JP4922249B2 - 作業車の走行伝動構造 - Google Patents

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Description

本発明は、前輪及び後輪を備えた四輪駆動型式の作業車の走行伝動構造に関する。
作業車の一例である農用トラクタでは、特許文献1に開示されているように、前輪及び後輪に動力を伝達する四輪駆動状態での直進時に、前輪を右又は左に操向操作して旋回を開始すると、前輪への動力を遮断して後輪に動力を伝達する後二輪駆動状態となり、後二輪駆動状態で旋回を行うように構成されたものがある。
これにより、前輪と後輪とが同じ速度で駆動された状態で旋回を行うことにより、操向操作された前輪で作業地を荒らしてしまう状態が避けられる。前述のような旋回が終了して、前輪が直進位置側に操向操作されると、後二輪駆動状態から四輪駆動状態に戻る。
特開平2−274629号公報
作業車の一例である農用トラクタでは、機体の後部にロータリ耕耘装置を昇降自在に支持して耕耘作業を行う場合、一回の耕耘行程が終了して機体が畦際に達すると、ロータリ耕耘装置を地面から上昇操作して、畦際での旋回を行う。畦際での旋回が終了すると、前回の耕耘行程の耕耘跡に機体が隣接するように前輪の操向操作を行って機体の向きを修正し、ロータリ耕耘装置を地面に下降操作して、次の耕耘行程に入る。
前述の状態において特許文献1の構成であると、後二輪駆動状態による畦際での旋回が終了して四輪駆動状態になった後、前回の耕耘行程の耕耘跡に機体が隣接するように前輪の操向操作を行って機体の向きを修正する場合、前輪の操向操作が大きなものになると、前輪と後輪とが同じ速度で駆動された状態で旋回を行うのと同じ状態になることがあり、操向操作された前輪で作業地を荒らしてしまうことがある。
本発明は、作業車の走行伝動構造において、四輪駆動状態での直進時に前輪を右又は左に操向操作して旋回を開始すると、後二輪駆動状態となるように構成した場合、旋回を終了した際に、操向操作された前輪で作業地を荒らしてしまうような状態を避けることを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は作業車の走行伝動構造において次のように構成することにある。
前輪及び後輪に動力を伝達する四輪駆動状態、前輪への動力を遮断して後輪に動力を伝達する後二輪駆動状態を設定可能な伝動切換装置を備える。直進位置から右及び左の設定角度を設定し、前輪の操向角度を検出する操向角度センサーを備える。
前輪の操向角度が直進位置から右又は左の設定角度の範囲内であると、伝動切換装置を四輪駆動状態に操作し、前輪の操向角度が右又は左の設定角度を超えて操向限度側になると、伝動切換装置を後二輪駆動状態に操作する第1制御手段を備える。
前輪の操向角度が右及び左の設定角度を超えて直進位置側になってから設定時間の経過がカウントされると、伝動切換装置を四輪駆動状態に操作する第2制御手段を備える。
(作用)
本発明の第1特徴によると、四輪駆動状態において、旋回を開始すべく前輪が右又は左に操向操作されて、前輪の操向角度が右又は左の設定角度を超えて操向限度側になると、後二輪駆動状態となる。旋回が終了して前輪が直進位置側に操向操作され、前輪の操向角度が右及び左の設定角度を超えて直進位置側になっても、直ぐに四輪駆動状態になることはなく、後二輪駆動状態が維持されて、設定時間の経過後に四輪駆動状態となる。
これにより、旋回が終了した後、設定時間が経過するまでの後二輪駆動状態において、前輪の操向操作を行って機体の向きを修正すればよいのであり、この間において前輪の操向操作が大きなものになっても、操向操作された前輪で作業地を荒らしてしまうようなことはない。
(発明の効果)
本発明の第1特徴によると、作業車の走行伝動構造において、四輪駆動状態での直進時に前輪を右又は左に操向操作して旋回を開始すると、後二輪駆動状態となるように構成した場合、旋回が終了しても設定時間が経過するまでは、後二輪駆動状態が維持されるように構成することにより、操向操作された前輪で作業地を荒らしてしまうような状態を避けることができるようになって、作業車の走行性能を向上させることができた。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の作業車の走行伝動構造において次のように構成することにある。
前輪の操向角度が右及び左の設定角度を超えて直進位置側になってから設定時間が経過するまでに、前輪の操向角度が右又は左の設定角度を超えて操向限度側になると、設定時間の経過のカウントが再び最初から行われるように、第2制御手段を構成する。
