JP4924808B2 - 超微粒超硬合金 - Google Patents

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本発明は、特に半導体の封止材料成形用パンチおよびダイ、半導体の封止材料をカットするタイバーカッターおよびダイ、リードフレーム、コネクタ等電子部品の打ち抜き加工用パンチおよびダイ、アルミニウム合金の塑性加工用アイアニングダイ、内面溝付き銅管加工用の溝付きプラグ、超高圧発生容器用アンビルトップなどのように比較的狭い部分に高い応力が作用する耐摩耗工具に用いられても、高耐摩耗性を発揮するWC基超微粒超硬合金に係わる。
耐摩耗工具用WC基超硬合金のうち、特に高耐摩耗性が要求される用途においては、超微粒超硬合金が使用されている。超微粒超硬合金とはWCの平均粒度が1μm未満のものを言う。これまでに例えばCo量が10mass%(以下、単に%と略記)で93HRA(約1750HV10)以上の超微粒超硬合金は、組成WC−0.5%V−0.8%Cr−10%Co、WC平均粒度が0.5μm(特許文献1参照)、組成WC−0.26%V−0.76%Cr−10%Co、平均粒度が0.3μm(特許文献2参照)、組成WC−0.4%V−10%Co、平均粒度が0.3μm(特許文献2参照)などが開示されているが、いずれもV、Crなどの添加元素を含む第3相が組織中に存在しないことを必須条件としている。
特開昭61−12847号公報 特開2006−131974号公報
特許文献1が開示する超微粒超硬合金は、粒成長抑制剤としてV、Crなどを添加して、WC平均粒度を微粒として硬さを向上させ、V、Crの添加量をそれぞれ最大0.2%と制限することで、V、Crを含む第3相を合金中に生じさせないようにして、靭性を低下させないようにした点に特徴がある。しかし、V、Crの添加量を制限しているため、410kgf/mm(4.0GPa)以上の抗折力の超微粒超硬合金は、硬さが91.8HRA(約1600HV10)に留まっている。逆に、硬さが94.1HRA(約1990HV10)である超微粒超硬合金では抗折力が270kgf/mm(約2.65GPa)と低い。
特許文献2にはVおよびCrの少なくとも1種の添加元素を含み、これら添加元素の化合物が析出しないで、Co中に固溶されて存在することを必須条件とするWC平均粒径が0.3μm以下の超微粒超硬合金が開示されている。この場合、Coの含有量とロックウェル硬度(HRA)との関係がある式を満たすことを特徴としているが、その試験例によると得られる超微粒超硬合金の抗折力が4.2GPa以上では硬さは93.3HRA(約1820HV10)以下に留まっている。逆に、硬さが94HRA(約1950HV10)である超微粒超硬合金では抗折力が3.5GPaと低い。
近年、半導体の封止材料としてはSiOが90%程度含まれる熱硬化性樹脂が用いられている。この樹脂は予めペレット状に成形されるが、その成形に用いられるダイは、成形時の上死点と下死点において特に高い応力が作用するため、局所的な摩耗を生じる。従ってこのような用途には、耐摩耗工具用の超硬合金でも比較的高硬度である超微粒超硬合金が多用されているが、従来の超微粒超硬合金では耐摩耗性が未だ十分とは言えない。
半導体の封止材料をカットするタイバーカッターとダイは、前述のSiOを多量に含有した封止材料をカットするため、硬さが約1890HV10程度で抗折力が3.9GPa程度の合金が通常用いられているが、耐摩耗性は十分ではなく、より高硬度の合金を用いても通常僅かしか改善されない。これは、このように用途における耐摩耗性には高硬度だけでなく高強度も必要なためと思われる。
