JP4918026B2 - 画像符号化装置、画像符号化方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体 - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、画像符号化装置、画像復号装置、画像符号化方法、画像復号方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体に関する。
デジタルカメラやスキャナの精度の向上により、高精細な静止画像を取り扱う要求が増加し、それに伴って高精細静止画像の取り扱いを容易にするための画像圧縮伸張技術に求められる機能が多様化している。高精細静止画像の画像圧縮伸張アルゴリズムとしては、JPEG(Joint Photographic Experts Group、ISO/IEC10918−1等)が現在最も多く使われているが、近年離散ウェーブレット変換(以下、「DWT」という。)を周波数変換に用いた画像圧縮伸張アルゴリズムが増加している。代表例としてJPEG2000符号化方式(ISO/IEC15444−1等)が挙げられる。
JPEG2000符号化方式(以下、「JPEG2000」という。)の特徴の一つとして、解像度のスケーラビリティがある。解像度のスケーラビリティは、対象となる画像を所望の画像サイズに変換して閲覧したい場合に用いられる。例えば、表示対象となる高精細静止画像の画像サイズは、デジタルカメラやスキャナの信号読み取り時の精度(ドットピッチ)および大きさで決まる。そして、所定の静止画像フォーマットに即したデータに変換されると、画像サイズはそのデータに対して変換処理を行わない限り一定である。しかしながら、この画像を閲覧するときには表示したい閲覧サイズ、すなわち、閲覧時の解像度はまちまちである。例えばデジタルカメラに付随の液晶モニタの解像度と、保存したデータをパーソナルコンピュータで表示するときの解像度とは大きく異なる。
JPEGのような解像度スケーラビリティを持たない方式で符号化された画像データを所望のサイズで表示する場合には、一度符号全体に対して復号処理を行い、画素データ、すなわち、ビットマップに展開した上で拡大、縮小の処理を行う必要がある。
そこで、例えば、特開2003−189093号公報(特許文献1)には、文字エッジと写真領域中にある被写体の輪郭エッジとを適正に判別し、それぞれの領域に適正な処理を行うことで、出力画像を高品位とする画像処理装置等の技術が開示されている。
しかし、JPEG2000によって符号化された符号データを縮小表示する場合は、符号データの一部分のみに対して復号処理を行い、ビットマップを生成することができる。つまり復号処理に必要なメモリを小さくすることができ、復号処理にかかる処理時間も短くすることができる。このように、符号データの一部に対して復号処理をおこなって、原画像より解像度の低い復号画像を得るデコードを、「縮小デコード」と呼ぶことにする。
ところで、高精細画像が白黒画像であった場合や、文字の領域を背景領域とは別に単色のデータとして保存したい場合には、2値画像の原画像を符号化することが多い。なぜなら多値のデータと比べて、2値のデータは一つの画素を表現するために必要なビット数が少なくなり符号化対象となるデータ総量の節約につながるからである。
特開2003−189093号公報
しかしながら、2値画像を周波数変換した後にその係数データを符号化して符号データを生成し、その符号データを縮小デコードして画素データに戻した場合に、細い線が途切れてしまうという不具合が発生する。これは、符号データを生成するプロセスの中の周波数変換に起因する。例えば、JPEG2000においては、2値画像をロスレス符号化する場合のウェーブレット変換の際に、ウェーブレット係数を整数にするための丸め処理を行い、その後、画素が2の間隔、すなわち、1画素おきにダウンサンプリングされる。したがって、連続した画素値が続く領域は問題ないが、白値に黒細線が存在する領域等は画素値の連続する数が少ないため、上記の丸め処理とダウンサンプリングとで黒い画素が残らず白画素のみになってしまうからである。上記特許文献1では、このような不具合について、考慮されていない。
この不具合は、解像度スケーラビリティを有しない符号化方式、例えば、JPEGやGIF等により符号化された符号データを復号し、後に最近傍点(「ニアレストネイバー」ともいう。)で縮小表示した際にも生じる。そこで、この細線が途切れてしまう現象を抑制するために、原画像を用いて、線形補間(「バイリニア」ともいう。)、3次補間(「バイキュービック」ともいう。)等のアルゴリズムを用いたスムージング処理によって細線の途切れの補正をすることができる。
しかしながら、JPEG2000によって生成された符号データでは、縮小デコードの際に原画像に対応する画像サイズのデータの全てを用いてスムージング処理を行うと、表示する解像度より高い解像度の符号データを復号しなくてはならず、縮小デコードのメリットが減じてしまう。
