JP4924440B2 - 炭化珪素半導体装置の製造方法 - Google Patents

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本発明は、炭化珪素(以下、SiCという)基板にトレンチを形成して、トレンチ内にエピタキシャル層を埋め込んでpn接合構造を構成するSiC半導体装置の製造方法に関するものである。
従来より、半導体基板にトレンチを形成し、トレンチ内にエピタキシャル層を埋め込んでpn接合構造を構成して、このpn接合構造を用いてデバイス、例えば、MOSFETを形成することが知られている。また、pn接合構造を用いて、デバイスを形成する際に利用されるアライメントマークとしてのトレンチを、pn接合構造を形成するためのトレンチと同時に同一の半導体基板上に形成することが知られている。
このようなアライメントマークとして用いられるトレンチは、pn接合構造を形成するためのトレンチ内にエピタキシャル層を成長させる際に、エピタキシャル層で埋め込まれないこと、また、エピタキシャル層を成長させた後にもパターンとして認識されることが必要である。
このため、例えば、特許文献1において、pn接合構造を形成するためのトレンチ(以下、第1のトレンチという)内にCVD法等によりエピタキシャル層を埋め込むように成長させる際に、アライメントマークとして利用されるトレンチ(以下、第2のトレンチという)内がエピタキシャル層で埋め込まれないように第2のトレンチ内を酸化膜で被膜する方法が提案されている。このような方法によれば、第2のトレンチがエピタキシャル層で埋め込まれないため、半導体基板の表面を平坦化した際にこの第2のトレンチをアライメントマークとして利用することができる。
また、特許文献1では、第1のトレンチの深さと第2のトレンチの深さとを等しくしつつ、第2のトレンチの開口部の幅が第1のトレンチの開口部の幅の1.5倍より長くなるようにする方法を提案している。このような方法によれば、第1のトレンチ内を埋め込むようにエピタキシャル層を成長させても第2のトレンチ内はエピタキシャル層で完全には埋め込まれない。このため、半導体基板の表面を平坦化した際に、第2のトレンチが形成されていた部分に半導体基板の表面が凹まされた凹部が形成されている状態になるので、この凹部をアライメントマークとして利用することができる。
さらに、特許文献1では、第1のトレンチおよび第2のトレンチを同じ幅、かつ同じ深さとしつつ、エピタキシャル層を成長させて第1のトレンチおよび第2のトレンチ内をエピタキシャル層で完全に埋め込んだとしても、トレンチが形成されていた部分はトレンチが形成されていない部分に対して半導体基板表面のエピタキシャル層が凹んで堆積されるので、この凹みを利用して第2のトレンチが形成されていた部分をパターンとして認識し、このパターンを基準として、アライメントマークとして利用される第3のトレンチを新たに形成したり、エピタキシャル層が埋め込まれた第2のトレンチ内に再度アライメントマークとして利用されるトレンチを形成する方法を提案している。
特開2004−63894号公報
しかしながら、上記特許文献1の第2のトレンチ内に酸化膜を配置する方法では、半導体基板としてSiC基板を使用する場合、エピタキシャル層の成長が1500℃以上の水素雰囲気化で行われるため、第2のトレンチ内に酸化膜を被覆しても、この酸化膜はエピタキシャル層の成長が始まる前の水素雰囲気での昇温中に熱エッチングされて消失してしまうという問題がある。
なお、エピタキシャル層を成長させる際の選択マスクとして、酸素膜の代わりに炭素膜を第2のトレンチ内に被膜する方法が考えられる(特開2005−328014号公報参照)が、第2のトレンチを先に形成して第1のトレンチを形成する前に第2のトレンチ内に炭素膜を皮膜した場合には、第1のトレンチの形成後にトレンチ形成用のマスクをフッ酸洗浄等により除去する際に、トレンチ形成用のマスクと共に炭素膜が完全に除去されてしまうという問題がある。また、第1のトレンチおよび第2のトレンチを形成し、トレンチ形成用のマスクを除去した後に第2のトレンチ内に炭素膜を被膜する場合には、第2のトレンチ内にマスク材を配置してフォトレジストパターニングを行う際に、第1のトレンチの底部にこのマスク材が入り込んでレジスト残渣が発生する可能性がある。このため、レジスト残渣が発生している場合には、その後にエピタキシャル層を第1のトレンチ内に成長させても良好な単結晶埋込層を形成することができないという問題がある。
また、第2のトレンチの開口部の幅が第1のトレンチの開口部の幅の1.5倍より長くなるようにする方法では、半導体基板にSi基板を使用した場合には適用することができるかもしれないが、SiC基板にも適用することができるとは限らない。現実に、本発明者らが実験したところ、半導体基板にSiC基板を使用した場合、エピタキシャル層を成長させた際に第1のトレンチ内がエピタキシャル層で埋め込まれるまでに第2のトレンチ内も完全にエピタキシャル層で埋め込まれる場合があることを確認している。
さらに、エピタキシャル層の凹みを利用して第3のトレンチを新たに形成したり、第2のトレンチ内に再度アライメントマークとして利用されるトレンチを形成する方法では、第2のトレンチが埋め込まれた後に、第2のトレンチを基準にして新たな第3のトレンチを形成する工程、または第2のトレンチ内に再度トレンチを形成する工程が増加するという問題がある。
本発明は上記点に鑑みて、SiC基板にデバイスを形成するためのトレンチおよびアライメントマークとして利用するためのトレンチを形成し、これらのトレンチ内にエピタキシャル層を成長させた際にも、アライメントマークとして利用できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明者らはまず半導体基板にSiC基板を使用し、SiC基板にトレンチを形成してこのトレンチ内にエピタキシャル層を成長させ、トレンチ底部の成長レートについて調査を行った。具体的には、SiC基板に開口部が長方形状で深さが7μmのトレンチを形成し、トレンチ内にエピタキシャル層を成長させて開口部の短辺の長さとトレンチ底部の成長レートとの関係について調査した。図10にその実験結果を示す。
図10に示されるように、トレンチ底部の成長量は開口部の短辺の長さが短くなるにつれて減少しており、トレンチ底部の成長レートが開口部の短辺の長さに依存していることが分かる。さらに、長時間トレンチ内にエピタキシャル層を成長させると、開口部の短辺の長さが短くなるにつれて、トレンチ内に空洞を形成しながらエピタキシャル層が成長することが分かった。これは、開口部の短辺を短くすることでトレンチ側面の成長レートがトレンチ底部の成長レートより高くなったためであると考えられる。
