JP4928029B2 - 軸封装置 - Google Patents

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Sealing (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばポンプなどの流体機械に用いられる軸封装置に係り、さらに詳しくは、被密封流体がスラリーなどを含む流体、または高粘度液体である場合に好適な軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポンプなどの流体機械では、ケーシング内にシャフトが回転自在に設けられ、ケーシング内の流体がシャフトとケーシングとの隙間から外部に漏洩することを防止するために、軸封装置が具備される。
【0003】
このような流体機械に用いられる軸封装置としては、メカニカルシールが知られている。回転するシャフトと、シャフトを回転自在に保持するケーシングとの間をシールするためには、シャフトと共に回転する回転シールリングと、ケーシングに固定してある非回転シールリングとをシール面において接触させる必要がある。シール面では、回転シールリングと非回転シールリングとの摩耗が問題になる。このため、最近では、たとえば米国特許第5421593号明細書、米国特許第4290611号明細書および独国特許出願公開第3834214号明細書に示すように、回転シールリングのシール面に、動圧発生溝を設け、シャフトの回転と共に、両シール面相互が非接触状態となる非接触型メカニカルシールが提案されている。
【0004】
また、非接触型メカニカルシールの動圧発生溝の形状としては、米国特許第5071141号明細書に示すように、渦巻き形状のものや、米国特許第5092612号明細書に示すように、T字形状のものも知られている。
【0005】
しかしながら、従来の非接触型メカニカルシールの動圧発生溝は、回転シールリングの外径側に形成してある。このために、この非接触型メカニカルシールを、被密封流体領域とパージガス領域との間のシール構造として用いた場合に、被密封流体が動圧発生溝に入り込み易く、シール面が被密封流体によって誘発されて種々の不具合を惹起している。特に、被密封流体が、スラリー液体または高粘度の液体である場合に、特にシール面が摩耗するのでシールが不完全になりやすいという課題を有する。
【0006】
なお、前記米国特許第5092612号明細書に示すように、回転シールリングの外径側に動圧発生溝を設けた上に、内径側にも動圧発生溝を具備させた非接触型メカニカルシール自体は知られている。しかしながら、複数のメカニカルシールをパージ領域を介しシステムとして組み合わせた構成において、回転シールリングの内径側のみに動圧発生溝が形成してあるメカニカルシールを、被密封流体領域とパージガス領域との間のシール構造として用いることは、本発明者等により初めて提案されたものである。
【0007】
また、前記米国特許第5421593号明細書では、被密封流体領域とパージガス領域との間のシール構造として接触型メカニカルシールを用い、しかも、パージガス領域の圧力を、被密封流体領域の圧力よりも低圧にしたシール構造を提案している。しかしながら、被密封流体領域とパージガス領域との間のシール構造として接触型メカニカルシールを用いる場合には、シール面に偏摩耗を惹起し、耐久性に劣る。特に、被密封流体として、スラリー液などを用いた場合には、特にシール面での摩耗が問題になり、被密封流体が低圧なパージガス領域まで漏れ、結果として、ケーシング外部に漏れるおそれがある。また、被密封流体が腐食性液体である場合には、パージガス領域に配置されるシール構成部品を腐食させ、シール装置の耐久性を著しく低下させるおそれがある。
【0008】
この明細書に記載のシール構造において、接触型メカニカルシールを、従来の非接触型メカニカルシールに置き換えたのみでは、変動する被密封流体の圧力が背圧として直接シールリングに作用する。また、シールリングの外径側に形成してある動圧発生溝内に被密封流体が入り込み、それが低圧のパージ領域へ流入するおそれを誘発する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、シール面での摩耗が少なく、耐久性に優れ、且つ、被密封流体がパージ領域に入り込みにくく、シール性に優れた軸封装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る軸封装置は、
中空部を持つケーシングと、
前記ケーシングの中空部を被密封流体領域から外部領域にまで届く回転自在なシャフトと、
