JP2016143574A - 防水コネクタ - Google Patents

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英一 松田
Hidekazu Matsuda
英一 松田
照雄 原
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Abstract

【課題】端子金具の挿入時の傾きを規制することを目的とする。
【解決手段】電線Wの端末に接続される端子金具10と、前記端子金具10を後方から収容するキャビティ21が複数形成されたハウジング20と、前記キャビティ21の後方に装着され、前記電線Wが貫通する貫通孔50が設けられた防水シール40と、前記防水シール40の後方に装着され、前記防水シール40を前記ハウジング20に係止すると共に、前記端子金具10を後方から前記キャビティ21内に挿通可能とする端子挿通孔67が設けられたリアホルダ60と、前記リアホルダ60の前記端子挿通孔67の周縁部に設けられ前記防水シール40側に突出して前記端子金具10の挿通時に該端子金具10の傾きを規制する規制壁70とを備える。
【選択図】図12

Description

本明細書に開示される技術は、防水コネクタに関する。
例えば、電線の挿通孔が複数形成された防水シール(マットシール)を有する防水コネクタとして、特開2014−116152号公報(特許文献1)に記載のものが知られている。マットシールは、ハウジングの後部に後方から嵌装され、ハウジングの後端部に装着されるマットシールカバーによって抜け止めされている。
マットシールカバー及びマットシールは、仮係止位置と本係止位置との間を前後方向に移動可能とされている。本係止位置よりも後方に設けられた仮係止位置では、ハウジング内周壁がマットシールを圧縮しないようにされており、本係止位置では、ハウジング内周壁がマットシールを圧縮するようになっている。また、マットシールカバーには、端子を挿入可能な端子挿入孔が設けられている。そして、仮係止位置では、端子挿通孔に縮径方向の力がかかっていないため端子挿通抵抗を小さくできる一方で、マットシールの前端位置とハウジングの端子収容室の後端との間に隙間が形成される。この隙間によってハウジングの端子収容室に端子がうまく挿入されない虞がある。しかし、特開2014−116152号公報の防水コネクタでは、端子挿入孔に5つ設けられた内周リップによる締付力等によって、端子が隙間に落ち込まないようにしている。
特開2014−116152号公報
しかしながら、特開2014−116152号公報(上記特許文献1)のように、端子を水平状態に保持できる程度に内周リップの締付力を大きくすると、端子の挿入作業が行いにくくなるため、端子をねじ込むことになり、リップなどを傷つけやすくなる。また、マットシールは弾性部材でできているため、特にその端部においては姿勢の保持力が小さく、隙間において端子が斜めになってしまうことがある。
本明細書で開示される防水コネクタは、電線の端末に接続される端子金具と、前記端子金具を後方から収容するキャビティが複数形成されたハウジングと、前記キャビティの後方に装着され、前記電線が貫通する貫通孔が設けられた防水シールと、前記防水シールの後方に装着され、前記防水シールを前記ハウジングに係止すると共に、前記端子金具を後方から前記キャビティ内に挿通可能とする端子挿通孔が設けられたリアホルダと、前記リアホルダの前記端子挿通孔の周縁部に設けられ前記防水シール側に突出して前記端子金具の挿通時に該端子金具の傾きを規制する規制壁とを備える。
このような構成によると、リアホルダによって、端子金具の傾きを規制することができるため、端子金具をキャビティ内に挿入するのが容易になる。そのため、端子金具がハウジングのキャビティ外に衝突することを抑制することができる。
本明細書に開示される防水コネクタの実施の態様として、以下の構成としてもよい。
前記防水シールには、前記規制壁を収容する規制壁収容部が設けられている構成としても良い。
このような構成によると、規制壁が防水シールの規制壁収容部に収容されるため、防水シールとリアホルダの密着時に余計な負荷がかからなくなる。
