JP4922694B2 - 光線変位算出方法、光走査装置、及び画像形成装置 - Google Patents

光線変位算出方法、光走査装置、及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、光線変位算出方法、光走査装置、及び画像形成装置に係り、特に環境変動による光線変位を高精度に取得し、ピッチむらのない良好な画像形成を実現するための光線変位算出方法、光走査装置、及び画像形成装置に関する。
従来より、光源ユニットや光走査装置、及びそれらを用いた画像形成装置等において、温度や湿度等の環境条件が変更に対する変動を抑えるため、光源ユニット内の光源やコリメータレンズの固定方法に関する技術が開示されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
特許文献1に示されている技術は、コリメータレンズ等の光学素子の変動を抑えるため、レーザ溶接の手段を用いて、鏡筒を基台に固定するものである。なお、特許文献1では、溶接する位置を光軸と直行する光学素子の主点を含む平面としており、また溶接点は複数とした方がよいとしている。
また、特許文献2に示されている技術は、コリメータレンズ等の光学素子の変動を抑えるため筒状のホルダと、コリメータレンズの鏡筒との間に中間固定部材を圧入し、また2箇所の場合は光軸を含む走査方向線上に並べ、更に3箇所の場合は、1箇所は光軸を含む走査方向線上にし、他の2箇所は光軸を含む走査方向線に対して対称な位置関係としている。この方式の場合、応力は生じるが光学素子の中心点は変動しないとしている。
更に、特許文献3に示されている技術は、コリメータレンズ等の光学素子の変動を抑えるため、所定の角度のV形溝を用いて固定するとしている。また、特許文献3では、合成光源の例も示されている。
特開2001−111155号公報 特開平9−193452号公報 特開2004−170771号公報
ところで、上述した特許文献1に示されている技術は、感光体上の結像位置ずれによりスポット径が増大してしまうため、感光体上の結像位置と照射位置とを一定にすることで、正確な静電潜像を形成することを目的とし、その手段としてレーザ溶接でコリメータレンズの鏡筒を基台に固定している。
しかしながら、基台に溶接固定しても、コリメータレンズとの当たり具合や溶接に伴う歪み等は一定ではなく、組み立て時のばらつきや部品単体毎にも差があるため、特に環境温度等の変化によるコリメータレンズの光軸垂直方向の変位を0にするのは困難である。
また、特許文献2に示されている技術については、感光体上の結像位置ずれによりスポット径が増大してしまうため、に感光体上の結像位置と感光体上の照射位置とを正しくすることで、良好なカラー画像を得ることを目的とし、その手段として光学部品を鏡筒に入れ、2箇所あるいは3箇所に中間固定部材を設けている。
しかしながら、中間固定部材を設けていても、コリメータレンズとの当接具合や歪み等は一定ではなく、組み立て時のばらつきや部品単体毎にも差があるため、特許文献1と同様に、特に環境温度等の変化によるコリメータレンズの光軸垂直方向の変位を0にするのは困難である。
更に、特許文献3に示されている技術については、温度、湿度等の環境条件が変動しても、光源とコリメータレンズとの位置関係を安定して維持することを目的とし、その手段としてコリメータレンズ等の光学素子を所定の角度のV形溝を用いて固定している。この手法の根拠は、V形溝の角度が狭いとコリメータレンズのα回転が生じ易く、V形溝の角度が広いとβ回転が生じ易く、その中間でバランスがとれるから良好であるとしているからである。しかしながら、V形溝の角度が所定の値であっても、コリメータレンズとV形溝との当接具合や歪み等は常に一定ではなく、特許文献1及び2と同様に、組み立て具合のばらつきや部品単体毎にも差があるため、特に環境温度等の変化によるコリメータレンズの光軸垂直方向の変位を0にするのは困難である。
また、特許文献3では、合成光源の例を示しているが、環境変化に伴う感光体上のスポットの相対変位を小さくする手段については記載されていない。したがって、光源ユニットが単体である場合は、感光体上のスポットの絶対位置が光軸垂直方向に多少変動しても走査間隔は変わらないから、ピッチむら等の印刷不良になることは少ない。しかしながら、複数の光源を合成する合成光源の場合、感光体上のスポットの位置が相対的に僅かでもずれると、感光体上の走査間隔が不均一になってしまい、印刷にバンディングと呼ばれるピッチむらが生じる。
更に、感光体上のスポットの相対位置ずれの原因の1つに、光源ユニットから得られる光の感光体上のスポット位置の変化がある。光源ユニットは、環境温度等の変化によって僅かに膨張、収縮し、コリメータレンズを保持している部分等が僅かに変動する。この変動方向は、光源ユニットによって異なり、どちらへ変動するか不明である。なお、この変動は非常に小さく、例えば単にテレビカメラ等で環境変化時のスポット変化を測定するような従来方法では、光源ユニットを保持する部品や、測定機を保持する部品の環境温度変動に伴う変化と光源ユニット単体の変化とが重なり合うため、光源ユニット単体に起因する光線のずれを正確に取得することができなかった。そのため、複数の光源ユニットを合成する合成光源の場合、従来は、光源ユニット間で環境温度変化による変動方向について考慮せずに組み立てられていた。
