JP2016081734A - 端子金具及びコネクタ - Google Patents

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寛二 堀内
Kanji Horiuchi
寛二 堀内
芳朋 辻井
Yoshitomo Tsujii
芳朋 辻井
敦 奥田
Atsushi Okuda
敦 奥田
紀行 植松
Noriyuki Uematsu
紀行 植松
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Abstract

【課題】端子金具のメッキが削れることを抑制する。【解決手段】ピン状をなす金属製の端子本体11の先端部に合成樹脂製の絶縁キャップ20が装着された雄端子金具10と、前記雄端子金具10を先端側から挿入することで前記雄端子金具10の前記端子本体11を弾性的に挟持するように対向する少なくとも一対の弾性接触片60を有する雌端子金具50と、を備える端子金具TMであって、前記絶縁キャップ20の最大直径R2は、前記端子本体11の直径R1よりも大きくなっており、前記弾性接触片60は、その先端部に前記雄端子金具10と接触する接点部61と、該接点部61よりも基端側に前記絶縁キャップ20の最大直径R2よりも自然状態での対向距離が小さい小間隔部65と、該小間隔部65よりも基端側に前記絶縁キャップ20の最大直径R2よりも自然状態での対向距離が大きい大間隔部67とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、端子金具及びこの端子金具を用いるコネクタに関する。
従来、端子金具の一例として、特開2004−139797号(下記特許文献1)に記載のものが知られている。この端子金具は、棒状の先端部を有する雄端子金具と、この雄端子金具に接続される雌端子金具とを備えている。この雌端子金具は、雄端子金具の端子本体を挟持する複数の円弧状断面の弾性接触片を有しており、これらの弾性接触片は、先端側程対向する間隔が狭まるように配置されている。そして、雄端子金具の端子本体が弾性接触片の間に挿入され、弾性接触片が外側に変形しつつ雄端子金具を挟持することで端子間接続が図られる。
ところで、このような構成の端子金具において雄端子金具は、その先端から金属面が露出した形状になっているため、雄端子金具を雌端子金具に挿入すると、すぐに雄端子金具と雌端子金具とが互いに接触し、コネクタの嵌合ストロークの終端に至るまで両者が摺動することになる。一般的に、このような雄端子金具や、雌端子金具の弾性接触片にはメッキ等による表面処理が施されているが、嵌合離脱を繰り返す例えば電気自動車等の充電用コネクタに適用した場合には、端子金具のメッキが削れることが懸念される。
一方、電気自動車等の充電用コネクタでは、雌型コネクタと雄型コネクタの嵌合時及び分離時に作業者が露出している雄端子金具に誤って触れることがないように、丸ピン形状をなす押す端子金具の先端に先細りのテーパー面を有する絶縁キャップを組み付ける構成が提案されている(例えば、特開2013−93164号公報参照)。
特開2004−139797号公報 特開2013−93164号公報
そこで、特開2004−139797号(上記特許文献1)の端子金具に対して、特開2013−93164号公報(上記特許文献2)のような絶縁キャップを用いることが考えられる。そうすれば、雌端子金具の弾性接触片は、少なくとも嵌合当初は絶縁キャップと摺接することになるから、雄端子金具の金属面に当接しないことになる。このような構成にすると、雌端子金具の弾性接触片は、嵌合当初は滑りやすい樹脂製の絶縁キャップの上を摺動するため、雄端子金具の金属面(メッキ面)上を摺動する構成に比べれば、雌端子金具の接点側の摩耗防止にはある程度貢献すると言える。
しかしながら、上記構成としても、雌端子金具の接点部が絶縁キャップ上を通過してしまえば、雌端子金具の接点部は直ちに雄端子金具の金属面上を摺動することになるため、未だ両者の摺動距離は比較的長く、メッキの摩耗防止には不十分な嫌いがある。
