JP4923381B2 - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は複写機やFAX(ファクシミリ装置)、プリンタ等の電子写真方式を使用した画像形成装置、および前記画像形成装置の一対の回転部材の圧接領域を通過するシートを前記回転部材表面から剥離させるシート剥離装置を有する定着装置に関する。
前記種類の画像形成装置としては、次の技術(特許文献1〜3)が従来公知である。
(特許文献1)特開平12−112283号公報記載の技術
(特許文献2)特開2000−191202号公報記載の技術
(特許文献3)特開2001−125420号公報記載の技術
前記特許文献1〜3には、一対の定着用回転部材の圧接領域である定着領域を通過するシートを前記定着用回転部材表面から剥離させるシート剥離部材が記載されており、シート剥離部材の先端部はシート搬送方向下流側から定着ロール表面に接近するように配置されている。前記定着ロール表面に吸着されたシートの前端は定着ロール表面から剥離した状態となっており、前記定着ロール表面から剥離した状態のシート前端と定着ロール表面との間の隙間に、シート剥離部材の先端を進入させることにより、定着ロール表面からシートを剥離させている。
このため、従来のシート剥離部材は、その先端をシート前端と定着ロール表面との間の隙間に進入させるために薄くまたはくさび状に形成されており、前記先端が定着ロール表面に最も接近するように配置されている。
特開平12−112283号公報(図2) 特開2000−191202号公報(図2) 特開2001−125420号公報(図4)
(前記特許文献1〜3の技術の問題点)
前記特許文献1〜3の従来技術はいずれも、一対の定着用回転部材の圧接領域である定着領域を通過したシート先端を前記定着用回転部材表面から剥離させるシート剥離部材に関する技術である。
本発明者の経験によれば、一対の定着用回転部材の中の一方の定着用回転部材の表面から先端部が剥離されたシート前端部がシート搬送方向下流側に搬送されているとき、シートの腰または重力等により他方の定着用回転部材側に移動して前記他方の定着用回転部材表面に吸着される場合が生じる。
図10は、一対の定着用回転部材の中の一方の定着用回転部材の表面から先端部が剥離されたシート前端部がシート搬送方向下流側に搬送されているとき、シートの腰または重力等により他方の定着用回転部材側に移動して前記他方の定着用回転部材表面に吸着される状態の説明図であり、図10Aは定着領域を通過したシート前端部が加熱ロール表面に吸着されて搬送されて行く状態を示す図、図10Bはシート剥離部材の先端が加熱ロール表面とシート前端との間に進入した状態で、シート前端がシート剥離部材の下面にそって搬送されて行く様子を示す図、図10Cはシート前端部が加熱ロール表面から剥離した状態を示す図、図10Dは加熱ロールから剥離したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図10Eは加熱ロール表面から剥離して搬送されている前記シート前端部が加圧ロール表面に吸着されて加圧ロール表面と共に移動する状態を示す図、図10Fは前記図10Eの状態が発生する場合の説明図である。
図10Aにおいて、加熱ロールFhおよび加圧ロールFpが互いに圧接する領域である定着領域Q5を通過したシートSの前端部は加熱ロールFh表面に吸着された状態で回転する加熱ロールFhの表面と共に移動する。図10Aにおいて、シートの前端部には通常はトナーが付着していないので、シートSの腰の強さによりシートSの最前端部は平面状態となって加熱ロールFh表面から剥離している。図10Bにおいて、加熱ロールFhが更に回転すると、シートSの先端は加熱ロールFhの回転に伴って移動し、シートS先端と加熱ロールFhとの間にシート剥離部材Dの先端が進入する。加熱ロールFhの回転に伴って移動するシートSの前端は、シート剥離部材Dの下面に沿って移動する。その場合、シートSの前端部は移動するに従って前記シート剥離部材Dにより加熱ロールFhの表面から剥離されて行く。
図10Cにおいて、加熱ロールFhの回転に伴って移動するシートSの前端部は、シート前端がある位置まで進むと、加熱ロールFh表面から剥離する。
図10Dにおいて、加熱ロールFhから剥離したシートSの前端部は、重力やシートSの腰の強さ等により加圧ロールFp側に移動し、シートガイドSGの上面に支持された状態で搬送される。
図10Eにおいて、加熱ロールFh表面から剥離した前記シートS前端部が何らかの原因で加圧ロールFp表面に吸着されて加圧ロールFp表面と共に移動する場合がある。この場合には、図10Eから分かるように前記下流側シートガイドSG上を搬送されていたシート部分が加圧ロールFp側(シート搬送方向上流側)に引き戻される。図10Eのような状態になると、シートSの前端部は加圧ロールFp表面に巻き込まれて、ジャム発生の原因となる。
次に前記図10Eの状態が発生する場合を図10Fにより説明する。図10Fにおいて、両面コピーのシートの2面目のトナーを定着する場合、1面目の定着トナーが定着領域Q5で溶融してその溶融トナーの一部が加圧ロールFp表面に転写されることがある。この加圧ロールが1回転以上回転した場合、加圧ロール表面の前記転写トナーが定着領域Q5に移動する。このとき、定着領域Q5では、加圧ロール表面の転写トナーとシート1面目の定着済トナーとが重なった状態で溶融する。このとき前記溶融したトナーにより加圧ロールFp表面にシートSが吸着され易くなる。このような場合、定着領域Q5を通過したシートSの前記溶融トナーに接触する部分が加圧ロールFp表面に付着して、加圧ロールFpに巻き込まれるような状態(図10E、図10Fに示す状態)が発生する。
前記図10E、図10Fの説明から分かるように、シートガイドSGのシート搬送方向上流端部(定着領域Q5に近い側の端部)が、定着領域Q5の下流側延長線L1から離れる方向(加圧ロールFpの表面の回転方向下流側に向かう方向)に傾斜していると、加圧ロールFpに表面に付着して移動するシート部分により、用紙先端側部分が巻き込まれ易い。
本発明は、前記問題点に鑑み、次の記載内容を技術的課題とする。
(O01)互いに回転しながら圧接する一対の回転部材の圧接領域を通過したシートの前端部が回転部材表面から剥離した状態で搬送されているときに、前記圧接領域を通過したシート部分が回転部材の表面に吸着されて巻き込まれるのを防止すること。
次に、前記課題を解決した本発明を説明するが、本発明の説明において本発明の構成要素の後に付記したカッコ内の符号は、本発明の構成要素に対応する後述の実施例の構成要素の符号である。なお、本発明を後述の実施例の構成要素の符号と対応させて説明する理由は、本発明の理解を容易にするためであり、本発明の範囲を実施例に限定するためではない。
(第1発明)
前記課題を解決するために、第1発明の定着装置は、
互いに回転しながら圧接する一対の定着用回転部材(Fh,Fp;Fb,Fp;Fh,Fc)と、
前記定着用回転部材(Fh,Fp;Fb,Fp;Fh,Fc)のシート搬送方向の下流側に配置されてシート(S)を剥離させるシート剥離装置と、
を備えた定着装置(F)であって、
前記シート剥離装置は、
前記定着用回転部材(Fh,Fp;Fb,Fp;Fh,Fc)の圧接領域(Q5)により形成された定着領域(Q5)のシート搬送方向下流側に、前記定着領域(Q5)を通過するシート(S)表面の未定着トナー像を定着する前記定着用回転部材(Fh,Fp;Fb,Fp;Fh,Fc)から予め設定された間隔を開けて配置され且つ前記定着領域(Q5)の下流側延長線(L1)に対して一方の側に配置されたシートガイド(SG,SG′)
前記シートガイド(SG,SG′)のシート搬送方向上流端に一体形成され且つ前記シートガイド(SG,SG′)のシート搬送方向上流端から前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に接近する側に前記下流側延長線(L1)に対して直交する方向に突出し且つ突出した先端が前記下流側延長線(L1)よりもシートガイド(SG,SG′)側に配置されたシート吸着防止部材(SG1,SG1′)と、
備えたことを特徴とする
(第1発明の作用)
前記構成要件を備えた第1発明の定着装置では、互いに回転しながら圧接する一対の定着用回転部材(Fh,Fp;Fb,Fp;Fh,Fc)の圧接領域(Q5)により形成された定着領域(Q5)を通過するシート(S)表面の未定着トナー像は、前記定着用回転部材(Fh,Fp;Fb,Fp;Fh,Fc)により定着される。