本発明は、上記の点に鑑みて、これらの問題を解消するために発明されたものであり、周波数変換によって生成される係数データに対する丸め処理が行われる変換処理を行う際に生じ易い細線の途切れや消滅を減じ、高品質な縮小画像を容易に得られる符号データを生成する画像符号化装置、画像符号化方法、その符号データを復号する画像復号装置、画像復号方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の画像符号化装置は次の如き構成を採用した。
本発明の画像符号化装置は、画像を構成する画素データ毎に最下位ビット側にビットを付加することにより前記画素データのダイナミックレンジを増加させるダイナミックレンジ制御手段と、前記ダイナミックレンジ制御手段によってダイナミックレンジを増加された画素データからなる画像を周波数変換して低域成分と高域成分とからなる係数データを生成する周波数変換手段と、前記周波数変換手段によって生成された係数データを符号化する符号化手段と、を有する構成とすることができる。
これにより、周波数変換によって生成される係数データに対する丸め処理が行われる変換処理を行う際に生じ易い細線の途切れや消滅を減じ、高品質な縮小画像を容易に得られる符号データを生成する画像符号化装置を提供することができる。
なお、上記課題を解決するため、本発明は、さらに、上記画像符号化装置が備える各手段の機能を実行させる画像符号化方法、上記画像符号化装置によって生成される符号データを復号する画像復号装置、その画像復号装置が備える各手段の機能を実行させる画像復号方法、上記画像符号化方法若しくは上記画像復号方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム、又は、そのコンピュータプログラムを格納した情報記録媒体としてもよい。
本発明の画像符号化装置、画像符号化方法、画像復号装置、画像復号方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体によれば、周波数変換によって生成される係数データに対する丸め処理が行われる変換処理を行う際に生じ易い細線の途切れや消滅を減じ、高品質な縮小画像が得られる符号データを生成する画像符号化装置、画像符号化方法、その符号データを復号する画像復号装置、画像復号方法、上記画像符号化方法若しくは上記画像復号方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラム、及び、情報記録媒体を提供することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
〔本発明の実施の形態〕
図1は、本実施形態によって解決する課題を説明する図である。図1(a)は、本実施形態の画像符号化装置によって符号化される画像の例である。本実施の形態では、符号化される画像を「原画像」、符号化されて生成するデータを「符号データ」、符号データが復号されて得られる画像を「復号画像」という。
図1(a)の原画像は、例えば、2値の画素データからなる画像である。図1(b)は、図1(a)の原画像に対し、周波数変換を含む符号化処理を行って生成された符号データのうち、低解像度の復号画像に対応する符号データを復号して得られる画像である。図1(b)の画像では、黒線部分が欠ける「細線欠け」が生じている。
そこで、このような細線欠けを解決するために、2値の原画像のデータを多値のデータに変換して画像符号化装置に入力する方法がある。例えば0及び1の何れか一の値を有する1bitの画素データを、0及び255の何れか一の値を有する8bitの画素データに変換し、8bitのデータとして符号化を行うと、係数データの空間では1bitでは表現されない中間の値をとることができる。これにより、縮小デコードした場合に、表示される画像は多値のグレー画像となるが、細線の途切れを中間の値で再現することができる。
しかし、この方法では、本来2値画像である原画像のデータを、例えば256値の多値に拡張しているため、生成される符号データの符号量が増加し、復号の処理に要するリソース等も大幅に増大してしまう。さらに、ウェーブレット変換のように階層的に周波数変換を繰り返す場合には、階層を重ねていくと、一意的な256値などの値では細線の途切れが発生してしまうことになる。
そこで、本実施の形態では、例えば、ウェーブレット変換等などの周波数変換の階層の数に応じて、2値の原画像のデータを、階層の数に応じた多値のデータに変換してから処理する。本実施の形態では、また例えば、各階層における低域成分の係数データの出力値のダイナミックレンジを増加して次の階層の処理を行う。本実施の形態では、また例えば、背景となる画素値を指定しその背景画素値が1であった場合には画像中の画素値を反転させてから符号化処理を行う。
