JP6160902B2 - 光走査装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents
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Description
図11は、光源装置内に配列される複数の発光部が配列された光源の一例を示す説明図である。なお、図11は、VCSELの基板面を正面から見た図である。
本例は、4×4個の発光部を備えたVCSELを用いた例であり、一度の走査によって16本の走査線を引くことが可能な構成である。この光源装置は、4×4個の発光部ch1〜ch16の配列中心Pを回転軸として回転可能な構成となっている。以下、各発光部ch1〜ch16の光軸と平行な配列中心Pを通る軸を、当該光源装置の光軸とする。
走査線ピッチが未調整の状態である場合、副走査方向(図中上下方向)における各発光部ch1〜ch16間の走査線間隔(すなわち走査線ピッチ)は、同一列内の発光部間における走査線間隔である短いピッチd2と、隣り合う列間における発光部の走査線間隔である長いピッチd3とが混在した状態になっている。この場合、感光体等の被走査面上では、図13に示すように、走査線ピッチが不均一であり、走査線ピッチに粗密が生じる。
図12に示す状態から図中時計回り方向γに光源装置を回転させていくと、同一列内の発光部間における走査線間隔は徐々に広がる一方、隣り合う列間における発光部の走査線間隔は徐々に狭くなる。そして、光源装置の回転角度を適正に調整することで、図15に示すように、すべての走査線間隔(走査線ピッチ)d1を均一にすることができる。なお、実際には、発光部ch1〜ch16の位置精度に製造誤差が存在するなどの理由で、完全に等間隔になることは無いことは言うまでもない。
光源装置の円筒状嵌合部を光源支持体の円形嵌合孔に嵌合させた構成では、上述したように、ガタつきの存在によって、光源装置の光軸の位置決め基準が光源装置の円筒状嵌合部に当接する光源支持体の円形嵌合孔の内壁の一箇所となる。例えば、光源装置の円筒状嵌合部が図16中の実線で示す状態で嵌合している場合、その円筒状嵌合部は地点H1で光源支持体の円形嵌合孔の内壁に当接する。この場合、この当接地点H1を基準に位置決めされる光源装置の光軸位置は、図中符号P1−1に示す位置となる。
図1は、本実施形態に係るカラープリンタ500の主要構成を示す模式図である。
このカラープリンタ500は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの4色のトナー像を互いに重ね合わせることにより、フルカラー画像を形成することができるタンデム方式の多色カラープリンタである。このカラープリンタ500は、光走査装置100、4つの感光体ドラム501,502,503,504、4つのクリーニングユニット605Y,605M,605C,605Bk、4つの帯電装置602Y,602M,602C,602Bk、4つの現像ローラ603Y,603M,603C,603Bk、4つの現像装置604Y,604M,604C,604Bk、中間転写体である中間転写ベルト606、二次転写ローラ613、定着装置610、給紙コロ608、レジストローラ対609、排紙ローラ612、排紙トレイ611などを備えている。
光走査装置100を構成するM−Yユニット100AとBk−Cユニット100Bとは、その基本構成が同じであるため、以下の説明ではBk−Cユニット100Bを用いて光走査装置100の構成及び動作を説明する。なお、以下の説明では、適宜、色分け符号であるY、M、C、Bkを省略する。
光源装置である光源ユニット101は、直線偏光にてレーザ光を射出する光源102と、光源102から射出されたレーザ光を円偏光に変換する1/4波長板105と、1/4波長板105で円偏光に変換されたレーザ光を平行光にするコリメートレンズ106と、コリメートレンズ106で平行化されたレーザ光を切り取るアパーチャ107とから構成されている。これらの光学部品102,105,106,107は、後述する光源ホルダ103(図6や図7等を参照)に対して、所定の位置に位置決めされて一体的に組み付けられている。光源ユニット101から射出されるレーザ光は、入射光学系を介して、光偏向手段としての偏向器202へ入射する。