リードフレーム、コネクタ等電子部品の打ち抜き加工に用いるパンチおよびダイは、先端が僅か6〜10μm程度摩耗すると、被加工材にバリなどが発生して寿命になる。厚さ0.2〜1mm程度のリン青銅、ステンレスなどのリードフレーム、コネクタ等電子部品を加工する場合、一般に硬さが1750HV10以上で10%Co程度の超微粒超硬合金が十分な性能を示している。しかし、比較的軟質の純鉄や純銅のリードフレーム、コネクタ等電子部品の加工に対しては、このような超微粒合金では、Co量が多く、被加工材と焼きつくため適用できず、また、低Coの超微粒超硬合金は強度が不足し欠損するため、適用できない。止む無く1240HV10〜1270HV10程度の粗粒〜中粒の低Co超硬合金が用いられているが、当然のことながら十分な寿命は得られていない。
ビール缶などのアルミニウム合金の塑性加工に用いるアイアニングダイは、幅2mm程度の狭いベアリング部で成形するため応力が集中しやすく、摩耗が進行しやすい。また、摩耗するとアルミニウム合金との焼付きを生じる。既存の超微粒超硬合金では、耐摩耗性がほとんど改善されず、工具材料による寿命改善は限界に達している。
熱交換器に用いられる銅管は、内面に溝を成形して表面積を大とし、熱交換効率を高めて、省エネルギー化に役立っている。銅管内面の溝の深さが大きくなるほど表面積が大となるので、内面の溝の深さを更に大きくするのが市場の要求であるが、従来の超微粒超硬合金では十分対応出来ていない。
超高圧発生用容器に用いられるアンビルトップは高硬度と高強度を必要とするが、従来の超微粒超硬合金では十分対応出来ていない。
本発明者らは、まずいわゆる局所摩耗について研究した。その結果、局所的に高い応力が作用する場合は、工具用超硬合金が高硬度と共に高強度を有することが必要であることが分かった。従って、従来の超微粒超硬合金よりも、さらにWCを微粒とし、かつ高強度にした合金が適すると考えられた。そこでまず、70nm〜200nmの平均粒度(BET値より換算)を有するWC粉末を用い、多量のVCおよびCrを添加する(例えば10%Coで、VC;0.8%、Cr;1.6%)ことにより、WC平均粒度が0.1μm〜0.3μmの超微粒超硬合金が得られることが分かった。硬さは、10%Co合金でWCの平均粒度が0.1μmの場合は2320HV10に達した。
しかし、この合金は抗折力(超硬工具協会規格CIS026−1983)が3.4GPa程度と低かった。すなわち、硬さが高いが故に脆性となり、局所摩耗に対する耐摩耗性はそれほど向上しなかった。よって、抗折力が低い原因を研究した。その結果、粒成長抑制剤として添加したVCおよびCrなどの成分が、合金組織中に0.4μm以上の寸法のVおよびCrを含む第3相として晶出し、これが破壊の起源となるためであることを突き止めた。なお、特許文献1では、粒成長抑制剤として添加したV、Crが第3相として合金中に析出して靭性低下をもたらすので添加量を制限するとしている。これは、粒成長抑制剤添加量を多くするほど、WC粒成長抑制効果が大となり、より微粒合金を得やすいが、粗大な第3相が出現すると合金強度が低下するとしている。また、特許文献2では添加元素が多すぎると相対的にCoが減少するため靭性の劣化を招くことから、添加元素の化合物が結合相中に析出しない量しか添加しないこととしている。しかし、第3相の出現条件をよく調べると、VおよびCr添加量が焼結温度における溶解度限以下の場合は、第3相は焼結温度では存在せず、焼結後の冷却時に晶出することが分かった。これが第1の知見である。
第3相が焼結後の冷却時にCo液相から晶出する相であることから、その寸法を小さくすることは、1)焼結時は全量Co液相中に溶解させて、2)冷却時に微細分散した状態で晶出させる、ことによって可能であると考えた。まず、焼結後の冷却時のCo相に注目すると、Co相(γ相)は、微細な多数の固相核を生じて、それぞれが降温と共に粒状に成長するが、最終的には各γ相結晶粒(γ相ドメイン)の接する3重点〜5重点に第3相が晶出する。それゆえ第3相の寸法はγ相ドメイン寸法が小さくなるほど小さくなる。
