JP6036663B2 - 防水コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、防水コネクタに関する。
従来、電線の端末に固着されるとともに相手側端子金具と接続する端子本体部が筒状をなす端子金具が、後方から収容されるキャビティを有するハウジングと、このハウジングのうちキャビティの後側に装着されて、電線とハウジングとの間をシールするゴム栓と、を備えた防水コネクタが知られている。ゴム栓には、電線が貫通する貫通孔が形成されており、端子金具は、貫通孔を通ってキャビティに収容され、貫通孔の内周面が電線の外周面に密着してハウジングと電線との間がシールされる。
例えば、下記特許文献1に記載の防水コネクタでは、貫通孔の中心とキャビティの中心とが揃うように形成されており、端子本体部は、比較的スムーズに、貫通孔を通ってキャビティに挿入される。
特開2009−117376号公報
ところで、一般に、電線の端末に固着された端子金具において、端子本体部が筒状をなすものは、端子本体部の中心と電線の中心とがずれていることが多い。そして、この中心のずれが大きい場合には、上記のような構成の防水コネクタでは、高いシール性を確保することが難しいという問題がある。なぜなら、端子本体部の中心と電線の中心とが大きくずれている場合には、貫通孔の中心と電線の中心とが大きくずれるため、貫通孔の内周面と電線の外周面とが一方の側に偏って密着することになる。このような状態で、電線が一方の側に曲げられた場合には、さらにその偏りが顕著になり、シール性が低下してしまうからである。
そこで、貫通孔の中心を、電線の中心に合わせることが考えられる。しかしながら、このような場合には、貫通孔の中心とキャビティの中心とがずれるため、端子本体部は、貫通孔を大きく変形させてキャビティに入ることになる。したがって、端子金具の挿入に要する力が増加したり、ひいてはゴム栓の切れを招く等、端子金具をハウジングに収容することが難しくなるという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、端子本体部の中心が電線の中心からずれた端子金具がハウジングに収容される場合においても、高いシール性を確保することができ、かつ端子金具をハウジングに容易に収容することが可能な防水コネクタを提供することを目的とする。
本発明の防水コネクタは、電線の端末に固着されるとともに相手側端子金具と接続する端子本体部が筒状をなす端子金具が、後方から収容されるキャビティを有するハウジングと、前記ハウジングのうち前記キャビティの後側に装着されて、前記電線と前記ハウジングとの間をシールするゴム栓と、を備え、前記キャビティの前側部分には、前記端子本体部が収容される本体収容部が設けられ、前記ゴム栓には、前記電線が貫通する貫通孔が形成されており、前記貫通孔の中心は、前記本体収容部に前記端子本体部が収容された状態における前記電線の中心と揃うものとされ、前記ハウジングには、前記キャビティの後端開口から前記本体収容部に向かって、前記貫通孔の中心と前記本体収容部の中心とのずれに応じて傾斜する誘い込み部が設けられているものである。
このような構成によれば、貫通孔の内周面と電線の外周面とが全周にわたりバランスよく密着するから、高いシール性を確保することができる。また、端子本体部は、貫通孔を大きく変形させることなくキャビティの後端開口に入り、誘い込み部の傾斜によって後端開口から本体収容部に案内されるから、貫通孔と本体収容部との中心がずれていても、端子本体部を本体収容部にスムーズに収容することができる。したがって、端子本体部の中心が電線の中心からずれた端子金具がハウジングに収容される場合においても、高いシール性を確保することができ、かつ端子金具をハウジングに容易に収容することができる。
また、前記ハウジングには、前記ゴム栓の後方への抜け止めを図るホルダが組み付けられ、前記ホルダには、前記端子本体部を前後方向に挿通可能な挿通孔が設けられており、前記挿通孔の中心は、前記貫通孔の中心と揃うものとされているものとしてもよい。
