JP4924123B2 - 車両およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車軸に動力を入出力可能な電動機を含む車両およびその制御方法に関する。
従来から、この種の車両として、走行用の動力と回生制動力とを出力可能なモータを備えた電気自動車が知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両では、モータの回転数Nが値Nk1以下となって微速度領域に入ると、車速(回転数N)の低下に伴う回生トルクのステップ的な変化を避けるためにモータの最大回生トルクTminが直線的に低下させられ、モータの回転数Nが値Nk0未満となって極微速度領域に入るとモータによる回生制動トルクが値0となるようにインバータによる電力変換動作が停止される。
特開平8−140213号公報
ところで、上記従来の車両のように、モータに回生制動トルクを出力させている最中にモータの回転数(車速)が所定値以下になったときから、回生制動トルクを値0まで直線的に減少させると、トルク変動に起因したショックを生じさせてしまうことがある。特に、クリープトルクを駆動輪に出力する場合には、駆動輪に出力されるトルクが急峻に値0をまたぐことになりショックが一層助長されてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、車軸に動力を入出力可能な電動機を備えた車両において、ブレーキ操作がなされているときに電動機による回生制動力を減少させる場合に生じがちなショックを抑制することを目的とする。
本発明による車両およびその制御方法は、上述の目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による車両は、
車軸に動力を入出力可能な電動機と、
前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
運転者によるブレーキ操作に拘わらず任意の摩擦制動力を出力可能な摩擦制動手段と、
運転者によるブレーキ操作に応じた要求制動力と所定の分配制約とに基づいて前記電動機に対する要求回生制動力と前記摩擦制動手段に対する要求摩擦制動力とを設定する要求制動力設定手段と、
アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされていないときに前記車軸に要求されるアクセルオフ時要求駆動力を設定するアクセルオフ時要求駆動力設定手段と、
アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、前記設定された要求回生制動力と前記設定されたアクセルオフ時要求駆動力との和である仮目標駆動力に基づいて目標駆動力を設定すると共に、少なくとも前記車軸に出力される動力が値0を含む所定範囲内に含まれるときには、前記目標駆動力を前記仮目標駆動力に基づいて緩変化するように設定する目標駆動力設定手段と、
アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、前記設定された目標駆動力に基づく動力が前記車軸に出力されるように前記電動機を制御すると共に、前記設定された要求摩擦制動力が得られるように前記摩擦制動手段を制御する制動時制御手段と、
を備えるものである。
この車両では、アクセルオフ状態で運転者によりブレーキ操作がなされると、当該ブレーキ操作に応じた要求制動力と所定の分配制約とに基づいて電動機に対する要求回生制動力と摩擦制動手段に対する要求摩擦制動力とが設定される。更に、この車両では、当該要求回生制動力とアクセルオフ状態でブレーキ操作がなされていないときに車軸に要求されるアクセルオフ時要求駆動力との和である仮目標駆動力に基づいて目標駆動力が設定されるが、少なくとも車軸に出力される動力が値0を含む所定範囲内に含まれるときには、目標駆動力が仮目標駆動力に基づいて緩変化するように設定される。そして、アクセルオフ状態でブレーキ操作がなされているときには、目標駆動力に基づく動力が車軸に出力されるように電動機が制御されると共に、要求摩擦制動力が得られるように摩擦制動手段が制御される。このように、要求回生制動力とアクセルオフ時要求駆動力との和である仮目標駆動力に基づいて目標駆動力を設定すると共に、少なくとも車軸に出力される動力が値0を含む所定範囲内に含まれるときに目標駆動力を仮目標駆動力に基づいて緩変化するように設定すれば、電動機に対する要求回生制動力が比較的急峻に減少させられると共にアクセルオフ時要求駆動力が負側から正側へと変化しても、車軸に出力される動力の急変を抑制することができる。従って、この車両では、ブレーキ操作がなされているときに電動機による回生制動力を値0まで減少させる場合に生じがちなショックを良好に抑制することが可能となる。
また、前記目標駆動力設定手段は、前記目標駆動力を車両停止時に値0以上になるように設定するものであってもよい。これにより車両停止時に電動機により車両を逆進させる方向の動力が出力されてしまうことを抑制することが可能となる。
更に、前記要求制動力設定手段は、所定の置き換え条件が成立したときから前記電動機による回生制動力が前記摩擦制動手段による摩擦制動力で置き換えられるように前記要求回生制動力と前記要求摩擦制動力とを設定するものであってもよく、前記目標駆動力設定手段は、前記置き換え条件が成立したときから前記目標駆動力を前記仮目標駆動力に基づいて緩変化するように設定すると共に、前記車軸に出力される動力が値0を含む所定範囲内に含まれるときには、その前後に比べてより緩やかに変化するように前記目標駆動力を設定するものであってもよい。これにより、ブレーキ操作がなされているときに電動機による回生制動力を減少させる際に生じがちなショックをより適正に抑制することが可能となる。
また、上記車両は、車速を検出する車速検出手段を更に備えてもよく、前記置き換え条件は、前記検出された車速が所定車速以下になると成立するものであってもよい。
更に、上記車両は、車速を検出する車速検出手段を更に備えてもよく、前記アクセルオフ時要求駆動力設定手段は、前記検出された車速と所定の制約とに基づいて前記アクセルオフ時要求駆動力を設定するものであってもよい。