このように、従来では、環境変化時に感光体上のスポットの光軸垂直方向の変動方向やその量に部品毎の差があり、特に合成光源では相対的な差が生じるため、ピッチむらの印刷が生じ問題となっていた。
本発明は、上述した問題点に鑑みなされたものであり、環境変動による光線変位を高精度に取得し、環境変動があっても走査間隔を一定とし、ピッチむらのない良好な画像形成を実現するための光線変位算出方法、光走査装置、及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本件発明は、以下の特徴を有する課題を解決するための手段を採用している。
請求項1に記載された発明は、光源ユニットの環境条件の変化による光線変位を算出する光線変位算出方法において、第一の環境条件における光源ユニットからの光線の光軸垂直面内位置を、前記光源ユニットと光源ユニットから所定の離れた位置に設けたレンズ系との延長上に設置される撮像手段により測定する第一の測定ステップと、第一の環境条件と異なる第二の環境条件における光源ユニットからの光線の光軸垂直面内位置を前記撮像手段により測定する第二の測定ステップと、前記第一の測定ステップ及び前記第二の測定ステップにより、得られる光線位置の第一の変位を求めるステップと、前記光源ユニットを光軸中心に所定角度回転させるステップと、所定角度回転させた後、前記第一の環境条件及び前記第二の環境条件における光源ユニットからの光線の光軸垂直面内位置を前記撮像手段により測定し、第二の変位を求めるステップと、前記第一の変位及び前記第二の変位の差に基づいて光線変位を算出する算出ステップとを有することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、光源ユニット単体に起因する光線のずれ(変位)を正確に算出することができる。また、算出した光線変位を用いて、例えば光走査装置においては環境変動があっても走査間隔を一定とすることができ、また画像形成装置においては環境変動があってもピッチむらのない良好な画像形成を実現することができる。
請求項2に記載された発明は、前記算出ステップにより得られた光線変位に基づいて、環境条件の変化による変位の方向を決定するステップを有することを特徴とする。
請求項2記載の発明によれば、環境条件の変化によって僅かに変動する光源ユニットの変位の方向を知ることができる。この変位の方向を用いて、例えば光走査装置においては環境変動があっても走査間隔を一定とすることができ、画像形成装置においては環境変動があってもピッチむらのない良好な画像形成を実現することができる。
請求項3に記載された発明は、合成光源からの光線を同一反射面により同時に偏向走査する回転多面鏡と、前記回転多面鏡により偏向走査された光線を像担持体上に結像させる結像レンズとからなる光走査装置において、光源と、前記光源を保持する光源ホルダと、前記光源からの光線を平行光線にする鏡筒内に設けられた光学系レンズと、前記鏡筒を固定するレンズホルダとからなる光源ユニットを複数備えた合成光源を有し、前記合成光源は、請求項1又は2に記載された光線変位算出方法を用いて得られる光源ユニットからの光線の環境条件の変化による変位方向に基づいて、複数の光源ユニットからの光線の環境条件の変化による変位方向が同一になるように、前記複数の光源ユニットを設置することを特徴とする。
請求項3記載の発明によれば、合成光源として用いられる複数の光源ユニットの変位方向を同一にして設置することで、環境変動があっても走査間隔を一定とすることができる。また、この光走査装置を画像形成装置等に具備することにより、ピッチむらのない良好な画像形成を実現することができる。
請求項4に記載された発明は、前記合成光源は、前記複数の光源ユニットからの光線の環境条件の変化による変位量が略同一の光源ユニットを用いることを特徴とする。
請求項4記載の発明によれば、合成光源として用いられる複数の光源ユニットの変位量を同一にすることで、環境変動があっても走査間隔を一定とすることができる。
請求項5に記載された発明は、前記合成光源は、前記複数の光源ユニットからの光線の変位方向を走査方向に対応させて設置することを特徴とする。
請求項5記載の発明によれば、光線の変位方向を走査方向に対応させて設置することで、環境変化等による副走査方向のずれを最小限に抑えることができる。
請求項に記載された発明は、記変位量は、請求項1又は2に記載された光線変位算出方法を用いて得られる光源ユニットからの光線の環境条件の変化による変位量であることを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、請求項1又は2に記載された光線変位算出方法を用いて光源ユニット単体に起因する光線のずれを正確に算出することができる。また、算出した光線変位により、環境変動があっても走査間隔を一定とすることができる。
請求項に記載された発明は、前記光源ユニットは、前記レンズホルダの端面に少なくとも1つの穴部を有し、前記穴部及び取付部材を用いて前記光源ホルダを回転可能に固定することを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、簡単な構成で光源ホルダを固定することができる。
