JP7283929B2 - 接続端子 - Google Patents

接続端子 Download PDF

Info

Publication number
JP7283929B2
JP7283929B2 JP2019048864A JP2019048864A JP7283929B2 JP 7283929 B2 JP7283929 B2 JP 7283929B2 JP 2019048864 A JP2019048864 A JP 2019048864A JP 2019048864 A JP2019048864 A JP 2019048864A JP 7283929 B2 JP7283929 B2 JP 7283929B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tab
terminal
spring piece
contact
box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019048864A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020149947A (ja
Inventor
貴斗 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2019048864A priority Critical patent/JP7283929B2/ja
Publication of JP2020149947A publication Critical patent/JP2020149947A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7283929B2 publication Critical patent/JP7283929B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、接続端子に関する。
雌端子に挿し込まれて接続されるタブを有する雄端子として、タブの先端に、絶縁層及び導電層が順に積層された静電容量形成部を有するものがある(例えば、特許文献1参照)。この雄端子が雌端子から離脱する際に、雌端子は静電容量形成部の導電層とタブの表面とに同時接触する状態を経てから導電層にのみ接触する状態に移行する。したがって、雄端子が雌端子から離脱する際にアークの発生が抑制される。
また、キャップ本体部とロッド部とを有し絶縁性部材からなる絶縁キャップを形成し、そのロッド部を雄端子に形成された中空筒部に挿し込んで装着し、中空筒部の前端部より前方にキャップ本体部を突出させた雄端子も知られている(例えば、特許文献2参照)。この雄端子では、ユーザが導電箇所に直接接触することが抑制される。
特開2003-59564号公報 特開2018-185932号公報
ところで、雌端子に対して雄端子が繰り返し挿抜されると、雌端子の接点に対して雄端子のタブの外周面が繰り返し摺動されることとなる。このように、金属部分が繰り返し摺動されると、その摺動箇所が摩耗して金属粉が生じ堆積するおそれがある。そして、雌端子の接点との摺動によって発生した金属粉が堆積すると、金属粉が酸化して電気抵抗の上昇を招き、接続信頼性が低下するおそれがある。
なお、静電容量形成部や絶縁キャップを設けた上記特許文献1,2に記載の雄端子においても、雌端子との挿抜の際には、雌端子の接点に対して雄端子が摺動されるため、雌端子の接点との摺動による金属粉の発生を抑えることは困難である。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、繰り返し挿抜されても高い接続信頼性を維持することが可能な接続端子を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る接続端子は、下記(1)~()を特徴としている。
(1) バネ片を有する筒状の箱部を備え導電性金属材料により形成された雌端子と、
前記箱部に挿抜される棒状のタブを有し導電性金属材料により形成された雄端子と、
を備え、
前記箱部は、前記バネ片及び前記バネ片に対向する内面にそれぞれ設けられ、挿入された前記タブを挟持する接点を有し、
前記タブには、絶縁性樹脂材料からなる樹脂部が先端に設けられ、
前記樹脂部は、前記接点による挟持方向と反対方向へ突出する突出部を有し、
前記突出部は、少なくとも前記接点による挟持範囲において前記内面及び前記バネ片に摺動し、
前記突出部は、前記接点に対して前記箱部への前記タブの挿抜方向と直交する方向である前記タブの幅方向にずれた位置である、前記樹脂部の前記幅方向の両端に設けられている
ことを特徴とする接続端子。
バネ片を有する筒状の箱部を備え導電性金属材料により形成された雌端子と、
前記箱部に挿抜される棒状のタブを有し導電性金属材料により形成された雄端子と、
を備え、
前記箱部は、前記バネ片及び前記バネ片に対向する内面にそれぞれ設けられ、挿入された前記タブを挟持する接点を有し、
前記タブには、絶縁性樹脂材料からなる樹脂部が先端に設けられ、
前記樹脂部は、前記接点による挟持方向と反対方向へ突出する突出部を有し、
