WO2015029731A1

WO2015029731A1 - コネクタ

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Publication number: WO2015029731A1
Application number: PCT/JP2014/070756
Authority: WO
Inventors: 峻介森田; 細川　徹; 太一萩生田; 聡之石黒
Original assignee: 京セラコネクタプロダクツ株式会社
Priority date: 2013-09-02
Filing date: 2014-08-06
Publication date: 2015-03-05
Also published as: KR101500716B1

Abstract

　本発明は，コンタクトに対して導通部材がコンタクトの厚み方向に接触可能でありながら，コンタクトの熱を導通部材側に効率よく放熱可能なコネクタを提供することを目的とする。　本発明のコネクタ（１０）は，厚み方向の両面に対して，一対の導通部材（１５，２６，６７，６８）が接触する金属製のコンタクト（４０，６５）を有するものであって，コンタクト（４０，６５）が一方向に延びる弾性支持片（４２）と，弾性支持片（４２）から上記厚み方向の一方側に突出する，上記一方向の長さが弾性支持片（４２）より短い連結片（４６，５３）と，連結片（４６，５３）から連結片（４６，５３）の突出方向と同方向に突出し，周縁部に形成した接触部が一方の導通部材（１５）と接触する，上記一方向の長さが連結片（４６，５３）より長い一方側接触片（４７，５４）と，弾性支持片（４２）から連結片（４６，５３）と反対側に突出し，他方の導通部材（２６）に対して接触する，上記一方向の位置が連結片（４６，５３）と同一である他方側接触片（５１，５８）と，を備える。

Description

コネクタ

　本発明はコネクタに関する。

　一方向に延びる軸線を中心とするプラグ挿入孔を有する金属製のベース部材、及び該プラグ挿入孔内に設けた金属からなる円筒状のリセプタクルコンタクト、を有するリセプタクルコネクタと、外周面が円筒面をなしかつ上記プラグ挿入孔及びリセプタクルコンタクト内に対して挿脱可能な金属製のプラグコンタクトを有するプラグコネクタと、を備えるコネクタの従来例としては、例えば特許文献１（の図１～図１３に開示された第１実施形態）に開示されたものがある。

　このコネクタのリセプタクルコンタクト（コンタクトユニット）は、複数の弾性支持片（捻り部、傾斜部、反捻り部）、連結片（プラグ接触部の基端部）、プラグコンタクト接触片（プラグ接触部）、及び挿入孔接触片（ソケット接触部）を備えている。
　各弾性支持片は上記一方向と略平行（一方向に対して僅かに傾斜している）に延びており、各弾性支持片はリセプタクルコンタクトの周方向に並んでいる。
　各連結片は、各弾性支持片から上記軸線を中心としかつ各弾性支持片が位置する仮想円筒面の内周側に突出しており、その上記一方向の長さは弾性支持片より短い。
　各プラグコンタクト接触片は、連結片から連結片の突出方向と同方向に突出しており、その周縁部に形成した接触部がリセプタクルコンタクト内に挿入したプラグコンタクトと接触する。さらに、各プラグコンタクト接触片の上記一方向の長さは連結片より長い。
　各挿入孔接触片は、弾性支持片から連結片と反対側に突出して上記仮想円筒面よりも外周側に位置することにより、リセプタクルコネクタのプラグ挿入孔の内面に対して接触する。

　リセプタクルコネクタのリセプタクルコンタクトにはケーブルを接続可能であり、プラグコネクタのプラグコンタクトにも（上記ケーブルとは別の）ケーブルを接続可能である。
　プラグコネクタのプラグコンタクトをベース部材のプラグ挿入孔及びリセプタクルコンタクト（の内部）に挿入すると、プラグコンタクトが各プラグコンタクト接触片に接触して、各プラグコンタクト接触片を外周側（ベース部材のプラグ挿入孔側）に押圧する。すると各弾性支持片が自身の軸線回りに捩れ、各弾性支持片が当該捩れを戻そうとする方向の反力を発生するので、各プラグコンタクト接触片とプラグコンタクトの接触圧力が高まる。さらに、各弾性支持片の捩れ（反力）に起因して各挿入孔接触片とプラグ挿入孔の内面との接触圧が高くなる。
　その結果、プラグコネクタ側の上記ケーブルとリセプタクルコネクタ側の上記ケーブルが電気的に導通する。

　プラグコンタクトとリセプタクルコンタクトが通電すると、プラグコンタクトとリセプタクルコンタクトが発熱する。より詳細には、プラグコンタクトとリセプタクルコンタクトの接点で発熱し、さらにリセプタクルコンタクトが自身の導体抵抗に起因して発熱する。
　プラグコンタクトとリセプタクルコンタクトで発生した熱は、リセプタクルコンタクトの挿入孔接触片からベース部材のプラグ挿入孔（の内面）に放熱される。

特開２０１３－８６２９号公報

　プラグコンタクトとリセプタクルコンタクトの接点で発熱した熱、及び、リセプタクルコンタクトで発生した熱は、リセプタクルコンタクトのプラグコンタクト接触片、連結片、及び弾性支持片を介して挿入孔接触片に伝わり、挿入孔接触片からベース部材のプラグ挿入孔（の内面）に放熱される。
　しかし特許文献１のコネクタのリセプタクルコンタクトは、連結片と挿入孔接触片の上記一方向の位置が互いにずれている。即ち、プラグコンタクト接触片から挿入孔接触片までの距離が長い。
　そのため、プラグコンタクトとリセプタクルコンタクトの接点で発熱した熱、及び、リセプタクルコンタクトで発生した熱をベース部材のプラグ挿入孔側に効率よく放熱するのが難しい。