本実施の形態では、また例えば、原画像のダイナミックレンジと周波数変換の階層の数とに応じて、原画像の画素データのダイナミックレンジを増加させる。例えば、2値ではなく、4値又は16値等の画素データの場合であっても、周波数変換のフィルタの種類と階層の数とによって、細線欠けは生じる。そこで、本実施の形態では、このような256値より少ない階調の画素データ、又は、256値以上の階調の画素データにおいても、周波数変換の階層の数に応じてダイナミックレンジを制御する。
(JPEG2000への適用)
本実施の形態では、周波数変換処理として、例えば、JPEG2000におけるウェーブレット変換処理を行う。JPEG2000におけるウェーブレット変換処理のうち、5/3フィルタを用いる例について、以下、説明する。5/3フィルタを用いるウェーブレット変換は、可逆変換であり、水平方向と垂直方向とに、それぞれ1次元の可逆離散ウェーブレット変換が行われる。ウェーブレット変換の演算には、例えば、離散ウェーブレット変換後のダウンサンプリングを考慮して計算を省いたリフティング演算が用いられる。リフティング演算は次の式(1)及び式(2)で与えられる。なお、リフティングを用いない場合にも得られる結果は同じである。
(1)高域通過フィルタ出力を2:1ダウンサンプリングした信号
Figure 0004918026
(2)低域通過フィルタ出力を2:1ダウンサンプリングした信号
Figure 0004918026
但し、Xextは、タイル境界の外の画素を参照する際に不連続性を抑えて滑らかにするために1次元入力信号をミラーリングにより拡張した拡張後の信号であり、nは画素データ又は係数データの位置を表す整数である。
式(1)により、高域通過フィルタ出力をダウンサンプリングした出力が求められ、その出力を用いる式(2)により、低域フィルタ出力をダウンサンプリングした出力が求められる。
図2は、2値画像の例を説明する図である。ここで、例えば図2にあるように細線が画素値1の画素で作られていた場合、奇数座標値の画素は低域成分には残らず消えてしまうが、偶数座標値上に存在した細線の画素は低域成分に残る。
そこで、この影響をなくすために出力のダイナミックレンジを増加させることを考える。この増加として例えば1ビット分増加させると、消えてなくなってしまう成分に対しても計算値としての値は残る。この成分の縮小画像を表示させる際には、そのダイナミックレンジを増加させたときの値を用いて閾値処理、例えば3ビットのときの値5を7に繰り上げる、等の予め定められるルールを用い、白黒に変換させて表示してもよい。
次に入力データ値を反転処理したときの影響を示す。上記計算で、二値のまま計算するとき、図3にあるように細線が画素値0の画素によって作られていた場合、同じく奇数座標値の細線が消えてしまう上に、偶数座標値の細線も低域成分から消えてしまう。
これは、式(1)の非対称性による。説明を簡単にするため細線が偶数座標値上に来る場合のみを考慮する。式(1)で求まる高域成分は入力信号の予測残差になっているため変化の無い信号部分では0になる。なお、変化のない信号部分とは、同値の画素が続く部分である。ここで画素値が0の細線の場合は隣接する位置の高域成分が1になるため、低域成分が0になる。一方、画素値が1の細線の場合は隣接する位置の高域成分が0になるため、低域成分が1になる。つまり、画素値が0の細線の場合は高域成分に情報を残すため低域成分に情報が残らず、画素値が1の細線の場合は高域成分に情報が残らず低域成分に情報が残る。
これを利用すると、縮小デコードした際に細線の情報をより多く表示させようと考えれば、より多くの情報が低域成分に残せる画素値である1を細線にあて、背景の画素値に0をあてた方が良いことが分かる。この特性は5/3フィルタを用いた離散ウェーブレット変換に特有のものである。
(本実施形態によって増加されるダイナミックレンジの説明)
図4は、本実施形態によって増加されるダイナミックレンジを説明する図である。図4(a)は、原画像を表す。原画像の画素データの最下位ビットのさらに下に、1ビットを付加することにより、画素データのダイナミックレンジが増加する。付加するビットは、例えば、最下位ビットと同値でもよく、予め所定の値が定められていてもよい。
図4(b)は、ダイナミックレンジが増加した原画像に対して、周波数変換を行って得られた係数データを説明する図である。図4(b)では、2次元の周波数変換により、LL成分、HL成分、LH成分、HH成分の4つの成分が生成されている。図4(b)の各成分は、原画像に対して一の周波数変換を行って得られた係数データであるので、レベル1の係数データという。
図4(c)は、図4(b)のLL成分に対して、さらに、周波数変換を行って得られた係数データを説明する図である。図4(c)のうち、数字2が付された成分が、2回目の周波数変換によって得られた係数データであり、レベル2の係数データという。レベル2の各成分は、レベル1のLL成分に対し、さらに、最下位ビットのさらに下に1ビットが付加されることにより、ダイナミックレンジが増加されている。これにより、丸め処理を伴う周波数変換を行う毎に、丸め処理による情報の欠落を減ずることができる。