このような構成によれば、挿通孔の中心と貫通孔の中心とがずれている場合に比して端子本体部が貫通孔の周囲に引っ掛かりにくいから、端子金具をハウジングに容易に収容することができる。
また、前記ハウジングのうち前記本体収容部の高さ方向に隣り合う部分には、前記本体収容部に収容された前記端子本体部に接触して複数の前記端子金具間を短絡状態とするショート端子が収容されるショート端子収容室が設けられ、前記誘い込み部は、前記ハウジングのうち前記ショート端子収容室の後側に生じるスペースに設けられているものとしてもよい。
このような構成によれば、ショート端子収容室の後側に生じるスペースを有効利用して誘い込み部が設けられているから、誘い込み部を設けることによってハウジングが高さ方向に大型化することを防ぐことができる。
また、前記キャビティには、同キャビティに収容された前記端子金具に係止してその抜け止めを図る樹脂ランスが片持ち状をなして設けられ、前記誘い込み部は、前記ハウジングのうち前記樹脂ランスの後側に生じるスペースに設けられているものとしてもよい。
このような構成によれば、樹脂ランスの後側に生じるスペースを有効利用して誘い込み部が設けられているから、誘い込み部を設けることによってハウジングが高さ方向に大型化することを防ぐことができる。
また、前記ハウジングのうち前記本体収容部の後側には、前記端子本体部を前後方向に通過させることが可能な通過路を有するリテーナが装着され、前記リテーナは、前記通過路が前記本体収容部の位置に揃って配されることで、前記本体収容部へ前記端子本体部の通過を許容する位置と、前記通過路が前記本体収容部の位置からずれて配されることで、前記本体収容部に収容された前記端子本体部の抜け止めを図る位置とに保持されるものであり、前記誘い込み部は、前記ハウジングのうち前記キャビティの後端開口と前記リテーナが装着されるリテーナ装着部との間に設けられているものとしてもよい。
このような構成によれば、貫通孔を大きく変形させることなくキャビティの後端開口に入った端子本体部は、誘い込み部の傾斜によってそのキャビティの後端開口からリテーナの通過路に案内され、やがて本体収容部に収容されるから、リテーナ付きのコネクタであっても、端子金具をハウジングに容易に収容することができる。
本発明によれば、端子本体部の中心が電線の中心からずれた端子金具がハウジングに収容される場合においても、高いシール性を確保することができ、かつ端子金具をハウジングに容易に収容することが可能な防水コネクタを提供することができる。
本実施形態のコネクタを示す斜視図 コネクタを示す背面図 一括ゴム栓を示す正面図 一括ゴム栓を示す背面図 一括ゴム栓を示す断面図 リアホルダを示す斜視図 リアホルダが仮係止状態であるハウジングを示す断面図であって、図2のA−A位置における断面に相当する断面図 リアホルダが本係止状態であるハウジングを示す断面図であって、図2のA−A位置における断面に相当する断面図 リアホルダの挿通孔に端子金具を挿通する様子を示す一部拡大断面図 ゴム栓の貫通孔に端子金具が入り始めた様子を示す一部拡大断面図 誘い込み部の傾斜によって端子金具が案内されている様子を示す一部拡大断面図 端子金具の収容作業が完了した状態を示す一部拡大断面図
<実施形態>
以下、本発明を具体化した一実施形態について、図1〜図12を参照しつつ詳細に説明する。
本実施形態におけるコネクタCは、電線10の端末に固着された端子金具20、および特定の端子金具20を短絡状態にするショート端子30が内部に収容されるハウジング40と、ハウジング40の後端側に嵌着されてハウジング40の内部をシールする一括ゴム栓(ゴム栓)60と、一括ゴム栓60の後側に組み付けられて一括ゴム栓60の後方への抜け止めを図るリアホルダ70と、を備えた防水コネクタである。このコネクタCには、回動操作されることで図示しない相手側コネクタとの嵌合動作および離脱動作を助勢するレバーLが備えられている。以下、各構成部材において、それぞれ相手側との嵌合面側を前方、その反対側を後方とし、また、図1の上側を上方、下側を下方として説明する。
