JP2017117572A - オス端子及びオス端子の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】端子嵌合抵抗を確実に低減できると磨耗・磨耗粉の発生を有効に抑制できるオス端子及びその製造方法を提供する。【解決手段】オスタブ部11は、ベース板部11aとベース板部11aの両側端より折り曲げ部を介してベース板部に連結された2つの折り重ね板部11bとを有し、ベース板部11aと2枚の折り重ね板部11bの内部には、隙間12が形成されていると共に、2つの折り重ね部11bの互いに対向する双方の端面の間には、スリット13が形成され、隙間12とスリット13に潤滑剤20が収容されている。【選択図】図4
Description
本発明は、メス端子に嵌合されるオス端子及びその製造方法に関する。
特許文献1に開示された端子嵌合構造は、図18及び図19に示すように、メス端子100とオス端子110を有し、これら端子間が嵌合されることで電気的に接続される。
メス端子100は、内部に端子嵌合空間102が形成された筒部101を有する。この筒部101の端子嵌合空間102には、バネ接触部103が配置されている。このバネ接触部103にはインデント部104が突設されている。インデント部104の周面で、且つ、挿入されるオス端子110のオスタブ部111が最初に接触する位置には、凹部105が形成されている。この凹部105には、オス端子110の嵌合時に潤滑剤(図示せず)が貯留される。
オス端子110は、オスタブ部111を有する。オスタブ部111は、幅広で扁平な細長い形状をしている。
オス端子110とメス端子100が離脱状態にあって、オス端子110のオスタブ部111をメス端子100の筒部101内に挿入すると、オスタブ部111がバネ接触部103と接触し、バネ接触部103が押圧されて弾性変形する。これにより、オスタブ部111の筒部101内への挿入が許容され、図19の端子嵌合状態となる。筒部101内に嵌合されたオスタブ部111は、バネ接触部103の弾性復帰力を接触荷重としてバネ接触部103及び筒部101の上面に電気的に接続される。バネ接触部103とオスタブ部111の間は、小さい面積であるインデント部104を介して接触するため、強い接触荷重をもって接触される。
端子嵌合過程にあって、オスタブ部111の先端は、図18に示すように、先ず、インデント部104の凹部105の上面位置を通過し、バネ接触部103を撓み変形させつつ端子嵌合空間102に進入する。インデント部104の凹部105上を通過する過程で、凹部105内の潤滑剤(図示せず)がオスタブ部111に付着等し、潤滑剤(図示せず)がインデント部104とオスタブ部111の間に介在される。
この従来例では、例えばオスタブ部111やバネ接触部103に潤滑剤(図示せず)が塗布された状態で端子嵌合される場合にあって、インデント部104に凹部105を有しないメス端子に較べて、インデント部104とオスタブ部111の間に潤滑剤(図示せず)を多く供給できるため、端子嵌合抵抗を低減できると共に磨耗・磨耗粉の発生を抑制できる。
しかしながら、前記従来の端子嵌合構造では、メス端子100のインデント部104の凹部105の収容容積を大きくできないため、供給できる潤滑剤(図示せず)の量は限られる。従って、端子嵌合抵抗をあまり低減できないと共に磨耗・磨耗粉の発生も有効に抑制できない。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、端子嵌合抵抗を確実に低減できると磨耗・磨耗粉の発生を有効に抑制できるオス端子及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、メス端子に嵌合されるオスタブ部を有し、前記オスタブ部が前記メス端子の接点部に接触荷重を受けた状態で接触されるオス端子において、前記オスタブ部は、ベース板部と前記ベース板部の両側端より前記ベース板部に連結された2つの折り重ね板部とを有し、前記ベース板部と2枚の前記折り重ね板部の内部には、隙間が形成されていると共に、2つの前記折り重ね板部の互いに対向する双方の端面の間には、スリットが形成され、前記隙間と前記スリットに潤滑剤が収容されていることを特徴とするオス端子である。