図4(d)は、レベル2の係数データが、レベル1の係数データに対して増加されたビット数を説明する図である。一の周波数変換において、LL成分は、水平方向と垂直方向との2回のローパスフィルタ処理が行われる。一方、LH成分とHL成分とは、水平方向又は垂直方向の何れか1回のローパスフィルタ処理が行われる。そのため、LL成分は2ビット、HL成分とLH成分とは1ビットずつ、ダイナミックレンジが増加される。
(本実施形態の画像符号化装置及び画像復号装置の機能構成の例)
図5は、本実施形態の画像符号化装置及び画像復号装置の機能構成の例を説明する図である。図5の画像符号化装置100は、例えば、ダイナミックレンジ制御手段110、周波数変換手段120、符号化手段130、及び、ビット反転手段140を有する。
ダイナミックレンジ制御手段110は、画像符号化装置100によって符号化される画像の画素データのダイナミックレンジを増加させる。これにより、周波数変換の際に丸め処理が行われる場合でも、原画像に含まれる情報が、係数データから消失されることを軽減することができる。ダイナミックレンジ制御手段110は、低域成分を取得する際に用いられる画素データのダイナミックレンジを増加させる。
ダイナミックレンジ制御手段110は、またさらに、生成される係数データに対して周波数変換処理が再帰的に行われる場合には、その階層毎に、低域成分を取得する際に用いられる係数データのダイナミックレンジを増加させてもよい。ダイナミックレンジ制御手段110は、また例えば、生成される係数データに対して周波数変換処理が再帰的に行われる場合に、その階層の数に基づいて、画素データのダイナミックレンジを増加させてもよい。
ダイナミックレンジ制御手段110は、例えば、画素データ及び係数データの最下位ビットのさらに下に、ビットを付加することにより、画素データ及び係数データのダイナミックレンジを増加させる。
周波数変換手段120は、入力される画像に対して周波数変換を行い、高域成分と低域成分とからなる係数データを生成する。周波数変換手段120が行う周波数変換処理は、丸め処理を含む。このため、周波数変換処理を行う画像の画素データのビット長が少ない場合には、丸め処理による情報の欠落が、復号画像の品質に大きく関わることとなる。
周波数変換手段120は、さらに、係数データに対して再帰的に周波数変換を行うことにより、低域成分と高域成分とが階層的に構成される係数データを生成してよい。周波数変換手段120は、低域成分に対してのみ、再帰的に周波数変換を行ってよい。
周波数変換手段120は、またさらに、画像及び係数データに対する一の周波数変換において、水平方向及び垂直方向の2次元周波数変換を行う。これにより、水平方向低域垂直方向低域成分(以下、「LL成分」と言う。)、水平方向低域垂直方向高域成分(以下、「HL成分」と言う。)、水平方向高域垂直方向低域成分(以下、「LH成分」と言う。)、及び、水平方向高域垂直方向高域成分(以下、「HH成分」と言う。)の4つの成分を生成してよい。
なお、周波数変換手段120が、2次元周波数変換を行う際に、再帰的に周波数変換を行う対象は、LL成分のみでもよく、LL成分、HL成分、LH成分、及び、HH成分の4つの成分に対して再帰的に周波数変換を行ってもよい。周波数変換手段120が行う周波数変換は、例えば、ウェーブレット変換であり、再帰的な周波数変換は、例えば、オクターブ分割によって実現されてよい。
符号化手段130は、周波数変換手段120によって生成された係数データに対し、符号化を行う。符号化手段130は、例えば、エントロピ符号化を行うことにより、係数データのデータ量を削減する。符号化手段130は、またさらに、生成した符号を含む、符号データを生成する。符号データは、所定のデータフォーマットにしたがってよい。
符号データは、例えば、複数のパケットから構成され、パケット毎にヘッダとデータ本体とを有してよい。周波数変換が再帰的に行われた場合には、各パケットは、周波数変換における何れか一の階層の、何れか一の成分の符号を含んで構成される。これにより、画像復号装置200が、原画像より解像度の低い復号画像を取得する場合には、その解像度の復号画像を得るのに必要な階層のパケットを選択して復号すればよく、全符号データを復号した後に解像度を減ずるよりも、処理を簡易にすることができる。なお、所定のデータフォーマットとは、例えば、JPEG2000によるコードストリームのフォーマットである。
ビット反転手段140は、画素データ毎、又は、係数データ毎に、ビット反転を行う。ビット反転手段140は、画素ビット反転手段141と係数ビット反転手段143とを有する。画素ビット反転手段141は、画像符号化装置100が符号化する画像の画素データをビット反転させる。一方、係数ビット反転手段143は、周波数変換手段120によって生成された係数データに対し、ビット反転を行う。
