以下、添付図面を参照して本発明に係る好適な実施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は、図示例に限定されるものではない。
先ず、図1〜図3を参照して、本実施の形態の装置構成を説明する。図1に、本実施の形態の医薬品管理システム100の構成を示す。
本実施の形態の医薬品管理システム100は、調剤薬局等に設置されるものとし、子(発注単位。本実施の形態では、箱入り商品とする)及び親(棚卸単位。本実施の形態では箱入り商品から出された医薬品が格納される薬品ケースとする。薬品ケースには医薬品のバラ(シート)が格納される)を単位として、医薬品をバーコードが印刷されたラベルにより管理するシステムである。医薬品管理システム100は、棚ラベル印刷、発注、棚卸、商品操作(医薬品の廃棄等)、格納チェック、入荷検品等の動作を実行する。
図1に示すように、医薬品管理システム100は、医薬品管理装置としての携帯端末装置10と、出力手段としてのプリンタ20と、アクセスポイント30と、レセコン40と、を備えて構成される。アクセスポイント30と、レセコン40とは、通信ネットワークNを介して接続されている。 通信ネットワークNは、例えば、LAN(Local Area Network)とするが、WAN(Wide Area Network)等を含める構成としてもよい。
携帯端末装置10は、調剤薬局の薬局員が携帯して使用する無線LAN式の端末装置である。プリンタ20は、携帯式のプリンタであり、赤外線通信により受信した印刷データを印刷する。アクセスポイント30は、通信ネットワークN上の機器(レセコン40等)と、無線LAN機器(携帯端末装置10等)とを無線LAN信号を介して中継する。
レセコン40は、医療費を市町村や保険組合に請求するレセプト(診療報酬明細書)を作成するコンピュータである。本実施の形態では、レセコン40は、レセプト作成の他に、商品マスタトランザクションファイル、在庫管理ファイルの管理や、携帯端末装置10から受信する情報に基づいて、在庫管理ファイルの管理、医薬品の発注、棚卸管理、商品操作管理、入荷検品管理等を行う。
レセコン40は、商品マスタトランザクションファイル、在庫管理ファイルを記憶し、適宜、携帯端末装置10に記憶される商品マスタトランザクションファイル210、在庫管理ファイル220との間で同期がとられる。
図2に、携帯端末装置10の内部構成を示す。図2に示すように、携帯端末装置10は、CPU11と、入力部12と、RAM(Random Access Memory)13と、表示部14と、ROM(Read Only Memory)15と、通信手段としての通信部16と、記憶手段としてのフラッシュメモリ17と、読み取り手段としてのバーコードリーダ18と、を備えて構成され、各部がバス19を介して接続される。
CPU11は、携帯端末装置10の各部を中央制御する。CPU11は、ROM15に記憶されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムをRAM13に展開し、RAM13に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行する。
CPU11は、棚ラベル印刷プログラムとの協働で、棚ラベルを作成する医薬品の子商品のバーコードから商品コードを読み取り、その商品コードに対応する親商品の商品コードを含むバーコードの棚ラベルを印刷する。また、CPU11は、発注プログラムとの協働で、発注する医薬品の商品のバーコードから商品コードを読み取り、その商品コードに対応する子商品の発注数量を算出し、その発注情報を作成して発注トランザクションファイル230に記憶する。また、CPU11は、棚卸プログラムとの協働で、棚卸する商品のバーコードから商品コードを読み取り、その商品コードに対応する親商品の棚卸数量を算出し、棚卸情報を作成して棚卸トランザクションファイル240に記憶する。また、CPU11は、商品操作プログラムとの協働で、商品操作する商品のバーコードから商品コードを読み取り、その商品コードに対応する親商品の商品操作数量を算出し、商品操作情報を作成して商品操作トランザクションファイル250に記憶する。
また、CPU11は、格納チェックプログラムとの協働で、親商品及び子商品のバーコードから商品コードを読み取り、その商品コードが親子関係にあるか否かを判別して表示部14に表示する。また、CPU11は、入荷検品プログラムとの協働で、入荷した子商品のバーコードから商品コードを読み取り、その商品コードに対応する入荷数量と、その発注データの入荷予定数量(発注数量)とを棚卸単位に変換して比較し、入荷実績情報、在庫管理情報を作成して入荷実績ファイル260、在庫管理ファイル220に記憶する。CPU11は、上記各プログラムとの協働により、制御手段として機能する。
入力部12は、カーソルキー、文字入力キー及び各種機能キーなどを備えたキーパッドを含む構成とし、操作者により各キーが押下された押下信号をCPU11に出力する。
RAM13は、揮発性のメモリであり、実行される各種プログラムやこれら各種プログラムに係るデータ等を格納するワークエリアを有し、情報を一時的に格納する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置で構成され、CPU11からの表示信号に従って画面表示を行う。また、表示部14は、入力部12と一体的にタッチパネルが形成される構成としてもよい。
ROM15は、各種プログラム、各種設定データなどが予め記憶され、各種情報を読み出し可能な記憶部である。ROM15は、棚ラベル印刷プログラム、発注プログラム、棚卸プログラム、商品操作プログラム、格納チェックプログラム、入荷検品プログラムを記憶する。