前記被密封流体領域と前記外部領域との間に位置するパージ領域と、前記被密封流体領域とを仕切ると共に、前記ケーシングと前記シャフトとの間に具備される非接触型の第1メカニカルシールと、
前記パージ領域と前記外部領域とを仕切ると共に、前記ケーシングと前記シャフトとの間に具備される第2メカニカルシールと、を有し、
前記第1メカニカルシールは、前記シャフトと共に回転する第1回転シール面を持つ第1回転シールリングと、前記第1回転シール面に対して軸方向に押し付けられて摺動可能な第1非回転シール面を持ち前記ケーシングに保持された第1非回転シールリングとを有し、
前記第1回転シール面または前記第1非回転シール面には、前記パージ領域と連通している、シール面の内周縁から外方に向けて第1動圧発生溝が形成され、且つ、
前記パージ領域内には、前記被密封流体の圧力よりも高圧のパージ流体が注入されることを特徴とする。
【0011】
本発明に係る軸封装置では、被密封流体の圧力よりも高圧のパージ流体と、シール面の内周縁のみに開口する第1動圧発生溝が形成してある第1メカニカルシールとの協働作用により、被密封流体がパージ領域に侵入することを有効に防止できる。すなわち、第1メカニカルシールを構成する第1回転シールリングと第1非回転シールリングとの間には、第1動圧発生溝の作用により、摺動面隙間が形成される。第1動圧発生溝は、シール面の内周縁のみに開口しているために、その第1動圧発生溝には、パージ領域中のパージ流体が遠心力により引き込まれる。そのため、摺動面隙間には、パージ流体によるバリア層が形成され、被密封流体が第1メカニカルシールの外径側からパージ領域へと侵入することを有効に防止することができる。
【0012】
また、本発明では、第1メカニカルシールが、非接触型シール構造であるために、シールリングの摩耗が少なく、耐久性に優れている。また、被密封流体領域側へパージ流体が吹き出す作用などにより、被密封流体がスラリー液などであっても、有効にシールすることができる。
【0013】
好ましくは、前記第1非回転シール面と反対側に位置する前記第1非回転シールリングの背面には、前記パージ領域内のパージ流体の圧力が背圧として作用すると共に、前記第1非回転シールリングの内周面側の内径中空部を介して前記パージ領域と前記第1動圧発生溝とを連通させている。
第1非回転シールリングの背面にパージ流体の背圧が作用することで、第1非回転シールリングの第1非回転シール面は、第1回転シールリングの第1回転シール面に対して軸方向に押し付けられる。その結果、シャフトが回転しない状態でも、両シール面間のシール特性が向上する。
また、第1非回転シールリングの内周面にパージ流体が作用するので、第1動圧発生溝内にパージ流体が導入されやすい構成にできる。
【0014】
好ましくは、前記第1回転シールリングと前記第1非回転シールリングとは、カーボンよりも硬度が高い硬質材で構成してある。硬質材としては、特に限定されないが、SiC、超硬合金(たとえばタングステンカーバイト)、セラミックコーティング材などが例示される。
第1非回転シールリングを硬質材で構成することにより、第1非回転シールリングの機械的強度が向上し、その内周側からパージ流体が作用してもシール面に変形が惹起しない。また、第1回転シールリングと第1非回転シールリングとを、硬質材で構成することにより、シールリングの変形を防止することができると共に、シールリングの摩耗をさらに低減することができ、耐久性を向上させることができる。特に、被密封流体がスラリー流体であったとしても、シールリングの摩耗をさらに低減することができる。
【0015】
好ましくは、前記各第1動圧発生溝は、シール面側から見てL字形状を持ち、前記パージ領域に直接に連通する第1放射状部分と、前記第1放射状部分の外径部分に連通して円周方向に延在する第1円周状部分とを有し、
相互に隣接する前記第1動圧発生溝が、線対称に配列してある。
【0016】
相互に隣接する前記第1動圧発生溝を、線対称に配列させることで、シャフトの回転方向が反対方向になったとしても、線対称に配列された何れかの第1動圧発生溝が機能し、シール面相互の間に良好なシール用摺動隙間を形成する
【0017】
好ましくは、前記第2メカニカルシールが、前記シャフトと共に回転する第2回転シール面を持つ第2回転シールリングと、前記第2回転シール面に対して軸方向に押し付けられて摺動可能な第2非回転シール面を持ち前記ケーシングに保持された第2非回転シールリングとを有し、前記第2回転シール面または前記第2非回転シール面には、第2動圧発生溝が形成してある。
【0018】