請求項に記載された発明は、前記光源ホルダの端面に少なくとも1つの長穴を有し、前記長穴に取付部材を挿入し、前記穴部及び取付部材を用いて前記光源ホルダを回転可能に固定することを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、長穴に取付部材を挿入したまま、光源ホルダを光軸に対して所定の範囲で回転させることができる。また、長穴形状であるため、高精度な角度設定を行うことができる。
請求項に記載された発明は、前記合成光源は、前記光源ユニットを固定する複数のユニット固定用開口部を有するベース部材を設け、複数の光源ユニットを前記複数のユニット固定用開口部にそれぞれ挿入することで固定することを特徴とする。
請求項記載の発明によれば、安定性を向上させると共に、光軸に対して、走査方向、副走査方向、光軸回転方向の調整を行うことができる。
請求項10に記載された発明は、前記ベース部材は、前記ユニット固定用開口部に挿入された前記複数の光源ユニットを支持部材により前記ベース部材に押し付けて固定することを特徴とする。
請求項10記載の発明によれば、安定性を向上させると共に、光軸に対して、走査方向、副走査方向、光軸回転方向の調整を行うことができる。
請求項11に記載された発明は、前記ベース部材は、前記ユニット固定用開口部の外周に前記光源ユニットを取り付けるための複数の穴部を設けると共に、前記複数の光源ユニットの端部に複数の開口部を設け、前記ユニット固定用開口部に挿入された前記光源ユニットの前記開口部に取付部材を挿入し、前記穴部及び取付部材を用いて前記光源ユニットを前記ベース部材に固定することを特徴とする。
請求項11記載の発明によれば、安定性を向上させると共に、光軸に対して、走査方向、副走査方向、光軸回転方向の調整を行うことができる。
請求項12に記載された発明は、前記開口部は、前記光源ユニットの回転方向に対応させた長穴形状であることを特徴とする。
請求項12記載の発明によれば、長穴に取付部材を挿入したまま、光源ユニットを光軸に対して所定の範囲で回転させることができる。また、長穴形状であるため、高精度な角度設定を行うことができる。
請求項13に記載された発明は、請求項3乃至請求項12の何れか1項に記載の光走査装置を具備する画像形成装置である。
請求項13記載の発明によれば、環境変動があってもピッチむらのない良好な画像形成を実現することができる。
本発明によれば、環境変動による光線変位を高精度に取得し、環境変動があっても走査間隔を一定とし、ピッチむらのない良好な画像形成を実現することができる。
以下に、本発明における光源ユニットからの光線変位算出方法、光走査装置、及び画像形成装置を好適に実施した形態について、図を用いて説明する。なお、以下に示す実施形態では、光源ユニットからの光線変位算出方法を用いた装置構成例として光走査装置、その光走査装置を用いた画像形成装置について説明するが、本発明における光線変位算出方法を用いた装置構成については、これに限定されるものではない。
<画像形成装置>
図1は、本発明を適用した画像形成装置の一構成例を示す図である。図1に示す画像形成装置10は、感光体11と、帯電装置12と、光走査装置13と、現像装置14と、搬送装置15と、転写装置16と、清掃装置17と、定着装置18とを有するよう構成されている。また、図1に示す画像形成装置10は、記録媒体としての印刷用紙19に所定の画像を形成するものである。
図1に示す画像形成装置10は、トナー像を形成するための像担持体であるドラム形状の感光体11を所定の方向に回転駆動させる。この感光体11は、帯電装置12で特定の極性に均一に帯電された後、後述する光走査装置13からの光線により露光され、静電潜像が形成される。
また、感光体11における光走査装置13に対する回転下流側には、現像装置14が配置されている。現像装置14は、感光体11上に所定のトナー像を現像する。ここで、印刷用紙19は、搬送装置15により搬送される。転写装置16は、印刷用紙19の背面にトナーと逆極性の帯電を行い、感光体11上のトナー像を印刷用紙19上に転写する。なお、転写後、転写されなかったトナーは、清掃装置17で除去される。
感光体11からトナー像を転写した印刷用紙19は、定着装置18へ搬送される。定着装置18は、一定温度に加熱制御したヒートローラ18−1とヒートローラ18−1に圧接する加圧ローラ18−2とから構成されている。ここを通過するとき、印刷用紙19上に保持されたトナー像は、加圧溶融され印刷用紙19上に定着される。この定着処理後、印刷用紙19は、画像形成装置10の外部に排出され印刷が完了する。
<光走査装置13>
次に、上述した光走査装置13について具体的に説明する。図2は、画像形成装置が備える光走査装置の一構成例を示す図である。図2に示す光走査装置13は、合成光源21と、シリンドリカルレンズ22と、回転多面鏡23と、Fθレンズ24と、折り返しミラー25と、ミラー26と、センサ27とを有するよう構成されている。なお、合成光源21は、一例として2つの光源ユニットを有するものとして説明するが、本発明においては2つに限定されず複数であればよい。
図2に示す光走査装置13において、後述する合成光源21から発せられた2つの光線28は、副走査方向のみ所定の曲率を有するシリンドリカルレンズ22を通過し、回転多面鏡23の位置で交差して同一反射面で同時に偏向走査される。また、回転多面鏡23により偏向走査された光線28は、Fθレンズ24を通り、折り返しミラー25により感光体11の方向に折り返され、矢印29の方向に走査しながら図1に示す感光体11上に結像され静電潜像を作成する。
