JP5004741B2 - 電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造 - Google Patents

電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5004741B2
JP5004741B2 JP2007261530A JP2007261530A JP5004741B2 JP 5004741 B2 JP5004741 B2 JP 5004741B2 JP 2007261530 A JP2007261530 A JP 2007261530A JP 2007261530 A JP2007261530 A JP 2007261530A JP 5004741 B2 JP5004741 B2 JP 5004741B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
cover member
engaging
engagement
electronic equipment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007261530A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009094177A (ja
Inventor
忠芳 中村
剛志 加藤
洋一 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Kogyo Corp
Original Assignee
Nitto Kogyo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Kogyo Corp filed Critical Nitto Kogyo Corp
Priority to JP2007261530A priority Critical patent/JP5004741B2/ja
Publication of JP2009094177A publication Critical patent/JP2009094177A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5004741B2 publication Critical patent/JP5004741B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Casings For Electric Apparatus (AREA)

Description

本発明は、内部に電気機器や電子機器を収納する電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造の改良に関するものである。
近年、各家庭にADSLやFTTH等のブロードバンドインターネット環境が普及している。また、一般家庭において、複数のパーソナルコンピュータをインターネットに接続することも増加している。このように、複数のパーソナルコンピュータをインターネットに接続する場合には、ブロードバンドルータやHUB等の複数の電気電子機器が必要となり、また、前記電気電子機器の配線が複雑になってしまうことから、そのまま、リビングルーム等に設置すると、見栄えが悪くなってしまう。
そこで、特許文献1に示されるように、内部にブロードバンドルータやHUB等の電気電子機器をまとめて収納する電気電子機器収納用キャビネットが提案されている。このような電気電子機器収納用キャビネットは、電気電子機器が取り付けられる基台と、この基台を被覆するカバー部材とから構成されている。前記基台と前記カバー部材との取付構造は、特許文献2に示されるように(特に図3や図5、図6)、筐体の一方に他方側に突出する係合爪を設け、筐体の他方側に前記係合爪が係合する係合凹部を設けた、筐体の取付構造が知られている。このような筐体の取付構造では、前記係合爪と係合凹部との係合を解除する際に、一方の筐体の前記係合爪が突出している基部を押圧して、前記係合爪と係合凹部との係合を解除していた。しかしながら、押圧する位置と、前記係合爪と係合凹部とが係合している位置との距離が離れていることから、前記係合爪と係合凹部との係合を解除するには、大きな押圧力を必要とし、前記係合爪と係合凹部との係合を解除しにくいという問題があった。
一方で特許文献3に示されるような、住宅用分電盤のパネル取り外し構造が知られている。この住宅用分電盤のパネル取り外し構造は、別に係合部材を設け、係合部材を押圧すると、係合部材とパネルとの係合が外れる構造になっている。しかしながら、係合部材が別途必要なことから、コスト高になってしまうという問題があった。
特開2004−311500号公報 特開平11―288326号公報 特開平10−248121号公報