前記ハウジングには、前記キャビティの後端開口縁部から前記防水シール方向に突出し、その突出端から前記キャビティの後端開口に向けて傾斜する誘い込み壁が設けられている構成としても良い。
このような構成によると、端子金具が多少傾いていても、誘い込み壁によってキャビティ内に誘導されるため、端子金具をキャビティ内に挿入するのがさらに容易になる。
前記防水シールには、前記誘い込み壁を収容する誘い込み壁収容部が設けられている構成としても良い。
このような構成によると、誘い込み壁が防水シールの誘い込み壁収容部に収容されるため、防水シールにとハウジングの密着時に余計な負荷がかからなくなる。
前記リアホルダは、前記防水シールの前記貫通孔を縮径方向に押圧可能な押圧部を備えており、該リアホルダは、前記ハウジング内で、前記押圧部が前記貫通孔を押圧しない仮係止位置と、前記押圧部が前記貫通孔を押圧する本係止位置とに移動可能となっている構成としても良い。
このような構成によると、仮係止位置ではリアホルダとキャビティとの間の隙間が大きくなるため、このような構造を用いるのに好適である。
本明細書に開示された防水コネクタによれば、端子金具の挿入時の傾きを規制することができる。
実施形態に係る防水コネクタの斜視図 防水コネクタの分解斜視図 防水コネクタの分解斜視図 防水コネクタの背面図 防水シールの背面図 リアホルダの正面図 リアホルダの背面図 リアホルダの側面図 リアホルダの平面図 リアホルダの底面図 図4におけるXI−XI線における断面図 リアホルダが仮係止位置に配された状態を示す断面図であって、端子金具の挿入途中の状態を示す断面図 図12におけるXIII位置の一部拡大断面図 比較例におけるリアホルダが仮係止位置に配された状態を示す断面図であって、端子金具の挿入途中の状態を示す断面図 図14におけるXV位置の一部拡大断面図
<実施形態>
実施形態について図1から図13を参照して説明する。
本実施形態における防水コネクタCは、電線W(図12参照)の端末に接続された雌端子金具10(「端子金具」の一例)と、雌端子金具10を収容するハウジング20と、ハウジング20の後端側に嵌着されてハウジング20の内部をシールする一括ゴム栓40(「防水シール」の一例)と、一括ゴム栓40の後側に組み付けられて一括ゴム栓40の後方への抜け止めを図るリアホルダ60と、を備えた防水コネクタである。このコネクタCには、回動操作されることで図示しない相手側コネクタとの嵌合動作および離脱動作を助勢するレバーLが備えられている。以下、各構成部材において、前後方向とは、相手側との嵌合面側を前方、その反対側を後方とし、また、上下方向とは、高さ方向に相当し、図1の上側を上方、下側を下方として説明する。
雌端子金具10は、図12に示すように、導電性金属板をプレス加工等することで形成されている。雌端子金具10は、角筒状をなす端子接続部11と、端子接続部11の後方に端子接続部11と底面10Aを共通とする電線接続部13とが設けられた形態とされている。そして、電線接続部13が電線Wの端末にかしめ圧着されることで、電線Wの端末に雌端子金具10が接続されている。端子接続部11には、後記するキャビティ21内で姿勢を保つための姿勢保持部15が上方に向かって突出するように設けられている。また、端子接続部11には、相手方コネクタに設けられた図示しない雄端子が前方から挿入されることで、端子接続部11と雄端子金具とが電気的に接続されるようになっている。
なお、電線Wの端末に雌端子金具10が圧着された状態では、端子接続部11と電線接続部13とは左右方向(幅方向)の位置や下側の位置は同じであるものの、その上端の位置が、電線接続部13の上端位置は姿勢保持部15を含む端子接続部11の上端位置に比べて下側になっている。つまり、電線接続部13の高さ寸法(上下方向の寸法)は、端子接続部11の高さ寸法の略半分程度となっている。この端子接続部11と電線接続部13との高さ寸法の差によって、端子接続部11が後述するリアホルダ60等に挿入される際に、電線接続部13と端子挿通孔67の内壁との間に空間Sができることになる。