なお、偏向走査された光線28の一部(図2に示す点線)は、ミラー26によって、センサ27へ導かれ、センサ27により受光された光から得られる出力信号により、合成光源21から発せられた光線28に対して、感光体11に露光させる(書き込ませる)ための変調を開始する。
<合成光源21>
次に、上述した合成光源21の内部構成について図を用いて説明する。図3は、本発明における合成光源の一構成例を示す図である。図3に示す合成光源21は、光源ユニット31と、マーク32と、取付部材としてのネジ部材33と、板金等からなる支持部材34と、ベース部材35とを有するよう構成されている。
本実施形態では、光源ユニット31−1,31−2は、並列に配置され、それぞれ所定の光線を発生させる。また、マーク32は、光源ユニット31をベース部材35に設置する際、温度や湿度等の環境条件の変化による光線変位の方向を合わせて設置できるように、光源ユニット31−1,31−2のそれぞれの光の変動方向に記されるマークである。なお、マーク32を記さなくても、例えば切れ込みや溝等の他の手法により光源ユニット31における光線の変位方向が認識できればよい。
また、図3の例では、ベース部材35は、光源ユニット31−1,31−2を嵌め込むための開口部を有している。ベース部材35は、開口部に嵌め込まれた光源ユニット31-1,31-2を支持部材34により押し付けてネジ部材33により固定している。
なお、図3では、光源ユニット31−1,31−2の外形は円形であるため、ベース部材に対して光源ユニット31−1,31−2を回転させることができる。したがって、光軸に対して、走査方向、副走査方向、光軸回転方向の調整を行うことができる。
ここで、本実施形態に用いられる光源ユニット31−1,31−2は、例えば予め温度、湿度等の環境条件の変動(環境変動)によるそれぞれの光線の変位方向、及び光線の変位量を後述する測定手法(光線変位算出方法)により測定されていてもよい。
なお、図3に示すように、光源ユニット31−1,31−2を並列に配置する場合には、図2に示すようにそれぞれのユニットから出た光線28が回転多面鏡23の位置で交差し合成光源となるように配置される。
<合成光源の設置例:第1設置例>
ここで、上述した光源ユニット31−1,31−2からなる合成光源21の第1設置例について説明する。第1設置例では、光源ユニット31−1,31−2のマーク32の方向(環境変動による光源ユニット31からの光線の変位方向)を同一方向として設置する。これにより、環境変化時の複数の光源ユニットからの光線の変位が同一方向となるため、合成光源21からの光線は、環境変動があっても相対変位量をより小さくすることができる。したがって、複数の光源からの光線の相対変位が小さな合成光源を実現することができる。
<合成光源の設置例:第2設置例>
次に、合成光源21の第2設置例について説明する。第2設置例では、マーク32の方向(環境変動による光源ユニット31からの光線の変位方向)を同一方向とし、更にその変位量も同一のものを用いるようにする。これにより、環境変化時の複数の光源ユニットからの変動方向もその量も同じになる。したがって、設置された合成光源21からの光線は、環境変動等があっても相対変位量を0にすることができる。上述した第2設置例を用いることにより、複数の光源からの光線の相対変位がない合成光源を実現することができる。
<合成光源の設置例:第3設置例>
次に、合成光源21の第3設置例について説明する。第3設置例では、マーク32の方向(環境変動による光源ユニット31からの光線の変位方向)が走査方向となるように対応させて配置する。これにより、環境変化時の複数の光源ユニットからの光線の変動方向を走査方向とすることができ、環境変化等による副走査方向のずれを最小限に抑えることができる。
ここで、例えば、光源ユニット31-1,31−2の位置ずれ方向が異なる場合、上述した図2に示す回転多面鏡23への光線28の幅が広くなることがあり、そのため回転多面鏡23の光反射面の寸法をより大きくしなければならないという問題が生じるが、第3設置例を適用することにより、その問題も解消することができる。
<合成光源の設置例:第4設置例>
次に、合成光源21の第4設置例について説明する。第4設置例では、複数ある光源ユニットのうち、環境変動による光線の変位方向が小さいものを選択的に使用する。これにより、環境変化時の複数の光源ユニットからの変動を小さくでき、光源ユニットが設置された合成光源21からの光線は、環境変動があっても相対変位及び絶対変位を小さくすることができる。したがって、第4設置例によれば、複数の光源からの光線の相対変位がない合成光源を実現することができる。
<光源ユニット31の構成例>
次に、上述した光源ユニット31の具体的な構成例について説明する。図4は、光源ユニットの一構成例を示す斜視図である。また、図5は、図4に示す光源ユニットの光軸方向の断面図である。
図4、図5に示すように、本実施形態に示す光源ユニット31は、光源41と、光源ホルダ42と、光源41の取付部材としてのネジ部材43と、コリメータレンズホルダ44と、コリメータレンズ45と、コリメータレンズ45の取付部材としてのネジ部材46と、光源ホルダ42の取付部材としてのネジ部材47と、板金等からなる支持部材48とを有するよう構成されている。