前記定着領域(Q5)を通過したシート(S)の前端部が、前記定着領域(Q5)のシート搬送方向下流側に前記定着用回転部材(Fh,Fp;Fb,Fp;Fh,Fc)から予め設定された間隔を開けて配置され且つ前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に対して一方の側に配置されたシートガイド(SG,SG′)の表面に沿って移動している状態で、後から前記定着領域(Q5)を通過するシート部分が前記一方の側に配置された定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されて巻き込まれことがある。そのような場合、前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されたシート部分は前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面とともに定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)の回転方向下流側に移動しようとする。この場合の前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されたシート部分の移動方向は前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)から離れる方向である。前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されたシート部分の前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)から離れる方向への移動に伴って、シートガイド(SG,SG′)表面のシート前端部分はシートガイド(SG,SG′)のシート搬送方向上流端より上流側で且つ前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)から離れる方向に引っ張られる。
しかしながら、前記シートガイド(SG,SG′)のシート搬送方向上流端には前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に接近する側に前記下流側延長線に対して直交する方向に突出し且つ突出した先端が前記下流側延長線よりもシートガイド(SG,SG′)側に配置されたシート吸着防止部材(SG1,SG1′)が一体形成されている。このため、前記シート吸着防止部材(SG1,SG1′)の先端の周囲のシート(S)は、従来のシートガイド(SG,SG′)の上流端周囲にループ(L0)を形成する。前記ループ(L0)を形成するシート部分は、シート(S)の腰により平面になろうとする力が生じている。このシート(S)の腰による力は前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されたシート部分を定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面から剥離させる力となる。前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されたシート部分が定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面から剥離した場合には、前記シートガイド(SG,SG′)表面に沿って配置されているシート前端部分(定着領域(Q5)を通過したシート前端部)が前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)により巻き込まれるのを防止することができる。
(第1発明の形態1)
第1発明の形態1の定着装置は、前記第1発明において、次の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする。
(A04)前記一方の側の定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)の表面から離れる方向に延びて配置された先端部を有する前記シート吸着防止部材(SG1,SG1′)。
(第1発明の形態1の作用)
前記構成要件(A04)を備えた第1発明の形態1のシート剥離装置では、前記シート吸着防止部材(SG1,SG1′)の先端部は、前記一方の側の定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)の表面から離れる方向に延びて配置される。この場合、前記下流側シートガイド(SG,SG′)のシート搬送方向上流端の位置よりも、シート吸着防止部材(SG1,SG1′)の先端の位置が、前記一方の側の定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)の表面から離れた位置に配置される。すなわち、第1発明の形態1のシート剥離装置では、シート吸着防止部材(SG1,SG1′)の先端の位置を前記一方の側の定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)の表面に接近した位置に配置する必要がないので、シート吸着防止部材(SG1,SG1′)を位置決め保持する際の位置出しを高精度に行う必要が無い。したがって、シート吸着防止部材(SG1,SG1′)および下流側シートガイド(SG,SG′)の組付け作業が容易であり、しかも、定着領域(Q5)を通過してシートガイド(SG,SG′)上を搬送されているシート(S)前端部が、前記一方の側の定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)に巻き込まれるのを防止することができる。
(第1発明の形態2)
第1発明の形態2の定着装置は、前記第1発明または第1発明の形態1において、次の構成要件(A05)を備えたことを特徴とする。
(A05)シート幅方向に沿って配置された前記シート吸着防止部材(SG1,SG1′)。
(発明の形態2の作用)
前記構成要件(A05)を備えた第1発明の形態2のシート剥離装置では、シート幅方向に沿って配置された前記シート吸着防止部材(SG1,SG1′)の先端の周囲のシート(S)は、従来のシートガイド(SG,SG′)の上流端周囲にループ(L0)を形成する。このループ(L0)を形成するシート(S)の腰による力は前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されたシート部分を定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面から剥離させる。したがって、定着領域(Q5)を通過したシート前端部が前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)により巻き込まれるのを防止することができる。
(第1発明の形態3)
第1発明の形態3の定着装置は、前記第1発明または第1発明の形態1または2において次の構成要件(A06)を備えたことを特徴とする。
(A06)シート幅方向に沿って複数配置された前記シート吸着防止部材(SG1)。
(第1発明の形態3の作用)
前記構成要件(A06)を備えた第1発明の形態3のシート剥離装置では、シート幅方向に沿って複数配置された前記シート吸着防止部材(SG1)の先端の周囲のシート(S)はシートガイド(SG,SG′)の上流端周囲にループ(L0)を形成する。このループ(L0)を形成するシート(S)の腰による力は前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されたシート部分を定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面から剥離させる。したがって、定着領域(Q5)を通過したシート前端部が前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)により巻き込まれるのを防止することができる。
(第1発明の形態4)
第1発明の形態4の定着装置は、前記第1発明または第1発明の形態1ないし3のいずれかにおいて次の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴とする。
(A07)前記定着領域(Q5)を通過直後のシート(S)先端が前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に対して他方の側に配置された定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)の表面に沿って搬送されるように構成された前記一対の定着用回転部材(Fh,Fp;Fb,Fp;Fh,Fc)。
(A08)前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に対して他方の側に配置された定着用回転部材(Fh)の表面に吸着したシート(S)を剥離させるシート剥離部材(D)。
(第1発明の形態4の作用)
前記構成要件(A07)を備えた第1発明の形態4の定着装置では、前記一対の定着用回転部材(Fh,Fp)は、前記定着領域(Q5)を通過直後のシート前端が前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に対して他方の側に配置された定着用回転部材(Fh)の表面に沿って搬送される。シート剥離部材(D)は、前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に対して他方の側に配置された定着用回転部材(Fh)の表面に吸着したシート(S)を剥離させる。
