JP3849714B2 - 記録シート剥離装置 - Google Patents
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Description
本発明の記録シート剥離装置は、プリンタ、複写機、FAX等の画像形成装置等の、一対の転写用回転部材を有する転写装置または一対の定着用回転部材を有する定着装置等で使用される。
(J01)特開平11−184300号公報記載の技術
この公報に記載された定着ロールから記録シートを剥離させるための剥離シートは、プラスチック製または金属製のシートであり、その先端は直線に沿って形成されている。
前記従来技術(J01)に記載された剥離シートは、一対の定着ロールを圧接させたときの荷重により大きく撓む。薄肉の定着ロールに設置した場合、ロール中央部の間隙が400μm以上となり、通過する記録シートの画像に障害が生じたり、剥離不良が起こるという問題点がある。
(O01)一対の記録シート挟持回転部材の圧接する圧接領域から排出される記録シートを前記記録シート挟持回転部材表面から剥離させる剥離シートの先端と、前記記録シート挟持回転部材表面との間隙を軸方向に沿って一定に保持すること。
(O02)一対の記録シート挟持回転部材の圧接する圧接領域から排出される記録シートを前記記録シート挟持回転部材表面から剥離させる剥離シートと、前記記録シート挟持回転部材表面との干渉を防止すること。
前記課題を解決するために、本発明の記録シート剥離装置は、
搬送される記録シート(S)の搬送方向に垂直な幅方向に延びるとともに互いに圧接する圧接領域により形成された記録シート挟持部(Q5)に進入した記録シート(S)を挟持して記録シート(S)搬送方向に回転する一対の記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)と、
前記記録シート挟持部から排出される記録シート(S)を前記一対の記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)のうちのいずれか1つの記録シート挟持回転部材(Fh)の表面から剥離させるために前記1つの記録シート挟持回転部材(Fh)の表面に先端部が近接し且つ前記記録シート挟持回転部材幅方向に沿って湾曲可能な剥離シート(24;63)を湾曲した形状に調整された状態で配置された前記剥離シート(24;63)と、
を備えたことを特徴とする。
前記構成を備えた本発明の記録シート剥離装置では、搬送される記録シート(S)の搬送方向に垂直な幅方向に延びる一対の記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)は、記録シート(S)を挟持して記録シート(S)搬送方向に回転する。
前記剥離シート(24;63)は、前記一対の記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)のうちのいずれか1つの表面に先端部が近接し且つ前記幅方向に沿って湾曲可能な剥離シート(24;63)が湾曲した形状に調整された状態で配置される。
したがって、湾曲した形状の剥離シート(24;63)により、剥離シート(24;63)の先端部の位置を、前記一対の記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)の記録シート挟持部(Q5)の軸方向に沿って適切な位置に配置することができる。このため、前記記録シート挟持部(Q5)から排出される記録シート(S)を前記記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)の表面から確実に剥離させることが可能となる。
本発明の構成要件の具体例1では、前記本発明において、
前記幅方向の中央部が前記記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)側に撓むように支持された前記剥離シート(24;63)、
を備えたことを特徴とする。
前記構成要件を備えた場合、前記剥離シート(24;63)は、前記幅方向の中央部が前記記録シート挟持回転部材(Fh,Fp)側に撓むように支持される。
(E01)一対の記録シート挟持回転部材の圧接する圧接領域から排出される記録シートを前記記録シート挟持回転部材表面から剥離させる剥離シートの先端と、前記記録シート挟持回転部材表面との間隙を軸方向に沿って一定に保持することができる。
