JPH11194241A - 半導体レーザモジュール - Google Patents

半導体レーザモジュール

Info

Publication number
JPH11194241A
JPH11194241A JP51698A JP51698A JPH11194241A JP H11194241 A JPH11194241 A JP H11194241A JP 51698 A JP51698 A JP 51698A JP 51698 A JP51698 A JP 51698A JP H11194241 A JPH11194241 A JP H11194241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor laser
optical
light
laser module
optical fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP51698A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sakaino
剛 境野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP51698A priority Critical patent/JPH11194241A/ja
Publication of JPH11194241A publication Critical patent/JPH11194241A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より簡単な構成で、安定した光出力の得られ
る半導体レーザモジュールを提供する。 【解決手段】 本発明の半導体レーザモジュールでは、
レーザダイオードより射出された光信号を光ファイバに
出力する半導体レーザモジュールにおいて、上記レーザ
ダイオードと光ファイバの間に、所定の光吸収体のドー
ピングされた光伝送体とを備え、上記光伝送体は、その
受光端が上記レーザダイオードの光射出面の直後に設け
られていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信の分野で用
いる半導体レーザモジュールに関し、より詳しくは半導
体レーザモジュールの光結合部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光通信の分野において、所定の制御信号
に基づいてレーザダイオードを発光させ、発光させた光
を光ファイバに導いて外部に出力する半導体レーザモジ
ュールが知られている。モジュール内部に設けるレーザ
ダイオードは、ノイズとの関係で光出力5mW程度で駆
動するのが一般的である。このため、モジュールの光出
力の調節は、レーザダイオードの光射出面と光ファイバ
の受光端との距離を調節して行っていた。
【0003】図6の(a)及び(b)は、従来の半導体
レーザモジュールの構成を示す図である。図6の(a)
は、光出力1mW以上の高出力の半導体レーザモジュー
ル500の構成を示し、(b)は、光出力0.1〜1m
W程度の低出力の半導体レーザモジュール550の構成
を示す。図示するように、高出力の半導体レーザモジュ
ール500では、レーザダイオード101の光射出面と
光ファイバ102の受光端との距離L1が狭く設定され
ており、低出力の半導体レーザモジュール550では、
レーザダイオード101の光射出面と光ファイバ103
の受光端との距離L2が長く設定されている。例えば、
波長1.3μm帯で光出力2.0mWの高出力半導体レ
ーザモジュールでは、L1≒30μmに設定される。ま
た、光出力0.1mWの低出力半導体レーザモジュール
では、L2≒300μmに設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の低出力の半導体レーザモジュール550では、レーザ
ダイオード101の光射出面と光ファイバ103の受光
端との距離が長くなるため、以下のような不都合が生じ
る。例えば、図7に示すように、組立不良や、環境温度
の変化による基板の変形等によりレーザダイオード10
1の光軸(図中、矢印aで示す)と、光ファイバ102
及び103の受光軸とにズレが生じた場合、高出力の半
導体レーザモジュール500の場合と低出力の半導体モ
ジュール550の場合とでは、M1とM2(但し、M2
>M1)だけの差が生じる。図より理解されるように、
低出力の半導体レーザモジュール550の光ファイバ1
03の受光端の方が、レーザダイオード101の光射出
面からの距離が長いため、そのズレが大きくなる。この
ことは、図8に示すように、レーザダイオード101か