次に、本発明者らは、トレンチ底部の成長レートについて開口部の形状依存性を調査するため、SiC基板に、深さが等しく、開口部が長方形状のトレンチと正方形状のトレンチとを形成し、トレンチ内にエピタキシャル層を成長させた。なお、実験はそれぞれのトレンチの深さを4μmとし、開口部の一辺の長さが4μmである正方形状のトレンチと、開口部の短辺の長さが3μmおよび5μmであると共に、長辺の長さが50μmである長方形状のトレンチとを使用し、エピタキシャル層を1550℃で成長させた。図11に、それぞれのトレンチにエピタキシャル層を成長させた場合のトレンチの断面図を示す。なお、図11(a)は図11(b)より高倍で表している。
図11に示されるように、開口部が正方形状であるトレンチはトレンチ内に空洞が形成されながらエピタキシャル層が成長しているが、開口部が長方形状のトレンチはトレンチ内に空洞が形成されないでエピタキシャル層が成長していることが分かる。つまり、この実験で使用した開口部が正方形状のトレンチは開口部が長方形状のトレンチよりトレンチ底部の成長レートが低く、トレンチ底部の成長レートが開口部の形状に依存していることが分かる。
さらに、本発明者らは、開口部の形状を一定にしてトレンチの深さを変化させ、トレンチの深さについて成長レートの依存性について調査した。図5にその結果を示す。なお、図5中、実線は開口部が正方形状のトレンチの一辺の長さに対するトレンチの深さの比の関係について示し、破線は開口部が長方形状のトレンチの短辺の長さに対するトレンチの深さの比の関係について示している。また、長方形状のトレンチは短辺の長さを長辺の長さの20倍としており、正方形状のトレンチは一辺の長さを長方形状のトレンチの短辺の長さと等しくしている。図5に示されるように、トレンチの深さを深くすると、後述する立体角が小さくなり、エピタキシャル層を成長させた際にトレンチ内に空洞が形成されることが分かる。つまり、トレンチの深さを深くするとトレンチ底部の成長レートが低くなり、トレンチ底部の成長レートがトレンチの深さに依存していることが分かる。
このように、トレンチ内にエピタキシャル層を成長させた場合には、トレンチ底部の成長レートがトレンチの開口部の形状およびトレンチの深さに依存していることが分かる。そして、トレンチ底部の成長レートが、トレンチの開口部の形状のみならずトレンチの深さにも依存し、トレンチの深さが深くなるとトレンチ底部の成長レートが低くなることから、トレンチ内ではエピタキシャル層の成長に寄与する原子が散乱していないと推察される。すなわち、半導体基板にSiC基板を使用し、トレンチ内を埋め込むようにエピタキシャル層を成長させた場合、エピタキシャル層の成長に寄与するカーボン原子およびシリコン原子はキャリアガスである水素原子と衝突しながらSiC基板表面に達するが、トレンチ内ではほとんど散乱しないでトレンチの底面および側面に吸着していると考えられる。具体的には、トレンチ内で原子がほとんど散乱しないため、例えば、トレンチ底面の中心のエピタキシャル層の成長に寄与する原子は、トレンチ底面の中心から開口部の端部を通る半直線で囲まれた部分に存在する原子であり、トレンチの深さが深くなるとこの半直線で囲まれる部分が少なくなるためトレンチ底部の成長レートが低くなると考えられる。
これらの考察に基づき、本発明者らはトレンチの底面のエピタキシャル層の成長は、トレンチの底面から開口部の端部を通る半直線で区切られた部分、つまりトレンチの立体角に依存することを見出した。すなわち、立体角が大きいほどトレンチ底部の成長レートが高くなり、エピタキシャル層を成長させた際にトレンチ内に空洞が形成されにくいと考えた。
ここで、立体角の定義について説明する。図12は立体角の定義を示す図である。図12に示されるように、立体角はトレンチの底面の中心を中心とする球の表面積のうち底面の中心からトレンチの開口部の端部を通る半直線にて切り取られる部分である。
図13は、立体角の求め方を示す図である。図13(a)に示すトレンチは図12に示すトレンチの長辺の長さを半分にしたものである。なお、図12および図13では、開口部の長辺の長さをL、短辺の長さをW、トレンチの深さをDとして表してある。まず、図13(b)に示されるように、求めたい立体角のうちトレンチ底面の中心軸からΦだけ傾いた場所の円弧を考えると次式で表される。
Figure 0004924440
立体角は球の表面積のうち底面の中心からトレンチの開口部の端部を通る半直線にて切り取られる部分であるので、中間の円弧をΦの関数として積分すれば立体角を求めることができ、次式で表される。
Figure 0004924440
ここで、a=arctan(L/2D)である。この式より、立体角は開口部の形状およびトレンチの深さの関数であることが分かる。
また、図10に示される実験結果から最小二乗法を用いてトレンチ底部の成長レートを導出すると、成長レートを以下に示す式で表すことができ、成長レートが立体角に依存している裏づけとなる。
(数3)G=k・Ω
ここで、Gはトレンチ底部の成長量、k=0.31(μm/sr)である。
以上のことより、デバイスを形成するための第1のトレンチと、このデバイスを形成するためにアライメントマークとして利用される第2トレンチとを同一SiC基板状に形成する場合には、第1のトレンチの立体角が第2のトレンチの立体角より大きくなるように第1のトレンチと第2のトレンチとを形成すれば、第1のトレンチ内がエピタキシャル層で完全に埋め込まれるまで成長させても、第2のトレンチ内が完全にエピタキシャル層で埋め込まれていない状態とすることができることが分かった。
このため、請求項1に記載の発明では、炭化珪素半導体基板(1)のうち、第1の領域に第1のトレンチ(2)を形成すると共に、第2の領域に第2のトレンチ(4)を形成する工程と、第1のトレンチ(2)内および第2のトレンチ(4)内にエピタキシャル層(6)を成長させる工程と、エピタキシャル層(6)のうち炭化珪素半導体基板(1)の表面に堆積した部分を除去してエピタキシャル層(6)を第1のトレンチ(2)内および第2のトレンチ(4)内に残すことにより、炭化珪素半導体基板(1)の表面を平坦化する工程と、を有する炭化珪素半導体装置の製造方法であって、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の立体角が第2の立体角より大きくなるように第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)の深さおよび、第1の開口部(3)および第2の開口部(5)の形状を設定し、エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、炭化珪素半導体基板(1)の表面を平坦化する工程において、炭化珪素半導体基板(1)のうち第2のトレンチ(4)が形成されていた部分に炭化珪素半導体基板(1)の表面が凹まされた凹部(7)が形成されるようにエピタキシャル層(6)の膜厚を設定することを特徴としている。