電気電子機器のカバー部材の脱着に手間がかからず、コスト高にならない電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造を提供する。
上記課題を解決するためになされた請求項1に記載の発明は、電気電子機器が取り付けられる基台と、この基台を被覆する箱形のカバー部材とから構成される電気電子機器収納用キャビネットにおいて、
前記カバー部材の縁面の内面と直交するように、前記内面から突出した基部と、この基部に対して、直交するように前記基部に形成された係合片とから構成されるカバー部材側係合突起を、前記カバー部材の縁面の内面に形成するとともに、前記カバー部材側係合突起が突設されている部分の両側にスリットを形成して前記カバー部材側係合突起が突設されている部分を弾性部とし、前記カバー部材側係合突起に対応する位置のカバー部材の縁面を押圧してカバー部材側係合突起の基部に直接押圧力を作用させることを可能とし、
前記基台からカバー部材側に突出する基部と、前記基部の基台からの突出方向と直交するように基部から突出した、前記係合片と係合する係合部とから構成される基台側係合突起を、前記カバー部材側係合突起に対応する位置の基台に形成したことを特徴とする。
請求項2に記載の発明の基台側係合突起の基部は、基台から、対向するように2つ突出し、基台側係合突起の係合部は、前記2つの基部の対向する面からそれぞれ突出して対向し、カバー部材側係合突起の基部の幅寸法は、前記対向する係合部間の寸法よりも小さい寸法に構成したことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、基台側係合突起の基部の突出方向に向かって、係合部の断面が徐々に小さくなるように構成した傾斜面を、係合部に形成し、カバー部材の縁面の縁端方向に向かって、係合片の断面積が徐々に小さくなるように構成した、前記係合部に形成された傾斜面と対向して摺動する傾斜面を、係合片に形成したことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、カバー部材側係合突起が形成されているカバー部材の縁面と対向する縁面の縁端に係合突起を形成し、前記係合突起に対応する位置の基台に、前記係合突起と係合する係合凹部を形成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明は、電気電子機器が取り付けられる基台と、この基台を被覆する箱形のカバー部材とから構成される電気電子機器収納用キャビネットにおいて、前記カバー部材の縁面の内面と直交するように、前記内面から突出した基部と、この基部に対して、直交するように前記基部に形成された係合片とから構成されるカバー部材側係合突起を、前記カバー部材の縁面の内面に形成するとともに、前記カバー部材側係合突起が突設されている部分の両側にスリットを形成して前記カバー部材側係合突起が突設されている部分を弾性部とし、前記カバー部材側係合突起に対応する位置のカバー部材の縁面を押圧してカバー部材側係合突起の基部に直接押圧力を作用させることを可能とし、前記基台からカバー部材側に突出する基部と、前記基部の基台からの突出方向と直交するように基部から突出した、前記係合片と係合する係合部とから構成される基台側係合突起を、前記カバー部材側係合突起に対応する位置の基台に形成したので、カバー部材側係合突起が形成されている部分(弾性部)のカバー部材の縁面を押圧するだけで、カバー部材側係合突起の係合片と基台側係合突起の係合部との係合を外すことが可能となり、簡単に、カバー部材を基台から取り外すことが可能となった。また、カバー部材側係合突起が形成されている部分(弾性部)のカバー部材の縁面を押圧して、前記係合片と係合部との係合を外すこととしたので、押圧する力点と、前記係合片と係合部とが係合している作用点とが、殆ど同じ位置に構成されているので、従来に比べて大きな力を必要とせずに、前記係合片と係合部との係合を外すことが可能となり、少ない力でカバー部材を基台から取り外すことが可能となった。また、前記カバー部材側係合突起は、カバー部材と一体に形成され、前記基台側係合突起は、基台に一体に形成されているので、コスト高にならずに、電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造を提供することが可能となった。
請求項2に記載の発明の基台側係合突起の基部は、基台から、対向するように2つ突出し、基台側係合突起の係合部は、前記2つの基部の対向する面からそれぞれ突出して対向し、カバー部材側係合突起の基部の幅寸法は、前記対向する係合部間の寸法よりも小さい寸法に構成したので、前記2つの係合部で前記係合片と係合させることにより、前記基台側係合突起とカバー部材側係合突起との係合を安定化することが可能となり、不用意にカバー部材が、基台から外れることを防止することが可能となった。