本明細書で開示される端子金具は、ピン状をなす金属製の端子本体の先端部に合成樹脂製の絶縁キャップが装着された雄端子金具と、前記雄端子金具を先端側から挿入することで前記雄端子金具の前記端子本体を弾性的に挟持するように対向する少なくとも一対の弾性接触片を有する雌端子金具と、を備える端子金具であって、前記絶縁キャップの最大直径は、前記端子本体の直径よりも大きくなっており、前記弾性接触片は、その先端部に前記雄端子金具と接触する接点部と、該接点部よりも基端側に前記絶縁キャップの最大直径よりも自然状態での対向距離が小さい小間隔部と、該小間隔部よりも基端側に前記絶縁キャップの最大直径よりも自然状態での対向距離が大きい大間隔部とを備えている。
このような構成によると、雄端子金具を雌端子金具に挿入すると、まず雄端子金具の絶縁キャップによって雌端子金具の弾性接触片が外側に弾性変形して、接点部が絶縁キャップに乗り上げて摺動する。そして、雄端子金具を雌端子金具にさらに挿入すると、絶縁キャップが接点部を通り越して小間隔部に至るが、小間隔部においても、弾性接触片の間の対向距離は絶縁キャップの径よりも小さくしてあるから、弾性接触片は絶縁キャップにより引き続き外側に拡開して弾性変形した状態を保つ。ここで、絶縁キャップの径は、端子本体の径よりも大きく設定されているから、その状態で接点部は雄端子金具の端子本体とは接触せず、無接触で嵌合が進む。そして、さらに雄端子金具が雌端子金具に挿入されると、絶縁キャップが小間隔部を通り越して、大間隔部に至ることになる。大間隔部においては、弾性接触片の間の対向距離は絶縁キャップの径よりも大きいことから、弾性接触片は窄まるように復元変形し、接点部が雄端子金具の端子本体に接触するようになる。
このように、本発明の構成では、接点部が絶縁キャップを通り過ぎた後もすぐには接点部が端子本体とは接触しないため、端子本体と接点部との摺動距離が短くなり、摺動によるメッキ摩耗を抑制できる。また、絶縁キャップは樹脂でできているため、金属同士に比べて、金属との間の摩擦係数が小さいために、挿入力を小さくすることができる。
本明細書に開示される端子金具の実施の態様として、以下の構成としてもよい。
前記弾性接触片は、接点部から基端側に向けてテーパー状に各弾性接触片間の距離が大きくなっている構成としても良い。
このような構成によると、弾性接触片がテーパー状に徐々に広がることで、小間隔部と大間隔部とが滑らかに繋がっており、簡単に形成できる。また、接点部が雄端子金具に接触後は、弾性接触片の弾性力により雄端子金具を雌端子金具の奥側に送り出す力が発生するため挿入力がさらに小さくて良くなる。
また、本明細書に開示される端子金具を収容するコネクタとして、前記雌端子金具を収容可能な雌側コネクタハウジングを有する雌コネクタと、前記雌コネクタと嵌合可能で、手指を挿入不能な寸法を隔てて前記雄端子金具を包囲する端子収容部が設けられ、かつ前記雄端子金具を収容可能な雄側コネクタハウジングを有する雄コネクタと、を備えても良い。
本明細書に開示される端子金具及びコネクタによれば、端子金具のメッキが削れることを抑制することができる。
実施形態における雌コネクタと雄コネクタとの嵌合前の状態を示す断面図 雌コネクタと雄コネクタとの嵌合当初の状態を示す断面図 雌コネクタと雄コネクタとの図2より嵌合が進んだ状態を示す断面図 雌コネクタと雄コネクタとの正規嵌合後の状態を示す断面図 雄端子金具の平面図 変形例における接続状態を示す端子金具の断面図 変形例における接続状態を示す端子金具の断面図 変形例における接続状態を示す端子金具の断面図
<実施形態>
図1から図5を参照して実施形態を説明する。
本実施形態の端子金具TMを備えたコネクタCは、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車等の電動形車両に備えられたバッテリーを充電するための充電用コネクタであって、図1に示すように、雄端子金具10を合成樹脂製の雄側コネクタハウジング31に収容した雄コネクタ30と、雌端子金具50を雄側コネクタハウジング31に収容した雌コネクタ70とからなる。
雄側コネクタハウジング31は、雄端子金具10を収容するための円筒状の複数の雄側端子収容筒部33(図面では一つのみ示す)と、その雄側端子収容筒部33を包囲して前方(雄端子金具10の先端側)が開口する雄側フード部35とを備える。
