JP4928379B2 - コントロールケーブルの端末固定構造 - Google Patents

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Description

本発明はコントールケーブルの端末固定装置をブラケットに取り付けるための取付構造に関する。さらに詳しくは、端末固定装置とブラケットとの間に介在されるスペーサを用いた取付構造に関する。
特許第3119840号公報 特許第3356426号公報
車両のコントロールケーブルは、トランスミッションとシフトレバーをつなぐシフトコントロールケーブルのように、操作部材と被操作部材との間を連結している。そのようなコントロールケーブルの両端部は、それぞれ端末固定装置によりそれぞれ車体に固定される。その端末固定装置は車体に設けられたブラケットに取付部材(スペーサ)を間に介して固定される。そのスペーサは端末固定装置に予め固定する場合もあるし、ブラケットに予め固定する場合もある。
図6に特許文献1に開示された、スペーサがブラケットに固定されるタイプの従来のコントロールケーブルの端末固定溝造(以下、取付溝造という)を示す。その取付溝造100は、上方が開口した略U字状の切り欠き部101aが形成されたブラケット101と、そのブラケットの切り欠き部101aとほぼ同じ形状の開口部102cが形成されたスペーサ102とを備えている。そのスペーサ102は板の中央付近を折り畳んで前後の板102a、102bを形成し、前記ブラケット101をその前後から挟み込むようにして取付けられる。
前記ブラケットの切り欠き部101aの上端近辺の内縁側には、外向きに窪んでいる取付溝101b、101bが形成されている。前記スペーサの後方の板102bには、斜め上方に延びる一対の取付片102d、102dが切り起こしにより形成されている。一方、前記スペーサの前方の板102aには、取付片102dと対応する位置に開口104が形成されている。さらに、その前方の板102aには、端末固定装置103をブラケットの切り欠き部101aに取り付けたときに、その端末固定装置103の上方への移動を規制する押さえ片102e、102eが切り起こしにより形成されている。その押さえ片102eは、前記取付片102dの下方に配置され、折り曲げ線は水平である。また、後方の板102bを中央付近を前方の板102a側に湾曲させているものもある。そのため、端末固定装置103がブラケットの切り欠き部101aに挿し込まれると、前記湾曲部は元に戻ろうとする弾性により端末固定装置103を前方の板102a側に押圧し、端末固定装置103とブラケット101との間の遊びをなくす。
また、特許文献1の図1には、スペーサ(固定手段)102を端末固定装置(本体)側に取り付けたものが記載されている。このものは前記取付溝造100とほぼ同じであるが、取付片(突起)102dに代えて端末固定装置に形成された凹所と係合する係合片を備えている。
従来技術によると、予めスペーサをブラケットに固定するタイプのものであれば、スペーサをブラケットに取り付けたとき、スペーサのガタ付きが大きい。すなわち、スペーサは、その上方の部分でブラケットに取付られているので、スペーサの下方の部分は自由である。そのため、スペーサが自重により傾いたりして、端末固定装置が挿入しにくい。また、スペーサの上方にブラケットと係合する取付片102dを設けているので、スペーサのサイズが大きくなり、プレス加工のための順送金型が大きくなるのでコストが高くなる。そして、スペーサのサイズに合わせてブラケットも大きくなり省スペースにすることができない。
さらに、端末固定装置をブラケットの切り欠き部に挿入する際には、押さえ片を弾性的に撓ませながら挿入しなければならない。しかし、その押さえ片の曲げ方向と、端末固定装置の挿入方向とが一致していないので、その挿入力が実側値で220N程度と大きい。また、ブラケットの取付溝に取り付けられるスペーサの取付片が、弾性部位として湾曲した後方の板に形成しているので、端末固定装置が挿入される際に、取付片が弾いて異音が発生する。