光源ユニット31は、光源41を光源ホルダ42に設けられた穴部及びネジ部材43により螺着し、光源41を固定している。また、コリメータレンズ45は、光源41からの光線を平行光線にするための鏡筒内に設けられた光学系レンズであり、コリメータレンズホルダ44は、ホルダの外側からコリメータレンズ45の入った鏡筒をネジ部材46で突き当ててコリメータレンズ45を所定位置で固定している。
光源ホルダ42は、コリメータレンズホルダ44の光軸に対して垂直方向面内のどの位置でも所定位置に回転させて固定できるように、上述したネジ部材47及び支持部材48を複数用いて固定している。なお、図4に示す例では、固定箇所は4箇所であるが、本発明においてはこれに限定されない。
このように、図4、図5に示す光源ユニットの構成により、光源ホルダ42は、コリメータレンズホルダ44がどの位置でベース部材35に固定されようと、コリメータレンズ45の光軸に対する走査方向、副走査方向、光軸回転方向の調整を行って固定することができる。したがって、簡単な構成で光源ホルダを固定することができる。
<光源ユニット31の他の構成例>
次に、光源ユニット31の他の構成例について図を用いて説明する。図6は、光源ユニットの他の構成例を示す斜視図である。図6に示す例では、光源ホルダ42に長穴49を1又は複数設けている(例えば、図6においては4箇所)。なお、長穴49は、光軸ホルダ42が取付部材であるネジ部材50により軽くネジ止めされた状態で光軸回転方向に所定の角度分回転できるように長穴49のそれぞれの開口部が円形状に形成されている。
つまり、この開口部にネジ部材50を挿入したまま、光軸ホルダ42を所定の位置に回転させることができ、更に適切な位置でネジ部材50を締め付けることでネジ頭部により光軸ホルダ42を固定することができる。
したがって、長穴にネジ部材50を挿入したまま、光源ホルダ42を光軸41に対して所定の範囲で回転させることができる。また、開口部は長穴形状であるため、高精度な角度設定を行うことができる。
この場合、コリメータレンズホルダ44側に設けられるネジ部材50と螺合するための穴部を長穴49の個数より多くしておくことで、光源ホルダ42を光軸の中心とした任意の角度で固定し、走査方向、副走査方向位置の調整が可能となり、所定の位置で固定することができる。
<光源ユニット31の固定方法>
次に、上述した光源ユニット31におけるベース部材35への固定方法について具体的に説明する。図7は、本実施形態におけるベース部材の一例を示す図である。また、図8は、光源ユニットのネジ固定用の開口部の一例を示す図である。
本実施形態では、光源ユニット31は、環境変動による光源ユニット31単体からの光線の変位方向がどの方向であっても、ベース部材35に取り付けができるように構成する。ベース部材35には、光源ユニット31をベース部材35に固定するため、ネジ部材33と螺合する少なくとも1つの穴部51と、光源ユニット31を固定すると共に、光源ユニット31からの光源を通過させるユニット固定用の開口部52とを有している。以下に光源ユニット31の固定方法の例を示す。
<光源ユニット31の固定例:第1固定例>
光源ユニット31の第1固定例では、開口部52に上述の図4等で示したコリメータレンズホルダ44を嵌め込むことにより固定する方法である。この場合、ユニット固定用の開口部52の形状と、コリメータレンズホルダ44の形状とが擦動する程度で、更に固定可能となるようにお互いの形状が設定される。このように挿入することで、容易に光源ユニット31を固定することができる。これにより、環境変動による光源ユニット31単体からの光線の変位方向がどの方向であっても、設置位置を調整して固定することができる。
<光源ユニット31の固定例:第2固定例>
次に、光源ユニット31の第2固定例について説明する。第2固定例では、図7(a)の例では、穴部51により支持部材34をネジ止めし、支持部材34によりベース部材35に光源ユニット31を押し付けて固定する。なお、支持部材34の数を増やすことにより、光源ユニット31の安定性を向上させることができる。また、光源ユニット31は、ベース部材35の開口部52に挿入し光源ユニット31の光軸を中心として回動可能な形状としている。これにより、環境変動による光源ユニット31単体からの光線の変位方向がどの方向であっても、設置位置を調整して固定することができる。
<光源ユニット31の固定例:第3固定例>
次に、光源ユニット31の第3固定例について説明する。第3固定例では、図8(a)に示すように光源ユニット31の端部に複数の開口部53を有する。これにより、図7(b)に示すように光源ユニット31の端部に設けた所定の開口部53にネジ部材33を挿入し、更にベース部材35の穴部51により光源ユニット31を螺着することができる。したがって、環境変動による光源ユニット31単体からの光線の変位方向がどの方向であっても、設置位置を調整して固定することができる。
<光源ユニット31の固定例:第4固定例>
次に、光源ユニット31の第4固定例について説明する。第4固定例では、図8(b)に示すように光源ユニット31の端部に複数の長穴54(例えば、図8(b)においては4箇所)を有する。つまり、上述した第3固定例における開口部53を光源ユニット31の回転方向に対応させた長穴形状にする。
これにより、図7(c)に示すように、光源ユニット31の端部に設けた長穴54にネジ部材33を挿入し、更にベース部材35の穴部51により光源ユニット31を螺着することができる。
