JPH10254212A - 多色画像形成装置の光走査装置 - Google Patents

多色画像形成装置の光走査装置

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JPH10254212A
JPH10254212A JP9057320A JP5732097A JPH10254212A JP H10254212 A JPH10254212 A JP H10254212A JP 9057320 A JP9057320 A JP 9057320A JP 5732097 A JP5732097 A JP 5732097A JP H10254212 A JPH10254212 A JP H10254212A
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JP
Japan
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housing
image forming
forming apparatus
scanning device
optical scanning
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JP9057320A
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Tomohiro Nakajima
智宏 中島
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の光源から出射されるレーザビームを走査
ビームとして出射する光学手段を1つのハウジングに一
体的に形成し、前記ハウジングより出射される各走査ビ
ームを各々の走査ビームに対応して設けられた複数の感
光体に各々結像させて複数色の画像を形成する多色画像
形成装置において、感光体ユニットの交換時に位置精度
を容易に確保可能とすること。 【解決手段】複数の感光体ユニットの各支持部材(43
〜46)およびハウジング(10)にそれぞれ設けた複
数の位置決め手段(突起部43Aなど及び嵌合穴43a
等)を介して各支持部材をハウジングに(10)に個別
に着脱可能とし、ハウジングに設けた各支持部材の位置
決めのための複数の位置決め手段は、支持部材相互の位
置関係が定まるように一体的に並設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のビームによ
り感光体上に各々静電潜像を形成し、その像の重ね合わ
せにより多色のカラー画像を得るデジタル複写機およ
び、レーザプリンタ等の光書き込み系に用いられる光走
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の光源から出射されるレーザ
ビームを走査ビームとして出射する光学手段を1つのハ
ウジングに一体的に形成し、前記ハウジングより出射さ
れる各走査ビームを各々の走査ビームに対応して設けら
れた複数の感光体に各々結像させて複数色の画像を形成
し、各感光体上の画像を記録紙に重ね転写して多色画像
を得る多色画像形成装置が知られるようになってきた。
【0003】例えば、4つの感光体ドラムを記録紙の搬
送方向に配列し、これらの各感光体ドラムに対応した走
査ビームで同時に露光して潜像をつくり、これらの潜像
をイエロー、マゼンタ、シアン、ブラック等の各々異な
る色の現像剤を使用する現像器で可視像化したのち、こ
れらの可視像を同一の記録紙に順次重ね合わせて転写
し、カラー画像を得るデジタル複写機やレーザプリンタ
が実用化されている。
【0004】このような画像出力機にて光走査する際、
複数の走査手段が用いられるが、その走査手段を配置す
るために大きなスペースが必要となり、装置全体が大型
化することから、特開平4−127115号公報に開示
されるように、複数の光ビームを単一の偏向器に入射さ
せて走査し、結像レンズを積み重ねて配置する方式等が
提案されている。
【0005】また、この公報に開示されるように、複数
の光ビームを単一の偏向器に入射させ、各走査手段を階
層状に構成することで光走査装置を一体ハウジングで構
成し構成を簡素化する試みがなされている。また、トナ
ーカートリッジや感光体の交換を容易とするため、これ
らトナーカートリッジや感光体をユニット化することは
既にモノクロのレーザプリンタ等で実施されているが、
カラープリンタにおいても各色毎にユニットを設けて位
置決め支持する構成がユーザメンテナンス性を考慮した
上で最適とされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
たカラー記録においては、各色の重ね合わせ精度を維持
しないと画質の劣化を招くことになる。そこで、上記各
色の感光体ユニットの整列精度が必要となる。
【0007】従来は、装置構造体に上記ハウジングを固
定し、感光体ユニットは個別に設けられた位置決め部に
係合させて支持していた。このため、各走査ビームによ
る走査線の位置、傾きと感光体ユニットの位置、傾きが
一致せず、組み付け後にその位置合わせや傾き合わせを
行う必要があり、感光体ユニットを容易に交換可能とす
るものではなかった。
【0008】そこで、請求項1、請求項2記載の発明
は、これらの問題点を改善し、各走査ビーム走査線と感
光体ユニットの位置、傾きの調整を行わなくても位置精
度を確保でき、色ずれの少ない高品位な画像出力を得る