前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に対して他方の側に配置された定着用回転部材(Fh)の表面から剥離したシート(S)の前端部が、前記定着領域(Q5)のシート搬送方向下流側に配置され且つ前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に対して一方の側に配置されたシートガイド(SG)に沿って搬送される場合がある。その場合に、前記定着領域(Q5)を通過したシート部分が前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に対して一方の側に配置された定着用回転部材(Fp)表面に付着して巻き込まれることがある。その場合、前記シートガイド(SG)のシート搬送方向上流端に配置され且つ前記定着領域(Q5)の前記下流側延長線(L1)に接近する側に突出するシート吸着防止部材(SG1)の先端の周囲のシート(S)はループ(L0)を形成する。このループ(L0)を形成するシート(S)の腰による力は前記定着用回転部材(Fp)表面に吸着されたシート部分を定着用回転部材(Fp)表面から剥離させる。したがって、定着領域(Q5)を通過したシート前端部が前記定着用回転部材(Fp)により巻き込まれるのを防止することができる。
(第1発明の形態5)
第1発明の形態5の定着装置は、前記第1発明または 第1発明の形態1ないし4のいずれかにおいて次の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする。
(A09)前記シートガイド面に垂直な方向に0.8mm以上離れた位置に先端が配置された前記シート吸着防止部材(SG1,SG1′)。
(第1発明の形態5の作用)
前記構成要件(A09)を備えた第1発明の形態5の定着装置では、前記シートガイド面に垂直な方向に0.8mm以上離れた位置に配置された前記シート吸着防止部材(SG1,SG1′)の先端部の周囲のシート(S)はループ(L0)を形成する。このループ(L0)を形成するシート(S)の腰による力は前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されたシート部分を定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面から剥離させる。したがって、定着領域(Q5)を通過したシート前端部が前記定着用回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)により巻き込まれるのを防止することができる。
(第3発明)
第3発明の画像形成装置は、前記第1発明、第2発明または第1発明の形態1ないし5のいずれかの定着装置を備えたことを特徴とする。
(第3発明の作用)
前記構成を備えた第3発明の画像形成装置では、シート剥離装置のシート吸着防止部材(SG1,SG1′)の先端の周囲のシート(S)は、ループ(L0)を形成する。前記ループ(L0)を形成するシート(S)の腰による力は前記定着用回転部材(または回転部材(Fh,Fp,Fb,Fc)表面に吸着されたシート部分を定着用回転部材(または回転部材)(Fh,Fp,Fb,Fc)表面から剥離させる。したがって、定着領域(または圧接領域)(Q5)を通過したシート前端部が前記定着用回転部材(または回転部材)(Fh,Fp,Fb,Fc)により巻き込まれるのを防止することができる。
前述の本発明は、次の効果(E01)を奏する。
(E01)互いに回転しながら圧接する一対の回転部材の圧接領域を通過したシートの前端部が回転部材表面から剥離して搬送される最中に、前記圧接領域を通過したシート部分が回転部材の表面に吸着されて巻き込まれるのを防止することができる。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の画像形成装置を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1のシート剥離装置を備えた画像形成装置の説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置(デジタル複写機)Uは、プリンタ(画像形成装置本体)U1、イメージスキャナU2、自動原稿搬送装置U3を有している。
前記自動原稿搬送装置U3は、イメージスキャナU2上面のプラテンガラスPG上に支持されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1を有している。前記原稿給紙トレイTG1に載置された複数の各原稿Giは順次プラテンガラスPG上の複写位置(プラテンロールGR1の圧接位置)を通過して原稿排出ロールGR2から原稿排紙トレイTG2に排出されるように構成されている。
前記自動原稿搬送装置U3は、その後端部(図1の紙面の背面側部分)に設けた左右方向に延びるヒンジ軸(図示せず)により前記プラテンガラスPG上面に対して回動可能であり、原稿Giを作業者が手でプラテンガラスPG上に置く場合は上方に回動される。
前記イメージスキャナU2は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)(図1参照)を有している。
前記透明なプラテンガラスPGの下方には原稿画像を読み取るための露光光学系Aが配置されている。
前記自動原稿搬送装置U3でプラテンガラスPG上面に搬送されて前記複写位置を通過する原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)で電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、CCDから入力されるR,G,B(レッド、グリーン、ブルー)の電気信号をY,M,C,K(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)の画像データ(デジタルデータ)に変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングで潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力する。
レーザ駆動回路DLは、入力された画像データに応じてレーザ駆動信号をROSy〜ROSk(潜像形成装置)のレーザダイオード(図示せず)に出力する。なお、前記UI(ユーザインタフェース)、IPSおよびレーザ駆動回路DLと、後述の現像ロールR0、転写ロールT1、2次転写ロール(シート転写部材)T2b等にバイアス電圧を印加する電源回路E等の動作はコントローラCにより制御される。
前記IPSが出力するYMCKの4色の画像データ(レーザ駆動データ)が入力されたレーザ駆動回路DLは、入力された前記各色の画像データに応じた各色のレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色のROSy〜ROSk(潜像形成装置)に出力する。
各像担持体(感光体)Py,Pm,Pc,Pkはそれぞれの帯電ロール(帯電部材)CRy〜CRkにより一様に帯電された後、前記各色のROSy〜ROSk(潜像形成装置)の出力する光ビームによりその表面に静電潜像が形成される。前記像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像はそれぞれ、各現像器Gy,Gm,Gc,Gkの現像ロールRDと対向する現像領域において各色YMCKのトナー像に現像される。なお、前記各現像器Gy,Gm,Gc,Gkは、各色のトナーを収容した現像容器と、前記現像容器に回転可能に支持され且つ前記像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像にトナーを搬送してトナー像に現像する現像ロールR0を有している。なお、前記各色の現像器Gy,Gm,Gc,Gkの現像容器にはトナーカートリッジTy〜Tkから各色のトナーが補給されるように構成されている。
前記現像された各色YMCKのトナー像は、前記各像担持体Py,Pm,Pc,Pkとエンドレスの中間転写ベルト(像担持体)Bとが接触する1次転写領域Q3に搬送される。前記各1次転写領域Q3において中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールT1には、コントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。前記各像担持体Py〜Pk上のトナー像は前記各1次転写ロールT1に対向する1次転写領域Q3において中間転写ベルトBに重ねて1次転写される。1次転写後の像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは、像担持体クリーナCLpで除去される。
前記各像担持体Py〜Pk、各色のROSy〜ROSk(潜像形成装置)、各色の現像器Gy〜Gkによって、前記各像担持体Py〜Pk上に各色のトナー像を形成する各色のトナー像形成装置UY(Py+ROSy+Gy),UM(Pm+ROSm+Gm),UC(Pc+ROSc+Gc),UK(Pk+ROSk+Gk)が構成される。
前記各色の像担持体Py,Pm,Pc,Pkの下方には左右一対のスライドレールSR,SRによりスライドフレームF1が前後方向(紙面に垂直な方向)にスライド移動可能に支持されている。スライドフレームF1にはベルトモジュールBMのベルトフレームF2が上昇した動作位置(像担持体Py〜Pkに後述する中間転写ベルトBが接触する位置)と下方に移動したメンテナンス位置(像担持体Py〜Pkから後述する中間転写ベルトBが下方に離れた位置)との間で昇降可能に支持されている。前記ベルトモジュールBMが前記ベルトメンテナンス位置に下降した状態では、前記スライドフレームF1およびこれに支持されたベルトモジュールBMを、前記像担持体PRと摩擦接触させることなく、画像形成装置本体U1に対して出入させることができるように構成されている。