なお、長穴54は、ネジ部材33により軽くネジ止めされた状態で光軸回転方向に所定の角度分回転できるように円形状に形成されている。つまり、この長穴にネジ部材33を挿入し、光源ユニット31を所定の位置でネジ部材33を締め付けることでネジ頭部により、光源ユニット31を固定することができる。したがって、環境変動による光源ユニット31単体からの光線の変位方向がどの方向であっても、設置位置を調整して固定することができる。
<合成光源21の合成例>
次に、合成光源21の合成例について説明する。合成光源21は、上述した図3等に示すように複数の光源ユニットを並列に配置する場合の他に、例えばプリズム等を用いて並列に配置せずに合成することができる。ここで、図9は、本発明における合成光源の第2の例を示す図である。
図9に示すように、合成光源21aは、プリズム61を用いて光源ユニット31からの光線の一方を透過し、他方を反射させることで合成する。この場合、光源ユニット31のマーク32は、走査方向及び各光源ユニットで同一方向になるように合成光源21aを組み立てる。
なお、図9の例では、合成光源内で2つの光源ユニット31からの光軸を一致させることができるため、光学特性上、図3の構成よりも、各光線の光軸からのずれが小さいので好ましい。
また、図10は、本発明における合成光源の第3の例を示す図である。図10に示すように、合成光源21bは、反射面付きプリズム62を用いて光源ユニット31からの光線の一方を透過し、他方を2回反射させることで合成する。この場合、光源ユニット31のマーク32は走査方向及び各光源ユニットで同一方向になるように合成光源21bを組み立てる。これにより、2つの光源ユニットからの光軸を一致させられるため、光学特性上、図3の構成より好ましく、また反射面付きプリズム62が変動したとしても、これによる反射側の光線の角度は変わらないため、相対変位が生じにくいという効果がある。
なお、本実施形態では、上述した合成光源の光源ユニット31の数を2として説明したが、本発明においてはこの限りではなく、3以上であってもよい。更に、図9、図10に示す例では、光源に5つの素子の光源(図9、図10における矢印)を用いた例を示しているが、本発明は光源素子数に限定されない。
<光線の変位方向の測定系>
次に、本発明における環境変化時の光源ユニット31単体からの光線の変位方向を測定するための測定系について説明する。図11は、光源ユニットの測定系の概略構成例を示す図である。
図11では、光源71から出射した光線を、焦点距離f1のコリメータレンズ72を通して平行光線73にする。なお、平行光線であるか否かの確認は、例えばコリメーションチェッカー等を用いて行うことができ、またその手段は例えばコリメータレンズを光軸方向へ移動させることで可能である。
その後、平行光線73は、光学系としての焦点距離f2の凸レンズ74を通過し、テレビカメラ等の撮像手段75上に結像される。撮像手段75により得られる映像は、モニタ等の表示手段により映し出され、映し出された映像に基づいてスポットの光軸垂直面内の座標を求める。なお、この例ではレンズ74は1枚であるが、複数枚であっても同様である。
次に、上述した測定系における環境変化時の光源ユニット単体の変位方向の測定手順についてフローチャートを用いて説明する。図12は、環境変化時における光源ユニットからの光線の変位方向の測定手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下の測定手順では、変化させる環境条件の一例として温度を例に説明するが、本発明においてはこれに限定されず、湿度やその他の条件を変化させてもよい。
まず、第一の環境温度条件(例えば20℃)において、光源ユニット31からの光線73は凸レンズ74を通過し撮像手段75に到達する。このとき、光軸垂直面内位置(X1,Y1)をテレビカメラ等の撮像手段75により測定する(S01)。ここで、図13は、S01のステップを説明するための図である。なお、図13では、測定した光源ユニット31の向きを明確にするため矢印81を示している。つまり、S01では、光源ユニットをある所定の方向に位置付けた後、光源ユニット31からの光線73が撮像手段75に到達したときのモニタ82に表示されるスポット83の光軸垂直面内位置(X1,Y1)を測定する。なお、図13では、一例としてモニタ82上のスポット83の位置(X1,Y1)を(−1μm、−1μm)とする。
次に、第一の環境温度とは環境条件が異なる第二の環境温度条件(例えば、温度が30℃)における光源ユニットからの光線のスポットの光軸垂直面内位置(X2,Y2)を撮像手段75により測定する(S02)。ここで、図14は、S02のステップによりモニタに表示されるスポットの様子を示す図である。なお、図14では、環境条件が異なっているため、図13及び図14に示すモニタ82上のスポット84の位置は異なっている。なお、図14では、一例としてS02のステップによりモニタ82に表示されるスポット83の位置(X2,Y2)を(+1μm、+1μm)とする。
次に、(X1,Y1)及び(X2,Y2)により、光線位置の変位A(Xa,Ya)(=(X2−X1,Y2−Y1))を求める(S03)。上述した例を用いて計算した結果、(Xa,Ya)=(+2μm,+2μm)となる。