ハウジング20は合成樹脂製であって、図1から図4に示すように、略方形のブロック状をなしている。ハウジング20の内部には、雌端子金具10を収容する複数のキャビティ21が前後方向に貫通して形成されている。複数のキャビティ21は、幅方向横並びに複数(本実施形態では9つ)配された一群が上下方向に複数段(本実施形態では4段)に亘って配された構成とされている。
各キャビティ21の前端部分には、図12示すように、雌端子金具10の端子接続部11を一次係止するランス23が形成されている。このランス23はキャビティ21の上面から前方に向けて片持ち状に形成されており、雌端子金具10がキャビティ21の正規の位置に至ると、ランス23が端子接続部11に係止することで、雌端子金具10がキャビティ21内に抜け止めされている。
ハウジング20のランス23の後方には、雌端子金具10を二次係止するリテーナ25が装着されるリテーナ装着孔27が上方に開口して形成されている。このリテーナ装着孔27は、各キャビティ21に連通している。そして、リテーナ装着孔27の前方のキャビティ21には、端子接続部11が収容され、リテーナ装着孔27の後方のキャビティ21には、電線接続部13の大部分が収容される。
ハウジング20の後部には、図3及び図11に示すように、後方に開口する収容凹部30がハウジング20の後面から前方に凹んで形成されている。収容凹部30は、後方から見ると四隅が弧状とされた略方形をなしている。収容凹部30の前側部分には一括ゴム栓40が収容され、後側部分にはリアホルダ60が収容される。収容凹部30の上下面には、後述するリアホルダ60の仮係止突部61を係止可能な仮係止孔31が一対設けられている。また、収容凹部30の左右の側面には、後述するリアホルダ60の本係止突部63を係止可能な本係止孔33が一対設けられている。
収容凹部30の前端面30Aからは、図3に示すように、後述する一括ゴム栓40の位置決め孔41(図2参照)に挿入されて、一括ゴム栓40を雌端子金具10の挿入時に位置決めする位置決め突部35が後方(一括ゴム栓40側)に突出している。位置決め突部35は、円柱状をなしており、その先端部分が弧を描く先細り形状となっている。位置決め突部35は、各キャビティ21の間に位置するようになっている。
収容凹部30の前端面30Aからは、図3及び図11に示すように、誘い込み壁37が後方(一括ゴム栓40側)に突出している。誘い込み壁37は、各キャビティ21の底面の後端縁部から連設しており、後方に行くほど高さ寸法が小さくなるように、その上面が傾斜する傾斜面37Aとなっている。誘い込み壁37は、各キャビティ21の幅寸法とほぼ同じ幅寸法を有している。また、各キャビティ21の内壁の上面の後端部が上方に向かって広く開口するガイド面29となっている。
一括ゴム栓40は、図2及び図3に示すように、収容凹部30に隙間なく嵌合可能な略方形の厚板状に形成されている。一括ゴム栓40の外周には、収容凹部30の内壁面に対して弾性的に密着してその間を水密状態とする外周リップ43が形成されている。また、一括ゴム栓40の前面には、位置決め突起35を装着可能な位置決め孔41が設けられている。位置決め孔41は、後述する貫通孔50の間に設けられている。
また、一括ゴム栓40には、電線Wが貫通する貫通孔50が複数形成されている。複数の貫通孔50は、各キャビティ21と対応して形成されている。各貫通孔50のうち前後方向における中心部分は、電線Wの外周面に密着する密着部51とされている。密着部51は略円形断面をなし、電線Wの外周面に弾性的に密着する内周リップ53が前後方向に2条並んで周設されている(図12参照)。これらの内周リップ53は、互いに近づくほど貫通孔50の軸心に向けて突出する肉厚な形態に形成されており、内周リップ53が電線Wの外周面に密着することで一括ゴム栓40と電線Wとの間をシールするようになっている。
また、貫通孔50のうち密着部51の前後には、密着部51よりも上下方向の開口寸法が大きくされた拡開部55が設けられている。拡開部55は、密着部51に向かって緩い弧状をなして凹む形状とされている。また、拡開部55は、雌端子金具10の端子接続部11よりも大きく開口している。拡開部55の上側は、その上縁が緩い弧状をなしている。