　本発明は、コンタクトに対して導通部材がコンタクトの厚み方向に接触可能でありながら、コンタクトの熱を導通部材側に効率よく放熱可能なコネクタを提供するものである。

　本発明のコネクタは、厚み方向の両面に対して、一対の導通部材が接触する金属製の弾性変形可能なコンタクトを有するコネクタであって、上記コンタクトが、一方向に延びる弾性支持片と、該弾性支持片から上記厚み方向の一方側に突出する、上記一方向の長さが上記弾性支持片より短い連結片と、該連結片から該連結片の突出方向と同方向に突出し、周縁部に形成した接触部が一方の上記導通部材と接触する、上記一方向の長さが上記連結片より長い一方側接触片と、上記弾性支持片から上記連結片と反対側に突出し、他方の上記導通部材に対して接触する、上記一方向の位置が上記連結片と同一である他方側接触片と、を備えることを特徴としている。

　上記一方向に延びるプラグ挿入孔を有する、上記一方の導通部材からなる金属製のベース部材、及び該プラグ挿入孔内に設けた、該プラグ挿入孔の軸線方向を中心とする円筒状をなす上記コンタクトからなる金属製のリセプタクルコンタクト、を有するリセプタクルコネクタと、外周面が上記軸線を中心とする円筒面をなしかつ上記プラグ挿入孔及び上記リセプタクルコンタクト内に対して挿脱可能である、上記他方の導通部材からなる金属製のプラグコンタクトを有するプラグコネクタと、を備え、上記リセプタクルコンタクトが、上記弾性支持片から上記軸線を中心としかつ上記弾性支持片が位置する仮想円筒面よりも内周側に突出する上記連結片と、上記接触部が上記リセプタクルコンタクト内に挿入した上記プラグコンタクトと接触する、上記一方側接触片からなるプラグコンタクト接触片と、上記仮想円筒面よりも外周側に位置し、上記プラグ挿入孔の内面に対して接触する、上記他方側接触片からなる挿入孔接触片と、を備えてもよい。

　上記一方側接触片の上記接触部の近傍にスリットを形成してもよい。

　上記コンタクトが、複数の上記弾性支持片と、上記各弾性支持片に突設した複数の上記連結片及び上記他方側接触片と、上記連結片に突設した複数の上記一方側接触片と、を備えてもよい。

　一部の上記連結片及び一部の上記一方側接触片が、自身を支持する上記弾性支持片よりも上記一方向に対する直交方向の一方側に位置し、残りの上記連結片及び残りの上記一方側接触片が、自身を支持する上記弾性支持片よりも上記直交方向の他方側に位置してもよい。
　さらに、上記コンタクトが、第一方向に並ぶ複数の上記弾性支持片からなる第一弾性支持片群と、該第一弾性支持片群とは上記一方向位置がずれた位置で上記第一方向と平行な第二方向に並ぶ複数の上記弾性支持片からなる第二弾性支持片群と、を備え、上記第一弾性支持片群に支持した上記一方側接触片が、上記第一弾性支持片群よりも上記直交方向の一方側に位置し、上記第二弾性支持片群に支持した上記一方側接触片が、上記第二弾性支持片群よりも上記直交方向の他方側に位置してもよい。

　上記コンタクトが、第一方向に並ぶ複数の上記弾性支持片からなる第一弾性支持片群と、該第一弾性支持片群とは上記一方向位置がずれた位置で上記第一方向と平行な第二方向に並ぶ複数の上記弾性支持片からなる第二弾性支持片群と、を備え、上記第一弾性支持片群と上記第二弾性支持片群の間に位置して上記第一弾性支持片群と上記第二弾性支持片群を接続する、上記第一弾性支持片群と上記第二弾性支持片群に対して直交する方向に延び、かつ上記弾性支持片より剛性が高いタイバーを備えてもよい。

　上記連結片と上記一方側接触片からなる一体物が上記他方側接触片よりも、上記一方向に対する直交方向の寸法が長くてもよい。

　本発明では、コンタクトの連結片と他方側接触片の一方向（弾性支持片の延長方向）の位置が互いに同一である。即ち、一方側接触片から他方側接触片までの距離が短い。
　そのためコンタクトと一方の導通部材の接点で発熱した熱、及び、コンタクトで発生した熱を他方の導通部材側に効率よく放熱することが可能である。

本発明の一実施形態のコネクタの斜視図である。プラグコネクタとリセプタクルコネクタの分離状態の斜視図である。図２とは別の方向から見たときのプラグコネクタとリセプタクルコネクタの分離状態の斜視図である。分解状態のリセプタクルコネクタとプラグコネクタの分離状態の斜視図である。スタンピング加工直後のリセプタクルコンタクトの平面図である。円筒状に湾曲させたときのリセプタクルコンタクトの斜視図である。リセプタクルコンタクトの一部の拡大斜視図である。リセプタクルコネクタの側面図である。図８のIX－IX矢線に沿う断面図である。図８のＸ－Ｘ矢線に沿う断面図である。図８のXI－XI矢線に沿う断面図である。図８のXII矢線方向に見た図である。プラグコネクタとリセプタクルコネクタを接続したときの図９と同様の断面図である。プラグコネクタとリセプタクルコネクタを接続したときの図１０と同様の断面図である。プラグコネクタとリセプタクルコネクタを接続したときの図１１と同様の図である。変形例の側面図である。