ら射出される光の軸が矢印aでなく、矢印bに示す方向
にズレている場合にも該当する。このように、レーザダ
イオード101の光軸と、光ファイバ103の受光軸と
に大きなズレが生じると光結合が十分に行われず、所望
の光出力が安定して得られなかったり、光信号の授受が
正確に行われないといった問題が生じる。
【0005】例えば、図9に示すようにレーザダイオー
ド101の光射出面と光ファイバ103の受光端との間
にフィルタ110を介在させて光出力を調節する手法が
提案されている(特開平2−281219号公報)。し
かし、当該手法ではフィルタ110を新たに追加する
為、レーザダイオード101と光ファイバ103との間
の距離が大きくなってしまう。また、フィルタ110を
通過した光が散乱して十分な光結合が得られなくなると
いった問題が生じる。また、フィルタ110で反射され
た光がレーザダイオード110へ再入射して正確な光信
号の授受に悪影響を及ぼす。当該問題を解消するには、
例えばレーザダイオード101の光射出面に鏡面加工を
施したり、フィルタ110と光ファイバ103の受光端
との間にロッドレンズアレイを設けるなどの手段を講じ
る必要が生じ、結果として、半導体レーザモジュールの
サイズが大きくなると共にその構成が複雑になりコスト
高となる。
【0006】また、図10に示すように、レーザダイオ
ード101の光軸(矢印a)に対してN1だけずらした
位置に光ファイバ103を配設することにより、低出力
半導体レーザモジュール550を形成することも可能で
ある。しかし、この場合、レーザダイオード101から
の出射光のぶれや温度変化時の位置ズレによるFFP
(far field pattern)の変動に対して光出力が敏感に
反応してしまい、光結合が不安定になるといった問題が
生じる。
【0007】なお、光ファイバ内でのフレアの発生を防
止するために、光ファイバ等の外周表面から所定の範囲
内に光吸収剤をドーピングするものが提案されているが
(特開平9−127353号公報)、当該技術を適用し
ても、上記低出力半導体レーザモジュール550におけ
るレーザダイオード101と光ファイバ103との位置
関係を改善することはできず、上記課題を解決すること
はできない。
【0008】本発明の目的は、より簡単な構成で、安定
した光出力の得られる半導体レーザモジュールを提供す
ることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体レ
ーザモジュールでは、レーザダイオードより射出された
光信号を光ファイバに出力する半導体レーザモジュール
において、上記レーザダイオードと上記光ファイバとの
間に、所定の光吸収率を示す光伝送体を備えることを特
徴とする。
【0010】本発明の第2の半導体レーザモジュールで
は、上記第1の半導体レーザモジュールにおいて、上記
光伝送体は、所定の光吸収体がコアにドーピングされた
光ファイバであることを特徴とする。
【0011】本発明の第3の半導体レーザモジュールで
は、上記第1の半導体レーザモジュールにおいて、上記
光伝送体は、所定の光吸収体がドーピングされた光導波
路であることを特徴とする。
【0012】本発明の第4の半導体レーザモジュールで
は、上記第1の半導体レーザモジュールにおいて、上記
光伝送体は、所定の光吸収率を示す樹脂であることを特
徴とする。
【0013】本発明の第5の半導体レーザモジュールで
は、上記第1の半導体レーザモジュールにおいて、更
に、上記レーザダイオードと上記光伝送体との間に第2
の光ファイバを備え、上記レーザダイオードの光射出面
の直後に、上記第2の光ファイバの受光端が設けられて
おり、かつ、上記第2の光ファイバの光射出端には上記
光伝送体が取り替え可能な状態で接続されていることを
特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の半導体レーザモジュール
では、レーザダイオードと光ファイバとの間に、光吸収
体をドープした光ファイバや光導波路等の光伝送体を設
けることを特徴とする。当該構成を採用することで、レ
ーザダイオードと光ファイバとの間隔により半導体レー
ザモジュールの光出力(mW)を調節する必要が無くな
るため、レーザダイオードの光射出面の直後に上記光伝
送体の受光端を配設することが可能となる。これによ
り、環境温度の変化や組立誤差等によりレーザダイオー
ドの光軸が光伝送体の受光軸とズレても、そのズレを最
小限に留めることができる。以下、上記特徴を具備する
半導体レーザモジュールの実施の形態1〜4について添
付の図面を用いて順に説明する。
【0015】(1)実施の形態1 図1は、実施の形態1にかかるレセプタクル型の低出力
半導体レーザモジュール(以下、単にモジュールとい
