JP3853313B2 - 光通信システム - Google Patents

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本発明は、POF(プラスチック光ファイバ)を用いて光信号を送受信することのできる光通信システムに関し、より詳しくは、例えばマルチモードPOF等を伝送媒体として、家庭内通信、電子機器間通信およびLAN(ローカル・エリア・ネットワーク)等に適用することのできる光通信システムに関する。
通常POF伝送において、発光素子の光強度は、最長のPOFに関連する受光素子であるPD(フォトダイオード)の最小受光量以上に設定される。このような使用方法では、その最長のPOFの最大伝送損失も見込むため、LED(発光ダイオード)等の発光素子はかなり強い発光強度で駆動される。しかしながら、LAN等のように伝送距離がまちまちの伝送においては、伝送損失が小さい短POFも考慮する必要がある。現在、光通信システムの適用が広がっている車内LAN等では、使用される伝送媒体は最大範囲で1m〜20mまでの広い範囲をカバーしている。また、車内LANにおいてはPOFの使用が考えられているが、POFは伝送損失が比較的大きく1m〜20mの範囲では、伝送損失は最小0.1dBから最大8dB程度までばらつく。このような場合、PD及びI−V変換アンプで構成される受信系ではかなり大きいダイナミックレンジの確保が必要となる問題が生じる。
上記問題を解決するため、従来、POFを伝送媒体として信号光の送受信を行う光通信システムでは、POFの長さの違いによるPD入射光電流の変動を補償する方法を用いている。具体的には、上記POFから放射される光出力を一旦測定した後、その光出力に基づいてLEDやLD(レーザダイオード)等の発光素子を制御する。このような光通信システムが、特開平10−41896号公報(特許文献1)に開示されている。
以下、図10を用いて特許文献1の光通信システムの概略を説明する。
上記光通信システムは、通信相手側から送られてきたレーザビームをPD108で受信し、そのPD108の出力を増幅部109で増幅してピークホールド部110に入力する。上記ピークホールド部110は増幅部109からの信号ピークを検出する。そして、上記ピークホールド部110の出力信号と基準レベル(Rx.Ref)との差分が作動増幅部111で求められる。その差分による信号は、セレクタ112を経由した後、APC(オートパワーコントロール)部105に入力される。上記APC部105は、LD101より出力されるレーザビームの一部を受光するPD104からの出力と、作動増幅部111からの出力とに基づいて、LD駆動部102を制御する。そして、上記LD駆動部102は、APC部105から受ける信号に応じてLD101の光強度を調整する。
しかしながら、上記従来の光通信システムでは、POFからの光出力に基づいて発光素子を制御するためのフィードバック回路自体が複雑かつ高価であるため、全体の製造コストが上昇してしまうという問題がある。
また、上記LD101の光出力の下限は消光比により限定されてしまうという問題や、LD101の光出力の上限は送信器の特性や寿命、安全性の観点から限定されてしまうという問題がある。
更に、上記LD101の代わりにLEDを使用した場合、LD101に対して行ったAPCはLEDにかけられないため、LEDの光出力の調整は複雑になってしまう。
特開平10−41896号公報
そこで、本発明の課題は、送信回路等を調整するとこなく極めて低い製造コストでPOFからの出力レベルを調整できる光通信システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、
第1のプラスチック光ファイバと、
上記第1のプラスチック光ファイバより長さが短い第2のプラスチック光ファイバと、
上記第1のプラスチック光ファイバに向けて送信光を出射する第1の発光素子と、
上記第1のプラスチック光ファイバからの受信光を受光する第1の受光素子と、
上記第2のプラスチック光ファイバに向けて送信光を出射する第2の発光素子と、
上記第2のプラスチック光ファイバからの受信光を受光する第2の受光素子とを備え、
上記第1のプラスチック光ファイバの端面と上記第1の発光素子および上記第1の受光素子との間の結合効率より、上記第2のプラスチック光ファイバの端面と上記第2の発光素子および上記第2の受光素子との間の結合効率が小さく設定されていて、