光源ユニット101から射出されるレーザ光L0は、光源ユニット101内の1/4波長板105によって直線偏光から円偏光に変換されている。このように円偏光特性をもつレーザ光L0は、偏向ビームスプリッタ203の偏光分離面に到達すると、円偏光の偏光成分のうち、回転多面鏡202a,202bのミラー面に対する入射面に垂直な成分(s偏光成分)のみが偏光分離面を透過し、s偏光成分のみのレーザ光L2が下段回転多面鏡202bへ向かう。一方、円偏光の偏光成分のうち、回転多面鏡202a,202bのミラー面に対する入射面に平行な成分(p偏光成分)は、偏光分離面で反射される。その後、p偏光成分のみのレーザ光L1は、偏向ビームスプリッタ203の反射面で反射され、上段回転多面鏡202aに向かう。この時点で、分離された2つのレーザ光L1,L2は、それぞれ、異なる偏光特性を有するものとなっているが、その後、各レーザ光L1,L2は、1/4波長板204により再度円偏光に変換される。
偏向器202によって走査されたレーザ光のうちの一方のレーザ光L1(上段回転多面鏡202aのミラー面で走査されたレーザ光)は、第1出射レンズ301及び第2出射レンズ302を経て、防塵ガラス305を透過して、感光体ドラム504の表面で等速走査される。この光路上には、レーザ光L1を折り返すためのミラー303a,303b,303cが設置されている。また、他方のレーザ光L2(下段回転多面鏡202bのミラー面で走査されたレーザ光)は、第1出射レンズ301及び第2出射レンズ302を経て、防塵ガラス305を透過して、感光体ドラム504の表面で等速走査される。この光路上には、レーザ光L2を折り返すためのミラー304が設置されている。
偏向器202において、2つの回転多面鏡202a,202bは、一体的な形状であり、モータ基板202C上に組みつけられる。回転多面鏡202a,202bは、それぞれ4面のミラー面をもっており、上段回転多面鏡202aのミラー面と下段回転多面鏡202bのミラー面とは、回転方向に角度θだけずれるように配置されている。本実施形態では、θ=45°となっている。上段回転多面鏡202aは、感光体ドラム504の走査に用いられ、下段回転多面鏡202bは感光体ドラム503の走査に用いられるが、上記のような配置によって幾何的に同時に走査することがない。
図7は、光源ユニット101内における光路を上側から見た模式図である。
以下の説明においては、便宜上、レーザ光が射出される方向(光軸方向)をX軸とし、主走査方向をY軸とし、副走査方向をZ軸とする。光源ユニット101は、光源102、1/4波長板105、コリメートレンズ106、アパーチャ107のほかに、射出するレーザ光の一部を切り取って発光光量をモニタリングするための光量取得手段としてのフォトダイオード109が備わっている。
光源ホルダ103上の2つの被支持部A−1,A−2は、図6に示す位置に配置されており、図8に示すように、光源102から射出されるレーザ光L0の光軸(以下、単に、光源102の光軸という。)に直交する面において、その光軸を中心とする仮想円Rの円周上に存在する部分円弧形状をとる。一方、光学ハウジング400上には、光源102の光軸に直交する断面形状が、図8に示すように、V字形状であるV字凹部401が形成されている。光源ホルダ103上における部分円弧形状の被支持部A−1,A−2は、光学ハウジング400上のV字凹部401の内壁を構成する2つの平面部E−1,E−2に対して、それぞれ、点接触で接触する。これにより、光源ホルダ103上の被支持部A−1,A−2は、光学ハウジング400上のV字凹部401によって下側から支持される。なお、本明細書において、点接触とは、理論上の点接触とは異なり、仮想円Rの円周方向における接触幅が短い接触を意味するものである。
光源ホルダ103上の1つの被支持部Bは、図6に示す位置に配置されており、図9に示すように、光源102の光軸に直交する面において、その光軸を中心とする仮想円rの円周上に存在する部分円弧形状をとる。一方、光学ハウジング400上には、光源102の光軸に直交する断面形状が、図9に示すように、上記仮想円rの円周上に存在する部分円弧形状である円弧状凹部402が形成されている。光源ホルダ103上における部分円弧形状の被支持部Bは、光学ハウジング400上の円弧状凹部402の内壁を構成する曲面部Fに接触する。これにより、光源ホルダ103上の被支持部Bは、光学ハウジング400上の円弧状凹部402によって下側から支持される。