通信部16は、アクセスポイント30と無線LAN通信を行うアンテナ等の無線LAN通信部と、プリンタ20と赤外線通信を行う赤外線通信部と、を備えて構成される。通信部16は、アクセスポイント30と無線LAN通信により情報を送受信し、プリンタ20と赤外線通信により情報を送受信する。
フラッシュメモリ17は、情報を読み書き可能に記憶する記憶部である。フラッシュメモリ17に記憶する各種データは後述する。
バーコードリーダ18は、半導体レーザ、LED(Light Emitting Diode)等の照明部と、CCD(Charged Coupled Device)スキャナ、レーザスキャナ等の撮像部とにより構成され、箱入り商品又は薬品ケースのラベル上に印刷されたバーコードを光学的に読み取り、そのバーコード読み取り情報をCPU11に出力する。
本実施の形態においては、箱入り商品又は薬品ケースの棚ラベルに印刷されるバーコードを一次元バーコードとするが、これに限定されるものではなく、2次元バーコード等の識別コードとしてもよい。
図3に、プリンタ20の内部構成を示す。図3に示すように、プリンタ20は、CPU21と、RAM22と、記憶部23と、通信部24と、印刷部25と、を備えて構成され、各部がバス26を介して接続される。
CPU21、RAM22は、それぞれ、CPU11、RAM13と同様であり、異なる部分のみを主として説明する。CPU21は、記憶部23に記憶されたプログラムとの協働で、通信部24を介して受信した印刷データを印刷部25に印刷させる。
記憶部23は、ROM等により構成され、各種プログラム及び各種データを記憶する。通信部24は、赤外線通信等により携帯端末装置10と通信を行う。印刷部25は、熱転写方式などにより、各種印刷データを記録用紙に印刷する印刷部であり、特に、薬品ケースの棚ラベル用の記録シートに、バーコードを含む印刷データを印刷する。
次に、図4及び図5を参照して、携帯端末装置10のフラッシュメモリ17に記憶する各種情報を説明する。図4(a)に、商品マスタトランザクションファイル210の構成を示す。図4(b)に、在庫管理ファイル220の構成を示す。図5(a)に、発注トランザクションファイル230の構成を示す。図5(b)に、棚卸トランザクションファイル240の構成を示す。図5(c)に、商品操作トランザクションファイル250の構成を示す。図5(d)に、入荷実績ファイル260の構成を示す。
図4及び図5に示すように、フラッシュメモリ17には、商品マスタトランザクションファイル210、在庫管理ファイル220、発注トランザクションファイル230、棚卸トランザクションファイル240、商品操作トランザクションファイル250、入荷実績ファイル260が記憶される。
商品マスタトランザクションファイル210は、商品としての各種医薬品(箱入り商品又は薬ケース)に関する情報を有する。図4(a)に示すように、商品マスタトランザクションファイル210は、商品を識別する商品コード格納領域211と、商品名格納領域212と、商品の形状格納領域213と、商品の数量格納領域214と、在庫管理時の商品コードとしての在庫管理コード格納領域215と、その商品単位で発注可能か否かを示す発注区分格納領域216と、を含んで構成される。
本実施の形態では、商品の在庫管理時(薬棚における管理時)には、親(薬品ケース)を管理するものとし、在庫管理コード格納領域215の内容は親の商品コードとなる。形状格納領域213の内容は、1が親(薬品ケース)を示し、2が子(箱入り商品)を示す。発注区分格納領域216の内容は、0が発注不可を示し、1が発注可能を示す。
在庫管理ファイル220は、在庫管理時の商品に関する情報を有する。図4(b)に示すように、在庫管理ファイル220は、商品コード格納領域221と、商品名格納領域222と、商品の有効期限格納領域223と、商品の在庫数量格納領域224と、を含んで構成される。
発注トランザクションファイル230は、商品の発注に関する情報を有する。図5(a)に示すように、発注トランザクションファイル230は、発注商品の商品コード格納領域231と、商品の発注の数量格納領域232と、入荷済みか否かを示す入荷済フラグ格納領域233と、を含んで構成される。入荷済フラグ格納領域233の内容は、例えば、1が入荷済、0が未入荷とする。
棚卸トランザクションファイル240は、商品の棚卸に関する情報を有する。図5(b)に示すように、棚卸トランザクションファイル240は、棚卸商品の商品コード格納領域241と、商品の棚卸の数量格納領域242と、を含んで構成される。
商品操作トランザクションファイル250は、商品の商品操作(破棄等)に関する情報を有する。図5(c)に示すように、商品操作トランザクションファイル250は、商品操作する商品の商品コード格納領域251と、商品の商品操作の数量格納領域252と、を含んで構成される。
入荷実績ファイル260は、商品の入荷実績に関する情報を有する。図5(d)に示すように、入荷実績ファイル260は、入荷商品の商品コード格納領域261と、入荷商品の数量格納領域262と、を含んで構成される。
次に、図6〜図17を参照して、医薬品管理システム100の動作を説明する。医薬品管理システム100の動作としては、棚ラベル印刷、発注、棚卸、商品操作、格納チェック、入荷検品があり、以下、順に説明する。
図6及び図7を参照して、棚ラベル印刷について説明する。図6(a)に、棚ラベル印刷の概要を示す。図6(b)に、親(棚卸単位)と子(発注単位)の関係の一例を示す。図7に、棚ラベル印刷処理の流れを示す。
携帯端末装置10において、予め、フラッシュメモリ17内の商品マスタトランザクションファイル210、在庫管理ファイル220と、レセコン40の商品マスタトランザクションファイル、在庫管理ファイルとが最新の状態で同期がとられるものとする。