そして、上記車両は、内燃機関と、前記車軸または該車軸とは異なる他の車軸と前記内燃機関の機関軸とに接続されて電力と動力との入出力を伴って前記内燃機関の動力の少なくとも一部を前記車軸または前記他の車軸側に出力可能であると共に前記蓄電手段と電力をやり取り可能な電力動力入出力手段とを更に備えてもよく、前記制動時制御手段は、アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、前記設定された目標駆動力に基づく動力が前記車軸または該車軸および前記他の車軸に出力されるように前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御するものであってもよい。また、前記電力動力入出力手段は、動力を入出力可能な発電用電動機と、前記車軸または前記他の車軸と前記内燃機関の前記機関軸と前記発電用電動機の回転軸との3軸に接続され、これら3軸のうちの何れか2軸に入出力される動力に基づく動力を残余の軸に入出力する3軸式動力入出力手段とを含むものであってもよい。
本発明による車両の制御方法は、
車軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、運転者によるブレーキ操作に拘わらず任意の摩擦制動力を出力可能な摩擦制動手段とを備えた車両の制御方法であって、
(a)運転者によるブレーキ操作に応じた要求制動力と所定の分配制約とに基づいて前記電動機に対する要求回生制動力と前記摩擦制動手段に対する要求摩擦制動力とを設定するステップと、
(b)アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされていないときに要求されるアクセルオフ時要求駆動力を設定するステップと、
(c)アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、ステップ(a)にて設定された要求回生制動力とステップ(b)にて設定されたアクセルオフ時要求駆動力との和である仮目標駆動力に基づいて目標駆動力を設定すると共に、少なくとも前記車軸に出力される動力が値0を含む所定範囲内に含まれるときには、前記目標駆動力を前記仮目標駆動力に基づいて緩変化するように設定するステップと、
(d)アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、ステップ(c)にて設定された目標駆動力に基づく動力が前記車軸に出力されるように前記電動機を制御すると共に、ステップ(a)にて設定された要求摩擦制動力が得られるように前記摩擦制動手段を制御するステップと、
を含むものである。
この方法のように、要求回生制動力とアクセルオフ時要求駆動力との和である仮目標駆動力に基づいて目標駆動力を設定すると共に、少なくとも車軸に出力される動力が値0を含む所定範囲内に含まれるときに目標駆動力を仮目標駆動力に基づいて緩変化するように設定すれば、電動機に対する要求回生制動力が比較的急峻に減少させられると共にアクセルオフ時要求駆動力が負側から正側へと変化しても、車軸に出力される動力の急変を抑制することができる。従って、この車両では、ブレーキ操作がなされているときに電動機による回生制動力を値0まで減少させる場合に生じがちなショックを良好に抑制することが可能となる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係る車両としてのハイブリッド自動車20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド自動車20は、エンジン22と、エンジン22の出力軸であるクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、動力分配統合機構30に接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに連結された減速ギヤ35と、この減速ギヤ35に接続されたモータMG2と、ハイブリッド自動車20の全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「ハイブリッドECU」という)70と、摩擦制動力を出力可能な制動手段である電子制御式油圧ブレーキユニット(以下、単に「ブレーキユニット」という)90等とを備えるものである。
エンジン22は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料の供給を受けて動力を出力する内燃機関であり、エンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24による燃料噴射量や点火時期、吸入空気量等の制御を受けている。エンジンECU24には、エンジン22に対して設けられて当該エンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号が入力される。そして、エンジンECU24は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号や上記センサからの信号等に基づいてエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。機関側回転要素としてのキャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、車軸側回転要素としてのリングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して減速ギヤ35がそれぞれ連結されており、動力分配統合機構30は、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側とにそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構37およびデファレンシャルギヤ38を介して最終的に駆動輪である車輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、何れも発電機として作動すると共に電動機として作動可能な周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介して二次電池であるバッテリ50と電力のやり取りを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の何れか一方により発電される電力を他方のモータで消費できるようになっている。従って、バッテリ50は、モータMG1,MG2の何れかから生じた電力や不足する電力により充放電されることになり、モータMG1,MG2により電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されないことになる。モータMG1,MG2は、何れもモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や、図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流等が入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号等が出力される。