前側の拡開部55Aの下側は、図2及び図11等に示すように、その弧状の途中から、直線状に下側に開口し、また下縁も直線状をなしている。このようにして、前側の拡開部55Aの下側に連なるようにして設けられた方形状に開口した部分が、誘い込み壁37を収容可能な誘い込み壁収容部57となっている。
一方、後側の拡開部55Bの下側は、図3、図5及び図11等に示すように、その弧状の途中から、中央部分の一部が直線状に下側に開口し、後述する嵌合凹部45に連なるようにして開口している。このようにして、後側の拡開部55Bの下側と嵌合凹部45との間に連なるようにして設けられた方形状に開口した部分が、後述するリアホルダ60の支持壁70(「規制壁」の一例)を収容可能な支持壁収容部59(「規制壁収容部」の一例)となっている。
一括ゴム栓40の後面には、後述するリアホルダ60に設けられた嵌合凸部65が嵌合する嵌合凹部45が設けられている。嵌合凹部45は、上下の貫通孔50の間に3段に亘って設けられている。嵌合凹部45は、後方からみると、横長形状をなし、貫通孔50の3つ分にわたる幅寸法を有している(図5参照)。嵌合凹部45の上縁と下縁の形状は、貫通孔50の上縁と下縁の形状に合わせた弧状が連続する形状となっている。
嵌合凹部45は、図11等に示すように、後方から貫通孔50の密着部51の前端とほぼ同じ位置まで開口している。また、嵌合凹部45には、嵌合凸部65によって外側に強く押圧される押圧用リップ部47が奥側に上下に一対形成されている。一対の押圧用リップ部47は、貫通孔50の密着部51に設けられた一対の内周リップ53と、前後方向の位置がそれぞれほぼ同じとされている。なお、嵌合凹部45の内押圧用リップ部47よりも後側の領域では、嵌合凸部65と略同じか若干大きい上下方向の内寸法を有しており、その後端縁が若干幅広となるようにテーパー状になっている。
リアホルダ60は、合成樹脂製であって、図2に示すように、全体として略方形の厚板状に形成され、収容凹部30にほぼ緊密に嵌合し得るものとされている。リアホルダ60は、ハウジング20の内部に雌端子金具10を収容する際には仮係止状態にされ、雌端子金具10を収容し終えると前方に移動させて本係止状態にされるものである。
リアホルダ60は、図3に示すように、仮係止状態において収容凹部30の仮係止孔31係止する仮係止突部61と、本係止状態において収容凹部30の本係止孔33に係止する本係止突部63とを有している。仮係止突部61は、リアホルダ60の上面および下面に2つずつ設けられ、本係止突部63は、リアホルダ60の両側面に連結して2つずつ設けられている。
リアホルダ60には、図6及び図9等に示すように、リアホルダ60が仮係止状態から本係止状態に移行するのに伴って、一括ゴム栓40の嵌合凹部45に嵌合する嵌合凸部65が設けられている。嵌合凸部65は、嵌合凹部45を弾性的に押し広げるようにして嵌合凹部45に嵌合することにより、貫通孔50の密着部51を縮径方向に押圧する。
嵌合凸部65は、リアホルダ60の前面60Aに突設されている(図6参照)。嵌合凸部65は、すべての嵌合凹部45に対応する位置に設けられている。そして、嵌合凸部65は、嵌合凹部45の形状に沿う外形をなし、全体として、横方向に長い柱状をなしている。仮係止位置において、嵌合凸部65は嵌合凹部45における貫通孔50の後側の拡開部55Bに相当する位置まで挿入される程度に突出している。つまり、仮係止位置においては、嵌合凸部65は嵌合凹部45における貫通孔50の密着部51に相当する位置には入り込んでおらず、貫通孔50において、密着部51の部分が圧縮されない。
リアホルダ60には、図6及び図7に示すように、端子接続部11を前後方向に挿通可能な端子挿通孔67が設けられている。端子挿通孔67は、一括ゴム栓40の貫通孔50と対応して複数設けられている。すべての端子挿通孔67は、略同形状をなしている。端子挿通孔67の断面形状は、全体として上下方向に長い長方形状をなし、その幅寸法および上下方向の寸法は、貫通孔50の後端(支持壁収容部59を除く拡開部55の後端)の同方向の寸法とそれぞれ同等とされている(図11参照)。端子挿通孔67の下面は、水平な面とされている一方、端子挿通孔67の上面は、姿勢保持部15を通過可能とするように姿勢保持部15が設けられた端部が最も上側に位置するように段差状に形成されている。