棚ラベル印刷とは、薬棚に格納する薬ケースに貼るための棚ラベルを印刷する工程である。図6(a)に示すように、棚ラベル印刷は、例えば、先ず、携帯端末装置10により、箱入り商品301のラベル401のバーコードがスキャンされ、商品コードが取得される(工程P11)。図6(b)に示すように、ラベル401には、箱入り商品301の商品コードを含むバーコードを有する。箱入り商品301には、数量単位10Tシートの医薬品304が100個格納されている。薬ケース303(302)には、数量単位10Tシートの医薬品304が1個格納されている。
そして、携帯端末装置10により、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が読み出され、工程P11で読み出された商品コードに対応する情報が取得されて、親の印刷データが生成される(工程P12)。具体的には、図6(b)に示すように、箱入り商品301の商品コードに対応する親の在庫管理コードが読み出され、その在庫管理コードのバーコードを含む棚ラベルの印刷データが生成される。
そして、プリンタ20により、携帯端末装置10から送信される印刷指示の印刷データに基づいて、棚ラベル402が印刷される(工程P13)。そして、作業者により、薬棚から薬ケース302が取り出される(工程P14)。そして、作業者により、取り出した薬ケース302に棚ラベル402が貼り付けられ、貼り付け後の薬ケース303が薬棚に戻される(工程P15)。
ここで、図7を参照して、上記説明した棚ラベル印刷に対応して、携帯端末装置10により実行される棚ラベル印刷処理を説明する。
携帯端末装置10において、例えば、入力部12を介して、作業者から棚ラベル印刷処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、ROM15から読み出されてRAM13に展開された棚ラベル印刷プログラムと、CPU11と、の協働で棚ラベル印刷処理が実行される。
先ず、携帯端末装置10の棚ラベル印刷処理の初期画面の画面情報が表示部14に表示される(ステップS11)。そして、バーコードリーダ18により、棚ラベル作成対象の、子である箱入り商品のラベルのバーコードがスキャンされ、そのバーコード情報としての商品コードが取得される(ステップS12)。ステップS12は、工程P11に対応する。
そして、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS12において取得された商品コードに対応する(同じレコードの)各種情報(商品情報)が読み出される(ステップS13)。
そして、ステップS12において取得された商品コードと、ステップS13において読み出された在庫管理コードと、が一致しないか否かが判別される(ステップS14)。商品コードと在庫管理コードとが一致しない場合(ステップS14;YES)、バーコードをスキャンした商品が子であり、商品コードを親に変換する親商品変換処理が実行される(ステップS15)。
親商品変換処理では、ステップS13で読み出された各種情報から在庫管理コードが取得される(ステップS151)。そして、ステップS151において取得された在庫管理コードが商品コードとしてセットされ(ステップS152)。親商品変換処理が終了する。
親商品変換処理の後、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS152においてセットされた親商品の商品コードに対応する商品情報が読み出される(ステップS16)。ステップS13〜S16は、工程P12に対応する。
そして、ステップS13又はステップS16において取得された親商品の商品コードに対応する商品情報が表示部14に表示される(ステップS17)。商品コードと在庫管理コードとが一致する場合(ステップS14;NO)、ステップS17に移行される。
そして、取得された商品情報の商品コードを含むバーコードを含む印刷データが生成され、その印刷データが通信部16を介してプリンタ20に送信される(ステップS18)。ステップS18は、工程P13に対応する。プリンタ20では、携帯端末装置10から印刷データが受信され、その印刷データに基づき、棚ラベルが印刷される。
そして、棚ラベル印刷対象の未選択の商品がなく、入力部12を介して、作業者から棚ラベル印刷処理の終了指示が入力されたか否かにより、棚ラベル印刷処理を終了するか否かが判別される(ステップS19)。棚ラベル印刷処理を終了しない場合(ステップS19;NO)、ステップS12に移行される。棚ラベル印刷処理を終了する場合(ステップS19;YES)、棚ラベル印刷処理を終了する。
次いで、図8及び図9を参照して、商品の発注について説明する。図8に、発注の概要を示す。図9に、発注処理の流れを示す。
発注とは、商品を製造元等に発注する工程である。図8に示すように、発注は、例えば、先ず、携帯端末装置10により、発注する医薬品の箱入り商品301又は薬ケース303のラベル401又は棚ラベル402のバーコードがスキャンされ、商品コードが取得される(工程P21)。
発注単位は、子の箱入り商品である。このため、親である薬ケース303の棚ラベル402のバーコードから商品コードが取得された場合に、携帯端末装置10により、発注する子の候補が選択される(工程P22)。そして、携帯端末装置10により、発注する子の商品選択及び数量の入力が受け付けられる(工程P23)。
