10に備えられた電源側端子18及び第1端子73と接続状態となるものであり、筒状の筒状接触部81と、筒状接触部81の後端部に形成され外方に段差状に拡径された拡径部84と、拡径部84の後方に形成され、第1端子73の放電接続部75に挿通される挿通部87とを備える。
筒状接触部81は、周方向に所定間隔ごとに(間欠的に)前後方向に切欠いたスリット82を形成することで、環状に連なる複数の弾性接触片83を有している。この種の端子は、すり割り端子などの名称で呼ばれる場合がある。
複数の弾性接触片83は、その先端部が外方側に曲げられることで筒状接触部81の先端部の内径が拡径されている。
拡径部84は、外方に鍔状に張り出しており、図23に示すように、拡径部84には、第2前止まり部68Bの挿通穴68Cに挿通された弾性部材86の端部が溶接等の公知の接続手段で接続されている。
電源側端子18と第2端子80とが接続状態にないときでも拡径部84は、弾性部材86の弾性力で前方側に付勢されている。
挿通部87は、前後方向を軸とする円柱状であって、その後端部(先端部)の周縁は、テーパ状に面取りされている。
この挿通部87の径(外径)は、放電接続部75に挿通された際の複数の第2放電用弾性片77との間の摩擦力が、筒状接触部81に挿通された電源側端子18と複数の弾性接触片83との間の摩擦力よりも弱くなる径に設定されている。言い換えると、電源側端子18と第2端子80との間の保持力(挿抜力)は、第1端子73と第2端子80との間の保持力(挿抜力)よりも強くなるように設定されている。
次に、以上のように構成された充電コネクタ60から電源側コネクタ10が離脱する際の作用について説明する。
電源側コネクタ10と充電コネクタ60とが嵌合した状態では、充電コネクタ60のフード部62の内側に電源側コネクタ10が正規位置に嵌合しており、第2端子80の筒状接触部81の内側に電源側端子18が挿通されて筒状接触部81と電源側端子18とが電気的に接続された接続状態となっている(図21)。
正規位置における嵌合状態から電源側コネクタ10の離脱(電源側コネクタ10と充電コネクタ60との間の相対的な離脱)が開始されると、電源側コネクタ10の電源側端子18が後退する(図22)。このとき、第2端子80は、筒状接触部81の弾性接触片83と電源側端子18との間の接触圧に応じた保持力が第2端子80の挿通部87と第1端子73の放電接続部75との間の保持力よりも強いため第2端子80が電源側端子18に追従して移動(摺動)する。これにより、第2端子80が第1端子73から離れて、第1端子73と第2端子80との接続が解除される。ここで、誤操作等により、電源側コネクタ10の離脱が充電中に行われている場合には、第1端子73と第2端子80とが離れる際に第1端子73と第2端子80との間にアーク放電が発生し、更に第1端子73と第2端子80とが離れるに従ってアーク放電が消弧していく。
そして、電源側コネクタ10が更に後退すると、電源側端子18に追従していた第2端子80の拡径部84が車両側ハウジング61の第2前止まり部68Bに当接することで第2端子80の前方への移動が規制され、電源側コネクタ10を更に後退させることで電源側端子18と筒状接触部81との係合が解除される(図23)。
このとき、第2端子80は、弾性部材86の弾性力により前方側に付勢されているため拡径部84が第1前止まり部68Aに当接する位置に保持される。
そして、電源側コネクタ10の充電コネクタ60からの離脱が完了する。
なお、電源側コネクタ10の充電コネクタ60との嵌合の際には、上記とは反対に電源側端子18が筒状接触部81内に入り込むとともに、このとき電源側端子18と筒状接触部81との間の接触圧で第2端子80が後方に付勢され第1端子73の放電接続部75の第2放電用弾性片77に接触して第2放電用弾性片77を弾性変形させて第1端子73と第2端子80との間が接続されて嵌合状態の正規位置に至る。
これにより、電源側端子18と電線78との間が第1端子73及び第2端子80を介して電気的に接続される。
本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏する。
本実施形態によれば、電源側コネクタ10(相手側コネクタ)に対して正規位置における嵌合状態からの離脱方向に相対的に移動すると、第2端子80は、第1端子73との接続状態が解除された後に、電源側端子18(相手側端子)との接続状態が解除されるように構成されているため、充電中に電源側コネクタ10を嵌合状態から離脱させたとしても、アーク放電を第1端子73と第2端子80との間に発生させ、第2端子80と電源側端子18との間には発生させないようにすることが可能になる。
このようにアーク放電を第1端子73と第2端子80との間に発生させることにより、コネクタの嵌合面側にアーク放電を発生させる場合と比較してアーク放電による発火をコネクタハウジングの嵌合面側から外部に漏れにくくすることが可能になる。
よって、アーク放電の発生による不具合を防止することが可能となる。
また、電源側端子18(相手側端子)は、ピン状の端子であり、第2端子80は、複数の弾性接触片83を環状に連ねて構成された筒状接触部81を有し、電源側端子18は、筒状接触部81の内側で複数の弾性接触片83に挟持される。
このようにすれば、複数の弾性接触片83が電源側端子18を挟持することで電源側端子18と第2端子80との間の接触抵抗を低減させることが可能になるとともに、第2端子80と電源側端子18との間の摩擦力により第2端子80を電源側端子18に追従させて移動させることが可能になる。
さらに、第1端子73は、複数の第2放電用弾性片77を環状に連ねて構成された放電接続部75を有し、第2端子80は、放電接続部75の内側に挿通されて複数の第2放電用弾性片77に挟持される挿通部87を備え、複数の弾性接触片が電源側端子18(相手側端子)を挟持する力は、複数の第2放電用弾性片77が挿通部87を挟持する力よりも強い。
このようにすれば、第1端子73と第2端子80との間の接触抵抗を少なくして第2端子80を電源側端子18(相手側端子)に追従させることが可能になる。