前記突出部は、少なくとも前記接点による挟持範囲において前記内面及び前記バネ片に摺動し、
前記箱部の前記内面には、前記接点よりも前記タブの挿入方向の前方側に、前記突出部が収容される逃げ溝が形成されている
ことを特徴とする続端子。
) 前記突出部は、前記挿入方向の後方側の縁部に、前記挿入方向の後方へ向かって次第に突出寸法が小さくなるガイド面を有する
ことを特徴とする()に記載の接続端子。
上記(1)の構成の接続端子によれば、雌端子の箱部に雄端子のタブを挿抜させる際に、接点による挟持範囲において、タブの先端に設けられた樹脂部の突出部が内面及びバネ片に摺動する。したがって、雌端子の箱部に雄端子のタブを挿抜させる際に、タブの金属部分に対する接点の接触を抑制できる。これにより、タブの金属部分と接点とが摺動して摩耗することによる金属粉の発生を抑制することができる。したがって、発生した金属粉の堆積物が酸化することによる電気抵抗の増加を抑え、高い接続信頼性を維持させることができる。
更に、上記()の構成の接続端子によれば、箱部にタブを挿抜させる際に、突出部が接点に干渉することなく内面及びバネ片に摺動する。これにより、箱部に対してタブを円滑に挿抜させることができる。
上記()の構成の接続端子によれば、突出部が接点による挟持範囲を越えてタブの挿入方向の前方側に達すると、突出部が逃げ溝に入り込んで収容されるので、タブを内面側へ変位させてタブの金属部分を内面の接点に確実に接触させることができる。
上記()の構成の接続端子によれば、箱部からタブを引き抜く際に、逃げ溝に収容された突出部のガイド面が逃げ溝の縁部に接触するので、突出部を逃げ溝から容易に抜け出させることができる。また、箱部からタブを引き抜く際に、バネ片側の突出部のガイド面がバネ片の縁部等に接触するので、バネ片を突出部によって容易に押圧して弾性変形させて樹脂部を接点同士の間から円滑に引き抜くことができる。
本発明によれば、繰り返し挿抜されても高い接続信頼性を維持することが可能な接続端子を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本発明の実施形態に係る接続端子を構成する雄端子及び雌端子の斜視図である。 図2は、雄端子を示す図であって、図2(a)は側面図、図2(b)は軸方向に沿う断面図である。 図3は、図2(a)におけるA-A断面図である。 図4は、雌端子を示す図であって、図4(a)は側面図、図4(b)は軸方向に沿う断面図である。 図5は、図4(a)におけるB-B断面図である。 図6は、図4(a)におけるC-C断面図である。 図7は、雄端子を収容した雄ハウジング及び雌端子を収容した雌ハウジングを示す図であって、図7(a)は分離状態の軸方向に沿う断面図、図7(b)は接続状態の軸方向に沿う断面図である。 図8は、図7(a)におけるD矢視図である。 図9は、接続時における状態の変化を示す図であって、図9(a)~図9(c)は、それぞれの状態における図8のE-E断面図である。 図10は、接続時における状態の変化を示す図であって、図10(a)~図10(c)は、それぞれの状態における図8のF-F断面図である。 図11は、離脱時における状態の変化を示す図であって、図11(a)~図11(c)は、それぞれの状態における図8のE-E断面図である。 図12は、離脱時における状態の変化を示す図であって、図12(a)~図12(c)は、それぞれの状態における図8のF-F断面図である。
本発明に関する具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る接続端子10を構成する雄端子30及び雌端子60の斜視図である。
図1に示すように、接続端子10は、互いに接続される雄端子30と、雌端子60と、から構成されている。雄端子30及び雌端子60は、それぞれ電線11の端部に接続されており、雄端子30と雌端子60とが互いに接続されることで、2本の電線11を電気的に接続する。
電線11は、導体21と、この導体21の周囲を覆う外被22とを有した絶縁電線である。導体21は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の導電性金属材料からなる素線を撚り合わせた撚線である。外被22は、可撓性及び絶縁性を有する樹脂材料により形成されている。電線11は、端部において、外被22が除去されて導体21の一部が露出されている。
図2は、雄端子30を示す図であって、図2(a)は側面図、図2(b)は軸方向に沿う断面図である。図3は、図2(a)におけるA-A断面図である。
図2(a)及び図2(b)に示すように、雄端子30は、電線接続部31と、電気接続部32と、を有している。雄端子30は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の導電性金属材料からなる母材に対してプレス加工(打ち抜き加工及び曲げ加工)を施すことで形成されている。