そして、携帯端末装置10により、工程P21〜P23で取得された商品コード及び数量から発注情報が作成され、その発注情報が発注トランザクションファイル230に記憶される(工程P24)。そして、携帯端末装置10により、発注情報がレセコン40に送信される(工程P25)。レセコン40は、発注情報を携帯端末装置10から受信し、その発注情報を管理するとともに、製造元又は卸業者に実際に医薬品の発注処理を行う。
ここで、図9を参照して、上記説明した発注に対応して、携帯端末装置10により実行される発注処理を説明する。
携帯端末装置10において、例えば、入力部12を介して、作業者から発注処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、ROM15から読み出されてRAM13に展開された発注プログラムと、CPU11と、の協働で発注処理が実行される。
先ず、携帯端末装置10の発注処理の初期画面の画面情報が表示部14に表示される(ステップS21)。そして、バーコードリーダ18により、発注対象の、子である箱入り商品又は親である薬品ケースのラベルのバーコードがスキャンされ、そのバーコード情報としての商品コードが取得される(ステップS22)。ステップS22は、工程P21に対応する。
そして、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS22において取得された商品コードに対応する(同じレコードの)各種情報(商品情報)が読み出される(ステップS23)。そして、ステップS22において取得された商品コードと、ステップS23において読み出された在庫管理コードと、が一致するか否かが判別される(ステップS24)。
商品コードと在庫管理コードとが一致する場合(ステップS24;YES)、バーコードをスキャンした商品が親であり、対応する子の商品コードを選択する子候補選択処理が実行される(ステップS25)。ステップS25は、工程P22に対応する。
子候補選択処理では、携帯端末装置10の子候補選択画面の画面情報が表示部14に表示される(ステップS251)。そして、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS22で取得した親の商品コードに対応する子候補商品の商品コード及び商品名、数量等が取得されて表示部14に表示される(ステップS252)。例えば、親の商品コードが在庫管理コードである子のレコードを子候補商品のレコードとする。
そして、入力部12を介して、作業者からの表示部14に表示された子候補商品の選択入力が受け付けられる(ステップS253)。そして、ステップS253において選択された子商品の商品コードがRAM13に保持され(ステップS254)、子候補選択処理が終了する。
子候補選択処理の終了後、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS22において取得された又はステップS254において保持された子商品の商品コードに対応する商品情報が読み出される(ステップS26)。
そして、ステップS23又はステップS26において取得された子商品の商品コードに対応する各種情報が表示部14に表示される(ステップS27)。商品コードと在庫管理コードとが一致しない場合(ステップS24;NO)、ステップS27に移行される。そして、入力部12を介して、作業者からの子候補商品の発注数量及び発注指示の入力が受け付けられる(ステップS28)。ステップS28は、工程P23に対応する。
そして、ステップS22又はS25において取得された商品コードと、ステップS28において入力された数量とが、発注情報として、フラッシュメモリ17の発注トランザクションファイル230に記憶(登録)される(ステップS29)。ステップS24は、工程P24に対応する。
そして、発注対象の未選択の商品がなく、入力部12を介して、作業者から発注処理の終了指示が入力されたか否かにより、発注処理を終了するか否かが判別される(ステップS30)。発注処理を終了しない場合(ステップS30;NO)、ステップS22に移行される。
発注処理を終了する場合(ステップS30;YES)、ステップS29において登録された発注情報が、通信部16、アクセスポイント30及び通信ネットワークNを介してレセコン40に送信され(ステップS31)、発注処理が終了する。ステップS31は、工程P25に対応する。
次いで、図10及び図11を参照して、商品の棚卸について説明する。図10に、棚卸の概要を示す。図11に、棚卸処理の流れを示す。
棚卸とは、薬棚に格納されている商品の数量をチェックして管理する工程である。図10に示すように、棚卸は、例えば、先ず、携帯端末装置10により、薬棚に格納されている医薬品の薬ケース303の棚ラベル402、又は箱入り商品301のラベル401のバーコードがスキャンされ、商品コードが取得される(工程P31)。
そして、携帯端末装置10により、バーコードをスキャンした商品の数量の入力が受け付けられる(工程P32)。棚卸単位は、親の薬品ケースである。このため、子である箱入り商品301のラベル401のバーコードから商品コードが取得された場合に、携帯端末装置10により、子の商品コードが、薬棚に格納する親の商品コードに変換され、その数量も棚卸単位に変換される(工程P33)。棚卸情報の商品コードも親の商品コードに変換される。
そして、携帯端末装置10により、工程P31〜P33で取得された商品コード及び数量から棚卸情報が作成され、その棚卸情報が棚卸トランザクションファイル240に記憶される(工程P34)。そして、携帯端末装置10により、棚卸情報がレセコン40に送信される(工程P35)。レセコン40は、棚卸情報を携帯端末装置10から受信し、その棚卸情報の管理を行う。
ここで、図11を参照して、上記説明した棚卸に対応して、携帯端末装置10により実行される棚卸処理を説明する。
