JP4924446B2 - 筐体、電子機器及び筐体の分解方法 - Google Patents
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Description
先端にフックを有するフック部を内面から突出して備えるとともに一面が開口した第1筐体部と、前記フックと係合する係合溝を有するとともに一面が開口した第2筐体部と、を備え、前記フックが前記係合溝と係合することにより、前記第1筐体部及び前記第2筐体部の開口した一面が閉塞されて内部に閉空間が形成される筐体であって、
前記フック部は、解除部材を前記第1筐体部の外面から挿入可能に形成された凹部を有し、
前記凹部は、前記フックが前記係合溝に係合した状態において、前記係合溝の深さ方向に対して略垂直に、前記第1筐体部の外面から前記フック部の内部に亘って設けられ、
前記フックと前記係合溝との係合状態は、前記凹部に挿入された前記解除部材により前記フック部を撓ませることによって解除されることを特徴とする。
請求項1に記載の筐体であって、
前記フック部は、前記フックが前記係合溝に係合した状態において、前記係合溝の深さ方向に対して略垂直に配置され、
前記フックと前記係合溝との係合状態は、略棒状に形成された前記解除部材を前記凹部に挿入して当該解除部材における当該凹部に挿入された側の先端を前記係合溝の深さ方向とは反対の方向に傾けることにより前記フック部を撓ませることによって解除され、
前記第1筐体部は、前記フックが前記係合溝に係合した状態において、前記凹部の開口端部における前記係合溝の深さ方向側の位置に切欠部を有することを特徴とする。
請求項1に記載の筐体であって、
前記フック部は、前記フックが前記係合溝に係合した状態において、前記係合溝の深さ方向に対して略垂直に配置され、
前記フックと前記係合溝との係合状態は、略弓形状に形成された前記解除部材を前記凹部に挿入することにより前記フック部を撓ませることによって解除されることを特徴とする。
電子機器であって、
請求項1〜3の何れか一項に記載の筐体を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の筐体を前記第1筐体部と前記第2筐体部とに分解する筐体の分解方法であって、
前記解除部材は、少なくとも前記凹部に挿入された場合に当該凹部の開口端部と対向する部分が、所定の弾性部材で覆われており、
前記解除部材を、前記凹部に挿入する挿入ステップと、
次いで、前記解除部材における当該凹部に挿入された側の先端を前記係合溝の深さ方向とは反対の方向に傾けることにより前記フック部を撓ませることによって、前記フックと前記係合溝との係合状態を解除する解除ステップと、
次いで、前記フックと前記係合溝との係合状態を解除した状態で、前記第1筐体部と前記第2筐体部とを引き離すことによって、前記筐体を前記第1筐体部と前記第2筐体部とに分解する分解ステップと、
を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の筐体を前記第1筐体部と前記第2筐体部とに分解する筐体の分解方法であって、
前記解除部材を、前記凹部に挿入することにより前記フック部を撓ませることによって、前記フックと前記係合溝との係合状態を解除する挿入解除ステップと、
次いで、前記フックと前記係合溝との係合状態を解除した状態で、前記第1筐体部と前記第2筐体部とを引き離すことによって、前記筐体を前記第1筐体部と前記第2筐体部とに分解する分解ステップと、
を備えることを特徴とする。
そして、フック部に設けられたのは凹部であり、貫通穴等ではないため、内部の密閉度を確保することができる。
また、筐体を分解する際に傷付く部分は、主に凹部に挿入された解除部材と接触する部分であり、筐体の外側からは視認し難い部分であるため、分解時における外観の傷付きを軽減することができる。
さらに、凹部に挿入された解除部材によりフック部を撓ませるだけの簡単な方法で、フックと係合溝との係合状態を解除して、筐体を第1筐体部と第2筐体部とに分解することができる。
まず、第1の実施の形態の筐体1、筐体1を備える電子機器1000及び筐体1を第1筐体部11と第2筐体部12とに分解する筐体の分解方法について説明する。
図2においては、筐体1における、第1筐体部11が配置された側を下側、第2筐体部12が配置された側を上側とする。また、図3〜図7においては、筐体1における、第1筐体部11が配置された側を下側、第2筐体部12が配置された側を上側とし、係合溝121の深さ方向を左方向、係合溝121の深さ方向とは反対の方向を右方向とする。
電子機器1000は、例えば、図1に示すように、第1筐体部11と第2筐体部12とが組み合わせてなる筐体1を備えている。