請求項3に記載の発明は、基台側係合突起の基部の突出方向に向かって、係合部の断面が徐々に小さくなるように構成した傾斜面を、係合部に形成し、カバー部材の縁面の縁端方向に向かって、係合片の断面積が徐々に小さくなるように構成した、前記係合部に形成された傾斜面と対向して摺動する傾斜面を、係合片に形成したので、カバー部材と基台に被せるだけで、係合部に形成された傾斜面と、係合片に形成された傾斜面とが摺動することにより、係合片が係合部を乗り越え、係合片と係合部とを係合させることが可能となり、簡単にカバー部材を基台に取り付けることが可能となった。
請求項4に記載の発明は、カバー部材側係合突起が形成されているカバー部材の縁面と対向する縁面の縁端に係合突起を形成し、前記係合突起に対応する位置の基台に、前記係合突起と係合する係合凹部を形成したので、前記係合突起を前記係合凹部に係合させた状態で、この係合部分を支軸として、カバー部材で基台を被覆する方向に、カバー部材を回動させるだけで、カバー部材を基台に取り付けることが可能となり、簡単にカバー部材を基台に取り付けることが可能となった。
(電気電子機器収納用キャビネットの構成)
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は本発明の電気電子機器収納用キャビネット20を上側から見た斜視図である。本発明の電気電子機器収納用キャビネット20は、主に、電気電子機器が取り付けられる基台1と、この基台1を被覆するカバー部材2とから構成されている。
図2に基台1の斜視図を示し、図3に基台1の平面図を示し、図4に基台1の裏面斜視図を示す。図2〜図4に示されるように、基台1は格子状の機器取付部1aと、機器取付部1aの周囲に形成された枠部1bとから構成されている。枠部1bは、本実施形態では、略四角形状をしている。なお、本実施形態では、機器取付部1aと枠部1bとは、樹脂で一体に成型されている。
格子状の機器取付部1aの連通する孔は、ベルト挿通孔1cとなっている。ベルト挿通孔1cの使用方法については、後で詳細に説明をする。本発明では、ベルト挿通孔1cは、少なくとも、横方向に3列以上、縦方向に3列以上形成されている。機器取付部1aの格子の交点には、機器取付穴1dが形成されている。また、機器取付部1aの格子上にも(言い換えると機器取付穴1dの間にも)機器取付穴1eが形成されている。
なお、本実施形態では、機器取付部1aの格子には、成型時の変形を抑制するために、肉ぬすみ1fが凹陥形成されている。
枠部1bの四隅には、枠部1bの表裏を連通するキャビネット取付穴1hが形成されている。また、枠部1bには、枠部1bの表裏を連通する長穴形状をしたキャビネット取付長穴1kが形成されている。本発明の電気電子機器収納用キャビネット20を取り付ける壁等の取付場所上に、キャビネット取付面1gを当接させて、キャビネット取付穴1hやキャビネット取付長穴1kに、取付ネジを挿通し、この取付ネジを前記取付場所に螺入して、基台1を前記取付場所に取り付けるようにしている。なお、キャビネット取付長穴1kに、前記取付ネジを挿通して、基台1を取付場所に取り付け場合には、基台1の取付位置を微調整することが可能となる。
図5にカバー部材2の裏側の斜視図を示して、図6に電気電子機器収納用キャビネット20の下側から見た斜視図を示して、以下カバー部材2について説明をする。カバー部材2は、一方の面が開放した箱形形状をしている。本実施形態では、カバー部材2は、樹脂で成型されている。図1や図5に示されるように、カバー部材2の上部や下部には、通気孔2a、2bが形成されている。
図7に電気電子機器を取り付けた状態の説明図を示して、以下、本発明の電気電子機器収納用キャビネット20の使用方法について説明をする。電気電子機器41を基台1に取り付けるには、図7に示されるように、電気電子機器41を機器取付部1a上に配置し、
取付ベルト31を、機器取付部1aの近傍のベルト挿通孔1cに挿通し、機器取付部1aの裏面に這わせる。図4に取付ベルト31を機器取付部1aの裏面に這わした状態が示されている。機器取付部1aの裏面を這わせた取付ベルト31を、ベルト挿通孔1cから取り出し、電気電子機器41を取付ベルト31で抱持し、取付ベルト31を締め上げた状態で緊縛する。なお、取付ベルト31は、面ファスナであることが好ましく、取付ベルト31が面ファスナである場合には、面ファスナの対向する面を接触させるだけで、取付ベルト31を緊縛することができるので、電気電子機器41の基台1への取付作業を迅速に行うことが可能となる。
図7に示される32はストッパである。ストッパ32は、受部32aと引掛部32bとから構成されている。本実施形態では、ストッパ32は、樹脂製であり、受部32aと引掛部32bとは、一体となって成形されている。引掛部32bは、断面形状が略コの字形状をしていて、受部32aは、引掛部32bの面から垂直に延出している。機器取付部1aの格子の上側から、引掛部32bを機器取付部1aの格子に引っ掛けて、ストッパ32を機器取付部1aに取り付けている。ストッパ32が取り付けられた状態で、受部32aは、機器取付部1aに対して、垂直に延出するようになっている。