リアホルダ60の前面60Aからは、図6、図8及び図12等に示すように、支持壁70が前方(一括ゴム栓40側)に突出している。支持壁70は、各端子挿通孔67の下面(雌端子金具10の底面10Aと接する面)の前端縁部から突出しており、略方形状となっている。支持壁70の上面と端子挿通孔67の下面とは面一となっている。そして、支持壁70は、各端子挿通孔67の幅寸法より若干小さい幅寸法となっている。また、嵌合凸部65がその下側に設けられた支持壁70は、嵌合凸部65の上面に連設している。支持壁70の前方への突出寸法は、嵌合凸部65の突出寸法よりかなり小さくなっている。
次に、上記防水コネクタCにおいて雌端子金具10をハウジング20に収容する手順の一例を説明する。なお、雌端子金具10を挿入する前には、一括ゴム栓40は非圧縮の状態(弾性変形していない状態)で、位置決め孔41がハウジング20の位置決め突部35に装着されている。一括ゴム栓40の装着後、リアホルダ60は、仮係止突部61が仮係止孔31に係止され、仮係止位置に保持されている。また、端子接続部11の前進を可能にするべく、リテーナ25は仮係止位置に保持されている。
まず、図12に示すように、電線Wの端末に接続された雌端子金具10をハウジング20の後方に配置し、雌端子金具10を後方からキャビティ21に挿入する。
ここで、雌端子金具10は、リアホルダ60の端子挿通孔67に後方から挿入され、端子接続部11は、端子挿通孔67内を前方に向けて滑らかに進入する。
端子接続部11の先端が端子挿通孔67を通過したところで、一括ゴム栓40の貫通孔50に進入する。ここで、端子挿通孔67の前端と一括ゴム栓40の後端との間には、隙間があいているが、支持壁70によって端子接続部11が下側に向きにくくなっている。そして、貫通孔50の拡開部55Bは端子接続部11よりも上下に大きく開口しており、嵌合凸部65は嵌合凹部45の押圧用リップ部47が形成された領域には入り込んでおらず貫通孔50は縮径される前の状態であるから、端子接続部11は内周リップ53を滑らかに乗り越えて密着部51に進入する。
そして、端子接続部11が密着部51を通過すると、誘い込み壁37及びガイド面29によって、端子接続部11がキャビティ21内の上下方向の正規位置に移動して、前進する。そして、端子接続部11がキャビティ21の正規の位置に至ると、端子接続部11がランス23によって後方から係止されることで、雌端子金具10の後方への抜け止めがなされる。また、このとき、一括ゴム栓40の内周リップ53が電線Wの外周面に弾性的に密着し、外周リップ43が収容凹部30の内周面に全周に亘って弾性的に密着した状態となる。
そして、全ての雌端子金具10の挿入作業が完了すると、仮係止位置に保持されたリアホルダ60を収容凹部30に押し込んで本係止位置に変位させる。ここで、リアホルダ60が前方へ押圧されると、リアホルダ60の嵌合凸部65が一括ゴム栓40の嵌合凹部45内に進入し、押圧用リップ部47を上下に押圧する。すると、嵌合凹部45の上下に配された貫通孔50の密着部51が貫通孔50を上下から縮径するように押圧された状態となる。これにより、内周リップ53が電線Wに対して強く密着すると共に、外周リップ43が収容凹部30の内周面に強く密着した状態となり、電線Wとハウジング20との間のシール性が高い状態に確保される。
最後に、仮係止状態のリテーナ25をリテーナ装着孔27に挿入して本係止状態にし、端子接続部11をリテーナ25によって後方から係止する。これにより、雌端子金具10がランス23とリテーナ25とによって二重に係止され、防水コネクタCが完成する。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態の効果を説明するために、まず、図14及び図15の比較例の防水コネクタC1を説明する。この比較例の防水コネクタC1では、リアホルダ160には、支持壁70が設けられておらず、ハウジング120の収容凹部130には、誘い込み壁37が設けられていない。また、一括ゴム栓140には、誘い込み壁収容部57及び支持壁収容部59が設けられていない。ハウジング120、一括ゴム栓140及びリアホルダ160の構成は、支持壁70と誘い込み壁37と誘い込み壁収容部57と支持壁収容部59を備えていないこと及び拡開部155の形状以外は、ハウジング20、一括ゴム栓40及びリアホルダ60と全て同じ構成であるため、同じ名称の部位には、同一の符号を付してある。
