JP4922920B2 - エアバッグ装置を車両構成部品に接続するための装置 - Google Patents
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Description
本発明によれば、固定部材は、最初は、拡張部材が設けられたサブアセンブリ(車両構成部品)とは別の車両構成部品に解除可能に接続され、その過程で拡張部材が係止開口部を通って係止位置を越えて誘導された時、拡張部材に係合するように係止開口部の背後に配置される。
この場合、拡張部材の基部が係止開口部を貫通するとともに、拡張部が係止開口部縁部から(軸方向、すなわち係止開口部の長さ方向に)離間している係合位置まで拡張部材が係止開口部に対して(係止位置を越えて)移動することが可能な程度の長さを有することが好ましい。この場合、拡張部材の拡張部は、拡張部材の係合位置において対応する構成部品にまだ解除可能に接続されている固定部材を把持できるようになされている。言い換えれば、係止開口部の長さ方向への基部の長さは、係止開口部自体の長さよりも長い。これによって、基部が係止開口部を移動することにより、拡張部材を係止開口部に対して長手方向に様々な位置に移動できる可能性が生じる。係止位置と称される一方の長手方向位置においては、拡張部材が係止開口部縁部に押し当てられ、この係止開口部の背後に密接して係合する。もう一方の係合位置と言われる長手方向位置においては、拡張部材が、係止開口部の背後に配置されて構成部品に解除可能に接続されている固定部材を把持する。
固定部材が拡張部材によって把持され、拡張部材が復元バネの作用の下で係止位置に引き戻される時に構成部品からの固定部材の規定の取外しを可能とするため、固定部材と構成部品との間の解除可能な接続部は、少なくともひとつの所定の破談部点を有する。
拡張部材は、係止開口部に導入される時は圧搾され、係止位置に達した後は再び弾性拡張するように、例えば、少なくとも2つの(溝によって互いに分離された)フックによって形成することができる。
2つの自動車サブアセンブリ、すなわちエアバッグ装置及び車両構成部品の接続は、本発明に係る接続装置を用いて請求項31の特徴によって特徴付けられる。
拡張部材4′は、基部40と、溝42により互いに分離された2つのフックによって形成された拡張部41a,41bとを有し、拡張部41a,41bが、溝幅が狭められるよう内側に圧搾可能となっている。拡張部41a,41bの導入方向下端部には、拡張部41a,41bの変形(半径方向の圧搾)によって係止体30に形成されている係止開口部3′に導入しやすくするために導入スロープ410が設けられている。
時間t=0では、衝突、すなわち当該自動車の特に急激な減速が検知されて、エアバッグ装置が作動する、すなわちエアバッグ装置に設けられたエアバッグを膨張させるためのガス発生装置が点火される。ガス発生装置によって生じる反動のためにバネ6を介してエアバッグ装置2によって接触ブリッジ(図2参照)に加えられる力を示す第1の力のピークK1が10ミリ秒以内に発生する。この力によって、つる巻きバネ6が変形した状態でエアバッグ装置2が接触ブリッジ1に対して移動し、その結果、(図4bに示されているように)膨張部材4′がそれぞれ固定部材5を把持することができる。反対方向に作用する第2の力のピークK2は、10ミリ秒をやや経過した後にエアバッグ装置2に反対方向に作用する引張力を示しており、この引張力によって、拡張部材4′がそれぞれの係止位置へ戻る。
図6bには、固定部材5が、拡張部材4″の密接嵌合領域45によって把持された後、対応する接触ブリッジ1の構成要素から解除される所定の切断点55も示されている。
従って、拡張部41a,41bの拡張状態は、接続点の解除がもはや必要ない程度まで装着過程が完了した時点で、所定の手法で固定される。別の方法としては、その動きについては上述したが、拡張部材4と固定部材5との係合が衝突事故時になされるようにすることも可能である。
また本発明では、「前記基部(40)が前記係止開口部(3)を貫通するとともに、前記拡張部(41a,41b)が前記係止開口部(3)の縁部(31)から離間している係合位置へと、前記拡張部材(4,4′,4″)が前記係止開口部(3)に対して移動可能な長さ寸法を、前記拡張部材(4,4′,4″)の基部(40)が、前記係止開口部(3)の長さ方向(a,E)に関して有していることを特徴とする前記態様1の装置」という態様(態様2)が想到される。