う)100の構成を示す図である。ここで、レセプタク
ル型の低出力半導体レーザモジュールとは、モジュール
本体に外部の光ファイバとの接続用コネクタ19が設け
られているタイプのものをいう。
【0016】半導体レーザモジュール100は、以下の
(a)〜(e)の順で形成される。 (a)ファイバ整列用V溝付き基板18の上に、レーザ
ダイオード1及び光出力モニタ用フォトダイオード3を
はんだ等を用いてダイボンドする。 (b)上記V溝付き基板18を樹脂などでパッケージ本
体に固定する。 (c)レーザダイオード1に給電を行う電極7を金線5
によりボンディングすると共に、フォトダイオード3に
給電を行う電極6を金線4によりボンディングする。電
極7及び6は、それぞれ外部ピン12〜14の内の給電
用の端子に接続されている。また、レーザダイオード1
に直接接続されている電極9は、金線11により外部ピ
ン15〜17の何れかにボンディングされている。フォ
トダイオード3に直接接続されている電極8は、金線1
0により外部ピン15〜17の何れかにボンディングさ
れている。 (d)光ファイバ2を、その受光軸がレーザダイオード
1の光軸と同軸上に位置するように、V溝に合わせて樹
脂などで固定する。当該光ファイバ2は、コネクタ19
に接続されており、当該コネクタ19と、光ファイバ2
1に接続されているコネクタ20とを接続することで、
レーザダイオード1により発せられた光信号が他のモジ
ュールに伝送される。 (e)パッケージにカバーを被せて樹脂でモールドす
る。
【0017】なお、レーザダイオード1の光射出面は、
内部で発光した光の70%を外部に透過し、残りの30
%を内部に反射する。また、上記光射出面と反対側の面
は、内部で発生した光の90%を反射し、残りの10%
を後段のモニタ用フォトダイオード3側へ透過する。上
記モニタ用フォトダイオード3は、レーザダイオード1
よりモニタ側へと出力される光量に基づいて、レーザダ
イオード1の発光量をモニタする。
【0018】レーザダイオード1の光軸と光ファイバ2
の受光軸とのズレによる影響を低減するには、これらの
距離をできる限り狭めるのが好ましい。しかし、レーザ
ダイオード1の光出力は、ノイズとの関係により5mW
程度に固定されているため、上記距離を狭めると光出力
は増加してしまう。そこで、本モジュール100では、
光ファイバ2として、通常の光ファイバのコアに対して
ネオジュウム(Nd),プラセオジム(Pr)等の光吸
収体をドーピングした光ファイバ(以下、光吸収ファイ
バという)を用いる。
【0019】例えば、波長1.3μm帯で光出力が2.
0mWの高出力半導体レーザモジュールの場合、レーザ
ダイオードと光ファイバとの間の距離Lは、30μm程
度に設定される。これに対して光出力が0.1mWの低
出力半導体レーザモジュールの場合、光量を13dB程
減衰させるためにレーザダイオードと光ファイバの間の
距離Lを300μm程度離すことが要求される。通常の
光ファイバでは、光量の減衰量は0.35dB/km程
度であるが、コアに対してネオジュウム(Nd)を10
000ppm程度ドーピングした光吸収ファイバでは、
13dB程度の減衰を1cmで実現することができる。
本モジュール100では、光ファイバ2として上記条件
により光吸収体をドーピングした光吸収ファイバを使用
することで、上記高出力半導体レーザモジュールと同程
度のサイズの低出力半導体レーザモジュールを実現す
る。
【0020】上記光吸収ファイバを用いることで、レー
ザダイオード1及び光ファイバ2との間の距離を高出力
半導体レーザモジュールと同程度、例えば30μm程度
にすることができ、環境温度の変化や、組立不良などに
より生じるレーザダイオード1の光軸と光ファイバ2の
受光軸とのズレを最小に抑えることができる。これによ
り、十分な光結合を可能にすると共に、安定した光量の
出力を得ることができる。
【0021】また、光ファイバ2として光吸収ファイバ
を採用したことで、コネクタ19等の接点からの戻り光
もその経路途中において吸収されるため、レーザダイオ
ード1にまで戻ってくる光の割合を低減することができ
る。これにより、戻り光が原因で光射出面において生じ
る信号の共振を低減することができる。
【0022】なお、上記波長1.3μm帯よりも長波長
の波長1.5μm帯の半導体レーザモジュールを形成す
る場合には、前記したネオジュウム(Nd),プラセオ
ジム(Pr)のかわりに同じランタノイド元素の中で質
量の重いエルビウム(Er)等を用いてドーピングすれ
ば同様の効果が得られる。
【0023】図2は、上記半導体レーザモジュール10
0の変形例である半導体レーザモジュール150の構成
を示す図である。当該モジュール150では、光ファイ
バ2のかわりに、ネオジュウム(Nd),プラセオジム