ストッパ32を機器取付部1aに取り付け、ストッパ32の受部32a上に、電気電子機器41を載せて、電気電子機器41を取付ベルト31で機器取付部1aに取り付けると、電気電子機器41が、機器取付部1aから落下することを防止することが可能となる。
なお、電気電子機器の機器取付部1aへの取付方法は、取付ベルト31によるものに限定されず、図7に示されるように、電気電子機器42(図7では、プラグ差し込み口)に取付穴が形成されている場合には、前記取付穴に取付ネジを挿入し、機器取付部1aの機器取付穴1d、1eに前記ネジを螺入して、電気電子機器42を機器取付部1aに取り付けることにしても差し支えない。
(基台とカバー部材との取付構造)
カバー部材2の縁面の縁端部の両側には、係合突起2dが突設されている。本発明において、カバー部材2の縁面とは、箱形のカバー部材2の、上面2n、側面2p、下面2qを含む。本実施形態では、図5に示されるように、カバー部材2の上面2nの縁端部2rの両側に、係合突起2dが突設されている。係合突起2dは、カバー部材2の上面2nと直交するようにリブ状の突起が内側に突出して形成されている。
一方で、カバー部材2を基台1に取り付けた際に、係合突起2dに対応する位置の基台1には、係合凹部1mが凹陥形成されている。本実施形態では、図2や図3に示されるように、基台1の上辺部分の両端に、係合凹部1mが形成されている。係合凹部1mは、図2や図4に示されるように、枠部1bの上縁部が凹陥した形状をしていて、また、カバー部材2側に延出したリブ1xを有している。このリブ1xは、板状をしていて、枠部1bの表面と平行な面で構成されている。言い換えると、カバー部材2を基台1に取り付けた際に、リブ1xは、カバー部材2の縁面と直交するようになっている。このような構成により、係合凹部1mのリブ1xに、係合突起2dを引っ掛けるようにして、係合突起2dと係合凹部1mとが係合するようになっている。
係合突起2dが突設されているカバー部材2の縁面と対向するカバー部材2の縁面の内面の両端部には、カバー部材側係合突起2fが突設されている。本実施形態では、カバー部材側係合突起2fは、図5に示されるように、カバー部材2の下面2qの内面の両端に突設されている。カバー部材2の下面2qのカバー部材側係合突起2fが突設されている部分の両側には、カバー部材2の下面2qの縁端部2sに達するスリット2gが形成されている。スリット2gは、カバー部材2の外側と内側を連通している。カバー部材2の下面2qのスリット2gの内側の部分は、弾性部2mとなっている。弾性部2mは、カバー部材2の下面2qの他の部分に対して、基端から撓むようになっているが、弾性により元の状態に復帰するようになっている。このように構成することにより、カバー部材側係合突起2fに対応する位置のカバー部材2の縁部が押圧可能となっている。言い換えると、カバー部材側係合突起2fは、弾性部2mに突設され、当該部分は押圧部2tとなっている。この押圧部2tを押圧することにより、カバー部材側係合突起2fの基部2hに、直接、押圧力を作用させることが可能となった。
カバー部材2を基台1に取り付けた際に、基台1のカバー部材側係合突起2fに対応する位置に、つまり、本実施形態では、基台1の下辺部分の両端部に、基台側係合突起1nが形成されている。この基台側係合突起1nが形成されている位置は、基台1にカバー部材2を取り付けた際に、基台1のカバー部材側係合突起2fが形成されている位置に対応する位置となっている。
図8に基台側係合突起1nの詳細斜視図を示し、図9に基台側係合突起正面図を示し、以下、基台側係合突起1nの説明をする。図8や図9に示されるように、基台側係合突起1nは、基台1の枠部1bから突出した、一対の基部1tと、この基部1tから突出した係合部1uとから構成されていて、カバー部材2側に突出している。基部1tは、ある間隔をおいて2つ、枠部1bから突出している。基部1tの突出方向1vは、カバー部材2側、つまり、カバー部材2を基台1に取り付けた際のカバー部材2の縁面と同じ方向に突出している。図8に示されるように、基部1tの断面形状は、略L字形状をしていて、基部1tが撓まないようになっている。係合部1uは、一対の基部1tの先端の内側に、言い換えると、一対の基部1tの対向する面の先端に、それぞれ、向かい合うように突設されている。係合部1uには、傾斜面1wが形成されている。係合部1uに形成された傾斜面1wによって、係合部1uの断面は、基部1tの突出方向1v(言い換えると基部1tの先端側)に向かって徐々に小さくなっている。本実施形態では、傾斜面1wは、係合部1uの上側が切り欠かれた形状となっている。