(E02)一対の記録シート挟持回転部材の圧接する圧接領域から排出される記録シートを前記記録シート挟持回転部材表面から剥離させる剥離シートと、前記記録シート挟持回転部材表面との干渉を防止することができる。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図1は本発明の実施の形態1の記録シート剥離装置を備えた定着装置を有するカラー画像形成装置の説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、自動原稿搬送装置U1とこれを支持するプラテンガラスPGを有する画像形成装置本体(複写機)U2とを備えている。
前記自動原稿搬送装置U1は、複写しようとする複数の原稿Giが重ねて載置される原稿給紙トレイTG1と、原稿給紙トレイTG1から前記プラテンガラスPG上の複写位置(原稿読取位置)を通過して搬送される原稿Giが排出される原稿排紙トレイTG2とを有している。
前記画像形成装置本体U2は、ユーザがコピースタート等の作動指令信号を入力操作するUI(ユーザインタフェース)、露光光学系A等を有している。
前記自動原稿搬送装置U1でプラテンガラスPG上を搬送される原稿または手動でプラテンガラスPG上に置かれた原稿(図示せず)からの反射光は、前記露光光学系Aを介して、CCD(固体撮像素子)でR(赤)、G(緑)、B(青)の電気信号に変換される。
IPS(イメージプロセッシングシステム)は、前記RGBの電気信号をY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の画像データに変換して一時的に記憶し、前記画像データを所定のタイミングでレーザ駆動回路DLに出力する。
前記レーザ駆動回路DLにより駆動されるROS(潜像書込装置)は、レーザビームLにより前記潜像書込位置Q1において露光走査し像担持体PR表面に静電潜像を形成する。フルカラー画像を形成する場合は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の4色の画像に対応した静電潜像が順次形成され、モノクロ画像の場合はK(黒)画像に対応した静電潜像のみが形成される。
前記ベルトモジュールBMは、前記中間転写ベルトBを回転移動可能に支持する複数のベルト支持ロール(Rd,Rt,Rf,T2a)と、1次転写ロールT1と、コンタクトロールT2cと、それらを支持する前記ベルトフレームF2とを有している。
前記複数のベルト支持ロール(Rd,Rt,Rf,T2a)は、ベルト駆動ロールRd、テンションロールRt、アイドラロール(フリーロール)RfおよびバックアップロールT2aを含み、バックアップロールT2aには前記コンタクトロールT2cが当接している。
前記1次転写器T1は、コントローラCが制御する電源回路Eによりトナーの帯電極性と逆極性の転写電圧が印加され、前記像担持体PR表面のトナー像Tnを、1次転写領域Q3において中間転写ベルトBに1次転写する。フルカラー画像の場合、像担持体PR表面に順次形成される各色のトナー像Tnは、前記1次転写領域Q3において中間転写ベルトB表面に順次重ねて1次転写され、最終的にフルカラーの多重トナー像が中間転写ベルトB上に形成される。
単色のモノカラー画像を形成する場合には1個の現像器のみを使用し、単色トナー像が中間転写ベルトB上に1次転写される。
1次転写後、像担持体PR表面は、残留トナーが像担持体クリーナCLpによりクリーニングされ、除電ロールJRにより除電される。
前記2次転写ユニットUtは、2次転写ロールT2bと、2次転写ロールクリーナCLtと、ロール支持レバーLrと、転写後シートガイドSG2と、シート搬送ベルトBHと、それらを支持する前記2次転写昇降フレームFtと、を有している。
前記2次転写ロールT2bおよび前記中間転写ベルトBの接触領域により2次転写領域Q4が形成され、前記2次転写ロールT2b、前記バックアップロールT2aおよびコンタクトロールT2cにより2次転写器T2が構成されている。
前記2次転写領域Q4を記録シートSが通過する際、2次転写器T2のコンタクトロールT2cには、コントローラCが制御する電源回路Eからトナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。前記2次転写器T2は、前記中間転写ベルトBに重ねて1次転写されたカラートナー像を前記2次転写領域Q4において一括して記録シートSに2次転写する。