このような炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、第1の立体角が第2の立体角より大きくなるように第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成しているので、第1のトレンチ(2)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートを第2のトレンチ(4)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートより高くすることができる。このため、第1のトレンチ(2)内および第2のトレンチ(4)内にエピタキシャル層(6)を成長させた際に、第1のトレンチ(2)内はエピタキシャル層(6)が埋め込まれた状態とすることができ、第2のトレンチ(4)内はエピタキシャル層(6)が完全に埋め込まれていない状態とすることができる。すなわち、SiC基板1の表面を平坦化した際に、SiC基板(1)のうち第2のトレンチ(4)が形成されていた部分に表面が凹まされた凹部(7)が形成されている状態とすることができる。
例えば、請求項2に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の開口部(3)および第2の開口部(5)を四角形状とし、第1の開口部(3)の短辺の長さに対する長辺の比が3以上であり、第2の開口部(5)の短辺の長さに対する長辺の長さの比が3未満である第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成することができる。
さらに、請求項3の記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の開口部(3)および第2の開口部(5)を四角形状とし、第1の開口部(3)の短辺の長さに対する長辺の長さの比が10以上であり、第2の開口部の短辺の長さに対する長辺の長さの比が3未満である第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成してもよい。このような炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、第1の立体角をほぼ最大にすることができる。
また、請求項4に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の開口部(3)および第2の開口部(5)を四角形状とし、第1のトレンチ(2)の深さに対する第1の開口部(3)の長辺の長さの比が3以上であり、第2のトレンチ(4)の深さに対する第2の開口部(5)の長辺の長さの比が3未満である第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成することができる。
さらに、請求項5に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の開口部(3)および第2の開口部(5)を四角形状とし、第1のトレンチ(2)の深さに対する第1の開口部(3)の長辺の長さの比が10以上であり、第2のトレンチ(4)の深さに対する第2の開口部(5)の長辺の長さの比が3未満である第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成してもよい。このような炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、第1の立体角をほぼ最大にすることができる。
また、請求項6または請求項7に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)を形成する工程および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第2の開口部(5)を正方形状、正多角形、または円形である第2のトレンチ(4)を形成してもよい。
また、請求項8に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の立体角が1.9sr以上となるように第1のトレンチ(2)を形成すると共に、第2の立体角が1.9sr以下となるように第2のトレンチ(4)を形成し、エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、エピタキシャル層(6)を成長させる温度を1500℃以上としてもよい。
このような炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、第1のトレンチ(2)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートを第2のトレンチ(4)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートより高くすることができる。また、エピタキシャル層(6)の成長温度を1500℃とした際には、第1のトレンチ(2)内に空洞を形成させずにエピタキシャル層(6)を成長させることができ、第2のトレンチ(4)内に空洞を形成させながらエピタキシャル層(6)を成長させることができる。
また、請求項9に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の立体角が0.9sr以上となるように第1のトレンチ(2)を形成すると共に、第2の立体角が0.9sr以下となるように第2のトレンチ(4)を形成し、エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、エピタキシャル層(6)を成長させる温度を1600℃以上としてもよい。