前記スライドフレームF1を前後移動させる構成およびベルトモジュールBMを昇降させる構成は、従来公知(例えば、特開平8−171248号公報参照)であり、従来公知の種々の構成を採用することが可能である。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBと、ベルト駆動ロールRd、テンションロールRt、ウォーキングロールRw、複数のアイドラロール(フリーロール)RfおよびバックアップロールT2aを含むベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)と、前記4個の1次転写ロールTy〜Tkとを有している。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロール(Rd,Rt,Rw,Rf,T2a)により矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aに接する中間転写ベルトBの表面に対向して2次転写ロール(シート転写部材)T2bが配置されており、中間転写ベルトBおよび2次転写ロールT2bの対向する領域には2次転写領域(シート転写領域)Q4が形成される。前記2次転写ロールT2bにはコントローラCにより制御される電源回路Eから所定のタイミングで現像剤の帯電極性と逆極性の2次転写電圧が印加される。前記2次転写ロールT2bに対向して配置された前記バックアップロールT2aはアース(接地)されており、前記2次転写ロールT2bに2次転写電圧が印加されたときには、前記2次転写ロールT2bおよびバックアップロールT2a間には2次転写電界が形成される。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより2次転写器T2が構成される。
前記4個の1次転写ロールTy〜Tkおよび中間転写ベルトBを含むベルトモジュールBMと、2次転写器T2等により、トナー像形成装置(UY,UM,UC,UK)の像担持体Py〜Pk表面に形成されたトナー像を記録シートSに転写する転写装置(BM+T2)が構成されている。
プリンタ(画像形成装置本体)U1の下部には、シートSを収容したカセットトレイ(給紙トレイ)TR1〜TR3および給紙用シート搬送路SH1が設けられている。また、前記給紙用シート搬送路SH1には手差トレイ(給紙トレイ)TR4から給紙できるように構成されている。前記カセットトレイ(給紙トレイ)TR1〜TR3に収容されたシートSは、所定のタイミングでピックアップロールRpにより取り出され、さばきロールRsで1枚づつ分離されて、複数の搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。また、手差トレイ(給紙トレイ)TR4から給紙されたシートは搬送ロールRaによりレジロールRrに搬送される。前記レジロールRrに搬送された記録シートSは、前記中間転写ベルトBに1次転写された多重トナー像または単色トナー像が2次転写領域Q4に移動するのにタイミングを合わせて、2次転写領域Q4に搬送される。
前記2次転写領域Q4を記録シートSが通過する際、2次転写ロールT2bに前記2次転写電圧が印加されるので、前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写されたカラートナー像は、前記2次転写領域Q4において一括して記録シートSに2次転写される。
2次転写後の中間転写ベルトBはベルトクリーナCLbにより残留トナーが除去される。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後シートガイドSG、シート搬送ベルトHBにより定着装置Fに搬送される。定着装置Fは一対の圧接する加熱ロールFhおよび加圧ロールFp(図2参照)により構成される一対の定着ロールRh,Rpを有しており、前記加熱ロールFhおよび加圧ロールFpの圧接領域により定着領域Q5が形成されている。前記記録シートS上のトナー像は前記定着領域Q5を通過する際に、加熱定着される。トナー像が定着された記録シートSは、排出用シート搬送路SH2または両面記録用シート搬送路SH3に搬送される。排出用シート搬送路SH2に搬送されたシートは記排紙トレイTRhに排出され、両面記録用シート搬送路SH3に搬送されたシートは表裏反転されてから前記レジロールRrに再送される。
前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,SG,HB,SH1,SH2,SH3等で示された要素によりシート搬送装置SHが構成されている。
前記符号SH1,SH2,SH3で示された要素によりシート搬送路(SH1〜SH3)が構成されている。また、前記符号Rp,Rs,Ra,Rr,HB等で示された要素によりシート搬送部材(Rp,Rs,Ra,Rr,HB)が構成されている。
(定着装置)
図2は前記図1に示す定着装置の拡大断面図である。
図2において、定着装置Fは外側壁1および内側壁2を有しており、前記外側壁1および内側壁2の間には吸引ダクト3が形成されている。吸引ダクト3は定着装置Fの後側(紙面の背面側)に設けた排気口3aから排気用ファン(図示せず)により吸引され、定着装置周囲の高温の空気を排出するように構成されている。前記外側壁1には、複数の通気口1aが形成されている。定着領域Q5のシート搬送方向下流側周囲の空気は、前記複数の通気口1aからダクト3内部に吸引され、ダクト3の排気口3aから排気される。
内側壁2の内側には、互いに圧接しながら回転する加熱ロールFhおよび加圧ロールFpにより構成される一対の定着ロールFh,Fpが支持されている。前記加熱ロールFh表面にシート剥離用オイルを塗布する円筒状のオイル塗布部材5が支持されており、また、加熱ロールFh表面のオイルを拭き取るためにオイル拭き取り部材6が支持されている。
定着装置Fの加熱ロールFhおよび加圧ロールFpの圧接領域Q5のシート搬送方向上流側には上流側シートガイド7a,7bが配置されている。前記定着領域Q5の下流側には、通過するシート下面をガイドする下流側シートガイドSGおよび9が順次配置されている。
前記定着領域Q5で画像が定着されたシートSは、図2に示す前記加熱シート搬送路(SG+9)を通って第1接触ローラRcに搬送される。前記接触ローラRcは、シート表面のトナー像が加熱定着された後に最初に接触するローラである。前記第1接触ローラRcの下流側には、切り替えゲートTG1が設けられている。前記第1接触ローラRcを通過したシートSは、切り替えゲートTG1により片面ジョブ(片面画像記録動作)の場合は前記排出用シート搬送路SH2に搬送され、両面ジョブ(両面画像記録動作)の場合は両面記録用シート搬送路SH3に搬送される。
前記加熱ロールFhの表面に沿って前記定着領域Q5の下流側にはシート剥離部材Dが配置されており、シート剥離部材Dの楔状(くさびじょう)の先端部は加熱ロールFhの表面に接近して配置されている。なお、前記シート剥離部材Dとしては、従来公知の種々の構成のもの(例えば先端部がシートにより形成されたもの等)を使用することが可能である。
図3はシートガイドとそのシート搬送方向上流側端部に設けられたシート吸着防止部材の説明図であり、図3Aは実施例1のシートガイドおよびシート吸着防止部材の斜視図、図3Bは前記図3Aに示す実施例1のシートガイドおよびシート吸着防止部材の変更例1の斜視図、図3Cは前記図3Aに示す実施例1のシートガイドおよびシート吸着防止部材の変更例2の斜視図、図3Dは前記図3Aに示す実施例1のシートガイドおよびシート吸着防止部材の変更例3の斜視図である。
図2、図3Aにおいて、前記実施例1の下流側シートガイドSGは1枚の板状部材により構成されており、前記1枚の板状の下流側シートガイドSGのシート搬送方向上流端には、定着領域Q5(図2参照)の幅方向に延びる1枚のシート吸着防止部材SG1が設けられている。前記シート吸着防止部材SG1は、下流側シートガイドSGの上流端を上方に約90°折り曲げて形成されており、定着領域Q5の下流側延長線(前記図2に示す一対の定着用回転部材Fb,Fpの中心を結ぶ直線に垂直且つ定着領域Q5を通る直線)L1に接近するように突出し、且つ前記シート吸着防止部材SG1の先端部が加圧ロールFpの表面から離れる方向に延びている。
(実施例1の作用)
前記構成を備えた実施例1の画像形成装置では、原稿Giからの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)で電気信号に変換される。前記電気信号はIPS(イメージプロセッシングシステム)によりY,M,C,K(イエロー、マゼンタ、シアン、黒)の画像データ(デジタルデータ)に変換されて潜像形成用の画像データとしてレーザ駆動回路DLに出力される。レーザ駆動回路DLは、入力された前記各色の画像データに応じた各色のレーザ駆動信号を所定のタイミングで、各色のROSy〜ROSk(潜像形成装置)に出力する。
各像担持体(感光体)Py,Pm,Pc,Pkはそれぞれの帯電ロール(帯電部材)CRy〜CRkにより一様に帯電された後、前記各色のROSy〜ROSk(潜像形成装置)の出力する光ビームL(図1参照)によりその表面に静電潜像が形成される。前記像担持体Py,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像はそれぞれ、各現像器Gy,Gm,Gc,Gkにより各色YMCKのトナー像に現像される。なお、前記各色の現像器Gy,Gm,Gc,Gkの現像容器にはトナーの消費に応じてトナーカートリッジTy〜Tkから各色のトナーが補給される。