この固定部材110は、図6に示す光源ホルダ103上の5箇所の被支持部A−1,A−2,B,C−1,C−2を、光学ハウジング400の対応する各支持部であるV字凹部401、円弧状凹部402等へ当接させるための部材である。固定部材110は、図示しない弾性部材であるスプリングの付勢力を受けて、光源ユニット101を下側へ付勢する。光源ユニット101は、光源ユニット101の光軸方向における被支持部A−1及びA−2と被支持部Bとの間で、固定部材110からの付勢力を受ける。これにより、光源ユニット101の被支持部A−1,A−2,Bは、いずれも、光学ハウジング400上のV字凹部401及び円弧状凹部402に安定して当接した状態が維持される。
このような光源102を用いる場合、16個の発光部の光軸と平行でその配列中心を通る軸Pを光源ユニット101の光軸とし、この光軸Pを回転軸として光源ユニット101を回転させて、光源ユニット101のγ調整を行う。このγ調整において、図12に示す未調整状態から、図中時計回り方向(X軸回り)に光源ユニット101を回転させることで、図14に示すように、16個の発光部における副走査方向間隔を均一化させることができる。これにより、各発光部を走査することで得られる感光体ドラム上の16本の走査線のピッチd1を均一化することができる。
次に、光源ユニット101を光学ハウジング400に固定するための他の構成(変形例)について説明する。
図17は、光軸P及びZ軸の両方に平行な断面で光源ユニット101を切断したときの断面図である。
図18は、光源ユニット101をレーザ光の射出側から見た正面図である。
図19は、光源ユニット101の下面図である。
本変形例において、光源ユニット101を光学ハウジング400に固定するための固定部材110のブラケット111は、光源ユニット101と一体的にアセンブリされており、3方向を規制する弾性部材とγ調整可能なγ調整ネジ115とを用いて調整保持される。
(態様A)
所定の方向に配列された複数の発光部ch1〜ch16を内部に備える光源装置と、上記複数の発光部から照射される複数の走査光を、該複数の発光部の配列方向に傾斜する方向へ偏向する偏向器202等の光偏向手段と、上記光偏向手段及び上記光源装置を支持する光学ハウジング400等の光源支持体とを有し、上記光偏向手段によって偏向された複数の走査光で感光体ドラム501,502,503,504の外周面等の被走査面を走査する光走査装置100において、上記光源支持体は、上記光源装置から照射される走査光の光軸に平行な回転軸P(X軸)回りに該光源装置が回転可能なように該光源装置の被支持部A−1,A−2に該光源支持体のV字凹部401等の支持部上の2箇所E−1,E−2を当接させて、該光源装置を支持することを特徴とする。
これによれば、光源装置の回転軸(X軸)回りの回転中に、光源装置の被支持部の2箇所と光源支持体の支持部との当接箇所が安定する。したがって、光源装置の回転軸回りの角度調整中(γ調整中)に、光源装置の光軸位置が変位せず、走査線ピッチを均一化するためのγ調整が容易となる。
上記態様Aにおいて、上記光源装置の上記被支持部A−1,A−2は、上記回転軸(X軸)に直交する断面の外形形状が、該回転軸を中心とした円周の一部である部分円弧形状であることを特徴とする。
これによれば、光源装置の回転軸(X軸)回りの回転中、光源装置の被支持部の2箇所と光源支持体の支持部との当接箇所を不動の点接触とすることが可能となる。よって、より走査線ピッチを均一化するためのγ調整が容易となる。
上記態様Cにおいて、上記光源支持体の支持部は、上記回転軸に直交する断面上で上記光源装置の上記被支持部に対して上記2箇所で点接触する形状を有することを特徴とする。
これによれば、光源装置の回転軸(X軸)回りの回転中、光源装置の被支持部の2箇所と光源支持体の支持部との当接箇所を不動の点接触とすることができ、走査線ピッチを均一化するためのγ調整の容易化を簡易に実現できる。
上記態様A〜Cのいずれかの態様において、上記光源装置の被支持部に上記光源支持体の支持部上の2箇所を当接させた状態で該光源装置を上記回転軸回りに回転させて該光源装置の回転位置を調整する固定部材110等の回転位置調整手段を有することを特徴とする。
これによれば、組み付け後のγ調整を容易化できる。
上記態様Dにおいて、上記回転位置調整手段は、上記回転軸回りに上記光源装置を回転させる向きに該光源装置を付勢するスプリング114や弾性体ブロック117等の回転方向付勢部材と、該光源装置に当接して該回転方向付勢部材による該光源装置の回転を規制するとともに該回転軸回りに変位して該光源装置の回転位置を調整するγ調整ネジ115等の回転規制調整部材とから構成されており、上記回転方向付勢部材の付勢力が上記光源装置に作用する力点FP4等の地点と上記回転軸(光軸P)との距離が、上記回転規制調整部材が該光源装置に当接する力点FP5等の地点と該回転軸(光軸P)との距離と略等しいことを特徴とする。