(作用)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
前項[I]に記載のように、旋回が終了した後、設定時間が経過するまで後二輪駆動状態が維持される状態において、大きな前輪の操向操作が行われると、機体の向きの修正に手間取ることが考えられ、設定時間が経過するまでに、機体の向きの修正が終了しないことが考えられる。これにより、設定時間が経過するまでの後二輪駆動状態において、前輪の操向操作を行って機体の向きを修正している途中で、設定時間が経過して四輪駆動状態となり、操向操作された前輪で作業地を荒らしてしまうことがある。
本発明の第2特徴によれば、旋回が終了した後、設定時間が経過するまで後二輪駆動状態が維持される状態において、大きな前輪の操向操作が行われると、設定時間の経過のカウントが再び最初から行われるのであり、後二輪駆動状態が維持されて、四輪駆動状態となるタイミングが先に延ばされる。
このように四輪駆動状態となるタイミングが先に延ばされることにより、この間に前輪の操向操作を行って機体の向きを修正することができるのであり、四輪駆動状態となるまでに機体の向きの修正を終了することができる。
(発明の効果)
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、旋回が終了した後、設定時間が経過するまで後二輪駆動状態が維持される状態において、大きな前輪の操向操作が行われて、機体の向きの修正に手間取るようなことになっても、四輪駆動状態となるまでに機体の向きの修正を終了することができるようになって、作業車の走行性能を向上させることができた。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第1又は第2特徴の作業車の走行伝動構造において次のように構成することにある。
設定時間を長短に変更可能な変更手段を備える。
(作用)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
旋回が終了した後、設定時間が経過するまでの後二輪駆動状態において、前輪の操向操作を行って機体の向きを修正する場合、機体の向きの修正にあまり時間を必要としない状態や、前項[II]に記載のような大きな前輪の操向操作は行われないが、機体の向きの修正に時間を要する状態が考えられる。
本発明の第3特徴によると、前述のような各種の状態に応じて設定時間を短くしたり、長くしたりすることができるのであり、設定時間が長すぎて不必要に後二輪駆動状態を維持してしまう状態や、前輪の操向操作を行って機体の向きを修正している途中で、設定時間が経過して四輪駆動状態となってしまう状態を避けることができる。
(発明の効果)
本発明の第3特徴によると、本発明の第1又は第2特徴と同様に前項[I][II]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第3特徴によると、各種の状態に応じて設定時間を短くしたり、長くしたりすることができるようになって、作業車の走行性能を向上させることができた。
[1]
図1に示すように、右及び左の前輪1、右及び左の後輪2で支持された機体の前部にエンジン10が備えられ、機体の後部にミッションケース3が備えられて、作業車の一例である四輪駆動型の農用トラクタが構成されている。
図2に示すように、エンジン10の動力がミッションケース3に伝達されて、ミッションケース3の内部の主変速装置(図示せず)及び副変速装置(図示せず)から、後輪デフ装置4を介して、右及び左の後輪2に伝達される。後輪デフ装置4の直前から分岐した動力が、前輪変速装置5(伝動切換装置に相当)、前輪伝動軸6及び前輪デフ装置7を介して、右及び左の前輪1に伝達される。前輪及び後輪デフ装置4,7はデフロック機能を備えており、前輪及び後輪デフ装置4,7をデフ作動状態及びデフロック状態に任意に操作することができる。
図2及び図4に示すように、油圧多板型式の標準クラッチ8及び増速クラッチ9が並列的に備えられて、前輪変速装置5が構成されており、標準及び増速クラッチ8,9は遮断状態に付勢されて、作動油が供給されることにより伝動状態に操作される。標準クラッチ8に作動油を給排操作する制御弁19、増速クラッチ9に作動油を給排操作する制御弁20が備えられており、制御装置18によって制御弁19,20が操作される。
図2及び図4に示すように、制御弁19により標準クラッチ8を伝動状態に操作し、制御弁20により増速クラッチ9を遮断状態に操作すると、前輪1及び後輪2が略同じ速度で駆動されるように、前輪1及び後輪2に動力が伝達される標準四輪駆動状態(四輪駆動状態に相当)が得られる。