前記各像担持体Py,Pm,Pc,Pk上に現像された各色YMCKのトナー像は、1次転写領域Q3において中間転写ベルトBの裏面側に配置された1次転写ロールTy〜Tkにより中間転写ベルトB上に重ねて1次転写される。前記中間転写ベルトB上に重ねて転写された1次転写トナー像は、2次転写器T2により、給紙トレイTR1〜TR3から搬送された記録シートSに2次転写される。2次転写トナーが形成されたシートSは定着領域Q5を通過する際に、定着装置Fにより定着される。
定着領域Q5を通過したシートSは、その先端部が加熱ロールFhに吸着された状態で搬送される場合は、前記シート剥離部材Dにより剥離されてシート搬送方向下流側に搬送される。前記定着領域Q5通過して前記下流側シートガイドSGに搬送されたシートSは、前記下流側シートガイド9および前記第1接触ローラRcを順次通過する。前記第1接触ローラRcを通過したシートSは、切り替えゲートTG1により片面ジョブ(片面画像記録動作)の場合は排出用シート搬送路SH2に搬送され、両面ジョブ(両面画像記録動作)の場合は両面記録用シート搬送路SH3に搬送される。
図4は、一対の定着用回転部材の中の1個の定着用回転部材(加熱ロール)の表面から先端部が剥離されたシートが、シートの腰または重力等により他方の定着用回転部材側に移動して前記他方の定着用回転部材表面に吸着された場合のシートの状態の説明図であり、図4Aは定着領域を通過したシート先端部が加熱ロール表面に吸着されて搬送されて行く状態を示す図、図4Bはシート剥離部材の先端が加熱ロール表面とシート先端との間に進入した状態で、シート先端がシート剥離部材の下面にそって搬送されて行く様子を示す図、図4Cはシート前端部が加熱ロール表面から剥離した直後の状態を示す図、図4Dは加熱ロールから剥離したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図4Eは加熱ロール表面から剥離した前記シート前端部が加圧ロール表面に吸着されて加圧ロール表面と共に移動する状態を示す図、図4Fは前記図4Eの状態が発生する場合の一例の説明図である。
図4Aにおいて、加熱ロールFhおよび加圧ロールFpが互いに圧接する領域である定着領域Q5を通過したシートSの前端部は加熱ロールFh表面に吸着された状態で、回転する加熱ロールFhの表面と共に移動する。図4Aにおいて、シートSの前端部には通常はトナーが付着していないので、シートSの腰の強さによりシートSの最前端部は平面状態となって加熱ロールFh表面から剥離している。図4Bにおいて、加熱ロールFhが更に回転すると、シートSの先端は加熱ロールFhの回転に伴って移動し、シートS先端と加熱ロールFhとの間にシート剥離部材Dの先端が進入する。加熱ロールFhの回転に伴って移動するシートSの先端は、シート剥離部材Dの下面に沿って移動する。その場合、シートSの前端部は移動するに従って前記シート剥離部材Dにより加熱ロールFhの表面から剥離されて行く。
図4Cにおいて、加熱ロールFhの回転に伴って移動するシートSの前端部は、シート前端部がある位置まで進むと、加熱ロールFh表面から剥離する。
図4Dにおいて、加熱ロールFhから剥離したシートSの前端部は、重力やシートの腰の強さ等により加圧ロールFp側に移動し、下流側シートガイドSGの上面に支持された状態で搬送される。
図4Eにおいて、加熱ロールFh表面から剥離した前記シートS前端部が種々の原因で加圧ロールFp表面に吸着されて加圧ロールFp表面と共に移動する場合がある。この場合には、図4Eから分かるように前記下流側シートガイドSG上に搬送されていたシート部分が加圧ロールFp側(シート搬送方向上流側)に引き戻されようとする。シートSの前端部が加圧ロールFp側に引き戻されて加圧ロールFp表面に巻き込まれるとジャム発生の原因となるが、本実施例1の場合には、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生する。この加圧ロールFp表面に吸着されたシート部分を上方に引っ張る力により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため、加圧ロールFp表面へのシート吸着が防止されることになる。
次に図4Fにより、前記図4Eの状態が発生する場合の一例を説明する。 図4Fにおいて、両面コピーのシートの2面目のトナーを定着する場合、1面目の定着トナーが定着領域Q5で溶融してその溶融トナーの一部が加圧ロールFp表面に転写されることがある。この加圧ロールが1回転以上回転した場合、加圧ロール表面の前記転写トナーが定着領域Q5に移動する。したがって、定着領域Q5では、加圧ロールFp表面に転写したトナーとシート1面目上の定着トナーとが重なった状態で溶融することがある。このとき溶融したトナーにより加圧ロールFp表面とシートSとは吸着され易くなる。このような場合、定着領域Q5を通過したシートの前記溶融トナーに接触する部分が加圧ロールFp表面に付着して、加圧ロールFpに巻き込まれるようとする。
しかしながら、図4Eで説明したように本実施例1の場合には、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生する。この加圧ロールFp表面に吸着されたシート部分を上方に引っ張る力により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため、加圧ロールFp表面へのシート吸着および巻き込まれが防止されることになる。
(シート吸着防止部材の変更例1〜3の説明)
図3Bに示すシートガイドおよびシート吸着防止部材の変更例1は、1枚の下流側シートガイドSGのシート搬送方向上流端に設けられたシート吸着防止部材SG1は、シート幅方向に間隔を置いて複数設けられている。
図3Cに示すシートガイドおよびシート吸着防止部材の変更例2では、シート幅方向に間隔を置いて複数設けられた下流側シートガイドSGと、前記複数の各下流側シートガイドSGのシート搬送方向上流端に設けたシート吸着防止部材SG1とが設けられており、前記複数の下流側シートガイドSGのシート搬送方向下流側端部の下面は、1枚の連結板SG2により連結されている。
図3Dに示すシートガイドおよびシート吸着防止部材の変更例3では、シート幅方向に間隔を置いて複数設けられた下流側シートガイドSGと、前記複数の各下流側シートガイドSGのシート搬送方向上流端に設けたシート吸着防止部材SG1とが設けられており、前記複数の下流側シートガイドSGの下面は、1枚の連結板SG2により連結されている。なお、この変更例3の複数のシート吸着防止部材SG1は前記下流側シートガイドSGのシートガイド面(シートガイド面)に対して約90°に折り曲げられたものと、約60°折り曲げられたものとが交互に配置されている。
前記変更例1〜3のシート吸着防止部材SG1は前記実施例1のシート吸着防止部材SG1と同様に、定着領域Q5を通過したシートSの前記溶融トナーに接触する部分が加圧ロールFp表面に付着して、加圧ロールFpに巻き込まれようとした際、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生するので、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため、前記変更例1〜3のシート吸着防止部材SG1は前記実施例1のシート吸着防止部材SG1と同様に、加圧ロールFp表面へのシートの吸着および巻き込まれが防止される。
(実施例2)
図5は本発明の実施例2のシート剥離装置を備えた画像形成装置の要部の説明図で、図5A〜図5Dは前記実施例1の図4C〜図4Fに対応する図であり、図5Aはシート前端部が定着領域を通過した直後の状態を示す図、図5Bは定着領域を通過したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図5Cは前記シート前端部が加圧ロール表面に吸着されて加圧ロール表面と共に移動する状態を示す図、図5Dは前記図5Cの状態が発生する場合の一例の説明図である。
なお、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例2の画像形成装置は定着ロール(定着用回転部材)からシートを剥離させる装置の構成が前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図5に示すこの実施例2のシート剥離装置では、加熱ロールFhの表面層の硬さに比較して加圧ロールFpの表面層の方が硬く形成されている。したがって、加熱ロールFhと加圧ロールFpとの圧接部分では加熱ロールFh表面が凹むように構成されている。この場合、加熱ロールFhと加圧ロールFpとの圧接領域により形成される定着領域Q5は、前記加熱ロールFhの凹状表面と加圧ロールFpの円筒状表面との接触領域により形成される。この場合、前記定着領域Q5から出てくるシートSは、加圧ロールFpの円筒状表面に沿って出てくるので、加熱ロールFh表面から自然に剥離(セルフストリッピング)する。このため、この実施例2では、前記実施例1のシート剥離部材Dが省略されている。
図5Aにおいて、定着領域Q5を通過したシートS前端部はセルフストリッピングにより加熱ロールFh表面から剥離して、加圧ロールFp表面に沿って移動する。