次に、光源ユニット31を光軸中心に所定角度回転させる。本実施形態では、半回転(180°)して固定させる(S04)。図15は、S04のステップにおける光源ユニットの様子を示す図である。図15では、光源ユニット31の矢印81が図13の状態から光軸中心に半回転していることを示している。
次に、半回転させた状態で、S01、S02と同様の測定を行い、変位B(Xb,Yb)を求める(S05)。また、S05のステップで得られた結果が(Xb,Yb)=(−2μm,+2μm)であったとする。
その後、変位Aと変位Bの差を1/2倍して、光線変位C(Xc,Yc)(=((Xb−Xa)/2,(Yb−Ya)/2)を算出する(S06)。例えば、上述の数値例を用いて計算すると(Xc,Yc)=(−2μm,0μm)となる。この値が、光源ユニット31単体の環境変動による変位の方向である。また、この算出結果に基づいて環境変動による変位の方向を決定する(S07)。
したがって、上述した例における計算の場合、30℃に対する20℃の変位は(−2μm,0μm)となる。このように、本実施形態では、測定時の外乱による変位が2回とも同じ様に生じることに着目し、その差をとることで打ち消せることができる。これにより、光源ユニット単体に起因する光線のずれ(変位)を正確に算出することができる。
ここで、図16は、光源ユニットの変位方向にマークを記した様子を示す図である。上述した算出の結果、得られた光源ユニット31単体の変位方向は(−2μm、0μm)であるため、この光源ユニット31には、X軸方向にマーク32を記すことができる。また、上述した算出結果から変位量を把握することができるため、例えばマスク32の周辺の一部分に−2μmと記載する等、変位量を記載してもよい。
<光源ユニット31、合成光源21の設置例>
次に、光源ユニット31、合成光源21の設置例について説明する。光源ユニット31には、上述したように環境変動による光線の変位方向にマーク32を記しておく。この変位方向は、合成光源21に実装するときに走査方向とするため、光源の実装も、マーク方向が水平方向になるように光源ホルダを予め調整しておく。
例えば、1列に並んだ複数の光源を斜めに走査する場合、光源の並び方向と、光源ユニットのマーク方向をほぼ一致させて設置するのが好ましい。その後、合成光源を組み立てる際、光源の並び角の調整は光源ユニット全体を回転させて行なえばよい。これにより、光源の走査方向、副走査方向位置が変化してしまうことがない。なお、光源の並び方向と、光源ユニットのマーク方向をほぼ一致させて組み立てていない場合、光源ユニットのマークを走査方向に調整した後、光源の並び角調整を光源ホルダとコリメータレンズホルダとの間で行なう必要がある。そのため、光源とコリメータレンズの走査方向、副走査方向位置も同時に変化してしまうため、適当な位置でなくなってしまい再調整が必要となるため、調整時間が増加してしまう問題がある。
上述したように、本発明によれば、環境変動による光線変位を高精度に取得し、環境変動があっても走査間隔を一定とし、ピッチむらのない良好な画像形成を実現することができる。
具体的には、本発明における光線変位算出方法により、光源ユニットからの光線の環境変化時の変位方向を正確に求めることができ、複数の光源ユニットからなる合成光源の環境変動の方向を高精度に取得することができる。
そのため、複数の光源ユニットからなる合成光源を組み立てる際、光源ユニットからの光線の環境変化時の光軸垂直面内の変動方向を同一にすることができる。したがって、相対変位量を小さくすることができる。また、変位方向と変位量を同じにすることにより相対変位をなくすことができ、更に変位量の小さいものを選択的に用いることにより相対変位及び絶対変位を小さくすることができる。
また、この合成光源を用いることで、高精度な光走査装置及び画像形成装置を提供することができる。なお、本発明は、デジタル複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置全般に適用することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
本発明を適用した画像形成装置の一構成例を示す図である。 画像形成装置が備える光走査装置の一構成例を示す図である。 本発明における合成光源の一構成例を示す図である。 光源ユニットの一構成例を示す斜視図である。 図4に示す光源ユニットの光軸方向の断面図である。 光源ユニットの他の構成例を示す斜視図である。 本実施形態におけるベース部材の一例を示す図である。 光源ユニットのネジ固定用の開口部の一例を示す図である。 本発明における合成光源の第2の例を示す図である。 本発明における合成光源の他の例を示す図である。 光源ユニットの測定系の概略構成例を示す図である。 環境変化時における光源ユニットからの光線の変位方向の測定手順の一例を示すフローチャートである。 S01のステップを説明するための図である。 S02のステップによりモニタに表示されるスポットの様子を示す図である。 S04のステップにおける光源ユニットの様子を示す図である。 光源ユニットの変位方向にマークを記した様子を示す図である。
符号の説明
10 画像形成装置
11 感光体
12 帯電装置
13 光走査装置
14 現像装置
15 搬送装置
16 転写装置
17 清掃装置
18 定着装置
19 印刷用紙
21 合成光源