携帯端末装置10において、例えば、入力部12を介して、作業者から棚卸処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、ROM15から読み出されてRAM13に展開された棚卸プログラムと、CPU11と、の協働で棚卸処理が実行される。
先ず、携帯端末装置10の棚卸処理の初期画面の画面情報が表示部14に表示される(ステップS41)。そして、バーコードリーダ18により、棚卸対象の、子である箱入り商品又は親である薬品ケースのラベルのバーコードがスキャンされ、そのバーコード情報としての商品コードが取得される(ステップS42)。ステップS42は、工程P31に対応する。
そして、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS42において取得された商品コードに対応する(同じレコードの)各種情報(商品情報)が読み出される(ステップS43)。
そして、ステップS43で取得した商品の商品情報が表示部14に表示される(ステップS44)。そして、入力部12を介して、作業者からの商品の棚卸の数量の入力が受け付けられる(ステップS45)。ステップS45は、工程P32に対応する。
そして、ステップS42において取得された商品コードと、ステップS43において読み出された在庫管理コードと、が一致しないか否かが判別される(ステップS46)。商品コードと在庫管理コードとが一致しない場合(ステップS46;YES)、バーコードをスキャンした商品が子であり、商品コードを親に変換する親商品変換処理が実行される(ステップS47)。ステップS47は、棚ラベル印刷処理のステップS15の親商品変換処理と同様である。
そして、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS47で取得した親の商品コードに対応して、ステップS45において入力された数量から棚卸単位の棚卸の数量が計算される(ステップS48)。そして、ステップS48で計算された数量がRAM13にセットされる(ステップS49)。
そして、ステップS42又はS47において取得された商品コードと、ステップS45又はステップS49において取得された数量とが、棚卸情報として、フラッシュメモリ17の棚卸トランザクションファイル240に記憶(登録)される(ステップS50)。ステップS50は、工程P34に対応する。商品コードと在庫管理コードとが一致する場合(ステップS46;NO)、ステップS50に移行される。
そして、棚卸対象の未選択の商品がなく、入力部12を介して、作業者から棚卸処理の終了指示が入力されたか否かにより、棚卸処理を終了するか否かが判別される(ステップS51)。棚卸処理を終了しない場合(ステップS51;NO)、ステップS42に移行される。
棚卸処理を終了する場合(ステップS51;YES)、ステップS50において登録された棚卸情報が、通信部16、アクセスポイント30及び通信ネットワークNを介してレセコン40に送信され(ステップS52)、棚卸処理が終了する。ステップS51は、工程P35に対応する。
次いで、図12及び図13を参照して、商品の商品操作について説明する。図12に、商品操作の概要を示す。図13に、商品操作処理の流れを示す。
商品操作とは、薬棚の商品の数量を廃棄等により変更する工程である。図12に示すように、商品操作は、例えば、先ず、携帯端末装置10により、薬棚に格納されている商品操作対象(廃棄対象等)の医薬品の薬ケース303の棚ラベル402、又は箱入り商品301のラベル401のバーコードがスキャンされ、商品コードが取得される(工程P41)。
そして、携帯端末装置10により、バーコードをスキャンした商品操作対象商品の数量の入力が受け付けられる(工程P42)。商品操作単位は、親の薬品ケースである。このため、子である箱入り商品301のラベル401のバーコードから商品コードが取得された場合に、携帯端末装置10により、子の商品コードが、薬棚に格納する親の商品コードに変換される(工程P43)。棚卸情報の商品コードも親の商品コードに変換される。
そして、携帯端末装置10により、工程P41〜P43で取得された商品コード及び数量から商品操作情報が作成され、その商品操作情報が商品操作トランザクションファイル250に記憶される(工程P44)。そして、携帯端末装置10により、商品操作情報がレセコン40に送信される(工程P45)。レセコン40は、商品操作情報を携帯端末装置10から受信し、その商品操作情報の管理を行う。
ここで、図13を参照して、上記説明した商品操作に対応して、携帯端末装置10により実行される商品操作処理を説明する。
携帯端末装置10において、例えば、入力部12を介して、作業者から商品操作処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、ROM15から読み出されてRAM13に展開された商品操作プログラムと、CPU11と、の協働で商品操作処理が実行される。
先ず、携帯端末装置10の商品操作処理の初期画面の画面情報が表示部14に表示される(ステップS61)。そして、バーコードリーダ18により、商品操作対象の、子である箱入り商品又は親である薬品ケースのラベルのバーコードがスキャンされ、そのバーコード情報としての商品コードが取得される(ステップS62)。ステップS62は、工程P41に対応する。
そして、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS62において取得された商品コードに対応する(同じレコードの)各種情報(商品情報)が読み出される(ステップS63)。