一方、γ相ドメイン寸法とWC粒度の関係を調べた。以前よりγ相ドメイン寸法は、Co量などの組成が一定の場合は、冷却速度とWC粒度に影響されることが知られているものの詳しくは調べられていなかった。詳細に研究した結果、WCの平均粒度が0.1μm程度の超微粒超硬合金では、焼結後の冷却速度を早くすることにより、γ相ドメイン寸法も実に5μm未満にできることが分かった。これが第2の知見である。
γ相ドメイン寸法が小さくなるほど、一つのγ相ドメインを形成するCo液相中から、焼結後の冷却時に晶出する第3相の量が減少し、かつその晶出サイトが増加するため、第3相の寸法が小となる。ここで、一般的な10%Coの超微粒超硬合金での粒成長抑制剤添加量は、第3相を晶出させないためにVは1400℃での溶解度限(Coに対して約10%)の約50%(Coに対して約5%)、Crは1400℃での溶解度限(Coに対して約30%)の約33%(Coに対して約10%)以下で、WC−0.5%V−1.0%Cr−10%Coが限界であるが、本発明合金ではVは1400℃での溶解度限の約70%(Coに対して約7%)添加とし、Crも1400℃での溶解度限の約50%(Coに対して約15%)添加したWC−0.7%V−1.5%Cr−10%Coとしても、γ相ドメイン寸法を十分小にすれば第3相は最大0.3μm以下の微細分散した状態とすることができる。このような超微粒超硬合金の抗折力は4.7GPaと著しく優れた。これは、第3の知見である。これらの知見に基づいて、本発明の高硬度かつ高抗折力の超微粒超硬合金が得られた。
なお、上記の10%Co合金に対してCo量を変化させた4%〜15%Co合金では、V添加量をCoに対して6%以上、10%以下、Cr添加量をCoに対して11%以上、30%以下とすることにより、VおよびCrを含む第3相が最大0.3μm以下の寸法で合金組織中に分散し、硬さを2050HV10〜2600HV10、抗折力を4.2GPa以上とした、WC平均粒度が0.3μm以下の耐摩耗工具用WC基超微粒超硬合金を得ることができる。
ここで、V添加量は、高Co合金ほどγ相ドメイン寸法の微小化が困難であるため、第3相の最大寸法を0.3μm以下とするには15%Co合金でCoに対して6〜7%添加とし、合金Co量の減少と共にCoに対するV添加量を増加させることが望ましく、低Coの4%Co合金では、γ相ドメイン寸法の微小化が容易であり、前記溶解度限まで添加しても第3相の寸法を0.3μm以下とできるので、V添加量をCoに対して9〜10%とすることが望ましい。
さらに、Cr添加量は、上記V添加の場合と同様の理由により、第3相の最大寸法を0.3μm以下とするのには、15%Co合金でCoに対して11〜14%添加とし、合金Co量の減少と共にCoに対するCr添加量を増加させることが望ましく、低Coの4%Co合金では、Cr添加量をCoに対して27〜30%とすることが望ましい。なお、V、Crはそれぞれの炭化物で添加することが望ましいことは言うまでもない。
硬さが2050HV10〜2600HV10で、抗折力が4.2GPa以上の本発明合金を、半導体の封止材料成形用パンチおよびモールド、半導体の封止材料をカットするタイバーカッターとダイ、リードフレーム、コネクタ等電子部品の打ち抜き加工用パンチおよびダイ、アルミニウム合金の塑性加工用アイアニングダイ、内面溝付き銅管加工用の溝付きプラグ、超高圧発生容器用アンビルトップなどに適用した結果、いずれも寿命向上が達成され、予想通り、超微粒超硬合金を高硬度かつ高強度とすることで、初めて耐摩耗性が改善されることを確かめられた。
本発明による超微粒超硬合金を使用することで、半導体の封止材料成形用パンチおよびダイ、半導体の封止材料をカットするタイバーカッターとダイ、リードフレーム、コネクタ等電子部品の打ち抜き加工用パンチおよびダイ、アルミニウム合金の塑性加工用アイアニングダイ、内面溝付き銅管加工用の溝付きプラグ、超高圧発生容器用アンビルトップなど局所摩耗を生じ易い耐摩耗工具の寿命を延長できる。