とともに、感光体ユニットを交換しても位置精度を容易
に確保可能とする多色画像形成装置の光走査装置を提供
することを目的とする。
【0009】請求項3記載の発明は、ハウジングと感光
体ユニットとの間隔、つまり走査ビームの光軸方向位置
決め精度をも確保し各色の画像倍率の差が生じないよう
にすることで、色ずれの少ない高品位な画像出力を得る
多色画像形成装置の光走査装置を提供することを目的と
する。
【0010】請求項4記載の発明は、装置構造体の軽量
化や低コスト化をはかるため、樹脂化や薄肉化を行なう
と装置構造体の剛性が低下し、駆動系の振動が光学系に
伝わり光学部品、例えばミラーが振動する等して画質が
劣化するとの問題を引き起こすが、かかる画質劣化の原
因となる振動の伝達を低減してより高品位な画像出力を
得る多色画像形成装置の光走査装置を提供することを目
的とする。
【0011】請求項5記載の発明は、感光体ユニットを
交換した際、感光体の加工誤差に起因する画像の副走査
位置、傾きのずれをなくす調節を可能とする多色画像形
成装置の光走査装置を提供することを目的とする。
【0012】請求項6記載の発明は、簡単な作業によ
り、色ずれを生じさせることのない感光体ユニット交換
作業を可能とする多色画像形成装置の光走査装置を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、以下の構成とした。
【0014】(1)複数の光源から出射されるレーザビ
ームを走査ビームとして出射する光学手段を1つのハウ
ジングに一体的に形成し、前記ハウジングより出射され
る各走査ビームを各々の走査ビームに対応して設けられ
た複数の感光体に各々結像させて複数色の画像を形成す
る多色画像形成装置において、前記複数の感光体をそれ
ぞれ具備した複数の感光体ユニットの外装部を構成する
支持部材をこれらの各感光体ユニットに対応させて複数
設け、これらの各支持部材および前記ハウジングにそれ
ぞれ設けた複数の位置決め手段を介して前記各支持部材
を前記ハウジングに対して個別に着脱可能とし、前記ハ
ウジングに設けた前記各支持部材の位置決めのための前
記複数の位置決め手段は、前記複数の支持部材相互の位
置関係が定まるように一体的に並設した(請求項1)。
【0015】(2)(1)記載の多色画像形成装置の光
走査装置において、前記ハウジングに設けた複数の位置
決め手段は凸部又は凹部からなる嵌合部を以って構成
し、前記各支持部材に設けた複数の位置決め手段は前記
嵌合部に嵌合する凹部又は凸部からなる嵌合部を以って
構成するとともに、主走査方向にわたって複数個所に設
けた(請求項2)。
【0016】(3)(2)記載の多色画像形成装置の光
走査装置において、前記ハウジング側に設けた嵌合部と
前記支持部材側に設けた嵌合部との嵌合方向を前記走査
ビームの光軸方向に合わせて設定し、かつ、前記ハウジ
ングおよび前記支持部材にはそれぞれ一体的に、前記嵌
合方向上の位置を規定する当接部を設け、これらの当接
部同士を押し当てて、前記支持部材を前記ハウジングに
位置決めした(請求項3)。
【0017】(4)(3)記載の多色画像形成装置の光
走査装置において、前記支持部材を前記ハウジングに位
置決めしたとき前記当接部同士の押し当て力が弾性力と
して作用するように、前記ハウジングを本体に対して弾
性手段を介してフロート状に支持した(請求項4)。
【0018】(5)(2)記載の多色画像形成装置の光
走査装置において、前記支持部材側の嵌合部を前記感光
体に対して副走査方向に移動調節可能とする移動調節手
段を設けた(請求項5)。
【0019】(6)(1)記載の多色画像形成装置の光
走査装置において、前記ハウジングに設けた前記複数の
位置決め手段は、前記各走査ビームの前記各感光体に対
する位置決めを行なうものとした(請求項6)。
【0020】
【発明の実施の形態】
1.ハウジングの下方に感光体ユニットを配置した多色
画像形成装置における走査装置の例 (一)多色画像形成装置及び光走査装置の例 図3において、多色画像形成装置はその本体を構成する
と共に筐体状をなす上構造体54と下構造体55とから
なる。下構造体55には記録紙を収納する給紙トレイ5
1、給紙トレイ51から送り出された記録紙を後述する
複数の感光体に沿って転写しつつ搬送する搬送ベルト5
2、転写後の記録紙のトナー像を定着する定着器53な
どが配置されている。また、感光体を具備した感光体ユ
ニットは外装部を構成する支持部材とともに構成され
て、感光体に対応して複数存在する。 下構造体55に
はこれらの支持部材と緩やかに嵌合しておよその位置決
めをする複数の凹状部が形成されている。
【0021】上構造体54には定着器53から送り出さ
れた記録紙を収納する排紙台560が設けられており、
また、光走査装置を搭載したハウジング10が支持され
ている。上構造体54の下部であってその一端側は、下
構造体55に対し軸56により枢着されている。これに
より、上構造体54は矢印C、Dの向きに揺動され、開
き或いは閉じることができる。閉じたとき、図示しない
ロック手段により、その閉じ状態が保持されるようにな
っている。
【0022】図4において、符号11、12、13、1
4は、それぞれ図示しない半導体レーザ、コリメートレ
ンズを含む光源ユニットを示し、本発明にいうレーザビ
ームの光源を構成している。
【0023】これらの各光源ユニットは全て少なくとも
図5に示すような構成部分を有している。つまり、第1
の半導体レーザLD1、第2の半導体レーザLD2、第