そこで、本発明では、スペーサをブラケットへ強固に取り付けることができ、かつ、省スペースで、取り付けが容易なコントロールケーブルの端末固定構造を提供することを課題とする。
本発明のコントロールケーブルの端部固定構造(請求項1)は、上方が開口した略U字状の切り欠き部が形成されたブラケットと、そのブラケットの切り欠き部に挿し込まれる溝部と、その溝部の側溝から連続して外向きに延びる前後の鍔とが形成された、コントロールケーブルの端部を固定する端末固定装置と、前記ブラケットの切り欠き部とほぼ同形状の開口部が中央付近に形成され、その切り欠き部の周辺に取り付けられると共に、前記端末固定装置とブラケットとの間に介在され、それらを連結する板状のスペーサとからなるコントロールケーブルの端部固定構造であって、前記ブラケットの切り欠き部の両脇に左右一対の取付孔が形成され、前記スペーサに、その側縁の略中央付近から延びて、前記取付孔に取り付けるための左右一対の取付片と、前記固定装置を挿し込む時はその鍔に押されて撓み、固定装置が挿し込まれると弾性によって元に戻り前記鍔の上面と係合して端末固定装置が上方に抜けるのを防止する左右一対の押さえ片とが形成されており、前記押さえ片が、前記取付片の上部に形成されていることを特徴とする。
このようなコントロールケーブルの端部固定構造は、前記押さえ片が、中央から外に向かって斜め下方に延びる折り曲げ線で折り曲げられ、端末固定装置の鍔側に突出しているものが好ましい(請求項2)。また、前記スペーサが前記ブラケトの前面または後面に取り付けられる1枚の板状に形成されており、前記取付片が、前記スペーサの両側縁に形成された略垂直に延びている上下方向の折り曲げ線で折り曲げて設けられ、前記ブラケットの取付孔に対し左右方向の外向きに弾性的に当接するように形成されているものが好ましい(請求項3)。さらに、前記スペーサに、前記取付片より下方の部分を鍔側に折り曲げた弾性片が形成され、その弾性片が前記端末固定装置の鍔を軸方向に付勢するものが好ましい(請求項4)。
また、前記スペーサが前記ブラケットを弾力的に挟み込む前後の2枚の板状に形成され、前記スペーサの取付片と押さえ片との間で左右一対に弾性片が形成され、その弾性片が前記端末固定装置の前方の鍔を軸方向の前方に付勢しており、前記取付片が前記スペーサの2枚の板の間に突出して斜め上方に延びるように形成され、その取付片が、スペーサをブラケットに挿し込む時はそのブラケットに押されて撓むが、ブラケットが挿し込まれると元に戻る弾性により前記取付孔内に突出し、スペーサが上方に抜けるのを防止するものが好ましい(請求項5)。
さらに、前記スペーサが、その上端から前記端末固定装置の溝部を前記ブラケットの切り欠き部に案内するように斜め上方に延びている案内片と、その上端から垂直に延び、前記取付片との間でブラケットを弾力的に挟持する左右一対の天井片とを有しているものが好ましい(請求項6)。
本発明のコントロールケーブルの端末固定構造(請求項1)は、スペーサの取付片を押さえ片の下方に配置している。そのため、スペーサのほぼ中央付近がブラケットとの取付部となるので、スペーサの上方あるいは下方の部分のガタ付きが少ない。また、取付片をスペーサの上部に設けなくてもよいので、スペーサの高さ方向のサイズを小さくすることができ、これに伴ってブラケットの高さを低くすることができる。