　以下、添付図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。なお、以下の説明中の前後、左右、及び上下の方向は、図中の矢印の方向を基準としている。
　本実施形態のコネクタ１０は第一ケーブル２１と第二ケーブル６０を接続するためのコネクタであり、プラグコネクタ１４及びリセプタクルコネクタ２５を具備している。

　プラグコネクタ１４は、金属（導電性材料）からなる一体成形品であるプラグコンタクト１５（導通部材）を備えている。
　プラグコンタクト１５は、前後方向（一方向）に延びる軸線を中心とする円筒状の接続部１６と、接続部１６の一方の端部に接続する接続部１６より大径の環状フランジ部１７と、環状フランジ部１７から接続部１６と反対側に延びる円柱状接触部１８と、を一体的に備えている。円柱状接触部１８は接続部１６と同軸をなしており、その先端部を除く部分の外周面は上記軸線を中心とする円筒面により構成してある。また円柱状接触部１８の先端部の外周面は上記軸線を中心とするテーパ面１９により構成してある。
　プラグコンタクト１５には第一ケーブル２１の一端が接続している。第一ケーブル２１は、導電性及び可撓性を有する材料からなる芯線２２（撚り線や単線）の表面を可撓性を有する絶縁チューブ２３で被覆したものである。第一ケーブル２１は、絶縁チューブ２３の一方の端部を破ることにより芯線２２の一方の端部を露出させてあり、芯線２２の一方の端部を接続部１６の内部に挿入している。そして接続部１６を内周側に塑性変形（かしめる）ことにより、接続部１６の内周面と芯線２２の一方の端部を接合（圧着）している。接続部１６（圧着部分）の断面形状は、多角形（四角形、六角形、八角形等）、矩形、円形、或いは楕円等でもよく、芯線２２の太さやプラグコンタクト１５による第一ケーブル２１の設定保持力に応じて様々に変更できる。
　そしてプラグコンタクト１５と第一ケーブル２１を結線した後に、図１及び図２に示す樹脂やゴムからなる絶縁性のプラグインシュレータ２４に対してプラグコンタクト１５を一体化してプラグコネクタ１４を構成する。プラグインシュレータ２４のプラグコンタクト１５に対する一体化は、複数の部材からなるプラグインシュレータ２４を（プラグコンタクト１５に対して）組み立てながら行ったり、プラグインシュレータ２４を（プラグコンタクト１５に対して）アウトサート成形すること等により行うことが可能である。

　リセプタクルコネクタ２５は、ベース部材２６、キャップ３５、リセプタクルコンタクト４０、及びリセプタクルインシュレータ６２を具備している。
　ベース部材２６（導通部材）は金属（導電性材料）からなる一体成形品であり、かつ前後方向（上記一方向）に延びる軸線を中心とする筒状体である。ベース部材２６は、大径筒状体２７と、大径筒状体２７と同軸をなしかつ大径筒状体２７より小径の小径筒状体２８と、を具備している。大径筒状体２７の端面にはベース部材２６の上記軸線に沿って小径筒状体２８側に延びるプラグ挿入孔２９が凹設してある。さらにプラグ挿入孔２９の奥側（小径筒状体２８側）の端部を除く部分の内周面には、プラグ挿入孔２９より一段径が大きい環状凹部からなるコンタクト保持凹部３０が凹設してある。大径筒状体２７の先端部は大径筒状体２７のその他の部分に比べて小径であり、当該先端部の外周面には雄ネジ溝３１が形成してある。小径筒状体２８の端面にはベース部材２６の上記軸線に沿って大径筒状体２７側に延びるケーブル接続用凹部３２が凹設してある。
　キャップ３５は金属（導電性材料）からなる一体成形品である。キャップ３５の中心部にはベース部材２６の上記軸線に沿って延びる端部孔３６が貫通孔として形成してある。端部孔３６の内径は、コンタクト保持凹部３０の内径より小さくかつプラグ挿入孔２９の内径と略同一である。キャップ３５は上記軸線を中心とする環状突部３７を具備しており、環状突部３７の内周面には雌ネジ溝３８が形成してある。