図10にカバー部材側係合突起2fの詳細図を示し、以下、カバー部材側係合突起2fの説明をする。図10に示されるように、カバー部材側係合突起2fは、カバー部材2の下面2qの内面から突出した基部2hと、基部2hの先端に形成された係合片2jとから構成されている。本実施形態では、図10に示されるように、板状の基部2hが、2つ、カバー部材2の下面2qの内面から、突出しているが、1つの基部2hが、カバー部材2の下面2qの内面から突出している構成であっても差し支えない。基部2hは、カバー部材2の下面2qの内面と直交するように、カバー部材2の下面2qの内面から突出している。基部2hの幅寸法は、対向する係合部1uの間の寸法より小さくなっている。
基部2hの突出方向に対して直交するように、基部2hの先端に板状の係合片2jが形成されている。つまり、係合片2jは、カバー部材2の下面2qの内面から離間していて、カバー部材2の下面2qの内面と平行になるように形成されている。係合片2jの、基部2h側の面には、傾斜面2kが形成されている。係合片2jに形成された傾斜面2kによって、係合片2jの断面は、カバー部材2の下面の縁端部方向に向かって徐々に小さくなっている。なお、カバー部材2を基台1に取り付ける際には、傾斜面1wと傾斜面2kとは対向し、互いに摺動するようになっている。
(カバー部材を基台に取り付ける方法の説明)
図11に基台とカバー部材との取付構造の詳細斜視図を示し、図12に基台とカバー部材との取付構造の詳細断面図を示す。また、図13に基台とカバー部材の取付構造の説明図を示す。カバー部材2を基台1に取り付けるには、カバー部材2の係合突起2dを、基台1の係合凹部1mに係合させた状態で、この係合部分を支軸として、カバー部材2で基台1を被覆する方向に、カバー部材2を回動させると、図13の(1)に示されるように、係合部1uの傾斜面1wと係合片2jの傾斜面2kとが対向するようになる。更に、カバー部材2を回動させると、係合部1uの傾斜面1wと係合片2jの傾斜面2kとが当接する。カバー部材側係合突起2fは、弾性部2mに突設されているので、弾性部2mが撓むことにより、カバー部材側係合突起2fが、図13において持ち上がる方向に移動可能となっている。係合部1uの傾斜面1wと係合片2jの傾斜面2kとが当接した状態で、更に、カバー部材2を回動させると、傾斜面1wと傾斜面2kとが摺動しながら、係合片2jが係合部1uによって押し上げられて、係合部1uが係合片2jを乗り越えると、図13の(2)に示されるように、弾性部2mの弾性により、係合片2jが元の状態に復帰し、係合片2jと係合部1uとが係合し、カバー部材2の基台1への取付作業が完了する。前述したように、基部2hの幅寸法は、対向する係合部1uの間の寸法より小さくなっているので、基部2hは、対向する係合部1uの間に侵入することができるようになっている。
(カバー部材を基台から取り外す方法の説明)
カバー部材2を、基台1から取り外す場合には、弾性部2mを押圧して内側に押し込むと、カバー部材側係合突起2fの係合片2jが移動し、係合片2jと係合部1uとの係合が外れる。この状態で(弾性部2を押し込んだ状態で)、カバー部材2の係合突起2dと基台1の係合凹部1mとの係合部分を支軸にして、カバー部材2を基台1から開く方向に回動させると、カバー部材2が基台1から取り外される。
図14に、カバー部材2を基台1から取り外す際の説明図を示す。図14に示されるように、従来では(特に特許文献2に示される筐体の取付構造)、カバー部材2を基台1から取り外す際に、押圧する力点50と支点52との距離が、カバー部材2と基台1とが係合している作用点51と支点52との距離より小さく、力点50と作用点51との距離が、離れていることから、力点50に大きな力を作用させなければ、作用点51の係合を外すことができない。しかし、本発明では、カバー部材側係合突起2fに対応する位置のカバー部材2の縁面に押圧部2tを形成したため、図14に示されるように、弾性部2mの押圧する場所である力点56と、係合片2jと係合部1uとが係合している作用点56が、殆ど同じ位置に構成されているので、従来に比べて大きな力を必要とせずに、係合部55の係合を外すことが可能となる。なお、支点57は、本発明では、弾性部2mの基端であり、弾性部2mを押圧すると、この支点57である弾性部2mの基端を基点として、弾性部2mが内側に撓むようになっている。
(ロック金具の説明)
カバー部材2の下側の面には、ロック金具用穴2cが形成されている。図15にロック金具の詳細図を示す。図15に示されるように、ロック金具用穴2cには、ロック金具3が取り付けられている。ロック金具3は、主に、ロック金具本体(図示せず)、操作部3a、ナット部3b、トーションスプリング3c、ラッチ部3dとから構成されている。操作部3aは、ロック金具本体に組み込まれてロック金具用穴2cに挿通され、図6に示されるように、操作部3aの頭部は、カバー部材2の外側に露出している。図15に示されるように、ロック金具本体をナット部3bで固定して、操作部3aをロック金具用穴2cに取り付けている。操作部3aには、トーションスプリング3cが取り付けられている。操作部3aの先端には、鉤状のラッチ部3dが取り付けられている。つまり、トーションスプリング3cは、ナット部3bとラッチ部3dに挟み込まれて、操作部3aに取り付けられている。トーションスプリング3cにより、ラッチ部3d及び操作部3aは、ラッチ部3dの鉤状部3eの先端側方向に回動するように付勢されている。