このようなコントロールケーブルの端末固定構造において、前記押さえ片が、中央から外に向かって斜め下方に延びる折り曲げ線で折り曲げられ、端末固定装置の鍔側に突出している場合は(請求項2)、前記折り曲げ線が、斜め下方に延びているので、端末固定装置が挿し込まれると、前記弾性片はその上方の部分から下方の部分へと次第に押動されていく。そのため端末固定装置は、挿入力を次第に大きくするようにブラケットに挿入することができるので、ブラケットへの取り付けがスムーズである。また、折り曲げ線を斜めにすることで、長い折り曲げ線を形成することができるので、弾性片の弾力を過剰に大きくすることがなく、折り目に加わる荷重も分散させることができる。
前記スペーサが前記ブラケットの前面または後面に取り付けられる1枚の板状に形成されており、前記取付片が、前記スペーサの両側縁に形成された略垂直に延びている上下方向の折り曲げ線で折り曲げて設けられ、前記ブラケットの取付孔に対し左右方向の外向きに弾性的に当接するように形成されている場合は(請求項3)、スペーサをコントロールケーブルの軸方向からブラケットに取り付けることができるので、上方には端末固定装置用のスペースのみで足りる。そのため、省スペースである。また、前記取付片が垂直方向に幅広であるので、スペーサが上方向に抜け出る力を確実に支持することができる。さらに、外向きの弾性により取付孔の内面と当接しているので、スペーサが左右方向にガタ付くのを防止することができる。そのため、端末固定装置を組み付けるのが容易である。
また、前記スペーサに、前記取付片より下方の部分を鍔側に折り曲げた弾性片が形成され、その弾性片が前記端末固定装置の鍔を軸方向に付勢する場合は(請求項4)、端末固定装値の鍔とスペーサとが強く当接して取付状態が安定し、ガタ付きを防止することができる。
さらに、前記スペーサが前記ブラケットを弾力的に挟み込む前後の2枚の板状に形成され、前記スペーサの取付片と押さえ片との間で左右一対に弾性片が形成され、その弾性片が前記端末固定装置の前方の鍔を軸方向の前方に付勢しており、前記取付片が前記スペーサの2枚の板の間に突出して斜め上方に延びるように形成され、その取付片が、スペーサをブラケットに挿し込む時はそのブラケットに押されて撓むが、ブラケットが挿し込まれると元に戻る弾性により前記取付孔内に突出し、スペーサが上方に抜けるのを防止する場合は(請求項5)、弾力を有する部分を形成するためにスペーサの全体を湾曲させなくてもよい。そのため、スペーサをブラケットに密着する溝造を採用することができ、それにより、スペーサがブラケット上でガタ付くのを防止することができる。
さらに、前記スペーサが、その上端から前記端末固定装置の溝部を前記ブラケットの切り欠き部に案内するように斜め上方に延びている案内片と、その上端から垂直に延び、前記取付片との間でブラケットを弾力的に挟持する左右一対の天井片とを有している場合は(請求項6)、端末固定装置をスムーズにブラケットの切り欠き部に挿し込むことができるので組み立てが容易になる。また、スペーサがブラケット上に上下左右方向の四方から安定して配置されているので、一層スペーサのガタ付きを防止することができる。
つぎに図面を参照しながら本発明のコントロールケーブルの端末固定構造の実施の形態を説明する。
図1は本発明のコントロールケーブルの端末固定構造の一実施形態を示す分解斜面図、
図2は本発明の端末固定装置の構造を用いたコントロールケーブルの配索状態の一実施形態を示す概略配索図、
図3は図1のスペーサをブラケットに取り付ける工程を示す概略工程図、
図4は端末固定装値のブラケットへの取り付け工程を示す概略工程図、
図5aは本発明のコントロールケーブルの端末固定構造に用いるスペーサの他の実施の形態を示す正面図、図5bは図5aのスペーサの側面図である。