これによれば、安定したγ調整が可能となる。
上記態様D又はEにおいて、上記回転位置調整手段は、上記回転軸回りに上記光源装置を回転させる向きに該光源装置を付勢するスプリング114や弾性体ブロック117等の回転方向付勢部材と、該光源装置に当接して該回転方向付勢部材による該光源装置の回転を規制するとともに該回転軸回りに変位して該光源装置の回転位置を調整するγ調整ネジ115等の回転規制調整部材とから構成されており、上記回転方向付勢部材の付勢力が上記光源装置に作用する力点FP4等の地点と上記回転規制調整部材が該光源装置に当接する力点FP5等の地点とが、上記回転軸に対して直交する仮想面上に位置するように、構成されていることを特徴とする。
これによれば、意図しないα方向やγ方向に光源装置が回転してしまうのを抑制する効果が得られる。
上記態様A〜Fのいずれかの態様において、上記光源支持体は、上記2箇所E−1,E−2を結ぶ軸(Y軸)を回転中心として上記光源装置が回転(β回転)するのを規制するように、該光源装置の他の被支持部Bに該光源支持体の他の支持部(円弧状凹部402)を当接させて該光源装置を支持することを特徴とする。
これによれば、2箇所E−1,E−2を結ぶ軸(Y軸)を回転中心とした光源装置の回転(β回転)を抑制できるので、このβ回転による光源装置の光軸の傾きを抑制でき、走査線の位置ズレを抑制できる。
上記態様Gにおいて、上記光源装置における上記他の被支持部は、上記回転軸に直交する断面の外形形状が、上記回転軸を中心とした円周の一部である部分円弧形状であることを特徴とする。
これによれば、γ調整時に光源装置を回転軸(X軸)回りで回転させても、光源装置の光軸が傾斜する事態を抑制できる。
上記態様Hにおいて、上記光源装置における上記他の被支持部の外形形状は、上記回転軸と略同軸の円筒軸を持った円筒形状の周方向一部分、又は、上記回転軸と略同軸の円錐軸を持った円錐形状の周方向一部分で構成されていることを特徴とする。
これによれば、簡易な構成により、γ調整時に光源装置を回転軸(X軸)回りで回転させても光源装置の光軸が傾斜する事態を抑制できる。
上記態様H又はIにおいて、上記光源支持体における上記他の支持部は、上記回転軸に直交する断面の外形形状が、上記光源装置における上記他の被支持部の部分円弧形状と略同一の部分円弧形状をもった凹部で構成されていることを特徴とする。
これによれば、簡易な構成により、γ調整時に光源装置を回転軸(X軸)回りで回転させても光源装置の光軸が傾斜する事態を抑制できる。
上記態様Fにおいて、上記光源支持体における上記他の支持部の凹部は、その部分円弧形状が上記回転軸と同軸円の部分円弧形状であることを特徴とする。
これによれば、γ調整時に光源装置を回転軸(X軸)回りで回転させても光源装置の光軸が傾斜する事態をより安定して抑制できる。
上記態様G〜Kのいずれかの態様において、上記光源装置の被支持部に上記光源支持体の支持部上の2箇所を当接させた状態で該光源装置を上記回転軸回りに回転させて該光源装置の回転位置を調整する固定部材110等の回転位置調整手段を有し、上記回転位置調整手段は、上記回転軸回りに上記光源装置を回転させる向きに該光源装置を付勢する回転方向付勢部材と、該光源装置に当接して該回転方向付勢部材による該光源装置の回転を規制するとともに該回転軸回りに変位して該光源装置の回転位置を調整する回転規制調整部材とから構成されており、上記回転方向付勢部材の付勢力が上記光源装置に作用する地点と上記回転規制調整部材が該光源装置に当接する地点は、いずれも、該光源装置の上記被支持部と上記他の被支持部との間に位置するように、構成されていることを特徴とする。
これによれば、回転位置調整手段を利用して、光源装置の被支持部及び他の被支持部を、光源支持体の支持部及び他の支持部に安定して当接させることが可能となる。
上記態様G〜Lのいずれかの態様において、上記光源装置の被支持部を上記光源支持体の支持部に当接させる方向へ該光源装置を付勢する第2板バネ113等の当接方向付勢部材を有し、上記当接方向付勢部材の付勢力が上記光源装置に作用する力点FP1,FP2等の地点の回転軸方向位置が、該光源装置の上記被支持部と上記他の被支持部との間に位置するように、構成されていることを特徴とする。
これによれば、上記2箇所E−1,E−2を支点する光源装置の回転モーメントを、光源支持体の他の支持部B(円弧状凹部402)で受ける方向に、光源装置を当接方向付勢部材で付勢することが可能となる。