このような炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、第1のトレンチ(2)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートを第2のトレンチ(4)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートより高くすることができる。また、エピタキシャル層(6)の成長温度を1600℃とした際には、第1のトレンチ(2)内に空洞を形成させずにエピタキシャル層(6)を成長させることができ、第2のトレンチ(4)内に空洞を形成させながらエピタキシャル層(6)を成長させることができる。
さらに、請求項10に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の開口部(3)の短辺の長さに対する第1のトレンチ(2)の深さの比を1.1以下となるように第1のトレンチ(2)を形成し、エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、エピタキシャル層(6)を成長させる温度を1500℃以上としてもよい。
このような炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、第1のトレンチ(2)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートを第2のトレンチ(4)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートより高くすることができる。また、エピタキシャル層(6)の成長温度を1500℃とした際には、第1のトレンチ(2)内に空洞を形成させずにエピタキシャル層(6)を成長させることができ、第2のトレンチ(4)内に空洞を形成させながらエピタキシャル層(6)を成長させることができる。
また、請求項11に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の開口部(3)の短辺の長さに対する第1のトレンチ(2)の深さの比を2.5以下となるように第1のトレンチ(2)を形成し、エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、エピタキシャル層(6)を成長させる温度を1600℃以上としてもよい。
このような炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、第1のトレンチ(2)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートを第2のトレンチ(4)の底部のエピタキシャル層(6)の成長レートより高くすることができる。また、エピタキシャル層(6)の成長温度を1600℃とした際には、第1のトレンチ(2)内に空洞を形成させずにエピタキシャル層(6)を成長させることができ、第2のトレンチ(4)内に空洞を形成させながらエピタキシャル層(6)を成長させることができる。
また、請求項12に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第1の開口部(3)が長方形状である第1のトレンチ(2)を複数並べてストライプ状に形成すると共に、第2の開口部(5)を正方形状として第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成して、第1の開口部(3)の短辺の長さに対する長辺の比を10以上にすると共に、第1の開口部(3)の短辺をW1、第1のトレンチ(2)の深さをD1、第2の開口部(5)の一辺の長さをW2として、W2/W1≦0.38(D1/W1)+1.31となるようにしてもよい。
また、請求項13に記載の発明のように、第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成する工程では、第2の領域に複数の第2のトレンチ(4)を形成し、複数の第2のトレンチ(4)が全体として文字、数字、図形および記号のいずれかを構成するように第2のトレンチを形成するようにしてもよい。
このような炭化珪素半導体装置の製造方法によれば、第2のトレンチ(4)をアライメントマークとして利用することができると共に、第1の領域に形成された第1のトレンチ(2)を判別する目印とすることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態を適用したSiC半導体装置の製造方法について説明する。図1は本実施形態の製造方法により製造したpn接合構造およびアライメントマークを備えたSiC基板1の斜視断面図である。この図に基づいて本実施形態のSiC半導体装置の構造について説明する。
図1に示されるように、n型のSiC基板1が第1の領域R1と第2の領域R2とに区画されている。第1の領域R1は最終的にデバイス、例えば、MSOFETが形成される部分であり、第2の領域R2は、第1の領域R1にデバイスが形成される際に使用されるアライメントマークが形成される部分である。
第1の領域R1にはSiC基板1に第1のトレンチ2が複数並べられてストライプ状に形成されており、第1のトレンチ2の開口部(以下第1の開口部という)3が長方形状とされている。そして、第1の開口部3は長辺の長さが短辺の長さの20倍とされており、第1のトレンチ2の深さは第1の開口部3の短辺の長さの2倍とされている。
第2の領域R2にはSiC基板1に第2のトレンチ4が複数形成されており、第2のトレンチ4の開口部(以下第2の開口部という)5が正方形状とされている、そして第2の開口部5は一辺の長さが第1の開口部3の短辺の長さと等しくされている。また、第2のトレンチ4の深さは第1のトレンチ2の深さと等しくされている。
また、第1のトレンチ2内にはp型のエピタキシャル層6が埋め込まれているが、第2のトレンチ4内にはエピタキシャル層6が完全に埋め込まれておらずSiC基板1の表面が凹まされた凹部7が形成された状態になっている。
このように、領域R1では、第1のトレンチ2内に埋めこまれたエピタキシャル層6とSiC基板1とでpn接合構造が形成されており、このpn接合構造を利用してデバイスが形成される。また、領域R2に形成された凹部7は第1の領域R1にデバイスが形成される際にアライメントマークとして使用される。
次に、本実施形態のSiC半導体装置の製造工程について説明する。