電線接続部31は、導体圧着部35と、被覆圧着部36とを有している。導体圧着部35は、一対の導体圧着片35aを有しており、被覆圧着部36は、一対の被覆圧着片36aを有している。電線接続部31では、導体圧着片35aを加締めることで電線11の導体21が導体圧着部35に圧着固定され、被覆圧着片36aを加締めることで電線11の外被22の部分が被覆圧着部36に圧着固定される。これにより、雄端子30と電線11とが接続され、雄端子30と電線11の導体21とが導通可能となる。
電気接続部32は、箱部41とタブ42とを有している。タブ42は、棒状に形成されており、箱部41から先端へ向かって延在している。タブ42は、箱部41から延在する板部の両縁を折り返すことでピン状に形成されている。タブ42の先端部には、樹脂部51が固定されている。この樹脂部51は、絶縁性を有する合成樹脂により形成されており、タブ42の先端に一体に成形されている。そして、タブ42は、樹脂部51以外の部分が金属部分42aとなっている。樹脂部51は、側面視において、先端へ向かって次第に窄まる先細り形状に形成されている。電気接続部32の箱部41は、底部に係止孔部47を有している。
図3に示すように、樹脂部51は、両側へ張り出す張出部52を有している。また、張出部52の上部には、上方へ突出する突出部53がそれぞれ形成されている。これらの突出部53は、雌端子60の後述する箱部71の接点81に対して箱部71へのタブ42の挿抜方向と直交する方向にずれた位置に設けられている。そして、これらの突出部53の間が凹部54とされている。また、樹脂部51は、張出部52の下部に、下方へ突出する突出部55がそれぞれ形成されている。これらの突出部55は、雌端子60の後述するバネ片85のインデント86に対して箱部71へのタブ42の挿抜方向と直交する方向にずれた位置に設けられている。そして、これらの突出部55の間が凹部56となっている。それぞれの突出部53,55は、それぞれ雌端子60に対する雄端子30の挿入方向の後方側の縁部にガイド面53a,55aを有している。ガイド面53a,55aは、それぞれ雌端子60に対する雄端子30の挿入方向の後方へ向かって次第に突出寸法が小さくなるように傾斜している。
図4は、雌端子60を示す図であって、図4(a)は側面図、図4(b)は軸方向に沿う断面図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、雌端子60は、電線接続部61と、電気接続部62と、を有している。雌端子60は、例えば、銅、銅合金、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の導電性金属材料からなる板材を加工することで形成されている。
電線接続部61は、導体圧着部65と、被覆圧着部66とを有している。導体圧着部65は、一対の導体圧着片65aを有しており、被覆圧着部66は、一対の被覆圧着片66aを有している。電線接続部61では、導体圧着片65aを加締めることで電線11の導体21が導体圧着部65に圧着固定され、被覆圧着片66aを加締めることで電線11の外被22の部分が被覆圧着部66に圧着固定される。これにより、雌端子60と電線11とが接続され、雌端子60と電線11の導体21とが導通可能となる。
電気接続部62は、雄端子30のタブ42が先端側から挿入される角筒状の箱部71を備えている。箱部71は、タブ42の挿入側と反対側の後端側が電線接続部61に連設されている。箱部71は、底板部73と、側板部74,75と、上板部76とを備えている。側板部74,75は、底板部73の両側縁から立ち上げられている。上板部76は、箱部71の上部を塞ぐように設けられている。電気接続部62の箱部71は、底部に係止孔部77を有している。
図5は、図4(a)におけるB-B断面図である。図6は、図4(a)におけるC-C断面図である。
図5及び図6に示すように、上板部76の内面76aには、箱部71の内方へ突出する一対の接点81が形成されている。これらの接点81は、タブ42の挿抜方向である雌端子60の長手方向に沿う長尺形状に形成されており、上板部76の幅方向の中央において互いに平行に配列されている。これらの一対の接点81は、雄端子30の樹脂部51に形成された凹部54よりも小さい幅寸法を有している。
また、上板部76の内面76aには、接点81よりもタブ42の挿入方向の前方側に、一対の逃げ溝82が形成されている。これらの逃げ溝82は、タブ42の挿抜方向である雌端子60の長手方向に沿う長尺形状に形成されており、上板部76の幅方向における一対の接点81よりも外側に形成されている。これらの逃げ溝82は、雄端子30の樹脂部51に形成された突出部53よりも僅かに広い幅寸法を有している。これらの逃げ溝82は、突出部53同士の間隔と同一間隔をあけて形成されており、突出部53が挿入可能となっている。
電気接続部32の箱部71は、バネ片85を有している。バネ片85は、底板部73の先端側に連設されて後端側へ折り返されている。バネ片85は、箱部71の後端側へ向かって箱部71の内方へ突出している。このバネ片85には、箱部71の内方へ突出する突起からなるインデント(接点)86が形成されている。インデント86は、バネ片85の幅方向の中央位置に形成されている。このインデント86は、雄端子30の樹脂部51に形成された凹部56よりも小さい幅寸法を有している。