そして、ステップS63で取得した商品の商品情報が表示部14に表示される(ステップS64)。そして、入力部12を介して、作業者からの商品の商品操作の数量の入力が受け付けられる(ステップS65)。ステップS65は、工程P42に対応する。
そして、ステップS62において取得された商品コードと、ステップS63において読み出された在庫管理コードと、が一致しないか否かが判別される(ステップS66)。商品コードと在庫管理コードとが一致しない場合(ステップS66;YES)、バーコードをスキャンした商品が子であり、商品コードを親に変換する親商品変換処理が実行される(ステップS67)。ステップS67は、棚ラベル印刷処理のステップS15の親商品変換処理と同様である。
そして、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS67で取得した親の商品コードに対応し、ステップS65において入力された数量から棚卸単位の商品操作の数量が計算される(ステップS68)。そして、ステップS68で計算された数量がRAM13にセットされる(ステップS69)。
そして、ステップS62又はS67において取得された商品コードと、ステップS65又はステップS69において取得された数量とが、商品操作情報として、フラッシュメモリ17の商品操作トランザクションファイル250に記憶(登録)される(ステップS70)。ステップS70は、工程P44に対応する。商品コードと在庫管理コードとが一致する場合(ステップS66;NO)、ステップS70に移行される。
そして、商品操作対象の未選択の商品がなく、入力部12を介して、作業者から商品操作処理の終了指示が入力されたか否かにより、商品操作処理を終了するか否かが判別される(ステップS71)。商品操作処理を終了しない場合(ステップS71;NO)、ステップS62に移行される。
商品操作処理を終了する場合(ステップS71;YES)、ステップS72において登録された商品操作情報が、通信部16、アクセスポイント30及び通信ネットワークNを介してレセコン40に送信され(ステップS72)、商品操作処理が終了する。ステップS71は、工程P45に対応する。
次いで、図14及び図15を参照して、商品の格納チェックについて説明する。図14に、格納チェックの概要を示す。図15に、格納チェック処理の流れを示す。
格納チェックとは、子商品としてのある箱入り商品と、薬棚の親商品としてのある薬ケースとが親子関係にあるか否かをチェックする工程である。図14に示すように、格納チェックは、例えば、先ず、携帯端末装置10により、チェック対象の医薬品の箱入り商品301のラベル401のバーコードがスキャンされ、商品コードが取得される(工程P51)。そして、携帯端末装置10により、チェック対象の医薬品の薬ケース303の棚ラベル402のバーコードがスキャンされ、商品コードが取得される(工程P52)。
そして、商品マスタトランザクションファイル210に基づいて、工程P51において取得された子の商品コードと、工程P52において取得された親の商品コードと、が親子関係にあるか否かが比較される(工程P53)。そして、携帯端末装置10により、工程P53における親子関係の比較結果が表示部14に表示される(工程P54)。
ここで、図15を参照して、上記説明した格納チェックに対応して、携帯端末装置10により実行される格納チェック処理を説明する。
携帯端末装置10において、例えば、入力部12を介して、作業者から格納チェック処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、ROM15から読み出されてRAM13に展開された格納チェックプログラムと、CPU11と、の協働で格納チェック処理が実行される。
先ず、携帯端末装置10の格納チェック処理の初期画面の画面情報が表示部14に表示される(ステップS81)。そして、バーコードリーダ18により、格納チェック対象の、子である箱入り商品のラベルのバーコードがスキャンされ、そのバーコード情報としての商品コードが取得される(ステップS82)。ステップS82は、工程P51に対応する。
そして、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS82において取得された子の商品コードに対応する(同じレコードの)在庫管理コードが読み出されてRAM13に保持される(ステップS83)。
そして、バーコードリーダ18により、格納チェック対象の、親である薬ケースのラベルのバーコードがスキャンされ、そのバーコード情報としての商品コードが取得される(ステップS84)。ステップS84は、工程P52に対応する。そして、ステップS84において取得された親の商品コードがRAM13に保持される(ステップS85)。
そして、ステップS83において保持された在庫管理コードと、ステップS85において保持された商品コードと、が一致するか否かが判別される(ステップS86)。ステップS86は、工程P53に対応する。
在庫管理コードと商品コードとが一致する場合(ステップS86;YES)、表示部14に、バーコードがスキャンされた親商品と子商品とが親子関係にあることを示す正常表示がなされる(ステップS87)。ステップS87は、工程P54に対応する。
在庫管理コードと商品コードとが一致しない場合(ステップS86;NO)、表示部14に、バーコードがスキャンされた親商品と子商品とが親子関係にないことを示すエラー表示がなされる(ステップS88)。ステップS88は、工程P54に対応する。
そして、格納チェック対象の未選択の商品がなく、入力部12を介して、作業者から格納チェック処理の終了指示が入力されたか否かにより、格納チェック処理を終了するか否かが判別される(ステップS89)。格納チェック処理を終了しない場合(ステップS89;NO)、ステップS82に移行される。格納チェック処理を終了する場合(ステップS89;YES)、格納チェック処理を終了する。