上記態様A〜Mのいずれかの態様において、上記光源装置の光源ホルダ103等のケース及び上記光源支持体は、樹脂材料で形成されたものであることを特徴とする。
これによれば、当該光走査装置の製造が容易である。
上記態様A〜Mのいずれかの態様において、上記光源装置のケース及び上記光源支持体は、金属材料で形成されたものであることを特徴とする。
これによれば、より剛性の高い光走査装置を製造でき、各種光学部品の高精度な位置決めが可能となる。
上記態様A〜Oのいずれかの態様において、上記複数の発光部は、上記回転軸に対して直交する面上に2次元配列されていることを特徴とする。
これによれば、垂直共振器面発光型レーザ(VCSEL)などを光源として用いた光走査装置を実現できる。
上記態様A〜Oのいずれかの態様において、上記複数の発光部は、上記回転軸に対して直交する面上に直線状に配列されていることを特徴とする。
これによれば、より簡易な構成の光源を用いた光走査装置を実現できる。
上記態様A〜Qのいずれかの態様において、上記複数の発光部における各発光部は、単一の発光素子によって構成されていることを特徴とする。
これによれば、より簡易な構成の光源を用いた光走査装置を実現できる。
上記態様A〜Qのいずれかの態様において、上記複数の発光部は、複数の走査光を照射する発光素子を少なくとも1つを用いて構成されていることを特徴とする。
これによれば、より小型の光源を用いた光走査装置を実現できる。
上記態様A〜Sのいずれかの態様において、上記光源支持体に対する上記光源装置の回転軸方向位置(X軸方向位置)を位置決めする該光源支持体の回転軸方向位置基準部に対し、該光源装置の被回転軸方向位置基準部C−1,C−2を当接させる方向へ該光源装置を付勢する第1板バネ112等の回転軸方向付勢部材を有し、上記回転軸方向付勢部材の回転軸方向への付勢力が上記光源装置に作用する力点FP1,FP2等の地点が、上記光偏向手段によって偏向される走査光によって形成される主走査面上に位置するように、構成されていることを特徴とする。
これによれば、回転軸方向付勢部材の付勢力により光源装置が上記回転軸に対して直交しかつ主走査面に平行な軸(Y軸)回りに回転(β回転)するのを抑制できる。
上記態様A〜Tのいずれかの態様において、上記光源支持体に対する上記光源装置の回転軸方向位置を位置決めする該光源支持体の回転軸方向位置基準部に対し、該光源装置の被回転軸方向位置基準部C−1,C−2を当接させる方向へ該光源装置を付勢する2つの第1板バネ112等の複数の回転軸方向付勢部材を含んでおり、上記複数の回転軸方向付勢部材の回転軸方向への付勢力が上記光源装置に作用することで該光源装置に生じる回転モーメントが実質的にゼロとなるように、構成されていることを特徴とする。
これによれば、回転軸方向付勢部材の付勢力により光源装置が上記回転軸に対して直交しかつ副走査面に平行な軸(Z軸)回りに回転(α回転)するのを抑制できる。
上記態様A〜Uのいずれかの態様において、上記光源装置の被支持部を上記光源支持体の支持部に当接させる方向へ該光源装置を付勢する第2板バネ113等の当接方向付勢部材を有し、上記当接方向付勢部材の付勢力が該光源装置に作用する力点FP1,FP2等の地点が、上記光偏向手段によって偏向される走査光によって形成される主走査面に対して直交しかつ上記回転軸を含むように規定される副走査面上に位置するように、構成されていることを特徴とする。
これによれば、当接方向付勢部材の付勢力が光源装置の回転軸回りの回転に与える影響を抑制でき、光源装置の回転軸回りの角度調整(γ調整)が容易となる。
上記態様A〜Vのいずれかの態様において、上記光源支持体に対する上記光源装置を位置決めする該光源支持体の複数の基準部に対して各基準部に対応する該光源装置の被基準部を当接させる方向へ該光源装置を付勢する各種板バネ113,112、スプリング114、弾性体ブロック117等の複数の付勢部材を一体的に支持するブラケット111等の共通支持部材を有することを特徴とする。
これによれば、光源装置を光源支持体へ取り付ける作業が容易になる。
画像情報に応じた走査光で光走査装置により感光体を走査して該感光体上に潜像を形成し、該潜像を現像することにより得た画像を最終的に記録材上に転移させて該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、上記光走査装置として、上記態様A〜Wのいずれかの態様に係る光走査装置100を用いることを特徴とする。