端子金具20は、導電性金属板をプレス加工等することで、全体として前後方向に細長い形状に成形されている(図12参照)。端子金具20の略前半部分は、前方から相手側端子金具が挿入されて接続される略角筒型をなす端子本体部21とされ、略後半部分は、電線10の端末に接続される電線接続部22とされている。
端子本体部21の内側には、相手側端子金具に弾性的に接触する弾性舌片23が設けられている。弾性舌片23は、端子本体部21の底壁21Sに沿って、その後側から前方に向かって延びる片持ち状をなしている。
端子本体部21の天井壁21Tには、弾性舌片23との間に相手側端子金具を挟持する挟持部24が、下側に膨出して設けられている。また、端子本体部21の上面には、後述する樹脂ランス46が後方から係止可能な係止部25が突出して設けられている。
電線接続部22は、電線10の芯線11に接続されるワイヤバレル22Wと、電線10の被覆12に接続されるインシュレーションバレル22Hとを備えている。ワイヤバレル22Wは、電線10の端末部において被覆12を皮剥ぎすることによって露出された芯線11に圧着され、インシュレーションバレル22Hは、被覆12の端末部に圧着されている。
電線10の端末に端子金具20が圧着された状態では、端子本体部21の中心21Cと電線10の中心10Cとは上下方向に若干ずれており、端子本体部21の中心21Cが、電線10の中心10Cよりも若干上側に位置している。なお、端子本体部21の中心21Cと電線10の中心10Cとは、左右方向においては揃っている。
ショート端子30は、導電性金属板をプレス加工することで形成され、端子金具20に弾性的に接触可能な弾性接触片31を一対備えている(図12参照)。弾性接触片31は、それぞれショート端子30の後端位置から片持ち状をなして前方に延び、その後端部(折り返し部分)を支点として上下方向に弾性変形可能とされている。弾性接触片31の略前半部分は山形状に形成され、その頂点が、端子金具20に接触する接触部32とされている。
弾性接触片31の下側には、弾性接触片31の過度撓みを防止する過度撓み防止部33が設けられている。過度撓み防止部33は、基板部34の前端を、上方に屈曲することで形成されている。
ハウジング40は合成樹脂製であって、全体として略方形のブロック状をなし、その前側部分は、内部に複数の端子金具20と複数のショート端子30とが収容される端子収容部41とされている(図7参照)。
端子収容部41には、後方から端子金具20が収容されるキャビティ42が、複数設けられている。複数のキャビティ42は、複数ずつ上下4段に分けて形成されている。各キャビティ42の前側部分には、図12に示すように、端子本体部21が収容される本体収容部43が設けられ、後側部分には、電線接続部22の大部分(ワイヤバレル22Wの一部およびインシュレーションバレル22Hの全体)が収容されるバレル収容部44が設けられている。
本体収容部43には、本体収容部43に収容された端子本体部21の係止部25に一次係止してその抜け止めを図る樹脂ランス46が設けられている。樹脂ランス46は、本体収容部43の上面に設けられ、前方に向かって片持ち状をなして延び、その前端が係止部25の後側に係止するものとされている。本体収容部43に端子本体部21が収容された状態では、本体収容部43の中心と端子本体部21の中心21Cとが揃うものとされている。
また、端子収容部41には、ショート端子30を収容するショート端子収容室47が、複数設けられている。ショート端子収容室47は、上下方向においてキャビティ42の間に位置して設けられている。ショート端子収容室47に収容されたショート端子30は、その上側に設けられた2室のキャビティ42に収容された端子金具20に接触して、一対の端子金具20間を短絡状態にするものである。
なお、相手側コネクタと未嵌合の状態では、ショート端子30に備えられた一対の弾性接触片31が、一対の端子金具20に接触してこの端子金具20間が短絡状態とされ、相手側コネクタと正規嵌合した状態では、相手側コネクタに備えられた短絡解除部が端子金具20と弾性接触片31との間に入り込んで端子金具20の短絡状態が解除される。その際、短絡解除部によって下方に押された弾性接触片31の先端部は、ショート端子収容室47の底壁に設けられた逃がし孔48に入るものとされている。