パージ領域の圧力は、外部領域の圧力よりも高いので、パージ領域内のパージ流体は第2動圧発生溝内に入り込み、シャフトの回転と共に、シール面相互間に、摺動隙間を形成し、パージ流体から成るバリア層を形成する。そのバリア層により、パージ領域と外部領域との密封を行うことができる。
【0019】
好ましくは、前記第2非回転シール面と反対側に位置する前記第2非回転シールリングの背面には、前記パージ領域内のパージ流体の圧力が背圧として作用するように、前記第2非回転シールリングが構成されている。
【0020】
第2非回転シールリングの背面にパージ流体の背圧が作用することで、第2非回転シールリングの第2非回転シール面は、第2回転シールリングの第2回転シール面に対して軸方向に押し付けられる。その結果、シャフトが回転しない状態でも、両シール面間のシール特性が向上する。
【0021】
好ましくは、前記第2回転シールリングおよび第2非回転シールリングのいずれか一方が、カーボンを主材とする材料で構成してある。相互に摺動する何れかの部材を、摺動性に優れたカーボン製にすることにより、シール特性が、さらに向上する。
【0022】
好ましくは、前記各第2動圧発生溝が、L字形状を持ち、前記パージ領域に直接に連通する第2放射状部分と、前記第2放射状部分の内径部分に連通して円周方向に延在する第2円周状部分とを有し、
相互に隣接する前記第2動圧発生溝が、線対称に配列してある。
【0023】
相互に隣接する前記第2動圧発生溝を、線対称に配列させることで、シャフトの回転方向が反対方向になったとしても、線対称に配列された何れかの第2動圧発生溝が機能し、シール面相互の間に良好なシール用摺動隙間を形成する。なお、第2動圧溝は、L字形状に限らず、T字形状、あるいはスパイラル形状でも良い。
また、第2動圧発生溝は、シール面の外周縁から内方に向けて形成しても良く、シール面の内周縁から外方に向けて形成しても良い。シール面の内周縁から外方に向けて形成する場合には、パージ領域内の圧力を長期にわたり保持することができる。
【0024】
被密封流体が液体の場合には、前記第2動圧発生溝の最大深さよりも、前記第1動圧発生溝の最大深さが大きくすると良い。これらの溝の深さは、共に深さの単位としてμmを使用して表される範囲内である。
被密封流体が液体であり、パージ流体を窒素ガスなどの不活性ガスとする場合においては、第1メカニカルシールでは、液体と気体とのシールとなり、第2メカニカルシールでは、気体と気体とのシールとなる。このような場合において、第2動圧発生溝の最大深さよりも、第1動圧発生溝の最大深さを大きくすることで、第1メカニカルシールにおける気体と液体とのシール特性を向上させることができる。
【0025】
本発明では、前記被密封流体としては、特に限定されず、スラリーを含む液体、または高粘度液体であっても良い。具体的には、被密封流体としては、メッキ液、クリーニング用塩素液などの腐食性液体でも良く、さらには、ホットモノマーなどでも良い。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施態様に基づき説明する。ここにおいて、
図1は本発明の好ましい実施態様に係る軸封装置の半断面図、
図2は図1に示す第1回転シールリングに形成する複数の第1動圧発生溝の平面図、
図3は図1に示す第2回転シールリングに形成する複数の第2動圧発生溝の部分平面図、
図4は図2のIV−IV線に沿う部分断面図である。
【0027】
図1に示すように、この実施態様に係る軸封装置2は、たとえばポンプなどの流体機械の回転可能なシャフト4とケーシング6との間の隙間を密封するための装置である。シャフト4は、ケーシング6の内部を被密封流体領域A1から外部領域A3にまで貫通している。ケーシング6内の被密封流体領域A1には、たとえばスラリー液などが収容してある。外部領域A3は、本実施態様では、大気領域である。
【0028】
軸封装置2は、シャフト4に沿って被密封流体領域A1と外部領域A3との間に、パージ領域A2を形成するように配置された非接触型の第1メカニカルシール2aおよび第2メカニカルシール2bを有する。第1メカニカルシール2aが、被密封流体領域A1側に配置してあり、第2メカニカルシール2bが、外部領域A3側に配置してある。
【0029】
シャフト4の外周には、第1スリーブ8が嵌合して固着してあり、スリーブ8は、シャフト4と共に、その軸芯回りに回転可能になっている。スリーブ8における軸方向の被密封流体領域A1側には、フランジ10が一体形成してある。フランジ10の内周面には、Oリング溝が形成してあり、そこにOリング12が収容してある。そして、被密封流体領域A1内の液体がスリーブ8とシャフト4との間の隙間に流入することを防止している。Oリング12の材質は、被密封流体領域A1内の液体の種類などに応じて選択され、たとえば合成ゴムなどで形成される。