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンを実行し、モータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。また、モータECU40は、ハイブリッドECU70と通信しており、ハイブリッドECU70からの制御信号等に基づいてモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に出力する。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧、バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流、バッテリ50に取り付けられた温度センサ51からのバッテリ温度Tb等が入力されている。また、バッテリECU52は、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッドECU70やエンジンECU24に出力する。実施例のバッテリECU52は、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量SOCを算出したり、当該残容量SOCに基づいてバッテリ50の充放電要求パワーPb*を算出したり、残容量SOCと電池温度Tbとに基づいてバッテリ50の充電に許容される電力である充電許容電力としての入力制限Winとバッテリ50の放電に許容される電力である放電許容電力としての出力制限Woutとを算出したりする。なお、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリ温度Tbに基づいて入出力制限Win,Woutの基本値を設定すると共に、バッテリ50の残容量(SOC)に基づいて出力制限用補正係数と入力制限用補正係数とを設定し、設定した入出力制限Win,Woutの基本値に補正係数を乗じることにより設定可能である。
ハイブリッドECU70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に各種処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、計時指令に応じて計時を実行するタイマ78と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッドECU70には、イグニッションスイッチ(スタートスイッチ)80からのイグニッション信号やシフトレバー81の操作位置であるシフトポジションSPを検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc、ブレーキペダル85の踏み込み量(ストローク)を検出するブレーキペダルストロークセンサ86からのブレーキペダルストロークBS、車速センサ87からの車速V等が入力ポートを介して入力される。そして、ハイブリッドECU70は、上述したように、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU52と各種制御信号やデータのやり取りを行なう。なお、実施例のハイブリッド自動車20では、シフトレバー81のシフトポジションSPとして、駐車時に用いる駐車ポジション(Pポジション)、後進走行用のリバースポジション(Rポジション)、中立のニュートラルポジション(Nポジション)、通常の前進走行用のドライブポジション(Dポジション:第1のシフトポジション)に加えて、所定条件下でアクセルオフとなったときにDポジション選択時に比べて大きな制動力が得られるようにするブレーキポジション(Bポジション)が用意されている。
ブレーキユニット90は、マスタシリンダ91や油圧式(流体圧式)のブレーキアクチュエータ92、駆動輪たる車輪39a,39bや図示しない他の車輪に対して設けられ、各車輪に取り付けられたブレーキディスクを挟持して対応する車輪に摩擦制動力を付与可能なブレーキパッドを駆動するホイールシリンダ93a〜93d、ホイールシリンダ93a〜93dごとに設けられて対応するホイールシリンダの油圧(ホイールシリンダ圧)を検出するホイールシリンダ圧センサ94a〜94d、ブレーキアクチュエータ92を制御するブレーキ用電子制御ユニット(以下、「ブレーキECU」という)95等を含む。ブレーキアクチュエータ92は、図示しない油圧発生源としてのポンプやアキュムレータ、マスタシリンダ91とホイールシリンダ93a〜93dとの連通状態を制御するマスタシリンダカットソレノイドバルブ、ブレーキペダル85の踏み込み量に応じてペダル踏力に対する反力を創出するストロークシミュレータ等を有し、運転者によるブレーキペダル85の踏み込み操作とは無関係に、車輪39a,39bや他の車輪に摩擦制動力を作用させることが可能なものである。また、ブレーキECU95は、図示しない信号ラインを介して、マスタシリンダ圧を検出する図示しないマスタシリンダ圧センサからのマスタシリンダ圧や、ホイールシリンダ圧センサ94a〜94dからのホイールシリンダ圧、車速センサ87からの車速V、ブレーキペダルストロークセンサ86からのブレーキペダルストロークBS、図示しない車輪速センサからの車輪速、図示しない操舵角センサからの操舵角等を入力すると共に、ハイブリッドECU70等との間で通信により各種信号のやり取りを行う。
ブレーキECU95は、運転者によりブレーキペダル85が踏み込まれると、ブレーキペダルストロークセンサ86からのブレーキペダルストロークBSと所定の踏力設定用マップとを用いて運転者によりブレーキペダル85に加えられたペダル踏力Fpdを計算し、計算したペダル踏力Fpdに基づいて運転者により要求されている要求制動力BF*を設定する。更に、ブレーキECU95は、設定した要求制動力BF*と車速センサ87からの車速Vと所定の回生分配比設定用マップとを用いてモータMG2に対する要求回生制動力RBF*(=d×BF*)とブレーキユニット90(ブレーキアクチュエータ92)に対する要求摩擦制動力FBF*(=(1−d)×BF*)とを設定する。そして、ブレーキECU95は、要求回生制動力RBF*をハイブリッドECU70に送信すると共に、ハイブリッドECU70から送信される実際に出力される回生制動力を示す信号と要求摩擦制動力FBF*とに基づいてハイブリッド自動車20に作用させるべき制動力のうちのブレーキユニット90による分担分に応じた摩擦制動力が車輪39a,39bや他の車輪に作用するようにブレーキアクチュエータ92を制御する。