上記第1のプラスチック光ファイバを挿入する第1のフェルールと、上記第2のプラスチック光ファイバを挿入する第2のフェルールとは長さがほぼ同一であり、上記第1のプラスチック光ファイバにおいて上記第1のフェルールに挿入した部分の芯線と、上記第2のプラスチック光ファイバにおいて上記第2のフェルールに挿入した部分の芯線とは長さが異なることを特徴としている。
上記構成の光通信システムによれば、上記第1のプラスチック光ファイバの端面と第1の発光素子および第1の受光素子との間の結合効率より、第2のプラスチック光ファイバの端面と第2の発光素子および第2の受光素子との間の結合効率が小さくなっているので、第1の受光素子の受光量と、第2の受光素子との受光量との差を低減することができる。つまり、上記第1,第2のプラスチック光ファイバの長さに応じてプラスチック光ファイバと受発光素子との間の結合効率が調整されているので、第1,第2のプラスチック光ファイバの長さ変動による光出力(受信光)の変動を抑制できる。したがって、上記受光素子の受光量の変動を補償するための回路を設けなくてもよく、製造コストの上昇を抑制できる。すなわち、例えば送信回路等を調整するとこなく極めて低い製造コストでプラスチック光ファイバからの出力レベルを調整できる。
また、上記第1の受光素子の受光量と、第2の受光素子との受光量との差を小さくできるので、例えば受信器のダイナミックレンジを有効に使用できる。
また、上記第1のプラスチック光ファイバに用いる第1のフェルールと、第2のプラスチック光ファイバに用いる第2のフェルールとは長さがほぼ同一であるが、第1のプラスチック光ファイバにおいて第1のフェルールに挿入した部分の芯線と、第2のプラスチック光ファイバにおいて第2のフェルールに挿入した部分の芯線とは長さが異なるので、上記結合効率の調整を容易に行うことができる。
第2の発明の光通信システムは、
第1のプラスチック光ファイバと、
上記第1のプラスチック光ファイバより長さが短い第2のプラスチック光ファイバと、
上記第1のプラスチック光ファイバに向けて送信光を出射する第1の発光素子と、
上記第1のプラスチック光ファイバからの受信光を受光する第1の受光素子と、
上記第2のプラスチック光ファイバに向けて送信光を出射する第2の発光素子と、
上記第2のプラスチック光ファイバからの受信光を受光する第2の受光素子とを備え、
上記第1のプラスチック光ファイバの端面と上記第1の発光素子および上記第1の受光素子との間の距離より、上記第2のプラスチック光ファイバの端面と上記第2の発光素子および上記第2の受光素子との間の距離が大きく設定されていて、
上記第1のプラスチック光ファイバを挿入する第1のフェルールと、上記第2のプラスチック光ファイバを挿入する第2のフェルールとは長さがほぼ同一であり、上記第1のプラスチック光ファイバにおいて上記第1のフェルールに挿入した部分の芯線と、上記第2のプラスチック光ファイバにおいて上記第2のフェルールに挿入した部分の芯線とは長さが異なることを特徴としている。
上記構成の光通信システムによれば、上記第1のプラスチック光ファイバの端面と第1の発光素子および第1の受光素子との間の距離より、第2のプラスチック光ファイバの端面と第2の発光素子および第2の受光素子との間の距離が大きくなっている。これにより、上記第1のプラスチック光ファイバの端面と第1の発光素子および第1の受光素子との間の結合効率より、第2のプラスチック光ファイバの端面と第2の発光素子および第2の受光素子との間の結合効率が小さくなっているので、第1の受光素子の受光量と、第2の受光素子との受光量との差を低減することができる。つまり、上記第1,第2のプラスチック光ファイバの長さに応じてプラスチック光ファイバと受発光素子との間の結合効率が調整されているので、第1,第2のプラスチック光ファイバの長さ変動による光出力(受信光)の変動を抑制できる。したがって、上記受光素子の受光量の変動を補償するための回路を設けなくてもよく、製造コストの上昇を抑制できる。すなわち、例えば送信回路等を調整するとこなく極めて低い製造コストでプラスチック光ファイバからの出力レベルを調整できる。
また、上記第1の受光素子の受光量と、第2の受光素子との受光量との差を小さくできるので、例えば受信器のダイナミックレンジを有効に使用できる。
また、上記第1のプラスチック光ファイバに用いる第1のフェルールと、第2のプラスチック光ファイバに用いる第2のフェルールとは長さがほぼ同一であるが、第1のプラスチック光ファイバにおいて第1のフェルールに挿入した部分の芯線と、第2のプラスチック光ファイバにおいて第2のフェルールに挿入した部分の芯線とは長さが異なるので、上記結合効率の調整を容易に行うことができる。