【0030】
フランジ10の外周には、ラビリンスシールリング16が装着してある。ラビリンスシールリング16は、その外周面の軸方向へ沿って複数の凸部および溝が交互に形成してある。そして、それらの凸部が、ケーシング6の内周面に固定してある第1シールハウジング40の内周面に近接し、それらの隙間からスラリーが侵入することを防止している。ラビリンスシールリング16は、たとえばPTFEなどのフッ素樹脂で構成される。なお、本発明の他の実施形態では、このラビリンスシール16を使用しないものもある。
【0031】
フランジ10の被密封流体領域A1と反対の面には、Oリング溝が形成してあり、そこにOリング14が装着してある。Oリング14は、第1メカニカルシール2aを構成する第1回転シールリング20の裏側端面に圧接し、第1回転シールリング20とフランジ10との間をシールしている。Oリング14は、たとえばOリング12と同様な材質で構成してある。
【0032】
第1回転シールリング20の内周面にはキー溝が形成してあり、そのキー溝に対して、スリーブ8に固着してあるキー18が係止する。そのため、第1回転シールリング20は、スリーブ8に対して固着されて、シャフト4と共に回転可能になっている。第1回転シールリングの表側端面には、第1動圧発生溝22が形成してある。第1動圧発生溝22の詳細は、図2に基づき、後で詳細に説明する。第1回転シールリング20は、SiC、超硬合金またはセラミックコーティング材などの硬質材料で構成される。
【0033】
第1スリーブ8の軸方向中央部の外周には、第2スリーブ24が嵌合して固着してある。第2スリーブ24は、第1スリーブ8に装着してあるキー18に係止し、両者は、シャフト4と共に、一緒に回転するようになっている。第2スリーブ24における外部領域A3側の軸方向端部には、フランジ26が一体成形してある。フランジ26の端面にはOリング溝が形成してあり、そこにOリング28が装着してある。Oリング28は、第2メカニカルシール2bを構成する第2回転シールリング30の裏面に圧接し、それらの隙間をシールしている。
【0034】
Oリング28は、Oリング12と同様な材質で構成されている。Oリング28は、パージ領域A2内に配置され、通常状態では、被密封流体領域A1の液体には接触しないので、Oリング12およびOリング14よりは安価な材質にすることもできる。
【0035】
第2回転シールリング30の内周面にはキー溝が形成してあり、そのキー溝に対して、スリーブ8に固着してあるキー34が係止する。そのため、第2回転シールリング30は、スリーブ8に固着されて、シャフト4と共に回転可能になっている。第2回転シールリング30の表面側端面には、第2動圧発生溝32が形成してある。第2動圧発生溝32の詳細は、図3に基づき、後で詳細に説明する。第2回転シールリング30は、SiC、超硬合金、セラミックコーティング材などの硬質材料で構成される。
【0036】
第1スリーブ8における外部領域A3側の外周には、スリーブカラー36が、セットスクリュー38により固定されて、シャフト4と共に回転可能になっている。スリーブカラー36における外部領域A3側の軸方向端には、固着用フランジ37が一体成形してある。
【0037】
ケーシング6の外部領域側の端部には、第1シールハウジング40と第2シールハウジング42とが、ボルト46により着脱自在に固定してある。第1シールハウジング40は、第2シールハウジング42とケーシング6との間に挟み込まれて固定される。第2シールハウジング42には、パージガス(パージ流体)を供給するための接続口44が形成され、そこから、パージ領域A2内にパージガスを供給可能になっている。パージガスのための接続口44には、パージガス供給装置48が接続される。
【0038】
パージガス供給装置48は、たとえばパージガス供給源と、粉塵除去用フィルタと、減圧装置と、圧力計と、流量計と、チェッキバルブなどを含む。このパージガス供給装置48は、接続口44を通して、パージ領域A2内に、被密封流体領域A1の液体圧よりも高圧のパージガスを流し込むようになっている。なお、パージガスとしては、特に限定されないが、たとえば窒素ガスなどの不活性ガスが好ましいが、空気でも良い。パージガスの圧力は、パージ領域A2内において、被密封流体領域A1の液体圧よりも、好ましくは0.2〜0.3MPa程度高い。このパージガスの圧力は、被密封流体の圧力に応じて設定される。
【0039】
また、図示省略してあるが、パージ領域A2には、必要に応じて、一定圧のパージガスを供給できるように、流体供給制御装置が設けられていても良い。