(Pr)等の光吸収体をドーピングしたPLC(Planer
Lightwave Circuit)等の光導波路22を採用する。本
変形例において、光ファイバ23は通常のものを使用す
るが、光出力の微調整などを目的として光吸収体をドー
ピングしたものを用いても良い。
【0024】(2)実施の形態2 以下、実施の形態2のレセプタクル型の半導体レーザモ
ジュール200について説明する。図3の(a)は、半
導体レーザモジュール200の構成を示す図である。ま
た、図3の(b)は、(a)の図におけるa−a’断面
である。上記実施の形態1に記載の半導体レーザモジュ
ール100と同じ構成物には同じ参照番号を付し、ここ
での重複した説明は省く。半導体レーザモジュール20
0は、光吸収体をドーピングした光ファイバ2や光導波
路22のかわりに、所定の光吸収率を示すアクリルシ・
リコーン系の樹脂25を、レーザダイオード1と通常の
光ファイバ24との間に介在させることを特徴とする。
【0025】上記構成を採用することで、わざわざ光吸
収体をドーピングして光吸収ファイバ2や光導波路22
を用意する必要が無くなり、より簡単な構成で低出力半
導体レーザモジュールを構成することができる。更に、
適切な光吸収率の樹脂25を採用することで、例えば、
光出力0.1mWの半導体レーザモジュールを構成する
場合に、光出力2.0mWの高出力半導体レーザモジュ
ールと同様に、レーザダイオード1の光射出面と光ファ
イバ24の受光端との間隔を30μm程度にまで狭める
ことができ、環境温度の変化や組立不良などにより生じ
るレーザダイオード1の光軸と光ファイバ24の受光軸
とのズレを最小限に抑えることができる。これにより、
十分な光結合を可能にすると共に、安定した光量の出力
を得ることができる。なお、光ファイバ24は、通常の
ものを使用するが、光出力の微調整などを目的として、
光吸収体をドーピングしたものを用いても良い。
【0026】(3)実施の形態3 以下、実施の形態3にかかるピグティル型の半導体レー
ザモジュール300について説明する。ここで、ピグテ
ィル型の半導体レーザモジュールとは、モジュール本体
にある程度の長さ(約1m)の光ファイバを備えるもの
をいう。図4は、半導体レーザモジュール300の構成
を示す図である。上記実施の形態1に記載の半導体レー
ザモジュール100と同じ構成物には同じ参照番号を付
し、ここでの重複した説明は省く。半導体レーザモジュ
ール300では、レーザダイオード1の直後に、光吸収
体をドーピングした光吸収ファイバ26を用いることを
特徴とする。
【0027】例えば、光出力が0.1mWの低出力半導
体レーザモジュールを構成する場合について考える。半
導体レーザモジュール300では、約1mの長さの光吸
収ファイバ26を用いる。通常の光ファイバでは、光量
の減衰量は0.35dB/km程度であるが、コアに対
してネオジュウム(Nd)を100ppm程度ドーピン
グした光吸収ファイバ26では、13dB程度の減衰を
約1mで実現することができる。半導体レーザモジュー
ル300では、上記条件で光吸収体がドーピングされた
光吸収ファイバ26を使用することで、上述した光出力
が2.0mWの高出力半導体レーザモジュールと同様
に、光吸収ファイバ26の受光端をレーザダイオード1
の光射出面より30μm程度の位置に設けることを可能
にする。これにより、環境温度の変化や、組立不良など
により生じるレーザダイオード1の光軸と光ファイバ2
の受光軸とのズレを最小限に抑えて十分な光結合を可能
にすると共に、安定した光量の出力を得ることができ
る。
【0028】また、光吸収ファイバ26を採用したこと
で、コネクタ27からの戻り光もその経路途中において
吸収されるため、レーザダイオード1にまで戻ってくる
光の割合(反射減衰量)を低減することができる。これ
により、戻り光が原因で生じる信号の共振を低減するこ
とができる。
【0029】(4)実施の形態4 以下、実施の形態4にかかる半導体レーザモジュール4
00について説明する。図5は、半導体レーザモジュー
ル400の構成を示す図である。上記実施の形態1に記
載の半導体レーザモジュール100と同じ構成物には同
じ参照番号を付し、ここでの重複した説明は省く。半導
体レーザモジュール400は、他のモジュール29との
間に光吸収体のドーピングされた光吸収ファイバ33を
介在させることを特徴とする。なお、本モジュール40
0は、レセプタクル型、ピグティル型の何れの型でも良
い(図はピグティル型のモジュールを示す)。
【0030】半導体レーザモジュール400では、レー
ザダイオード1から30μm程度の位置に光ファイバ3
0の受光端を設ける。当該光ファイバ30は、コネクタ
31及び32を介して光吸収体のドーピングされた光吸