　リセプタクルコンタクト４０（コンタクト）は、ばね弾性を備えた銅合金（例えばリン青銅、ベリリウム銅、チタン銅）やコルソン系銅合金の薄板（平板）を金型（図示略）を利用して図５の形状（略平板形状）となるようにスタンピング加工したものである。リセプタクルコンタクト４０は、図５の形状に加工された後に、その表面全体にめっき（例えば、銀めっき、錫銅めっき、金めっき等）が施される。
　図５（図６等）に示すようにリセプタクルコンタクト４０は、互いに平行な３本のタイバー４１を備えている。図５に示すようにスタンピング加工直後において各タイバー４１は直線状をなす（各タイバー４１は同一平面上に位置する）。
　さらにリセプタクルコンタクト４０は、隣接するタイバー４１同士を接続する複数（本実施形態では１６本）の弾性支持片４２を備えている。各弾性支持片４２は互いに平行であり、かつ各弾性支持片４２は各タイバー４１に対して直交する方向（上記一方向）に延びている。図示するように各弾性支持片４２の幅はタイバー４１の幅より狭い。弾性支持片４２は、タイバー４１の延長方向（第一方向）に沿って並んだ８つの弾性支持片４２からなる第一弾性支持片群４３と、タイバー４１の長手方向（第二方向）に沿って並んだ（第一弾性支持片群４３とはタイバー４１に対する直交方向の位置が異なる）８つの弾性支持片４２からなる第二弾性支持片群４４と、を有している。上記スタンピング加工時に、第一弾性支持片群４３はその軸線を中心に一方側に捻られ、第二弾性支持片群４４はその軸線を中心に他方側（第一弾性支持片群４３の捻り方向と反対側）に第一弾性支持片群４３の捻り量（捻り角）と同じだけ捻られる。
　第一弾性支持片群４３の一方側（図５の右側）の側面には、第一弾性支持片群４３（弾性支持片４２）の延長方向（上記一方向）の長さが第一弾性支持片群４３より短い第一連結片４６（連結片）が突設してある。さらに各第一連結片４６からは、各第一連結片４６の第一弾性支持片群４３からの突出方向と同方向に向かって突出する略半円形状の第一プラグコンタクト接触片４７（プラグコンタクト接触片）（一方側接触片）が突設してある。図示するように各第一プラグコンタクト接触片４７の第一弾性支持片群４３（弾性支持片４２）の延長方向（上記一方向）の長さは第一連結片４６より長い。図示するように第一プラグコンタクト接触片４７と第一弾性支持片群４３（弾性支持片４２）との間は互いに離間している。別言すると、第一プラグコンタクト接触片４７と対応する第一弾性支持片群４３の間には第一弾性支持片群４３と平行な２本の第一スリット４８が形成してある。また各第一プラグコンタクト接触片４７の外周縁部の中央部には第一連結片４６側に向かって延びる第一異物除去用スリット４９（スリット）が形成してある。さらに各第一プラグコンタクト接触片４７の外周縁部（外周側の略円弧状部分及び第一異物除去用スリット４９を形成した部位）は断面円弧状に加工（面取り）してある。また第一弾性支持片群４３の他方側（図５の左側）の側面には第一挿入孔接触片５１（挿入孔接触片）（他方側接触片）が第一連結片４６と反対側に向けて突設してある。第一挿入孔接触片５１の第一弾性支持片群４３（弾性支持片４２）の延長方向（上記一方向）の長さは第一連結片４６と略同一（第一プラグコンタクト接触片４７より短い）であり、かつ該延長方向（上記一方向）の位置は第一連結片４６と同一である。
　第一弾性支持片群４３に設けた第一連結片４６、第一プラグコンタクト接触片４７、第一挿入孔接触片５１、及び第一弾性支持片群４３の第一連結片４６と第一挿入孔接触片５１の間に位置する部位は、第一弾性支持片群４３（の第一連結片４６と第一挿入孔接触片５１の間に位置する部位とは異なる部位）に比べ剛性が高く、第一連結片４６、第一プラグコンタクト接触片４７、第一挿入孔接触片５１、及び第一弾性支持片群４３の第一連結片４６と第一挿入孔接触片５１の間に位置する部位からなる部分は（自身とは別の当該部分と）同一平面上に位置する。そして第一弾性支持片群４３が上記のように捻られるので、第一連結片４６、第一プラグコンタクト接触片４７、第一挿入孔接触片５１、及び第一弾性支持片群４３の第一連結片４６と第一挿入孔接触片５１の間に位置する部位からなる当該部位は、各タイバー４１（が位置する一平面）に対して傾斜する（図７参照）。また第一連結片４６と第一プラグコンタクト接触片４７からなる一体物の方が第一挿入孔接触片５１と比べて、第一弾性支持片群４３の長手方向に対する直交方向の寸法が長い。

　一方、第二弾性支持片群４４には、第一連結片４６、第一プラグコンタクト接触片４７、第一スリット４８、及び第一挿入孔接触片５１と真ん中のタイバー４１に関してそれぞれ対称をなす第二連結片５３（連結片）、第二プラグコンタクト接触片５４（プラグコンタクト接触片）（一方側接触片）、第二異物除去用スリット５６（スリット）、及び第二挿入孔接触片５８（挿入孔接触片）（他方側接触片）が設けてある（第二プラグコンタクト接触片５４と対応する第二弾性支持片群４４の間には第二弾性支持片群４４と平行な２本の第二スリット５５が形成してある。また第二連結片５３と第二プラグコンタクト接触片５４からなる一体物の方が第二挿入孔接触片５８と比べて、第二弾性支持片群４４の長手方向に対する直交方向の寸法が長い）。
　第二弾性支持片群４４に設けた第二連結片５３、第二プラグコンタクト接触片５４、第二挿入孔接触片５８、及び第二弾性支持片群４４の第二連結片５３と第二挿入孔接触片５８の間に位置する部位は、第二弾性支持片群４４（の第二連結片５３と第二挿入孔接触片５８の間に位置する部位とは異なる部位）に比べ剛性が高く、第二連結片５３、第二プラグコンタクト接触片５４、第二挿入孔接触片５８、及び第二弾性支持片群４４の第二連結片５３と第二挿入孔接触片５８の間に位置する部位からなる部分は（自身とは別の当該部分と）同一平面上に位置する。そして第二弾性支持片群４４が上記のように捻られるので、第二連結片５３、第二プラグコンタクト接触片５４、第二挿入孔接触片５８、及び第二弾性支持片群４４の第二連結片５３と第二挿入孔接触片５８の間に位置する部位からなる当該部位は、各タイバー４１（が位置する一平面）に対して（第一連結片４６、第一プラグコンタクト接触片４７、第一挿入孔接触片５１、及び第一弾性支持片群４３の第一連結片４６と第一挿入孔接触片５１の間に位置する部位からなる部分と反対側に）傾斜する（図６参照）。