第1の発明の光通信システムは、第1,第2のプラスチック光ファイバの長さ毎に、第1,第2のプラスチック光ファイバの端面と第1,第2の発光素子との結合効率を調整すると共に、第1,第2のプラスチック光ファイバの端面と第1,第2の受光素子との結合効率を調整するので、第1,第2のプラスチック光ファイバの長さ変動による受信光の変動を抑えれる。したがって、例えば受信器のダイナミックレンジを有効に使用でき、極めて低い製造コストで製造することができる。
第2の発明の光通信システムは、第1,第2のプラスチック光ファイバの長さ毎に、第1,第2のプラスチック光ファイバの端面と第1,第2の発光素子との間の距離を調整すると共に、第1,第2のプラスチック光ファイバの端面と第1,第2の受光素子との間の距離を調整するので、第1,第2のプラスチック光ファイバの長さ変動による受信光の変動を抑えれる。したがって、例えば受信器のダイナミックレンジを有効に使用でき、極めて低い製造コストで製造することができる。
以下、本発明の光通信システムを図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1に、本発明を適用する光通信システムの概略構成図を示す。
上記光通信システムは、データ信号に基づく変調光を伝送するPOF1と、このPOF1の一方の端に光学的に結合する第1の光トランシーバ2aと、POF1の他方の端に光学的に結合する第2の光トランシーバ2bとを備えている。
図2に、上記光通信システムをより詳しく説明するための概略構成図を示す。
上記第1,第2の光トランシーバ2a,2bは、それぞれ、送信部3aと受信部4aとを有している。上記第1の光トランシーバ2aの送信部3aは、POF1aを介して第2の光トランシーバ2bの受信部4bに接続されている。そして、上記第2の光トランシーバ2bの送信部3bは、POF1bを介して第1の光トランシーバ2aの受信部4aに接続されている。
図4に、上記光通信システムの変形例の概略構成図を示す。
上記光通信システムは、送信ケーブルと受信ケーブルとが互いに異なるトランシーバに接続され、全体で一つのリングを成すようなシステムとなっている。このような構成の光通信システムを例えば車内LANに用いる場合、伝送距離は、大型車への搭載や引き回しを考慮すると最大で20mとなり、電磁ノイズ等の対策を考慮すると1m程度となる。すなわち、上記光通信システムは、1mの短距離から20mの長距離までの通信に対応する必要がある。また、図4において、11〜13は車内LAN用の光ケーブル、21〜23は車載機器、31〜33はその車載機器に用いる光トランシーバである。
POFは図3に示すように伝送損失が大きい。このようなPOFを車内LANに用いる場合、伝送損失は、伝送距離1mで生じる0.15dBから、伝送距離20mで生じる8dBまでを見込む必要がある。このような伝送損失の範囲は、LEDの波長が630nmから680nmまでばらつくことも考慮したものである。
車内LANでは現状50Mbps、将来的に400Mbpsの伝送速度が想定されているが、0.15〜8dBの範囲内の伝送損失に対応できる光通信システムであれば、400Mbpsの伝送速度の通信を行える。この場合、上記光通信システムの受信部は、400Mbpsまでを受信できる高速対応のPDとプリアンプで構成する。また、送信部からPOFへ結合する信号光の光量は経時劣化、温度変動、反射や生産バラツキ等で最大8dB変動し、POFから受信器への信号光量の結合効率も組立バラツキや軸ずれ等で1.5dB程変動する。一般に、車内LANで使用される送信部の光量は−1.5〜−10dBmであり、POFの途中接続2箇所で0〜5dBの損失、上記POFの損失が0.15〜8dB、その他マージン等0〜−2dBの合計により、POF端光量は最大で−1.65dBm、最小で−25dBmとなる。PDへの入射光量はこの値(POF端光量)にPOF端からPDまでの受信損失を考慮した値となる。
また、PDの最小受光量は、BER(ビット誤り率)にも依存し、POF通信で使用される100Mbps〜200Mbpsの伝送速度では約−26dBmとなる。
上記POF端最小光量は−25dBmであるため、
−25−(−26)=1dB
でPDへの受信損失は1dB以内とする必要がある。
次に、PDの最大受光量(オーバーロード)は、