端子収容部41の前後方向の略中央部(本体収容部43とバレル収容部44との間)には、リテーナ80が装着されるリテーナ装着部49が設けられている(図7参照)。リテーナ装着部49は、ハウジング40の上面側に開口するとともにすべてのキャビティ42に連通している。
リテーナ80は、ハウジング40と同様に合成樹脂材にて形成されている。リテーナ80には、端子本体部21を前後方向に通過させることが可能な通過路81が複数設けられている。各通過路81は、各キャビティ42に対応して前後方向に貫通する孔である。
各通過路81の前端には、図12に示すように、端子金具20に係止してその抜け止めを図る抜け止め部82が設けられている。抜け止め部82は、各通過路81の上面に設けられ、端子本体部21の後端に係止する。
リテーナ80は、ハウジング40に対して、通過路81が本体収容部43の位置に揃って配されることで、本体収容部43へ端子本体部21の通過を許容する仮係止位置(図11参照)と、通過路81が本体収容部43の位置からずれて配されることで、本体収容部43に収容された端子本体部21の抜け止めを図る本係止位置(図12参照)とに保持される。
リテーナ80が仮係止位置に保持されているときには、抜け止め部82がキャビティ42の上方に退避し、リテーナ80が本係止位置に保持されているときには、抜け止め部82がキャビティ42に進入する。なお、リテーナ80が仮係止位置に保持されているときには、通過路81の中心81Cと本体収容部43の中心とが揃うものとされている。
端子収容部41の前面には、フロントホルダ90が組み付けられている。フロントホルダ90は合成樹脂材料からなり、フロントホルダ90がハウジング40に組み付けられた状態では、その周壁部91の後端が、端子収容部41の外周面に嵌着されたシールリング51の前端に対向し、シールリング51の前方への抜けが防止される(図7参照)。
フロントホルダ90の前壁部92には、各キャビティ42と対応する位置に、相手側端子金具を前方からキャビティ42内に挿入可能な端子挿入孔93と、短絡解除部を挿入可能な短絡解除用孔94とが設けられている。また、フロントホルダ90の前壁部92には、逃がし孔48の下側に位置して、ショート端子30の弾性接触片31と、その下側に収容された端子金具20との間を絶縁する絶縁壁95が突設されている。
ハウジング40のうち端子収容部41の後側には、図7に示すように、一括ゴム栓60及びリアホルダ70が収容される収容凹部52が、後方に開口して形成されている。収容凹部52は、後方から見ると四隅が弧状とされた略方形をなしている。収容凹部52の前側部分には一括ゴム栓60が収容され、後側部分にはリアホルダ70が収容される。収容凹部52には、後述するリアホルダ70の仮係止突部73および本係止突部74がそれぞれ係止可能な係止開口部53が設けられている。
一括ゴム栓60は、収容凹部52に隙間なく嵌合可能な略方形の厚板状に形成されている。一括ゴム栓60の外周には、収容凹部52の内壁面に対して弾性的に密着してその間を水密状態とする外周リップ部61が形成されている(図5参照)。
また、一括ゴム栓60には、電線10が貫通する貫通孔62が複数形成されている。複数の貫通孔62は、各キャビティ42と対応して形成されている。
各貫通孔62のうち前後方向における中心部分は、電線10の外周面に密着する密着部63とされている。密着部63は略円形断面をなし、その内周には、電線10の外周に弾性的に密着可能な内周リップ部64が形成されている(図5参照)。
各貫通孔62の中心62C(密着部63の中心)は、図12に示すように、本体収容部43に端子本体部21が収容された状態における電線10の中心10Cと揃うものとされている。
また、貫通孔62のうち密着部63の前後には、密着部63よりも上下方向の開口寸法が大きくされた拡開部65が設けられている。拡開部65は、密着部63に向かって緩い弧状をなして凹む形状とされている。