図2に示すシフトコントロールケーブルAは、前方のトランスミッションTと後方のシフトレバーSとを連結するものである。シフトコントロールケーブルAのシフトレバーS側の端部には、端末固定装置15が配置されており、本発明のコントロールケーブルの端末固定構造(以下、取付溝造)20が採用されている。一方、トランスミッションT側の端部には異なるタイプの固定装置17が設けられているが、シフトレバーS側と同様な端末固定装置15を用いることもできる。前記端末固定装置15は筒状で、一端側の内部にガイドパイプGが配置されている。そのガイドパイプGには、コントロールケーブルのインナーケーブルPの端末が連結されたシャフトHが通されており、シフトレバーSに連結されている。一方、前記端末固定装置15の他端側には、インナーケーブルPを摺動自在に収納して、トランスミッションT側へと案内するアウターケーシングDが延びている。
前記シフトコントロールケーブルAが配索される車体には、シフトレバーS側の所定の位置に、端末固定装置15を固定するためのブラケット10が設けられている。前記ブラケット10には、その上端縁から下方に向けてU字状に切り欠かれた切り欠き部10a(図1参照)が形成されている。その切り欠き部10aは略平行の左右の側縁と半円形の下端とからなる。その切り欠き部10aの両側には切り欠き部10aから独立して略矩形状の取付孔10b、10bが形成されている。その取付孔10b、10bに前記スペーサ1が取り付けられ、端末固定装置15をブラケット10に固定している。なお、前記スペーサ1はブラケット10の前端側(図の左側)の面に取り付けられているが、後端側の面に取り付けてもよい。
図1に前記スペーサ1を示す。そのスペーサ1はステンレス鋼板あるいはバネ鋼板などの金属板を略U字状に打ち抜いて形成される板状(一枚の板状)の部材である。なお、通常は板バネ鋼を用いる。前記スペーサ1には、その中央付近の上端から下方に切り欠かれたU字状の開口部2が形成されている。その開口部2は、前記ブラケットの切り欠き部10aとほぼ同じU字状に形成されている。
前記スペーサ1の左右の上端からは、案内片3、3が上方に延びている。その案内片3、3は中央付近で折り曲げられ傾斜している。前記スペーサ1がブラケット10に取り付けられると、案内片3、3はブラケット10の厚みの半分程度まで後方に突出する。前記案内片3、3のさらに外側には、スペーサ1の上端から連続するように、天井片4、4が後方に延びている。その天井片4、4は、上向きに凸となるように円弧状に湾曲した湾曲部4a、4aと、その湾曲部4aから先端までの平坦に延びる平坦部4bとから形成されている(図3参照)。その平坦部4bの先端付近は若干上方に向けて傾斜している。そのため、後述するようにブラケット10の上端面へスムーズに乗り上げることができる。
前記案内片3、3の下方には押さえ片5、5が形成されている。その押さえ片5、5はスペーサ1を切り起こして形成している。すなわち押さえ片5は、略U字状の切り込みを入れ、曲げ起こしたものであり、上方の部分は切り欠かれないで残されている。そのため、その押さえ片5、5は上方の部分、すなわち前記U字状の切れ込みの両側の上端を結ぶ線にほぼ沿うように折り曲げられ、その折り曲げ線5a、5aより下方の部分が前方に突出している。その前方に突出した突出部5b、5bは後方に弾力的に撓むことができる。また、前記押さえ片5の下端は、前記開口部2の半円状の部分と同心で、直径が端末固定装置15の鍔(後述する)とほぼ同じ直径の円の一部とされている。また、前記折り曲げ線5a、5aは、左右方向の外向きで、下向きに傾斜するように延びている。
前記押さえ片5、5の下方には、それぞれ取付片6、6が形成されている。その取付片6、6は、スペーサ1の両側縁から外向きに突出して連続する短冊状の部分を後方に垂直に折り曲げて形成している。その取付片6、6はスペーサ1の上下方向の略中間位置に配置されている。その取付片6、6の先端付近には左右方向の外向きに湾曲させた湾曲部6a、6aが形成されている(図3の工程S3参照)。そして、前記取付片6の先端は、内側に向かう傾斜部6b、6bが形成されている。前記取付片6の先端は、前記ブラケット10の取付孔10bより外側に突出する(図3参照)。
