JP4924144B2 - 光通信モジュール及び半導体レーザ出力制御方法 - Google Patents

光通信モジュール及び半導体レーザ出力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、光通信モジュール及び半導体レーザ出力制御方法に係り、特に光通信に利用される光導波路型光回路を用いた光通信モジュール及び半導体レーザ出力制御方法に関する。
従来、光通信は、いわゆる基幹系ネットワークに適用されていた。しかし、近年においては、光通信は、FTTH(Fiber To The Home)と称されるように、基幹系ネットワークから延びユーザの使用環境に繋がる加入者系ネットワークに対して急速に適用範囲が拡大している。そして、光通信に関する技術開発として、加入者系ネットワークに適用することを想定した技術及び製品に対しても注力されるようになっている。
一般に、加入者系ネットワークにおいて使用される光通信モジュールには、基幹系ネットワークに用いられるモジュールよりも小型化及び低コスト化が要求される。そのため、適用される光通信モジュールとしては、光導波路等を使用して送信機能と受信機能を一体化した光送受信モジュールが主流となりつつある。
送信機能と受信機能を一体化した光送受信モジュールとして、双方向送受信光モジュールに関する技術が開示されている(特許文献1参照)。この技術では、光導波回路チップと受発光素子とを集積し、モジュールの小型化を実現している。
一方で、半導体レーザ(以下、単に「LD」という)の発光効率は、高温で低下し低温で増加する特性を持つ。そこで、光通信モジュールのファイバ光出力が一定となるように駆動させるため、LDの駆動電流を高温で増加させ、かつ、低温で低下させる技術が知られており、その様な技術において回路構成を簡易化した技術も開示されている(特許文献2参照)。
特開平4−306603号公報 特開平3−9587号公報
ところで、実際の使用の際には、LDの駆動電流Iopの上限は、LDを駆動するためのLD回路の駆動能力によって制限される。また、駆動電流の下限は、パルスマスク規格を満足するために必要な緩和振動周波数により制限され、低すぎるとパルスマスク規格を満足できなくなる。このため、光送信モジュールには広い温度領域に対して狭い駆動電流Iop範囲が要求される。
上述の通り、加入者系ネットワークに用いられる光トランシーバ等の装置では、厳しい価格が要求されおり、コスト低減のためには高歩留りでの光モジュール製造が必須となる。光導波路を使用した従来タイプの光送信モジュールでは、上述の通り広範囲の温度領域に対して狭い駆動電流の範囲が要求される。そのためには、LDの出力光が光ファイバから出力されるまでの経路の光損失ばらつきを抑える必要がある。しかし、上述の技術では、このような課題を解消することが想定されておらず、依然として、製造時の歩留り低下及びそれに伴う生産効率の低下、コスト上昇といった課題があり、これら課題を解決することが求められている。
本発明は、以上のような状況に鑑みなされたものであって、その目的は、LDの出力光が光ファイバから出力されるまでの光損失ばらつき許容値を広げた、光通信モジュールを実現することにある。
本発明に係る装置は、光通信モジュールに関する。この装置は、半導体レーザの出力光を、接続される光ファイバへ所定値の出力で送出する光通信モジュールであって、前記半導体レーザを発振する半導体レーザ素子と、前記発振された半導体レーザの出力光が透過する際に、前記半導体レーザの出力光の一部を除去可能とすると共に、前記半導体レーザの出力光の除去の量が前記半導体レーザの発振波長及び周囲温度によって変化する光量調整部と、前記光量調整部によって除去される前記半導体レーザの出力光の量にもとづいて、前記光ファイバへの送出の出力が前記所定値となるように前記半導体レーザを発振するための駆動電流を制御する駆動制御部と、を備え、前記光量調整部は、前記半導体レーザの出力光の一部を分岐させることにより、前記半導体レーザの出力光の一部を除去して前記光ファイバへ所定値で出力するとともに、周囲温度低下に伴い除去する比率が増加する特性の光方向性結合器であって、前記駆動制御部は、前記制御する駆動電流の値が前記使用温度範囲で前記半導体レーザを駆動可能な範囲になるように制御する際に、前記光方向性結合器による前記周囲温度の低下に伴う前記除去率の増加特性を反映させて、前記周囲温度に応じた駆動電流に制御して前記半導体レーザを駆動する