2次転写後の中間転写ベルトBはベルトクリーナCLbにより残留トナーが除去される。また、前記2次転写ロールT2bは2次転写ロールクリーナCLtにより表面付着トナーが回収される。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後シートガイドSG2、シート搬送ベルトBHにより定着領域Q5に搬送される。定着領域Q5は、加熱ロール(定着用加熱回転部材、記録シート挟持回転部材)Fhおよび加圧ベルト(定着用加圧回転部材、記録シート挟持回転部材)Fp(一対の記録シート挟持回転部材FhおよびFp)の圧接領域(記録シート挟持部)により形成される領域である。前記記録シートSは、定着領域Q5を通過する際に前記加熱ロールFhおよび加圧ベルトFpを有する定着装置Fにより加熱定着される。トナー像が定着された記録シートSは、記録シート排出トレイTR2に排出される。
前記符号Rp,Rs,Rr,SG1,SG2,BHで示された要素によりシート搬送装置SHが構成されている。
図2は図1に示す定着装置の全体説明図で斜視図である。
図3は前記図2のIII−III線断面の要部説明図で、加圧ベルトが加熱ロールに圧接している状態を示す図である。
図4は前記図2のIII−III線断面の要部説明図で、加圧ベルトが加熱ロールから離隔している状態を示す図である。
図5は前記図2のV−V線断面の要部説明図で、記録シートを加熱ロールから剥離させるための剥離部材の先端を定着ロール表面に接近して配置した定着動作位置に保持された状態を示す図である。
図6は前記図5の剥離部材の先端を定着ロール表面から離隔した離隔位置に保持された状態を示す図である。
図7は図3〜図6に示す加圧ベルト定着部材の要部説明図であり、加圧ベルトの内側の分解断面図である。
また、前記フロントプレート1およびリアプレート2により回転操作軸4が回転可能に支持されており、前記回転操作軸4の前端部には操作ハンドル(回転操作部材)6が固定されている。回転操作軸4の両端部にはそれぞれ、前記フロントプレート1またはリアプレート2の内側面に隣接する位置に、加圧ベルト(定着用加圧回転部材)Fpを昇降させるための昇降カム7がねじN1により固定されている。
また図5、図6において、回転操作軸4には前記昇降カム7の内側に剥離部材移動用カム8がねじN2により固定されている。
前記操作ハンドル6が図2の状態にあるときには、前記カム7は図3の位置に保持され、カム8は図5の位置に保持される。また、前記操作ハンドル6が図2から半時計方向に回転すると、前記カム7は図3の位置から図4の位置に回転し、カム8は図5の位置から図6の位置に回転する。
剥離部材支持部材11にはガイドロール支持用板ばね16および板ばね固定部材17がねじ18により固定されている。図5、図6において、ガイドロール支持用板ばね16の下端部には複数のガイドロール19が回転可能に支持されている。
前記各ねじ孔形成部材26のねじ孔には前記連結ボルト21の下端部がねじ込まれている。前記連結ボルト21の頭部21aを回転すると、連結ボルト21の回転によりねじ孔形成部材26が前記剛性支持部材12aに対して接近または離隔する。したがって、前記複数の連結ボルト21と前記ねじ孔形成部材26により前記剥離シート支持板25と前記剛性支持部材12aとの間隔を部分的に調節することを可能にする間隔調整部材(21+26)が形成される。したがって、剛性の高い前記剛性支持部材12aと弾性のある前記剥離シート支持板25との間の剛性の関係から、たとえば剥離シート支持板25および剥離シート24を、図8の2点鎖線で示すような湾曲した形状に調節することができる。
図3、図4において、フロントプレート1およびリアプレート2にはねじN3により板ばね27の一端部が支持されており、板ばね27の自由端部は前記剥離部材支持部材11の中央部分12に係止されている。そして、前記回転操作軸4上に回転可能に支持された剥離部材支持部材11は、前記板ばね27により通常時は図3および図5に示す位置に保持されている。そして、剥離部材支持部材11は、回転操作軸4が図5の回転位置から図6の回転位置に移動して、カム8が剛性支持部材12aを下方に押圧したとき(図6参照)に、回転操作軸4回りに反時計方向に回転するように構成されている。