　以上構成のリセプタクルコンタクト４０は、図示を省略した治具等により、図６に示す略円筒状（リセプタクルコンタクト４０の周方向の両端部が僅かに離間する断面Ｃ字状）（この略円筒状は特許請求の範囲の「円筒状」に含まれる）に湾曲（弾性変形）させられる。すると、第一連結片４６及び第一プラグコンタクト接触片４７は、リセプタクルコンタクト４０の軸線を中心としかつ各タイバー４１及び各弾性支持片４２が位置する仮想円筒面より内周側（リセプタクルコンタクト４０の厚み方向の一方側）に位置する一方で、第一挿入孔接触片５１は当該仮想円筒面より外周側（リセプタクルコンタクト４０の厚み方向の他方側）に位置する。また、第二連結片５３及び第二プラグコンタクト接触片５４は、リセプタクルコンタクト４０の軸線を中心としかつ各タイバー４１及び各弾性支持片４２が位置する上記仮想円筒面より内周側に位置する一方で、第二挿入孔接触片５８は当該仮想円筒面より外周側に位置する。
　略円筒状のリセプタクルコンタクト４０の外径は上記治具等を利用することによりリセプタクルコネクタ２５のコンタクト保持凹部３０（及びプラグ挿入孔２９）の内径よりやや大きくしておく（状態Ａにしておく）。次いで、手や治具等で略円筒状のリセプタクルコンタクト４０の径方向寸法を小さくしながらリセプタクルコンタクト４０をプラグ挿入孔２９内のコンタクト保持凹部３０に対応する部位に挿入し、その後にリセプタクルコンタクト４０に加えていた力を取り除くと、リセプタクルコンタクト４０は自身の弾性復帰力によって外周側に拡がる（上記状態Ａに戻ろうとする）。そのためリセプタクルコンタクト４０の各第一挿入孔接触片５１及び各第二挿入孔接触片５８の先端部がコンタクト保持凹部３０（の内周面）に接触し、リセプタクルコンタクト４０のそれ以上の外周側への変形が規制される（図１０、図１４参照）。さらに最も小径筒状体２８側に位置するタイバー４１がコンタクト保持凹部３０の小径筒状体２８側の端面と係合するので、リセプタクルコンタクト４０のそれ以上の小径筒状体２８側への移動が規制される（図９参照）。
　このようにしてリセプタクルコンタクト４０をベース部材２６のプラグ挿入孔２９（コンタクト保持凹部３０）に装着したら（リセプタクルコンタクト４０によって構成された略円筒形状の中心軸がプラグ挿入孔２９の軸線と一致したら）、キャップ３５の雌ネジ溝３８を大径筒状体２７の雄ネジ溝３１に対して螺合させることにより、大径筒状体２７の上記先端部にキャップ３５を固定状態で被せる。このようにしてベース部材２６、キャップ３５、及びリセプタクルコンタクト４０を互いに一体化することによりリセプタクルコネクタ２５を構成すると、上記したように端部孔３６の内径がコンタクト保持凹部３０の内径より小さい（プラグ挿入孔２９の内径と略同一）ので、リセプタクルコンタクト４０の端部孔３６からの抜け出しが規制される。

　ベース部材２６には、第一ケーブル２１と同じ構造である第二ケーブル６０の一端が接続している。第二ケーブル６０は、絶縁チューブ２３の一方の端部を破ることにより芯線２２の一方の端部を露出させてあり、芯線２２の一方の端部をケーブル接続用凹部３２に挿入している。そして小径筒状体２８を内周側に塑性変形（かしめる）ことにより、ケーブル接続用凹部３２の内周面と芯線２２の一方の端部を接合（圧着）している。小径筒状体２８（圧着部分）の断面形状は、多角形（四角形、六角形、八角形等）、矩形、円形、或いは楕円等でもよく、芯線２２の太さやケーブル接続用凹部３２による第二ケーブル６０の設定保持力に応じて様々に変更できる。
　そしてベース部材２６と第二ケーブル６０を結線した後に、図１及び図２に示す樹脂やゴムからなる絶縁性のリセプタクルインシュレータ６２に対して、ベース部材２６、キャップ３５、及びリセプタクルコンタクト４０からなる一体物を一体化することによりリセプタクルコネクタ２５を構成する。リセプタクルインシュレータ６２のベース部材２６、キャップ３５、及びリセプタクルコンタクト４０からなる一体物に対する一体化は、複数の部材からなるリセプタクルインシュレータ６２（当該一体物に対して）を組み立てながら行ったり、リセプタクルインシュレータ６２を（当該一体物に対して）アウトサート成形すること等により行うことが可能である。

　そして図１３に示すように、リセプタクルコネクタ２５の端部孔３６を通してプラグコンタクト１５の円柱状接触部１８をプラグ挿入孔２９内及びリセプタクルコンタクト４０の内部空間に挿入しかつ環状フランジ部１７をキャップ３５の端面に当接させれば、プラグコネクタ１４とリセプタクルコネクタ２５が互いに接続する。
　プラグコンタクト１５の円柱状接触部１８をリセプタクルコンタクト４０（の内部）に挿入すると、円柱状接触部１８（の外周面）がリセプタクルコンタクト４０の各第一プラグコンタクト接触片４７及び各第二プラグコンタクト接触片５４の外周面の略中央部（接触部。第一異物除去用スリット４９と第二異物除去用スリット５６の近傍部）に接触して、各第一プラグコンタクト接触片４７及び各第二プラグコンタクト接触片５４を外周側（ベース部材２６のコンタクト保持凹部３０側）に押圧する。すると第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４が自身の軸線回りに（リセプタクルコネクタ２５にプラグコンタクト１５を挿入していない非挿入状態と比べて捻り角を小さくする方向に）捩れ、第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４が当該捩れを元に戻そう（上記非挿入状態の捩れ角に戻ろう）とする方向の反力を発生するので、円柱状接触部１８と各第一プラグコンタクト接触片４７及び各第二プラグコンタクト接触片５４が強い接触圧力を伴いながら互いに接触する。その結果、第一ケーブル２１と第二ケーブル６０が互いに電気的に導通する。さらに、第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４の上記捩れに起因して各第一挿入孔接触片５１及び各第二挿入孔接触片５８とコンタクト保持凹部３０の内面との接触圧が高くなる。