比較例においては、雌端子金具10は、リアホルダ160の端子挿通孔67に後方から挿入され、端子接続部11は、端子挿通孔67内を前方に向けて滑らかに進入する。そして、端子接続部11の先端が端子挿通孔67を通過したところで、一括ゴム栓140の貫通孔50に進入する。この際に、嵌合凸部65は嵌合凹部45の押圧用リップ部47が形成された領域には入り込んでおらず貫通孔50は縮径されていない。特に、一括ゴム栓140は、嵌合凹部45を形成しているため、上下方向に隙間を有しており、上下方向に弾性変形しやすい状態となっており、貫通孔50は水平状態を保持する力が弱い。そのため、雌端子金具10の上下方向の支持は端子挿通孔67の前端部で行われることになる。
このような状態で雌端子金具10を挿入していると、図14及び図15に示すように、端子挿通孔67の内壁と電線接続部13の間に空間Sがあることから、端子挿通孔67の下面の前端縁を支点に雌端子金具10の前端部分が下を向きやすくなっており、一括ゴム栓140を端子接続部11が挿通する際に、前端部分が下側に落ち込んでしまう。そして、端子接続部11の底面の前端位置が、端子挿通孔67の下面の前端縁を支点に空間S1だけ電線接続部13が持ち上がることでキャビティ21の底面の後端位置よりも高さH1だけ下がってしまい、端子接続部11がキャビティ21に入らず、キャビティ21の後端縁部に衝突する虞がある。
本実施形態においても、比較例の防水コネクタC1と同じく一括ゴム栓40は、上下方向に弾性変形しやすく、貫通孔50は雌端子金具10を水平状態に保持する力が弱い。しかしながら、本実施形態では、図12及び図13に示すように、端子挿通孔67の周縁部であって、雌端子金具10の底面10Aと接触する面である下面の前端縁部から支持壁70が突出していることで、雌端子金具10を支持する位置が前方になる。そのため、端子接続部11が支持壁70の前端縁を支点に空間Sだけ電線接続部13が持ち上がることで下側に落ち込んだとしても、端子接続部11の底面の前端位置は、キャビティ21の底面の後端位置よりも高さH2程度にしか下がらない。そのため、端子接続部11がキャビティ21に入らず、キャビティ21の後端縁部に衝突することを抑制することができる。
さらに、キャビティ21の底面から連なるように誘い込み壁37が設けられ、その傾斜面37Aによって、キャビティ21の底面位置よりも誘い込み壁37の前端位置が高さH3ほど低いところに設けられている。ここで、キャビティ21の後端と端子接続部11の前端とのギャップの高さH2は、キャビティ21の後端と誘い込み壁37の後端とのギャップの高さH3よりもかなり小さいため、端子接続部11は誘い込み壁37の傾斜面37Aに当接して、キャビティ21内に進入することになる。そのため、端子接続部11がキャビティ21に入らず、キャビティ21の後端縁部に衝突することを抑制することができる。
また、端子接続部11がキャビティ21の後端縁部に衝突することを抑制するために設けた支持壁70や誘い込み壁37によって、一括ゴム栓40とリアホルダ60及びハウジング20との密着性が下がることを防止するために、一括ゴム栓40には、支持壁収容部59及び誘い込み壁収容部57が設けられている。そのため、リアホルダ60が本係止状態になり、一括ゴム栓40が収容凹部30の前端面30Aと密着し、リアホルダ60の前面60Aと密着する際には、誘い込み壁37が誘い込み壁収容部57に収容され、支持壁70は支持壁収容部59に収容されることで、一括ゴム栓40に余計な弾性変形が発生しない。
<他の実施形態>