収ファイバ33と接続される。光吸収ファイバ33は、
コネクタ34及び28を介してモジュール29に接続さ
れる。
【0031】半導体レーザモジュール400では、光吸
収ファイバ33として、数本の互いに異なる光吸収率の
光ファイバを用意することで、半導体レーザモジュール
の出力を簡単に変更することができ、汎用性を向上する
ことができる。
【0032】本モジュール400では、光吸収ファイバ
33を使用することで、レーザダイオード1の光射出面
から光ファイバ30の受光端までの距離を、その光出力
の値によらず、例えば上述した波長1.3μm帯で光出
力2.0mWの高出力半導体レーザモジュールと同程度
の30μmの位置に設けることを可能にする。これによ
り、環境温度の変化や組立不良などにより生じるレーザ
ダイオード1の光軸と光ファイバ30の受光軸とのズレ
を最小限に抑え、十分な光結合を可能にすると共に、安
定した光量の出力を得ることができる。
【0033】また、光吸収ファイバ33を採用したこと
で、コネクタ34からの戻り光もその経路途中において
吸収されるため、レーザダイオード1にまで戻ってくる
光の割合(反射減衰量)を低減することができる。これ
により、戻り光が原因で生じる信号の共振を低減するこ
とができる。なお、光ファイバ30は、通常のものを使
用するが、光出力の微調整などを目的として、光吸収体
をドーピングしたものを用いても良い。
【0034】
【発明の効果】本発明の第1の半導体レーザモジュール
では、レーザダイオードと光ファイバとの間に、所定の
光吸収体のドーピングされた光伝送体を備えることで、
半導体レーザモジュールの出力をレーザダイオードと光
ファイバとの距離により調節する必要が無くなり、光伝
送体の受光端をレーザダイオードの光射出面の直後に設
けることが可能となる。これにより、環境温度の変化や
組立誤差等によりレーザダイオードの光軸が光伝送体の
受光軸とズレても、そのズレを最小限に留めることがで
きる。
【0035】本発明の第2の半導体レーザモジュールで
は、光吸収体のドーピングされた光ファイバを光伝送体
として用いることで、その受光端をレーザダイオードの
光射出面の直後に設けることが可能となる。これによ
り、環境温度の変化や組立誤差等によりレーザダイオー
ドの光軸が光伝送体の受光軸とずれても、そのズレを最
小限に留めることができる。
【0036】本発明の第3の半導体レーザモジュールで
は、光吸収帯がドーピングされた光導波路を光伝送体と
して用いることで、その受光端をレーザダイオードの光
射出面の直後に設けることが可能となる。これにより、
環境温度の変化や組立誤差等によりレーザダイオードの
光軸が光伝送体の受光軸とずれても、そのズレを最小限
に留めることができる。
【0037】本発明の第4の半導体レーザモジュールで
は、所定の光吸収率を示す安価な樹脂を光伝送体として
用いることで、その受光端をレーザダイオードの光射出
面の直後に設けることが可能となる。これにより、環境
温度の変化や組立誤差等によりレーザダイオードの光軸
が光伝送体の受光軸とずれても、そのズレを最小限に留
めることができる。
【0038】本発明の第5の半導体レーザモジュールで
は、更に、上記レーザダイオードと上記光伝送体との間
に光ファイバを備え、上記レーザダイオードの光射出面
の直後に上記光ファイバの受光端を設け、かつ、上記光
ファイバの光射出端に上記光伝送体を接続することで、
その受光端をレーザダイオードの光射出面の直後に設け
ることが可能となる。これにより、環境温度の変化や組
立誤差等によりレーザダイオードの光軸が光伝送体の受
光軸とずれても、そのズレを最小限に留めることができ
る。また、上記光伝送体を異なる光吸収率を示すものに
取り替えることで、簡単に、異なる出力の半導体レーザ
モジュールを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1にかかる半導体レーザモジュー
ルの構成を示す図である。
【図2】 実施の形態1の半導体レーザモジュールの変
形例の構成を示す図である。
【図3】 実施の形態2にかかる半導体レーザモジュー
ルの構成を示す図である。
【図4】 実施の形態3にかかる半導体レーザモジュー
ルの構成を示す図である。
【図5】 実施の形態4にかかる半導体レーザモジュー
ルの構成を示す図である。
【図6】 (a)は、従来の高出力半導体レーザモジュ
ールの構成を示し、(b)は、従来の低出力半導体レー
ザモジュールの構成を示す図である。
【図7】 従来の半導体レーザモジュールにおいて、レ
ーザダイオードの光軸と光ファイバの受光軸とがズレた
場合について示す図である。
【図8】 従来の半導体レーザモジュールにおいて、レ
ーザモジュールの光軸と光ファイバの受光軸とがずれた