図2や図3に示されるように、基台1の下辺には、ロック穴1pが形成されている。基台1のロック穴1pが形成されている位置は、カバー部材2を基台1に取り付けた際に、カバー部材2のロック金具3が取り付けられている位置に対応する位置となっている。カバー部材2を基台1に取り付けると、ラッチ部3dの鉤状部3e先端が、基台1のロック穴1p内に侵入し、前述したように、ラッチ部3dは付勢されているので、ラッチ部3dの鉤状部3eの基部3fが、ロック穴1pの縁部を常時押圧して、ラッチ部3dとロック穴1pが係合する。このように、カバー部材2にロック部材3を取り付け、このロック部材3に対応する位置の基台1に、ロック穴1pを形成して、カバー部材2が、不用意に、基台1から外れることを防止している。
なお、カバー部材2を基台1から取り外す場合には、鍵やコイン等でロック部材3の操作部3aを、トーションスプリング3cにより付勢されている方向と反対側に回動させることにより、ラッチ部3dとロック穴1pとの係合を解除する。
なお、ロック金具3に施錠機能をもたせて、ロック金具3で、カバー部材2を施錠する構成にしても差し支えない。
なお、本実施形態では、カバー部材2に係合突起2dを形成し、この係合突起2dに対応する位置の基台1に係合凹部1mを形成することとしたが、前記係合突起2dの代わりに、カバー部材側係合突起2fを形成するとともに、前記係合凹部1mの代わりに、基台側係合突起1nを形成することとしても差し支えない。また、本実施形態では、カバー部材側係合突起2fをカバー部材2の下面2qの内側に形成することとしたが、本発明は、この実施形態に限定されず、カバー部材側係合突起2fをカバー部材2の側面2pや上面2n等の縁面に形成し、カバー部材側係合突起2fに対応する位置の基台1に、基台側係合突起1nを形成することとしても差し支えない。
なお、以上説明した実施形態では、樹脂で成型された基台1及びカバー部材2について本発明を説明したが、基台1やカバー部材2は、樹脂で成型されたものに限定されず、金属等の材料で構成された基台1やカバー部材2にも本発明を適用可能なことは言うまでもない。
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴う電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造もまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
電気電子機器収納用キャビネットの斜視図である。 基台の斜視図である。 基台の平面図である。 基台の裏面斜視図である。 カバー部材の裏面斜視図である。 電気電子機器収納用キャビネットを下側から見た斜視図である。 電気電子機器を取り付けた状態の説明図である。 基台側突起の詳細斜視図である。 基台側突起の詳細上面図である。 カバー部材側突起の説明図である。 基台とカバー部材との取付構造の詳細斜視図である。 基台とカバー部材との取付構造の詳細断面図である。 基台とカバー部材との取付構造の説明図である。 カバー部材を基台から取り外す際の説明図である。 ロック金具の詳細図である。
符号の説明
1 基台
1a 機器取付部
1b 枠部
1c ベルト挿通孔
1d 機器取付穴
1e 機器取付穴
1f 肉ぬすみ
1g 取付面
1h キャビネット取付穴
1k キャビネット取付長穴
1m 係合凹部
1n 基台側係合突起
1p ロック穴
1t 基部
1u 係合部
1v 基部の突出方向
1w 傾斜面
1x リブ
2 カバー部材
2a 通気孔
2b 通気孔
2c ロック金具用穴
2d 係合突起
2f カバー部材側係合突起
2g スリット
2h 基部
2j 係合片
2k 傾斜面
2m 弾性部
2n 上面
2p 側面
2q 下面
2r 上面の縁端部
2s 下面の縁端部
2t 押圧部
3 ロック金具
3a 操作部
3b ナット部
3c トーションスプリング
3d ラッチ部
3e 鉤状部
3f 鉤状部の基部
20 電気電子機器
31 取付ベルト
32 ストッパ
32a 受部
32b 引掛部
33 取付金具
33a 取付穴
34 取付金具
34a 取付穴
35 取付ネジ
35a 取付穴
36 脚付きアダプター
37 基板
38 フランジ付ネジ
38a フランジ部
41 電気電子機器
42 電気電子機器
43 電気電子機器
44 電気電子機器
50 力点(従来)
51 作用点(従来)
52 支点(従来)
55 力点(本発明)
56 作用点(本発明)
57 支点(本発明)