22 シリンドリカルレンズ
23 回転多面鏡
24 Fθレンズ
25 折り返しミラー
26 ミラー
27 センサ
28 光線
29 矢印
31 光源ユニット
32 マーク
33,43,46,47,50 ネジ部材
34、48 支持部材
35 ベース部材
41,71 光源
42 光源ホルダ
44 コリメータレンズホルダ
45,72 コリメータレンズ
49,54 長穴
51 穴部
52,53 開口部
61 プリズム
62 反射面付きプリズム
73 平行光線
74 凸レンズ
75 撮像手段
81 矢印
82 モニタ
83 スポット

Claims (13)

  1. 光源ユニットの環境条件の変化による光線変位を算出する光線変位算出方法において、
    第一の環境条件における光源ユニットからの光線の光軸垂直面内位置を、前記光源ユニットと光源ユニットから所定の離れた位置に設けたレンズ系との延長上に設置される撮像手段により測定する第一の測定ステップと、
    第一の環境条件と異なる第二の環境条件における光源ユニットからの光線の光軸垂直面内位置を前記撮像手段により測定する第二の測定ステップと、
    前記第一の測定ステップ及び前記第二の測定ステップにより、得られる光線位置の第一の変位を求めるステップと、
    前記光源ユニットを光軸中心に所定角度回転させるステップと、
    所定角度回転させた後、前記第一の環境条件及び前記第二の環境条件における光源ユニットからの光線の光軸垂直面内位置を前記撮像手段により測定し、第二の変位を求めるステップと、
    前記第一の変位及び前記第二の変位の差に基づいて光線変位を算出する算出ステップとを有することを特徴とする光線変位算出方法。
  2. 前記算出ステップにより得られた光線変位に基づいて、環境条件の変化による変位の方向を決定するステップを有することを特徴とする請求項1に記載の光線変位算出方法。
  3. 合成光源からの光線を同一反射面により同時に偏向走査する回転多面鏡と、前記回転多面鏡により偏向走査された光線を像担持体上に結像させる結像レンズとからなる光走査装置において、
    光源と、前記光源を保持する光源ホルダと、前記光源からの光線を平行光線にする鏡筒内に設けられた光学系レンズと、前記鏡筒を固定するレンズホルダとからなる光源ユニットを複数備えた合成光源を有し、
    前記合成光源は、請求項1又は2に記載された光線変位算出方法を用いて得られる光源ユニットからの光線の環境条件の変化による変位方向に基づいて、複数の光源ユニットからの光線の環境条件の変化による変位方向が同一になるように、前記複数の光源ユニットを設置することを特徴とする光走査装置。
  4. 前記合成光源は、
    前記複数の光源ユニットからの光線の環境条件の変化による変位量が略同一の光源ユニットを用いることを特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記合成光源は、
    前記複数の光源ユニットからの光線の変位方向を走査方向に対応させて設置することを特徴とする請求項3又は4に記載の光走査装置。
  6. 記変位量は、
    請求項1又は2に記載された光線変位算出方法を用いて得られる光源ユニットからの光線の環境条件の変化による変位量であることを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  7. 前記光源ユニットは、
    前記レンズホルダの端面に少なくとも1つの穴部を有し、
    前記穴部及び取付部材を用いて前記光源ホルダを回転可能に固定することを特徴とする請求項3乃至の何れか1項に記載の光走査装置。
  8. 前記光源ホルダの端面に少なくとも1つの長穴を有し、
    前記長穴に取付部材を挿入し、前記穴部及び取付部材を用いて前記光源ホルダを回転可能に固定することを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  9. 前記合成光源は、
    前記光源ユニットを固定する複数のユニット固定用開口部を有するベース部材を設け、
    複数の光源ユニットを前記複数のユニット固定用開口部にそれぞれ挿入することで固定することを特徴とする請求項3乃至の何れか1項に記載の光走査装置。
  10. 前記ベース部材は、
    前記ユニット固定用開口部に挿入された前記複数の光源ユニットを支持部材により前記ベース部材に押し付けて固定することを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  11. 前記ベース部材は、
    前記ユニット固定用開口部の外周に前記光源ユニットを取り付けるための複数の穴部を設けると共に、前記複数の光源ユニットの端部に複数の開口部を設け、
    前記ユニット固定用開口部に挿入された前記光源ユニットの前記開口部に取付部材を挿入し、前記穴部及び取付部材を用いて前記光源ユニットを前記ベース部材に固定することを特徴とする請求項に記載の光走査装置。
  12. 前記開口部は、
    前記光源ユニットの回転方向に対応させた長穴形状であることを特徴とする請求項11に記載の光走査装置。
  13. 請求項3乃至請求項12の何れか1項に記載の光走査装置を具備する画像形成装置。
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