前記ロッド32は、その下端部にばね受座33が設けられており、ばね受座33は圧縮ばね34の下端を支持している。
前記ロッド貫通部37bの下面は前記圧縮ばね34の上端により常時上方に持ち上げられている。
図3〜図7において、前記ベルト支持フレーム41は、金属製の断面J型のフレーム本体42と前記フレーム本体42に溶接されたプレート43により構成されている。 前記断面J型のフレーム本体42は、その長手方向に垂直な断面図において、中央部42aと、その両端部で90°折り曲げられて互いに対向するように配置された短辺部分42bおよび長辺部分42cとを有している。長辺部42cは前記短辺部分42bよりも長く形成されており、その先端部分は短辺部分42bの先端よりも加熱ロールFh側に突出している。すなわち、長辺部分42cは前記短辺部分42bの先端よりも加熱ロールFh側に突出する突出部分42c1を有している。
前記長辺部分42cにはその長手方向に沿って間隔を置いて配置された複数のガイド装着孔42c2が形成されている。
前記プレート43には図3〜図7において左右方向の中央部分に、その長手方向(図3〜図7の画面に垂直な方向)に沿って間隔を置いて配置された複数のばね収容筒貫通孔43aが形成されている。また、前記プレート43には図3〜図7において左右方向の右端部分に、その長手方向(図3〜図7の画面に垂直な方向)に沿って間隔を置いて配置された複数の脚部材挿入孔43bが形成されている。
前記断面J型のフレーム本体42およびプレート43により構成されたベルト支持フレーム41は、前記フロントプレート1およびリアプレート2にそれぞれ支持された前記各回動レバー37,37に、連結部材44を介して連結されている。なお、前記ベルト支持フレーム41の両端部と回動レバー37,37との連結構造は適当な形状の連結部材44を介して連結する代わりに、それらを直接連結することも可能である。
前記各回動レバー37に長手方向の両端部が連結されたベルト支持フレーム41は回動レバー37の回動時に加熱ロールFhに対して接近した位置と離隔した位置との間で移動する。
前記ベルト支持フレーム41にはその短辺部分42bおよび長辺部分42cの外側面に、長手方向に沿ってそれぞれベルトガイド48および47が装着されている。前記ベルトガイド47は、その長手方向に沿って間隔を置いて配置された複数のL型突起47aを有しており、前記複数のL型突起47aを前記複数のガイド装着孔42c2に挿入してから長手方向に移動させることにより、フレーム本体42の長辺部分42cの外側面に着脱自在に装着されている。
また、前記ベルトガイド48も前記ベルトガイド47と同様にして、フレーム本体42の短辺部分42bの外側面に着脱自在に装着されている。
図5〜図7において、低摩擦シート52は、前記プレート43上面に支持されるプレート被支持部52aと、前記加圧ベルトFpの内周面に沿って配置されるベルト接触部52bとを有している。前記プレート被支持部52aには前記複数のばね収容筒51aに対応した位置に貫通孔(図示せず)が形成されている。したがって、前記ばね支持部材51の複数のばね収容筒51aは、前記低摩擦シート52のプレート被支持部52aに形成された複数の貫通孔(図示せず)を貫通して前記プレート43のばね収容筒貫通孔43aに装着されている。
前記パッド支持部材54の上面には弾性を有する押圧パッド56が支持されている。前記パッド支持部材54の図3〜図7で右側面には硬質のベルト押圧部材57が配置されている。ベルト押圧部材57は図3〜図7において画面に垂直な方向に延びており、その下面には長手方向に所定の間隔を置いて下方に延びる複数の脚部材57aが設けられている。前記ベルト押圧部材57の脚部材57aは前記プレート43の脚部材挿入孔43bに挿入されており、ベルト押圧部材57の図3〜図7で右側面は前記断面J型のフレーム本体42の長辺部分42cの内側面に当接している。
前記複数のばね収容筒51aに収容された各コイルばね53により、前記パッド支持部材54および押圧パッド56は加熱ロールFh側に押圧されている。
前記符号Fp,41〜57等で示された要素により加圧定着部材(Fp,41〜57)が構成されている。