−1.65−1=−2.65dBm
となり、かなり強い光量がPDへ入射される。通常は、公差等で受信効率自体も最低でも0.5dBはばらつくため上の例では−2.15dBmのオーバーロードが発生する。
PDへあまり大きい光量が入ると、立ち上がり立ち下り速度が遅くなったり、データ依存ジッタが発生したりするの好ましくない。また、PD後段のI−Vアンプで設定される最大許容入射光量は約−5dBmであるので、−2.15dBmの光量は大きすぎ、オーバーフローが発生する危険がある。この比較を下表1に示す。
Figure 0003853313
表1から判るように、PDへの入射光量不足によるS/Nの悪化と、PDへの入射光量過剰によるオーバーフローが同一のリンクで発生する問題がある。
この問題を解決するため本発明では下記の手段を用いている。
POFのNA(開口数)、特に車内LAN用のPOFのNAは通常の光ファイバのNAに比べて0.5若しくは0.6とかなり大きく、POF端面より出射した光線は急激に広がる。
図5に、POF〜PD間の結合損失(効率)とPOF〜PD間のギャップ依存性との関係を示す。上記POF〜PD間の結合効率は、NA0.5のPOFをNA0.65(5%NA)の光源で励振したときのPOF端出射光を直径0.5mmのPDで受光することで得ている。また、上記PDは、屈折率1.56の透明エポキシでモールドされ、レンズ部の曲率半径が0.5mm、レンズ径が1mm、厚みが0.8mmのものである。なお、図5の「ギャップ」とはレンズの面頂とPOF端面との間の距離を指す。
図5から判るように、ギャップが大きくなるに伴って、つまり、POF端面とレンズとの間の距離が大きくなるに伴って、結合効率はほぼリニアに低下する。したがって、上記レンズの面頂とPOF端面との間の距離を調整することにより、結合効率を制御することが可能である。更に、その距離の調整により、PD入射光量を調節することが可能である。ここでは、上記距離を0.1mm〜2mmに変化させることにより、受信効率は、87%〜47%、すなわち、−0.6dB〜−3.3dBの範囲内で調整可能となっている。
また、送信部はコストや耐熱性の観点からLDよりLEDが用いられることが多い。
図6に、LED〜POF間の結合損失(効率)のLED〜POF間のギャップ依存性との関係を示す。上記LED〜POF間の結合効率は、NA0.5のPOFをLEDで励振する条件下で得ている。また、上記LEDは、屈折率1.56の透明エポキシでモールドされ、レンズ部の曲率半径が0.35mm、レンズ径が0.66mm、厚みが0.8mmのものである。また、上記LEDの発光部径は0.07mmとなっている。なお、図6の「ギャップ」とはレンズの面頂とPOF端面と間の距離を指す。
図6から判るように、光学系を工夫して適度に送信光が発散するようにすれば、POF端面が発光素子から離れるほど光線の広がり範囲が大きくなり、POFとLEDとの間の結合効率が低下する。したがって、上記LEDのモールドレンズ面頂とPOF端面と間の距離(ギャップ)を0.1〜2mmの範囲内で調整することにより、結合効率は、62%〜10%、すなわち−2dB〜−10dB結合効率が調整可能となる。
本発明は、POFの長さが短くPOF端光出力が強すぎる場合は、POF端面と送受信光学系との間の距離を大きくとることにより結合効率を下げ、PD入射光量を抑えることを特徴としている。逆に、POFの長さが長くPOF端光出力が弱い場合は、POF端面と送受信光学系と間の距離を小さくして結合効率を大きくして、信号光量を上げるようにする。
例えば、受信側すなわちPD側で、更に結合損失が劣化するほうのみに本発明を適用した場合、POF長毎に受信結合損失を調整し、上記例ではその受信結合損失は−1dBを最大で−3.3dBまで劣化させることが可能であるため、例えば上記表1のPOF伝送損失−0.15〜−8dBが、−2.45〜−8dBに改善されたのと同じ効果を発生することが可能となり、ついてはPD入力最大オーバーロード−2.15dBが−4.45dBに改善されることになる。
同様に、送信側すなわちLED側でも、−2〜−10dBの範囲で結合効率の調整が可能であり、PD入力最大オーバーロードは更に改善し、オーバーフローは解消可能となる。
以下、具体的にどのように送受信素子とPOF端面との間の距離を調整するかに関して説明する。
まず、図7(a),(b)および図8(a),(b)を用いて、フェルールの長さにより結合効率を調整する方法を説明する。
