JP2014154377A - 充電コネクタ - Google Patents

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Daichi Kawaguchi
大致 川口
Shiro Nishida
詩朗 西田
Takuya Utsunomiya
拓也 宇都宮
Fumitaka MAEKAWA
文隆 前川
Daisuke Ito
大輔 伊藤
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Abstract

【課題】簡素な構成でアーク放電の発生を抑制することが可能な充電コネクタを提供する。
【解決手段】ピン状の雄端子20と雄端子20を収容する電源側ハウジング11とを備え、車両側コネクタ36と嵌合することで雄端子20と車両側コネクタ36の雌端子45とが接続されて車両外の電源から車両に搭載された蓄電装置が充電される充電コネクタ10であって、雄端子20は、雌端子45と接続される導電性の低抵抗部23と、低抵抗部23の先端部に取り外し可能に取り付けられ、車両側コネクタ36の離脱方向への相対的移動により低抵抗部23と雌端子45とが接続されなくなった状態で雌端子45と接続されるとともに低抵抗部23よりも電気抵抗が高い導電性の高抵抗部25とを備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、充電コネクタに関する。
電気自動車等の充電に用いられる充電コネクタは、充電の際に相手側コネクタと嵌合することで、外部の電源から車両の蓄電装置に電力を供給できるようになっている。具体的には、充電コネクタ及び相手側コネクタの一方が雄端子を有するとともに、他方が雌端子を有し、両コネクタの嵌合の際には雄端子と雌端子とが接続状態となり、両コネクタの嵌合状態からの離脱の際には、雄端子と雌端子とが離れるように構成されている。
ここで、誤って充電中に一方のコネクタが他方のコネクタに対して引き抜かれるなどした場合には、接続状態にあった雄端子と雌端子とが離れる際にアーク放電が生じ、何らかの不具合が生じることが懸念される。
特許文献1には、先端側に至るに従って順次導電性の低い材料が配設された雄タブ形の端子が記載されている。
この特許文献1では、雌端子の嵌合部内から雄タブを引き抜いて端子の結合状態を脱離する際に、雌端子と雄タブとの当接する部位が、導電性の高い材料からなる領域から順次導電性の低い材料からなる領域に移行するに応じて電気抵抗が増大することで、アークの発生を防止するように構成されている。
このような形状の雄端子は、基端部から順に導電性の高い材料を配列して、その側辺部をろう付けしたり、導電性の高い材料の先端部に導電性の低い材料を被冠し、圧延成形して平坦化することで形成している。
特開2002−319446号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、雄端子の製造を、ろう付けや圧延成形等により行っているため、構成が複雑になりやすい。また、雄端子をピン状の端子とする場合にはろう付けや圧延成形等により製造することは容易ではないという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、簡素な構成でアーク放電の発生を抑制することが可能な充電コネクタを提供することを目的とする。
本発明は、ピン状の雄端子と前記雄端子を収容するハウジングとを備え、相手側コネクタと嵌合することで前記雄端子と前記相手側コネクタの雌端子とが接続されて車両外の電源から車両に搭載された蓄電装置が充電される充電コネクタであって、前記雄端子は、前記雌端子と接続される導電性の低抵抗部と、前記低抵抗部の先端部に取り外し可能に取り付けられ、前記相手側コネクタの離脱方向への相対的移動により前記低抵抗部と前記雌端子とが接続されなくなった状態で前記雌端子と接続されるとともに前記低抵抗部よりも電気抵抗が高い導電性の高抵抗部と、を備える。
本構成によれば、相手側コネクタの離脱方向への相対的移動した状態では、低抵抗部よりも電気抵抗が高い導電性の高抵抗部が雌端子と接続されており、雄端子と雌端子とが離れる際には、電気抵抗の高さにより通電電流が少なくなっているため、アーク放電を抑制することができる。このようにアーク放電を抑制するために設けられる雄端子は、ピン状で、低抵抗部と高抵抗部とは、別部材からなるため、アーク放電を抑制するための構成を簡素化することが可能になる。