制御弁19により標準クラッチ8を遮断状態に操作し、制御弁20により増速クラッチ9を伝動状態に操作すると、前輪1が後輪2よりも高速で駆動されるように、前輪1及び後輪2に動力が伝達される増速四輪駆動状態が得られる。
制御弁19,20により標準及び増速クラッチ8,9を遮断状態に操作すると、右及び左の前輪1への動力が遮断され(右及び左の前輪1が自由回転状態)、右及び左の後輪2に動力が伝達される後二輪駆動状態が得られる。
[2]
図2,3,4に示すように、右及び左の後輪2を独立に制動作動する右及び左のサイドブレーキ11が備えられ、右及び左のサイドブレーキペダル12が備えられている。右のサイドブレーキ11と右のサイドブレーキペダル12とが、右の操作シリンダ13及び右の連係ロッド14を介して接続されており、左のサイドブレーキ11と左のサイドブレーキペダル12とが、左の操作シリンダ13及び左の連係ロッド14を介して接続されている。
図3及び図4に示すように、右及び左の操作シリンダ13は内装されたバネ15により伸張側に付勢されており、作動油が供給されることで収縮作動する。右及び左のサイドブレーキペダル12を解除位置側に付勢するバネ16、右及び左のサイドブレーキペダル12を解除位置で止めるストッパー17が備えられている。右の操作シリンダ13に作動油を給排操作する制御弁21、左の操作シリンダ13に作動油を給排操作する制御弁22が備えられており、制御装置18によって制御弁21,22が操作される。
これにより、図2,3,4に示すように、右(左)のサイドブレーキペダル12を踏み操作すると、操作シリンダ13及び連係ロッド14を介して右(左)のサイドブレーキ11が制動状態に操作される。右(左)のサイドブレーキペダル12を踏み操作していない状態において、制御弁21,22により操作シリンダ13に作動油を供給して、操作シリンダ13を収縮作動させると、連係ロッド14を介して右(左)のサイドブレーキ11が制動状態に操作されるのであり、制御弁21,22により操作シリンダ13に作動油を排出して、操作シリンダ13を伸張作動させると、連係ロッド14を介して右(左)のサイドブレーキ11が解除状態に操作される。
[3]
図2に示すように、パワーステアリング用の操作シリンダ23が備えられ、右及び左の前輪1のナックルアーム24と操作シリンダ23とに亘って、右及び左のタイロッド25が接続されて、全油圧式のパワーステアリング機構が構成されており、図1に示す操縦ハンドル26の操作により操作シリンダ23が右又は左に作動して、右及び左の前輪1が右又は左に操向操作される。
図4に示すように、右及び左の前輪1に対し、直進位置A1と右及び左の操向限度A3とにおいて、直進位置A1と右の操向限度A3との間に右の設定角度A2が設定され、直進位置A1と左の操向限度A3との間に左の設定角度A2が設定されており、右及び左の設定角度A2は同じ角度に設定されている。ナックルアーム24の基部に、前輪1の操向角度A(直進位置A1から右の操向角度、又は直進位置A1から左の操向角度)を検出する操向角度センサー27が備えられており、操向角度センサー27の検出値が制御装置18に入力されている。
図4に示すように、走行モードスイッチ28が備えられ、走行モードスイッチ28は後二輪駆動位置B1、四輪駆動位置B2及び増速四輪駆動位置B3に人為的に操作自在に構成されて、走行モードスイッチ28の操作位置が制御装置18に入力されている。
図4に示すように、人為的に操作自在な第1旋回スイッチ29(旋回時において、旋回中心側のサイドブレーキ11が自動的に制動状態に操作される状態を設定するためのもの)、及び人為的に操作自在な第2旋回スイッチ30(旋回時において、後二輪駆動状態を得るためのもの)が備えられて、第1及び第2旋回スイッチ29,30の操作位置が制御装置18に入力されている。後述する設定時間T1を長短に変更することができるダイヤル操作式の設定スイッチ31(変更手段に相当)が備えられて、設定スイッチ31の操作位置が制御装置18に入力されている。
[4]
次に、走行モードスイッチ28を後二輪駆動位置B1に操作した状態について、図5及び図6に基づいて説明する。
走行モードスイッチ28が後二輪駆動位置B1に操作されていると、操向角度センサー27の検出値、走行モードスイッチ28、第1及び第2旋回スイッチ29,30の操作位置に基づいて、以下のように制御装置18により制御弁19〜22が操作され、前輪変速装置5、右及び左のサイドブレーキ11が操作される。
前輪1の操向角度Aが検出されて(ステップS1)、前輪1の操向角度Aが直進位置A1から右及び左の設定角度A2の範囲内であると(ステップS2)(直進状態及び機体の向きを少し変える状態)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作された状態で(ステップS3)、前輪変速装置5が後二輪駆動状態に操作される(ステップS4,S12,S13)。