低域成分と高域成分とを生成する周波数変換において、丸め処理を行うと、低域成分又は高域成分の情報が、係数データから欠落することがある。そこで、ビット反転手段140によってビット反転を行うことにより、欠落し易い側の情報を、欠落しにくい側のビットに置き換えることができる。
画像復号装置200は、例えば、画像符号化装置100によって生成された符号データを復号する。画像復号装置200は、例えば、ダイナミックレンジ制御手段210、逆周波数変換手段220、復号手段230、及び、ビット反転手段240を有する。
復号手段230は、符号データを、その符号データのデータフォーマットにしたがって解析し、符号データに含まれている符号を復号することにより、係数データを取得する。復号手段230は、例えば、エントロピ符号を復号して係数データを取得する。
復号手段230は、また例えば、符号データが複数のパケットから構成される場合に、原画像より解像度の低い復号画像を再生する場合には、その解像度に対応するパケットを選択して復号する。これにより、全符号データを復号した後に解像度を減ずるよりも、処理を簡易にすることができる。
逆周波数変換手段220は、復号手段230によって復号された係数データに対し、周波数変換の逆変換を行う。これにより、画素データを取得することができる。なお、係数データが階層的に構成され、さらに、復号する画像の解像度が原画像の解像度より低い場合には、逆周波数変換手段220は、復号画像の解像度に対応する階層までの逆変換処理を行って、その階層のLL成分を復号画像とする。これにより、全階層の逆周波数変換を行うよりも、処理を簡易にすることができる。
ダイナミックレンジ制御手段210は、逆周波数変換手段220によって処理された係数データ又は画素データに対し、最下位ビット側のビットを削減することにより、ダイナミックレンジを制御する。ダイナミックレンジ制御手段210は、符号データが生成される際に付加されたビットに対応するビットを削減する。
例えば、一の周波数変換処理が行われる毎にビットが付加された場合には、ダイナミックレンジ制御手段210は、一の逆周波数変換処理が行われる毎に、付加された分のビットを削減する。また例えば、画素データに対して、周波数変換処理の回数等に基づくビットが予め付加された後に、周波数変換処理が行われた場合には、ダイナミックレンジ制御手段210は、復号画像を構成する画素データから、付加された分のビットを削減する。また例えば、縮小デコードの場合には、復号画像を構成する画素データから、復号画像を得るのに必要な階層に対応する分のビットを削減するとよい。
ビット反転手段240は、逆周波数変換手段220によって変換処理される係数データ、逆周波数変換手段220によって変換処理された係数データ、及び/又は、逆周波数変換手段220によって取得された画素データに対し、データ毎にビット反転を行う。
ビット反転手段240は、例えば、画素ビット反転手段241と係数ビット反転手段243とを有する。画素ビット反転手段241は、逆周波数変換手段220によって取得された画素データ毎に、ビット反転を行う。係数ビット反転手段243は、逆周波数変換手段220によって取得された係数データ毎に、ビット反転を行う。
(符号データを生成する処理の例(その1))
図6は、符号データを生成する処理の例を説明するフロー図である。
図6のステップS101では、画像符号化装置100に対し、画像のデータが入力される。ここでは、2値の画像データ、又は、多値の画像データが入力される。ステップS101に続いてステップS102に進み、周波数変換処理が、所定の階層分終了したか否かの判断がなされる。例えばウェーブレット変換処理を複数回繰り返し処理する際に、所定の回数だけウェーブレット変換処理がなされたかを判断する。所定の段数が終了している場合には、ステップS105に進み、所定の段数が終了していない場合には、ステップS103に進む。
ステップS102に続くステップS103では、ダイナミックレンジ制御手段110により、低域成分を生成する画素データに対し、ビットが付加されることにより、ダイナミックレンジが増加される。ここでは、次の周波数変換処理に対応したダイナミックレンジの増加処理を行う。この処理により、例えば、LL画像の細線化処理による計算値丸めの影響を吸収することができ、縮小デコードの際の細線欠け等の画像の劣化を低減することができる。
ステップS103に続いてステップS104に進み、周波数変換手段120が、画素データ又は係数データに対して2次元の周波数変換処理を行って、低域成分及び高域成分を生成する。より詳細には、LL成分、HL成分、LH成分、及び、HH成分の4つの成分が生成される。例えば、JPEG2000による5/3フィルタを用いた可逆符号化が行われる。ステップS104の後、ステップS102に戻って処理を繰り返す。
一方、ステップS102に続くステップS105では、ステップS104で取得された係数データの符号化処理が行われ、符号データが生成される。例えば、JPEG2000標準に規定された符号データが生成される。JPEG2000標準に規定された符号データとは、例えば、JPCフォーマットである。