【0040】
第1シールハウジング40の外周には、2つのOリング溝が形成してあり、一方のOリング溝に装着してあるOリング52は、ケーシング6の端面に押し付けられて、第1シールハウジング40とケーシング6との間の隙間をシールしている。また、他方のOリング溝に装着してあるOリング54は、第2シールハウジング42の内周面に押し付けられ、これらの間をシールしている。
【0041】
第1シールハウジング40の内周面には、第2スリーブ24のフランジ部26の近くにおいて、第2スリーブ24とは直接に接触しないように、リング状のリテーナ56が止めリングにより着脱自在に固定してある。リテーナ56の軸方向凹部には、圧縮スプリングの基端が保持してある。圧縮スプリング58の先端は、リング状の押圧プレート59に対して接触し、この押圧プレート59を、リテーナ56から離れる軸方向に押圧している。
【0042】
押圧プレート59は、スプリング58の押圧力により、第1メカニカルシール2aを構成する第1非回転シールリング60を、第1回転シールリング20の第1回転シール面20aに対して押し付けるようになっている。第1非回転シールリング60は、第1シールハウジング40の内周側中空部内に配置され、ノックピン50により、第1シールハウジング40に対して相対回転不能に止められている。この第1非回転シールリング60は、その外周に形成してある長孔の軸方向長さの分だけ、ケーシング6に対して、軸方向移動自在に連結されている。第1シールハウジング40と第1非回転シールリング60との間には、Oリング64が装着してあり、これらの隙間をシールするようになっている。Oリング64の材質は、たとえばOリング12と同様な材質で構成してある。第1非回転シールリング60の材質は、カーボン材にする場合もあるが、本実施態様では、第1回転シールリング20と同様なSiC、超硬合金、セラミックコーティング材などの硬質材で構成してある。なお、第1回転シールリング20の第1回転シール面20aは、シャフト4の軸芯に対して略垂直になっているが、必要に応じて傾斜面にしても良い。
本実施形態では、第1非回転シールリング60の第1非回転シール面60aと反対側の背面には、Oリング64が配置され、そのシールリング60の背面とOリング64とには、バッファガスのガス圧力が作用し、そのシールリング60を、第1回転シールリング20のシール面20aに押し付けている。
【0043】
第2シールハウジング42の内周部には、リテーナ66が一体に形成してある。リテーナ66には、圧縮スプリング68が着座してある。圧縮スプリング68の先端は、押圧リング69に対して圧接し、この押圧リング69を、第1非回転シールリング30に向けて軸方向に押圧している。
【0044】
押圧リング69は、スプリング68のスプリング力により、第2メカニカルシール2bを構成する第2非回転シールリング70を、第2回転シールリング30の第1回転シール面30aに対して押し付けるようになっている。第2非回転シールリング70は、第2シールハウジング42の内周側中空部内に配置されており、図示省略してあるノックピンなどにより、第2シールハウジング42に対して回転不能に、しかも軸方向には移動自在に保持している。押圧リング69、第2非回転シールリング70およびリテーナ66の間には、Oリング72が装着してあり、これらの隙間をシールするようになっている。Oリング72の材質は、たとえばOリング28と同様な材質で構成してある。第2非回転シールリング70の材質は、本実施態様では、たとえば潤滑性に優れたカーボンで構成してある。
【0045】
本実施形態では、第2非回転シールリング70における第2非回転シール面70aと反対側の背面にはOリング72が配置され、そのシールリング70の背面とOリング72には、パージガスの圧力が背圧として作用し、第2非回転シールリング70を第2回転シールリング30のシール面30aに押し付けている。
【0046】
本実施態様では、図1に示すように、第1メカニカルシール2aおよび第2メカニカルシール2bにおいて、第1および第2回転シールリング20および30に対して、第1および第2非回転シールリング60および70が、同じ方向(外部領域A3から被密封流体領域A1の方向)に押し付けられている。このような構成をタンデムシール構造と称する。第1メカニカルシール2aでは、その外周側の一部が、被密封流体領域A1となり、その内周側が、パージ領域A2の一部である内径側中空部A2Iとなる。また、第2メカニカルシール2bでは、その外周側および背面側が、パージ領域A2の一部である外径側中空部A2Oとなり、その内周側が、外部領域A3の一部となる。