1のコリメートレンズL1、第2のコリメートレンズL
2、1/2波長板L3、反射面L4、偏光ビームスプリ
ッタL5などを有している。第1の半導体レーザLD1
より出射した第1ビームはコリメートレンズL1によ
り平行光に変換されて偏光ビームスプリッタL5を透過
する。第2の半導体レーザLD2を出射した第2ビーム
はコリメートレンズL2により平行光に変換されて1
/2波長板L3により偏光面を回転させられて反射面L
4,偏光ビームスプリッタL5の順に偏向させられて、
第1ビームに対して所定の方向に所定の角度開いた方
向に出射される。このように、各光源ユニット11〜1
4はそれぞれ、第1ビーム、第2ビームの2つのビ
ームを出射する。
【0024】図4において、これらの光源ユニット1
1、12、13、14は偏向手段としてのポリゴンミラ
ー15を間にして対向して配置されていて、ハウジング
10に形成された取付け面に取付けられている。ポリゴ
ンミラー15もハウジング10に取り付けられている。
ここで、対向する対をなす光源ユニット11、14のポ
リゴンミラー15への平均入射角θは略60°、もう1
つの対をなす光源ユニット12、13では略75°にそ
れぞれ設定されている。
【0025】これらの光源ユニット11、12、13、
14からそれぞれ出射された第1ビーム、第2ビーム
はポリゴンミラー15で偏向され、ポリゴンミラー以
後の光路上、最初に入射される光学系であって球面また
は共軸非球面からなるfθ特性を有する結像素子として
の凹曲面鏡であるfθミラー16、17を経て、さら
に、面倒れ補正系をなすトロイダルレンズ18、19、
20、21を介して被走査面であり、画像形成ステーシ
ョンの構成部材でもあるドラム状をした感光体28、2
9、30、31面上にスポット状に結像され、これら感
光体の軸方向である主走査方向に走査されて潜像を記録
する。ここで、第1ビームはトロイダルレンズ18〜
21の光軸を通るものとし、第2ビームはトロイダル
レンズ18〜21の光軸からズレた位置を通るものとす
る。これらfθミラー16、17、トロイダルレンズ1
8〜21等はハウジング10に取り付けられている。
【0026】これらの潜像は、第1ステーションを構成
する感光体31についてはシアンのトナーで顕像化され
るべき情報で書き込まれたもの、同様に第2ステーショ
ンを構成する感光体30についてはマゼンタのトナーで
顕像化されるべき情報で書き込まれたもの、第3ステー
ションを構成する感光体29はイエローのトナーで顕像
化されるべき情報で書き込まれたもの、第4ステーショ
ンを構成す感光体28はブラックのトナーで顕像化され
るべき情報で書き込まれたものである。
【0027】これらの潜像はそれぞれ、各ステーション
において定められた色のトナーにより顕像化されて、主
走査方向と直交する副走査方向上、転写材に早く対向す
る順である感光体31、感光体30、感光体29、感光
体28の順に、転写材、例えば記録紙に重ね転写されて
カラー画像を形成する。
【0028】ポリゴンミラー15は厚さ3mmのものを
モータ基準面上の位相を合わせて2段に積み重ねて構成
されたもので、図3に示すように結像素子を構成するf
θミラー16も、上下方向(副走査方向)の中心間を3
mmとして2段に樹脂により一体形成されており、これ
ら上下各々のfθミラーはそれぞれの法線方向を入射光
線に対し各ステーションにビームが振り分けられるよう
に所定の角度だけ副走査方向に相反して傾け、出射光が
互いに発散する向きに向かうようにしてある。ポリゴン
ミラー15を間にして対向して設けたfθミラー17に
ついてもfθミラー16と同様に上下方向に2段に積み
上げ、該fθミラー17の法線方向についても同様に副
走査方向に相反して傾けて構成されている。
【0029】図4に示すように、光源ユニット11及び
光源ユニット12からそれぞれ出射される第1ビーム
、第2ビームについてはミラー35を介して同期検
知センサ32により、第1ビーム、第2ビームを検
知し、この検知情報に基づいて書き込み制御を行なうよ
うにしている。同様に、光源ユニット13及び光源ユニ
ット14からそれぞれ出射される第1ビーム、第2ビ
ームについてはミラー36を介して同期検知センサ3
3により、第1ビーム、第2ビームを検知し、この
検知情報に基づいて書き込み制御を行なうようにしてい
る。なお、符号34は、光源ユニット11からの第1ビ
ームの書き込み終端を検知する書き込み終端検出器と
してのビーム検出器を示している。
【0030】主走査方向に関しては、ポリゴンミラー1
5の回転方向は一定の方向であるため、ポリゴンミラー
15を間にして対向して設けられた光源ユニット11か
らのビームの主走査の向きAと、光源ユニット14から
のビームの主走査の向きBとはそれぞれ図4に示すよう
に逆の関係になる。同様に、光源ユニット12からのビ
ームの主走査の向きAと、光源ユニット13からのビー
ムの主走査の向きBも、逆の関係になる。すなわち、光
源ユニット11、12からの走査ビームが文頭から文末
に走査するものとすれば、光源ユニット13、14から
の走査ビームは文末から文頭に走査する関係となる。こ
のように走査の向きが逆の関係になっても、正しく画像
が成立するように画像データが整えられて書き込み制御
が行なわれるようになっている。
【0031】(二)請求項1〜請求項3、請求項6記載
の発明の例 図1、図3において、各感光体28、29、30、31
はそれぞれ、トナーのプール部、現像器、廃トナー回収