(符号データを生成する処理の例(その2))
図7は、符号データを生成する処理の例を説明するフロー図であって、図6とは異なる例を説明する図である。図7では、図6のステップS103及びステップS104に対応するステップであるステップS203が、図6と異なっており、他の処理は同一であるので、他のステップについては、ここでは説明を省略する。
図6のステップS103及びステップS104では、係数データ又は画素データを周波数変換する際に、周波数変換の入力側でダイナミックレンジを増加させる。一方、ステップS203では、係数データを生成する周波数変換処理の出力側でダイナミックレンジを増加させる。
(符号データを生成する処理の例(その3))
図8は、符号データを生成する処理の例を説明するフロー図であって、図6及び図7とは異なる例を説明する図である。図8では、図7のステップS203に対応するステップS303が、図7と異なっており、他の処理は同一であるので、他のステップについては、ここでは説明を省略する。
図8のステップS303では、係数データを生成する周波数変換処理の出力側でダイナミックレンジを増加させるが、ダイナミックレンジを増加させる対象が、LL成分のみである。LH成分及びHL成分については、ビット数を増加させること無く、係数データを生成される。これにより、復号画像の品質に大きな影響のあるLL成分に含まれる情報の欠落を防ぐことができ、さらに、LH成分及びHL成分のダイナミックレンジを増加させる場合よりも符号データのデータ量を少なくすることができる。
(符号データを生成する処理の例(その4))
図9は、符号データを生成する処理の例を説明するフロー図であって、図6ないし8とは異なる例を説明する図である。図9では、周波数変換処理の回数に応じたダイナミックレンジの増加が、画素データに対して行われる。
図9では、図6のステップS103に対応する処理であるステップS402が、ステップS401に続いて行われる。他のステップにおける処理は、図6と同一であるので、ここでは説明を省略する。
ステップS402では、入力された画素データに対し、ダイナミックレンジ制御手段110によりビットが付加される。ここで付加されるビット数は、二次元係数データを生成する周波数変換処理の回数と、処理される画素データのビット数とに基づいてよい。付加されるビット数は、またさらに、周波数変換処理の際に用いられる低域成分を出力するフィルタの性能に基づいてもよい。これにより、ローパスフィルタによって欠落し易い情報を、ビット数を増加させることにより、軽減することができる。
例えば、レベル3までの周波数変換処理が行われる場合には、画素データの最下位ビットのさらに下に3ビットを付加するとよい。
(符号データを生成する処理の例(その5))
図10は、符号データを生成する処理の例を説明するフロー図であって、図6ないし図9とは異なる例を説明する図である。図10のステップS501は、図6のステップS101と同一の処理であり、図10のステップS503からステップS506は、図6のステップS102からステップS105の処理と同一であるので、ここでは説明を省略する。図6と図10との相違は、ステップS501とステップS503との間に、ステップS502が設けられていることである。
図10のステップS502では、入力された画像の画素データ毎にビット反転が行われる。これにより、細線部が値0を有し、背景部が値1を有する場合に、周波数変換処理において、低域成分における細線部の情報の欠落を軽減することができる。より詳細には、ビット反転により、細線部が値1となり、背景部が値0となるため、細線部の情報が係数データに多く含まれることとなる。
なお、図10におけるステップS504及びステップS505の処理に代えて、図7のステップS203又は図8のステップS303の処理が行われてよい。
(符号データを生成する処理の例(その6))
図11は、符号データを生成する処理の例を説明するフロー図であって、図6ないし図10とは異なる例を説明する図である。図11では、図10と同様に、ビット反転の処理が行われる。図11におけるビット反転のステップであるステップS603は、各階層の係数データを求める処理の前に設けられている。その他の処理は、図10と同一であるので、ここでは説明を省略する。
図11のステップS603では、ダイナミックレンジ制御手段110によってダイナミックレンジを増加される前の画素データ又は係数データに対し、ビット反転が行われる。これにより、周波数変換処理を行う毎に、係数データに対してビット反転が行われることとなる。
階層的に周波数変換処理が行われる際には、細線等の情報が、階層を追う毎に欠落していく。そこで、図10では、入力される画素データをビット反転させることにより、細線部を低域側の値に変更させ、情報の欠落を軽減している。しかしながら、細線部を低域側の値に変更した場合、背景部が高域側の値となるため、階層的に周波数変換処理を行うと、階層を追う毎に、低域成分における背景部の情報が欠落していく。これは、細線部が拡大し、例えば、線が太くなる「潰れ」等を生じることとなる。