場合について示す図である。
【図9】 レーザダイオードと光ファイバとの間にフィ
ルタを介在させて低出力半導体レーザモジュールを構成
する場合の図である。
【図10】 レーザダイオードの光軸と光ファイバの受
光軸とをずらすことで、低出力半導体レーザモジュール
を構成する場合の図である。
【符号の説明】
1,101 レーザダイオード、2,26,33 光吸
収ファイバ、3 モニタ用フォトダイオード、4 ,
5,10,11 金線、6,7,8,9 電極、12,
13,14,15,16,17 外部ピン、18 基
板、19,20,27,28,31,32,34 コネ
クタ、21,23,24,30,102,103 光フ
ァイバ、22 光導波路,25 樹脂、29 モジュー
ル、110 フィルタ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザダイオードより射出された光信号
    を光ファイバに出力する半導体レーザモジュールにおい
    て、 上記レーザダイオードと上記光ファイバとの間に、所定
    の光吸収率を示す光伝送体を備えることを特徴とする半
    導体レーザモジュール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザモジュー
    ルにおいて、 上記光伝送体は、所定の光吸収体がコアにドーピングさ
    れた光ファイバであることを特徴とする半導体レーザモ
    ジュール。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体レーザモジュー
    ルにおいて、 上記光伝送体は、所定の光吸収体がドーピングされた光
    導波路であることを特徴とする半導体レーザモジュー
    ル。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体レーザモジュー
    ルにおいて、 上記光伝送体は、所定の光吸収率を示す樹脂であること
    を特徴とする半導体レーザモジュール。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体レーザモジュー
    ルにおいて、 更に、上記レーザダイオードと上記光伝送体との間に第
    2の光ファイバを備え、 上記レーザダイオードの光射出面の直後に、上記第2の
    光ファイバの受光端が設けられており、かつ、上記第2
    の光ファイバの光射出端には上記光伝送体が取り替え可
    能な状態で接続されていることを特徴とする半導体レー
    ザモジュール。
JP51698A 1998-01-05 1998-01-05 半導体レーザモジュール Pending JPH11194241A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51698A JPH11194241A (ja) 1998-01-05 1998-01-05 半導体レーザモジュール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP51698A JPH11194241A (ja) 1998-01-05 1998-01-05 半導体レーザモジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11194241A true JPH11194241A (ja) 1999-07-21

Family

ID=11475947

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP51698A Pending JPH11194241A (ja) 1998-01-05 1998-01-05 半導体レーザモジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11194241A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009288531A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 光送信モジュール
WO2010140453A1 (ja) * 2009-06-04 2010-12-09 日本電気硝子株式会社 光モジュール及びその光モジュール用光学部品
CN104009395A (zh) * 2014-05-06 2014-08-27 深圳市博锐浦科技有限公司 多单管半导体激光器光纤耦合模块

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009288531A (ja) * 2008-05-29 2009-12-10 Sumitomo Electric Ind Ltd 光送信モジュール
