JP2011175058A - 光走査装置,画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 入射曲面の母線と底面との平行度が悪い廉価なシリンドリカルレンズであっても,光源からの光束に対して入射曲面の母線が傾かないようにするための位置決めをコストを掛けずに高精度に容易に行うことが可能な光走査装置を提供する。
【解決手段】 光源からの光束を光偏向器上で線状に結像するためのシリンドリカルレンズ1を位置決めするレンズホルダ20は,シリンドリカルレンズ1の入射曲面10の光束の結像に寄与しない部分と当接することによって,シリンドリカルレンズ1をその円柱の軸線を中心として回転自在に位置決めするレンズ受け面としての傾斜面22aを有する。シリンドリカルレンズ1は,レンズホルダ20に取り付けられた板バネ40により傾斜面22a側に付勢され,入射曲面10と傾斜面22aとの当接状態が維持される。
【選択図】 図2

Description

本発明は,光源にレーザダイオードを使用したレーザプリンタ,複写機,ファクシミリ,或いはそれらの機能を併有する複合機等を含む画像形成装置に搭載される光走査装置に関する。
例えばレーザプリンタに搭載される光走査装置は,一般に光源を含む一次光学系とポリゴンミラーを有する光偏向器と走査レンズとを含んでなる。一次光学系は,光源であるレーザダイオードと,該レーザダイオードから出射されたレーザビームを平行光束にするコリメータレンズと,該コリメータレンズの光束を光偏向器のポリゴンミラー上で線状に結像させるシリンドリカルレンズとで構成されるのが一般的である。
図6に示すように,シリンドリカルレンズ1は,円柱の一部をなすものであり,その円柱外面である円弧状の入射曲面10,一対の側面11,一対の矩形状平面12,13(以下では便宜上,上側を天面12,下側を底面13とする)及び入射曲面10と反対側の出射平面14で構成されるものであり,入射曲面10の頂上が仮想の母線17になっている。
このようなシリンドリカルレンズ1を有する一次光学系において,図7に示すようにシリンドリカルレンズ1でコリメータレンズ(図示せず)の光束Lを光偏向器のポリゴンミラー2上に線状に結像させるとき,(a)のようにシリンドリカルレンズ1の母線17が光束Lに対して傾いていない場合は,ポリゴンミラー2の回転軸Hと線状結像Sが垂直になるので,何ら問題は無い。
しかしながら,(b)のようにシリンドリカルレンズ1の母線17が光束Lに対して傾いている場合は,ポリゴンミラー2の回転軸Hと線状結像Sが垂直にならず,線状結像Sが傾く。このように回転軸Hに対して線状結像Sが90°からずれた場合,ポリゴンミラー2により偏向走査された後の走査レンズによる走査面でのビーム径増大や,像面湾曲の悪化を招くことになる。
そのような問題点を解決するために,シリンドリカルレンズを保持したホルダを光路長方向に移動自在及びその光路長方向と平行な軸心回りに回動自在に設けたて,シリンドリカルレンズの姿勢をポリゴンミラー2に合わすことが出来るようにした光書き込み装置がある(例えば,特許文献1参照)。
一方,光源(レーザ発生器)とシリンドリカルレンズとポリゴンミラーとが取付面に取り付けられた固定台を備え,固定台がケースの底面に取り付けられ,固定台がケースの底面に対する傾き方向と被走査媒体の走査面の法線方向と固定台の取付面の法線を軸とする回転方向とについて調整された光走査装置がある(例えば,特許文献2参照)。
特開平2−198413号公報 特開平5−34620号公報
上記特許文献1には,ホルダの光路長方向の移動機構は押し螺子を,光路長方向と平行な軸心回りの回動機構は調整螺子を設けることにより構成されることが記載されているが,ホルダの位置決めに際しては移動機構及び回動機構のいずれも螺子を回して調整しなければならない。このような調整機構を要する場合,装置の製造において調整工程が必要になるだけでなく,調整機構を設けるため装置が大型になる,という問題がある。