そこで、周波数変換処理を行う階層毎に、ビット反転を行うことにより、細線部と背景部とで、低域側と高域側とを入れ替わることができ、階層を追う毎に、何れか一方の情報が欠落していくことを軽減することができる。
(符号データの例)
図12は、画像符号化装置100によって生成される符号データを含むファイルの例であって、JPEG2000によるJP2ファイルの例である。JP2ファイルは、符号データ生成手段150によって生成される。JP2ファイルフォーマットは画像を表す符号ストリームを複数持つ事に加えて、メタデータや画像の特徴、知的所有権、ベンダー、色のプロファイルなどの情報を付与することができるファイルフォーマットである。
JP2ファイルは、BOXと呼ばれる構造の単位を有する。これらのBOXのうち、Pallet boxは、あるコンポーネントからチャネルを生成するために適用されるもので、色のインデックスを実際の色(R,G,Bの値等)に変換する対応関係を表している。
図13は、Pallet boxの構成を説明する図である。図13のPallet boxは、テーブルエントリー、すなわち、インデックスの数であるNE、パレットの色空間を構成する要素の数であるNPC、パレットの組番号iのビット深さであるBi、パレットの組番号iの色空間番号jの値Cjiを有する。
ここでは2値画像のパレットデータをPallet boxに記述する場合、NEは2となり、2値のインデックスをモノクロ画像に変換するのでNPCは1となる。背景画素値を0に指定した場合はインデックス0のパレットが0になり、インデックス1がパレット1になる。反対に背景画素値を1に指定した場合は符号化前に反転させて、画素1をインデックス0に置き換えているため、インデックス1のパレットが0になり、インデックス0のパレットが1になる。
また例えば、2値のインデックスをRGBフルカラーに変換するのであれば、NPCは3となり、パレット組は、例えば、(R0,G0,B0)=(0,0,0)、(R1,G1,B1)=(255,255,255)となる。
なお、JPEG2000のPart1やPart6等ではBi−levelカラー空間が定義されている。このカラー空間では値0が白を表し値1が黒を表すモードと、白と黒との値が逆の場合のモードとがある。この二値空間であるBlack and White表色系を使用しても上記方式を実現することが可能になる。
本実施の形態によって生成された符号データは、通常のJPEG2000デコーダを備えるビューアで、原画像と同じサイズ及び原画像より縮小されたサイズで表示された場合であっても、原画像と同じ色で、細線の途切れが抑制された良好な画像を得ることができる。
(コンピュータ等による実現)
なお、画像符号化装置100又は画像復号装置200は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等で実現されてよい。以上に示した実施形態の動作処理は、CPUがROMやハードディスク装置等に記憶されたプログラムに従い、RAM等のメインメモリをワークエリアとして使用し、実行及び処理されるとよい。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
本実施形態によって解決する課題を説明する図。 2値画像の例を説明する図(その1・細線が値1の例)。 2値画像の例を説明する図(その2・細線が値0の例)。 本実施形態によって増加されるダイナミックレンジを説明する図。 本実施形態の画像符号化装置及び画像復号装置の機能構成の例を説明する図。 符号データを生成する処理の例を説明するフロー図(その1・入力側でダイナミックレンジを増加する例)。 符号データを生成する処理の例を説明するフロー図(その2・出力側でダイナミックレンジを増加する例)。 符号データを生成する処理の例を説明するフロー図(その3・LL成分のダイナミックレンジを増加する例)。 符号データを生成する処理の例を説明するフロー図(その4・画素データのダイナミックレンジを増加する例)。 符号データを生成する処理の例を説明するフロー図(その5・画素データをビット反転させる例)。 符号データを生成する処理の例を説明するフロー図(その6・画素データ及び係数データをビット反転させる例)。 JPEG2000によるJP2ファイルの例を説明する図。 Pallet boxの構成を説明する図。
符号の説明
100 画像符号化装置
110、210 ダイナミックレンジ制御手段
120 周波数変換手段
130 符号化手段
140、240 ビット反転手段
141、241 画素ビット反転手段
143、243 係数ビット反転手段
150 符号データ生成手段
220 逆周波数変換手段
230 復号手段
250 符号データ解析手段

Claims (14)

  1. 画像を周波数変換して低域成分と高域成分とからなる係数データを生成する周波数変換手段と、