他の本発明は、メス端子に嵌合されるオスタブ部を有し、前記オスタブ部が前記メス端子の接点部に接触荷重を受けた状態で接触されるオス端子の製造方法において、前記オスタブ部は、ベース板部と、ベース板部の両側端より突出している部位を折り曲げて、前記ベース板部に折り畳むように配置される2つの折り重ね板部を形成し、2枚の前記折り重ね板部を形成する際に、前記ベース板部と2枚の前記折り重ね板部の間に潤滑剤を巻き込んで折り曲げ、前記ベース板部と各前記折り重ね板部の間の隙間と、2つの前記折り重ね板部の折り重ね先端の双方の端面に形成されるスリットに前記潤滑剤を収容したことを特徴とするオス端子の製造方法である。
本発明によれば、メス端子側の接点部からオスタブ部への押圧力で、2枚の折り重ね板部がベース板部との間の隙間の容積を少なくする側に変形し、潤滑剤がスリットより2枚の折り重ね板部の表面に染み出る。染み出た潤滑剤がメス端子の接点部とオスタブ部の表面の間に介在する。ここで、潤滑剤は、連続的にオスタブ部の表面に染み出すため、十分な量の潤滑剤がしかも連続的に染み出る。以上より、端子間の嵌合抵抗を確実に低減できると共に磨耗・磨耗粉の発生を抑制できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図5は本発明の第1実施形態を示す。図1及び図2に示すように、端子嵌合構造は、メス端子1とオス端子10を有し、これら端子間が嵌合状態で電気的に接続される。
図1〜図5は本発明の第1実施形態を示す。図1及び図2に示すように、端子嵌合構造は、メス端子1とオス端子10を有し、これら端子間が嵌合状態で電気的に接続される。
メス端子1は、1枚の所定形状の平板な導電性金属板を折り曲げて形成されている。メス端子1は、前方が開口された筒部2を有する。筒部2は、底面壁2aと一対の側面壁2bと上面壁2cより四角形の枠に形成されている。筒部2の内部がオス端子10のオスタブ部11が嵌合される端子嵌合空間3に形成されている。
上面壁2cには、接点部である一対のビード部4が突設されている。一対のビード部4は、互いに平行で、且つ、オスタブ部11の嵌合離脱方向fに沿って延びている。
筒部2の内部には、底面壁2aの先端より延設されたバネ接触部5が配置されている。バネ接触部5は、底面壁2aの先端より大きく折り返された第1折返し部5aと、第1折返し部5aの先端側より更に大きく折り返された第2折返し部5bを有し、第2折返し部5bの先端が底面壁2aに近接配置されている。第1折返し部5aには、接点部であるインデント部6が突設されている。インデント部6は、一対のビード部4に対向配置されている。インデント部6は、半球面突形状である。
オス端子10は、1枚の所定形状の平板な導電性金属板を折り曲げて形成されている。オス端子10は、細長い板状のオスタブ部11を有する。オスタブ部11は、ベース板部11aと、ベース板部11aの両側より折り曲げ部(符号を付さず)を介して前記ベース板部11aにそれぞれ連結された2枚の折り重ね板部11bとを有し、二重の板構造に形成されている。ベース板部11aと2枚の折り重ね板部11bの内部には、隙間12が形成されている。2枚の折り重ね板部11bの互いに対向する双方の端面の間には、スリット13が形成されている。スリット13は、オスタブ部11の幅方向dの中心位置に形成されている。これにより、端子嵌合過程では、インデント部6は、スリット13の両周縁を跨ぐようにして摺動する。
オスタブ部11の内部の隙間12及びスリット13には、潤滑剤(オイル、ワックス、グリース等)20が収容されている。潤滑剤20は、その自らの表面張力によって自重程度の外力では落下したり、流れ出たりしない。潤滑剤20は、オス端子10を折り曲げる端子プレス工程で使用するプレスオイルを使用している。
ベース板部11aの両側端より突出している部位を折り曲げて2枚の折り重ね板部11bを形成する際に、ベース板部11aと2枚の折り重ね板部11bの間にプレス用オイルを巻き込むようにして折り曲げることで、プレス用オイルを隙間12及びスリット13に収容している。