図2(a)〜(c)、図3(a)および(b)に本実施形態のSiC半導体装置の製造工程を示す。図2および図3に基づいて本実施形態のSiC半導体装置の製造工程について説明する。なお、紙面右側の図がSiC基板1の上面レイアウト図を示し、紙面左側の図が紙面右側の図のA−A断面図を示している。また、SiC基板1のうち、直線L1の右側が第1の領域R1であり、直線L2の左側が第2の領域R2である。
まず、図2(a)に示されるように、SiC基板1のn型基板を用意し、SiC基板1の表面にトレンチエッチングを行う際のマスクとなるLTO膜8を形成する。
次に、図2(b)に示されるように、図示しないマスクを用いて例えば、フォトエッチングにより、第1のトレンチ2および第2のトレンチ4が形成される部分のLTO膜8をSiC基板1の表面から除去する。この際に、LTO膜8が除去されることで露出したSiC基板1の表面が第1の領域R1では長方形状とされ、第2の領域R2では正方形状とされている。この長方形状の長辺の長さは短辺の長さの20倍とされており、正方形状の一辺の長さは長方形状の短辺の長さと等しくされている。
続いて、図2(c)に示されるように、SiC基板1にLTO膜8をマスクとしてドライエッチングなどを行うことで、第1のトレンチ2および第2のトレンチ4を形成する。具体的には、第1の領域R1に、第1の開口部3が長方形状となるように第1のトレンチを形成する。このとき、第1の開口部の長辺の長さが短辺の長さの20倍となり、第1のトレンチ2の深さが第1の開口部の短辺の長さの2倍となるようにする。また、第2の領域R2に、第2の開口部5が正方形状となるように第2のトレンチ4を形成する。このとき、第2の開口部5の一辺の長さが第1の開口部3の短辺の長さと等しくなり、第2のトレンチ4の深さが第1のトレンチ2の深さと等しくなるようにする。
ここで、図4に図2(a)〜(c)の工程をウェハ上に形成したときの一例を示す。図4に示されるように、ウェハは複数の第1の領域R1と第2の領域R2とに区画されている。そして、各第1の領域R1には複数の第1のトレンチ2がストライプ状に形成されている。また、第2の領域R2にも、複数の第2のトレンチ4が形成されている。この第2の領域R2は、後述する図3(b)の工程を行った後に第1の領域R1にデバイスを構成する際にアライメントマークとして利用される部分であり、また各第1の領域R1に構成されたデバイスをダイシングカット等により分離する際に切り取られる部分である。このため、第2の領域R2はウェハの外周端部側に形成されている。
また、上記第1の開口部3および第2の開口部5の形状と第1のトレンチ2および第2のトレンチ4の深さとは上記の実験結果および計算により定められている。
すなわち、上記のように、トレンチ内にエピタキシャル層6を成長させる場合には、トレンチ底部のエピタキシャル層6の成長レートが立体角に依存しており、立体角が大きい方がトレンチ底部の成長レートが高いため、第1のトレンチ2の立体角(以下、第1の立体角という)が第2のトレンチ4の立体角(以下、第2の立体角という)より大きくなるよう構成する。本実施形態では、第1の立体角を0.99sr、第2の立体角を0.24srとしている。
続いて、図3(a)に示されるように、SiC基板1の表面に配置されているLTO膜2を、例えばフッ酸洗浄などにより除去し、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、1600℃で第1のトレンチ2内および第2のトレンチ4内にエピタキシャル層6を成長させる。このとき、上記のように第1の立体角が第2の立体角より大きくなるように構成されているため、第1のトレンチ2は第2のトレンチ4よりトレンチ底部のエピタキシャル層6の成長レートが高くなり、第1のトレンチ2は第2のトレンチ4より速くエピタキシャル層6で埋め込まれる。
また、このエピタキシャル層6を成長させる際の温度設定も以下の実験結果に基づいて定められている。なお、実験は、開口部が長方形状のトレンチの短辺の長さを開口部が正方形状のトレンチの一辺の長さと等しくし、長方形状のトレンチの長辺の長さを短辺の長さの20倍として行った。図5はトレンチ内に空洞が発生する領域を示した図であり、開口部の短辺の長さに対するトレンチの深さの比および立体角の関係について示している。図5(a)は1500℃でエピタキシャル層6を成長させた場合にトレンチ内に空洞が形成される領域を示した図であり、図5(b)は1600℃でエピタキシャル層6を成長させた場合にトレンチ内に空洞が形成される領域を示した図である。なお、図5中では、開口部が正方形状であるトレンチの立体角を実線で表すと共に、開口部が長方形状であるトレンチの立体角を破線で表している。
図5に示されるように、エピタキシャル層6を成長させる際の温度が1600℃である場合には、トレンチの立体角が0.8sr以上であればトレンチ内に空洞を形成させずにエピタキシャル層6を成長させることができ、トレンチの立体角が0.8sr以下であればトレンチ内に空洞を形成させてエピタキシャル層6を成長させることができる。
このため、本実施形態では、第1の立体角を0.8sr以上の値である0.99srとしており、また、第2の立体角を0.8sr以下の値である第2の立体角が0.24srとしている。したがって、1600℃でエピタキシャル層6を成長させることで第1のトレンチ2内では空洞を形成させずにエピタキシャル層6を成長させることができ、第2のトレンチ4内では空洞を形成させながらエピタキシャル層6を成長させることができる。
なお、図5に示されるように、開口部が長方形状であるトレンチに空洞を形成させずにエピタキシャル層6を成長させることが可能な開口部の短辺の長さに対するトレンチの深さの比は、エピタキシャル層6を成長させる温度が1500℃である場合には1.1以下であればよく、1600℃である場合には2.5以下であればよい。
このため、本実施形態では、第1の開口部3の短辺の長さに対する第1のトレンチ2の深さの比を2.5以下の値である2としている。したがって、1600℃でエピタキシャル層6を成長させることで第1のトレンチ2内に空洞を形成させずにエピタキシャル層6を成長させることができる。