次に、前輪1の操向角度Aが検出されて(ステップS1)、前輪1の操向角度Aが右又は左の設定角度A2を超えて右又は左の操向限度A3側になり(ステップS2)、旋回状態になっても、前輪変速装置5は後二輪駆動状態に維持される(ステップS21,S23)。
旋回状態において、第1旋回スイッチ29がON位置に操作されていると(ステップS26)、旋回中心側のサイドブレーキ11が自動的に制動状態に操作されるのであり(ステップS27)、旋回半径を小さなものにすることができる。この場合に、第1旋回スイッチ29をOFF位置に操作すると(ステップS26)、直ちにステップS28に移行して、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作される。
旋回状態において、第1旋回スイッチ29がOFF位置に操作されていると(ステップS26)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に維持される(ステップS28)。この状態において、旋回半径を小さくする必要が生じた場合には、旋回中心側のサイドブレーキペダル12を踏み操作して、旋回中心側のサイドブレーキ11を制動状態に操作すればよい。又、第1旋回スイッチ29をON位置に操作すると(ステップS26)、直ちにステップS27に移行して、旋回中心側のサイドブレーキ11が自動的に制動状態に操作される。
次に、前輪1の操向角度Aが右及び左の設定角度A2を超えて直進位置A1側になって(ステップS1,S2)、直進状態及び機体の向きを少し変える状態に戻っても、前輪変速装置5は後二輪駆動状態に維持されるのであり(ステップS4,S5,S12,S13)、第1旋回スイッチ29がON位置に操作されている場合には(ステップS26,S27)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作される(ステップS3)。
[5]
次に、走行モードスイッチ28を標準四輪駆動位置B2に操作した状態の前半について図5及び図6に基づいて説明する。
走行モードスイッチ28が標準四輪駆動位置B2に操作されていると、操向角度センサー27の検出値、走行モードスイッチ28、第1及び第2旋回スイッチ29,30の操作位置に基づいて、以下のように制御装置18により制御弁19〜22が操作され、前輪変速装置5、右及び左のサイドブレーキ11が操作される。
前輪1の操向角度Aが検出されて(ステップS1)、前輪1の操向角度Aが直進位置A1から右及び左の設定角度A2の範囲内であると(ステップS2)(直進状態及び機体の向きを少し変える状態)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作された状態で(ステップS3)、前輪変速装置5が標準四輪駆動状態に操作される(ステップS4,S12,S14)(第1制御手段に相当)。
次に、前輪1の操向角度Aが検出されて(ステップS1)、前輪1の操向角度Aが右又は左の設定角度A2を超えて右又は左の操向限度A3側になり(ステップS2)、旋回状態になった場合、第2旋回スイッチ30がOFF位置に操作されていると、前輪変速装置5は標準四輪駆動状態に維持される(ステップS21,S22,S24)。第2旋回スイッチ30がON位置に操作されていると、前輪変速装置5は後二輪駆動状態に操作される(ステップS22,S23)(第1制御手段に相当)。
旋回状態において、第2旋回スイッチ30をOFF位置からON位置に操作すると(ステップS22)、直ちにステップS23に移行して、前輪変速装置5が後二輪駆動状態に操作される(第1制御手段に相当)。第2旋回スイッチ30をON位置からOFF位置に操作すると(ステップS22)、直ちにステップS24に移行して、前輪変速装置5が標準四輪駆動状態に操作される。
旋回状態において、第1旋回スイッチ29がON位置に操作されていると(ステップS26)、旋回中心側のサイドブレーキ11が自動的に制動状態に操作されるのであり(ステップS27)、旋回半径を小さなものにすることができる。この場合に、第1旋回スイッチ29をOFF位置に操作すると(ステップS26)、直ちにステップS28に移行して、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作される。
旋回状態において、第1旋回スイッチ29がOFF位置に操作されていると(ステップS26)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に維持される(ステップS28)。この状態において、旋回半径を小さくする必要が生じた場合には、旋回中心側のサイドブレーキペダル12を踏み操作して、旋回中心側のサイドブレーキ11を制動状態に操作すればよい。第1旋回スイッチ29をON位置に操作すると(ステップS26)、直ちにステップS27に移行して、旋回中心側のサイドブレーキ11が自動的に制動状態に操作される。