Claims (4)

  1. 電気電子機器が取り付けられる基台と、この基台を被覆する箱形のカバー部材とから構成される電気電子機器収納用キャビネットにおいて、
    前記カバー部材の縁面の内面と直交するように、前記内面から突出した基部と、この基部に対して、直交するように前記基部に形成された係合片とから構成されるカバー部材側係合突起を、前記カバー部材の縁面の内面に形成するとともに、前記カバー部材側係合突起が突設されている部分の両側にスリットを形成して前記カバー部材側係合突起が突設されている部分を弾性部とし、前記カバー部材側係合突起に対応する位置のカバー部材の縁面を押圧してカバー部材側係合突起の基部に直接押圧力を作用させることを可能とし、
    前記基台からカバー部材側に突出する基部と、前記基部の基台からの突出方向と直交するように基部から突出した、前記係合片と係合する係合部とから構成される基台側係合突起を、前記カバー部材側係合突起に対応する位置の基台に形成したことを特徴とする電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造。
  2. 基台側係合突起の基部は、基台から、対向するように2つ突出し、基台側係合突起の係合部は、前記2つの基部の対向する面からそれぞれ突出して対向し、カバー部材側係合突起の基部の幅寸法は、前記対向する係合部間の寸法よりも小さい寸法に構成したことを特徴とする請求項1に記載の電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造。
  3. 基台側係合突起の基部の突出方向に向かって、係合部の断面が徐々に小さくなるように構成した傾斜面を、係合部に形成し、カバー部材の縁面の縁端方向に向かって、係合片の断面積が徐々に小さくなるように構成した、前記係合部に形成された傾斜面と対向して摺動する傾斜面を、係合片に形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造。
  4. カバー部材側係合突起が形成されているカバー部材の縁面と対向する縁面の縁端に係合突起を形成し、前記係合突起に対応する位置の基台に、前記係合突起と係合する係合凹部を形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造。
JP2007261530A 2007-10-05 2007-10-05 電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造 Active JP5004741B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261530A JP5004741B2 (ja) 2007-10-05 2007-10-05 電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007261530A JP5004741B2 (ja) 2007-10-05 2007-10-05 電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009094177A JP2009094177A (ja) 2009-04-30
JP5004741B2 true JP5004741B2 (ja) 2012-08-22