また、前記制御する駆動電流の値が前記使用温度範囲で前記半導体レーザを駆動可能な範囲は、パルスマスク規格を充足する下限値以上の範囲であってもよい。
また、前記光量調整部は、前記半導体レーザの発振波長が所定値から離間するにしたがって前記半導体レーザの出力光の除去する量が多くなるように調整してもよい。
また、前記半導体レーザの周囲温度を検出する温度検知部を有してもよい。
また、前記駆動制御部は、前記周囲温度に応じた前記半導体レーザの駆動電流の値が記憶された記憶部を有してもよい
また、前記光方向性結合器により分岐された半導体レーザの出力光を吸収する光吸収体であってもよい
本発明によれば、LDの出力光が光ファイバから出力されるまでの光損失ばらつき許容値を広げた、光通信モジュールを実現できる。これにより、光通信モジュールの製造歩留り向上及びコスト低減が可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。本実施形態では、平面光導波型光回路(Planar Light wave Circuit:以下単に「PLC」ともいう)上のLD光入力ポート側の光導波路上に光方向性結合器を設置しLDの出力光を分岐することで、使用温度範囲において光通信モジュールの駆動電流Iopをパルスマスク規格の満足する領域に制御することを可能とする。なお、実施の形態では、光通信モジュールとして、送受信機能を有する光送受信モジュールを例示するが、送信機能のみの光送信モジュールにも適用できる。
図1は、本実施形態に係るPLCチップ1を含む光送受信モジュール50の構成を示す概略概念図である。PLCチップ1上には第1及び第2の光導波路2,3が形成されており、第1の光導波路2上には方向性結合器4が設置されている。PLCは、石英基板上に光ファイバ製造技術と半導体微細加工技術とを用いて作られる石英ガラス光導波路の回路である。
PLCチップ1上にはLD搭載部、受信用フォトダイオード(PD)搭載部、ファイバ搭載部が形成されており、それぞれの搭載部にLD素子5、受信用のPD素子6、光ファイバ7が実装さされている。また第1の光導波路2と第2の光導波路3の交差部にはWDM(波長分割多重:Wavelength Division Multiplexing)フィルタ8が貼り付けられている。また方向性結合器4の端部にはLD光吸収体9が設置される。LD素子5、PD素子6、光ファイバ7、WDMフィルタ8、LD光吸収体9は、一般的に光通信のモジュールで利用されているものでよい。また、光送受信モジュール50は、LD素子5の駆動を制御する駆動電流制御部30を有している。
図2は、駆動電流制御部30の機能ブロック図である。駆動電流制御部30は、LD素子5を駆動するLD駆動回路31と、LD駆動回路31がLD素子5に供給する駆動電流を制御する電流制御回路32を有する。駆動電流の制御は、フィード・フォワードAPC(自動出力調整)方式による。さらに、電流制御回路32は、周囲温度を測定する温度センサ33と、後述する各周囲温度に対応した駆動電流(バイアス電流、変調電流)の関係を記録した記憶部34とを備える。
図1に戻り、LD素子5によって発振されたLDの出力光である送信光Pinは、第1の光導波路2に結合して第1の光導波路2内を伝播する。第1の光導波路2内を伝播する際に、送信光Pinは、方向性結合器4を透過する。その際に送信光Pinは、透過光Ptと分岐光Pcに分岐し、透過光PtがWDMフィルタ8へ伝播する。そして、透過光PtはWDMフィルタ8で全反射され、第2の導波路3から光ファイバ7を通過して伝送路へ伝播していく。
また、分岐光Pcは、光送受信モジュール50内部で迷光となり受信用のPD素子6に回り込んだ場合に受信感度劣化を引き起こすことがある。このため、LD光吸収体9によって分岐光Pcが吸収される。一方、送信光Pinとは異なる波長の受信光Prは、伝送路から光ファイバ7を通過した後に第2の光導波路3内を伝播し、WDMフィルタ8を透過して受信用PD素子6で受光される。つまり、WDMフィルタ8は、送信光Pin(透過光Pt)の波長の光を反射し、受信光Prの波長の光を透過する特性を有する。