また、低抵抗部と高抵抗部とを別部材とすることで、低抵抗部と高抵抗部との間の界面により生じる接触抵抗をアーク放電の発生を抑制するために利用することが可能になる。
さらに、アーク放電による損傷が生じやすい端子の先端部(高抵抗部)を取り外し可能とすることでメンテナンス性を向上させることができる。
上記構成の実施態様として以下の構成を有すれば好ましい。
・前記低抵抗部及び前記高抵抗部は、異なるメッキが施されており、前記高抵抗部のメッキは、前記低抵抗部のメッキよりも抵抗率が高いものが用いられている。
このようにすれば、導電性への影響が大きい表面のメッキを変えればアーク放電の発生を抑制することが可能になるため、アーク放電を抑制するための構成を簡素化することが可能になる。
・前記高抵抗部の表面は、ニッケルメッキであり、前記低抵抗部の表面は、銀メッキである。
・前記高抵抗部の母材は、前記低抵抗部の母材と抵抗率が同じ材料が用いられている。
低抵抗部及び高抵抗部の母材の抵抗率を同じにすることで、低抵抗部と高抵抗部の熱膨張率を等しくすることが可能になる。
・前記高抵抗部は、前記低抵抗部の先端部にネジ留めされている。
このようにすれば、高抵抗部を低抵抗部に取り付けるための構成を簡素化することができる。
・前記高抵抗部は、筒状であって、前記高抵抗部の先端側に取り付けられる絶縁性の絶縁キャップを備え、前記低抵抗部は、前記高抵抗部を貫通する棒状部を備え、前記棒状部の先端部が前記絶縁キャップに圧入されている。
このようにすれば、一般に雄端子の先端部に取り付けられる絶縁キャップを利用して高抵抗部を保持できるため、高抵抗部を保持するための構成を簡素化することが可能になる。
・前記高抵抗部は、筒状であって、前記高抵抗部の先端側に取り付けられる絶縁性の絶縁キャップを備え、前記絶縁キャップは、前記高抵抗部を貫通して前記低抵抗部に係止される被係止部を備えている。
このようにすれば、一般に雄端子の先端部に取り付けられる絶縁キャップを利用して高抵抗部を保持できるため、高抵抗部を保持するための構成を簡素化することが可能になる。
本発明によれば、充電コネクタについて簡素な構成でアーク放電の発生を抑制することが可能となる。
実施形態1の充電コネクタを示す斜視図 充電コネクタを示す正面図 充電コネクタの分解斜視図 雄端子を示す斜視図 図2のA−A断面における充電コネクタが車両側コネクタと正規位置で嵌合した状態を示す図 図5の状態から充電コネクタが移動して接点部が高抵抗部に接する位置となった状態の図 図6の状態から充電コネクタが移動して雄端子と雌端子が離れる位置となった状態の図 図7の状態から充電コネクタが嵌合状態から離脱する位置に移動して雄端子と雌端子が離れた状態の図 実施形態2の充電コネクタの雄端子を示す斜視図 雄端子を示す断面図 雄端子の分解斜視図 実施形態3の充電コネクタの雄端子を示す斜視図 雄端子を示す断面図 雄端子の分解斜視図
<実施形態1>
以下、実施形態1について、図1〜図8を参照して説明する。
本実施形態の充電コネクタ10は、例えば、電源と接続され、電気自動車等の車両を充電するための充電設備に備えられるものであり、車両に備えられた車両側コネクタ36(相手側コネクタ)と嵌合して車両のバッテリ(電池モジュール)等の蓄電装置をするものである。以下では、前後方向については、両コネクタ10,36の互いの嵌合方向を前方とし、離脱方向を後方とし、上下方向については、図8の方向を基準として説明する。
(充電コネクタ10)
充電コネクタ10は、図1に示すように、合成樹脂製の電源側ハウジング11(「ハウジング」の一例)と、電源側ハウジング11に収容された雄端子20とを備えている。
電源側ハウジング11は、図8に示すように、左右に並んで配される複数(2個)の雄端子20が収容される端子収容部12と、端子収容部12の後端部から前方にフード状に開口するフード部17とを備える。
端子収容部12は、フード部17の内側で複数の雄端子20の前端側を筒状に包囲する複数の筒状包囲壁13を備え、筒状包囲壁13の内部は、奥壁部19を貫通するキャビティ14となっている。
キャビティ14の内壁には、キャビティ14の前後を区画する板状の区画壁15が設けられている。