部等と共に外装部を構成する筐体状の支持部材43、4
4、45、46にそれぞれ一体的に組み立てられて複数
の感光体ユニットを構成している。このため、感光体の
数だけ感光体ユニットが存在する。これらの各感光体ユ
ニットは、筐体状の支持部材43、44、45、46の
所定の位置にそれぞれ位置決め固定されている。支持部
材43、44、45、46は個々に独立した筐体状の部
材であり、各感光体ユニットの外装部を構成し、前記し
たようにそれぞ下構造体55に形成された凹状部(図示
されず)にゆとりをもって嵌合されて位置保持されてい
る。
【0032】感光体ユニットのメンテナンスや交換に際
しては、上構造体54を矢印Cの向きに開くことにより
露出すた各感光体ユニットのうち、該当する感光体ユニ
ットをそれぞれの支持部材43、44、45、46と共
に取り出し、或いは別の新しい感光体ユニットと交換し
てから、上構造体54を閉じる。
【0033】このようにして上構造体54を閉じたとき
に各支持部材43〜46が、取り出し前の正しい位置に
設定されるように、各支持部材43、44、45、46
のそれぞれとハウジング10にはそれぞれ複数の位置決
め手段を設けている。図1、図3において、支持部材4
3についての位置決め手段は、支持部材43の上端の平
坦部43Fにて主走査方向にわたる2個所に間隔をおい
て穿たれた凹部、この例では嵌合穴43a,43bから
なる嵌合部を以って構成されている。
【0034】全く同様の態様で、支持部材44について
は平坦部44Fに嵌合穴44a、44b、支持部材45
については平坦部45Fに嵌合穴45a、45b、支持
部材46については平坦部46Fに嵌合穴46a,46
bがそれぞれ形成されていてこれら嵌合穴が本発明の嵌
合部を構成している。なお、嵌合穴44b,45b,4
6bについては、図1にはハウジング10に隠れている
ため、図示されていないが、支持部材43における嵌合
穴43aに準じて形成されているものとする。
【0035】一方、ハウジング10における位置決め手
段として該ハウジング10の底面には、各支持部材4
3、44、45、46の嵌合部に対応して主走査方向に
わたる2個所ずつにそれぞれ段付きの突起部43A、4
3B、突起部44A、44B、突起部45A、45B、
突起部46A、46Bが下方に突出して設けれらてい
る。これらの突起部は全て同様の大きさ、形状をしてい
る。なお、突起部43A〜46Aは図示しているが、突
起部43B〜46Bについては図1、図3には図示して
いない。
【0036】支持部材43に関しては嵌合穴43aと突
起部43Aおよび嵌合穴43bと突起部43Bとが嵌合
する関係にある。同様に、支持部材44に関しては嵌合
穴44aと突起部44Aおよび嵌合穴44bと突起部4
4Bとが嵌合する関係にあり、支持部材45に関しては
嵌合穴45aと突起部45Aおよび嵌合穴45bと突起
部45Bとが嵌合する関係にあり、支持部材46に関し
ては嵌合穴46aと突起部46Aおよび嵌合穴46bと
突起部46Bとが嵌合する関係にある。各突起部43
A、43B、44A、44B、45A、45B、46
A、46Bは、その先端部がテーパに形成されている。
【0037】上構造体54の閉じ動作に伴い、先ず、突
起部43A、43B、44A、44B、45A、45
B、46A、46Bの先端部のテーパ部が、下構造体5
5の凹状部にラフロケートされている支持部材43、4
4、45、46の嵌合穴43a、43b,44a、44
b、45a、45b、46a、46bに入り、さらに嵌
合が進むにつれて、これら突起部が先端のテーパ部を経
て正規の嵌合状態となり、支持部材とともに感光体ユニ
ットを下構造部55の凹状部内で微小量、ずらしつつ、
位置を定める。このような突起部43A、43B、44
A、44B、45A、45B、46A、46Bと嵌合穴
43a、43b,44a、44b、45a、45b、4
6a、46bとの嵌合状態のもとで、各支持部材43、
44、45、46はハウジング10(光源ユニット11
〜14)に対して位置が特定される。従って、同時に、
各感光体ユニットもハウジング10(光源ユニット11
〜14)に対して取り付け位置が特定される。さらに、
各支持部材相互の位置関係についても特定される。
【0038】従って、各支持部材に取り付けられた各感
光体ユニット間の相対的な位置関係も特定される。この
特定された取り付け位置のもとでは、画像形成に際して
各感光体に形成した画像を重ね転写したときに、転写画
像に位置ずれ(色ずれ)が発生しない。上記突起部43
A、43B、44A、44B、45A、45B、46
A、46Bや嵌合穴43a、43b,44a、44b、
45a、45b、46a、46b等の位置決め手段は、
ハウジング10に対する各支持部材43、44、45、
46の配置を通じて、各感光体の相互の配置及び各感光
体と光源ユニットとの位置関係、つまり、各走査ビーム
の各感光体に対する位置関係を、色ずれを生ずることな
く、良好な画像が形成されるように特定するものであ
る。
【0039】任意の支持部材をハウジング10から取外
した場合でも、その支持部材の嵌合穴は、その支持部材
に対応するハウジング10の突起部に嵌合するので、そ
の支持部材について突起部と嵌合穴との嵌合により特定
されたもとの状態、つまり、画像形成したときに色ずれ
を発生させることのない位置関係に定めて装着すること
ができる。その状態で画像形成するときに色ずれを発生
しない。突起部43A、43B、突起部44A,44
B、突起部45A,45B、突起部46A,46Bはハ