拡開部65は、端子金具20の形状に合わせて、密着部63の上側により広くされている(図3及び図4参照)。拡開部65の上下は、図5に示すように、その上縁が緩い弧状をなし、下縁が直線状をなしている。前後の拡開部65は、ほぼ同形状とされている。
一括ゴム栓60の後面には、後述するリアホルダ70に設けられた嵌合凸部72が嵌合する嵌合凹部66が設けられている。嵌合凹部66は、上下の貫通孔62の間に設けられている。嵌合凹部66は、後方からみると、横長形状をなし、貫通孔62の2つ分にわたる幅寸法を有している(図4参照)。
嵌合凹部66には、嵌合凸部72によって外側に強く押圧される押圧用リップ部67が奥側に一対形成されている(図5参照)。一対の押圧用リップ部67は、貫通孔62の密着部63に設けられた一対の内周リップ部64と、前後方向の位置がそれぞれほぼ同じとされている。
リアホルダ70は、合成樹脂製であって、全体として略方形の厚板状に形成され、収容凹部52にほぼ緊密に嵌合し得るものとされている。リアホルダ70は、ハウジング40の内部に端子金具20を収容する際には仮係止状態にされ(図7参照)、端子金具20を収容し終えると前方に移動させて本係止状態にされるものである(図8参照)。
リアホルダ70には、端子本体部21を前後方向に挿通可能な挿通孔71が設けられている。挿通孔71は、一括ゴム栓60の貫通孔62と対応して複数設けられている。すべての挿通孔71は、略同形状をなしている。挿通孔71の断面形状は、全体として上下方向に長い長方形状をなし、その幅寸法および上下方向の寸法は、貫通孔62の後端(拡開部65の後端)の同方向の寸法とそれぞれ同等とされている(図2参照)。挿通孔71の上下両面は、ともに水平な面とされている。挿通孔71の中心71Cは、図7に示すように、貫通孔62の中心62Cと揃うものとされている。なお、挿通孔71の上面は、後側から見ると、図2に示すように、左端が最も上側に位置するように段差状に形成されている。
リアホルダ70には、リアホルダ70が仮係止状態から本係止状態に移行するのに伴って、一括ゴム栓60の嵌合凹部66に嵌合する嵌合凸部72が設けられている(図7および図8参照)。嵌合凸部72は、嵌合凹部66を弾性的に押し広げるようにして嵌合凹部66に嵌合することにより、貫通孔62の密着部63を縮径方向に押圧する。
嵌合凸部72は、リアホルダ70の前面に突設されている(図6参照)。嵌合凸部72は、すべての嵌合凹部66に対応する位置に設けられている。嵌合凸部72は、嵌合凹部66の形状に沿う外形をなし、全体として、横方向に長い長方形断面の柱状をなしている。
リアホルダ70は、仮係止状態において収容凹部52の係止開口部53に係止する仮係止突部73と、本係止状態において収容凹部52の図示しない係止開口部に係止する本係止突部74とを有している。仮係止突部73は、リアホルダ70の上面および下面に一対ずつ設けられ、本係止突部74は、リアホルダ70の両側面に一対ずつ設けられている。
ハウジング40には、キャビティ42の後端開口45から本体収容部43に向かって、貫通孔62の中心62Cと本体収容部43の中心43Cとのずれに応じて傾斜する誘い込み部54が設けられている。誘い込み部54は、ハウジング40のうちキャビティ42の後端開口45とリテーナ装着部49との間に設けられている。誘い込み部54は、ハウジング40のうちショート端子収容室47の後側に生じるスペースと樹脂ランス46の後側に生じるスペースとに設けられている。誘い込み部54は、ショート端子収容室47の上壁(本体収容部43の底壁)および樹脂ランス46と同等の高さに位置している。
誘い込み部54は、キャビティ42のバレル収容部44の上面および下面に形成されている。誘い込み部54のうちバレル収容部44の上面に設けられた上側誘い込み部54Uは、キャビティ42の後端開口45から前方に向かって少しずつ下る傾斜をなしている。また、誘い込み部54のうちバレル収容部44の下面に設けられた下側誘い込み部54Sは、キャビティ42の後端開口45から前方に向かって少しずつ上る傾斜をなしている。なお、上側誘い込み部54Uは、下側誘い込み部54Sに比して、緩やかな傾斜とされている。