【0047】
図2に示すように、第1回転シールリング20のシール面20aには、複数の第1動圧発生溝22が円周方向に形成してある。各第1動圧発生溝22は、シール面側から見てL字形状を持ち、図1に示すパージ領域A2の一部である内径側中空部A2Iに直接に連通する第1放射状部分22aと、第1放射状部分22aの外径部分に連通して円周方向に延在する第1円周状部分22bとを具備する。しかも、相互に隣接する一対の第1動圧発生溝22は、線対称に配列してある。本実施態様では、相互に対称に配置された6対の第1動圧発生溝22が、リング20の円周方向に沿って略等間隔に配置してある。
【0048】
図4に示すように、各第1動圧発生溝22の溝深さT1は、リング20の円周方向に沿って均一な深さではなく、第1放射状部分22aと交差する位置において最大限に深く形成してあり、その周方向に沿って反対側端部において最も浅くなるようにしてある。このように不均一な溝深さとすることにより、回転シールリング20が非回転シールリング60に対して相対回転する際に、溝深さが浅い部分において圧力が上昇する。その結果、回転シールリング20のシール面20aと非回転シールリング60のシール面60aとの間に隙間C1が形成される。第1動圧発生溝22は、パージ領域A2の内径側中空部A2Iに連通してあるため、パージ領域A2内のパージガスは、第1動圧発生溝22内に引き込まれ、隙間C1は、パージ流体によるバリア層となる。
【0049】
このバリア層により、被密封流体領域A1内のスラリー液または高粘度液体などがパージ領域A2内に侵入することを効果的に阻止することができる。これは、次の点に基づくものと考えられる。第1には、第1動圧発生溝22がパージ領域A2の内径側中空部A2Iに連通し、パージ領域A2のガス圧が、被密封流体領域A1の液体圧よりも高いためである。また、第2には、第1メカニカルシール2aの外周側に被密封流体領域A1が位置し、遠心力に基づき、シール面内に被密封流体が入り込み難いためである。なお、回転方向R1が逆の場合には、図2に示す対称に配置された動圧発生溝22の内の別の動圧発生溝22が同様な作用を奏する。
【0050】
図3に示すように、第2回転シールリング30の第2シール面30aには、複数の第2動圧発生溝32が円周方向に形成してある。各第2動圧発生溝32は、シール面側から見てL字形状を持ち、図1に示すパージ空間A2の外径側中空部A2Oに直接に連通する第2放射状部分32aと、第2放射状部分32aの径部分に連通して円周方向に延在する第2円周状部分32bとを有する。しかも、相互に隣接する一対の第2動圧発生溝32は、線対称に配列してある。本実施態様では、相互に対称に配置された6対の第2動圧発生溝32が、リング30の円周方向に沿って略等間隔に配置してある。
【0051】
各第2動圧発生溝32の構成は、次の点を除き、第1動圧発生溝22の構成と同様である。第1の相違点は、第1動圧発生溝22の第1放射状部分22aが内径側中空部に連通しているのに対して、第2動圧発生溝32の第2放射状部分32aが外径側中空部に連通している点である。第2の相違点は、第2動圧発生溝32の最大深さよりも、第1動圧発生溝22の最大深さが大きいことである。第2動圧発生溝32の最大深さよりも、第1動圧発生溝22の最大深さを大きくした理由は、液体−気体兼用を考慮した設計からである。ただし、本発明では、第2動圧発生溝32の最大深さは、第1動圧発生溝22の最大深さと同じにしても良く、これは、作動流体に対する設計に応じて種々に決定される。
【0052】
第2メカニカルシール2bを構成する第2回転シールリング30が第2非回転シールリング70に対して回転することで、それらの間のシール面30aには、第1メカニカルシール2aと同様なバリア層が形成され、効果的にシールされる。
【0053】
本実施態様に係る軸封装置2では、被密封流体の圧力よりも高圧のパージ流体と、内径側中空部A2Iのみに連通する複数の第1動圧発生溝22が形成してある第1メカニカルシール2aとの協働作用により、被密封流体がパージ領域A2に侵入することを有効に防止できる。すなわち、第1メカニカルシール2aを構成する第1回転シールリング20と第1非回転シールリング60との間には、第1動圧発生溝22の作用により、摺動面隙間C1が形成される。第1動圧発生溝22は、内径側中空部A2Iのみに連通しているために、その第1動圧発生溝22には、パージ領域A2中のパージ流体が遠心力により引き込まれる。そのため、摺動面隙間C1には、パージ流体によるバリア層が形成され、被密封流体が第1メカニカルシール2aの外径側からパージ領域へと侵入することを有効に防止することができる。
【0054】