ウジング10の同一の下面に固定されているので、一体
的に並設した取り付け状態にあり、各支持部材相互の位
置関係を定めるものである。このように、位置決め手段
により各支持部材はハウジング10に位置決めされる。
【0040】本例では、例えば突起部43Aと嵌合穴4
3aとの嵌合時において、その段部43dを平坦部43
Fに当接させて嵌合方向或いは嵌合方向での位置決め機
能を果たしている。同様の当接部は、他の突起部と嵌合
穴についてもそれぞれ設けている。これにより、各支持
部材をハウジング10に取り付ける際には、走査ビーム
の光軸方向での位置についても、走査の開始側(主走査
方向の一端側)と走査の終端側(主走査方向の他端側)
における光源から感光体までの光路長を画像形成に最適
な所定の間隔となるように定めることができる。
【0041】以上の例では、ハウジング10側に突起部
を設け、支持部材側に嵌合穴を設けたが、逆の配置、つ
まり、ハウジング10側に嵌合穴を設け、支持部材側に
突起部を設けた構成とすることもできる。
【0042】(三)請求項4記載の発明の例 図1、図3において、ハウジング10には、その外壁部
より突出した状態で、矩形板状の保持部10a〜10d
が、間隔をおいて該外壁部と一体的に形成されている。
これらの保持部10a〜10dには、それぞれ上下方向
に貫通する穴が形成されている。これらの穴には、それ
ぞれ、段付きのねじ42の軸部が弾性手段としての伸張
性のばね41を介して挿通されていて、該ねじ42の段
部は上構造体54の取り付け面54aに当接した状態に
ねじ込まれている。これらのねじ42により、ハウジン
グ10の位置は特定されるが、この特定位置は、搬送ベ
ルト52との関係で設定される。
【0043】ねじ42の軸部は保持部の穴の長さよりも
十分長く形成されていて、ばね41はねじ42の頭の部
位と保持部の上面との間に位置してハウジング10を押
し下げるように付勢している。上構造体54を、軸56
を支点として矢印Cの向きに開いたとき、ばね41の弾
性によりハウジング10は取り付け面54aに押し当て
られている。
【0044】上構造体54を、軸56を支点として矢印
Dの向きに回動して所定の閉じ位置、つまり、図3に示
す如き位置まで閉じて、図示しないロック手段により位
置保持したときには、閉じる前までは下構造体55の凹
状部にゆるく嵌合してラフロケートされていた感光体ユ
ニット、具体的には支持部材によりハウジング10は前
記位置決め手段を介してねじ42の軸上を移動してねじ
42の中間位置にてばね41の弾性力により上構造体5
4から浮かされた状態で保持される。このようにハウジ
ング10を弾性的に支持すことにより、上構造体54か
らのハウジング10への振動の伝達は減衰され、ハウジ
ング10に設けられた光学部品に対する悪影響をなくす
ことができる。
【0045】(四)請求項5記載の発明の例 図2において、例えば支持部材43について説明する
と、平坦部43Fには前記図1における嵌合穴43a,
43bに代えて、副走査方向に長い長穴430a、43
0bが形成されている。平坦部43Fには位置決め板6
1が重ねられるようになっている。この位置決め板61
には、長孔430a、430bに対応して突起部43
A,43Bと嵌合する嵌合穴61a,61bが形成され
ている。さらに、この位置決め板61には、副走査方向
に長い長穴61c,61dが形成されている。位置決め
板61は、これらの長穴61a,61bを貫通するねじ
62、63により、平坦面43Fに密着して取り付けら
れる。
【0046】ねじ62、63を弛めることにより、位置
決め板61をずらすことができ、嵌合穴61a,61b
の整列方向(主走査方向)の傾きや副走査位置を調節す
ることができる。つまり、感光体の軸線方向を走査ビー
ムの主走査方向に合わせるための調節を行うことができ
る。他の支持部材44〜46についても全く同様の構成
を備えている。
【0047】感光体には加工の誤差による径や偏心等の
ばらつきがあるため、感光体ユニットを交換した際、交
換前と交換後とで副走査位置、傾き等が一致しないこと
があり、結果として色ずれの要因となってしまうが、こ
のような位置決め板61を、これらの色ずれ要因をキャ
ンセルする位置に移動調節すれば、感光体ユニットを交
換した際にも、それによって形成される画像の副走査位
置、傾きは交換前と同一とすることができ、高品位なカ
ラー画像を得ることができる。具体的には感光体ユニッ
ト単体にて、画像形成を行った際の横線(主走査ライ
ン)64の副走査位置、および傾き量を検出して、補正
量分、位置決め板61の支持位置を調節して固定する。
【0048】2.ハウジングの上方に感光体ユニットを
配置した多色画像形成装置における光走査装置の例 (一)多色画像形成装置及び光走査装置の例 図1〜図5に示した例においては、ハウジングの下方に
感光体ユニットを設ける構成の多色画像形成装置であっ
たのに対し、以下に述べる例ではハウジングの上方に感
光体ユニットを配置した構成の多色画像形成装置となっ
ている。図6において、多色画像形成装置はその本体を
構成すると共に筐体状をなす上構造体54’と下構造体
55’とからなる。
【0049】下構造体55’には記録紙を収納する給紙
トレイ51’、給紙トレイ51’から送り出された記録
紙を給紙タイミングをとって送り出す一対のレジストロ
ーラ60、光走査装置を搭載したハウジング101、ハ
ウジング101に着脱自在に装着された筐体状の支持部