また,上記特許文献2に記載された光走査装置では,固定台はシリンドリカルレンズの底面を支持する構造になっている。この場合,光軸を軸心とする回転方向でのシリンドリカルレンズの調整は必要無い。
ところで,図6において一般に,シリンドリカルレンズ1の入射曲面10は高精度に仕上げられているが,天面12や底面13の精度は入射曲面10ほどには良くない。従って,シリンドリカルレンズの位置決めを底面13を筐体上の基準平面で支持することで行う場合,特にシリンドリカルレンズが精度の出し易い高価なガラスレンズであっても,レンズの入射曲面の母線と底面との平行度を完全に0にすることは難しく,平行度を高めるためにはコスト高につながる。
反対に,シリンドリカルレンズがガラスレンズよりも廉価なレンズ(例えば樹脂レンズ)である場合は,入射曲面の母線と底面とは完全な平行ではない。このため,特許文献2のようにシリンドリカルレンズの位置決めを底面13を基準として行う一次光学系に,母線と底面が平行でないシリンドリカルレンズを用いると,結果的にシリンドリカルレンズが光束の光軸回りに回転したことと同等になり,上記図7の(b)のようにポリゴンミラー2の回転軸Hと線状結像Sが垂直にならず,ポリゴンミラー2により偏向走査された後の走査レンズによる走査面でのビーム径の増大や像面湾曲の悪化を招いてしまう。
この発明は,そのような問題点に着目してなされたもので,入射曲面の母線と底面との平行度が悪い廉価なシリンドリカルレンズであっても,光源からの光束に対して入射曲面の母線が傾かないようにするための位置決めをコストを掛けずに高精度に容易に行うことが可能な光走査装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために,本発明の光走査装置は,光源からの光束を光偏向器上もしくは光偏向器付近で線状に結像するための円柱の一部をなすシリンドリカルレンズと,シリンドリカルレンズを位置決めする支持構造体とを備えたものにおいて,支持構造体は,シリンドリカルレンズの円柱外面の光束の結像に寄与しない部分と当接することによって,シリンドリカルレンズをその円柱の軸線を中心として回転自在に位置決めするレンズ受け面を備えるものである。
本発明では,ポリゴンミラーの軸線に対して十分に精度が出るように構成された支持構造体のレンズ受け面に,シリンドリカルレンズの円柱外面の光束の結像に寄与しない部分,即ち円柱外面を当接させることにより,シリンドリカルレンズをその円柱の軸線を中心として回転自在に位置決めすることができる。この場合,シリンドリカルレンズの軸線の方向以外の方向,すなわち軸線に直交する2軸の方向の位置決めについては,当該光走査装置を支持する装置筐体に,正しく位置決めされたシリンドリカルレンズの軸線に直交する2軸の方向に支持構造体を位置決めする支持構造体位置決め部が形成されてなるものとするのがよい。
これにより,支持構造体を支持構造体位置決め部に取り付けるとともに,支持構造体のレンズ受け面にシリンドリカルレンズの円柱外面の光束の結像に寄与しない部分を当接させることで,シリンドリカルレンズの軸線の方向及び軸線に直交する2軸の方向の3軸方向の位置決めが全て完了することになる。
その場合,支持構造体は,該支持構造体を支持構造体位置決め部に位置決めした状態でシリンドリカルレンズをレンズ受け面に当接させ,更にその状態でシリンドリカルレンズをその円柱の軸線を中心に回転させて位置決めするための治具となる。
この発明では,支持構造体のレンズ受け面がシリンドリカルレンズの円柱外面を支持することでシリンドリカルレンズの軸心がポリゴンミラーの軸心に対して十分に芯だしされるので,前記支持構造体位置決め部の精度は,緩やかなもので十分である。
支持構造体のレンズ受け面に,シリンドリカルレンズの円柱外面の光束の結像に寄与しない部分を当接させる場合,支持構造体のレンズ受け面は,シリンドリカルレンズの円柱外面上の一平面に含まれない少なくとも三箇所以上で当接する形状のものであることが好ましい。これにより,シリンドリカルレンズの円柱外面が支持構造体のレンズ受け面に当接した状態が確実に保持されることとなり,支持構造体のレンズ受け面に対するシリンドリカルレンズの位置がずれるようなことがない。