これによれば、走査線ピッチの粗密が抑制されるので、画像上に副走査方向における周期的な濃度ムラ(バンディング)が発生することを抑制できる。
101 光源ユニット
102 光源
103 光源ホルダ
104 レーザ変調基板
105 1/4波長板
106 コリメートレンズ
107 アパーチャ
108A ミラー
108B コリメートレンズ
109 フォトダイオード
110 固定部材
112 板バネ
114 スプリング
115 γ調整ネジ
202 偏向器
202a 上段回転多面鏡
202b 下段回転多面鏡
203 偏向ビームスプリッタ
204 1/4波長板
205 シリンドリカルレンズ
301,302 出射レンズ
303a,303b,303c,304 ミラー
305 防塵ガラス
400 光学ハウジング
401 V字凹部
402 円弧状凹部
500 カラープリンタ
501,502,503,504 感光体ドラム
510 記録紙
606 中間転写ベルト
Claims (16)
- 所定の方向に配列された複数の発光部を内部に備える光源装置と、
上記複数の発光部から照射される複数の走査光を、該複数の発光部の配列方向に傾斜する方向へ偏向する光偏向手段と、
上記光偏向手段及び上記光源装置を支持する光源支持体とを有し、
上記光偏向手段によって偏向された複数の走査光で被走査面を走査する光走査装置において、
上記光源支持体は、上記光源装置から照射される走査光の光軸に平行な回転軸回りに該光源装置が回転可能なように該光源装置の被支持部に該光源支持体の支持部上の2箇所を当接させ、該2箇所を結ぶ軸を回転中心として該光源装置が回転するのを規制するように該光源装置の他の被支持部に該光源支持体の他の支持部を当接させて、該光源装置を3点支持することを特徴とする光走査装置。 - 請求項1に記載の光走査装置において、
上記光源装置における上記他の被支持部は、上記回転軸に直交する断面の外形形状が、上記回転軸を中心とした円周の一部である部分円弧形状であることを特徴とする光走査装置。 - 請求項2の光走査装置において、
上記光源装置における上記他の被支持部の外形形状は、上記回転軸と略同軸の円筒軸を持った円筒形状の周方向一部分、又は、上記回転軸と略同軸の円錐軸を持った円錐形状の周方向一部分で構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項2又は3の光走査装置において、
上記光源支持体における上記他の支持部は、上記回転軸に直交する断面の外形形状が、上記光源装置における上記他の被支持部の部分円弧形状と略同一の部分円弧形状をもった凹部で構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項4の光走査装置において、
上記光源支持体における上記他の支持部の凹部は、その部分円弧形状が上記回転軸と同軸円の部分円弧形状であることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光走査装置において、
上記光源装置の被支持部に上記光源支持体の支持部上の2箇所を当接させた状態で該光源装置を上記回転軸回りに回転させて該光源装置の回転位置を調整する回転位置調整手段を有し、
上記回転位置調整手段は、上記回転軸回りに上記光源装置を回転させる向きに該光源装置を付勢する回転方向付勢部材と、該光源装置に当接して該回転方向付勢部材による該光源装置の回転を規制するとともに該回転軸回りに変位して該光源装置の回転位置を調整する回転規制調整部材とから構成されており、
上記回転方向付勢部材の付勢力が上記光源装置に作用する地点と上記回転規制調整部材が該光源装置に当接する地点は、いずれも、該光源装置の上記被支持部と上記他の被支持部との間に位置するように、構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の光走査装置において、
上記光源装置の被支持部を上記光源支持体の支持部に当接させる方向へ該光源装置を付勢する当接方向付勢部材を有し、
上記当接方向付勢部材の付勢力が上記光源装置に作用する地点の回転軸方向位置が、該光源装置の上記被支持部と上記他の被支持部との間に位置するように、構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光走査装置において、
上記光源装置の上記被支持部は、上記回転軸に直交する断面の外形形状が、該回転軸を中心とした円周の一部である部分円弧形状であることを特徴とする光走査装置。 - 請求項8の光走査装置において、