まずこの発明をより理解し易くするために参考例を説明する。こ参考例の光通信システムは、図7(a)に示すような受信側の長距離用プラグと、図7(b)に示すような送信側の長距離用プラグと、図8(a)に示すような受信側の短距離用プラグと、図8(b)に示すような送信側の短距離用プラグとを備えている。
図7(a),(b)および図8(a),(b)において、41は第1のPOFの一例としての長距離用POF、42は長距離用フェルール、43はストッパ、44はレセプタクル、51は受信系、52は第1の受光素子の一例としての長距離用受光部、53は受信光、54は受光部52に受光されない受信光、61は送信系、62は第1の発光素子の一例としての長距離用発光部、63は送信光、64は短距離用POF141に結合されない送信光、141は第2のPOFの一例としての短距離用POF、142は短距離用フェルール、152は第2の受光素子としての短距離用受光部、162は第2の発光素子の一例としての短距離用発光部である。そして、上記長距離用POF41の長さは短距離用POF141の長さに比べて長くなっている。また、上記長距離用フェルール42の長さも、短距離用フェルール142の長さに比べて長くなっている。
図7(a),(b)に示すように、上記長距離用POF41の端面と送受信光学系とが近接している場合、長距離用POF41からの放射光も、長距離用発光部62からの放射光も発散光ではあるが、それぞれの光が発散する前に受信系若しくはPOF端面に結合するため大きな結合効率が得られる。一方、図8(a),(b)に示すように、上記短距離用POF141に関しては、短距離用POF141からの放射光も短距離用発光部162からの放射光も発散光であるため、POF端面と送受信系との間の距離が離れるに伴い結合効率が低下する。そのため、長さが短いPOF内の減衰で吸収されない分の光量を上記結合効率の低下で補うことが可能となる。なお、上記短距離用受光部152に向わなかった受信光54や、短距離用POF141の端面に向わなかった送信光64が、迷光となって短距離用受光部152や短距離用POF141の端面に結合するのを防ぐために、レセプタクル44の内面等は光吸収材料や黒色等の吸収色にしておくのが好ましい。
上記構成の光通信システムによれば、長距離用POF41の端面と長距離用受光部52および長距離用発光部62との間の距離より、短距離用POF141の端面と短距離用受光部152および短距離用発光部162との間の距離が大きくなっているので、長距離用受光部52の受光量と、短距離用受光部152の受光量との差を低減することができる。つまり、上記長距離用POF41,短距離用POF141の長さに応じて、POFと受発光部との間の結合効率が調整されているので、長距離用POF41,短距離用POF141の長さ変動による光出力(受信光)の変動を小さくできる。したがって、上記長距離用受光部52の受光量と、短距離用受光部152の受光量との差を補償するための回路を設けなくてもよく、製造コストの上昇を抑えることができる。
本発明の一実施の形態の光通信システムは、図8(a)の受信側の短距離用プラグの代わりに、図9(a)に示すような受信側の短距離用プラグを備えると共に、図8(b)の送信側の短距離用プラグとの代わりに、図9(b)に示すような送信側の短距離用プラグとを備えて、POFの長さ変動による光出力の変動を抑制る。この場合、上記短距離用プラグのフェルール42は長距離用プラグのフェルールと同じであり、フェルール42内のPOF芯線長を調整することにより結合損失(効率)を調整する。
図8の構成は結合効率に対する働きは図7と同じであるが、同一長さのフェルールを使用できるため、金型費等でメリットがでてくる。つまり、コストの上昇を抑制できる。また、図8においても、上記短距離用受光部152に向わなかった受信光54や、短距離用POF141の端面に向わなかった送信光64が、迷光となって短距離用受光部152や短距離用POF141の端面に結合するのを防ぐために、レセプタクル44の内面等は光吸収材料や黒色等の吸収色にしておくのが好ましい。
なお、図9において、図8に示したものと同一のものは、図10のものと同一参照番号を付している。
上記実施の形態では、POFからの放射光も発光部からの放射光も発散光であったが、収束光であってもよい。例えば、POFと送受信素子間にレンズ等を介在させて、POFからの放射光と発光部からの放射光とをレンズで収束させる。この場合、上記発光部が出射した光のレンズ出射後のビーム径を、POF端面より大きくすることにより、結合効率にレンズとPOF端面との間の距離依存性が得られることを利用することも可能である。