より具体的には,支持構造体のレンズ受け面は,シリンドリカルレンズの円柱外面と当該円柱外面の頂上である母線を挟む上の一平面に含まれない少なくとも三箇所以上で当接する形状のものである。
また,支持構造体のレンズ受け面に,シリンドリカルレンズの円柱外面の光束の結像に寄与しない部分を当接させる場合,シリンドリカルレンズをその円柱の軸線を中心として回転自在に位置決めした当接状態を維持する手段を設けるのがよい。例えば,シリンドリカルレンズの円柱外面における光束の結像に寄与しない部分は,シリンドリカルレンズの円柱外面を支持構造体のレンズ受け面側に付勢する弾性部材により支持構造体のレンズ受け面に当接されることにより,その円柱の軸線を中心に回転自在に支持構造体に位置決めされるものとする。
そのような弾性部材を使用する場合,シリンドリカルレンズ及び弾性部材の少なくとも一方は,支持構造体が設けられた装置筐体,もしくはその装置筐体内に配置されるとともに光源が取り付けられたブロックと一体化してなるものが考えられる。
更に,支持構造体は具体的には,装置筐体に光束の光軸方向に位置調整可能に取り付けられたレンズホルダであってもよい。
本発明によれば,入射曲面の母線と底面との平行度が悪い廉価なシリンドリカルレンズであっても,精度のわるい底面を位置決めのための支持部とせず,もともと精度の高い円柱面を支持するので,光源からの光束に対して入射曲面の母線が傾かないようにするための位置決めをコストを掛けずに高精度に容易に行うことができるだけでなく,光偏向器により偏向走査された後の走査レンズによる走査面でのビーム径増大や,像面湾曲の悪化を低減できる。
実施形態に係る光走査装置の平面図である。 同光走査装置におけるレンズホルダ(支持構造体)に対するシリンドリカルレンズの当接状態を保持する一形態を示す拡大斜視図である。 同光走査装置におけるレンズホルダに対するシリンドリカルレンズの接触箇所を示す拡大斜視図である。 同光走査装置におけるレンズホルダ(支持構造体)に対するシリンドリカルレンズの当接状態を保持する別形態を示す拡大斜視図である。 図4に示すレンズホルダ及びシリンドリカルレンズの縦断面図である。 シリンドリカルレンズの一般的な形状を示す拡大斜視図である。 シリンドリカルレンズでコリメータレンズの光束を光偏向器のポリゴンミラー上に線状に結像させるときに,シリンドリカルレンズの母線が光束に対して傾いていない場合を示す図(a),及びシリンドリカルレンズの母線が光束に対して傾いている場合を示す図(b)である。 本発明に係る光操作装置を適用可能な画像形成装置としてのプリンタの断面図である。
まず,本発明の実施形態に係る画像形成装置Xの概要について説明する。画像形成装置Xは,ここではカラープリンタを例に説明するが,これに限定されるものではなく,複写機やファクシミリやモノクロのプリンタ等であっても良い。
画像形成装置Xは,図8に示すように,一般的な中間転写方式の画像形成装置と同様に4つの画像形成部101と,2つの光走査装置102と,中間転写ベルト103とを備えている。さらに二次転写装置104,給紙装置105,定着装置106,排紙部107等を備えている。
ここで,4つの画像形成部101は,それぞれブラック,イエロー,シアン,マゼンダの各色のトナー像を中間転写ベルト103へ転写する画像形成プロセスを実行するものであり,図1の右(中間転写ベルト103の移動方向下流側)からブラック,イエロー,シアン,マゼンダの順で配置されている。これら画像形成部101の画像形成プロセスは各色で異なるものではなく,それぞれ同じ構成を備えるものであるので,総じて画像形成部101と称する。