    前記画像を構成する画素データのうち、前記低域成分の係数データを生成する際に用いられる画素データ毎に最下位ビット側にビットを付加することにより該画素データのダイナミックレンジを増加させるダイナミックレンジ制御手段と、
    前記周波数変換手段によって生成された係数データを符号化する符号化手段と、
    を有する画像符号化装置。
  2. 前記周波数変換手段は、前記低域成分に対して、さらに、周波数変換を繰り返すことにより、低域成分と高域成分とが階層的に構成される係数データを生成し、
    前記ダイナミックレンジ制御手段は、さらに、前記周波数変換手段が周波数変換を行って次の階層の低域成分を生成する係数データに対し、該係数データ毎に最下位ビット側にビットを付加する請求項1記載の画像符号化装置。
  3. 前記周波数変換手段は、前記低域成分に対して、さらに、周波数変換を繰り返すことにより、低域成分と高域成分とが階層的に構成される係数データを生成し、
    前記ダイナミックレンジ制御手段は、前記周波数変換手段が周波数変換を行う回数と前記画素データのビット長とに基づいて、前記画素データのダイナミックレンジを増加させる請求項1記載の画像符号化装置。
  4. 前記低域成分の係数データ、又は、前記低域成分及び前記高域成分の係数データを、ビット反転させる係数ビット反転手段を有し、
    前記周波数変換手段は、前記係数ビット反転手段によってビット反転された係数データからなる成分に対し、周波数変換を行う請求項2又は3記載の画像符号化装置。
  5. 前記画素データをビット反転させる画素ビット反転手段を有し、
    前記周波数変換手段は、前記画素ビット反転手段によってビット反転された画素データからなる画像に対し、周波数変換を行う請求項1ないし4何れか一項に記載の画像符号化装置。
  6. 前記周波数変換手段は、一の周波数変換において、水平方向の周波数変換と垂直方向の周波数変換とを行うことにより、水平方向低域垂直方向低域成分、水平方向低域垂直方向高域成分、水平方向高域垂直方向低域成分、及び、水平方向高域垂直方向高域成分を生成する請求項1ないし5何れか一項に記載の画像符号化装置。
  7. 前記画像は二値画像、又は、該画像を構成する画素データのダイナミックレンジが16以下の画像である請求項1ないし6何れか一項に記載の画像符号化装置。
  8. 画像を周波数変換して低域成分と高域成分とからなる係数データを生成する周波数変換ステップと、
    前記画像を構成する画素データのうち、前記低域成分の係数データを生成する際に用いられる画素データ毎に最下位ビット側にビットを付加することにより該画素データのダイナミックレンジを増加させるダイナミックレンジ増加ステップと、
    前記周波数変換手段によって生成された係数データを符号化する符号化ステップと、
    を有する画像符号化方法。
  9. 前記周波数変換ステップにおいて生成される、前記低域成分に対して、さらに、前記周波数変換ステップが繰り返されることにより、低域成分と高域成分とが階層的に構成される係数データが生成され、
    前記ダイナミックレンジ増加ステップにおいて、さらに、前記周波数変換ステップにおいて周波数変換されて次の階層の低域成分を生成する係数データに対し、該係数データ毎に最下位ビット側にビットが付加される請求項記載の画像符号化方法。
  10. 前記周波数変換ステップにおいて生成される、前記低域成分に対して、さらに、前記周波数変換ステップが繰り返されることにより、低域成分と高域成分とが階層的に構成される係数データが生成され、
    前記ダイナミックレンジ増加ステップにおいて、前記周波数変換手段が周波数変換を行う回数と前記画素データのビット長とに基づいて、前記画素データのダイナミックレンジが増加される請求項記載の画像符号化方法。
  11. 前記低域成分の係数データ、又は、前記低域成分及び前記高域成分の係数データを、ビット反転させる係数ビット反転ステップを有し、
    前記周波数変換ステップにおいて、前記係数ビット反転ステップにおいてビット反転された係数データからなる成分に対し、周波数変換が行われる請求項9又は10記載の画像符号化方法。
  12. 前記画素データをビット反転させる画素ビット反転ステップを有し、
    前記周波数変換ステップにおいて、前記画素ビット反転ステップにおいてビット反転された画素データからなる画像に対し、周波数変換が行われる請求項8ないし11何れか一項に記載の画像符号化方法。
  13. 請求項8ないし12何れか一項に記載の画像符号化方法を、コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  14. 請求項13記載のコンピュータプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
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