なお、実施例において、要求制動力設定用マップは、運転者によるペダル踏力Fpdと要求制動力BF*との関係を規定するように予め定められてブレーキECU95のROMに記憶されている。図2に要求制動力設定用マップの一例を示す。また、実施例において、回生分配比設定用マップは、要求制動力BF*に対するモータMG2による回生制動力とブレーキユニット90による摩擦制動力との分配比と車速Vとの関係を規定するように予め作成されてブレーキECU95のROMに記憶されている。図3に回生分配比設定用マップの一例を示す。図3の回生分配比設定用マップは、モータMG2の回転数Nm2に概ね比例して変化する車速Vが比較的高い高車速域に含まれる場合にはモータMG2により出力されるパワー(回転数Nm2×トルクTm2)が一定となることを示す相関曲線に従って要求回生制動力RBF*を設定し、車速Vが中速度域に含まれる場合には要求回生制動力RBF*をモータMG2の定格トルク等に基づく一定の値に設定し、車速Vが所定の回生禁止車速Vref以下になるとモータMG2の効率や発熱を考慮して要求回生制動力RBF*を値0まで車速Vに対して概ね比例して減少するように設定するものとして予め作成されている。そして、ブレーキECU95は、車速Vが回生禁止車速Vref以下になると、回生制動力を摩擦制動力にて置き換える置き換え条件が成立したとみなして、車速Vが低下するにつれて(時間の経過と共に)図3の回生分配比設定用マップに従って要求回生制動力RBF*を減少させると共に回生制動力がブレーキユニット90による摩擦制動力で速やかに置き換えられるように要求摩擦制動力FBF*を設定する。また、ブレーキECU95は、図示しないセンサにより検出される車輪速、車両前後および横方向の加速度、ヨーレート、操舵角といった各種パラメータに基づいていわゆるABS制御やトラクションコントロール(TRC)、車両安定化制御(VSC)等をも実行可能である。
上述のように構成された実施例のハイブリッド自動車20では、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動輪たる車輪39a,39bに連結された車軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき目標トルクTr*が計算され、この目標トルクTr*に対応する動力がリングギヤ軸32aに出力されるようにエンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御モードとしては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや、要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2から要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するように運転制御するモータ運転モード等がある。
次に、実施例のハイブリッド自動車20の動作、特に車速Vがある程度高い状態で運転者によるアクセルペダル83の踏み込みが解除されると共にブレーキペダル85が踏み込まれてハイブリッド自動車20が停止するまでの動作について説明する。図4は、運転者によりアクセルペダル83の踏み込みが解除されると共にブレーキペダル85が踏み込まれ、アクセルオフ状態でブレーキペダル85の踏み込みが継続されているときにハイブリッドECU70により所定時間(例えば数msec)ごとに繰り返し実行される制動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。なお、ここでは、説明を簡単にするために、運転者によりアクセルペダル83の踏み込みが解除されると共にブレーキペダル85が踏み込まれて車速Vがある程度低下してからの動作を例にとる。
図4の制動時制御ルーチンの開始に際して、ハイブリッドECU70のCPU72は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accやシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP、車速センサ87からの車速V、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2、バッテリ50の入出力制限Win,Wout、要求回生制動トルクRBTといった制御に必要なデータの入力処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、モータECU40から通信により入力するものとした。また、バッテリ50の入出力制限Win,Woutは、バッテリECU52から通信により入力するものとした。更に、要求回生制動トルクRBTは、ブレーキペダル85の踏み込みに応じて上述のようにしてブレーキECU95により設定されて送信される要求回生制動力RBF*に所定の換算係数を乗じて得られる値である。ステップS100のデータ入力処理の後、入力したアクセル開度Accと車速VとシフトポジションSPとに基づいて、アクセルペダル83およびブレーキペダル85の双方の踏み込みが解除されているとき、すなわちアクセルオフ状態でブレーキ操作がなされていないときに車軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべきアクセルオフ時要求駆動力としてのベーストルクTbを設定する(ステップS110)。実施例では、アクセル開度Accと車速VとシフトポジションSPとベーストルクTbとの関係が予め定められてベーストルク設定用マップとしてROM74に記憶されており、与えられたアクセル開度Accと車速VとシフトポジションSPとに対応したものがベーストルクTbとして当該マップから導出・設定される。図5にベーストルク設定用マップの一例を示す。同図からわかるように、実施例のハイブリッド自動車20において、ベーストルクTbは、シフトポジションSPの変更がなければ、基本的に車速Vに応じて定まることになる。次いで、設定したベーストルクTbにステップS100にて入力した要求回生制動トルクRBTを加算することにより車軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき目標トルクTr*の仮の値である仮目標トルクTrtmpを設定する(ステップS120)。