発明を実施するための最良の形態・実施例
(実施例1)
初めに、平均粒度(BET値より換算)が70nmのWC原料粉末を用い、配合組成をWC−0.8%VC−1.6%Cr−10%Coとして、ボールミル湿式混合、乾燥、一軸加圧成形後、1320℃で3.6ks真空焼結後、HIP処理した。得られた焼結体について、破面および研摩・食刻面のSEM観察を行い、研摩・食刻面の2次元組織写真から3次元WC平均粒度をFullmanの式を用いて測定した。そして、ビッカース硬さ(HV10)および抗折力を測定し、従来のWC−0.5%VC−10%Coの超微粒超硬合金と比較した。
本発明合金のWC粒度分布範囲は30〜200nm、WCの平均粒度は0.1μmであった。同平均粒度は従来合金の0.4〜0.8μm(400〜800nm)に対して非常に小さい。また、本発明合金の第3相の寸法は最大0.3μmであった。
図1は本発明合金と従来合金(WC−XC−10%Co;XCはVおよび/またはCr)のビッカース硬さを示す。WCの平均粒度が0.1um、0.2μm、0.3μmの合金(図中の白丸)は本発明合金の値で、その他(図中の黒丸)は従来合金の値である。従来合金で最も微粒の0.4μm粒度の合金の硬さが1890HV10であるのに対し、0.1μm粒度の本発明合金は2320HV10であり著しく硬さが高い。
なお、特許文献2では0.1μm〜0.3μmの7%〜13%Coの超微粒超硬合金を開示しているが、それらの硬さは92.7HRA〜94.0HRA(約1700HV10〜1950HV10)であり、本発明合金で近いCo量の合金と比べるとかなり低い。この理由は、特許文献2の合金ではV、Crを含む第3相が晶出しない量しか添加されないが、本発明合金は、第3相が晶出するほどV、Crを添加しているため、高硬度が得られたと考えられる。
次に、10%Co合金についてWC平均粒度が異なる場合のγ相ドメイン寸法を測定し、両者には図2のような傾向があることを発見した。ここで白三角は通常の焼結条件1380℃×3.6ks焼結後0.07K/sで冷却した場合のγ相ドメイン寸法であり、黒三角は焼結条件1380℃×3.6ks焼結後0.23K/sで冷却した場合のγ相ドメイン寸法である。後者の、0.1μm粒度の本発明合金では、γ相ドメイン寸法は5μm程度となり、結果として、粒成長抑制剤を第3相が晶出する例えば2.2%(V;0.7%、Cr;1.5%)添加しても、晶出第3相が0.3μm以下の寸法で分散し、強度にほとんど影響しなくなり、抗折力は4.7GPaと飛躍的に向上した超微粒超硬合金が得られた。
上記の本発明合金で得られた傾向は、4%〜15%Coの合金で、V添加量をCoに対して6%以上、10%以下、Cr添加量をCoに対して11%以上、30%以下とした場合でも同様であった。
表1に本発明合金と従来合金、特許文献1および特許文献2に開示された合金とを比較して示す。なお、特許文献1および特許文献2に開示された合金は、従来合金No.13、No.14、No.16およびNo.17と同様の硬さと抗折力であることが分かる。従来合金No.15は、VとCrの添加量が比較的多いが、第3相の寸法が大きく抗折力が低い。
Figure 0004924808
(実施例2)
表2は半導体の封止材料成形用モールドの性能を示す。成形品はSiOが90%程度混合されたエポキシ樹脂粉末で、40,000シヨット時点(約2ヶ月間使用)での、ダイの上・下死点の摩耗量を比較している。従来合金のNo.14は抗折力が高く、No.15は硬さが高い。このためこれらの従来合金はやや摩耗量が少ないが、この程度ではモールドのメンテナンス周期はその他の従来合金No.17と大きな差がなく、あまり意味がない。ここで、本発明合金No.1〜No.8、No.10およびNo.12は、硬さと抗折力の両方が優れるため、従来合金No.15の1/2〜1/12程度の摩耗量となっている。これは、メンテナンス周期を2倍以上に延長できることを意味する。