　円柱状接触部１８とリセプタクルコンタクト４０が通電すると、円柱状接触部１８とリセプタクルコンタクト４０が発熱する。より詳細には、円柱状接触部１８とリセプタクルコンタクト４０（第一プラグコンタクト接触片４７、第二プラグコンタクト接触片５４）の接点で発熱し、さらにリセプタクルコンタクト４０が自身の導体抵抗に起因して発熱する。
　円柱状接触部１８とリセプタクルコンタクト４０（第一プラグコンタクト接触片４７、第二プラグコンタクト接触片５４）の接点で発熱した熱、及び、リセプタクルコンタクト４０で発生した熱は、リセプタクルコンタクト４０の第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４から第一連結片４６及び第二連結片５３を介して第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４（の第一連結片４６、第二連結片５３に接続する部位）に伝わり、さらに第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４（の第一連結片４６、第二連結片５３に接続する部位）から第一挿入孔接触片５１及び第二挿入孔接触片５８に伝わる。そして、第一挿入孔接触片５１及び第二挿入孔接触片５８からコンタクト保持凹部３０の内面を介して上記熱がベース部材２６に伝わる。
　また、ベース部材２６（のコンタクト保持凹部３０）とリセプタクルコンタクト４０（第一挿入孔接触片５１、第二挿入孔接触片５８）の接点で発熱した熱、及び、リセプタクルコンタクト４０で発生した熱は、リセプタクルコンタクト４０の第一挿入孔接触片５１及び第二挿入孔接触片５８から第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４（の第一連結片４６、第二連結片５３に接続する部位）を介して第一連結片４６及び第二連結片５３に伝わり、さらに第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４から円柱状接触部１８に伝わる。
　本実施形態のリセプタクルコンタクト４０は、第一連結片４６及び第二連結片５３と第一挿入孔接触片５１及び第二挿入孔接触片５８の第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４の延長方向（一方向）の位置が互いに同一であるため、第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４から第一挿入孔接触片５１及び第二挿入孔接触片５８までの（リセプタクルコンタクト４０の周方向の）距離が短い。そのため、円柱状接触部１８とリセプタクルコンタクト４０（第一プラグコンタクト接触片４７、第二プラグコンタクト接触片５４）の接点で発熱した熱、ベース部材２６（のコンタクト保持凹部３０）とリセプタクルコンタクト４０（第一挿入孔接触片５１、第二挿入孔接触片５８）の接点で発熱した熱、及びリセプタクルコンタクト４０で発生した熱は、第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４、第一連結片４６及び第二連結片５３、第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４（の第一連結片４６、第二連結片５３に接続する部位）、並びに第一挿入孔接触片５１及び第二挿入孔接触片５８を介してコンタクト保持凹部３０（ベース部材２６）側やプラグコンタクト１９側に効率良く放熱される。

　さらにプラグコネクタ１４とリセプタクルコネクタ２５の接続時に円柱状接触部１８が第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４に対して摺接するときに、円柱状接触部１８の表面に付着していた微少な異物（ゴミ、埃など）が第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４の上記接触部によって除去され、除去された異物が第一異物除去用スリット４９及び第二異物除去用スリット５６を通ってコンタクト保持凹部３０側（リセプタクルコンタクト４０の外周側）に排出される。
　そのためプラグコネクタ１４とリセプタクルコネクタ２５を完全に接続したとき（環状フランジ部１７がキャップ３５の端面に当接したとき）、円柱状接触部１８の表面の清浄された部位（異物が除去された部位）に第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４が接触することになるので、第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４と円柱状接触部１８を確実に接触（電気的に導通）させることが可能である。

　またリセプタクルコンタクト４０は第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４と対応する第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４との間に位置する第一スリット４８及び第二スリット５５を有しているので（第一連結片４６及び第二連結片５３よりも第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４の方が、第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４の延長方向に長いので）、各弾性支持片４２（第一弾性支持片群４３、第二弾性支持片群４４）の第一連結片４６及び第二連結片５３と接触している部位を（第一スリット４８及び第二スリット５５を具備せず、第一プラグコンタクト接触片４７及び第二プラグコンタクト接触片５４全体を弾性支持片４２に接続した場合と比べて）短くすることが可能である。その結果、各弾性支持片４２（第一弾性支持片群４３、第二弾性支持片群４４）が捻られ易くなるので、プラグコネクタ１４とリセプタクルコネクタ２５を接続したときの各弾性支持片４２（第一弾性支持片群４３、第二弾性支持片群４４）の塑性変形を防止できる。さらにプラグコネクタ１４とリセプタクルコネクタ２５を接続したときの第一プラグコンタクト接触片４７及び各第二プラグコンタクト接触片５４の変位量を大きくすることが可能なので、円柱状接触部１８の径のばらつきや円柱状接触部１８のリセプタクルコンタクト４０に対する軸ずれに対する追従性が向上する。
　さらに、第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４の長手方向に対する直交方向の寸法が、第一連結片４６と第一プラグコンタクト接触片４７からなる一体物の方が第一挿入孔接触片５１と比べて長く、かつ、第二連結片５３と第二プラグコンタクト接触片５４からなる一体物の方が第二挿入孔接触片５８と比べて長い。そのため（第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４の長手方向に対する直交方向の寸法を、第一連結片４６と第一プラグコンタクト接触片４７からなる一体物の方が第一挿入孔接触片５１と比べて短く、かつ、第二連結片５３と第二プラグコンタクト接触片５４からなる一体物の方が第二挿入孔接触片５８と比べて短い場合と比べて）、プラグコネクタ１４とリセプタクルコネクタ２５を接続したときに第一連結片４６と第一プラグコンタクト接触片４７からなる一体物及び第二連結片５３と第二プラグコンタクト接触片５４からなる一体物の円柱状接触部１８に対する追従性が良好である。
　従って、各第一プラグコンタクト接触片４７及び各第二プラグコンタクト接触片５４を接続部１６に対して確実に接触させることが可能である。