区画壁15には、雄端子20を挿通可能な円形状の端子挿通孔16が形成されている。
フード部17は、筒状の周壁部18と、周壁部18の後端部と端子収容部12とを連ねる奥壁部19とを備える。
周壁部18と筒状包囲壁13の間には、車両側コネクタ36のフード部42が嵌め入れられ、コネクタ10,36の嵌合の正規位置では、フード部42の先端部が奥壁部19に前止まり状態で当接する。
なお、奥壁部19における端子収容部12とは異なる位置に、図示しない複数の信号線の端末部に接続された複数の信号端子が収容するようにしてもよい。また、ハウジング11の周囲を、図示しない金属製のシールド部材でシールドしてもよい。
雄端子20は、軸方向(嵌合方向)に延びる円柱状(棒状)である丸ピン形状の端子(丸ピン端子)であり、導電性の金属からなる端子本体21と、端子本体21の先端部に取り付けられた絶縁性の絶縁キャップ29とを備える。
端子本体21は、雌端子45と接続される端子接続部22と、図示しない電線と接続される電線接続部34と、端子接続部22と電線接続部34の間に設けられて外方に鍔状に張り出すフランジ部35とを備える。
端子接続部22は、導電性の低抵抗部23と、低抵抗部23の先端部に取り外し可能に取付けられ、低抵抗部23よりも電気抵抗(単位長さ当たりの抵抗)が高い導電性の高抵抗部25とを備える。
低抵抗部23は、軸方向に延びる円柱状(丸ピン状)であって、純銅(例えば純度99.99%)からなる母材の表面(外周面)に銀メッキ(例えば純度99.99%)を施して形成されている。
低抵抗部23の先端部には、絶縁キャップ29を取り付けるためのネジ孔24が前方に開口している。ネジ孔24は、円形状であって、その内壁には、ネジ溝が形成されている。
高抵抗部25は、円柱状であって、ステンレス鋼(SUS)又は銅(銅合金を含む)、鉄(合金鉄を含む)等の母材に、銀メッキよりも電気抵抗(単位長さ当たりの抵抗)が高いニッケルメッキを施して形成された本体26と、本体の後面から後方に円柱状に突出するネジ部27とを備える。
本体26の先端(前端)には、絶縁キャップ29が取り付けられる取付凹部28が形成されており、取付凹部28は、本体26の先端に円形状に開口をしており、その内部には、孔径が段差状に拡径された係止部28Aが形成されている。
高抵抗部25の軸方向の長さは、高抵抗部25の材質(母材及びメッキ)及び断面積に応じて決まる抵抗率に応じて、雌端子45が離れる際に発生するアーク放電を抑制又は消弧することができる長さ(所望の電気抵抗が得られる長さ)が適宜設定される。
絶縁キャップ29は、絶縁性の合成樹脂製であって、低抵抗部23の先端よりも前方側に配される頭部30と、頭部30の後方に延びる一対の被係止片31とを備える。
頭部30は、円板状であって、その形が先端側に向けてわずかに小さくなることで、わずかに先細状となっている。この頭部30の後端の径は、高抵抗部25の前端の径よりもやや小さくされている。
一対の被係止片31は、頭部30の後端から後方に延出され撓み変形可能な撓み部と、撓み部の先端部にて外方に突出する被係止突部とを備えている。
被係止突部は、外方に段差状に突出し、先端側に向けて傾斜状に突出寸法が小さくなる形状をなし、低抵抗部23の取付凹部28における係止部28Aに係止する。
この一対の被係止片31は、頭部30を引くことで、撓み部が撓んで被係止突部の係止部28Aへの係止が外れ、絶縁キャップ29を取り外すことができる。
電線接続部34は、図示しない電線の端末部において露出させた芯線が挿通される筒状をなしている。
電線接続部34を外方からかしめて圧着することで被覆電線の端末部で露出した芯線が電線接続部34に接続される。
フランジ部35は、区画壁15に前止まり状態で当接することで、キャビティ14内において雄端子20を前方側に位置決めしている。
この電線接続部34の後端部は、図示しないゴム栓が装着されるとともに、その後方に電源側ハウジング11に係止される図示しないリテーナが装着されることで雄端子20の後方側への移動が規制される。
(車両側コネクタ36)
車両側コネクタ36(車両側コネクタ36)は、図示しない車両のボディキャップによって開閉されるコネクタ収容凹部内に収容されており、合成樹脂製の車両側ハウジング37と、車両側ハウジング37に保持されて電線の端末部に接続される雌端子45とを備える。