仮目標トルクTrtmpを設定したならば、ステップS100にて入力した車速Vが上述の回生禁止車速Vref以下であるか否かを判定する(ステップS130)。そして、車速Vが回生禁止車速Vrefを上回っていれば、目標トルクTr*の所定時間(ここでは本ルーチンの実行間隔)あたり変化量の上下限値Trtをある程度大きな正の値である所定値Trt0に設定する(ステップS140)。また、車速Vが回生禁止車速Vref以下である場合には、目標トルクTr*の前回値(本ルーチンの前回実行時における目標トルクTr*)の絶対値が所定の閾値Trefを上回っているか否かを判定する(ステップS150)。ここで、閾値Trefは、車軸としてのリングギヤ軸32aに実際に出力されるトルク(負のトルクを含む)が値0を含む所定範囲(値0近傍)に含まれているとみなせるか否かを判定するためのものであり、実験・解析を経て定められる比較的小さな値である。そして、目標トルクTr*の前回値の絶対値が閾値Trefを上回っていれば、目標トルクTr*の所定時間あたりの変化量の上下限値Trtを上記所定値Trt0よりも小さな値Trt1に設定し(ステップS160)、目標トルクTr*の前回値の絶対値が閾値Tref以下であれば、上記値Trt1よりも更に小さな値Trt2に設定する(ステップS170)。こうしてステップS140,S160またはS170にて上下限レート値Trtを設定したならば、仮目標トルクTrtmpと目標トルクTr*の前回値と上下限レート値Trtとに基づいて目標トルクTr*を設定する(ステップS180)。すなわち、ステップS180では、次式(1)に示すように、目標トルクTr*の前回値から上下限レート値Trtを減じた値とステップS120にて設定した仮目標トルクTrtmpとのうちの大きい方と、目標トルクTr*の前回値に上下限レート値Trtを加えた値とのうちの小さい方を目標トルクTr*として設定する。また、ステップS180の処理の後、ステップS100にて入力した車速Vが値0に近い所定車速V0以下であるか否かを判定し(ステップS190)、車速Vが所定車速V0以下である場合には、ステップS180にて設定した目標トルクTr*と値0とのうちの大きい方を目標トルクTr*として再設定する(ステップS200)。なお、車速Vが車速V0を上回っている場合には、ステップS200の処理はスキップされる。
Tr*=min(max(Trtmp,前回Tr*-Trt),前回Tr*+Trt ) …(1)
上述のようにして目標トルクTr*を設定したならば、エンジン22が停止されているか否かを判定し(ステップS210)、エンジン22が停止されていれば、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とをそれぞれ値0に設定する(ステップS220)。また、ステップS210にてエンジン22が運転されていると判断された場合には、目標回転数Ne*をエンジン22が実質的にトルクを出力しないように自立運転される際の自立回転数Ne0(例えばアイドル時の回転数)に設定すると共に目標トルクTe*を値0に設定する(ステップS230)。更に、モータMG1に対するトルク指令Tm1*を値0に設定した上で(ステップS240)、モータMG2から出力すべきトルクの仮の値である仮モータトルクTm2tmpを次式(2)に従い計算する(ステップS250)。続いて、バッテリ50の入出力制限Win,WoutとモータMG2の現在の回転数Nm2とを用いてモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tm2min,Tm2maxを次式(3)および式(4)に従い計算する(ステップS260)。そして、モータMG2に対するトルク指令Tm2*をトルク制限Tm2min,Tm2maxで仮モータトルクTm2tmpを制限した値として設定する(ステップS270)。このようにしてモータMG2に対するトルク指令Tm2*を設定することにより、車軸としてのリングギヤ軸32aに出力するトルクをバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内に制限したトルクとして設定することができる。こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*、モータMG1,MG2に対するトルク指令Tm1*,Tm2*を設定したならば、エンジン22の目標回転数Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40に、目標トルクTr*をブレーキECU95にそれぞれ送信し(ステップS280)、再度ステップS100以降の処理を実行する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを得るための制御を実行する。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*に従ってモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*に従ってモータMG2が駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。更に、目標トルクTr*を受信したブレーキECU95は、目標トルクTr*が車軸としてのリングギヤ軸32aに実際に出力される回生制動トルクであるとみなして、目標トルクTr*に基づいてハイブリッド自動車20に作用させるべき要求制動力BF*のうちのブレーキユニット90による分担分に応じた要求摩擦制動力FBF*を設定(調整)する。
Tm2tmp=Tr*/Gr …(2)
Tm2min=Win/Nm2 …(3)
Tm2max=Wout/Nm2 …(4)
以上説明したように、実施例のハイブリッド自動車20では、アクセルオフ状態で運転者によるブレーキペダル85の踏み込みが継続されると、ブレーキペダル85の踏み込み量を示すブレーキペダルストロークBSに応じた要求制動力BF*と分配制約としての回生分配比設定用マップとに基づいてブレーキECU95によりモータMG2に対する要求回生制動力RBF*とブレーキユニット90に対する要求摩擦制動力FBF*とが設定される。更に、ブレーキECU95により設定される要求回生制動力RBF*に基づく要求回生制動トルクRBTとアクセルオフ状態でブレーキペダル85が踏み込まれていないときに車軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべきベーストルクTb(アクセルオフ時要求駆動力)との和である仮目標トルクTrtmpに基づいて目標トルクTr*が設定されるが、少なくともリングギヤ軸32aに出力されるトルクが値0を含む所定範囲(−Tref〜Tref)内に含まれるときには、目標トルクTr*が仮目標トルクTrtmpと上下限値Trt=Trt2に基づいて緩変化するように設定される(ステップS170〜S200)。そして、アクセルオフ状態で運転者によるブレーキペダル85の踏み込みが継続される間、目標トルクTr*に基づくトルクが車軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるようにモータMG2が制御されると共に、要求摩擦制動力FBF*が得られるようにブレーキユニット90のブレーキアクチュエータ92が制御される(ステップS210〜S280)。