[6]
次に、走行モードスイッチ28を標準四輪駆動位置B2に操作した状態の後半について図5及び図6に基づいて説明する。
前項[5]に記載のようにして旋回状態となった後、前輪1の操向角度Aが右及び左の設定角度A2を超えて直進位置A1側になって(ステップS1,S2)、直進状態及び機体の向きを少し変える状態に戻ると、第1旋回スイッチ29がON位置に操作されている場合には(ステップS26,S27)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作され(ステップS3)、第2旋回スイッチ30がOFF位置に操作されていると(ステップS4,S5,S6)、ステップS6からステップS12に移行して、前輪変速装置5が標準四輪駆動状態に維持される(ステップS14)。
前項[5]に記載のようにして旋回状態となった後、前輪1の操向角度Aが右及び左の設定角度A2を超えて直進位置A1側になって(ステップS1,S2)、直進状態及び機体の向きを少し変える状態に戻ると、第1旋回スイッチ29がON位置に操作されている場合には(ステップS26,S27)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作され(ステップS3)、第2旋回スイッチ30がON位置に操作されていると(ステップS6)、ステップS7に移行する。
ステップS7に移行すると、前輪変速装置5が後二輪駆動状態に維持された状態で、カウント時間Tが「0」に設定されて(ステップS7)、カウント時間Tの積算が開始されるのであり(ステップS8)、カウント時間Tが設定時間T1に達するまで(ステップS11)、前輪変速装置5が後二輪駆動状態に維持される(第2制御手段に相当)。
このように、前輪変速装置5が後二輪駆動状態に維持される間において、右及び左の前輪1の操向操作を行って機体の向きを修正する。カウント時間Tが設定時間T1に達すると(ステップS11)、前輪変速装置5が標準四輪駆動状態に操作される(ステップS12,S14)(第2制御手段に相当)。この場合、設定スイッチ31を操作することにより、設定時間T1を少し長めに設定したり、少し短めに設定したりすることができる。
ステップS7〜S11において、右及び左の前輪1の操向操作を行って機体の向きを修正する場合、前輪1の操向角度Aが右又は左の設定角度A2を超えて右及び左の操向限度A3側になると(ステップS9,S10)、ステップS7に移行して、カウント時間Tが「0」に設定される。これにより、カウント時間Tの積算が再び最初から行われる状態となって、前輪変速装置5が後二輪駆動状態が維持されて、前輪変速装置5が標準四輪駆動状態に操作されるタイミングが先に延ばされる(第2制御手段に相当)。
[7]
次に、走行モードスイッチ28を増速四輪駆動位置B3に操作した状態について、図5及び図6に基づいて説明する。
走行モードスイッチ28が増速四輪駆動位置B3に操作されていると、操向角度センサー27の検出値、走行モードスイッチ28、第1及び第2旋回スイッチ29,30の操作位置に基づいて、以下のように制御装置18により制御弁19〜22が操作され、前輪変速装置5、右及び左のサイドブレーキ11が操作される。
前輪1の操向角度Aが検出されて(ステップS1)、前輪1の操向角度Aが直進位置A1から右及び左の設定角度A2の範囲内であると(ステップS2)(直進状態及び機体の向きを少し変える状態)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作された状態で(ステップS3)、前輪変速装置5が標準四輪駆動状態に操作される(ステップS4,S12,S14)。
次に、前輪1の操向角度Aが検出されて(ステップS1)、前輪1の操向角度Aが右又は左の設定角度A2を超えて右又は左の操向限度A3側になり(ステップS2)、旋回状態になると、前輪変速装置5が増速四輪駆動状態に操作される(ステップS21,S25)。これにより、右及び左の後輪2よりも高速で駆動される右及び左の前輪1により、機体が前輪1の操向方向に引っ張られる状態となり、作業地の荒れを抑えながら小さな旋回半径での旋回が行われる。
旋回状態において、第1旋回スイッチ29がON位置に操作されていると(ステップS26)、旋回中心側のサイドブレーキ11が自動的に制動状態に操作されるのであり(ステップS27)、旋回半径をさらに小さなものにすることができる。この場合、第1旋回スイッチ29をOFF位置に操作すると(ステップS26)、直ちにステップS28に移行して、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作される。