雄側端子収容筒部33は、雄側フード部35の内側に設けられており、複数の雄端子金具10の前端側を筒状に包囲しており、この雄側端子収容筒部33の内部は、雄端子金具10を収容する雄側キャビティ37となっている。雄側キャビティ37は、雄側奥端部43に亘って縮径しながら設けられている。また、雄側端子収容筒部33の内周壁と、雄端子金具10との間には、手指が入らない程度の空間があいており、雄コネクタ30と雌コネクタ70との嵌合時(図2参照)には、この空間(雄側キャビティ37)内に後述する雌側端子収容部73が収容される。
雄側フード部35は、雄側端子収容筒部33の外周を囲う筒状の周壁部41と、周壁部41の後端部と雄側端子収容筒部33とを連結する雄側奥壁部43とを備える。
雄端子金具10は、図1及び図5に示すように、端子本体11と、その先端(前側)に装着される絶縁キャップ20とから構成されている。
端子本体11は、銅、銅合金等の金属製の丸棒を素材とし、圧造又は切削等の工程を経て全体として軸方向(嵌合方向)に延びる細長い丸ピン形状に形成され、表面に銀合金によるメッキが施されている。また、端子本体11は、雌端子金具50と接続される端子接続部13と、図示しない電線と接続される雄側電線接続部15と、端子接続部13と雄側電線接続部15の間に設けられて外方に鍔状に張り出すフランジ部17とを備える。
端子接続部13は、雄側電線接続部15よりも小径で全長に亘って等径の丸ピン状に形成されている。この端子接続部13が雌端子金具50の弾性接触片60に挟持されることで、雄端子金具10と雌端子金具50との電気的な接続が可能となっている。
端子接続部13の先端面には、絶縁キャップ20が装着されるようになっている。そのため、端子接続部13の先端面の中心には、装着穴であるねじ穴19が形成されている。ねじ穴19は、所定深さの下穴がドリル等で切削されて形成されたのち、同下穴の内周面に対して雌ねじがタップ等により切られることで形成されている。このようにねじ穴19とすることで、装着された絶縁キャップ20を抜けにくくしている。また、ねじ穴19の開口縁には、先広がりとなったガイド面が全周に亘って形成されており、絶縁キャップ20を装着しやすくしている。
絶縁キャップ20は合成樹脂製であって、端子本体11の端子接続部13の外径R1よりも少し大きい外径R2を持った厚肉の円盤部21の前面に、同円盤部21の外径R2に等しい最大径を有する円錐台部23が同心に連設された形状である。円錐台部23は、全体として前側(先端側)に向かって先細りとなるテーパー面23Aを有している。また、円盤部21の後面の中心には、端子本体11の端子接続部13の先端面に形成されたねじ穴19内に螺合可能な、丸棒状をなすネジ部25が一体に突出形成されている。
雄側電線接続部15は当初、円筒状に形成されており、ここに図示しない電線の端末部において絶縁被覆から露出させた芯線を内側に挿入した状態で外側からかしめ潰して電線を接続する。
フランジ部17は、外周側に鍔状に張り出しており、フランジ部17の前面は、雄側キャビティ37を段差状に縮径させた雄側奥壁部43の後面に当てられている。
なお、雄端子金具10の後方には、図示しない合成樹脂製のリテーナが装着され、雄端子金具10が雄側コネクタハウジング31から抜け止めされている。
一方、雌コネクタ70は、図1に示すように、合成樹脂製の雌側コネクタハウジング71と、雌側コネクタハウジング71に保持されて図示しない電線の端末部に接続される雌端子金具50とを備える。雌側コネクタハウジング71は、複数の雌端子金具50が収容される雌側端子収容部73と、雌側端子収容部73の外周から外側に張り出し、前方にフード状に開口する雌側フード部75とを備えている。
雌側フード部75は、有底筒状であって、円筒形状の嵌入壁77を雌側奥壁部79が閉塞している。また、雌側奥壁部79は、雌側フード部75と雌側端子収容部73とを連結している。なお、雌側フード部75の嵌入壁77が周壁部41と雄側端子収容筒部33の間に嵌め入れられ、コネクタ70、30の嵌合の正規位置(図4参照)では、雌側フード部75の先端部が雄側奥壁部43に前止まり状態で当接する。
雌側端子収容部73は、雌側フード部75内に筒状に並んで複数突き出ており、内部に雌端子金具50の先端側が保持されている。また、各々の雌側端子収容部73は、円筒形状であって、その内側に雌端子金具50が収容される雌側キャビティ81が設けられており、この雌側キャビティ81は雌側奥壁部79に亘って貫通している。雌側端子収容部73の先端部には、雄端子金具10を挿通可能な開口部83が形成されている。開口部83は、雄端子金具10を挿通可能な円形状であって、前方側に向けて傾斜状に拡径されたガイドテーパが形成されている。