操作ハンドル6が図2の位置にあるときには、回転操作軸4は図3および図5の回転位置に保持されている。このとき、回転操作軸4に固定されたカム7,8は、図3、図5に示す位置に保持されている。またこのとき、前記加圧定着部材(Fp,41〜57)は加熱ロール(定着用加熱回転部材)Fhに圧接する定着位置(図3、図5に示す位置)に保持されている。
前記操作ハンドル6を図2に示す位置から反時計方向に回転させると、回転操作軸4は前記図3、図5に示す位置から図4、図6に示す位置に回転する。このとき、カム7は回転操作軸4と共に反時計方向に回転し、図3の位置から図4の位置に回転する。このとき、カム7により回動レバー37のロッド貫通部37bが下方に押圧されるため、回動レバー37はレバー支持軸36回りに時計方向に回転し、加圧定着部材(Fp,41〜57)は、図3の定着位置(加熱ロールFhに圧接する位置)から図4の離隔位置(加熱ロールFhから離隔した位置)に移動する。
したがって、図2の操作ハンドル6を回転操作することにより、加圧定着部材(Fp,41〜57)を加熱ロール(定着用加熱回転部材)Fh表面に離隔、接近させると同時に、剥離シート24の先端部を加熱ロール(定着用加熱回転部材)Fh表面に離隔、接近させることができる。
図9は本発明の記録シート剥離装置の実施の形態2の説明図で前記実施の形態1の図5に相当する図である。
図10は前記図9の要部の説明図で、シート剥離装置の要部の斜視図である。
図11は前記図10のシート剥離装置の要部を記録シート搬送方向から見た図である。
なお、この実施の形態2の説明において、前記実施の形態1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施の形態2は、下記の点で前記実施の形態1と相違しているが、他の点では前記実施の形態1と同様に構成されている。
本発明の実施の形態2のシート剥離装置は、前記実施の形態1と同様に定着装置に適用した例である。
前記構成を備えた本発明の実施の形態2のシート剥離装置では、前記実施の形態1と同様に、図2の操作ハンドル6を回転操作することにより、加圧定着部材(Fp,41〜57)を加熱ロール(定着用加熱回転部材)Fh表面に離隔、接近させると同時に、剥離シート24の先端部を加熱ロール(定着用加熱回転部材)Fh表面に離隔、接近させることができる。
また、ナット67および68により構成される間隔調節部材(67+68)を用いて前記剥離部支持部材11下面に固定された剛性プレート(剛性支持部材)62に対する剥離シート支持板64の間隔を調節することができる。このとき、剥離シート63の先端部の位置を、前記加熱ロールFhおよび加圧ベルト(定着用加圧回転部材)Fp(一対の記録シート挟持回転部材FhおよびFp)の圧接領域により形成される定着領域(記録シート挟持部)Q5に対して適切な位置に配置することができる。このため、前記定着領域(記録シート挟持部)Q5から排出される記録シートSを前記加熱ロールFhおよび加圧ベルトFp(一対の記録シート挟持回転部材Fh,Fp)の表面から確実に剥離させることが可能となる。
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更実施の形態を下記に例示する。
(H02)本発明のシート剥離装置は定着装置以外に転写装置にも適用することが可能である。
(H03)回転操作軸の回転は操作ハンドルを使用する代わりに、駆動モータ、またはソレノイド等を使用して回転させることが可能である。
Claims (2)
- 搬送される記録シートの搬送方向に垂直な幅方向に延びるとともに互いに圧接する圧接領域により形成された記録シート挟持部に進入した記録シートを挟持して記録シート搬送方向に回転する一対の記録シート挟持回転部材と、
前記記録シート挟持部から排出される記録シートを前記一対の記録シート挟持回転部材のうちのいずれか1つの記録シート挟持回転部材の表面から剥離させるために前記1つの記録シート挟持回転部材の表面に先端部が近接し且つ前記記録シート挟持回転部材幅方向に沿って湾曲可能な剥離シートが湾曲した形状に調節された状態で支持されて配置された前記剥離シートと、
を備えたことを特徴とする記録シート剥離装置。 - 前記幅方向の中央部が前記記録シート挟持回転部材側に撓むように支持された前記剥離シート、
を備えたことを特徴とする請求項1に記載の記録シート剥離装置。
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