次に、図3(b)に示されるように、例えば、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法等により、エピタキシャル層6のうちSiC基板1の表面に堆積した部分を除去してエピタキシャル層6を第1のトレンチ内2および第2のトレンチ4内に残すことによりSiC基板1の表面を平坦化する。本実施形態では、この平坦化工程を行うと、第2のトレンチ4内が完全にエピタキシャル層6が埋め込まれていないので、SiC基板1のうち第2のトレンチ4が形成されていた部分にSiC基板1の表面から凹まされた凹部7が形成されている状態になる。すなわち、第1の領域R1は第1のトレンチ2内にエピタキシャル層6が埋め込まれているのでデバイスとして利用することができ、第2の領域R2は第2のトレンチ4が形成されていた部分に凹部7が形成されているので、この凹部7をアライメントマークとして利用することができる。
このようなSiC半導体装置の製造方法によれば、第1の立体角が第2の立体角より大きくなるように第1のトレンチ2および第2のトレンチ4を形成しているので、第1のトレンチ2底部のエピタキシャル層6の成長レートを第2のトレンチ4底部のエピタキシャル層6の成長レートより高くすることができる。このため、第1のトレンチ2内および第2のトレンチ4内にエピタキシャル層6を成長させた際に、第1のトレンチ2内はエピタキシャル層6が埋め込まれた状態とすることができ、第2のトレンチ4内はエピタキシャル層6が完全に埋め込まれていない状態とすることができる。すなわち、SiC基板1の表面を平坦化した際に、SiC基板1のうち第2のトレンチ4が形成されていた部分に表面が凹まされた凹部7が形成されている状態とすることができる。
また、本実施形態では第2の立体角を0.24srとしており、エピタキシャル層6の成長を十分に行った際でも第2のトレンチ4内に空洞が形成されるようにしているので、エピタキシャル層6の成長時間を詳細に設定しなくてもエピタキシャル層6を平坦化した際にSiC基板1の表面に凹部7が形成されている状態とすることができる。
さらに、本実施形態の製造方法によれば、エピタキシャル層6を成長させた後に新たにアライメントマークとして利用されるトレンチを形成する必要がなく製造工程を増加させることもない。
(他の実施形態)
上記第1実施形態では、第1の開口部3が長方形状で深さが第1の開口部3の短辺の長さの2倍である第1のトレンチ2と、第2の開口部5が正方形状で一辺の長さが第1の開口部の短辺の長さと等しく深さが第1のトレンチ2と等しい第2のトレンチ4とを例に挙げて説明したがもちろんこれに限定されるものではない。例えば、上記第1実施形態において、第1のトレンチ2および第2のトレンチ4の深さを第1の開口部3の短辺の長さと等しくしてもよい。この場合は第1の立体角が1.9srとなり、第2の立体角が0.83srとなるので、上記製造工程の図3(a)の工程において、1500℃でエピタキシャル層6を成長させれば、第1のトレンチ2内に空洞を形成させずにエピタキシャル層6を成長させることができ、第2のトレンチ4内に空洞を形成させながらエピタキシャル層6を成長させることができる。
また、上記第1実施形態では第2の開口部5を正方形状としたがこれに限定されるものではなく、例えば、第1のトレンチ2と同じく第2の開口部5を長方形状としてもよい。図6(a)は、開口部の短辺の長さに対する長辺の長さの比と立体角の関係を示す図であり、図6(b)は、トレンチの深さに対する開口部の長辺の長さの比と立体角の関係を示す図である。なお、図6中Dはトレンチの深さを表し、Wは開口部の短辺の長さを示している。図6に示されるように、第1の開口部3および第2の開口部5を共に長方形状とし、第1のトレンチ2および第2のトレンチ4において、開口部の短辺の長さに対するトレンチの深さの比を等しくした場合には、第1の開口部3の長辺の長さを第2の開口部の長辺の長さより長くすれば、第1の立体角を第2の立体角より大きくすることができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、図6(a)から、開口部の短辺の長さに対する長辺の長さの比が10以上である場合には立体角がほとんど変化せず、開口部の短辺の長さに対する長辺の長さの比が3未満である場合に立体角の変化が大きいことが分かる。同様に、図6(b)から、トレンチの深さに対する長辺の長さの比が10以上である場合には立体角がほとんど変化せず、トレンチの深さに対する長辺の長さの比が3未満である場合には立体角の変化が大きいことが分かる。
このため、第1の開口部3の短辺の長さに対する長辺の長さの比を3以上となるように第1のトレンチ2を形成し、第2の開口部5の短辺の長さに対する長辺の長さの比を3未満となるように第2のトレンチ5を形成してもよい。このように第1のトレンチ2と第2のトレンチ4とを形成しても、第1の立体角を第2の立体角より大きくすることができ、上記第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。もちろん、図6(a)に示されるように、開口部3の短辺の長さに対する長辺の長さの比が10以上となるように第1のトレンチ2を形成すれば第1の立体角をほぼ最大にすることができる。
同様に、第1のトレンチ2の深さに対する第1の開口部3の長辺の長さの比を3以上となるように第1のトレンチ2を形成し、第2のトレンチ4の深さに対する第2の開口部の長辺の長さの比を3未満となるように第2のトレンチを形成してもよい。このように第1のトレンチ2と第2のトレンチ4とを形成すれば、第1の立体角を第2の立体角より大きくすることができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。この場合も、第1のトレンチ2の深さに対する第1の開口部3の長辺の長さの比が10以上となるように第2のトレンチを形成すれば第1のトレンチ2の立体角をほぼ最大とすることができる。
さらに、上記第1実施形態では、第1の開口部3の短辺の長さと第2の開口部5の一辺の長さとを等しく構成しているがもちろん第1の開口部3の短辺の長さおよび第2の開口部の一辺の長さはこれに限定されるものではない。図7は、開口部が長方形状のトレンチと開口部が正方形状のトレンチとの立体角が等しくなる際の立体角の関係を示した図であり、開口部が長方形状のトレンチの短辺の長さと開口部が正方形状のトレンチの一辺の長さとの関係について示している。なお、長方形状のトレンチは長辺の長さを短辺の長さの20倍とし、長方形状のトレンチと正方形状のトレンチとの深さを等しくしている。また、図7中実線が実際の長方形状のトレンチの立体角と正方形状のトレンチの立体角とが等しくなる場合の立体角を示しており、破線は実線を近似した1次関数を示している。