旋回状態において、第1旋回スイッチ29がOFF位置に操作されていると(ステップS26)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に維持される(ステップS28)。この状態において、旋回半径をさらに小さくする必要が生じた場合には、旋回中心側のサイドブレーキペダル12を踏み操作して、旋回中心側のサイドブレーキ11を制動状態に操作すればよい。第1旋回スイッチ29をON位置に操作すると(ステップS26)、直ちにステップS27に移行して、旋回中心側のサイドブレーキ11が自動的に制動状態に操作される。
次に、前輪1の操向角度Aが右及び左の設定角度A2を超えて直進位置A1側になって(ステップS1,S2)、直進状態及び機体の向きを少し変える状態に戻ると、第1旋回スイッチ29がON位置に操作されている場合には(ステップS26,S27)、右及び左のサイドブレーキ11が解除状態に操作されるのであり(ステップS3)、ステップS5からステップS12に移行して、前輪変速装置5が標準四輪駆動状態に操作される(ステップS14)。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態]では、図5のステップS5,S6に示すように、走行モードスイッチ28が標準四輪駆動位置B2に操作され、且つ第2旋回スイッチ30がON位置に操作されている状態において、ステップS7〜S11に移行するように構成されている。
この構成において、走行モードスイッチ28が標準四輪駆動位置B2に操作され、且つ第2旋回スイッチ30がON位置に操作されている状態、並びに、走行モードスイッチ28が増速四輪駆動位置B3に操作され、且つ第2旋回スイッチ30がON位置に操作されている状態の両方の状態において、ステップS7〜S11に移行するように構成してもよい。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための最良の形態][発明の実施の第1別形態]において、増速四輪駆動状態を廃止し、後二輪駆動状態及び標準四輪駆動状態の2状態を備えたものに構成してもよい。
農用トラクタの全体側面図 走行系の伝動構造を示す概略図 右及び左のサイドブレーキペダル、右及び左のサイドブレーキ、右及び左の操作シリンダ、右及び左の連係ロッドの構成を示す図 前輪変速装置、右及び左の操作シリンダ(右及び左のサイドブレーキ)、操向角度センサー、走行モードスイッチ、第1及び第2旋回スイッチ、設定スイッチの関係を示す図 走行モードスイッチを後二輪駆動位置、四輪駆動位置及び増速四輪駆動位置に操作した状態での前輪変速装置、右及び左の操作シリンダ(右及び左のサイドブレーキ)の操作の流れを示す図 走行モードスイッチを後二輪駆動位置、四輪駆動位置及び増速四輪駆動位置に操作した状態での前輪変速装置、右及び左の操作シリンダ(右及び左のサイドブレーキ)の操作の流れを示す図
符号の説明
1 前輪
2 後輪
5 伝動切換装置
27 操向角度センサー
31 変更手段
A 前輪の操向角度
A1 直進位置
A2 右及び左の設定角度
A3 操向限度
T1 設定時間

Claims (3)

  1. 前輪及び後輪に動力を伝達する四輪駆動状態、前輪への動力を遮断して後輪に動力を伝達する後二輪駆動状態を設定可能な伝動切換装置を備えて、
    直進位置から右及び左の設定角度を設定し、前輪の操向角度を検出する操向角度センサーを備えて、
    前輪の操向角度が直進位置から右又は左の設定角度の範囲内であると、前記伝動切換装置を四輪駆動状態に操作し、前輪の操向角度が右又は左の設定角度を超えて操向限度側になると、前記伝動切換装置を後二輪駆動状態に操作する第1制御手段を備え、
    前輪の操向角度が右及び左の設定角度を超えて直進位置側になってから設定時間の経過がカウントされると、前記伝動切換装置を四輪駆動状態に操作する第2制御手段を備えてある作業車の走行伝動構造。
  2. 前輪の操向角度が右及び左の設定角度を超えて直進位置側になってから設定時間が経過するまでに、前輪の操向角度が右又は左の設定角度を超えて操向限度側になると、設定時間の経過のカウントが再び最初から行われるように、前記第2制御手段を構成してある請求項1に記載の作業車の走行伝動構造。
  3. 前記設定時間を長短に変更可能な変更手段を備えてある請求項1又は2に記載の作業車の走行伝動構造。
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