図7は、雄端子30を収容した雄ハウジング100及び雌端子60を収容した雌ハウジング110を示す図であって、図7(a)は分離状態の軸方向に沿う断面図、図7(b)は接続状態の軸方向に沿う断面図である。
図7(a)に示すように、雄端子30及び雌端子60は、それぞれ雄ハウジング100及び雌ハウジング110に組付けられる。
雄ハウジング100は、合成樹脂により形成されており、雄端子30が後端から挿入されて収容される端子収容室101を有している。雄ハウジング100の先端面には、端子収容室101と連通する開口部102が形成されており、雄端子30が端子収容室101に挿入されると、雄端子30のタブ42が開口部102に通される。これにより、雄端子30のタブ42は、雄ハウジング100の前面から前方へ突出される。また、雄ハウジング100は、端子収容室101内へ突出するランス103を有している。ランス103は、端子収容室101へ挿入されて収容された雄端子30の係止孔部47の縁部を係止する。これにより、雄ハウジング100の端子収容室101に収容された雄端子30は、端子収容室101の後方への移動が規制されて抜け出しが防止される。
雌ハウジング110は、合成樹脂により形成されており、雌端子60が後端から挿入されて収容される端子収容室111を有している。雌ハウジング110の先端面には、端子収容室111と連通する開口部112が形成されており、この開口部112から雄端子30のタブ42が挿入可能となっている。そして、この開口部112に挿入される雄端子30のタブ42は、端子収容室111に収容された雌端子60の電気接続部62の箱部71内に挿し込まれる。また、雌ハウジング110は、端子収容室111内へ突出するランス113を有している。ランス113は、端子収容室111へ挿入されて収容された雌端子60の係止孔部77の縁部を係止する。これにより、雌ハウジング110の端子収容室111に収容された雌端子60は、端子収容室111の後方への移動が規制されて抜け出しが防止される。
図7(b)に示すように、雄端子30及び雌端子60は、雄ハウジング100と雌ハウジング110とが互いに突き合わされる(嵌合される)ことで互いに接続される。具体的には、雌ハウジング110の開口部112に挿し込まれた雄端子30のタブ42が雌端子60の電気接続部62の箱部71内に挿し込まれる。これにより、雄端子30のタブ42は、雌端子60の接点81とバネ片85のインデント86との間に入り込み、バネ片85の弾性力によってタブ42の金属部分42aが接点81とインデント86とで挟持される。これにより、雄端子30と雌端子60とが電気的に接続された状態となる。このとき、雄端子30のタブ42の先端部に設けられた樹脂部51は、接点81とインデント86とによる挟持範囲よりも雌端子60の後端側へ配置される。そして、樹脂部51の上方側の突出部53が逃げ溝82内に入り込んだ状態となる。
次に、雄端子30と雌端子60とを挿抜させる場合について説明する。
図8は、図7(a)におけるD矢視図である。図9は、接続時における状態の変化を示す図であって、図9(a)~図9(c)は、それぞれの状態における図8のE-E断面図である。図10は、接続時における状態の変化を示す図であって、図10(a)~図10(c)は、それぞれの状態における図8のF-F断面図である。図11は、離脱時における状態の変化を示す図であって、図11(a)~図11(c)は、それぞれの状態における図8のE-E断面図である。図12は、離脱時における状態の変化を示す図であって、図12(a)~図12(c)は、それぞれの状態における図8のF-F断面図である。
(接続時)
雄端子30と雌端子60とを接続すべく雄ハウジング100と雌ハウジング110とを近接させ、雄端子30のタブ42を雌ハウジング110の開口部112に挿し込む。すると、図9(a)に示すように、タブ42の先端に設けられた樹脂部51の先端が雌端子60の電気接続部62の箱部71内に入り込む。これにより、図10(a)に示すように、樹脂部51の上方側の突出部53が箱部71の上板部76の内面76aに当接するとともに、樹脂部51の下方側の突出部55が箱部71内のバネ片85に当接する。
雄ハウジング100と雌ハウジング110とをさらに近接させると、図9(b)に示すように、タブ42が雌端子60の電気接続部62の箱部71内へ押し込まれる。すると、図10(b)に示すように、タブ42は、樹脂部51の上側の突出部53が箱部71の上板部76の内面76aを摺動するとともに、樹脂部51の下側の突出部55がバネ片85を押し下げて変位させながら摺動する。このとき、上板部76の接点81は、上板部76の内面76aに摺動する突出部53の間の凹部54を相対的に通過することで、突出部53と干渉することはない。同様に、バネ片85のインデント86は、バネ片85に摺動する突出部55の間の凹部56を相対的に通過することで、突出部55と干渉することはない。また、突出部53,55が上板部76の内面76a及びバネ片85と摺動するときには、突出部53,55によってタブ42の金属部分42aと上板部76の内面76a及びバネ片85との間に隙間が形成され、タブ42の金属部分42aが上板部76の接点81及びバネ片85のインデント86に接触して摺動することはない。