WO2010140453A1 (ja) * 2009-06-04 2010-12-09 日本電気硝子株式会社 光モジュール及びその光モジュール用光学部品
JP2011013665A (ja) * 2009-06-04 2011-01-20 Nippon Electric Glass Co Ltd 光モジュール及びその光モジュール用光学部品
CN104009395A (zh) * 2014-05-06 2014-08-27 深圳市博锐浦科技有限公司 多单管半导体激光器光纤耦合模块

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6748143B2 (en) Optical transceiver module and optical communications system using the same
US20090116838A1 (en) Bi-directional optical module with a polarization independent optical isolator
US20090041072A1 (en) Optical communication module and output control method of semiconductor laser
JP2000171671A (ja) 光通信用モジュールおよびその実装方法
EP1670105A1 (en) Surface emitting laser device including optical sensor and optical waveguide device employing the same
US11733467B2 (en) Optical module and method of producing the same
JP2007121920A (ja) 光モジュール、光通信モジュール及び光通信装置
KR100734874B1 (ko) 양방향성 광모듈
US7103238B2 (en) COB package type bi-directional transceiver module
US8049159B2 (en) Optical transmitter-receiver subassembly and optical transmitter-receiver module
US20080187321A1 (en) Optical transceiver module
CN211123390U (zh) 一种硅光波分复用光引擎
US20230021871A1 (en) Planar bidirectional optical coupler for wavelength division multiplexing
JPH11194241A (ja) 半導体レーザモジュール
KR19990013585A (ko) 광 통신 장치 및 방법
Masuko et al. A low cost PON transceiver using single TO-CAN type micro-BOSA
JP4118747B2 (ja) 光モジュール、光送受信システム
US6819700B2 (en) Method of manufacturing an external cavity semiconductor laser, external cavity semiconductor laser, and wavelength multiplex transmission system
JP2002131590A (ja) 半導体レーザモジュール、その製造方法及びラマン増幅器
WO2007043558A1 (ja) 光レセプタクル、光モジュール及び光レセプタクルにおける結合効率のばらつき低減方法
JP2004361434A (ja) 光モジュール、光モジュールの製造方法、光送受信システム
US6973239B2 (en) Optical semiconductor module equipped with a light monitor for monitoring signal light emitted from a light emitting element
US6527454B1 (en) Optical module for receiving and transmitting light signal in optical communication
JP2005331879A (ja) 光モジュール、光通信装置及び電子機器
CN113759473B (zh) 一种收发光组件、电子设备和光通信系统