　さらに、第一連結片４６、第一プラグコンタクト接触片４７、第一挿入孔接触片５１、及び第一弾性支持片群４３の第一連結片４６と第一挿入孔接触片５１の間に位置する部位からなる部分と、第二連結片５３、第二プラグコンタクト接触片５４、第二挿入孔接触片５８、及び第二弾性支持片群４４の第二連結片５３と第二挿入孔接触片５８の間に位置する部位からなる当該部位とが互いに反対側に傾斜している。その結果、両者を同方向に傾斜させた場合と比べて、円柱状接触部１８に対してリセプタクルコンタクト４０から軸線に対して対称且つ均等に力が及ぶため力学的なバランスが向上する。従って、リセプタクルコンタクト４０による円柱状接触部１８のセンタリング機能（リセプタクルコンタクト４０に対して円柱状接触部１８を軸ズレした状態で挿入したり、リセプタクルコンタクト４０に対して円柱状接触部１８を傾斜しながら挿入した場合は、円柱状接触部１８をリセプタクルコンタクト４０に対して同軸状態にしようとする機能、リセプタクルコンタクト４０に対して円柱状接触部１８が同軸状態で挿入した場合は、同軸状態を維持しようとする機能）が向上する。そのため両者を同方向に傾斜させた場合と比べて、各第一プラグコンタクト接触片４７及び各第二プラグコンタクト接触片５４を円柱状接触部１８に対して確実に接触させることが可能である。

　さらに第一弾性支持片群４３と第二弾性支持片群４４を直接接続するのではなく、第一弾性支持片群４３と第二弾性支持片群４４の間に（３本のタイバー４１の中で真ん中に位置する）タイバー４１を位置させている。各タイバー４１は各弾性支持片４２（第一弾性支持片群４３、第二弾性支持片群４４）より広幅であるため、各タイバー４１の剛性は各弾性支持片４２より高い。そのためプラグコネクタ１４とリセプタクルコネクタ２５を接続することにより、第一弾性支持片群４３及び第二弾性支持片群４４が上記非挿入状態から捻られたときに、各タイバー４１は（殆ど）変形しない。即ち、第一弾性支持片群４３や第二弾性支持片群４４に生じた弾性力が互いに（殆ど）影響し合わないので、第一弾性支持片群４３や第二弾性支持片群４４の捻り角を制御するのが容易である。そのため（第一弾性支持片群４３と第二弾性支持片群４４を直接接続した場合と比べて）、各第一プラグコンタクト接触片４７及び各第二プラグコンタクト接触片５４を円柱状接触部１８に対して確実に接触させることが可能である。

　以上、本発明を上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、様々な変形を施しながら実施可能である。
　例えば、リセプタクルコンタクト４０の弾性支持片４２は一列（第一弾性支持片群４３または第二弾性支持片群４４のみ）であってもよいし、３列以上であってもよい。
　またリセプタクルコンタクト４０から第一異物除去用スリット４９や第二異物除去用スリット５６を省略してもよい。
　さらにリセプタクルコンタクト４０をベース部材２６に装着したときに、リセプタクルコンタクト４０を完全な円筒形状（リセプタクルコンタクト４０の周方向の両端部が接触する形状）にしてもよい。

　さらにコネクタ１０を第一ケーブル２１及び第二ケーブル６０とは別の接続対象物に接続してもよい。
　例えば、プラグコンタクト１５とリセプタクルコネクタ２５を互いに別体の回路基板に対してそれぞれ接続し、プラグコンタクト１５とリセプタクルコネクタ２５を接続することによりこれら二つの回路基板同士を導通させてもよい。
　また図１６に示すように、コネクタの平板状コンタクト６５（図５に示した平板状のリセコンタクト４０と同一構造）を、共に金属からなる第一平板６７と第二平板６８の接続に用いてもよい。