雄ハウジング100と雌ハウジング110とをさらに近接させると、図9(c)に示すように、タブ42の樹脂部51が接点81よりも奥側へ移動される。すると、図10(c)に示すように、樹脂部51の上側の突出部53が上板部76の逃げ溝82に入り込む。これにより、バネ片85で上板部76側へ押圧されているタブ42は、上板部76側へ変位し、金属部分42aが接点81に当接される。
その後、雄ハウジング100と雌ハウジング110とが突き合わされてタブ42の樹脂部51がバネ片85よりも奥側に移動されると、バネ片85が樹脂部51から外れて上方へ変位し、バネ片85のインデント86がタブ42の金属部分42aに突き当てられる。これにより、バネ片85の弾性力によってタブ42の金属部分42aが接点81とインデント86とで挟持され、雄端子30と雌端子60とが電気的に接続された状態となる(図7(b)参照)。
(離脱時)
図11(a)に示すように、互いに突き合わされた雄ハウジング100と雌ハウジング110との離脱を開始させると、図12(a)に示すように、樹脂部51の下方側の突出部55に形成されたガイド面55aがバネ片85に当接する。これにより、バネ片85が傾斜したガイド面55aによって押し下げられる。これにより、バネ片85のインデント86がタブ42の金属部分42aから離間する。
図11(b)に示すように、雄ハウジング100と雌ハウジング110とをさらに引き離すと、図12(b)に示すように、樹脂部51の上方側の突出部53に形成されたガイド面53aが逃げ溝82の縁部に当接する。すると、突出部53がガイド面53aの傾斜に沿って変位して逃げ溝82から抜け出し、突出部53が上板部76の内面76aに乗り上げる。したがって、タブ42の金属部分42aが上板部76の接点81から離間する。これにより、雄端子30のタブ42の金属部分42aに対する接点81及びインデント86の接触が解除され、雄端子30と雌端子60との電気的な接続状態が解除される。
図11(c)に示すように、雄ハウジング100と雌ハウジング110とをさらに引き離すと、図12(c)に示すように、樹脂部51の上側の突出部53が箱部71の上板部76の内面76aを摺動するとともに、樹脂部51の下側の突出部55がバネ片85を押し下げて変位させながら摺動する。このときも、上板部76の接点81は、上板部76の内面76aに摺動する突出部53の間の凹部54を相対的に通過することで、突出部53と干渉することはない。同様に、バネ片85のインデント86は、バネ片85に摺動する突出部55の間の凹部56を相対的に通過することで、突出部55と干渉することはない。そして、突出部53,55が上板部76及びバネ片85と摺動するときは、突出部53,55によってタブ42の金属部分42aと上板部76の内面76a及びバネ片85との間に隙間が形成され、タブ42の金属部分42aが上板部76の接点81及びバネ片85のインデント86に接触して摺動することはない。
その後、タブ42が雌端子60の電気接続部62の箱部71及び雌ハウジング110の開口部112から順に抜き出され、雄ハウジング100と雌ハウジング110との接続が解除される(図7(a)参照)。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係る接続端子10によれば、雌端子60の箱部71に雄端子30のタブ42を挿抜させる際に、接点81とインデント86による挟持範囲において、タブ42の先端に設けられた樹脂部51の突出部53,55が内面76a及びバネ片85に摺動する。したがって、雌端子60の箱部71に雄端子30のタブ42を挿抜させる際に、タブ42の金属部分42aに対する接点81及びインデント86の接触を抑制できる。これにより、タブ42の金属部分42aと接点81及びインデント86とが摺動して摩耗することによる金属粉の発生を抑制することができる。したがって、発生した金属粉の堆積物が酸化することによる電気抵抗の増加を抑え、高い接続信頼性を維持させることができる。
また、突出部53,55は、接点81及びインデント86に対して箱部71へのタブ42の挿抜方向と直交する方向にずれた位置に設けられている。したがって、箱部71にタブ42を挿抜させる際に、突出部53,55が接点81及びインデント86に干渉することなく内面76a及びバネ片85に摺動する。これにより、箱部71に対してタブ42を円滑に挿抜させることができる。
しかも、箱部71の内面76aには、接点81よりも挿入方向の前方側に、突出部53が収容される逃げ溝82が形成されている。したがって、突出部53,55が接点81とインデント86による挟持範囲を越えて挿入方向の前方側に達すると、突出部53が逃げ溝82に入り込んで収容されるので、タブ42を内面76a側へ変位させてタブ42の金属部分42aを内面76aの接点81に確実に接触させることができる。