また、第2端子80を弾性力によって所定の位置に移動させる弾性部材86を備えている。
このようにすれば、第2端子80と電源側端子18(相手側端子)との接続状態が解除された後の第2端子80の遊動を防止することが可能になる。
さらに、車両側ハウジング61(ハウジング)は、第1端子73と第2端子80との間のアーク放電が発生しうる部分を外部と隔てる隔壁67Aを備える。
このようにすれば、アーク放電による発火がハウジングの外部に漏れることを防止できる。
また、車両側ハウジング61(ハウジング)には、第1端子73及び第2端子80を収容するための収容孔67Bが形成されており、収容孔67Bからの第1端子73及び第2端子80を収容孔67B内に保持する保持部材69を備え、保持部材69は、収容孔67Bを覆うように形成されている。
車両側ハウジング61に第1端子73や第2端子80を収容するための収容孔67Bを設ける場合には、アーク放電による発火が収容孔67Bから外部に漏れることが懸念されるが、本実施形態によれば、第1端子73及び第2端子80を収容孔67B内に保持する保持部材69の構成を利用してアーク放電による発火が外部に漏れることを防止することが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、車両側コネクタ30,60に第1端子43,73及び第2端子50,80を設けて放電させる構成としたが、これに限られず、電源側コネクタに第1端子及び第2端子を設けて第1端子と第2端子との間で放電させる構成としてもよい。例えば、車両側コネクタの車両側端子を丸ピン端子とし、電源側コネクタに車両側端子が挿通されて接続される筒形の第2端子と、第2端子と接続される第1端子を設けるようにしてもよい。
(2)実施形態1では、第1端子43に第1放電用弾性片47を形成したが、これに限られず、第2端子50に第1放電用弾性片を形成してもよい。
(3)弾性部材56が第1端子を弾性力で付勢する方向は、第2端子の位置を保持できればよく、上記実施形態の方向に限られない。例えば、上記実施形態の方向とは反対方向に弾性力は生じる弾性部材で付勢するようにしてもよい。
10…電源側コネクタ(相手側コネクタ)
11…電源側ハウジング
12…本体部
13…端子保持部
14…端子収容室
18…電源側端子
19…端子本体
20…端子接続部
21…キャップ
30,60…充電コネクタ
31,61…車両側ハウジング(ハウジング)
32,62…フード部
34,64…端子収容部
35,65…筒状部
37A,67A…隔壁
37B,67B…収容孔
38…段差部
38A…前止まり凸部
39,69…保持部材
43,73…第1端子
44,74…電線接続部
45,75…放電接続部
47…第1放電用弾性片
48,78…電線
50,80…第2端子
51,81…筒状接触部
53,83…弾性接触片
54,84…拡径部
54A…放電接触面
55…段差部
56,86…弾性部材
68C…挿通孔
77…第2放電用弾性片
87…挿通部

Claims (8)

  1. 相手側コネクタと嵌合することで車両外の電源から車両に搭載された蓄電装置が充電される充電コネクタであって、
    ハウジングと、
    前記ハウジングに保持されるとともに電線の端末部に接続される第1端子と、
    前記ハウジングに保持されるとともに前記相手側コネクタに対して正規位置で嵌合しているときに前記相手側コネクタに備えられた相手側端子及び前記第1端子に対して接続状態となる第2端子と、を備え、
    前記相手側コネクタが前記正規位置における嵌合状態からの離脱方向に相対的に移動すると、前記第2端子は、前記相手側端子との接続状態を保持しつつ前記第1端子との接続状態を解除するとともに、前記第1端子との前記接続状態が解除された後に前記相手側端子との接続状態が解除されるように構成されている充電コネクタ。
  2. 前記相手側端子は、ピン状の端子であり、
    前記第2端子は、複数の弾性接触片を環状に連ねて構成された筒状接触部を有し、
    前記相手側端子は、前記筒状接触部の内側で前記複数の弾性接触片に挟持されることを特徴とする請求項1に記載の充電コネクタ。
  3. 前記第1端子及び前記第2端子の少なくとも一方には、前記第1端子及び前記第2端子の他方に弾性接触して電気的に接続される第1放電用弾性片が形成されている請求項1又は請求項2に記載の充電コネクタ。
  4. 前記第1端子の端末部に接続された電線は、前記相手側コネクタとの嵌合方向に対して交差する方向に延出されている請求項3に記載の充電コネクタ。
  5. 前記第1端子は、複数の第2放電用弾性片を環状に連ねて構成された放電接続部を有し、
    前記第2端子は、前記放電接続部の内側に挿通されて前記複数の第2放電用弾性片に挟持される挿通部を備え、
    前記複数の弾性接触片が前記相手側端子を挟持する力は、前記複数の第2放電用弾性片が前記挿通部を挟持する力よりも強いことを特徴とする請求項2に記載の充電コネクタ。
  6. 前記第2端子を弾性力によって所定の位置に移動させる弾性部材を備えている請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
  7. 前記ハウジングは、前記第1端子と前記第2端子との間のアーク放電が発生しうる部分を外部と隔てる隔壁を備える請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
  8. 前記ハウジングには、前記第1端子及び前記第2端子を収容するための収容孔が形成されており、
    前記収容孔からの前記第1端子及び前記第2端子を前記収容孔内に保持する保持部材を備え、
    前記保持部材は、前記収容孔を覆うように形成されている請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
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