材43’、44’、45’、46’、これらの支持部材
にそれぞれ組み立てられている感光体から記録紙上に転
写されたトナー像を定着する定着器53’、定着後の記
録紙を載置する排紙台560’などが配置されている。
【0050】上構造体54’はその一端側が下構造体5
5’に対して軸56’により枢着されている。これによ
り、上構造体54は矢印C’、D’の向きに揺動され、
開き或いは閉じることができる。閉じたとき、図示しな
いロック手段により、その閉じ状態が保持されるように
なっている。上構造体54’には搬送ベルト52’が設
けられている。
【0051】搬送ベルト52’と各感光体との間には記
録紙が搬送されるので、これらの部材の間では、紙詰ま
り(いわゆるジャム)が発生することがある。紙詰まり
が生じた場合の対処として、ロック手段解除して上構造
体54’を矢印C’の向きに開けば、上構造体54’と
ともに搬送ベルト52’も持ち上げられ、紙の搬送経路
は開放状態になるので、搬送経路上に詰まっている記録
紙を容易に取り出すことができる。
【0052】ハウジング101の上方に感光体ユニット
具備の支持部材43’、44’、45’、46’を配置
した構成では、感光体ユニットを各支持部材の上方に位
置させることができる。さらに、各感光体ユニットの上
位にドラム状の感光体28’、29’、30’、31’
を位置させ、これらの感光体に対して上方から対向する
ようにして搬送ベルト53’を上構造体54’に設ける
ことができる。従って、ハウジング101の上方に感光
体ユニット具備の支持部材43’、44’、45’、4
6’を配置した構成では、上構造体54’に搬送ベルト
53’を設けて、上構造体54’を開ければ、即、紙の
搬送経路が開放された状態となし得、上述のようにジャ
ム処理を容易にすることができる。
【0053】ハウジング101を構成している筐体部に
は前記例における図3〜図5において説明したハウジン
グ10におけると同様に走査装置を構成する諸部材、つ
まり、光源ユニット11〜14、ポリゴンミラー15、
fθミラー16、17、トロイダルレンズ18〜21、
ミラー35、36、同期検知センサ32〜34などが設
けられている。
【0054】このハウジング101は前記図1、図3な
どに示した状態に対してハウジング10を裏返した態様
で下構造体55’に設けられている。このため、ハウジ
ング101からは、走査ビームは上向きに出射される。
この点をもう少し詳細に述べると、図6、図7を参照す
るにハウジング101の筐体部には、走査ビームの主走
査方向と平行に細長い開口からなる走査ビームの出射窓
102、103、104、105が形成されている。出
射窓105からは前記ハウジング10からの出射ビーム
と同様にシアンのトナーで顕像化されるべき情報を含む
第1ビーム、第2ビームが感光体31に向けて、出
射窓104からはマゼンタのトナーで顕像化されるべき
情報を含む第1ビーム、第2ビームが感光体30に
向けて、出射窓103からはイエローのトナーで顕像化
されるべき情報を含む第1ビーム、第2ビームが感
光体29に向けて、出射窓102からはブラックのトナ
ーで顕像化されるべき情報を含む第1ビーム、第2ビ
ームが感光体28に向けて、それぞれ出射されるよう
になっている。
【0055】カラー画像の形成に際しては、これらの走
査ビームにより各感光体に潜像が形成される。これらの
各潜像はそれぞれの感光体に付帯して設けられた現像器
によって適合する色のトナーで可視像化される。感光体
とともに移動する可視像とタイミングを合わせて移送給
紙トレイ51’から記録紙が送り出され、レジストロー
ラ60によりタイミングを再調整されて搬送ベルト5
2’により搬送される間に、この記録紙に各感光体のカ
ラートナー像が順次重ね転写される。この未定着なフル
カラー画像は定着器53’を経て記録紙上に定着され、
排紙台560に送り出される。
【0056】(二)請求項1〜請求項3、請求項6記載
の発明の例 図7において、各感光体28’、29’、30’、3
1’は便宜上、ドラム状の部分と軸の部分しか示してな
いが、実際は、図6、図8に示すように、それぞれ、ト
ナーのプール部、現像器、廃トナー回収部等と共に外装
部を構成する筐体状の支持部材43’、44’、4
5’、46’にそれぞれ一体的に組み立てられている。
このように、感光体28’、29’、30’、31’を
具備した感光体ユニットは支持部材43’、44’、4
5’、46’とともに構成されるので、感光体に対応し
て複数存在する。
【0057】図7、図8において、ハウジング101上
には、各出射窓102、103、104、105を長手
方向に挟んで、板状の位置決め手段110−1、110
−2、板状の位置決め手段111−1、111−2、板
状の位置決め手段112−1、112−2、板状の位置
決め手段113−1、113−2が設けられている。
【0058】これらの位置決め手段のうち、代表とし
て、位置決め手段113−1について図8を参照しつつ
説明すると、位置決め手段113−1の上部には後述す
る凸部と嵌合する嵌合部として位置付けられる半円状の
凹部113−1Aと、平坦部113−1Bが形成されて
いる。反対側の位置決め手段113−2についても同様
である。
【0059】一方、支持部材46’について、走査ビー
ムの主走査方向上での位置決め手段113−1と対応す
る側部には、感光体31’の軸部を回転自在に支持する
軸受部を保持する円筒状の軸受保持部46’−1Aと、
この軸受保持部46’−1Aの上半部を覆いかつ水平方