図3は、方向性結合器4の構造を示した概念図である。方向性結合器4は、透過光用導波路21に入力された送信光Pinを、近接延伸部23において、そのまま透過光用導波路21を伝播する透過光Ptと、分岐光用導波路22を伝搬する分岐光Pcとに分岐する。また、透過光Ptと分岐光Pcの比は、近接延伸部23の結合長Lと、近接延伸部23における透過光用導波路21と分岐光用導波路22との導波路間距離dにより制御できる。
また、方向性結合器4の分岐比は波長依存性を持っている。つまり、透過光Ptと分岐光Pcとの分岐の割合は、LD素子5の発振波長及び周囲温度に応じて変化する。上述の結合長Lと導波路間距離dを所望の値に設定しても、周囲温度が変化すると、方向性結合器4自体の特性として、透過光Ptと分岐光Pcとの分岐の割合が変化する。さらに、LDは、周囲温度が変化すると、発振波長が線形的にシフトする特性を有する。発振波長がシフトすると、方向性結合器4では、透過光Ptと分岐光Pcとの分岐の割合が変化する。したがって、使用するLD素子5の波長温度特性に合わせて方向性結合器4の分岐比を最適化することで、特定の温度で分岐光Pcを増加させることを可能とする。
図4は、方向性結合器4のLDの出力光の波長における結合損失Pc/Pin特性の一例を示す図である。方向性結合器4の結合損失Pc/Pin特性では、波長が1325nm付近において、結合損失Pc/Pinが0となっている。波長が1325nmから離れるにつれて、結合損失Pc/Pinが増加する。例えば、波長が1300nm付近では、結合損失Pc/Pinは、0.12程度となっている。つまり、送信光Pinのうち、約12%が分岐光Pcとなり、光ファイバ7に導出される透過光Ptは、送信光Pinの約88%である。また、波長が1340nmの場合、結合損失Pc/Pinは0.03程度となっている。
図5は、LD素子5の発振波長と方向性結合器4の結合損失Pc/Pinの温度変化の一例を示す図である。LD素子5の発振波長は、周囲温度が上昇するにしたがって、線形的に増加する。例えば、周囲温度が0℃のときに発振波長が約1300nmであるLDは、75℃のとき約1325nmとなる。
また、結合損失Pc/Pinに関しては、周囲温度が約75℃以上のとき、概ね0である。つまり、送信光Pinのほぼ100%が透過光Ptとなる。そして、周囲温度が75℃より低くなるにつれて、結合損失Pc/Pinが上昇し、20℃のとき約0.09であり、0℃のとき約0.15である。
ここで、LD素子5における駆動電流とLDの発振出力(光出力)との関係を説明する。図6は、LD素子5における駆動電流Iopと発振出力Pとの関係を、低温T1、常温T2、高温T3の3つの周囲温度に分けて模式的に示している。
本図に示すように、周囲温度が低くなるにしたがって、必要とされる駆動電流Iopが小さくなっている。また、駆動電流Iopは、発振出力Pがちょうどゼロとなるバイアス電流Idcと、信号の振幅を出力するための変調電流Iacとに分けられる。つまり、所望の発振出力Poを出力するための駆動電流Iopは、バイアス電流Idcと変調電流Iacとの和(バイアス電流Idc+変調電流Iac)となる。
例えば、高温T3の場合、バイアス電流はIdc3であり、変調電流はIac3であり、目標出力Poを出力する駆動電流Iopは、Idc3+Iac3となる。同様に、常温T2の場合、バイアス電流はIdc2であり、変調電流はIac2であり、発振出力Poを出力するための駆動電流Iopは、Idc2+Iac2となる。
ところで、光通信の際に信号(パルス)形状を実現するためには、駆動電流Iopのパルス波形が、予め定められた形、つまりパルスマスク規格を満足する必要がある。そのためには、変調電流Iacを所定値以上とする必要がある。例えば、ここで変調電流Iacの下限値をIac2、バイアス電流の下限値をIdc2と仮定する。周囲温度が低温T1まで低下した場合、発振効率が向上し、上記の変調電流Iac2、バイアス電流Idc2の場合、発振出力Pは、目標発振出力Poを大きく越えた出力Paとなる。したがって、目標出力Poを越えた量(Pa−Po)を、上記の方向性結合器4が、分岐光Pcとして分岐し、光ファイバ7から送出される透過光Ptの出力を、目標出力Poとする。