画像形成部101は,トナー像を担持する感光体ドラム111(像担持体の一実施形態),その感光体ドラム111の表面を帯電させる帯電装置,帯電した感光体ドラム111の表面においてレーザビーム光の照射(露光)により書き込まれた静電潜像をトナーにより現像する現像装置,現像されて感光体ドラム111上に形成されたトナー像を中間転写ベルト103に転写する一次転写装置,感光体ドラム111上に残留するトナーを除去するクリーニング装置等を備えている。
2つの光走査装置102は,画像形成部101の下方に配置されており,そのうちの一方は,ブラック用及びイエロー用の感光体ドラム111に静電潜像書込み用のレーザビーム光L(ビーム光の一例)を出力するものであり,他方はシアン用及びマゼンダ用の感光体ドラム111に静電潜像書込み用のレーザビーム光Lを出力するものである。光走査装置102の構成については後述する。
中間転写ベルト103は,例えばゴムやウレタン等の素材からなる無端状のベルトであり,駆動ローラ131と従動ローラ132とに掛け回され,支持された状態で回転駆動され,感光体ドラム111と一次転写装置の間を通過する。
画像形成装置Xによる記録紙等の被転写材への画像形成動作は,一般的な画像形成装置Xと特に変わるところはなく,その概略は,まず帯電装置によって一様に帯電された感光体ドラム111に,光走査装置102によってレーザビーム光Lが照射されることで,感光体ドラム111が露光されて,感光体ドラム111の表面に静電潜像が書き込まれる。この静電潜像が,現像装置によって現像されて感光体ドラム111の表面にトナー像が形成される。これが各色用の画像形成部101において行われる。
各色の感光体ドラム111の表面に形成されたトナー像が,それぞれの一次転写装置によって中間転写ベルト103に順次転写されて積層され,中間転写ベルト103上にフルカラーのトナー画像が形成される。中間転写ベルト103上に形成されたフルカラーのトナー画像は,給紙装置105から1枚ずつ送られる記録紙に二次転写装置104によって転写される。その後,定着装置106によってトナーが記録紙に定着され,画像が形成された記録紙は排紙部107へ排出される。
トナー像が中間転写ベルト103に転写された後,感光体ドラム111の表面に残留するトナーはクリーニング装置によって除去される。
このように,画像形成装置Xは,記録紙等の被転写材にカラー画像を形成させる。
以下,上記のような画像形成装置に用いられる本発明の一実施形態としての光走査装置102について詳細に説明する。
図1に示すような光走査装置102は,前記の通り,レーザプリンタ,複写機,ファクシミリ,或いはそれらの機能を併有する複合機等に搭載されるものである。ここでの光走査装置は,光源にレーザダイオードを使用した例えばタンデムカラープリンタに搭載されるものであり,カラー4色のうち,2色のレーザビームを露光するものであり,2つのレーザダイオードからの各レーザビームを光偏向器により対称な2方向に振り分けて偏向走査するものである。
2つのレーザダイオード71,72は,当該光走査装置の筐体70の側壁に取り付けられ,その各レーザビームが筐体70内部のほぼ中央に配置された光偏向器80に向かうように,レーザダイオード71,72の取付角度が調整されている。
レーザダイオード71,72と光偏向器80との間の光路の上流側には,レーザダイオード71,72からのレーザビームを平行光束にする円柱状のコリメータレンズ73,74が配置されている。
レーザダイオード71,72と光偏向器80との間の光路の下流側には,コリメータレンズ73,74の平行光束を光偏向器80のポリゴンミラー81上で線状に結像させる前記シリンドリカルレンズ1を保持する支持構造体であるレンズホルダ20,30が配置されている。このレンズホルダ20,30については後述する。
また,装置筐体70には,正しく位置決めされたシリンドリカルレンズ1の軸線に直交する2軸の方向にレンズホルダ20,30を位置決めする支持構造体位置決め部91,92が,コリメータレンズ73,74と光偏向器80との間の光路に沿って形成されている。
更に,レンズホルダ20,30は,支持構造体位置決め部91,92において,コリメータレンズ73,74の平行光束の光軸方向に位置調整可能に取り付けることができるようになっている。