上記実施の形態では、2本のPOFを使用して双方向通信を行っているが、1本のPOFを使用して双方向通信を行ってもよい。
また、上記第1の光トランシーバ2aと第2の光トランシーバ2bとの間では、双方向通信を行っていたが、単方向通信を行ってもよい。例えば図2において単方向通信を行う場合、第1の光トランシーバ2aに受信部4aを設けず、かつ、第2の光トランシーバ2bに送信部3bを設けないようにすればよい。つまり、上記送信部3a、POF1aおよび受信部4bで通信を行えばよい。
上記実施の形態では、長距離用受光部52と短距離用受光部152とはほぼ同一の受光部にできると共に、長距離用発光部62と短距離用発光部162とはほぼ同一の発光部にできる。
図1は本発明を適用する光通信システムの概略構成図である。 図2は図1の光通信システムのより詳細な概略構成図である。 図3は光源の波長に依存したPOFの損失特性の一例を示す図である。 図4は図1の光通信システムの変形例の概略構成図である。 図5はPOF〜PD間の結合損失(効率)とPOF〜PD間のギャップ依存性との関係を示すグラフである。 図6はLED〜POF間の結合損失(効率)のLED〜POF間のギャップ依存性との関係を示すグラフである。 図7(a),(b)は本発明の参考例または一実施の形態の光送信システムの長距離用プラグの概略構成図である。 図8(a),(b)は本発明の参考例の光送信システムの短距離用プラグの概略構成図である。 図9(a),(b)は本発明の一実施の形態の短距離用プラグの概略構成図である。 図10は従来の光通信システムの概略構成図である。
符号の説明
41 長距離用POF
52 長距離用受光部
53 受信光
62 長距離用発光部
63 送信光
141 短距離用POF
152 短距離用受光部
162 短距離用発光部

Claims (2)

  1. 第1のプラスチック光ファイバと、
    上記第1のプラスチック光ファイバより長さが短い第2のプラスチック光ファイバと、
    上記第1のプラスチック光ファイバに向けて送信光を出射する第1の発光素子と、
    上記第1のプラスチック光ファイバからの受信光を受光する第1の受光素子と、
    上記第2のプラスチック光ファイバに向けて送信光を出射する第2の発光素子と、
    上記第2のプラスチック光ファイバからの受信光を受光する第2の受光素子とを備え、
    上記第1のプラスチック光ファイバの端面と上記第1の発光素子および上記第1の受光素子との間の結合効率より、上記第2のプラスチック光ファイバの端面と上記第2の発光素子および上記第2の受光素子との間の結合効率が小さく設定されていて、
    上記第1のプラスチック光ファイバを挿入する第1のフェルールと、上記第2のプラスチック光ファイバを挿入する第2のフェルールとは長さがほぼ同一であり、
    上記第1のプラスチック光ファイバにおいて上記第1のフェルールに挿入した部分の芯線と、上記第2のプラスチック光ファイバにおいて上記第2のフェルールに挿入した部分の芯線とは長さが異なることを特徴とする光通信システム。
  2. 第1のプラスチック光ファイバと、
    上記第1のプラスチック光ファイバより長さが短い第2のプラスチック光ファイバと、
    上記第1のプラスチック光ファイバに向けて送信光を出射する第1の発光素子と、
    上記第1のプラスチック光ファイバからの受信光を受光する第1の受光素子と、
    上記第2のプラスチック光ファイバに向けて送信光を出射する第2の発光素子と、
    上記第2のプラスチック光ファイバからの受信光を受光する第2の受光素子とを備え、
    上記第1のプラスチック光ファイバの端面と上記第1の発光素子および上記第1の受光素子との間の距離より、上記第2のプラスチック光ファイバの端面と上記第2の発光素子および上記第2の受光素子との間の距離が大きく設定されていて、
    上記第1のプラスチック光ファイバを挿入する第1のフェルールと、上記第2のプラスチック光ファイバを挿入する第2のフェルールとは長さがほぼ同一であり、
    上記第1のプラスチック光ファイバにおいて上記第1のフェルールに挿入した部分の芯線と、上記第2のプラスチック光ファイバにおいて上記第2のフェルールに挿入した部分の芯線とは長さが異なることを特徴とする光通信システム。
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