図7に示されるように、実線の下側の部分では長方形状のトレンチの立体角が正方形状のトレンチの立体角より大きくなり、実線の上側の部分では長方形状のトレンチの立体角が正方形状のトレンチの立体角より大きくなる。このため、図7中実線の下側の部分となるように、第1のトレンチ2および第2のトレンチ4を形成すれば第1の立体角を第2の立体角より大きくすることができる。以下に、第1の立体角が第2の立体角より大きくなるように実線を近似した破線の式を示す。
(数1)W2/W1≦0.38(D1/W1)+1.31
ここで、第1のトレンチ2の深さがD1、第1の開口部3の短辺の長さをW1、第2の開口部5の一辺の長さがW2としている。つまり、この式を満たすように第1のトレンチ2と第2のトレンチ4とを形成すれば、第1の立体角を第2の立体角より大きくすることができ、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、上記では第2の開口部5が四角形状である第2のトレンチ4を説明したが、第2の開口部5の形状はこれに限定されるものではない。図8(a)および図8(b)は他の実施形態にかかる第2の開口部5を示す図である。図8に示されるように、第2の開口部5は円形または正六角形状でもよく、第2の立体角が第1の立体角より小さければ上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、上記の製造方法において、第2のトレンチ内4に空洞を形成させないでエピタキシャル層6を成長させる第2の立体角を設定した場合には、図2(e)の工程の後にSiC基板1のうち第2のトレンチ4が形成されていた部分にSiC基板1の表面から凹まされた凹部7が形成されている状態にするために、図2(d)の工程でエピタキシャル層6の膜厚を設定することが好ましい。
また、図5において、同一ウェハ上に形成した異なるデバイスを識別するため、例えば、第1の領域R1毎に幅の異なる第1のトレンチを形成する際に、第1の領域R1毎の第1のトレンチ2を区別するための目印として、第2のトレンチ4を複数形成して全体として、文字、記号、数字または図形等を構成するようにしてもよい。例えば、図9は、複数の第2のトレンチ4により数字を形成した場合の一例である。図9に示されるように、1または2という数字が示されるように第2のトレンチ4を複数形成してもよい。このように第2のトレンチ4を形成しておけば、例えば、第1の領域R1に異なる幅の第1のトレンチ2を形成しても、第2のトレンチ4を目印として用いることができるので、第1の領域R1に形成された第1のトレンチ2が最終的にどのデバイスに適用されるのか等を判別することができる。この場合の第2のトレンチ4はもちろんアライメントマークとしても利用することができる。
本発明の第1実施形態におけるSiC半導体装置の斜視断面図を示す図である。 図1に示すSiC半導体装置の製造工程を示した図である。 図1に示すSiC半導体装置の製造工程を示した図である。 図2に示すSiC半導体装置の製造工程をウェハ上に形成したときの一例を示す図である。 (a)および(b)は、トレンチ内に空洞が発生する領域を示した図である。 (a)は、開口部の短辺の長さに対する長辺の長さの比と立体角の関係を示す図であり、(b)は、トレンチの深さに対する開口部の長辺の長さの比と立体角の関係を示す図である。 開口部が長方形状のトレンチと開口部が正方形状のトレンチとの立体角が等しくなる際の立体角について示した図である。 (a)および(b)は本発明の他の実施形態にかかる第2の開口部を示す図である。 (a)および(b)は、複数の第2のトレンチにより数字を構成した場合の一例を示す図である。 開口部の短辺の長さとトレンチ底部の成長レートについての結果を示した図である。 (a)は開口部が正方形状のトレンチにエピタキシャル層を成長させた際のトレンチの断面図を示す図であり、(b)は開口部が長方形状のトレンチにエピタキシャル層を成長させた際のトレンチの断面図を示す図である。 立体角の定義を示す図である。 (a)および(b)は立体角の求め方を示す図である。
符号の説明
1 SiC基板
2 第1のトレンチ
3 第1の開口部
4 第2のトレンチ
5 第2の開口部
6 エピタキシャル層
7 凹部

Claims (13)

  1. デバイスが形成される第1の領域と、前記第1の領域にデバイスが形成される際に使用されるアライメントマークが形成される第2の領域とを同一基板上に有する炭化珪素半導体基板(1)を用意する工程と、
    前記炭化珪素半導体基板(1)のうち、前記第1の領域に第1のトレンチ(2)を形成すると共に、前記第2の領域に第2のトレンチ(4)を形成する工程と、
    前記第1のトレンチ(2)内および第2のトレンチ(4)内にエピタキシャル層(6)を成長させる工程と、
    前記エピタキシャル層(6)のうち前記炭化珪素半導体基板(1)の表面に堆積した部分を除去して前記エピタキシャル層(6)を前記第1のトレンチ(2)内および前記第2のトレンチ(4)内に残すことにより、前記炭化珪素半導体基板(1)の表面を平坦化する工程と、を有する炭化珪素半導体装置の製造方法であって、
    前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記炭化珪素半導体基板(1)のうち、前記第1のトレンチ(2)が形成されることにより構成された開口部を第1の開口部(3)、前記第2のトレンチ(4)が形成されることにより構成された開口部を第2の開口部(5)とし、前記第1のトレンチ(2)の底面の中心とを中心とする球の表面積のうち前記第1のトレンチ(2)の底面の中心から前記第1の開口部(3)の端部を通る半直線にて切り取られる部分を第1の立体角、前記第2のトレンチ(4)の底面の中心を中心とする球の表面積のうち前記第2のトレンチ(4)の底面の中心から前記第2の開口部(5)の端部を通る半直線にて切り取られる部分を第2の立体角として、前記第1の立体角が前記第2の立体角より大きくなるように前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)の深さおよび、前記第1の開口部(3)および前記第2の開口部(5)の形状を設定し、
    前記エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、前記炭化珪素半導体基板(1)の表面を平坦化する工程において、前記炭化珪素半導体基板(1)のうち前記第2のトレンチ(4)が形成されていた部分に前記炭化珪素半導体基板(1)の表面が凹まされた凹部(7)が形成されるように前記エピタキシャル層(6)の膜厚を設定することを特徴とする炭化珪素半導体装置の製造方法。