車両側ハウジング37は、複数(2個)の雌端子45が収容される端子収容部38と、端子収容部38の外周から外方に張り出し、前方にフード状に開口するフード部42とを備えている。
端子収容部38は、フード部42内に筒状に突き出て内部に雌端子45の先端側が保持される筒状保持部39を備えている。
筒状保持部39は、円筒形状であって、その内側に雌端子45が挿通されるキャビティ40が奥壁部44を貫通している。
筒状保持部39の先端部には、雄端子20を挿通可能な開口部41が形成されている。
開口部41は、雄端子20を挿通可能な円形状であって、前方側に向けて傾斜状に拡径されたガイドテーパが形成されている。
フード部42は、有底筒状であって、円筒形状の嵌入壁43を奥壁部44が閉塞している。
なお、奥壁部44における端子収容部38とは異なる位置には、図示しない複数の信号線の端末部に接続された複数の信号端子が収容するようにしてもよい。また、ハウジング37の周囲を、金属からなる図示しないシールド部材でシールドしてもよい。
雌端子45は、複数(2個)であって、端子収容部38の左右に並んで収容されており、共に、銅又は銅合金等の金属からなり、雄端子20と接続される筒状の筒状接触部46と、電線の端末部に接続される電線接続部50と、筒状接触部46と電線接続部50の間に形成され、外方に鍔状に拡径された鍔部51とを備える。
筒状接触部46は、周方向の所定間隔ごとに(間欠的に)前後方向に延びるスリットを形成することで、環状に連なる複数の弾性接触片47を形成している。この種の端子は、すり割り端子などの名称で呼ばれる場合がある。
複数の弾性接触片47は、筒状接触部46の径方向に弾性変形可能であって、その先端部における内面側には、内方にわずかに突出する接点部48が形成されている。
接点部48はその前方側が傾斜状(テーパ状)に突出寸法が小さくなり、雄端子20の挿入の際に雄端子20に当接して複数の弾性接触片47を拡開する方向に弾性変形させる当接部49となっている。
電線接続部50は、筒状であって、図示しない電線の端末部において絶縁被覆から露出させた芯線を内側に挿通し、電線接続部50の外側からかしめて圧着する。
電線の雌端子45とは異なる他方の端部は、車両側コネクタ36の側方に延出され、図示しないバッテリ(電池モジュール)等の蓄電装置に電気的に接続される。
鍔部51は、外方に鍔状に張り出しており、鍔部51の前面は、キャビティ40を段差状に縮径する奥壁部44の後面に前止まりする。
雌端子45の後方は、図示しない合成樹脂製のリテーナが装着され、雌端子45が抜け止めされる。
次に、以上のように構成された充電コネクタ10と車両側コネクタ36の嵌合状態からの離脱が誤操作等により充電中に行われている場合の作用について説明する。
充電コネクタ10と車両側コネクタ36とが嵌合した状態では、図5に示すように、雌端子45の筒状接触部46の内側に雄端子20の端子接続部22が挿通されて雌端子45の接点部48と雄端子20の低抵抗部23とが電気的に接続された接続状態となっている。
この正規位置における嵌合状態から充電コネクタ10の車両側コネクタ36に対する離脱(車両側コネクタ36の離脱方向への相対的移動)が開始されると、充電コネクタ10の雄端子20が車両側コネクタ36の雌端子45に対して相対的に離間していく。
このとき、雌端子45の接点部48が弾性力で雄端子20側に付勢されているため、接点部48が雄端子20の低抵抗部23の外面に摺接しつつ移動する。
そして、接点部48が高抵抗部25との境界にいたると(図6)、低抵抗部23と高抵抗部25との間の界面により接触抵抗が増加し、雌端子45と雄端子20との間の電気抵抗が大きくなって通電電流がやや減少し、さらに接点部48が高抵抗部25の外面に接する位置に至ると接点部48が高抵抗部25の前方に移動するに従って雌端子45と雄端子20との間の電気抵抗が大きくなることで、通電電流が減少していく。
そして、雌端子45が高抵抗部25に当接しない位置に至ると(図7)、電気抵抗の高さにより通電電流が減少しているため、雌端子45と雄端子20の高抵抗部25との間におけるアーク放電が発生しないか、例えアーク放電が発生したとしても高抵抗部25を設けないよりもアーク放電が小さくなる。