図1の端子離脱状態にあって、オスタブ部11のスリット13側の面を一対のビード部4に向かい合う向きで、オス端子10のオスタブ部11をメス端子1の筒部2内に挿入する。すると、オスタブ部11がバネ接触部5と接触し、バネ接触部5が押圧されて弾性変形する。これにより、オスタブ部11の筒部2内への挿入が許容され、図2の端子嵌合位置まで挿入する。筒部2内に嵌合されたオスタブ部11は、バネ接触部5の弾性復帰力を接触荷重としてインデント部6及び一対のビード部4に電気的に接触される。オスタブ部11は、小さな面積であるインデント部6と一対のビード部4に接触するため、強い接触荷重をもって接触される。
上記したオスタブ部11の筒部2内への嵌合過程にあって、メス端子1側の一対のビード部4がオスタブ部11の2枚の折り重ね板部11bを押圧しつつ嵌合が進む。より詳細には、一対のビード部4が、2枚の折り重ね板部11bをそれぞれ押圧しつつ摺動する。すると、この押圧力で2枚の折り重ね板部11bがベース板部11aとの間の隙間12の容積を少なくする側に変形し、潤滑剤20がスリット13より2枚の折り重ね板部11bの表面に染み出る。染み出た潤滑剤20が一対のビード部4とオスタブ部11の表面の間に介在し、端子間の嵌合抵抗が低減されると共に磨耗・磨耗粉の発生が抑制される。
オスタブ部11の筒部2内への嵌合過程にあって、メス端子1側の一対のビード部4は、オスタブ部11への押圧位置を徐々に移動するため、潤滑剤20が連続的にオスタブ部11の表面に染み出すため、十分な量の潤滑剤20がしかも連続的に染み出る。従って、一対のビード部4とオスタブ部11の表面の間に潤滑剤20が確実に介在することになり、端子嵌合抵抗を確実に低減できると共に磨耗・磨耗粉の発生が有効に抑制できる。
図2に示す端子嵌合状態にあって、振動等を受けて一対のビード部4とオスタブ部11間で微摺動が発生しても、潤滑剤20によって磨耗粉の発生が抑制されるため、摩耗粉が一対のビード部4とオスタブ部11の間に介在することに起因する電気抵抗の増大を極力防止できる。
(第2実施形態)
図6〜図10は本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態は、前記第1実施形態と比較するに、オス端子10のオスタブ部11の構成が一部相違する。つまり、2枚の折り重ね板部11bには、図9(b)に詳しく示すように、凹部15が設けられている。凹部15は、各折り重ね板部11bの端面に連続して形成されている。凹部15は、図10に詳しく示すように、端子嵌合位置でメス端子1のインデント部6が位置する位置で、且つ、インデント部6が入り込む大きさに形成されている。
図6〜図10は本発明の第2実施形態を示す。この第2実施形態は、前記第1実施形態と比較するに、オス端子10のオスタブ部11の構成が一部相違する。つまり、2枚の折り重ね板部11bには、図9(b)に詳しく示すように、凹部15が設けられている。凹部15は、各折り重ね板部11bの端面に連続して形成されている。凹部15は、図10に詳しく示すように、端子嵌合位置でメス端子1のインデント部6が位置する位置で、且つ、インデント部6が入り込む大きさに形成されている。
他の構成は、前記第1実施形態と同様であるため、図面の同一構成箇所に同一符号を付して説明を省略する。
図6の端子離脱状態にあって、オスタブ部11のスリット13側の面をメス端子1のインデント部6に向かい合う向きで、オス端子10のオスタブ部11をメス端子1の筒部2内に嵌合する。すると、オスタブ部11がバネ接触部5と接触し、バネ接触部5が押圧されて弾性変形する。これにより、オスタブ部11の筒部2内への嵌合が許容され、図7の端子嵌合位置まで挿入する。筒部2内に嵌合されたオスタブ部11は、バネ接触部5の弾性復帰力を接触荷重としてインデント部6及び一対のビード部4に電気的に接触される。オスタブ部11は、小さな面積であるインデント部6と一対のビード部4に接触するため、強い接触荷重をもって接触される。
オスタブ部11の筒部2内への嵌合過程にあって、メス端子1側のインデント部6がオスタブ部11の2枚の折り重ね板部11bを押圧しつつ嵌合が進む。より詳細には、インデント部6が、2枚の折り重ね板部11bのスリット13を跨ぐようにしてその双方の周縁を押圧しつつ摺動する。すると、この押圧力で2枚の折り重ね板部11bがベース板部11aとの間の隙間12の容積を少なくする側に変形し、潤滑剤20がスリット13より2枚の折り重ね板部11bの表面に染み出る。染み出た潤滑剤20がインデント部6とオスタブ部11の表面の間に介在し、端子間の嵌合抵抗が低減すると共に磨耗・磨耗粉の発生が抑制される。