すなわち、実施例のハイブリッド自動車20では、車速Vが回生禁止車速Vref以下となって置き換え条件が成立すると、ブレーキECU95によりモータMG2の回生制動力がブレーキユニット90の摩擦制動力で速やかに置き換えられるように要求回生制動力RBF*と要求摩擦制動力FBF*とが設定される。そして、車速Vが回生禁止車速Vref以下となって制動力の置き換えが開始されるタイミングで、仮目標トルクTrtmpと通常時(過渡時以外)よりも小さな値Trt1とされる上下限値Trtとに基づいて目標トルクTr*が緩やかに変化するように設定されると共に(ステップS160,S180〜S200)、目標トルクTr*の前回値の絶対値が所定の閾値Tref以下となって車軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるトルクが値0を含む所定範囲(−Tref〜Tref)内に含まれているとみなされるときには、仮目標トルクTrtmpと値Trt1よりも更に小さな値Trt2とされる上下限値Trtとに基づいて目標トルクTr*がその前後に比べてより緩やかに変化するように設定される(ステップS170〜S200)。ここで、ベーストルクTbは、アクセルオフ状態でブレーキ操作がなされていないときに車軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべきトルクであるから、図5からわかるように車速Vが低下するにつれて、ベーストルクTbは負側から正側へと変化し、それによりリングギヤ軸32aにクリープトルクが出力されるようになる。従って、リングギヤ軸32aに実際に出力されるベーストルクTbに基づくトルクが値0を含む所定範囲内に含まれる場合には、トルク変動に起因したショックや振動を抑制すべく図6において破線で示すようにベーストルクTbを緩変化させることが好ましい。しかしながら、上記ハイブリッド自動車20においてアクセルオフ状態でブレーキ操作がなされているときには、ベーストルクTbとブレーキECU95から要求される要求回生制動トルクRBTとの双方を出力する必要があり、単にベーストルクTbのみを緩変化させただけでは、上記置き換え条件の成立に伴ってブレーキECU95からの要求に応じてモータMG2からの回生制動トルクを速やかに減少させると、図6において二点鎖線で示すように、ベーストルクTbと要求回生制動トルクRBTとの和が急減することから、それにより振動やショックを生じさせてしまうおそれがある。これに対して、上記置き換え条件の成立に伴ってベーストルクTbと要求回生制動トルクRBTとの和である仮目標トルクTrtmpと上下限値Trt=Tr1とに基づいて目標トルクTr*を緩変化するように設定すると共に、リングギヤ軸32aに出力されるトルクが値0を含む所定範囲内に含まれるとみなされるときには、その前後に比べて目標トルクTr*をより緩やかに変化するように設定すれば、ブレーキECU95からのモータMG2に対する要求回生制動力RBF*に基づく要求回生制動トルクRBTが比較的急峻に減少させられると共にベーストルクTbが負側から正側へと変化しても、モータMG2からの回生制動トルクの出力を適切に継続させてリングギヤ軸32aに出力されるトルクの急変を抑制することができる。従って、実施例のハイブリッド自動車20では、ブレーキ操作がなされているときモータMG2による回生制動トルクを値0まで減少させる際に生じがちなショックをより適正に抑制することが可能となる。また、実施例のハイブリッド自動車20では、一旦ステップS180にて目標トルクTr*が設定された後、車速Vが値0に近い所定車速V0以下であると判断された場合には、一旦設定された目標トルクTr*と値0とのうちの大きい方が目標トルクTr*として再設定される(ステップS200)。これにより、車両停止時にモータMG2により車両を逆進(後進)させる方向のトルクが出力されないようにして、ハイブリッド自動車20の乗員に違和感を与えてしまうのを抑制することができる。
なお、上記実施例においては、回生制動力から摩擦制動力への置き換えが開始されるタイミングで上下限値Trtを通常時(過渡時以外)よりも小さな値Trt1とし、目標トルクTr*の前回値の絶対値が所定の閾値Tref以下となって車軸としてのリングギヤ軸32aに出力されるトルクが値0を含む所定範囲内に含まれているとみなされるときに上下限値Trtを値Trt1よりも更に小さな値Trt2としているが、これに限られるものではない。すなわち、上記ハイブリッド自動車20において、タイマ78を用いて計時され得る回生制動力から摩擦制動力への置き換えが開始されてからの経過時間tや車速V等に応じてレート値を設定し、図6における実線に沿って変化するように目標トルクTr*を設定してもよい。また、上記実施例は、アクセルオフ状態で運転者によるブレーキペダル85の踏み込みが継続されるときの動作に関連したものとして説明されたが、アクセルオフ状態でブレーキ操作がなされないときに、図6において破線で示すようにベーストルクTbを緩変化させるとよいことは上述のとおりである。従って、図4の制動時制御ルーチンにおいて、ステップS110にて一旦設定したベーストルクTbを少なくとも値0を含む所定範囲内に含まれているときに緩変化するように処理すると共に、このような緩変化処理を施したベーストルクTbと要求回生制動トルクRBTとの和を仮目標トルクTrtmpとし、ステップS130以降の処理を実行してもよい。
更に、実施例のハイブリッド自動車20では、駆動軸としてのリングギヤ軸32aとモータMG2とがモータMG2の回転数を減速してリングギヤ軸32aに伝達する減速ギヤ35を介して連結されているが、減速ギヤ35の代わりに、例えばHi,Loの2段の変速段あるいは3段以上の変速段を有したモータMG2の回転数を変速してリングギヤ軸32aに伝達する変速機を採用してもよい。また、実施例のハイブリッド自動車20は、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aに接続された車軸に出力するものであるが、本発明の適用対象は、これに限られるものでもない。すなわち、本発明は、図7に示す変形例としてのハイブリッド自動車20Aのように、モータMG2の動力をリングギヤ軸32aに接続された車軸(車輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図7における車輪39c,39dに接続された車軸)に出力するものに適用されてもよい。更に、実施例のハイブリッド自動車20は、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して車輪39a,39bに接続される車軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものであるが、本発明の適用対象は、これに限られるものでもない。すなわち、本発明は、図8に示す変形例としてのハイブリッド自動車20Bのように、エンジン22のクランクシャフトに接続されたインナーロータ232と車輪39a,39bに動力を出力する車軸に接続されたアウターロータ234とを有し、エンジン22の動力の一部を車軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えたものに適用されてもよい。