具体的には、電子機器1000は、例えば、図1に示すようなポータブルテレビである。
筐体(筐体)1は、例えば、図1〜図3に示すように、外形が略直方体形状をなしており、例えば、図2及び図3に示すように、上下方向略中央の位置で分割される第1筐体部11と第2筐体部12とが組み合わせてなる。
筐体1においては、第1筐体部11の開口した一面と第2筐体部12の開口した一面とを重ね合わせて、フック111aを係合溝121に係合させることにより、第1筐体部11及び第2筐体部12の開口した一面が閉塞されて内部に閉空間が形成されるようになっている。
そして、筐体1において、フック111aと係合溝121との係合状態は、略棒状に形成された解除部材13によりフック部111を撓ませることによって解除されるようになっている。
フック部111の左右方向断面の形状は任意であり、例えば、略矩形状になっている。
フック部111の高さ(例えば、上下方向の長さ)は、そのフック部111のフック111aが対応する係合溝121に係合可能となる高さに設定されている。具体的には、フック部111の高さは、係合溝121が第2筐体部12の側面(図3においては左側面)に設けられているため、そのフック部111のフック111aが第1筐体部11の側面(図3においては左側面)の上端よりも上側に配置されるような高さに設定されている。
凹部112は、フック111aが係合溝121に係合した状態において、係合溝121の深さ方向に対して略垂直に、第1筐体部11の外面からフック部111の内部に亘って設けられている。
なお、凹部112の左右方向断面の形状は任意であり、例えば、略円形状になっている。
具体的には、切欠部113は、例えば、凹部112の開口端部における係合溝121の深さ方向側の位置(図3においては左側の位置)を、凹部112の開口側(図3においては下側)に向かって係合溝121の深さ方向の向き(図3においては左向き)に傾斜して切り欠くことによって形成されている。
ここで、切欠部113は、フック部111aと係合溝121との係合状態を解除するためにフック部111を撓ませる際、凹部112の開口端部に邪魔されることなく、解除部材13を十分に傾けることができるようにするために設けられている。
解除部材13は、例えば、図3に示すように、略棒状に形成された、フック111aと係合溝121との係合状態を解除する際に使用される部材である。解除部材13は、略棒状に形成され、かつ、フック部111よりも撓み難いのであれば、例えば、ドライバーなどの市販の工具であっても良いし、筐体1を第1筐体部11と第2筐体部12とに分解するための専用の部材であっても良い。好ましい解除部材13としては、例えば、図3に示すように、少なくとも凹部112に挿入された場合に凹部112の開口端部と対向する部分が、所定の弾性部材13aで覆われているものが挙げられる。ここで、所定の弾性部材13aは、ゴムなどのクッション性を有するものであれば任意である。
筐体1を第1筐体部11と第2筐体部12とに分解する筐体の分解方法について、図3〜図7を参照して説明する。
そして、フック部111に設けられたのは凹部112であり、貫通穴等ではないため、筐体1の内部の密閉度を確保することができる。
また、電子機器1000の修理等のために筐体1を分解する際、傷付く部分は、主に凹部112に挿入された解除部材13と接触する部分であり、筐体13の外側からは視認し難い部分であるため、分解時における外観の傷付きを軽減することができる。
次に、第2の実施の形態の筐体2、筐体2を備える電子機器2000及び筐体2を第1筐体部21と第2筐体部12とに分解する筐体の分解方法について説明する。
電子機器2000は、例えば、図8に示すように、第1筐体部21と第2筐体部12とが組み合わせてなる筐体2を備えている。
筐体2は、例えば、図8〜図10に示すように、第1筐体部21と第2筐体部12とが組み合わせてなる。
なお、筐体2において、第1の実施の形態の筐体1と異なる点は、第1筐体部21が切欠部113を有していない点のみであるため、詳細な説明は省略する。
解除部材23は、例えば、図10に示すように、略弓形状に形成された、フック111aと係合溝121との係合状態を解除する際に使用される部材である。解除部材23は、略弓形状に形成され、かつ、フック部111よりも撓み難いのであれば、例えば、市販の工具であっても良いし、筐体2を第1筐体部21と第2筐体部12とに分解するための専用の部材であっても良い。
ここで、解除部材23の曲がり具合は、解除部材23を凹部112に挿入しただけで、フック部111を撓ませてフック111aと係合溝121との係合状態を解除することができるのであれば、任意である。