オスタブ部11の筒部2内への嵌合過程にあって、メス端子1側のインデント部6は、オスタブ部11への押圧位置を徐々に移動するため、潤滑剤20が連続的にオスタブ部11の表面に染み出すため、十分な量の潤滑剤20がしかも連続的に染み出る。従って、インデント部6とオスタブ部11の表面の間に潤滑剤20が確実に介在することになり、端子嵌合抵抗を確実に低減できると共に磨耗・磨耗粉の発生が有効に抑制できる。
図7に示す端子嵌合状態にあって、振動等を受けてインデント部6とオスタブ部11間で微摺動が発生しても、潤滑剤20によって磨耗粉の発生が抑制されるため、摩耗粉がインデント部6とオスタブ部11の間に介在することに起因する電気抵抗の増大を極力防止できる。
オスタブ部11には、図7の端子嵌合状態にあってインデント部6が入り込む凹部15が設けられている。従って、端子嵌合状態にあって、端子離脱方向への変移を確実に抑制できる。
(第1参考例)
図11〜図14は本発明の第1参考例を示す。この第1参考例では、メス端子1のインデント部6の裏面側に潤滑剤20が収容されている。つまり、図13に詳しく示すように、インデント部6の裏面側に閉塞板部16が設けられている。この閉塞板部16によって、インデント部6の裏面側に収容空間17が形成されている。この収容空間17に潤滑剤20が収容されている。インデント部6には、その表面と裏面側の収容空間17を連通する小孔18が形成されている。メス端子1の他の構成は、第1実施形態と同じであり、同一構成箇所には同一符号を付して重複説明を省略する。
図11〜図14は本発明の第1参考例を示す。この第1参考例では、メス端子1のインデント部6の裏面側に潤滑剤20が収容されている。つまり、図13に詳しく示すように、インデント部6の裏面側に閉塞板部16が設けられている。この閉塞板部16によって、インデント部6の裏面側に収容空間17が形成されている。この収容空間17に潤滑剤20が収容されている。インデント部6には、その表面と裏面側の収容空間17を連通する小孔18が形成されている。メス端子1の他の構成は、第1実施形態と同じであり、同一構成箇所には同一符号を付して重複説明を省略する。
オス端子10の構成は、前記第1実施形態と同様であるが、オス端子10のオスタブ部11内には、第1実施形態と異なり、潤滑剤が収容されていない。オス端子10についても、第1実施形態と同じ構成箇所には同一符号を付して重複説明を省略する。
図11の端子離脱状態にあって、オス端子10のオスタブ部11をメス端子1の筒部2内に挿入する。すると、オスタブ部11がバネ接触部5と接触し、バネ接触部5が押圧されて弾性変形する。これにより、オスタブ部11の筒部2内への挿入が許容され、図12の端子嵌合位置まで挿入する。筒部2内に嵌合されたオスタブ部11は、バネ接触部5の弾性復帰力を接触荷重としてインデント部6及び一対のビード部4に電気的に接触される。オスタブ部11は、小さな面積であるインデント部6と一対のビード部4に接触するため、強い接触荷重をもって接触される。
オスタブ部11の筒部2内への嵌合過程にあって、メス端子1側のインデント部6がオスタブ部11に押圧されると、この押圧力でインデント部6の裏面側の収容空間17の容積を少なくする方向にインデント部6が変形し、潤滑剤20が小孔18よりインデント部6の表面に染み出る(図14参照)。染み出た潤滑剤20がインデント部6とオスタブ部11の表面の間に介在し、潤滑剤20によって端子間嵌合抵抗が低減されると共に磨耗・磨耗粉の発生が抑制される。
オスタブ部11の筒部2内への嵌合過程にあって、メス端子1側のインデント部6は、オスタブ部11より常時押圧力を受けるため、潤滑剤20が連続的にインデント部6の表面に染み出て、染み出た潤滑剤20がインデント部6とオスタブ部11の表面の間に確実に介在することになり、端子間嵌合抵抗が確実に低減されると共に磨耗・磨耗粉の発生が有効に抑制される。
図12に示す端子嵌合状態にあって、振動等を受けてインデント部6とオスタブ部11で微摺動が発生しても、潤滑剤20によって磨耗粉の発生が抑制されるため、摩耗粉がインデント部6とオスタブ部11の間に介在することに起因する電気抵抗の増大を極力防止できる。