また、本実施態様では、第1および第2メカニカルシール2aおよび2bが、共に非接触型シール構造であるために、シールリングの摩耗が少なく、耐久性に優れている。また、第1メカニカルシール2aは、耐摩耗性に優れていることから、被密封流体がスラリー液などであっても、有効にシールすることができる。
【0055】
さらに、本実施態様では、第1非回転シールリング60を硬質材で構成することにより、第1非回転シールリング60の機械的強度が向上し、その内周側からパージ流体の背圧を作用させる構成が可能になる。
【0056】
さらにまた、本実施態様では、相互に隣接する第1動圧発生溝22を、線対称に配列させることで、シャフト4の回転方向が反対方向になったとしても、線対称に配列された何れかの第1動圧発生溝22が機能し、シール面20aおよび60a相互の間に良好なシール用摺動隙間C1を形成する。なお、この点は、第2動圧発生溝32に関しても同様である。ただし、第2メカニカルシール2bは、接触型シールで構成しても良い。これは、第2メカニカルシール2bの第2非回転シールリング70が、パージ流体の圧力を背面に受けて、シール面70aに対向するシール面30aを良好に圧接し、シール性が良好に保たれるからである。
【0057】
また、本実施態様では、第2メカニカルシール2bも、第1メカニカルシール2aと同様な非接触型シール構造であり、その第2動圧発生溝32が、パージ領域A2の一部である外径側中空部A2Oのみに連通する。また、パージ領域A2の圧力は、外部領域A3の圧力よりも高いので、パージ領域A2内のパージ流体は、外径側中空部A2Oから第2動圧発生溝A3内に入り込み、シャフト4の回転と共に、シール面相互間に、動圧により摺動隙間C1を形成し、パージ流体から成るバリア層を形成する。そのバリア層により、パージ領域A2と外部領域A3との密封を行うことができる。
【0058】
なお、一般に、外部領域A3の圧力は、被密封流体領域A1の圧力よりも低い。また、前述したように、パージ領域A2の圧力は、被密封流体領域A1の圧力よりも高く設定してある。したがって、パージ領域A2と外部領域A3との間の差圧は、パージ領域A2と被密封流体領域A1との間の差圧よりも大きい。本実施形態では、パージ領域A2と被密封流体領域A1との間に配置される第2メカニカルシール2bにおける第2動圧発生溝32を外径側に形成することで、これらの領域間のシール性を向上させることができる。
【0059】
また本実施態様では、第2非回転シールリング70が、摺動性に優れたカーボン製であるため、シール特性が、さらに向上する。
【0060】
また本実施態様では、被密封流体が液体の場合において、第2動圧発生溝32の最大深さよりも、第1動圧発生溝22の最大深さが大きくしてある。このため、第1メカニカルシール2aにおけるシール面20aでの動圧を高めることができ、気体と液体とのシール特性を向上させることができる。
【0061】
なお、本発明は、上述した実施態様に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0062】
たとえば、上述した実施態様では、回転シールリング20および30のシール面20aおよび20bに、それぞれ動圧発生溝22および32を形成してあるが、非回転シールリング60および70のシール面60aおよび70aに、それぞれ動圧発生溝22および32を形成しても良い。
【0063】
た、本発明では、被密封流体の特性に応じて、第1動圧発生溝22の溝深さと第2動圧発生溝32の溝深さとを略同一にしても良い。
【0064】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、被密封流体の圧力よりも高圧のパージ流体と、シール面の内周縁のみに開口する第1動圧発生溝が形成してある第1メカニカルシールとの協働作用により、被密封流体がパージ領域に侵入することを有効に防止できる。すなわち、第1メカニカルシールを構成する第1回転シールリングと第1非回転シールリングとの間には、第1動圧発生溝の作用により、摺動面隙間が形成される。第1動圧発生溝は、シール面の内周縁のみに開口しているために、その第1動圧発生溝には、パージ領域中のパージ流体が遠心力により引き込まれる。そのため、摺動面隙間には、パージ流体によるバリア層が形成され、被密封流体が第1メカニカルシールの外径側からパージ領域へと侵入することを有効に防止することができる。
また、本発明では、第1メカニカルシールが、非接触型シール構造であるために、シールリングの摩耗が少なく、耐久性に優れている。また、被密封流体領域側へパージ流体が吹き出す作用などにより、被密封流体がスラリー液などであっても、有効にシールすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の好ましい実施態様に係る軸封装置の半断面図である。