雌端子金具50は、雄端子金具10と同数設けられ、いずれも銅又は銅合金等の金属からなり、雄端子金具10と接続される筒状の筒状接触部51と、電線の端末部に接続される雌側電線接続部53と、筒状接触部51と雌側電線接続部53の間に形成され、外側に鍔状に拡径された鍔部55とを備える。筒状接触部51のうち雄端子金具10側となる内周面には、銀合金等によるメッキ処理が施されている。
筒状接触部51は、前後方向に延びるスリット57を設けることで、周方向に分割された2つの弾性接触片60を備える。各弾性接触片60は、基端側から片持ち状に延びており、一貫してその断面が半円弧状をなしており、筒状接触部51の径方向に弾性変形可能である。また、弾性接触片60は、基端側(後側)から先端側(前側)の接点部61に向けて傾斜状(テーパー状)に縮径しており、接点部61における筒状接触部51の内径R3が筒状接触部51における最小の内径R3となっている。自然状態(すなわち筒状接触部51に外力を加えていない状態)における接点部61における内径R3は、雄端子金具10の端子接続部13の外径R1よりも小さくなっている。これにより、雄端子金具10の端子接続部13に対する弾性接触片60の接圧を確保している。
また、弾性接触片60は、接点部61よりも先端側において外側に拡がるように屈曲されており、接点部61より前側は雄端子金具10を挿入しやすいように拡径されたガイド部63となっている。ガイド部63の先端の内径は、開口部83の内径より大きくなっており、確実に雄端子金具10を挿入可能なようにされている。
弾性接触片60は、接点部61より基端側では、対向する片の内径が徐々に拡径している。接点部61から基端側に拡がる当初は、円盤部21の外径R2より自然状態での対向する弾性接触片60の径(対向する弾性接触片60間の距離)が小さい小径部65となっている。小径部65よりもさらに基端側は、円盤部21の外径R2より自然状態での対向する弾性接触片60の径(対向する弾性接触片60間の距離)が大きい大径部67となっている。
雌側電線接続部53は、雄側電線接続部15と同様に、当初、円筒状に形成されており、ここに図示しない電線の端末部において絶縁被覆から露出させた芯線を内側に挿入した状態で外側からかしめ潰して電線を接続する。
鍔部55は、外周側に鍔状に張り出しており、鍔部55の前面は、雌側キャビティ81を段差状に縮径する雌側奥壁部79の後面に前止まりする。
雌端子金具50の後方には、図示しない合成樹脂製のリテーナが装着され、雌端子金具50が抜け止めされる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
雄コネクタ30と雌コネクタ70とを嵌合すると、まず雄端子金具10の絶縁キャップ20が開口部83から雌側端子収容部73内に挿入される。そして、絶縁キャップ20がガイド部63に導かれて、弾性接触片60を径方向外側に押し広げながら、進入する。この際、弾性接触片60の接点部61が、絶縁キャップ20のテーパー面23Aに乗り上げることで、弾性接触片60は径方向外側に押し広げられ、図2に示すように、接点部61が円盤部21にまで到達し、弾性接触片60の径方向外側への開きが最大になる。
そして、接点部61が円盤部21の外周面を摺動しながら、雄端子金具10が雌端子金具50にさらに進入する。そして、接点部61が円盤部21を通過すると、円盤部21が弾性接触片60の小径部65の内面を押し広げつつも、雄端子金具10が進入するにつれて、徐々に弾性接触片60の径方向外側への開きを小さくしていく。この際に、弾性接触片60は、図3に示すように、円盤部21によって径方向外側に押し広げられていることから、接点部61と端子接続部13との間には隙間ができ、接点部61と端子接続部13とは接触しない。
そして、雄端子金具10が雌端子金具50にさらに進入してゆき、絶縁キャップ20が大径部67に至ると、円盤部21の外径R2よりも大径部67の対向する弾性接触片60の内径が大きく設定されていることから、接点部61が端子接続部13に接触し、雄端子金具10の挿入に伴い両者が摺動することになり、最終的に、図4に示すようなコネクタ30、70の正規位置に至る。