また、突出部53,55における挿入方向の後方側の縁部が、挿入方向の後方へ向かって次第に突出寸法が小さくなる傾斜面からなるガイド面53a,55aとなっている。これにより、箱部71からタブ42を引き抜く際に、逃げ溝82に収容された突出部53のガイド面53aが逃げ溝82の縁部に接触するので、突出部53を逃げ溝82から容易に抜け出させることができる。また、箱部71からタブ42を引き抜く際に、バネ片85側の突出部55のガイド面55aがバネ片85の縁部等に接触するので、バネ片85を突出部55によって容易に押圧して弾性変形させて樹脂部51を接点81とインデント86の間から円滑に引き抜くことができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
ここで、上述した本発明の実施形態に係る接続端子の特徴をそれぞれ以下[1]~[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1] バネ片(85)を有する筒状の箱部(71)を備え導電性金属材料により形成された雌端子(60)と、
前記箱部(71)に挿抜される棒状のタブ(42)を有し導電性金属材料により形成された雄端子(30)と、
を備え、
前記箱部(71)は、前記バネ片(85)及び前記バネ片(85)に対向する内面(76a)にそれぞれ設けられ、挿入された前記タブ(42)を挟持する接点(81,インデント86)を有し、
前記タブ(42)には、絶縁性樹脂材料からなる樹脂部(51)が先端に設けられ、
前記樹脂部(51)は、前記接点(81,インデント86)による挟持方向と反対方向へ突出する突出部(53,55)を有し、
前記突出部(53,55)は、少なくとも前記接点(81,インデント86)による挟持範囲において前記内面(76a)及び前記バネ片(85)に摺動する
ことを特徴とする接続端子。
[2] 前記突出部(53,55)は、前記接点(81,インデント86)に対して前記箱部(71)への前記タブ(42)の挿抜方向と直交する方向にずれた位置に設けられている
ことを特徴とする[1]に記載の接続端子。
[3] 前記箱部(71)の前記内面(76a)には、前記接点(インデント86)よりも前記タブ(42)の挿入方向の前方側に、前記突出部(53)が収容される逃げ溝(82)が形成されている
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の接続端子。
[4] 前記突出部(53,55)は、前記挿入方向の後方側の縁部に、前記挿入方向の後方へ向かって次第に突出寸法が小さくなるガイド面(53a,55a)を有する
ことを特徴とする[3]に記載の接続端子。
10 接続端子
30 雄端子
42 タブ
51 樹脂部
53,55 突出部
53a,55a ガイド面
60 雌端子
71 箱部
76a 内面
81 接点
82 逃げ溝
85 バネ片
86 インデント(接点)

Claims (3)

  1. バネ片を有する筒状の箱部を備え導電性金属材料により形成された雌端子と、
    前記箱部に挿抜される棒状のタブを有し導電性金属材料により形成された雄端子と、
    を備え、
    前記箱部は、前記バネ片及び前記バネ片に対向する内面にそれぞれ設けられ、挿入された前記タブを挟持する接点を有し、
    前記タブには、絶縁性樹脂材料からなる樹脂部が先端に設けられ、
    前記樹脂部は、前記接点による挟持方向と反対方向へ突出する突出部を有し、
    前記突出部は、少なくとも前記接点による挟持範囲において前記内面及び前記バネ片に摺動し、
    前記突出部は、前記接点に対して前記箱部への前記タブの挿抜方向と直交する方向である前記タブの幅方向にずれた位置である、前記樹脂部の前記幅方向の両端に設けられている
    ことを特徴とする接続端子。
  2. バネ片を有する筒状の箱部を備え導電性金属材料により形成された雌端子と、
    前記箱部に挿抜される棒状のタブを有し導電性金属材料により形成された雄端子と、
    を備え、
    前記箱部は、前記バネ片及び前記バネ片に対向する内面にそれぞれ設けられ、挿入された前記タブを挟持する接点を有し、
    前記タブには、絶縁性樹脂材料からなる樹脂部が先端に設けられ、
    前記樹脂部は、前記接点による挟持方向と反対方向へ突出する突出部を有し、
    前記突出部は、少なくとも前記接点による挟持範囲において前記内面及び前記バネ片に摺動し、
    前記箱部の前記内面には、前記接点よりも前記タブの挿入方向の前方側に、前記突出部が収容される逃げ溝が形成されている
    ことを特徴とする続端子。
  3. 前記突出部は、前記挿入方向の後方側の縁部に、前記挿入方向の後方へ向かって次第に突出寸法が小さくなるガイド面を有する
    ことを特徴とする請求項記載の接続端子。
JP2019048864A 2019-03-15 2019-03-15 接続端子 Active JP7283929B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019048864A JP7283929B2 (ja) 2019-03-15 2019-03-15 接続端子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019048864A JP7283929B2 (ja) 2019-03-15 2019-03-15 接続端子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020149947A JP2020149947A (ja) 2020-09-17