図5Bにおいて、前記定着領域Q5を通過したシートSの前端部は、重力やシートの腰の強さ等により定まる形状でシート搬送方向下流側に搬送され、さらに、下流側シートガイドSGの上面に支持された状態で搬送される。
図5Cにおいて、前記定着領域Q5を通過した前記シートS前端部が種々の原因で加圧ロールFp表面に吸着されて加圧ロールFp表面と共に移動する場合がある。この場合には、図5Cから分かるように前記下流側シートガイドSG上に搬送されていたシート部分が加圧ロールFp側(シート搬送方向上流側)に引き戻されようとする。シートSの前端部が加圧ロールFp側に引き戻されて加圧ロールFp表面に巻き込まれるとジャム発生の原因となるが、本実施例2の場合には前記実施例1と同様に、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生する。この加圧ロールFp表面に吸着されたシート部分を上方に引っ張る力により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため、加圧ロールFp表面へのシート吸着が防止されることになる。
次に図5Dにより、前記図5Cの状態が発生する場合の一例について説明する。図5Dにおいて、両面コピーのシートの2面目のトナーを定着する場合、1面目の定着トナーが定着領域Q5で溶融してその溶融トナーの一部が加圧ロールFp表面に転写されることがある。この加圧ロールFpが1回転以上回転した場合、加圧ロールFp表面の前記転写トナーが定着領域Q5に移動する。したがって2面目のトナー定着時に、定着領域Q5では、加圧ロールFp表面の転写トナーとシート1面目の定着トナーとが重なった状態で溶融することがある。このとき溶融したトナーにより加圧ロールFp表面とシートSとは吸着され易くなる。このような場合、定着領域Q5を通過したシートの前記溶融トナーに接触する部分が加圧ロールFp表面に付着して、加圧ロールFpに巻き込まれるようとする。
しかしながら、図5Cで説明したように本実施例2の場合には前記実施例1の場合と同様に、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生する。この加圧ロールFp表面に吸着されたシート部分を上方に引っ張る力により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため、加圧ロールFp表面へのシート吸着および巻き込まれが防止されることになる。
(実施例3)
図6は本発明の実施例3のシート剥離装置を備えた画像形成装置の要部の説明図である。
なお、この実施例3の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例3の画像形成装置は定着ロール(定着用回転部材)からのシート剥離装置の構成が前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図6において、この実施例3の画像形成装置の定着装置は、加熱用回転部材として定着ベルトFbが使用されている。定着ベルトFbは、一対のベルト支持ロールR1,R2と、加熱ユニットFbとにより回転可能に支持されている。加熱ユニットFbと加熱ロールFhとは定着ベルトFbを挟んで圧接されている。加熱ユニットFbの表面層(定着ベルトFbの裏面(内側面)に圧接する表面層)の硬さに比較して加圧ロールFpの表面層の方が硬く形成されている。したがって、定着ベルトFbを挟んで加熱ユニットFbと加圧ロールFpとが圧接する部分では加熱ユニットFb表面が凹むように構成されている。
この場合、加熱ユニットFb表面に圧接する定着ベルトFbの表面と加圧ロールFp表面との圧接領域により形成される定着領域Q5は、前記定着ベルトFbの凹状表面と加圧ロールFpの円筒状表面との接触領域により形成される。この場合、前記定着領域Q5から出てくるシートSは、加圧ロールFpの円筒状表面に沿って出てくるので、定着ベルトFb表面から自然に剥離(セルフストリッピング)する。このため、この実施例3では前記図5に示す実施例2と同様に、前記実施例1のシート剥離部材Dが省略されている。
本実施例3の場合には前記実施例1,2と同様に、加圧ロールFpに吸着されたシート部分が加圧ロールFp側(シート搬送方向上流側)に引き戻されようとした際に、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生する。この加圧ロールFp表面に吸着されたシート部分を上方に引っ張る力により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため本実施例3は、前記実施例1,2と同様に、加圧ロールFp表面へのシート吸着が防止される。
(実施例4)
図7は本発明の画像形成装置の実施例4および前記実施例4の変更例1の説明図であり、図7Aは実施例4の要部説明図、図7Bは前記実施例4の変更例1の説明図である。
なお、この実施例4の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例4の画像形成装置は定着用回転部材およびシート剥離装置の構成が前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図7Aにおいて、この実施例3の画像形成装置の定着装置は、加熱用回転部材として定着ベルトFbが使用されている。定着ベルトFbは、加熱ロールFhとベルト支持ロールR1とにより回転可能に支持されている。加熱ロールFhと加圧ロールFpとは定着ベルトFbを挟んで圧接されている。加熱ロールFhの表面層(定着ベルトFbの裏面(内側面)に圧接する表面層)の硬さに比較して加圧ロールFpの表面層の方が硬く形成されているので、定着ベルトFbを挟んで加熱ユニットFbと加圧ロールFpとが圧接する部分では加熱ユニットFb表面が凹むように構成されている。
この場合、前記定着領域Q5から出てくるシートSは、前記実施例2,3と同様に、加圧ロールFpの円筒状表面に沿って出てくるので、定着ベルトFb表面から自然に剥離(セルフストリッピング)する。このため、この実施例3では前記実施例2,3と同様に、前記実施例1のシート剥離部材Dが省略されている。
図7Aに示す本実施例4の場合には前記実施例1〜3と同様に、加圧ロールFpに吸着されたシート部分が加圧ロールFp側(シート搬送方向上流側)に引き戻されようとした際に、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生する。この加圧ロールFp表面に吸着されたシート部分を上方に引っ張る力により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため本実施例3は、前記実施例1,2と同様に、加圧ロールFp表面へのシート吸着が防止される。
(実施例4の変更例1)
図7Bにおいて、図7Aに示す実施例4の画像形成装置の変更例1では、シート吸着防止部材SG1は、下流側シートガイドSGのシート搬送方向上流端において下流側シートガイドSG上面に対して約70°の角度で、前記定着領域Q5の下流側延長線(前記一対の定着用回転部材Fb,Fpの中心を結ぶ直線に垂直且つ定着領域Q5を通る直線)L1に接近するように突出し、且つシート吸着防止部材SG1の先端部が加圧ロールFp表面から離れる方向に延びている。
その他の構成は前記実施例4と同一である。
この実施例4の変更例1の画像形成装置では、前記実施例4と同様に、加圧ロールFpに吸着されたシート部分が加圧ロールFp側(シート搬送方向上流側)に引き戻されようとした際に、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、上方に引っ張られて加圧ロールFp表面から剥離する。このため本実施例4の変更例1は、前記実施例4と同様に、加圧ロールFp表面へのシート吸着が防止される。
(実施例5)
図8は本発明の実施例5のシート剥離装置を備えた画像形成装置の要部の説明図で、図8A〜図8Fは前記実施例2の図5A〜図5Dに相当する図であり、図8Aはシート前端部が定着領域を通過した直後の状態を示す図、図8Bは定着領域を通過したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図8Cは前記シート前端部が加圧ロール表面に吸着されて加圧ロール表面と共に移動する状態を示す図、図8Dは前記図8Cの状態が発生する場合の一例の説明図、図8Eは前記シート前端部が加熱ロール表面に吸着されて加熱ロール表面と共に移動する状態を示す図、図8Fは前記図8Eの状態が発生する場合の一例の説明図、である。
なお、この図8に示す実施例5の説明において、前記実施例2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例5の画像形成装置は定着ロール(定着用回転部材)からのシート剥離装置の構成が前記実施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に構成されている。
図8に示すこの実施例5のシート剥離装置は、前記実施例2と同様に、定着領域Q5の下流側延長線L1よりも下方に、下流側シートガイドSGおよびシート吸着防止部材SG1が設けられている。また、加熱ロールFhの表面層の硬さに比較して加圧ロールFpの表面層の方が硬く形成されているので、定着領域Q5から出てくるシートSは、加熱ロールFh表面から自然に剥離(セルフストリッピング)する。