上側誘い込み部54Uおよび下側誘い込み部54Sは、バレル収容部44のうちその前端部を除く全体にわたり形成されている。バレル収容部44の上面および下面のうち上側誘い込み部54Uおよび下側誘い込み部54Sよりも前側の部分は水平な面とされ、バレル収容部44の前端部44Mの断面形状は、本体収容部43の後端の断面形状とほぼ同形状とされている。
上側誘い込み部54Uおよび下側誘い込み部54Sが設けられることで、バレル収容部44の中心は、後端から前方に向かって少しずつ上側にずれている。そして、バレル収容部44の前端部44Mの中心44C、リテーナ80の通過路81の中心81C、および本体収容部43の中心43Cとが揃って配される。
次に、上記コネクタCにおいて端子金具20をハウジング40に収容する手順の一例を説明する。なお、端子金具20を挿入する前には、リアホルダ70は仮係止状態に組み付けられ、一括ゴム栓60は非圧縮の状態(弾性変形していない状態)で収容されている。また、端子本体部21の前進を可能にするべく、リテーナ80は仮係止位置に保持されている。
まず、端子金具20をハウジング40のキャビティ42に挿入する。電線10の端末に固着された端子金具20は、図9に示すように、リアホルダ70の挿通孔71に挿入され、端子本体部21は、挿通孔71内をスムーズに前進して前方に通り抜ける。
やがて、端子本体部21は、図10に示すように、リアホルダ70から若干離れたところに位置する一括ゴム栓60の貫通孔62に突入する。このとき、挿通孔71の中心71Cと貫通孔62の中心62Cとが直線状に揃うとともに、貫通孔62は縮径変形していないので、端子金具20はスムーズに前進する。
さらに、端子金具20を前方に押すと、図11に示すように、端子本体部21はキャビティ42の後端開口45に突入し、下側誘い込み部54Sの緩やかな傾斜によって少しずつ上方へ変位する。そして、端子本体部21の前端部がバレル収容部44の前端部44Mに至ると、端子本体部21は水平な姿勢になり、リテーナ80の通過路81に突入する。その後、端子本体部21は、通過路81を通り抜けて本体収容部43に進入する。このとき、バレル収容部44の前端部44Mから本体収容部43にかけて、その中心44C,81C,43Cが直線状に揃っているから、端子金具20はスムーズに前進する。
端子本体部21は、樹脂ランス46を上方に押すとともにショート端子30の弾性接触片31を下方に押して前進し、やがて正規の位置まで挿入される。すると、弾性撓みしていた樹脂ランス46が弾性復帰して係止部25に係止し、また、弾性接触片31は端子本体部21に弾性的に接触した状態で保持される。このとき、一括ゴム栓60の内周リップ部64は、電線10の外周に対して弾性的に密着し、外周リップ部61は、収容凹部52の内壁面に対して弾性的に密着した状態になっている。
そして、全ての端子金具20について挿入作業が完了したら、仮係止位置に保持されているリテーナ80を本係止位置に押し込む。これにより、すべての端子金具20が二次係止される。
また、仮係止状態のリアホルダ70を本係止状態にする。仮係止状態のリアホルダ70を前方へ押すと、リアホルダ70の嵌合凸部72が、一括ゴム栓60の嵌合凹部66を上下左右に押し広げながら、嵌合凹部66の押圧用リップ部67を押し潰すようにして嵌合凹部66に嵌合する。これにより、貫通孔62の内周リップ部64が内側に押圧され、電線10に対してより強く密着し、また一括ゴム栓60の外周リップ部61は収容凹部52の内壁面により強く密着して、高いシール性能が確保される。
以上により、端子金具20の収容作業が完了する。
上記のように構成された本実施形態によれば、以下の効果を奏する。