光偏向器80は,シリンドリカルレンズ1により線状に結像されたレーザビームを,対称な2方向に振り分けて所定の角度範囲に偏向走査する縦断面に見て正六角形のポリゴンミラー81を有し,このポリゴンミラー81はポリゴンモータ(図示せず)により回転駆動される。
2方向に偏向走査されたレーザビームの各光路には,第1のfθレンズ82,83と第2のfθレンズ84,85とがそれぞれ配置されている。第1のfθレンズ82,83は光偏向器80側に位置し,第2のfθレンズ84,85はその外側に位置する。
レンズホルダ20は,図2に示すような形状である。但し,レンズホルダ30も同様の形状であるので,説明は省略する。このレンズホルダ20は,正面視凹字形状を呈するもので,その凹字を形成する底部21と,この底部21に垂直に設けられた一対の支持部22とを有する。
レンズホルダ20の底部21は,その底面21aが高精度な平面度に形成されており,このレンズホルダ20の底面21aを装置筐体70の上記支持構造体位置決め部91に取り付けることで,シリンドリカルレンズ1の軸線に直交する2軸の方向に対するレンズホルダ20の精確な位置決めが完了するようになっている。
レンズホルダ20の支持部22は,シリンドリカルレンズ1の入射曲面(円柱外面)10の当接側に,シリンドリカルレンズ1のレンズ受け面である浅いV字状の傾斜面22aを有する。このV字状の傾斜面22aは,シリンドリカルレンズ1の入射曲面10の光束の結像に寄与しない部分(傾斜面22aと対面する部分であって,入射光線が通過しない部分)と当接することによって,シリンドリカルレンズ1をその円柱の軸線を中心として回転自在に位置決めする。即ち,シリンドリカルレンズ1の入射曲面10の軸線が前記ポリゴンミラー81の回転軸芯に対して正確に直角となる方向に位置決めされる。
この位置決めは,上記傾斜面22aがV字状であって,そのV字状の谷間にシリンドリカルレンズ1の入射曲面10が嵌まり込むことによって達成されるので,シリンドリカルレンズ1がその状態で回転しても入射曲面22aの軸芯は移動しない。従って,シリンドリカルレンズ1がその状態で回転しても入射曲面22aの軸芯のポリゴンミラー81の回転軸芯に対する直角度は正確に維持される。
従って,上記のように,レンズホルダ20を支持構造体位置決め部91に取り付けることで,シリンドリカルレンズ1の軸線に直交する2軸の方向に対する位置決めができることに加えて,上記のように,入射曲面10を傾斜面22aのV字状溝に正確に嵌まり込むように当接させることで,シリンドリカルレンズ1の軸線の方向のポリゴンミラー81の回転軸芯に対する位置決め(直角度)ができることになるので,シリンドリカルレンズ1の3軸方向の位置決めが全て完了することになる。
さらに説明するならば,前記支持部22の傾斜面22aは,シリンドリカルレンズ1の円弧状の入射曲面10を回転自在に支持でいるように側面視“V”字形状あるいは“く”字形状に形成されている。従って,その傾斜面22aにシリンドリカルレンズ1の円柱状の入射曲面10を当接させると,図3に太い線分で示すように,シリンドリカルレンズ1の入射曲面10は,コリメータレンズ73からの光束の結像に寄与しない部分において,傾斜面22aと入射曲面10上の母線17を挟む4箇所19で接触することになる。
シリンドリカルレンズ1の入射曲面10が傾斜面22aと4箇所19で接触することにより,傾斜面22aに対する入射曲面10の位置が固定される。前述したように,入射曲面10は高精度の円柱状に仕上げられているので,入射曲面10を4箇所19でレンズホルダ20の傾斜面22aに精確に当接させることで,レンズホルダ20に対してシリンドリカルレンズ1の位置(入射曲面10の円柱軸心の位置)を固定できる。さらに,シリンドリカルレンズ1をその円柱の軸線を中心として回転自在に位置決めすることができる。