JP7283929B2 true JP7283929B2 (ja) 2023-05-30

Family

ID=72430723

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019048864A Active JP7283929B2 (ja) 2019-03-15 2019-03-15 接続端子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7283929B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003017168A (ja) 2001-07-03 2003-01-17 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 端子の結合構造
JP2003059564A (ja) 2001-08-22 2003-02-28 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気接続用端子対
JP2016081734A (ja) 2014-10-17 2016-05-16 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子金具及びコネクタ
JP2017117572A (ja) 2015-12-22 2017-06-29 矢崎総業株式会社 オス端子及びオス端子の製造方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003017168A (ja) 2001-07-03 2003-01-17 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 端子の結合構造
JP2003059564A (ja) 2001-08-22 2003-02-28 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk 電気接続用端子対
JP2016081734A (ja) 2014-10-17 2016-05-16 株式会社オートネットワーク技術研究所 端子金具及びコネクタ
JP2017117572A (ja) 2015-12-22 2017-06-29 矢崎総業株式会社 オス端子及びオス端子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020149947A (ja) 2020-09-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5958394B2 (ja) 端子金具
WO2014087977A1 (ja) 雌端子
EP2893596B1 (en) Electrical connector and electrical connector assembly
JP5754533B1 (ja) コネクタ端子およびコネクタ
US9735490B2 (en) Electrical connector terminal
JP6879649B2 (ja) シールド端子及びシールドコネクタ
JP3601772B2 (ja) コネクタ
JP4314589B2 (ja) 多極同軸コネクタ
TW200845515A (en) Multi-pole coaxial connector
CN109616808B (zh) 大电流电连接器
JP4443017B2 (ja) 接続端子
CN110620316A (zh) 屏蔽连接器和具有端子的屏蔽电缆
JP2001155808A (ja) 雌形接続端子
WO2020203391A1 (ja) 端子および端子付き電線
JP5798840B2 (ja) 接続端子
JP6556786B2 (ja) 端子
JP7283929B2 (ja) 接続端子
CN1881700B (zh) 阴端子以及使用阴端子的电连接器
CN113745897A (zh) 连接器锁定结构
JP6393418B2 (ja) コネクタ
JP2001257022A (ja) コネクタ
KR20060060622A (ko) 전기 커넥터
EP3989369B1 (en) Connection terminal
CN110649410A (zh) 端子金属配件
JP7353921B2 (ja) 接続構造体、ハウジング付接続構造体、及び、端子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230518

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7283929

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150