本実施形態のコネクタCは、電線10の端末に固着されるとともに相手側端子金具20と接続する端子本体部21が筒状をなす端子金具20が、後方から収容されるキャビティ42を有するハウジング40と、ハウジング40のうちキャビティ42の後側に装着されて、電線10とハウジング40との間をシールする一括ゴム栓60と、を備え、キャビティ42の前側部分には、端子本体部21が収容される本体収容部43が設けられ、一括ゴム栓60には、電線10が貫通する貫通孔62が形成されており、貫通孔62の中心62Cは、本体収容部43に端子本体部21が収容された状態における電線10の中心10Cと揃うものとされ、ハウジング40には、キャビティ42の後端開口45から本体収容部43に向かって、本体収容部43の中心43Cと貫通孔62の中心62Cとのずれに応じて傾斜する誘い込み部54が設けられている。
これにより、貫通孔62の内周面と電線10の外周面とが全周にわたりバランスよく密着するから、高いシール性を確保することができる。また、端子本体部21は、貫通孔62を大きく変形させることなくキャビティ42の後端開口45に入り、誘い込み部54の傾斜によって後端開口45から本体収容部43に案内されるから、貫通孔62の中心62Cと本体収容部43の中心43Cとがずれていても、端子本体部21を本体収容部43にスムーズに収容することができる。したがって、端子本体部21の中心21Cが電線10の中心10Cからずれた端子金具20がハウジング40に収容される場合においても、高いシール性を確保することができ、かつ端子金具20をハウジング40に容易に収容することができる。
また、ハウジング40には、一括ゴム栓60の後方への抜け止めを図るリアホルダ70が組み付けられ、リアホルダ70には、端子本体部21を前後方向に挿通可能な挿通孔71が設けられており、挿通孔71の中心71Cは、貫通孔62の中心62Cと揃うものとされている。
これにより、挿通孔71の中心71Cと貫通孔62の中心62Cとがずれている場合に比して端子本体部21が貫通孔62の周囲に引っ掛かりにくいから、端子金具20をハウジング40に容易に収容することができる。
また、ハウジング40のうち本体収容部43の後側には、端子本体部21を前後方向に通過させることが可能な通過路81を有するリテーナ80が装着され、リテーナ80は、通過路81が本体収容部43の位置に揃って配されることで、本体収容部43へ端子本体部21の通過を許容する仮係止位置と、通過路81が本体収容部43の位置からずれて配されることで、本体収容部43に収容された端子本体部21の抜け止めを図る本係止位置とに保持されるものであり、誘い込み部54は、ハウジング40のうちキャビティ42の後端開口45とリテーナ80が装着されるリテーナ装着部49との間に設けられている。
これにより、貫通孔62を大きく変形させることなくキャビティ42の後端開口45に入った端子本体部21は、誘い込み部54の傾斜によって後端開口45からリテーナ80の通過路81に案内され、やがて本体収容部43に収容されるから、リテーナ80付きのコネクタCであっても、端子金具20をハウジング40に容易に収容することができる。
また、ハウジング40のうち本体収容部43の下側に位置する部分(高さ方向に隣り合う部分)には、本体収容部43に収容された端子本体部21に接触して複数の端子金具20間を短絡状態とするショート端子30が収容されるショート端子収容室47が設けられ、誘い込み部54は、ハウジング40のうちショート端子収容室47および樹脂ランス46の後側に生じるスペースに設けられている。
これにより、ショート端子収容室47および樹脂ランス46の後側に生じるスペースを有効利用して誘い込み部54が設けられているから、誘い込み部54を設けたことによってハウジング40が高さ方向に大型化することを防ぐことができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、端子金具20の端子本体部21は角筒状をなすものとされているが、これに限らず、例えば、端子金具の端子本体部は円筒状をなすものであってもよい。
(2)上記実施形態では、本発明を、複数の端子金具20がハウジング40に収容されるコネクタCに適用した場合について説明したが、本発明は、ハウジングに収容される端子金具が1本のみであるコネクタにも適用することができる。
(3)上記実施形態では、本発明を、リテーナ80付きのコネクタCに適用した場合について説明したが、本発明は、リテーナが備えられていないコネクタにも適用することができる。