ここで、上記実施例や変形例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係について説明しておく。すなわち、上記実施例および変形例では、リングギヤ軸32aに動力を入出力可能なモータMG2が「電動機」に相当し、モータMG2と電力をやり取り可能なバッテリ50が「蓄電手段」に相当し、運転者によるブレーキ操作に拘わらず任意の摩擦制動力を出力可能なブレーキユニット90が「摩擦制動手段」に相当し、運転者によるブレーキ操作に応じた要求制動力BF*と回生分配比設定用マップとに基づいてモータMG2に対する要求回生制動力RBF*とブレーキユニット90に対する要求摩擦制動力FBF*とを設定するブレーキECU95が「要求制動力設定手段」に相当し、アクセルオフ状態でブレーキ操作がなされていないときにリングギヤ軸32aに出力すべきベーストルクTbを設定するための図4のステップS110の処理を実行するハイブリッドECU70が「アクセルオフ時要求駆動力設定手段」に相当し、アクセルオフ状態でブレーキ操作がなされているときに、要求回生制動力RBF*に基づく要求回生制動トルクRBTとベーストルクTbとの和である仮目標トルクTrtmpに基づいて目標トルクTr*を設定すると共に、リングギヤ軸32aに出力されるトルクが値0を含む所定範囲内に含まれるときには、目標トルクTr*を仮目標トルクTrtmpに基づいて緩変化するように設定するための図4のステップS120〜S200の処理を実行するハイブリッドECU70が「目標駆動力設定手段」に相当し、アクセルオフ状態でブレーキ操作がなされているときに、目標トルクTr*に基づくトルクがリングギヤ軸32aに出力されるようにモータMG2を制御すると共に、要求摩擦制動力FBF*が得られるようにブレーキユニット90を制御するハイブリッドECU70、モータECU40およびブレーキECU95が「制動時制御手段」に相当する。また、車速センサ87が「車速検出手段」に相当し、エンジン22が「内燃機関」に相当し、モータMG1および動力分配統合機構30の組み合わせや対ロータ電動機230が「電力動力入出力手段」に相当し、モータMG1が「発電用電動機」に相当し、動力分配統合機構30が「3軸式動力入出力手段」に相当する。
なお、「電動機」や「発電用電動機」は、モータMG1,MG2のような同期発電電動機に限られず、誘導電動機といったような他の如何なる形式のものであっても構わない。「蓄電手段」は、バッテリ50のような二次電池に限られず、電動機と電力をやり取り可能なものであればキャパシタといったような他の如何なる形式のものであっても構わない。「摩擦制動手段」は、運転者によるブレーキ操作に拘わらず任意の摩擦制動力を出力可能なものであれば、電子制御式油圧ブレーキユニット90以外の他の如何なる形式のものであっても構わない。「アクセルオフ時要求駆動力設定手段」は、アクセルオフ状態でブレーキ操作がなされていないときに車軸に要求されるアクセルオフ時要求駆動力を設定するものであれば、どのような手順でアクセルオフ時要求駆動力を設定するものであってもよい。「目標駆動力設定手段」による目標駆動力を緩変化するように設定するための手順は、目標駆動力を仮目標駆動力に基づいて緩変化するように設定し得るものであれば、どのようなものであってもよい。「制動時制御手段」は、アクセルオフ状態でブレーキ操作がなされているときに、目標駆動力に基づく動力が車軸に出力されるように電動機を制御すると共に、要求摩擦制動力が得られるように摩擦制動手段を制御するものであれば、ハイブリッドECU70とモータECU40とブレーキECU95との組み合わせに限られるものではなく、単一の電子制御ユニットのような他の如何なる形式のものであっても構わない。「内燃機関」は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料の供給を受けて動力を出力するエンジン22に限られず、水素エンジンといったような他の如何なる形式のものであっても構わない。「電力動力入出力手段」は、所定の車軸と内燃機関の機関軸とに接続され、内燃機関からの動力の少なくとも一部を用いて発電可能であると共に電力の入出力を伴って車軸に動力を入出力可能なものであれば、モータMG1および動力分配統合機構30の組み合わせや対ロータ電動機230以外の他の如何なる形式のものであっても構わない。何れにしても、これら実施例の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載した発明の主要な要素との対応関係は、実施例が課題を解決するための手段の欄に記載した発明を実施するための最良の形態を具体的に説明するための一例であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、実施例はあくまで課題を解決するための手段の欄に記載した発明の具体的な一例に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
以上、実施例を用いて本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明の実施例に係るハイブリッド自動車20の概略構成図である。 要求制動力設定用マップの一例を示す説明図である。 回生分配比設定用マップの一例を示す説明図である。 実施例のハイブリッドECU70により実行される制動時制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 ベーストルク設定用マップの一例を示す説明図である。 (a)は車速Vの時間変化を例示する説明図であり、(b)は目標トルクTr*の時間変化を例示する説明図である。 変形例のハイブリッド自動車20Aの概略構成図である。 変形例のハイブリッド自動車20Bの概略構成図である。
符号の説明