前記スペーサ1の下端付近には、開口部2の下部の半円状の部分を超えて左右方向に延びる折り曲げ線7aが形成されている。そして、その折り曲げ線7aより下方の部分は、前方に突出するように折り曲げられた弾性片7である。
次に、図3を用いてスペーサ1をブラケット10に取り付ける様子を説明する。なお、図3の工程S2はスペーサ1をブラケット10取り付ける工程を側面から見た様子で、工程S3はスペーサ1をブラケット10取り付ける工程を上面から見た様子を示している。まず、スペーサ1を工程S1のようにブラケット10の前方に配置する。次いで、工程S2のようにスペーサ1をブラケット10の前面に押し付けて、スペーサ1をブラケット10に半分だけ取り付ける。なお、スペーサ1を後方(図の右側)に移動させるとき、前記天井片4の平坦部4bの先端に形成された斜め上方に延びている部分の下面側が、ブラケット10の上端面にスムーズに乗り上げる。その際、天井片4の湾曲部4aは弾力的に持ち上げられる。そして、元に戻ろうとする弾性により平坦部4bの下面側がブラケット10の上端面に弾力的に当接する。一方、前記取付片6は、その傾斜部6bの傾斜面が取付孔10bの外側の縁を滑りながら挿入される。そのため、スペーサ1は上方の天井片4が取付片6を足掛りとしてブラケット10を上下方向に挟み込むように取り付けられる。
そして最終的に、工程S3のようにスペーサ1をブラケット10に完全に取り付ける。この工程S3では、前記取付片6の外側に突出した湾曲部6aは、次第に内向きに押圧され、ついにはその湾曲部6aが取付孔10bを貫通する。そうすると、取付片6の元に戻ろうとする弾性により湾曲部6aがブラケット10の取付孔10bより外側に拡がるので、取付孔10bから抜けにくい構造となる。また、前記外側に拡がった取付片6はブラケット10の取付孔10bを内側から外向きに押圧しているので、スペーサ1のブラケット10への左右方向の取り付け状態が安定する。
この取付溝造20のスペーサ1は、その中央付近に形成された取付片6、6によりブラケット10に固定されているので、取り付けられたスペーサ1のガタ付きがスペーサ1の上下端の部分で小さい。また、スペーサ1はブラケット10の軸方向からプレート10に取り付けることができるので、ブラケット10の上方には端末固定装置15のためのスペースしか必要ないので、省スペースである。
図1に戻って、前記端末固定装置15には、前記ブラケット10の前面側に配置される円形の鍔状部材が間隔を空けて並列に配置されている。それらは前方の前方の鍔15aおよび後方の後方の鍔15bである。それら前方の鍔15aと後方の鍔15bとの間は溝部16である。その溝部16にブラケット10のU字状の切り欠き部10aの側方の部分が通り、半円の部分が嵌合される。
次に図4を用いて、スペーサ1が取り付けられたブラケット10に前記端末固定装置15を固定する様子を説明する。図中の二点鎖線の円のうち、大径の円は端末固定装置15の前方の鍔15aの外形を示す。一方、小径の円は溝部16の底を示す。
まず、図4の工程S4のように、端末固定装置15をスペーサ1の開口部2の上方に配置し、下方に押し付ける。そのとき、そのスペーサ1の案内片3は、端末固定装置15の前方の鍔15aの後方の面をその案内片3の傾斜した上面に沿わせて案内する。そして、前記案内片3は、端末固定装置15の溝部16を、ブラケット10の切り欠き部10aの側方の部分に嵌合するように誘導する。また、スペーサ1はその上下方向のほぼ中央付近から延びる取付片6によりブラケット10に取り付けられているので、ガタ付きが少ない。そのため、端末固定装置15のブラケット10への挿入するのが容易である。