　本発明のコネクタは、コンタクトに対して導通部材がコンタクトの厚み方向に接触可能でありながら、コンタクトの熱を導通部材側に効率よく放熱可能である。

１０　　コネクタ
１４　　プラグコネクタ
１５　　プラグコンタクト（導通部材）
１６　　接続部
１７　　環状フランジ部
１８　　円柱状接触部
１９　　テーパ面
２１　　第一ケーブル
２２　　芯線
２３　　絶縁チューブ
２４　　プラグインシュレータ
２５　　リセプタクルコネクタ
２６　　ベース部材（導通部材）
２７　　大径筒状部
２８　　小径筒状部
２９　　プラグ挿入孔
３０　　コンタクト保持凹部
３１　　雄ネジ溝
３２　　ケーブル接続用凹部
３５　　キャップ
３６　　端部孔
３７　　環状突部
３８　　雌ネジ溝
４０　　リセプタクルコンタクト（コンタクト）
４１　　タイバー
４２　　弾性支持片
４３　　第一弾性支持片群
４４　　第二弾性支持片群
４６　　第一連結片（連結片）
４７　　第一プラグコンタクト接触片（プラグコンタクト接触片）（一方側接触片）
４８　　第一スリット
４９　　第一異物除去用スリット（スリット）
５１　　第一挿入孔接触片（挿入孔接触片）（他方側接触片）
５３　　第二連結片（連結片）
５４　　第二プラグコンタクト接触片（プラグコンタクト接触片）（一方側接触片）
５５　　第二スリット
５６　　第二異物除去用スリット（スリット）
５８　　第二挿入孔接触片（挿入孔接触片）（他方側接触片）
６０　　第二ケーブル
６２　　リセプタクルインシュレータ
６５　　平板状コンタクト（コンタクト）
６７　　第一平板（導通部材）
６８　　第二平板（導通部材）

Claims

　厚み方向の両面に対して、一対の導通部材が接触する金属製の弾性変形可能なコンタクト、を有するコネクタであって、
　上記コンタクトが、
　一方向に延びる弾性支持片と、
　該弾性支持片から上記厚み方向の一方側に突出する、上記一方向の長さが上記弾性支持片より短い連結片と、
　該連結片から該連結片の突出方向と同方向に突出し、周縁部に形成した接触部が一方の上記導通部材と接触する、上記一方向の長さが上記連結片より長い一方側接触片と、
　上記弾性支持片から上記連結片と反対側に突出し、他方の上記導通部材に対して接触する、上記一方向の位置が上記連結片と同一である他方側接触片と、
　を備えることを特徴とするコネクタ。
　請求項１記載のコネクタにおいて、
　上記一方向に延びるプラグ挿入孔を有する、上記一方の導通部材からなる金属製のベース部材、及び該プラグ挿入孔内に設けた、該プラグ挿入孔の軸線方向を中心とする円筒状をなす上記コンタクトからなる金属製のリセプタクルコンタクト、を有するリセプタクルコネクタと、
　外周面が上記軸線を中心とする円筒面をなしかつ上記プラグ挿入孔及び上記リセプタクルコンタクト内に対して挿脱可能である、上記他方の導通部材からなる金属製のプラグコンタクトを有するプラグコネクタと、
　を備え、
　上記リセプタクルコンタクトが、
　上記弾性支持片から上記軸線を中心としかつ上記弾性支持片が位置する仮想円筒面よりも内周側に突出する上記連結片と、
　上記接触部が上記リセプタクルコンタクト内に挿入した上記プラグコンタクトと接触する、上記一方側接触片からなるプラグコンタクト接触片と、
　上記仮想円筒面よりも外周側に位置し、上記プラグ挿入孔の内面に対して接触する、上記他方側接触片からなる挿入孔接触片と、
　を備えるコネクタ。
　請求項１または２記載のコネクタにおいて、
　上記一方側接触片の上記接触部の近傍にスリットを形成したコネクタ。
　請求項１から３のいずれか１項記載のコネクタにおいて、
　上記コンタクトが、
　複数の上記弾性支持片と、
　上記各弾性支持片に突設した複数の上記連結片及び上記他方側接触片と、
　上記連結片に突設した複数の上記一方側接触片と、
　を備えるコネクタ。
　請求項１から４のいずれか１項記載のコネクタにおいて、
　一部の上記連結片及び一部の上記一方側接触片が、自身を支持する上記弾性支持片よりも上記一方向に対する直交方向の一方側に位置し、
　残りの上記連結片及び残りの上記一方側接触片が、自身を支持する上記弾性支持片よりも上記直交方向の他方側に位置するコネクタ。
　請求項５記載のコネクタにおいて、
　上記コンタクトが、
　第一方向に並ぶ複数の上記弾性支持片からなる第一弾性支持片群と、
　該第一弾性支持片群とは上記一方向位置がずれた位置で上記第一方向と平行な第二方向に並ぶ複数の上記弾性支持片からなる第二弾性支持片群と、
　を備え、
　上記第一弾性支持片群に支持した上記一方側接触片が、上記第一弾性支持片群よりも上記直交方向の一方側に位置し、
　上記第二弾性支持片群に支持した上記一方側接触片が、上記第二弾性支持片群よりも上記直交方向の他方側に位置するコネクタ。
　請求項５または６記載のコネクタにおいて、
　上記コンタクトが、
　第一方向に並ぶ複数の上記弾性支持片からなる第一弾性支持片群と、
　該第一弾性支持片群とは上記一方向位置がずれた位置で上記第一方向と平行な第二方向に並ぶ複数の上記弾性支持片からなる第二弾性支持片群と、
　を備え、
　上記第一弾性支持片群と上記第二弾性支持片群の間に位置して上記第一弾性支持片群と上記第二弾性支持片群を接続する、上記第一弾性支持片群と上記第二弾性支持片群に対して直交する方向に延び、かつ上記弾性支持片より剛性が高いタイバーを備えるコネクタ。
　請求項１から７のいずれか１項記載のコネクタにおいて、
　上記連結片と上記一方側接触片からなる一体物が上記他方側接触片よりも、上記一方向に対する直交方向の寸法が長いコネクタ。