向に延出して下面に平坦部46’−1Bを有する位置決
め手段46’−1が支持部材46’と一体的に設けられ
ている。図8には図示されていないが、支持部材46’
上であって、位置決め手段46’−1が設けられている
側と反対側の側部にも位置決め手段46’−1と同じ位
置決め手段が設けられている。軸受保持部46’−1A
はこの例では、本発明にいう凸部からなる嵌合部として
位置付けられる。
【0060】予め、軸受保持部46’−1Aと凹部11
3−1Aとは嵌合する寸法関係に加工されている。か
つ、この嵌合状態において、平坦部113−1Bと平坦
部46’−1Bとは密着する関係にし、この位置決め状
態を確実に保持するために、位置決め手段46’−1B
と位置決め手段113−1とをねじ115により結合し
ている。このように軸受保持部46’−1Aと凹部11
3−1Aとを嵌合状態におき、かつ、平坦部113−1
Bと平坦部46’−1Bとを密着させることにより、支
持部材46’はハウジング101に対して位置を特定し
て位置決めされることとなる。
【0061】上記の例では支持部材46’について、こ
れをハウジング101に対して位置決め保持する場合を
説明したが、他の支持部材45’、44’、43’につ
いても全く同じようにして位置決めされ、かつ位置保持
される。図7は、位置決め手段110−1、110−
2、111ー1、111−2、112−1、112−
2、113−1、113−2などと感光体28’、2
9’、30’、31’との対応位置関係だけを示したも
のであり、実際は、感光体は感光体ユニットに支持され
た上、感光体ユニットが支持部材に支持されて図8のよ
うにしてハウジング101に対して位置決めされる。
【0062】位置決めされた状態では、個々の感光体に
は画像形成に際して最適な位置に走査ビームが照射され
るようになっている。同時に、各感光体相互の位置関係
においても、重ね合わせ像について位置ずれがない状
態、つまり色ずれが生じない状態に位置決めされてい
る。
【0063】ハウジング101に設けた位置決め手段1
10−1、110−2、111−1、111−2、11
2−1、112−2、113−1、113−2は支持部
材43’、44’、45’、46’相互の位置関係が定
まるように並設されているので、支持部材46’、4
5’、44’、43’、42’の全部或いはいくつかを
メンテナンスその他の理由により交換、着脱などをして
も、ハウジングに対する感光体の位置、より詳しく言え
ばハウジング内の光走査装置に対する感光体の位置は、
常に色ずれのない画像形成が行われるよう最適な位置に
特定されることとなる。この点は、図1〜図5に基づい
て説明した例と場合と同様である。
【0064】図6に示した多色画像形成装置においてハ
ウジングに対して感光体ユニットを着脱可能にした構成
の例として、上記図8の例の他に、図9に示すように、
ロック部材116を使用することもできる。
【0065】図8に示す例では、支持部材46’につい
て、走査ビームの主走査方向上での位置決め手段113
−1と対応する側部には、感光体31’の軸部を回転自
在に支持する軸受部を保持する円筒状の軸受保持部4
6’−1Aだけが設けられ、平坦部46’−1Bは設け
られていない。図9に示す例では、軸受保持部46’−
1Aが凸状の位置決め手段を構成する。軸受保持部4
6’−1Aは凹部113−1Aに嵌合する。この嵌合状
態のもとで、軸受保持部46’−1Aはロック部材11
6のU字状の溝116−1により上からおさえられる。
【0066】これにより位置決め状態が確実に保持され
る。ロック部材116は回転軸116−2を位置決め手
段113−1の穴に挿通された上、止め輪118により
抜け止めされている。これにより、ロック部材116は
回転軸116−2を中心に回動自在に支持される。ま
た、位置決め手段113−1の内側には図示されないピ
ンがあり、このピンとロック部材116との間には緊縮
性のばね117がかけられている。これにより、ロック
部材116は回転軸116−2を中心として溝116−
1が凹部113−1Aにかぶさる向きに付勢されること
となる。この付勢力により軸受保持部46’−1Aは保
持される。図示してないが、位置決め手段113−1と
対をなす位置決め手段113−2についても同様な構成
が設けられている。位置決め手段110−1、110−
2、111−1、111−2、112−1、112−2
についても同様である。
【0067】
【発明の効果】請求項1、請求項2記載の発明では、各
走査ビーム走査線と感光体ユニットの位置、傾きの調整
を行わなくても位置精度を確保でき、色ずれの少ない高
品位な画像出力を得るとともに、感光体ユニットを交換
しても位置精度を容易に確保可能とする多色画像形成装
置の光走査装置を提供することができる。
【0068】請求項3記載の発明では、ハウジングと感
光体ユニットとの間隔、つまり走査ビームの光軸方向位
置決め精度をも確保し各色の画像倍率の差が生じないよ
うにすることで、色ずれの少ない高品位な画像出力を得
る多色画像形成装置の光走査装置を提供することができ
る。
【0069】請求項4記載の発明では、装置構造体の軽
量化や低コスト化をはかるため、樹脂化や薄肉化を行な
うと装置構造体の剛性が低下し、駆動系の振動が光学系
に伝わり光学部品、例えばミラーが振動する等して画質
が劣化するとの問題を引き起こすが、かかる画質劣化の
原因となる振動の伝達を低減してより高品位な画像出力
を得る多色画像形成装置の光走査装置を提供することが
できる。