上記光源支持体の支持部は、上記回転軸に直交する断面上で上記光源装置の上記被支持部に対して上記2箇所で点接触する形状を有することを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の光走査装置において、
上記光源装置の被支持部に上記光源支持体の支持部上の2箇所を当接させた状態で該光源装置を上記回転軸回りに回転させて該光源装置の回転位置を調整する回転位置調整手段を有し、
上記回転位置調整手段は、上記回転軸回りに上記光源装置を回転させる向きに該光源装置を付勢する回転方向付勢部材と、該光源装置に当接して該回転方向付勢部材による該光源装置の回転を規制するとともに該回転軸回りに変位して該光源装置の回転位置を調整する回転規制調整部材とから構成されており、
上記回転方向付勢部材の付勢力が上記光源装置に作用する地点と上記回転軸との距離が、上記回転規制調整部材が該光源装置に当接する地点と該回転軸との距離と略等しいことを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光走査装置において、
上記光源装置の被支持部に上記光源支持体の支持部上の2箇所を当接させた状態で該光源装置を上記回転軸回りに回転させて該光源装置の回転位置を調整する回転位置調整手段を有し、
上記回転位置調整手段は、上記回転軸回りに上記光源装置を回転させる向きに該光源装置を付勢する回転方向付勢部材と、該光源装置に当接して該回転方向付勢部材による該光源装置の回転を規制するとともに該回転軸回りに変位して該光源装置の回転位置を調整する回転規制調整部材とから構成されており、
上記回転方向付勢部材の付勢力が上記光源装置に作用する地点と上記回転規制調整部材が該光源装置に当接する地点とが、上記回転軸に対して直交する仮想面上に位置するように、構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の光走査装置において、
上記光源支持体に対する上記光源装置の回転軸方向位置を位置決めする該光源支持体の回転軸方向位置基準部に対し、該光源装置の被回転軸方向位置基準部を当接させる方向へ該光源装置を付勢する回転軸方向付勢部材を有し、
上記回転軸方向付勢部材の回転軸方向への付勢力が上記光源装置に作用する地点が、上記光偏向手段によって偏向される走査光によって形成される主走査面上に位置するように、構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光走査装置において、
上記光源支持体に対する上記光源装置の回転軸方向位置を位置決めする該光源支持体の回転軸方向位置基準部に対し、該光源装置の被回転軸方向位置基準部を当接させる方向へ該光源装置を付勢する複数の回転軸方向付勢部材を有し、
上記複数の回転軸方向付勢部材の回転軸方向への付勢力が上記光源装置に作用することで該光源装置に生じる回転モーメントが実質的にゼロとなるように、構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至13のいずれか1項に記載の光走査装置において、
上記光源装置の被支持部を上記光源支持体の支持部に当接させる方向へ該光源装置を付勢する当接方向付勢部材を有し、
上記当接方向付勢部材の付勢力が上記光源装置に作用する地点が、上記光偏向手段によって偏向される走査光によって形成される主走査面に対して直交しかつ上記回転軸を含むように規定される副走査面上に位置するように、構成されていることを特徴とする光走査装置。 - 請求項1乃至14のいずれか1項に記載の光走査装置において、
上記光源支持体に対する上記光源装置を位置決めする該光源支持体の複数の基準部に対して各基準部に対応する該光源装置の被基準部を当接させる方向へ該光源装置を付勢する複数の付勢部材を一体的に支持する共通支持部材を有することを特徴とする光走査装置。 - 画像情報に応じた走査光で光走査装置により感光体を走査して該感光体上に潜像を形成し、該潜像を現像することにより得た画像を最終的に記録材上に転移させて該記録材上に画像を形成する画像形成装置において、
上記光走査装置として、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の光走査装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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