また、この実施例5は定着領域Q5の下流側延長線L1よりも下方の位置に、下流側シートガイドSGおよびシート吸着防止部材SG1が設けられている点では前記実施例2と同様である。しかし、この実施例5では、定着領域Q5の下流側延長線L1よりも上方の位置に、下流側シートガイドSG′およびシート吸着防止部材SG1′が設けられている点で前記実施例2と相違している。
前記シート吸着防止部材SG1′は前記下流側シートガイドSG′のシート搬送方向上流端から下方に突出している。すなわち、シート吸着防止部材SG1′は前記下流側シートガイドSG′のシート搬送方向上流端から、定着領域Q5の下流側延長線(定着領域における一対の定着用回転部材Fh,Fpの接線)L1に接近する方向に突出し、且つシート吸着防止部材SG1′の先端部は加熱ロールFh表面から離れる方向に延びている。
(実施例5の作用)
図8Aにおいて、定着領域Q5を通過したシートSの前端部は前記図5Aと同様に、セルフストリッピングにより加熱ロールFh表面から剥離して、加圧ロールFp表面に沿って移動する。
図8Bにおいて、前記定着領域Q5を通過したシートSの前端部は、前記図5Bと同様に、重力やシートSの腰の強さ等により定まる形状でシート搬送方向下流側に搬送され、さらに、下流側シートガイドSGの上面に支持された状態で搬送される。
図8Cにおいて、前記定着領域Q5を通過した前記シートS前端部が種々の原因で加圧ロールFp表面に吸着されて加圧ロールFp表面と共に移動する場合がある。この場合には、前記図5Cと同様に、前記下流側シートガイドSG上に搬送されていたシート部分(図8B参照)が加圧ロールFp側(シート搬送方向上流側)に引き戻されようとする。シートSの前端部が加圧ロールFp側に引き戻されて加圧ロールFp表面に巻き込まれるとジャム発生の原因となるが、本実施例5の場合には前記実施例2と同様に、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生する。この加圧ロールFp表面に吸着されたシート部分を上方に引っ張る力により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため、加圧ロールFp表面へのシート吸着が防止されることになる。
図8Dにおいて、両面コピーのシートの2面目のトナーを定着する場合、1面目の定着トナーが定着領域Q5で溶融してその溶融トナーの一部が加圧ロールFp表面に転写されることがある。この加圧ロールFpが1回転以上回転した場合、加圧ロールFp表面の前記転写トナーが定着領域Q5に移動する。したがって2面目のトナーの定着時に、定着領域Q5では、加圧ロール表面の転写トナーとシート1面目の定着済トナーとが重なった状態で溶融する。このとき溶融したトナーにより加圧ロールFp表面とシートSとは吸着され易くなる。このような場合、定着領域Q5を通過したシートの前記溶融トナーに接触する部分が加圧ロールFp表面に付着して、加圧ロールFpに巻き込まれるようとする。
しかしながら、図8Cで説明したように本実施例5の場合には前記実施例2の場合と同様に、前記シート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0が形成される。前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生する。この加圧ロールFp表面に吸着されたシート部分を上方に引っ張る力により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため、加圧ロールFp表面へのシート吸着および巻き込まれが防止されることになる。
図8Eにおいて、前記定着領域Q5を通過した前記シートS前端部が種々の原因で加熱ロールFh表面に吸着されて加熱ロールFh表面と共に移動する場合がある。この場合には、前記下流側シートガイドSG上に搬送されていたシート部分(図8B参照)が加熱ロールFh側(シート搬送方向上流側)に引き戻されようとする。シートSの前端部が加熱ロールFh側に引き戻されて加熱ロールFh表面に巻き込まれるとジャム発生の原因となるが、本実施例5の場合には前記下方に突出するシート吸着防止部材SG1′の先端部がシートS上面に当接する。前記シートSの上面に当接したシート吸着防止部材SG1′の先端部は、加熱ロールFh表面に吸着されて上方に移動するシート部分を下方に押し下げる力を発生する。この加熱ロールFh表面に吸着されたシート部分を下方に押し下げる力により、前記加熱ロールFh表面に吸着されて上方に移動するシート部分は、加熱ロールFh表面から剥離する。このため、加熱ロールFh表面へのシート吸着が防止されることになる。
次に図8Fにより、図8Eの状態が生じる場合の例について説明する。図8Fにおいて、両面コピーのシートの2面目のトナーを定着する場合、例えばシートS上の2面目のトナーと、1面目の定着時に加熱ロールFh表面に付着したトナーとが重なった状態で溶融する。このとき溶融したトナーにより加熱ロールFh表面とシートSとは吸着され易くなる。このような場合、定着領域Q5を通過したシートSの前記溶融トナーに接触する部分が加熱ロールFh表面に付着して、加熱ロールFhに巻き込まれるようとする。
しかしながら、本実施例5の場合には、前記シート吸着防止部材SG1′の先端が前記シートSの上面に当接する。前記シートSの上面に当接したシート吸着防止部材SG1′の先端部は、加熱ロールFh表面に吸着されて上方に移動するシート部分を下方に押し下げる力を発生する。この加熱ロールFh表面に吸着されて移動するシート部分を下方に押し下げる力により、前記加熱ロールFh表面に吸着されて上方に移動するシート部分は、加熱ロールFh表面から剥離する。このため、加熱ロールFh表面へのシート吸着が防止されることになる。
(実施例6)
図9は本発明の実施例6のシート剥離装置を備えた画像形成装置の要部の説明図であり、図9Aは定着領域を通過したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図9Bは前記シート前端部が加熱ロール表面に吸着されて加熱ロール表面と共に移動する状態を示す図、図9Cは前記図9Bの状態から前記シート前端部が加熱ロール表面と共に移動してシート前端部がシート吸着防止部材の先端に当接した状態を示す図である。
なお、この図9に示す実施例6の説明において、前記実施例5の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例6の画像形成装置は、定着装置の一対の定着用回転部材および定着用回転部材からのシート剥離装置の構成が前記実施例5と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図9において、この実施例6の画像形成装置の定着装置は、加熱用回転部材として加熱ロールFhが使用され、加圧用回転部材として加圧ベルトFcが使用されている。加圧ベルトFcは、一対のベルト支持ロールR1,R2と、加圧ロールFpとにより回転可能に支持されている。加熱ロールFhと加圧ロールFpとは加圧ベルトFcを挟んで圧接されている。加熱ロールFhの表面層の硬さに比較して加圧ロールFpの表面層の方が硬く形成されている。したがって、加圧ベルトFcを挟んで加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接する部分では加熱ロールFh表面が凹むように構成されている。
この場合、加圧ロールFp表面に圧接する加圧ベルトFcの表面と加熱ロールFhとの圧接領域により形成される定着領域Q5は、前記加熱ロールFhの凹状表面と加圧ベルトFcの円弧状表面との接触領域により形成される。この場合、前記定着領域Q5から出てくるシートSは、加圧ベルトFcの円弧状表面に沿って出てくるので、加熱ロールFh表面から自然に剥離(セルフストリッピング)する。このため、この実施例6では前記図5〜図8に示す実施例2〜5と同様に、前記実施例1のシート剥離部材Dが省略されている。
また、本実施例6では、定着領域Q5のシート搬送方向下流側には、上下一対の下流側シートガイドSG′,SGと、各下流側シートガイドSG′,SGのシート搬送方向上流端部から定着領域下流側延長線に接近する方向に突出し、且つ先端部が定着用回転部材Fh,Fc表面から離れる方向に延びるシート吸着防止部材SG1′,SG1が設けられている。
(実施例6の作用)
図9Aにおいて、前記定着領域Q5を通過したシートSの前端部はセルフストリッピングにより加熱ロールFhから剥離され、前記図8Bと同様に、重力やシートの腰の強さ等により定まる形状でシート搬送方向下流側に搬送され、さらに、下流側シートガイドSGの上面に支持された状態で搬送される。
図9Bにおいて、前記定着領域Q5を通過した前記シートS前端部が種々の原因で加熱ロールFh表面に吸着されて加熱ロールFh表面と共に移動する場合がある。この場合には、前記下流側シートガイドSG上に搬送されていたシート部分(図9A参照)が加熱ロールFh側(シート搬送方向上流側)に引き戻されようとする。
図9Cにおいて、シートSの前端部が加熱ロールFh側に引き戻されて加熱ロールFh表面に巻き込まれるとジャム発生の原因となるが、本実施例6の場合には前記下方に突出するシート吸着防止部材SG1′の先端部がシートS上面に当接する。前記シートSの上面に当接したシート吸着防止部材SG1′の先端部は、加熱ロールFh表面に吸着されて上方に移動するシート部分を下方に押し下げる力を発生する。この加熱ロールFh表面に吸着されたシート部分を下方に押し下げる力により、前記加熱ロールFh表面に吸着されて上方に移動するシート部分は、加熱ロールFh表面から剥離する。このため、加熱ロールFh表面へのシート吸着が防止されることになる。