本明細書で開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、雌端子金具10の端子接続部11は角筒状をなすものとされているが、これに限らず、例えば、端子金具の端子接続部は円筒状をなすものであってもよい。また、雄端子金具であっても良い。
(2)上記実施形態では、本発明を、縦方向にも横方向にも複数の雌端子金具10がハウジング20に収容される防水コネクタCに適用した場合について説明したが、ハウジングに収容される端子金具が縦方向のみもしくは横方向のみに並んで収容される防水コネクタであっても良い。
(3)上記実施形態では、支持壁70は、端子挿通孔67の下縁部に設けられていたが、他の部分に設けられていても良い。
(4)上記実施形態では、誘い込み壁37が設けられていたが、誘い込み壁がなくても良い。その場合には、キャビティ21の後端部分をテーパー状にして開口部分が広くなるようにしても良い。
(5)上記実施形態では、嵌合凸部65と嵌合凹部45によって、一括ゴム栓40の貫通孔50を縮径するようにしていたが、他の方法で縮径するようにしても良い。
(6)上記実施形態では、一括ゴム栓40に、拡開部55、誘い込み壁収容部57、支持壁収容部59を設けていたが、設けなくても良い。また、誘い込み壁収容部57及び支持壁収容部59は、拡開部55に連なるように設けられていたが、別体としても良い。
(7)上記実施形態では、一括ゴム栓40は、複数の電線Wとハウジング20との間を一括してシールするようになっていたが、個々の電線とハウジング(キャビティ)との間をシールするものであっても良い。
10…雌端子金具(端子金具)
10A…底面
20、120…ハウジング
21…キャビティ
30、130…収容凹部
30A…前端面
37…誘い込み壁
37A…傾斜面
40、140…一括ゴム栓(防水シール)
45…嵌合凹部
47…押圧用リップ部
50…貫通孔
51…密着部
53…内周リップ
55(55A、55B)、155(155A、155B)…拡開部
57…誘い込み壁収容部
59…支持壁収容部(規制壁収容部)
60、160…リアホルダ
60A…前面
65…嵌合凸部
67…端子挿通孔
70…支持壁(規制壁)
C、C1…防水コネクタ
W…電線
S…端子挿通孔の内壁と電線接続部との間の空間
H1…比較例におけるキャビティの後端と端子接続部の前端の高さギャップの寸法
H2…実施形態におけるキャビティの後端と端子接続部の前端の高さギャップの寸法
H3…キャビティの後端と誘い込み壁の後端の高さギャップの寸法

Claims (5)

  1. 電線の端末に接続される端子金具と、
    前記端子金具を後方から収容するキャビティが複数形成されたハウジングと、
    前記キャビティの後方に装着され、前記電線が貫通する貫通孔が設けられた防水シールと、
    前記防水シールの後方に装着され、前記防水シールを前記ハウジングに係止すると共に、前記端子金具を後方から前記キャビティ内に挿通可能とする端子挿通孔が設けられたリアホルダと、
    前記リアホルダの前記端子挿通孔の周縁部に設けられ前記防水シール側に突出して前記端子金具の挿通時に該端子金具の傾きを規制する規制壁とを備える防水コネクタ。
  2. 前記防水シールには、前記規制壁を収容する規制壁収容部が設けられている請求項1に記載の防水コネクタ。
  3. 前記ハウジングには、前記キャビティの後端開口縁部から前記防水シール方向に突出し、その突出端から前記キャビティの後端開口に向けて傾斜する誘い込み壁が設けられている請求項1または請求項2に記載の防水コネクタ。
  4. 前記防水シールには、前記誘い込み壁を収容する誘い込み壁収容部が設けられている請求項3に記載の防水コネクタ。
  5. 前記リアホルダは、前記防水シールの前記貫通孔を縮径方向に押圧可能な押圧部を備えており、
    該リアホルダは、前記ハウジング内で、前記押圧部が前記貫通孔を押圧しない仮係止位置と、前記押圧部が前記貫通孔を押圧する本係止位置とに移動可能となっている請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の防水コネクタ。
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