次いで、工程S5のように、端末固定装置15の前方の鍔15bの下方の部分を、スペーサ1の押さえ片5、5の上方の部分の弾性力に逆らって下方に撓ませてながら押し下げる。その押さえ片5、5の折り曲げ線5a、5aは、斜め下方に延びているので、端末固定装置15を下方に移動させると、押さえ片5、5はその上方の部分から下方の部分へと次第に後方に押動されていく。そのため端末固定装置15は、挿入力を次第に大きくするようにブラケット10に挿入することができるので、ブラケット10への取り付けがスムーズである。
そして、最終的に工程S6に示すように、端末固定装置15をブラケット10の切り欠き部10aに装着する。この状態では、端末固定装置15の下方の部分がスペーサ1の弾性片7を後方に押動し、逆に端末固定装置15の前方の鍔15aの後方の面は、スペーサ1の押さえ片5、5および弾性片7の元に戻ろうとする弾性力を受けて軸方向前向きに付勢されいる。このように挿入時に端末固定装置15に加わる力は、前方の鍔15aの面が前方に押される一方向の弾性力のみであるので、挿入時に加わる力の方向が安定している。そのため、スムーズに取り付けることができる。さらに、中央の取付片6、6を挟んでその上下に押さえ片5、5と弾性片7が配置されているので、取付片6、6を基点として弾性力が上下にほぼ均等に分散することができる。そのため、小さな挿入力でスムーズに挿入することができる。
さらに、端末固定装置15をブラケット10に取り付けていくとき、端末固定装置15の前方の鍔15aの上方の部分が押さえ片5、5を乗り越えて、その下方に移動する。この状態では、押さえ片5、5が元のように前方に突出し、その下側縁は、端末固定装置15の前方の鍔15aの上面と係合するので、上方へ移動するのを防ぐことができる。また、前記押さえ片5の折り曲げ線5aを斜めに形成しているので、弾性片7を撓ませる力が過剰に大きくならず、折り目に加わる荷重も分散させることができる。また、そのような長い折り曲げ線を斜めに形成しているので、左右方向に省スペースである。
次に、図5を参照して本発明の取付溝造に用いるスペーサの他の実施形態を説明する。図5に示すスペーサ20は、板状を折り曲げて形成しているが、前述した一枚の板状のスペーサ1と同じ部分が多いので、同じ部分には同じ符号を付してその説明を省略する。前記スペーサ20は、前板20aと、後板20bとからなる。その前板20aは前記スペーサ1(図1参照)とほぼ同様である。前板20aと後板20bとは、前方から後方にかけて下方に傾斜する案内片3、3により連結されている。そして、それら前板20aと後板20bとの隙間はブラケット10の板厚より狭くされており、ブラケット10の上方から被せるように取り付けると、ブラケット10を弾性的に挟持する。また、前記案内片3、3の外側には、天井片4、4が前板20aから後板20bに向けて延びている。
前記スペーサ20の前板20aには、後板20bに向けて斜め上方に延びる取付片6が切り起こしにより形成されている。前記スペーサ20をブラケット10に挿し込む時は、ブラケット10が取付片6を押し下げ、撓ませる。そして、スペーサ20がブラケット10に完全に挿し込まれると、取付片6は元に戻る弾性によりブラケット10の取付孔10b内に突出する。
また、スペーサ20の前側の板20aには、弾性片7が設けられている。その弾性片7は押さえ片5と取付片7との間に設けられている。その弾性片7は、前方に向けて斜め下方に延びており、前板20aを切り起こして形成されている。端末固定装置15は、その前方の鍔15aの内面で弾性片7を押し下げながらブラケット10に装着される。
図1は本発明のコントロールケーブルの端末固定構造の一実施形態を示す分解斜面図である。 図2は本発明の端末固定装置の構造を用いたコントロールケーブルの配索状態の一実施形態を示す概略配索図である。 図3は図1のスペーサをブラケットに取り付ける工程を示す概略工程図である。 図4は端末固定装値のブラケットへの取り付け工程を示す概略工程図である。 図5aは本発明のコントロールケーブルの端末固定構造に用いるスペーサの他の実施の形態を示す正面図、図5bは図5aのスペーサの側面図である。 図6aは従来のコントロールケーブルの端末固定構造を模式的に示す一部断面側面図、図6bはスペーサが取り付けられたブラケットの正面図である。