(4)上記実施形態では、本発明を、ハウジング40にショート端子収容室47が設けられているコネクタCに適用した場合について説明したが、本発明は、ショート端子収容室が設けられていないコネクタにも適用することができる。
(5)上記実施形態では、キャビティ42の後端開口45と一括ゴム栓60の拡開部65とはほぼ同形状とされているが、これに限らず、例えば、キャビティの後端開口と一括ゴム栓の拡開部とは異なる形状であってもよく、そのような場合には、キャビティの後端開口を一括ゴム栓の拡開部よりも一回り大きくするのがよい。
C…コネクタ(防水コネクタ)
10…電線
10C…電線の中心
20…端子金具
21…端子本体部
30…ショート端子
40…ハウジング
42…キャビティ
43…本体収容部
43C…本体収容部の中心
45…後端開口(キャビティの後端の開口)
46…樹脂ランス
47…ショート端子収容室
49…リテーナ装着部
54…誘い込み部
60…一括ゴム栓(ゴム栓)
62…貫通孔
62C…貫通孔の中心
70…リアホルダ(ホルダ)
71…挿通孔
71C…挿通孔の中心
80…リテーナ
81…通過路

Claims (5)

  1. 電線の端末に固着されるとともに相手側端子金具と接続する端子本体部が筒状をなす端子金具が、後方から収容されるキャビティを有するハウジングと、
    前記ハウジングのうち前記キャビティの後側に装着されて、前記電線と前記ハウジングとの間をシールするゴム栓と、を備え、
    前記キャビティの前側部分には、前記端子本体部が収容される本体収容部が設けられ、
    前記ゴム栓には、前記電線が貫通する貫通孔が形成されており、
    前記貫通孔の中心は、前記本体収容部に前記端子本体部が収容された状態における前記電線の中心と揃うものとされ、
    前記ハウジングには、前記キャビティの後端開口から前記本体収容部に向かって、前記貫通孔の中心と前記本体収容部の中心とのずれに応じて傾斜する誘い込み部が設けられている防水コネクタ。
  2. 前記ハウジングには、前記ゴム栓の後方への抜け止めを図るホルダが組み付けられ、
    前記ホルダには、前記端子本体部を前後方向に挿通可能な挿通孔が設けられており、
    前記挿通孔の中心は、前記貫通孔の中心と揃うものとされている請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記ハウジングのうち前記本体収容部の高さ方向に隣り合う部分には、前記本体収容部に収容された前記端子本体部に接触して複数の前記端子金具間を短絡状態とするショート端子が収容されるショート端子収容室が設けられ、
    前記誘い込み部は、前記ハウジングのうち前記ショート端子収容室の後側に生じるスペースに設けられている請求項1または請求項2に記載の防水コネクタ。
  4. 前記キャビティには、同キャビティに収容された前記端子金具に係止してその抜け止めを図る樹脂ランスが片持ち状をなして設けられ、
    前記誘い込み部は、前記ハウジングのうち前記樹脂ランスの後側に生じるスペースに設けられている請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の防水コネクタ。
  5. 前記ハウジングのうち前記本体収容部の後側には、前記端子本体部を前後方向に通過させることが可能な通過路を有するリテーナが装着され、
    前記リテーナは、前記通過路が前記本体収容部の位置に揃って配されることで、前記本体収容部へ前記端子本体部の通過を許容する位置と、前記通過路が前記本体収容部の位置からずれて配されることで、前記本体収容部に収容された前記端子本体部の抜け止めを図る位置とに保持されるものであり、
    前記誘い込み部は、前記ハウジングのうち前記キャビティの後端開口と前記リテーナが装着されるリテーナ装着部との間に設けられている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の防水コネクタ。
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