次いで、図16及び図17を参照して、商品の入荷検品について説明する。図16に、入荷検品の概要を示す。図17に、入荷検品処理の流れを示す。
入荷検品とは、入荷された商品を、発注した商品(箱入り商品)の発注データに照らし合わせて検品する工程である。図16に示すように、入荷検品は、例えば、先ず、携帯端末装置10により、記憶している発注トランザクションファイル230から未入荷の発注商品の商品コード、発注した数量が発注データとして取得される(工程P61)。
そして、携帯端末装置10により、入荷された医薬品の箱入り商品301のラベル401のバーコードがスキャンされ、商品コードが取得される(工程P62)。そして、携帯端末装置10により、工程P62で取得した商品コードの箱入り商品301と、発注データに含まれて発注されている商品か否かが確認される(工程P63)。
入荷した商品が発注された商品でない場合(工程P63;NO)、携帯端末装置10により、工程P62で取得した商品コードの箱入り商品301が、発注した商品の代替商品であるか否かが確認される(工程P64)。代替商品とは、医薬品は同じであるが、形状(入り数)が異なる商品をいう。入荷した商品が代替商品でない場合(工程P64;YES)、携帯端末装置10により、入荷した商品を返品する返品処理が実行される(工程P65)。
入荷した商品が発注された商品である場合(工程P63;YES)、入荷した商品が代替商品である場合(工程P64;YES)、携帯端末装置10により、作業者からの、入荷した商品の入荷数量及び有効期限の検品情報としての入力が受け付けられる(工程P66)。そして、工程P66において入力された検品情報の入荷数量が親単位に変換され、その入荷数量と、発注データの発注数量(入荷予定数量)と、が比較され、入荷が完了しているか否かが判別される(工程P67)。
そして、検品情報と、工程P67の比較結果と、に基づいて、入荷実績情報及び在庫管理情報が生成され、入荷実績ファイル260、在庫管理ファイル220に記憶(変更)され、発注トランザクションファイル230の対応する商品のレコードが入荷済に変更される(工程P68)。そして、携帯端末装置10により、入荷実績情報及び在庫管理情報がレセコン40に送信される(工程P69)。レセコン40は、入荷実績情報及び在庫管理情報を携帯端末装置10から受信し、その入荷実績情報及び在庫管理情報の管理を行う。
ここで、図17を参照して、上記説明した入荷検品に対応して、携帯端末装置10により実行される入荷検品処理を説明する。
携帯端末装置10において、例えば、入力部12を介して、作業者から入荷検品処理の実行指示が入力されたことをトリガとして、ROM15から読み出されてRAM13に展開された入荷検品プログラムと、CPU11と、の協働で入荷検品処理が実行される。
先ず、携帯端末装置10の入荷検品処理の初期画面の画面情報が表示部14に表示される(ステップS91)。そして、フラッシュメモリ17に記憶された発注トランザクションファイル230が参照され、その未入荷の商品コード及び数量が発注データとして読み出されてRAM13に保持される(ステップS92)。ステップS92は、工程P61に対応する。
そして、バーコードリーダ18により、入荷した子である箱入り商品のラベルのバーコードがスキャンされ、そのバーコード情報としての商品コードが取得される(ステップS93)。ステップS93は、工程P62に対応する。
そして、フラッシュメモリ17に記憶された商品マスタトランザクションファイル210が参照され、ステップS93において取得された子の商品コードに対応する(同じレコードの)各種情報(商品情報)が読み出される(ステップS94)。
そして、ステップS92において取得された発注データの商品コードに、ステップS93において取得された商品コードがあるか否かが判別される(ステップS95)。ステップS95は、工程P63に対応する。
発注データに取得された商品コードがない場合(ステップS95;NO)、入荷した商品が発注商品でなく、ステップS92において取得された発注データの商品コードに、ステップS94において取得された商品情報の在庫管理コードがあるか否かが判別される(ステップS96)。ステップS96は、工程P64に対応する。
発注データに取得された在庫管理コードがない場合(ステップS96;NO)、入荷した商品が代替商品でなく、返品処理が実行され(ステップS97)、ステップS93に移行される。返品処理は、例えば、入荷した商品を入荷元に返品する指示情報を表示部14に表示する。作業者は、その指示表示に基づいて、商品の返品を行う。ステップS97は、工程P65に対応する。
発注データに取得された商品コードがある場合(ステップS95;YES)、入荷した商品が発注商品であり、入力部12を介して、作業者からの商品の入荷数量及び有効期限の入力が、検品情報の入力として受け付けられる(ステップS98)。ステップS98は、工程P66に対応する。
発注データに取得された在庫管理コードがある場合(ステップS96;YES)、入荷した商品が代替商品であり、ステップS98に移行される。
そして、ステップS93又はステップS94において取得された入荷商品を示す子の商品コードと、ステップS98において入力された入荷数量とが、入荷実績情報として、フラッシュメモリ17の入荷実績ファイル260に記憶(登録)される(ステップS99)。ステップS99は、工程P68に対応する。
そして、フラッシュメモリ17の発注トランザクションファイル230の、入荷商品に対応するレコードの入荷済フラグ格納領域233の内容が入荷済「1」にセット(変更)される(ステップS100)。発注トランザクションファイル230は、発注単位(子単位)の情報である。