また本発明では、「前記係止開口部(3)の長さ方向(a,E)に延伸する前記拡張部材(4,4′,4″)の基部(40)の長さが、前記方向(a,E)に沿った前記係止開口部(3)の長さよりも長いことを特徴とする前記態様2の装置」という態様(態様3)が想到される。
また本発明では、「接続される前記2つのサブアセンブリ(1,2)が、エアバッグサブアセンブリ(2)及びステアリングホイールサブアセンブリ(1)によって形成されていることを特徴とする請求項1から5、前記態様1から3のいずれか一項に記載の装置」という態様(態様4)が想到される。
また本発明では、「前記エアバッグサブアセンブリ(2,20)が、エアバッグ装置のハウジング(2)又はその構成部品(20)によって形成されていることを特徴とする前記態様4に記載の装置」という態様(態様5)が想到される。
また本発明では、「前記ステアリングホイールのサブアセンブリ(1)が、警笛機能を有するステアリングホイールの接触ブリッジによって形成されていることを特徴とする前記態様4又は5に記載の装置」という態様(態様6)が想到される。
また本発明では、「前記ステアリングホイールのサブアセンブリ(1)に対する前記エアバッグサブアセンブリ(2)の相対的な移動よって警笛が作動可能であることを特徴とする前記態様5または6に記載の装置」という態様(態様7)が想到される。
また本発明では、「前記エアバッグサブアセンブリ(2)が弾性部材の作用方向とは反対の方向へ移動することを特徴とする前記態様7に記載の装置」という態様(態様8)が想到される。
また本発明では、「前記相対移動の方向が、前記弾性部材(6)の作用方向とは反対であることを特徴とする請求項3から5までのいずれか一項、または請求項7に記載の装置」という態様(態様9)が想到される。
また本発明では、「前記エアバッグ装置のエアバッグの膨張時にガス発生装置によって生じる反動により、前記拡張部材(4,4′,4″)が前記固定部材(5)を把持することを特徴とする前記態様9に記載の装置」という態様(態様10)が想到される。
また本発明では、「互いに接続される前記2つのサブアセンブリ(1,2)の組立時に、前記固定部材(5)を前記拡張部材(4,4′,4″)に係合させることが可能とされていることを特徴とする前記態様9に記載の装置」という態様(態様11)が想到される。
また本発明では、「前記固定部材(5)が、前記係止開口部(3)を備えた前記サブアセンブリ(1)に解除可能に接続されていることを特徴とする請求項1から7、前記態様1から11のいずれかに記載の装置」という態様(態様12)が想到される。
また本発明では、「前記拡張部材(4,4′,4″)が前記固定部材(5)を把持した後、係止位置まで引き戻される時、前記固定部材(5)が、対応する前記構成部品(1)から取り外され、かつ、前記拡張部材(4,4′,4″)との係合が保持されるように、構成部品(1)に解除可能に接続されていることを特徴とする請求項1から7、前記態様1から12のいずれか一項に記載の装置」という態様(態様13)が想到される。
また本発明では、「前記弾性部材(6)の付勢力の作用の下で、前記拡張部材(4,4′,4″)を前記係止位置へ戻すことが可能とされていることを特徴とする請求項3から5のいずれか一項または前記態様13に記載の装置」という態様(態様14)が想到される。
また本発明では、「前記固定部材(5)を前記拡張部材(4″)に導入するためのガイド部(51,410)が、前記拡張部材(4″)及び/又は前記固定部材(5)上に形成されていることを特徴とする請求項1から10、前記態様1から14のいずれか一項に記載の装置」という態様(態様15)が想到される。
また本発明では、「前記ガイド部(51,410)の少なくとも複数箇所が円錐形状であることを特徴とする前記態様15に記載の装置」という態様(態様16)が想到される。
また本発明では、「前記拡張部材(4″)の前記係止開口部(3)への導入を容易化するべく、前記係止開口部(3)及び/又は前記拡張部材(4″)上に導入スロープ(310,410)が設けられていることを特徴とする請求項1から10、前記態様1から16のいずれか一項に記載の装置」という態様(態様17)が想到される。
また本発明では、「前記拡張部材(4,4′,4″)が少なくとも2つのフック状の領域(41a,41b)によって形成された拡張部を有することを特徴とする請求項1から11、前記態様1から17のいずれか一項に記載の装置」という態様(態様18)が想到される。
また本発明では、「前記固定部材(5)が円筒形本体(50)を有することを特徴とする請求項1から11、前記態様1から18のいずれか一項に記載の装置」という態様(態様19)が想到される。