そして、充電コネクタ10が更に後退することでアーク放電が発生していたとしても消弧する。
これにより、充電コネクタ10の車両側コネクタ36からの離脱が完了する(図8)。
なお、充電コネクタ10と車両側コネクタ36との嵌合の際には、接点部48が高抵抗部25に当接した後、高抵抗部25に摺接して低抵抗部23側に移動することで、雄端子20と雌端子45とが電気的に接続された状態となり、電源から車両の蓄電装置に電力を供給可能となる。
本実施形態によれば、以下の作用・効果を奏する。
本実施形態によれば、相手側コネクタの離脱方向への相対的移動の際には、低抵抗部23よりも電気抵抗が高い導電性の高抵抗部25が雌端子45と接続されており、雄端子20と雌端子45が離れる際には、電気抵抗の高さにより通電電流が少なくなっているため、アーク放電を抑制することができる。このようにアーク放電を抑制するために設けられる雄端子20は、ピン状で、低抵抗部23と高抵抗部25とは、別部材からなるため、アーク放電を抑制するための構成を簡素化することが可能になる。
また、低抵抗部23と高抵抗部25とを別部材とすることで、低抵抗部23と高抵抗部25との間の界面により生じる接触抵抗をアーク放電の発生を抑制するために利用することが可能になる。
さらに、アーク放電による損傷が生じやすい端子の先端部(高抵抗部25)を取り外し可能とすることでメンテナンス性を向上させることができる。
また、低抵抗部23及び高抵抗部25は、異なるメッキが施されており、高抵抗部25のメッキは、低抵抗部23のメッキよりも抵抗率が高いものが用いられている。
このようにすれば、導電性への影響が大きい表面のメッキを変えればアーク放電の発生を抑制することが可能になるため、アーク放電を抑制するための構成を簡素化することが可能になる。
さらに、高抵抗部25の母材は、低抵抗部23の母材と抵抗率が同じ材料が用いられている。
低抵抗部23と高抵抗部25の母材の抵抗率を同じにすることで、低抵抗部23と高抵抗部25の熱膨張率を等しくすることが可能になる。
さらに、高抵抗部25は、低抵抗部23の先端部にネジ留めされている。
このようにすれば、高抵抗部25を低抵抗部23に取り付けるための構成を簡素化することができる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態を図9ないし図11を参照して説明する。
実施形態1では、雄端子20は、高抵抗部57を低抵抗部55の先端部にネジ留めして保持したが、実施形態2では、雄端子53は、低抵抗部55を絶縁キャップ59に圧入することでその間の高抵抗部57を間接的に保持するものである。以下では、実施形態1と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
車両側コネクタ36及び電源側ハウジング11は、実施形態1と同一であるため説明は省略する。また、電源側ハウジング11に収容された雄端子53のうち、電線接続部34及びフランジ部35は、実施形態1と同一であるため説明は省略する。
雄端子53は、図9に示すように、端子接続部54の先端部に絶縁性の絶縁キャップ59が取り付けられている。
端子接続部54は、導電性の低抵抗部55と、低抵抗部55の先端部に取り付けられ、低抵抗部55よりも電気抵抗が高い導電性の高抵抗部57とを備える。
低抵抗部55及び高抵抗部57の材質(母材の材質及びメッキ)は実施形態1の低抵抗部23及び高抵抗部25と同一である。
低抵抗部55は、図11に示すように、低抵抗部本体55Aと、低抵抗部本体55Aの円形の先端面から突出する棒状部56とを備える。
棒状部56は、低抵抗部本体55Aと同心の円柱状であって、その前後方向の長さは、高抵抗部57の長さよりも長い。
高抵抗部57は、棒状部56を挿通可能な径の挿通孔58が貫通形成されてなる円筒形状である。挿通孔58には、棒状部56がほぼ隙間なく挿通されているが、これに限らず、棒状部56との間に隙間を形成する大きさとしてもよい。
絶縁キャップ59は、絶縁性を有する合成樹脂により形成された扁平な円柱状であって、その外径が前方側に向けてわずかに傾斜状に小さくなっている。
絶縁キャップ59の後面には、図10に示すように、棒状部56の先端部が圧入される圧入凹部60が形成されている。
圧入凹部60は、円形状であって、棒状部56を圧入できる径を有し、その中心が棒状部56と同心となるように形成されている。