図15は第1参考例の変形例を示す。この変形例では、第1参考例よりもバネ接触部5の先端側に折り曲げ部(特に符号を付さず)を介して連結された閉塞板部16が設けられいる。つまり、バネ接触部5の先端側に一体的に閉塞板部16を延長して設け、この閉塞板部16をインデント部6の裏面側に折り返すことで収容空間17が形成されている。他の構成は、前記第1参考例と同じである。
この第1参考例の変形例では、メス端子1を形成する一枚の導電性金属板のみからインデント部6の裏面側に収容空間17を形成できるため、部品点数が増加しない。
(第2参考例)
図16及び図17は、第2参考例を示す。この第2参考例では、メス端子1の一対のビード部4から筒部2の先端位置にまで延びる潤滑剤集め溝30が形成されている。又、メス端子1のインデント部6からバネ接触部5にまで延びる潤滑剤集め溝30が形成されている。
図16及び図17は、第2参考例を示す。この第2参考例では、メス端子1の一対のビード部4から筒部2の先端位置にまで延びる潤滑剤集め溝30が形成されている。又、メス端子1のインデント部6からバネ接触部5にまで延びる潤滑剤集め溝30が形成されている。
潤滑剤集め溝30は、各ビード部4やインデント部6に向かって徐々に幅狭となる溝である。潤滑剤集め溝30は、各ビード部4やインデント部6から先端側に向かって放射状に配置されている。
メス端子1を、コネクタハウジングに装着された封止部材(マートシール)の電線挿通孔に貫通させると、封止部材の表面に付着した潤滑剤や封止部材の変形によって表面に滲み出た潤滑剤(図示せず)がメス端子1の潤滑剤集め溝30に入り込み、保持される。潤滑剤集め溝30に入り込んだ潤滑剤は、毛細管現象によって各ビード部4やインデント部6に向かって流入する。
オス端子(図示せず)がメス端子1に嵌合される過程では、潤滑剤が各ビード部4やインデント部6とオスタブ部(図示せず)の表面の間に介在し、潤滑剤によって端子間の嵌合抵抗が低減されると共に磨耗・磨耗粉の発生が抑制される。
1 メス端子
4 ビード部(接点部)
6 インデント部(接点部)
10 オス端子
11 オスタタブ部
11a ベース板部
11b 折り重ね板部
12 隙間
13 スリット
20 潤滑剤
4 ビード部(接点部)
6 インデント部(接点部)
10 オス端子
11 オスタタブ部
11a ベース板部
11b 折り重ね板部
12 隙間
13 スリット
20 潤滑剤
Claims (4)
- メス端子に嵌合されるオスタブ部を有し、前記オスタブ部が前記メス端子の接点部に接触荷重を受けた状態で接触されるオス端子において、
前記オスタブ部は、ベース板部と前記ベース板部の両側端より折り曲げ部を介して前記ベース板部に連結された2つの折り重ね板部とを有し、前記ベース板部と2枚の前記折り重ね板部の内部には、隙間が形成されていると共に、2つの前記折り重ね部の互いに対向する双方の端面の間には、スリットが形成され、前記隙間と前記スリットに潤滑剤が収容されていることを特徴とするオス端子。 - 請求項1記載のオス端子であって、
前記オスタブ部は、前記メス端子との嵌合位置で、前記メス端子のインデント部が位置する位置に、前記インデント部が入り込み、且つ、前記スリットに開口する凹部を有することを特徴とするオス端子。 - メス端子に嵌合されるオスタブ部を有し、前記オスタブ部が前記メス端子の接点部に接触荷重を受けた状態で接触されるオス端子の製造方法において、
前記オスタブ部は、ベース板部と、ベース板部の両側端より突出している部位を折り曲げて、前記ベース板部に折り畳むように配置される2つの折り重ね板部を形成し、
2枚の前記折り重ね板部を形成する際に、前記ベース板部と2枚の前記折り重ね板部の間に潤滑剤を巻き込んで折り曲げ、前記ベース板部と各前記折り重ね板部の間の隙間と、2つの前記折り重ね板部の折り重ね先端の双方の端面に形成されるスリットに前記潤滑剤を収容したことを特徴とするオス端子の製造方法。 - 請求項3記載のオス端子の製造方法であって、
前記潤滑剤は、端子プレス工程で使用するプレス用オイルであることを特徴とするオス端子の製造方法。
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