  2. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第1の開口部(3)および前記第2の開口部(5)を四角形状とし、前記第1の開口部(3)の短辺の長さに対する長辺の比が3以上であり、前記第2の開口部(5)の短辺の長さに対する長辺の長さの比が3未満である前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第1の開口部(3)および前記第2の開口部(5)を四角形状とし、前記第1の開口部(3)の短辺の長さに対する長辺の長さの比が10以上であり、前記第2の開口部の短辺の長さに対する長辺の長さの比が3未満である前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  4. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第1の開口部(3)および前記第2の開口部(5)を四角形状とし、前記第1のトレンチ(2)の深さに対する前記第1の開口部(3)の長辺の長さの比が3以上であり、前記第2のトレンチ(4)の深さに対する前記第2の開口部(5)の長辺の長さの比が3未満である前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第1の開口部(3)および前記第2の開口部(5)を四角形状とし、前記第1のトレンチ(2)の深さに対する前記第1の開口部(3)の長辺の長さの比が10以上であり、前記第2のトレンチ(4)の深さに対する前記第2の開口部(5)の長辺の長さの比が3未満である前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1のトレンチ(2)を形成する工程および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第2の開口部(5)が正方形状である前記第2のトレンチ(4)を形成することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1のトレンチ(2)を形成する工程および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第2の開口部(5)が正多角形であるか、または円形である前記第2のトレンチ(4)を形成することを特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  8. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第1の立体角が1.9sr以上となるように前記第1のトレンチ(2)を形成すると共に、前記第2の立体角が1.9sr以下となるように前記第2のトレンチ(4)を形成し、前記エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、前記エピタキシャル層(6)を成長させる温度を1500℃以上とすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  9. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第1の立体角が0.9sr以上となるように前記第1のトレンチ(2)を形成すると共に、前記第2の立体角が0.9sr以下となるように前記第2のトレンチ(4)を形成し、前記エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、前記エピタキシャル層(6)を成長させる温度を1600℃以上とすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  10. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第1の開口部(3)の短辺の長さに対する前記第1のトレンチ(2)の深さの比を1.1以下となるように前記第1のトレンチ(2)を形成し、前記エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、前記エピタキシャル層(6)を成長させる温度を1500℃以上とすることを特徴とする請求項3に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  11. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第1の開口部(3)の短辺の長さに対する前記第1のトレンチ(2)の深さの比を2.5以下となるように前記第1のトレンチ(2)を形成し、前記エピタキシャル層(6)を成長させる工程では、前記エピタキシャル層(6)を成長させる温度を1600℃以上とすることを特徴とする請求項3に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  12. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第1の開口部(3)が長方形状である前記第1のトレンチ(2)を複数並べてストライプ状に形成すると共に、前記第2の開口部(5)を正方形状として第1のトレンチ(2)および第2のトレンチ(4)を形成して、前記第1の開口部(3)の短辺の長さに対する長辺の比を10以上にすると共に、前記第1の開口部(3)の短辺をW1、第1のトレンチ(2)の深さをD1、前記第2の開口部(5)の一辺の長さをW2とて、W2/W1≦0.38(D1/W1)+1.31となるようにする事を特徴とする請求項1に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
  13. 前記第1のトレンチ(2)および前記第2のトレンチ(4)を形成する工程では、前記第2の領域に複数の前記第2のトレンチ(4)を形成し、複数の前記第2のトレンチ(4)が全体として文字、数字、図形および記号のいずれかを構成するように前記第2のトレンチを形成する事を特徴とする請求項1ないし12のいずれか1つに記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。
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