【図2】 図2は図1に示す第1回転シールリングに形成する複数の第1動圧発生溝の平面図である。
【図3】 図3は図1に示す第2回転シールリングに形成する複数の第2動圧発生溝の部分平面図である。
【図4】 図4は図2のIV−IV線に沿う部分断面図である。
【符号の説明】
2… 軸封装置
2a… 第1メカニカルシール
2b… 第2メカニカルシール
4… シャフト4
6… ケーシング
20… 第1回転シールリング
20a… シール面
22… 第1動圧発生溝
22a… 第1放射状部分
22b… 第1円周状部分
30… 第2回転シールリング
30a… シール面
32… 第2動圧発生溝
32a… 第2放射状部分
32b… 第2円周状部分
44… 接続口
48… パージガス供給装置
60… 第1非回転シールリング
70… 第2非回転シールリング
A1… 被密封流体領域
A2… パージ領域
A2O… 外径側中空部
A2I… 内径側中空部
A3… 外部領域

Claims (2)

  1. 中空部を持つケーシングと、
    前記ケーシングの中空部を被密封流体領域から外部領域にまで届く回転自在なシャフトと、
    前記ケーシングと前記シャフトとの間に具備され、前記被密封流体領域と前記外部領域との間に形成されたパージ領域と、前記被密封流体領域とを仕切る非接触型の第1メカニカルシールと、
    前記ケーシングと前記シャフトとの間に具備され、前記パージ領域と前記外部領域とを仕切る非接触型の第2メカニカルシールと、を有し、
    前記パージ領域内には、前記被密封流体の圧力よりも高圧のパージ流体が注入されるタンデムシール構造を有する軸封装置であって、
    前記第1メカニカルシールは、
    その外周側の一部が前記被密封流体領域となり、その内周側が前記パージ領域の一部である内径側中空部となると共に、前記シャフトと共に回転する第1回転シール面を持つ第1回転シールリングと、前記第1回転シール面に対して軸方向に押し付けられて摺動可能な第1非回転シール面を持ち前記ケーシングに保持された第1非回転シールリングと、を有し、
    前記第1回転シール面または前記第1非回転シール面には、複数の第1動圧発生溝が円周方向に形成され、
    前記各第1動圧発生溝は、前記第1回転シール面及び前記第1非回転シール面からなる第1シール面側から見てL字形状を持ち、
    前記各第1動圧発生溝は、前期第1シール面の内周縁のみに開口して前記パージ領域の一部である前記内径側中空部に直接に連通する第1放射状部分と、前記第1放射状部分の外径部分に連通して円周方向に延在する第1円周状部分とを有し、
    相互に隣接する前記第1動圧発生溝が、線対称に配列すると共に、
    前記第1動圧発生溝の溝深さは、前記第1円周状部分と前記第1放射状部分とが交差する位置から、前記第1放射状部分とは周方向に沿って反対側にある前記第1円周状部分の周方向端部へ向かって浅くなるように形成されていることを特徴とする軸封装置。
  2. 記第2メカニカルシールは、
    その外周側および背面側が前記パージ領域の一部である外径側中空部となり、その内周側が前記外部領域の一部となると共に、前記シャフトと共に回転する第2回転シール面を持つ第2回転シールリングと、前記第2回転シール面に対して軸方向に押し付けられて摺動可能な第2非回転シール面を持ち前記ケーシングに保持された第2非回転シールリングとを有し、
    前記第2回転シール面または前記第2非回転シール面には、複数の第2動圧発生溝が円周方向に形成され、
    前記各第2動圧発生溝は、前期第2回転シール面及び前記第2非回転シール面からなる第2シール面側から見てL字形状を持ち、
    前記各第2動圧発生溝は、前記パージ領域の一部である前記外径側中空部のみに直接に連通する第2放射状部と、前記第2放射状部分の内径部分に連通して円周方向に延在する第2円周状部分とを有し、
    相互に隣接する前記第2動圧発生溝が、線対称に配列すると共に、
    前記第2動圧発生溝の溝深さは、前記第2円周状部分と前記第2放射状部分とが交差する位置から、前記第2放射状部分とは周方向に沿って反対側にある前記第2円周状部分の周方向端部へ向かって浅くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸封装置。
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