また本発明では、「少なくとも2つの前記係止開口部(3)と前記拡張部材(4,4′,4″)が前記エアバッグ装置を前記車両構成部品に接続させるために設けられていることを特徴とする請求項1から11、前記態様1から19のいずれかに記載の装置」という態様(態様20)が想到される。
2 エアバッグ装置
3 係止開口部
4 拡張部材
5 固定部材
6 弾性部材
10 本体
11 フック
20 器体
30 中空円筒形係止体
41a,41b 拡張部
42 溝
D デフューザ
G ガス発生装置
L ステアリングホイール骨組
T 取付台
Claims (12)
- エアバッグ装置を車両構成部品に接続する装置であって、
接続されるサブアセンブリの一方に配置された拡張部材と、
接続されるサブアセンブリの他方に設けられる係止開口部であって、当該係止開口部縁部の背後の係止位置に拡張状態で係合するように前記拡張部材を導入可能な係止開口部と、
前記拡張部材を拡張状態に保持するべく、当該拡張部材に係合することが可能な固定部材を有し、
前記固定部材(5)が、前記拡張部材(4,4′,4″)に係合する前に、前記拡張部材(4,4′,4″)が設けられたサブアセンブリ(2)とは異なる構成部品(1)に対して所定荷重を受けた際の切断によって当該構成部品から外れるように解除可能に接続されるとともに、前記拡張部材(4,4′,4″)が前記係止開口部(3)から係止位置を越えて導入された際に前記拡張部材(4,4′,4″)と係合するように前記係止開口部(3)の背後に配置されることを特徴とする装置。 - 前記拡張部材(4,4′,4″)が、前記係止開口部(3)への導入時に、前記係止開口部(3)の縁部(31)の背後に係合する係止位置として規定される第1位置に移動可能であるとともに、前記拡張部材(4,4′,4″)が、前記固定部材(5)と係合する係合位置として規定される第2位置に前記係止位置を越えて移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 接続される前記2つのサブアセンブリ(1,2)は、前記拡張部材(4,4′,4″)が前記係止開口部(3)に導入された後で係止位置に置かれるように互いに弾性支持固定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
- 前記2つのサブアセンブリ(1,2)は、少なくとも1つの弾性部材(6)によって、互いに支持固定されていることを特徴とする請求項3に記載の装置。
- 前記弾性部材(6)が、前記拡張部材(4,4′,4″)の基部(40)に嵌合されていることを特徴とする請求項4に記載の装置。
- 接続される前記2つのサブアセンブリ(1,2)の相対的移動によって前記拡張部材(4,4′,4″)を導入方向(E)に沿って前記係止開口部(3)に導入可能であることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
- 接続される前記2つのサブアセンブリ(1,2)の相対移動によって前記拡張部材(4,4′,4″)が前記固定部材(5)を把持するように、前記拡張部材(4,4′,4″)が前記固定部材(5)に係合することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
- 前記固定部材(5)を構成部品(1)に解除可能に接続させるべく、所定の破断部(55)が設けられていることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
- 前記固定部材(5)を構成部品(1)に解除可能に接続させるべく、前記固定部材(5)が射出成形により前記構成部品(1)に形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の装置。
- 前記拡張部材(4,4′,4″)が、前記固定部材(5)を密接状態で把持することができる密接嵌合領域(45)を有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の装置。
- 拡張部材(4,4′,4″)の拡張部(41a,41b)が、前記拡張部材(4,4′,4″)を前記係止開口部(3)に導入すると圧搾され、前記係止位置に達すると再び拡張するよう弾発状に構成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれか一項に記載の装置。
- 請求項1から11のいずれか一項に記載の装置に対する前記エアバッグ装置と前記車両構成部品間の接続構造。
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