なお、解除部材23は、所定の弾性部材13で覆われていなくても良いし、覆われていても良い。
筐体2を第1筐体部21と第2筐体部12とに分解する筐体の分解方法について、図10〜図13を参照して説明する。
また、解除部材23を凹部112に挿入するだけで、フック111aと係合溝121との係合状態を解除することができるため、第1筐体部21に切欠部113を設ける必要がない。
第1の実施の形態において、係合溝121を第2筐体部12の側面に設け、フック部111を第1筐体部11の側面近傍に設けるようにしたが、これに限ることはない。
具体的には、筐体1は、例えば、図14に示すように、第1筐体部11Aと第2筐体部12Aとが組み合わせてなる筐体1Aであっても良い。
係合溝部122Aは、例えば、第2筐体部12Aの側面と当該側面に対向する他の側面との間の位置に配置されている。
フック部111は、例えば、筐体1Aの内部に閉空間が形成された状態において、フック111aが係合溝121に係合することができる位置に配置されている。
第2の実施の形態においても同様である。
第2の実施の形態及び変形例においても同様である。
第2の実施の形態及び変形例においても同様である。
11,11A,21 第1筐体部
12,12A 第2筐体部
13,23 解除部材
111 フック部
111a フック
112 凹部
113 切欠部
121 係合溝
Claims (6)
- 先端にフックを有するフック部を内面から突出して備えるとともに一面が開口した第1筐体部と、前記フックと係合する係合溝を有するとともに一面が開口した第2筐体部と、を備え、前記フックが前記係合溝と係合することにより、前記第1筐体部及び前記第2筐体部の開口した一面が閉塞されて内部に閉空間が形成される筐体であって、
前記フック部は、解除部材を前記第1筐体部の外面から挿入可能に形成された凹部を有し、
前記凹部は、前記フックが前記係合溝に係合した状態において、前記係合溝の深さ方向に対して略垂直に、前記第1筐体部の外面から前記フック部の内部に亘って設けられ、
前記フックと前記係合溝との係合状態は、前記凹部に挿入された前記解除部材により前記フック部を撓ませることによって解除されることを特徴とする筐体。 - 請求項1に記載の筐体であって、
前記フック部は、前記フックが前記係合溝に係合した状態において、前記係合溝の深さ方向に対して略垂直に配置され、
前記フックと前記係合溝との係合状態は、略棒状に形成された前記解除部材を前記凹部に挿入して当該解除部材における当該凹部に挿入された側の先端を前記係合溝の深さ方向とは反対の方向に傾けることにより前記フック部を撓ませることによって解除され、
前記第1筐体部は、前記フックが前記係合溝に係合した状態において、前記凹部の開口端部における前記係合溝の深さ方向側の位置に切欠部を有することを特徴とする筐体。 - 請求項1に記載の筐体であって、
前記フック部は、前記フックが前記係合溝に係合した状態において、前記係合溝の深さ方向に対して略垂直に配置され、
前記フックと前記係合溝との係合状態は、略弓形状に形成された前記解除部材を前記凹部に挿入することにより前記フック部を撓ませることによって解除されることを特徴とする筐体。 - 請求項1〜3の何れか一項に記載の筐体を備えることを特徴とする電子機器。
- 請求項2に記載の筐体を前記第1筐体部と前記第2筐体部とに分解する筐体の分解方法であって、
前記解除部材は、少なくとも前記凹部に挿入された場合に当該凹部の開口端部と対向する部分が、所定の弾性部材で覆われており、
前記解除部材を、前記凹部に挿入する挿入ステップと、
次いで、前記解除部材における当該凹部に挿入された側の先端を前記係合溝の深さ方向とは反対の方向に傾けることにより前記フック部を撓ませることによって、前記フックと前記係合溝との係合状態を解除する解除ステップと、
次いで、前記フックと前記係合溝との係合状態を解除した状態で、前記第1筐体部と前記第2筐体部とを引き離すことによって、前記筐体を前記第1筐体部と前記第2筐体部とに分解する分解ステップと、
を備えることを特徴とする筐体の分解方法。 - 請求項3に記載の筐体を前記第1筐体部と前記第2筐体部とに分解する筐体の分解方法であって、
前記解除部材を、前記凹部に挿入することにより前記フック部を撓ませることによって、前記フックと前記係合溝との係合状態を解除する挿入解除ステップと、
次いで、前記フックと前記係合溝との係合状態を解除した状態で、前記第1筐体部と前記第2筐体部とを引き離すことによって、前記筐体を前記第1筐体部と前記第2筐体部とに分解する分解ステップと、
を備えることを特徴とする筐体の分解方法。
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