Figure 0004924808
(実施例3)タイバーカットダイ・パンチ
表3は半導体のリードピン近くの封止材をカットする時に用いられる、ダイとパンチの性能について示した。従来合金No.17と比べて、高硬度としたNo.15も高抗折力としたNo.14もあまり寿命は変わらないが、本発明合金No.1〜No.8、No.10およびNo.12は約2倍〜4倍の長寿命化を達成している。
Figure 0004924808
(実施例4)
表4は、厚さ1mmの純鉄リードフレームおよびコネクタを打ち抜き加工した場合のパンチおよびダイの寿命比較例である。クリアランスが20μmの精密抜き加工であり、寿命はバリを生じて寿命と判定されるまでのショット数で示している。従来の超微粒超硬合金No.17は焼付きで短寿命、No.15は欠けで使用不能、No.18とNo.21は微小な脱落摩耗で短寿命である。そこで比較的低Coで靭性の高い軟質の超硬合金(No.19やNo.20)が止む無く使用されているが、本発明合金No.4〜No.7およびNo.10〜No.12は、微細分散した第3相があるため、6%はもちろん8%〜11%のCo量でも焼付きを生じず、十分な寿命を示した。
Figure 0004924808
(実施例5)
表5では、アルミニウム合金の塑性加工用アイアニングダイについて、ベアリング部が一定の摩耗量になるまでの時間を寿命として比較している。従来合金No.17とNo.18は硬さの差があるがこの程度では、摩耗量に大差なく、寿命に差がない。本発明合金No.5〜No.8およびNo.10〜No.12において初めて改善可能となった。
Figure 0004924808
(実施例6)
表6は、内面溝付き銅管加工用の溝付きプラグに使用した場合の性能比較であるが、従来合金No.13では欠けを生じることがあり、かつ1コイル使用した場合の最後の溝形状も目標の深さの80%にとどまっている。従来合金No.14を用いた場合では、欠けはなくなったが、1コイル使用した場合の溝形状が目標の深さの90%に留まっている。本発明合金No.1〜No.6およびNo.10、No.12を用いた場合は、欠けも無く、1コイル使用した場合の溝形状が目標の通りの深さとなった。
Figure 0004924808
(実施例7)
表7は極細線ダイスに応用した場合で、従来合金No.14、No.15およびNo.17において大きな寿命差は見られなかったが、本発明合金No.6〜No.8では従来合金No.14と比べて15〜25倍の長寿命を示した。
Figure 0004924808
(実施例8)
表8は超高圧アンビルトップに応用した場合である。本発明合金No.6〜No.8およびNo.10、No.12は従来合金No.15と比べて3〜15倍の長寿命を示した。
Figure 0004924808
本発明合金と従来合金のビッカース硬さ WC−(XC)−10mass%Co合金のWC平均粒度とγ相ドメイン寸法との関係(X:V,Cr)

Claims (1)

  1. 炭化タングステン(WC)およびCoを主成分とする4mass%〜15mass%Coの超硬合金において、V添加量を、Coに対して6mass%以上、10mass%以下、Cr添加量をCoに対して11mass%以上、30mass%以下とすることにより、V、Crを含む第3相を最大0.3μm以下の寸法で合金組織中に分散させ、硬さを2050HV10〜2600HV10、抗折力を4.2GPa以上とした、WC平均粒度が0.3μm以下の耐摩耗工具用WC基超微粒超硬合金。
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