なお、図9B、図9Cでは、前記定着領域Q5を通過した前記シートS前端部が加熱ロールFh表面に吸着されて加熱ロールFh表面と共に移動する場合について説明したが、前記定着領域Q5を通過した前記シートS前端部が種々の原因で加圧ロールFp表面に吸着されて加圧ロールFp表面と共に移動する場合は、前記実施例4の図7Aまたは実施例5の図8C等で説明した場合と同様に、前記シートSの下面に当接したシート吸着防止部材SG1の先端部の周囲に上方に膨らんだシートSのループL0(図7A、図8C参照)が形成される。
前記ループL0は、加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分を上方に引っ張る力を発生する。この加圧ロールFp表面に吸着されたシート部分を上方に引っ張る力により、前記加圧ロールFp表面に吸着されて下方に移動するシート部分は、加圧ロールFp表面から剥離する。このため本実施例6は、前記実施例4,5と同様に、加圧ロールFp表面へのシート吸着が防止される。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更実施例を下記に例示する。
(H01)前記本発明のシート剥離装置は、トナー像が形成される表面を有し回転する感光体と、前記感光体に圧接する転写用回転部材との圧接領域により形成される転写領域を通過したシートを前記感光体表面または転写用回転部材表面から剥離させる技術にも適用することが可能である。
図1は本発明の実施例1のシート剥離装置を備えた画像形成装置の説明図である。 図2は前記図1に示す定着装置の拡大断面図である。 図3はシートガイドとそのシート搬送方向上流側端部に設けられたシート吸着防止部材の説明図であり、図3Aは実施例1のシートガイドおよびシート吸着防止部材の斜視図、図3Bは前記図3Aに示す実施例1のシートガイドおよびシート吸着防止部材の変更例1の斜視図、図3Cは前記図3Aに示す実施例1のシートガイドおよびシート吸着防止部材の変更例2の斜視図、図3Dは前記図3Aに示す実施例1のシートガイドおよびシート吸着防止部材の変更例3の斜視図である。 図4は、一対の定着用回転部材の中の1個の定着用回転部材(加熱ロール)の表面から先端部が剥離されたシートが、シートの腰または重力等により他方の定着用回転部材側に移動して前記他方の定着用回転部材表面に吸着された場合のシートの状態の説明図であり、図4Aは定着領域を通過したシート先端部が加熱ロール表面に吸着されて搬送されて行く状態を示す図、図4Bはシート剥離部材の先端が加熱ロール表面とシート先端との間に進入した状態で、シート先端がシート剥離部材の下面にそって搬送されて行く様子を示す図、図4Cはシート前端部が加熱ロール表面から剥離した直後の状態を示す図、図4Dは加熱ロールから剥離したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図4Eは加熱ロール表面から剥離した前記シート前端部が加圧ロール表面に吸着されて加圧ロール表面と共に移動する状態を示す図、図4Fは前記図4Eの状態が発生する場合の一例の説明図である。 図5は本発明の実施例2のシート剥離装置を備えた画像形成装置の要部の説明図で、図5A〜図5Dは前記実施例1の図4C〜図4Fに対応する図であり、図5Aはシート前端部が定着領域を通過した直後の状態を示す図、図5Bは定着領域を通過したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図5Cは前記シート前端部が加圧ロール表面に吸着されて加圧ロール表面と共に移動する状態を示す図、図5Dは前記図5Cの状態が発生する場合の一例の説明図である。 図6は本発明の実施例3のシート剥離装置を備えた画像形成装置の要部の説明図である。 図7は本発明の画像形成装置の実施例4および前記実施例4の変更例1の説明図であり、図7Aは実施例4の要部説明図、図7Bは前記実施例4の変更例1の説明図である。 図8は本発明の実施例5のシート剥離装置を備えた画像形成装置の要部の説明図で、図8A〜図8Fは前記実施例2の図5A〜図5Dに相当する図であり、図8Aはシート前端部が定着領域を通過した直後の状態を示す図、図8Bは定着領域を通過したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図8Cは前記シート前端部が加圧ロール表面に吸着されて加圧ロール表面と共に移動する状態を示す図、図8Dは前記図8Cの状態が発生する場合の一例の説明図、図8Eは前記シート前端部が加熱ロール表面に吸着されて加熱ロール表面と共に移動する状態を示す図、図8Fは前記図8Eの状態が発生する場合の一例の説明図、である。 図9は本発明の実施例6のシート剥離装置を備えた画像形成装置の要部の説明図であり、図9Aは定着領域を通過したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図9Bは前記シート前端部が加熱ロール表面に吸着されて加熱ロール表面と共に移動する状態を示す図、図9Cは前記図9Bの状態から前記シート前端部が加熱ロール表面と共に移動してシート前端部がシート吸着防止部材の先端に当接した状態を示す図である。 図10は、一対の定着用回転部材の中の1個の定着用回転部材の表面から先端部が剥離されたシートが、シートの腰または重力等により他方の定着用回転部材側に移動して前記他方の定着用回転部材表面に吸着される状態の説明図であり、図10Aは定着領域を通過したシート先端部が加熱ロール表面に吸着されて搬送されて行く状態を示す図、図10Bはシート剥離部材の先端が加熱ロール表面とシート先端との間に進入した状態で、シート先端がシート剥離部材の下面にそって搬送されて行く様子を示す図、図10Cはシート前端部が加熱ロール表面から剥離した状態を示す図、図10Dは加熱ロールから剥離したシート前端部がシートガイドに支持されて搬送される状態を示す図、図10Eは加熱ロール表面から剥離した前記シート前端部が加圧ロール表面に吸着されて加圧ロール表面と共に移動する状態を示す図、図10Fは前記図10Eの状態が発生する場合の説明図である。
符号の説明
Fh,Fp,Fb,Fc…定着用回転部材、
Fh,Fp;Fb,Fp;Fh,Fc…一対の定着用回転部材、
L1…圧接領域(定着領域)Q5の下流側延長線、
Q5…圧接領域(定着領域)、
S…シート、
SG,SG′…シートガイド、
SG1,SG1′…シート吸着防止部材、

Claims (7)

  1. 互いに回転しながら圧接する一対の定着用回転部材と、
    前記定着用回転部材のシート搬送方向の下流側に配置されてシートを剥離させるシート剥離装置と、
    を備えた定着装置であって、
    前記シート剥離装置は、
    前記定着用回転部材の圧接領域により形成された定着領域のシート搬送方向下流側に、前記定着領域を通過するシート表面の未定着トナー像を定着する前記定着用回転部材から予め設定された間隔を開けて配置され且つ前記定着領域の下流側延長線に対して一方の側に配置されたシートガイドと、
    前記シートガイドのシート搬送方向上流端に一体形成され且つ前記シートガイドのシート搬送方向上流端から前記定着領域の前記下流側延長線に接近する側に前記下流側延長線に対して直交する方向に突出し且つ突出した先端が前記下流側延長線よりもシートガイド側に配置されたシート吸着防止部材と、
    を備えたことを特徴とする前記定着装置。
  2. 次の構成要件(A04)を備えたことを特徴とする請求項1記載の定着装置
    (A04)前記一方の側の定着用回転部材の表面から離れる方向に延びて配置された先端部を有する前記シート吸着防止部材。
  3. 次の構成要件(A05)を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の定着装置
    (A05)シート幅方向に沿って配置された前記シート吸着防止部材。
  4. 次の構成要件(A06)を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか記載の定着装置
    (A06)シート幅方向に沿って複数配置された前記シート吸着防止部材。
  5. 次の構成要件(A07),(A08)を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載の定着装置
    (A07)前記定着領域を通過直後のシート先端が前記定着領域の前記下流側延長線に対して他方の側に配置された定着用回転部材の表面に沿って搬送されるように構成された前記一対の定着用回転部材。
    (A08)前記定着領域の前記下流側延長線に対して他方の側に配置された定着用回転部材の表面に吸着したシートを剥離させるシート剥離部材。
  6. 次の構成要件(A09)を備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか記載の定着装置
    (A09)前記シートガイド面に垂直な方向に0.8mm以上離れた位置に先端が配置された前記シート吸着防止部材。
  7. 前記請求項1ないしのいずれか記載の定着装置を備えた画像形成装置。
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