【0070】請求項5記載の発明では、感光体ユニット
を交換した際、感光体の加工誤差に起因する画像の副走
査位置、傾きのずれをなくす調節を可能とする多色画像
形成装置の光走査装置を提供することができる。
【0071】請求項6記載の発明は、簡単な作業によ
り、色ずれを生じさせることのない感光体ユニット交換
作業を可能とする多色画像形成装置の光走査装置を提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明係る光走査装置の分解斜視図である。
【図2】任意の感光体ユニットを支持部材とともに示し
た斜視図である。
【図3】本発明に係る多色画像形成装置を説明した概略
構成図である。
【図4】本発明に係る光走査装置の平面図である。
【図5】本発明に係る光走査装置における2ビームを出
力するレーザ光源の構成を説明した斜視図である。
【図6】本発明に係る多色画像形成装置の他の例を説明
した概略構成図である。
【図7】図6に示した多色画像形成装置においてハウジ
ングに対して感光体ユニットの支持部材を着脱可能にし
た構成を簡略化して説明した斜視図である。
【図8】図6に示した多色画像形成装置においてハウジ
ングに対して感光体ユニットを着脱可能にした構成を説
明した斜視図である。
【図9】図6に示した多色画像形成装置においてハウジ
ングに対して感光体ユニットを着脱可能にした構成の他
の例を説明した斜視図である。
【符号の説明】
10、101 ハウジング 43、44、45、46、43’、44’、45’、4
6’ 支持部材 43A、43B、44A、44B、45A、45B、4
6A、46B (位置決め手段としての)突起部 43a,43b、44a、44b、45a、45b、4
6a,46b (位置決め手段としての)嵌合穴 46’−1A (位置決め手段としての)軸受保持部 46’−1、110−1、110−2、111−1、1
11−2、112−1、112−2、113−1、11
3−2 位置決め手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光源から出射されるレーザビームを
    走査ビームとして出射する光学手段を1つのハウジング
    に一体的に形成し、前記ハウジングより出射される各走
    査ビームを各々の走査ビームに対応して設けられた複数
    の感光体に各々結像させて複数色の画像を形成する多色
    画像形成装置において、 前記複数の感光体をそれぞれ具備した複数の感光体ユニ
    ットの外装部を構成する支持部材をこれらの各感光体ユ
    ニットに対応させて複数設け、これらの各支持部材およ
    び前記ハウジングにそれぞれ設けた複数の位置決め手段
    を介して前記各支持部材を前記ハウジングに対して個別
    に着脱可能とし、 前記ハウジングに設けた前記各支持部材の位置決めのた
    めの前記複数の位置決め手段は、前記複数の支持部材相
    互の位置関係が定まるように一体的に並設したことを特
    徴とする多色画像形成装置の光走査装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の多色画像形成装置の光走査
    装置において、前記ハウジングに設けた複数の位置決め
    手段は凸部又は凹部からなる嵌合部を以って構成し、前
    記各支持部材に設けた複数の位置決め手段は前記嵌合部
    に嵌合する凹部又は凸部からなる嵌合部を以って構成す
    るとともに、主走査方向にわたって複数個所に設けたこ
    とを特徴とする多色画像形成装置の光走査装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の多色画像形成装置の光走査
    装置において、前記ハウジング側に設けた嵌合部と前記
    支持部材側に設けた嵌合部との嵌合方向を前記走査ビー
    ムの光軸方向に合わせて設定し、かつ、前記ハウジング
    および前記支持部材にはそれぞれ一体的に、前記嵌合方
    向上の位置を規定する当接部を設け、これらの当接部同
    士を押し当てて、前記支持部材を前記ハウジングに位置
    決めしたことを特徴とする多色画像形成装置の光走査装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の多色画像形成装置の光走査
    装置において、前記支持部材を前記ハウジングに位置決
    めしたとき前記当接部同士の押し当て力が弾性力として
    作用するように、前記ハウジングを本体に対して弾性手
    段を介してフロート状に支持したことを特徴とする多色
    画像形成装置の光走査装置。
  5. 【請求項5】請求項2記載の多色画像形成装置の光走査
    装置において、前記支持部材側の嵌合部を前記感光体に
    対して副走査方向に移動調節可能とする移動調節手段を
    設けたことを特徴とする多色画像形成装置の光走査装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の多色画像形成装置の光走査
    装置において、前記ハウジングに設けた前記複数の位置
    決め手段は、前記各走査ビームの前記各感光体に対する
    位置決めを行なうものであることを特徴とする多色画像
    形成装置の光走査装置。
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