Family

ID=40665899

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007261530A Active JP5004741B2 (ja) 2007-10-05 2007-10-05 電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5004741B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6365925B2 (ja) * 2014-04-18 2018-08-01 パナソニックIpマネジメント株式会社 分電盤のハウジング及び分電盤
JP6517490B2 (ja) * 2014-10-15 2019-05-22 河村電器産業株式会社 住宅用分電盤ケース
JP2018074037A (ja) * 2016-10-31 2018-05-10 河村電器産業株式会社 情報分電盤用箱体

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0331096Y2 (ja) * 1985-06-28 1991-07-01
JP2000245032A (ja) * 1999-02-24 2000-09-08 Sumitomo Wiring Syst Ltd 自動車用部品のロック構造及び電気接続箱
JP2001313479A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Mitsumi Electric Co Ltd 電子機器
JP2002044206A (ja) * 2000-07-28 2002-02-08 Mitsubishi Electric Corp 筐体係合構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009094177A (ja) 2009-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6195598B2 (ja) クリップ及びこれを使用した電子機器
US7639506B2 (en) Mounting apparatus for power supply
US7443688B2 (en) Computer enclosure
TW201347318A (zh) 連接器
JP4955063B2 (ja) スピーカの取り付け構造およびフラットパネルディスプレイ
JP2012009748A (ja) 電子機器収納ケース
JP4915951B2 (ja) 電気電子機器収納用キャビネット
JP5004741B2 (ja) 電気電子機器収納用キャビネットの基台とカバー部材との取付構造
JP4577061B2 (ja) 電気接続箱
JPWO2010106602A1 (ja) パネルに対する組付け構造
JP2011077099A (ja) 電子機器の防水構造
JP2008244562A (ja) 電源コードの固定構造
JP3300882B2 (ja) 電気機器
US8107237B2 (en) Electronic device with latching assembly
US6741452B1 (en) Retaining device for switch
JP2012009747A (ja) 電子機器収納ケース
JP5432230B2 (ja) 緩み防止装置及びこれを用いるデータ記憶装置組立体
JP5274988B2 (ja) 機器取付構造
JP2008211875A (ja) 分電盤
JP2005135945A (ja) 電気機器の取付構造
CN214068594U (zh) 一种墙面控制开关
JP6039331B2 (ja) 押しボタンユニットの取付構造及びそれを使用した電子機器
JP4968171B2 (ja) 電子機器の筐体構造
JP4785632B2 (ja) 電子機器における機器ユニットの着脱構造
JP2008251870A (ja) 電子機器の筐体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100709

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111014

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120117

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120410

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120522

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120522

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150601

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5004741

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150