また,凹状の側面視“V”字,あるいは“く”字形状の傾斜面22aにシリンドリカルレンズ1の円弧状の入射曲面10を当接させることで,傾斜面22aと入射曲面10の4箇所19との当接状態が確実に保持されることとなり,傾斜面22aに対するシリンドリカルレンズ1の位置がずれるようなことがない。
更に,この実施形態では,図2に示すように,レンズホルダ20に対してシリンドリカルレンズ1を位置決めした当接状態を維持する手段として,シリンドリカルレンズ1の入射曲面10における上記光束の結像に寄与しない部分を,レンズホルダ20の傾斜面22a側に付勢する弾性部材である一対の板バネ40が設けられている。
板バネ40は,レンズホルダ20の傾斜面22aの幅t1とほぼ同じ幅の帯状のもので,一端部(下端部)41がレンズホルダ20の傾斜面22aの下側に固定され,他端部(上端部)42が自由端であり,下端部41と上端部42との間の部分がほぼS字状に湾曲した押圧部43になっている。板バネ40の復元力により,押圧部43がシリンドリカルレンズ1の出射平面14に接触してシリンドリカルレンズ1を傾斜面22a側に付勢することで,シリンドリカルレンズ1の位置が確実に維持されることになる。
板バネ40は,ここでは別部品としてレンズホルダ20に固定されているが,予め装置筐体70の支持構造体位置決め部91にコリメータレンズ73の平行光束の光軸方向に位置調整可能に一体に設けておき,レンズホルダ20を支持構造体位置決め部91に取り付けるときに,板バネ40の上記光軸方向の位置も調整できるようにしてもよい。
或いは,予め一次光学系(レーザダイオード71,コリメータレンズ73),レンズホルダ20,支持構造体位置決め部91,板バネ40をブロックとして一体化しておき,このブロックを装置筐体70の所定位置に取り付けるようにしてもよい。
勿論,板バネ40は,シリンドリカルレンズ1の入射曲面10をレンズホルダ20の傾斜面22aに押圧できるのであれば,その形状,レンズホルダ20への取付箇所,シリンドリカルレンズ1に対する接触箇所は特定されない。
上記レンズホルダ20では,シリンドリカルレンズ1の位置決め状態を維持するのに板バネ40を用いたが,板バネ40のような弾性部材を用いない場合のレンズホルダの例を図4及び図5に示す。図示のレンズホルダ50は,レンズホルダ20と同様に,正面視凹字形状を呈するもので,その凹字を形成する底部51と,この底部51に垂直に設けられた一対の支持部52とを有する。
レンズホルダ20の底部51は,その底面51aが高精度な平面度に形成されており,このレンズホルダ50の底面51aを装置筐体70の上記支持構造体位置決め部91に取り付けることで,シリンドリカルレンズ1の軸線に直交する2軸の方向に対するレンズホルダ20の精確な位置決めが完了するようになっている。
レンズホルダ50の支持部52は,シリンドリカルレンズ1の入射曲面10の当接側に,シリンドリカルレンズ1のレンズ受け面である側面視“V”,あるいは“く”字形状の傾斜面52aを有する。ここでの傾斜面52aは支持部52の内側に形成されており,傾斜面52aの幅t2は上記レンズホルダ20の支持部22の幅t1とほぼ同じである。また,傾斜面52aが支持部52の内側に形成されていることにより,支持部52の内側に上下方向に延びる一対の平坦面55が形成される。この平坦面55はシリンドリカルレンズ1を固定するためのものであるため,一対の平坦面55の間隔はシリンドリカルレンズ1の一対の側面11の間隔に等しい。
このレンズホルダ50では,上記の通りシリンドリカルレンズ1の入射曲面10を支持部52の傾斜面52aに当接させて,シリンドリカルレンズ1の位置決めを行うとともに,シリンドリカルレンズ1の一対の側面11を一対の平坦面55に接着剤等により固着することで,レンズホルダ50に対するシリンドリカルレンズ1の位置決め状態が維持されることになる。
なお,上記実施形態では,レンズホルダ20,50は,いずれも装置筐体70の支持構造体位置決め部91に取り付ける別部品としているが,予め支持構造体位置決め部91に一体化されていてもよい。
1 シリンドリカルレンズ
10 入射曲面(円柱外面)
14 出射平面