実施形態2によれば、高抵抗部57は、筒状であって、高抵抗部57の先端側に取り付けられる絶縁性の絶縁キャップ59を備え、低抵抗部55は、高抵抗部57を貫通する棒状部56を備え、棒状部56の先端部が絶縁キャップ59に圧入されている。
このようにすれば、一般に雄端子53の先端部に取り付けられる絶縁キャップ59を利用して高抵抗部57を保持できるため、高抵抗部57を保持するための構成を簡素化することが可能になる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図12ないし図14を参照して説明する。
実施形態3では、雄端子61は、絶縁キャップ67を低抵抗部63に係止させることでその間の高抵抗部65を間接的に保持するものである。上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
車両側コネクタ36及び電源側ハウジング11は、実施形態1と同一であり、電源側ハウジング11に収容された雄端子61のうち、電線接続部34及びフランジ部35は、実施形態1と同一であるため説明は省略する。
雄端子61は、図12に示すように、端子接続部62の先端部に絶縁性の絶縁キャップ67が取り付けられている。
端子接続部62は、導電性の低抵抗部63と、低抵抗部63の先端部に取り付けられ、低抵抗部63よりも電気抵抗が高い導電性の高抵抗部65とを備える。
低抵抗部63及び高抵抗部65の材質(母材の材質及びメッキ)は実施形態1の低抵抗部23及び高抵抗部25と同一である。
低抵抗部63は、軸方向に長い円柱状(丸ピン状)であって、その先端部には、図13に示すように、絶縁キャップ67が取り付けられる取付凹部64を有する。取付凹部64は、円形状の開口を有し、その内部には、孔径が段差状に拡径された環状の係止部64Aが形成されている。
低抵抗部63の先端部には、低抵抗部63の先端面の周縁部をテーパ状に面取りすることで先端部を切欠いた切欠部63Aが形成されている。この切欠部63Aにより、高抵抗部65との間にわずかな段差が形成されている。なお、切欠部63Aは、高抵抗部65における低抵抗部63側の端部に設けてもよく、また、実施形態1,2についても、低抵抗部23,55の先端部に同様の切欠部を設けてもよい。
高抵抗部65は、挿通孔66が貫通形成されてなる円筒形状である。
絶縁キャップ67は、絶縁性の材料からなる合成樹脂製であって、低抵抗部63の先端よりも前方側に配される頭部68と、頭部68の後方に延びる一対の被係止片69とを備える。
頭部68は、円板状であって、その外径が先端側に向けてわずかに傾斜状に小さくなっている。
一対の被係止片69(「被係止部」の一例)は、頭部68の後端から後方に延出されて撓み変形可能な撓み部70と、撓み部70の先端部に設けられ、外方に突出する被係止突部71とを有する。
被係止突部71は、外方に段差状に突出し、先端側に向けて傾斜状に突出寸法が小さくなる形状をなす。
被係止突部71は、その段差状に外方に突出する部分が取付凹部64の係止部64Aに係止する。
絶縁キャップ67及び高抵抗部65の装着は、被係止突部71の傾斜面が高抵抗部65の孔縁に当接して、被係止片69を撓み変形させつつ高抵抗部65を貫通するとともに、低抵抗部63の取付凹部64に高抵抗部65から突き出た一対の被係止片69の先端部を挿入する。そして、被係止突部71が取付凹部64内の係止部64Aを超える位置まで挿入されると、一対の被係止片69が復元変形して被係止突部71が係止部64Aに係止され、絶縁キャップ67の離脱が規制される。このとき、高抵抗部65は、絶縁キャップ67と低抵抗部63との間に保持される。
高抵抗部65の交換の際には、絶縁キャップ67の頭部68を引くことで、撓み部70が撓んで被係止突部71の係止が外れ、絶縁キャップ67を取り外すことができ、高抵抗部65の交換が可能となっている。
実施形態3によれば、高抵抗部65は、筒状であって、高抵抗部65の先端側に取り付けられる絶縁性の絶縁キャップ67を備え、絶縁キャップ67は、高抵抗部65を貫通して低抵抗部63に係止される一対の被係止片69(被係止部)を備えている。