本実施形態では、嵌合当初に弾性接触片60が絶縁キャップ20と摺動するが、絶縁キャップ20は樹脂製で滑りやすいため弾性接触片60側のメッキ面の摩耗は生じにくい。
以上のように本実施形態によれば、弾性接触片60が端子本体11(端子接続部13)と摺動する距離が従来より短くなるから、端子接続部13及び弾性接触片60のメッキの摩耗を抑制することができる。さらに、本実施形態では、樹脂製の絶縁キャップと弾性接触片60が摺動する距離が長いため、雄端子金具10を挿入する力を小さくできる。
<変形例>
次に、弾性接触片の形状を変更した本発明の異なる実施形態(変形例1〜3)について図6から図8を参照して説明する。
前記実施形態では、弾性接触片60をテーパー形状とすることで、絶縁キャップ20と当接しないようにしているが、各変形例においては、他の構造で、絶縁キャップ20と弾性接触片が接触しないようにしている。以下の説明では、各変形例においては端子金具の構成のみを図示し、コネクタの構成については前記実施形態とほぼ同様であるため省略する。また、各変形例の図中において、前記実施形態と同一の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すように、変形例1では、雌端子金具150の複数の弾性接触片160が、基端側から片持ち状に互いに対向するように延びている。弾性接触片160は、その先端側にその先端側に山型状に屈曲された接点部161を有している。接点部161より基端側には、円盤部21の外径R2より自然状態での対向する弾性接触片160の内面間の距離L15が小さい小間隔部166となっている。小間隔部166では、対向する弾性接触片160の間の距離が一定となっている。小間隔部166より基端側では、円盤部21の外径R2より自然状態での対向する弾性接触片160の内面間の距離L16が小さい大間隔部168となっている。小間隔部166と大間隔部168との境界部分には、段差169が設けられている。
変形例1では、小間隔部166と大間隔部168との間に生じる段差169が、雄コネクタ30と雌コネクタ70との正規嵌合時の絶縁キャップ20の終端縁の位置と近接するようになっている。そのため、コネクタ30、70の嵌合時には、正規嵌合位置の直前まで、絶縁キャップ20と小間隔部166が接触して、弾性接触片160が外側に押し広げられているために、接点部161と雄端子金具10の端子接続部13とが摺動しない。そして、正規嵌合位置に至ると、絶縁キャップ20の終端が大間隔部168に至ることから、絶縁キャップ20によって弾性接触片160が外側に押し広げられることがなく、接点部161が端子接続部13を挟持する。
変形例2では、図7に示すように、雌端子金具250の複数の弾性接触片260が、変形例1と同様に、基端側から片持ち状に互いに対向するように延びている。弾性接触片260は、その先端側にその先端側に山型状に屈曲された接点部261を有している。接点部261より基端側には、円盤部21の外径R2より自然状態での対向する弾性接触片260の内面間の距離L25が小さい小間隔部266となっている。小間隔部266より基端側では、円盤部21の外径R2より自然状態での対向する弾性接触片260の内面間の距離L26が小さい大間隔部268となっている。小間隔部266と大間隔部268との境界部分には、段差269が設けられている。
変形例2では、小間隔部266と大間隔部268との間に生じる段差269よりも基端部側に雄コネクタ30と雌コネクタ70との正規嵌合時の絶縁キャップ20の終端縁の位置が配されるようになっている。そのため、コネクタ30、70の嵌合時には、最初は、絶縁キャップ20と小間隔部166が接触して、弾性接触片160が外側に押し広げられているために、接点部161と雄端子金具10の端子接続部13とが摺動しない。そして、雄端子金具10が雌端子金具にさらに進入していくと、絶縁キャップ20の終端が大間隔部268に至ることから、絶縁キャップ20によって弾性接触片260が外側に押し広げられることがなく、接点部261が端子接続部13を摺動する。そして、コネクタ30、70が正規嵌合位置に至ると、接点部161が端子接続部13を挟持する。