17 母線
20,50 レンズホルダ(支持構造体)
21a,51a 底面
22a,52a 傾斜面(レンズ受け面)
40 板バネ(弾性部材)
70 装置筐体
71,72 レーザダイオード(光源)
73,74 コリメータレンズ
80 光偏向器
81 ポリゴンミラー
91,92 支持構造体位置決め部

Claims (9)

  1. 光源からの光束を光偏向器上もしくは光偏向器付近で線状に結像するための円柱の一部をなすシリンドリカルレンズと,前記シリンドリカルレンズを位置決めする支持構造体とを備えた光走査装置において,
    前記支持構造体は,前記シリンドリカルレンズの前記円柱外面の前記光束の結像に寄与しない部分と当接することによって,前記シリンドリカルレンズをその円柱の軸線を中心として回転自在に位置決めするレンズ受け面を備えるものである光走査装置。
  2. 当該光走査装置を支持する装置筐体に,前記支持構造体を,正しく位置決めされた前記シリンドリカルレンズの軸線に直交する2軸の方向に位置決めする支持構造体位置決め部が形成されてなる請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記支持構造体は,該支持構造体を前記支持構造体位置決め部に位置決めした状態で前記シリンドリカルレンズを前記レンズ受け面に当接させ,更にその状態で前記シリンドリカルレンズをその円柱の軸線を中心に回転させて位置決めするための治具である請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記支持構造体の前記レンズ受け面は,前記シリンドリカルレンズの前記円柱外面上の一平面に含まれない少なくとも三箇所以上で当接する形状のものである請求項1〜3のいずれかに記載の光走査装置。
  5. 前記支持構造体の前記レンズ受け面は,前記シリンドリカルレンズの前記円柱外面と当該円柱外面の頂上である母線を挟む上の一平面に含まれない少なくとも三箇所以上で当接する形状のものである請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記シリンドリカルレンズの前記円柱外面における前記光束の結像に寄与しない部分は,前記シリンドリカルレンズの前記円柱外面を前記支持構造体の前記レンズ受け面側に付勢する弾性部材により前記支持構造体の前記レンズ受け面に当接されることにより,その円柱の軸線を中心に回転自在に前記支持構造体に位置決めされるものである請求項1〜5のいずれかに記載の光走査装置。
  7. 前記シリンドリカルレンズ及び前記弾性部材の少なくとも一方は,前記支持構造体が設けられた装置筐体,もしくはその装置筐体内に配置されるとともに光源が取り付けられたブロックと一体化してなるものである請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記支持構造体は,前記装置筐体に前記光束の光軸方向に位置調整可能に取り付けられたレンズホルダである請求項1〜7のいずれかに記載の光走査装置。
  9. 前記請求項1〜8のいずれかに記載の光走査装置を備えた画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013210422A (ja) * 2012-03-30 2013-10-10 Hoya Candeo Optronics株式会社 レンズユニット、光照射ユニット及び光照射装置
JP2014013329A (ja) * 2012-07-04 2014-01-23 Ricoh Co Ltd 光走査装置および画像形成装置
JP2019008033A (ja) * 2017-06-21 2019-01-17 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 光走査装置及び該光走査装置を備えたカラー画像形成装置

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