このようにすれば、一般に雄端子61の先端部に取り付けられる絶縁性の絶縁キャップ67を利用して高抵抗部65を保持できるため、高抵抗部65を保持するための構成を簡素化することが可能になる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、雄端子20は、低抵抗部23(55,63)と高抵抗部25(57,65)の2部材から構成されたが、これに限られず、3部材以上で構成してもよい。例えば、低抵抗部23を前後方向に2部材から構成し、前方側の低抵抗部を取り外し可能として前方側の低抵抗部のメッキが剥がれた際に交換可能としてもよい。
(2)上記実施形態では、充電コネクタ10をピン状の雄端子20を有する電源側コネクタとし、雌端子45を有する車両側コネクタ36と嵌合する構成としたが、これに限られず、車両側コネクタをピン状の雄端子を有する充電コネクタとし、雌端子を有する電源側コネクタと嵌合する構成としてもよい。
(3)低抵抗部及び高抵抗部の母材及びメッキの材質は、上記実施形態の材質に限られず、高抵抗部の抵抗率(母材にメッキを含んだ単位長さ当たりの抵抗)が低抵抗部の抵抗率(母材にメッキを含んだ単位長さ当たりの抵抗)よりも高く(導電性を有する範囲で高く)なればよく、公知の材質の中から、そのような抵抗率となる母材及びメッキの材質の任意の組み合わせを選択することができる。また、母材及びメッキは、合金を用いてもよい。例えば、低抵抗部及び高抵抗部の母材として、銅合金等を用いてもよく、メッキとして、スズ−銀メッキやニッケル−スズめっき等の合金を用いてもよい。
10…充電コネクタ
11…電源側ハウジング(ハウジング)
12…端子収容部
14…キャビティ
20,53,61…雄端子
22,54,62…端子接続部
23,55,63…低抵抗部
24…ネジ孔
25,57,65…高抵抗部
27…ネジ部
28,64…取付凹部
28A,64…係止部
29,59,67…絶縁キャップ
36…車両側コネクタ(相手側コネクタ)
37…車両側ハウジング
45…雌端子
46…筒状接触部
47…弾性接触片
48…接点部
56…棒状部
60…圧入凹部
69…一対の被係止片(被係止部)

Claims (7)

  1. ピン状の雄端子と前記雄端子を収容するハウジングとを備え、相手側コネクタと嵌合することで前記雄端子と前記相手側コネクタの雌端子とが接続されて車両外の電源から車両に搭載された蓄電装置が充電される充電コネクタであって、
    前記雄端子は、
    前記雌端子と接続される導電性の低抵抗部と、
    前記低抵抗部の先端部に取り外し可能に取り付けられ、前記相手側コネクタの離脱方向への相対的移動により前記低抵抗部と前記雌端子とが接続されなくなった状態で前記雌端子と接続されるとともに前記低抵抗部よりも電気抵抗が高い導電性の高抵抗部と、を備える充電コネクタ。
  2. 前記低抵抗部及び前記高抵抗部は、異なるメッキが施されており、
    前記高抵抗部のメッキは、前記低抵抗部のメッキよりも抵抗率が高いものが用いられている請求項1に記載の充電コネクタ。
  3. 前記高抵抗部の表面は、ニッケルメッキであり、前記低抵抗部の表面は、銀メッキである請求項2に記載の充電コネクタ。
  4. 前記高抵抗部の母材は、前記低抵抗部の母材と抵抗率が同じ材料が用いられている請求項2又は請求項3に記載の充電コネクタ。
  5. 前記高抵抗部は、前記低抵抗部の先端部にネジ留めされている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
  6. 前記高抵抗部は、筒状であって、
    前記高抵抗部の先端側に取り付けられる絶縁性の絶縁キャップを備え、
    前記低抵抗部は、前記高抵抗部を貫通する棒状部を備え、
    前記棒状部の先端部が前記絶縁キャップに圧入されている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
  7. 前記高抵抗部は、筒状であって、
    前記高抵抗部の先端側に取り付けられる絶縁性の絶縁キャップを備え、
    前記絶縁キャップは、前記高抵抗部を貫通して前記低抵抗部に係止される被係止部を備えている請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の充電コネクタ。
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