図8に示すように、変形例3では、雌端子金具350の複数の弾性接触片360が、基端側から片持ち状に互いに対向するように延びている。弾性接触片360は、その先端側にその先端側に山型状に屈曲された接点部361を有している。接点部361より基端側には、円盤部21の外径R2より自然状態での対向する弾性接触片360の内面間の距離L35が小さい小間隔部366となっている。小間隔部366より基端側では、円盤部21の外径R2より自然状態での対向する弾性接触片360の内面間の距離L36が小さい大間隔部368となっている。小間隔部366と大間隔部368との境界部分には、段差369が設けられている。
さらに、変形例3では、大間隔部368よりも基端側には、対向する弾性接触片160の間隔が小さい第2小間隔部364が設けられている。つまり、変形例3においては、正規嵌合時に絶縁キャップ20が位置する大間隔部368以外は、対向する弾性接触片360の間隔が円盤部21の外径R2よりも小さくなっている。その他の構成及び、雄端子金具10を雌端子金具350に挿入した場合の操作については、変形例1と同様のためその説明を省略する。
<他の実施形態>
本明細書によって開示される技術は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような種々の態様も含まれる。
(1)上記実施形態では、雄端子金具10と雌端子金具50は電線に接続されていたが、バスバーなどに接続されていても良い。
(2)上記実施形態では、雄端子金具10と雌端子金具50とは、銅(合金)に対して銀(合金)メッキをされていたが、他の材質、他のメッキ等であっても良い。
(3)上記実施形態では、弾性接触片60は、断面形状が半円弧状となっていたが、すり割り状や平板状など他の形状であっても良い。
(4)上記実施形態では、弾性接触片60は、筒状接触部51にスリット57を設けることで形成されていたが、弾性接触片が別体となっていても良い。
(5)上記実施形態では、絶縁キャップ20はねじ穴19に圧入部25を圧入することで端子本体11に装着されていたが、圧入部25を圧入する先はねじ穴でなくても良い。また、端子本体に装着部を設けて、そこに絶縁キャップを外嵌することで装着しても良い。
(4)上記実施形態では、絶縁キャップ20は円盤部21と円錐台部23とを備えていたが、円錐形状や、円柱状などでも良い。
10…雄端子金具
11…端子本体
13…端子接続部
20…絶縁キャップ
21…円盤部
23…円錐台部
23A…テーパー面
30…雄コネクタ
31…雄側コネクタハウジング
33…雄側端子収容部
50、150、250、360…雌端子金具
51…筒状接触部
57…スリット
60、160、260、360…弾性接触片
61…接点部
65…小径部(小間隔部)
166、266、366…小間隔部
67…大径部(大間隔部)
168、268、368…大間隔部
70…雌コネクタ
71…雌側コネクタハウジング
73…雌側端子収容部
C…コネクタ
TM…端子金具
R1…端子接続部の外径
R2…円盤部の外径
R3…接点部における内径

Claims (3)

  1. ピン状をなす金属製の端子本体の先端部に合成樹脂製の絶縁キャップが装着された雄端子金具と、前記雄端子金具を先端側から挿入することで前記雄端子金具の前記端子本体を弾性的に挟持するように対向する少なくとも一対の弾性接触片を有する雌端子金具と、を備える端子金具であって、
    前記絶縁キャップの最大直径は、前記端子本体の直径よりも大きくなっており、
    前記弾性接触片は、その先端部に前記雄端子金具と接触する接点部と、該接点部よりも基端側に前記絶縁キャップの最大直径よりも自然状態での対向距離が小さい小間隔部と、該小間隔部よりも基端側に前記絶縁キャップの最大直径よりも自然状態での対向距離が大きい大間隔部とを備えている端子金具。
  2. 前記弾性接触片は、接点部から基端側に向けてテーパー状に各弾性接触片間の距離が大きくなっている請求項1に記載の端子金具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の端子金具を収容するコネクタであって、
    前記雌端子金具を収容可能な雌側コネクタハウジングを有する雌コネクタと、
    前記雌コネクタと嵌合可能で、手指を挿入不能な寸法を隔てて前記雄端子金具を包囲する端子収容部が設けられ、かつ前記雄端子金具を収容可能な雄側コネクタハウジングを有する雄コネクタと、を備えたコネクタ。
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