また、方向性結合器4は、図4や図5で示した結合損失Pc/Pin特性を有するため、ある特定の条件を除いては、分岐光Pcが発生する。したがって、方向性結合器4から出る透過光Ptの出力が目標出力Poとなるように、周囲温度に対応した駆動電流Iop(バイアス電流Idc、変調電流Iac)でLDを発振する必要がある。そこで、図9に示すような、周囲温度と駆動電流Iop(バイアス電流Idc、変調電流Iac)との関係を電流制御回路32の記憶部34に記録しておく。そして、LD素子5を発振させる際に、電流制御回路32は、温度センサ33が検知した周囲温度にに対応した駆動電流Iop(バイアス電流Idc、変調電流Iac)を記憶部34から読み出し、その駆動電流IopがLD素子5に供給されるようにLD駆動回路31を動作させる。
図7は、周囲温度とLDの駆動電流Iopとの関係を、方向性結合器4を有する本実施形態の構成と、方向性結合器4を有さない構成(従来構成)について示した図である。従来構成であれば、方向性結合器4を有していないため、各温度での駆動電流Iopは、LD素子5の発振効率の温度特性のみに応じた調整が必要とされる。したがって、周囲温度が低下した場合、発振効率が上昇するに伴い、駆動電流Iopを下げる必要があり、駆動電流Iopが、パルスマスク規格を満たすレベル(下限値)を下回るケースが出てくる。例えば、駆動電流Iopの下限値が25mAである場合、従来構成では、周囲温度が概ね25℃までしか、パルスマスク規格を満たす適正なLD出力を得ることができない。
一方、本実施形態の構成であれば、同じLD素子5を用いた場合であっても、方向性結合器4においても、出力の調整が成されるため、周囲温度が低下するに伴い発振効率が上昇し、駆動電流Iopを下げる必要が出た場合であっても、従来構成と比べ下げ幅を小さくできる。その結果、従来構成において駆動電流Iopの下限値を下回る場合であっても、本実施形態では、下限値を下回らなかったり、より低い周囲温度まで、下限値を下回らない。例えば、上述と同じように、下限値を25mAとした場合、本実施形態では最低値が周囲温度が0℃のときの約27mAであるので、本実施形態の構成における駆動電流Iopは、図示している−40℃から100℃の範囲全て周囲温度で下限値を下回ることがない。
また、駆動電流Iopの下限値が20mAの場合である場合、従来構成であっても、全周囲温度範囲で適正なLD出力を得ることができる。しかしその様な場合であっても、本実施形態の様に、駆動電流Iopを増加させる方向にシフトさせることで、下限値までのマージンを広くすることができる。つまり、許容される誤差範囲が広がるため、光送受信モジュール50の製造時の歩留りを向上させることができる。
言い換えると、周囲温度が下がるにつれて結合損失Pc/Pinが増加する設計にすることで、方向性結合器4を設置しない従来構成と比較して低温側の駆動電流Iopの低下を防ぎ、パルスマスク規格を満足する領域に駆動電流Iopを制御することや、パルスマスク規格を満足するための下限値までの許容値を広くすることが可能となる。また高温側ではLD駆動回路31の駆動能力上限を超えないように分岐光Pc≒0となるよう設計することで、駆動電流Iopが所定の値を超えて増加することを防ぐことができる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。しかし、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。例えば、図8は、上述の光送受信モジュール50から受信機能を省いた光送信モジュール60の構成を示す概略概念図である。光送信モジュール60のPLCチップ10上には光導波路63が形成されており、その光導波路63上には方向性結合器11が設置されている。PLCチップ10上にはLD搭載部の、ファイバ搭載部が形成されており、それぞれの搭載部にLD素子12、光ファイバ13が実装されている。また方向性結合器11の端部にはLD光吸収体19が設置される。また、LD素子12には、実施形態と同様の構成及び機能を有する駆動電流制御部64が接続されている。
本発明は、光通信に用いられる光送受信モジュールや光送信モジュールに広く利用できる。