そして、発注データの入荷商品の入荷予定数量としての発注数量が棚卸単位(親単位)に変換される(ステップS101)。そして、検品情報の、発注データの入荷商品の入荷数量が棚卸単位(親単位)に変換される(ステップS102)。
そして、ステップS101において変換された入荷予定数量と、ステップS102において変換された入荷数量と、が一致するか否かが判別される(ステップS103)。ステップS101〜S103は、工程P67に対応する。
入荷予定数量と入荷数量とが一致する場合(ステップS103;YES)、入荷商品の数量が発注数量に一致し、検品一致とされる(ステップS104)。ステップS104では、例えば、検品一致の旨等が表示部14に表示される。入荷予定数量と入荷数量とが一致しない場合(ステップS103;NO)、入荷商品の数量が発注数量に一致せず、検品不一致とされる(ステップS105)。ステップS105では、例えば、検品不一致の旨等が表示部14に表示される。
そして、商品マスタトランザクションファイル210が参照され、入荷商品の商品名が取得され、入荷商品の親の商品コード、商品名、有効期限及び棚卸単位の入荷数量が、在庫管理情報として、フラッシュメモリ17の在庫管理ファイル220に記憶(登録)される(ステップS106)。ステップS106は、工程P68に対応する。
そして、入荷検品対象の未選択の商品がなく、入力部12を介して、作業者から入荷検品処理の終了指示が入力されたか否かにより、入荷検品処理を終了するか否かが判別される(ステップS107)。入荷検品処理を終了しない場合(ステップS107;NO)、ステップS93に移行される。
入荷検品処理を終了する場合(ステップS107;YES)、ステップS99,S106において登録された入荷実績情報、在庫管理情報が、通信部16、アクセスポイント30及び通信ネットワークNを介してレセコン40に送信され(ステップS108)、入荷検品処理を終了する。なお、携帯端末装置10が、入荷済となった発注データをレセコン40に送信して管理させる構成としてもよい。
以上、本実施の形態によれば、商品マスタトランザクションファイル210及び在庫管理ファイル220を用いて、親と子とで形状が変化する医薬品の数量を正確に管理できるとともに、形状変化に伴う作業者の管理作業を少なくできるので、管理負担を低減できる。
また、棚ラベル印刷処理によれば、棚卸単位の薬品ケースを管理するためのバーコードを含む棚ラベル402を容易に作成できる。
また、発注処理によれば、発注対象の箱入り商品又は薬品ケースのバーコードを読み取り、その商品コードの子商品候補の商品コードを取得でき、その中から発注商品の商品コード及び発注数量を指定してレセコン40に容易に発注させることができる。また、発注情報を発注トランザクションファイル230として容易に記憶して管理できる。
また、棚卸処理によれば、棚卸対象の箱入り商品又は薬品ケースのバーコードを読み取り、その棚卸対象の商品の商品コード及び棚卸単位の数量を指定し、棚卸情報を棚卸トランザクションファイル240として容易に記憶して管理できる。また、棚卸情報をレセコン40に送信して管理させることができる。
また、商品操作処理によれば、商品操作対象の箱入り商品又は薬品ケースのバーコードを読み取り、その商品操作対象の商品の商品コード及び棚卸単位の数量を指定し、商品操作情報を商品操作トランザクションファイル250として容易に記憶して管理できる。また、商品操作情報をレセコン40に送信して管理させることができる。
また、格納チェック処理によれば、格納チェック対象の箱入り商品及び薬棚の薬品ケースのバーコードを読み取り、その商品が親子関係にあるか否かを容易にチェックできる。
また、入荷検品処理によれば、入荷した箱入り商品のバーコードを読み取り、その商品コードと、発注データと、入力される検品情報とに基づいて、入荷商品の棚卸単位の入荷数量が発注数量に一致する検品一致又は検品不一致を容易に判別できるとともに、入荷実績情報、在庫管理情報を入荷実績ファイル260及び在庫管理ファイル220として容易に記憶して管理できる。また、入荷実績情報、在庫管理情報をレセコン40に送信して管理させることができる。
なお、上記各実施の形態における記述は、本発明に係る医薬品管理装置及びプログラムの一例であり、これに限定されるものではない。
また、上記実施の形態では、プリンタ20が携帯型プリンタである構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、プリンタ20は、卓上型等のプリンタでもよく、また、有線通信又は無線LAN等の無線通信により携帯端末装置10と通信を行う構成としてもよい。さらに、携帯端末装置10が棚ラベルの印刷を行う印刷部を有する構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、商品操作処理において、商品操作の数量を商品操作トランザクションファイル250として記憶する構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、商品操作の数量を在庫管理ファイル220の在庫数に反映させる構成としてもよい。
また、上記実施の形態では、商品の形状を、子としての箱入り商品と、親としての薬ケースとの2つの形状で医薬品の数量を管理する構成としたが、これに限定されるものではない。入荷商品と、棚卸商品と、その他の形状の商品との、3つ以上の形状で医薬品の数量を管理する構成としてもよい。
また、上記実施の形態における携帯端末装置10の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。