20,20A,20B ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、35 減速ギヤ、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a〜39d 車輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、50 バッテリ、51 温度センサ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッドECU)、72 CPU、74 ROM、76 RAM、78 タイマ、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルストロークセンサ、87 車速センサ、90 電子制御式油圧ブレーキユニット、91 マスタシリンダ、92 ブレーキアクチュエータ、93a〜93d ホイールシリンダ、94a〜94d ホイールシリンダ圧センサ、95 ブレーキ用電子制御ユニット(ブレーキECU)、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ、234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ。

Claims (7)

  1. 車軸に動力を入出力可能な電動機と、
    前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、
    運転者によるブレーキ操作に拘わらず任意の摩擦制動力を出力可能な摩擦制動手段と、
    所定の置き換え条件が成立したときから、運転者によるブレーキ操作に応じた要求制動力と所定の分配制約とに基づいて、前記電動機による回生制動力が前記摩擦制動手段による摩擦制動力で置き換えられるように前記電動機に対する要求回生制動力と前記摩擦制動手段に対する要求摩擦制動力とを設定する要求制動力設定手段と、
    アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされていないときに前記車軸に要求されるアクセルオフ時要求駆動力を設定するアクセルオフ時要求駆動力設定手段と、
    アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、前記置き換え条件が成立したときから、前記設定された要求回生制動力と前記設定されたアクセルオフ時要求駆動力との和である仮目標駆動力に基づいて緩変化するように目標駆動力を設定すると共に、前記車軸に出力される動力が値0を含む所定範囲内に含まれるとみなされるときには、その前後に比べてより緩やかに変化するように前記目標駆動力を設定する目標駆動力設定手段と、
    アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、前記設定された目標駆動力に基づく動力が前記車軸に出力されるように前記電動機を制御すると共に、前記設定された要求摩擦制動力が得られるように前記摩擦制動手段を制御する制動時制御手段と、
    を備える車両。
  2. 前記目標駆動力設定手段は、前記目標駆動力を車両停止時に値0以上になるように設定する請求項1に記載の車両。
  3. 請求項1または2に記載の車両において、
    車速を検出する車速検出手段を更に備え、
    前記置き換え条件は、前記検出された車速が所定車速以下になると成立する車両。
  4. 請求項1からの何れかに記載の車両において、
    車速を検出する車速検出手段を更に備え、
    前記アクセルオフ時要求駆動力設定手段は、前記検出された車速と所定の制約とに基づいて前記アクセルオフ時要求駆動力を設定する車両。
  5. 請求項1からの何れかに記載の車両において、
    内燃機関と、
    前記車軸または該車軸とは異なる他の車軸と前記内燃機関の機関軸とに接続されて電力と動力との入出力を伴って前記内燃機関の動力の少なくとも一部を前記車軸または前記他の車軸側に出力可能であると共に前記蓄電手段と電力をやり取り可能な電力動力入出力手段とを更に備え、
    前記制動時制御手段は、アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、前記設定された目標駆動力に基づく動力が前記車軸または該車軸および前記他の車軸に出力されるように前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機とを制御する車両。
  6. 前記電力動力入出力手段は、動力を入出力可能な発電用電動機と、前記車軸または前記他の車軸と前記内燃機関の前記機関軸と前記発電用電動機の回転軸との3軸に接続され、これら3軸のうちの何れか2軸に入出力される動力に基づく動力を残余の軸に入出力する3軸式動力入出力手段とを含む請求項に記載の車両。
  7. 車軸に動力を入出力可能な電動機と、前記電動機と電力をやり取り可能な蓄電手段と、運転者によるブレーキ操作に拘わらず任意の摩擦制動力を出力可能な摩擦制動手段とを備えた車両の制御方法であって、
    (a)所定の置き換え条件が成立したときから、運転者によるブレーキ操作に応じた要求制動力と所定の分配制約とに基づいて、前記電動機による回生制動力が前記摩擦制動手段による摩擦制動力で置き換えられるように前記電動機に対する要求回生制動力と前記摩擦制動手段に対する要求摩擦制動力とを設定するステップと、
    (b)アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされていないときに要求されるアクセルオフ時要求駆動力を設定するステップと、
    (c)アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、前記置き換え条件が成立したときから、ステップ(a)にて設定された要求回生制動力とステップ(b)にて設定されたアクセルオフ時要求駆動力との和である仮目標駆動力に基づいて緩変化するように目標駆動力を設定すると共に、前記車軸に出力される動力が値0を含む所定範囲内に含まれるとみなされるときには、その前後に比べてより緩やかに変化するように前記目標駆動力を設定するステップと、
    (d)アクセルオフ状態で前記ブレーキ操作がなされているときに、ステップ(c)にて設定された目標駆動力に基づく動力が前記車軸に出力されるように前記電動機を制御すると共に、ステップ(a)にて設定された要求摩擦制動力が得られるように前記摩擦制動手段を制御するステップと、
    を含む車両の制御方法。


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