符号の説明
1 スペーサ
2 開口部
3 案内片
4 天井片
4a 湾曲部
4b 平坦部
5 押さえ片
5a 折り曲げ線
5b 突出部
6 取付片
6a 湾曲部
6b 傾斜部
7 弾性片
7a 折り曲げ線
10 ブラケット
10a 切り欠き部
10b 取付孔
15 端末固定装置
15a 前方の鍔
15b 後方の鍔
16 溝部
A シフトトランスケーブル
P インナーケーブル
G ガイドパイプ
D アウターケーシング
T トランスミッション
S シフトレバー

Claims (6)

  1. 上方が開口した略U字状の切り欠き部が形成されたブラケットと、
    そのブラケットの切り欠き部に挿し込まれる溝部と、その溝部の側溝から連続して外向きに延びる前後の鍔とが形成された、コントロールケーブルの端部を固定する端末固定装置と、
    前記ブラケットの切り欠き部とほぼ同形状の開口部が中央付近に形成され、その切り欠き部の周辺に取り付けられると共に、前記端末固定装置とブラケットとの間に介在され、それらを連結する板状のスペーサとからなるコントロールケーブルの端部固定構造であって、
    前記ブラケットの切り欠き部の両脇に左右一対の取付孔が形成され、
    前記スペーサに、その側縁の略中央付近から延びて、前記取付孔に取り付けるための左右一対の取付片と、前記固定装置を挿し込む時はその鍔に押されて撓み、固定装置が挿し込まれると弾性によって元に戻り前記鍔の上面と係合して端末固定装置が上方に抜けるのを防止する左右一対の押さえ片とが形成されており、
    前記押さえ片が、前記取付片の上部に形成されていることを特徴とするコントロールケーブルの端部固定構造。
  2. 前記押さえ片が、中央から外に向かって斜め下方に延びる折り曲げ線で折り曲げられ、端末固定装置の鍔側に突出している請求項1記載のコントロールケーブルの端部固定構造。
  3. 前記スペーサが前記ブラケトの前面または後面に取り付けられる1枚の板状に形成されており、
    前記取付片が、前記スペーサの両側縁に形成された略垂直に延びている上下方向の折り曲げ線で折り曲げて設けられ、前記ブラケットの取付孔に対し左右方向の外向きに弾性的に当接するように形成されている請求項2記載のコントロールケーブルの端部固定構造。
  4. 前記スペーサに、前記取付片より下方の部分を鍔側に折り曲げた弾性片が形成され、
    その弾性片が前記端末固定装置の鍔を軸方向に付勢する請求項3記載のコントロールケーブルの端部固定構造。
  5. 前記スペーサが前記ブラケットを弾力的に挟み込む前後の2枚の板状に形成され、
    前記スペーサの取付片と押さえ片との間で左右一対に弾性片が形成され、
    その弾性片が前記端末固定装置の前方の鍔を軸方向の前方に付勢しており、
    前記取付片が前記スペーサの2枚の板の間に突出して斜め上方に延びるように形成され、
    その取付片が、スペーサをブラケットに挿し込む時はそのブラケットに押されて撓むが、ブラケットが挿し込まれると元に戻る弾性により前記取付孔内に突出し、スペーサが上方に抜けるのを防止する請求項2記載のコントロールケーブルの端部固定構造。
  6. 前記スペーサが、その上端から前記端末固定装置の溝部を前記ブラケットの切り欠き部に案内するように斜め上方に延びている案内片と、その上端から垂直に延び、前記取付片との間でブラケットを弾力的に挟持する左右一対の天井片とを有している請求項1、2、3、4または5記載のコントロールケーブルの端部固定構造。
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