本実施形態に係るPLCチップを含む光送受信モジュールの構成を示す概略概念図である。 駆動電流制御部の機能ブロック図である 方向性結合器の構造を示した概念図である 方向性結合器の半導体レーザの波長における結合損失Pc/Pin特性の一例を示す図である。 LD素子の発振波長と方向性結合器の結合損失Pc/Pinの温度変化の一例を示す図である。 LD素子における駆動電流Iopと発振出力Pとの関係を、低温T1、常温T2、高温T3の3つの周囲温度に分けて模式的に示している。 周囲温度とLDの駆動電流Iopとの関係を、方向性結合器を有する本実施形態の構成と、方向性結合器を有さない構成(従来構成)について示した図である。 光送信モジュールの構成を示す概略概念図である
符号の説明
1・・・PLCチップ、 2・・・第1の光導波路、 3・・・第2の光導波路、4・・・方向性結合器、 5・・・LD素子、 6・・・PD素子、 7・・・光ファイバ、 8・・・WDMフィルタ、 9・・・LD光吸収体、 10・・・PLCチップ、 11方向性結合器、 12・・・LD素子、 13・・・光ファイバ、 19・・・LD光吸収体、 21・・・透過光用導波路、 22・・・分岐光用導波路、 23・・・近接延伸部、 30・・・駆動電流制御部、 31・・・LD駆動回路、 32・・・電流制御回路、 33・・・温度センサ、 34・・・記憶部、 50・・・光送受信モジュール、 60・・・光送信モジュール、 63 光導波路、 64 駆動電流制御部

Claims (6)

  1. 半導体レーザの出力光を、接続される光ファイバへ所定値の出力で送出する光通信モジュールであって、
    前記半導体レーザを発振する半導体レーザ素子と、
    前記発振された半導体レーザの出力光が透過する際に、前記半導体レーザの出力光の一部を除去可能とすると共に、前記半導体レーザの出力光の除去の量が前記半導体レーザの発振波長及び周囲温度によって変化する光量調整部と、
    前記光量調整部によって除去される前記半導体レーザの出力光の量にもとづいて、前記光ファイバへの送出の出力が前記所定値となるように前記半導体レーザを発振するための駆動電流を制御する駆動制御部と、
    を備え、
    前記光量調整部は、前記半導体レーザの出力光の一部を分岐させることにより、前記半導体レーザの出力光の一部を除去して前記光ファイバへ所定値で出力するとともに、周囲温度低下に伴い除去する比率が増加する特性の光方向性結合器であって、
    前記駆動制御部は、前記制御する駆動電流の値が使用温度範囲で前記半導体レーザを駆動可能な範囲になるように制御する際に、前記光方向性結合器による前記周囲温度の低下に伴う前記除去率の増加特性と、前記半導体レーザ素子の発振効率の温度依存性、とから定まる前記周囲温度と前記所定値の出力となる駆動電流との関係に基づいて、前記周囲温度に応じた駆動電流に制御して前記半導体レーザを駆動する
    ことを特徴とする光通信モジュール。
  2. 前記制御する駆動電流の値が前記使用温度範囲で前記半導体レーザを駆動可能な範囲は、パルスマスク規格を充足する下限値以上の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の光通信モジュール。
  3. 前記光量調整部は、前記半導体レーザの発振波長が所定値から離間するにしたがって前記半導体レーザの出力光の除去する量が多くなるように調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の光通信モジュール。
  4. 前記半導体レーザの周囲温度を検出する温度検知部を有することを特徴とする請求項1からまでのいずれかに記載の光通信モジュール。
  5. 前記駆動制御部は、前記周囲温度に応じた前記半導体レーザの駆動電流の値が記憶された記憶部を有することを特徴とする請求項1から4までのいずれかに記載の光通信モジュール。
  6. 前記光方向性結合器により分岐された半導体レーザの出力光を吸収する光吸収体を有することを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載の光通信モジュール。
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