JP4179498B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、符号化された画像データを目的機器に対して送信出力するインターネット上のサーバ等における画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像入力技術及びその出力技術の進歩により、画像に対して高精細化の要求が、近年非常に高まっている。例えば、画像入力装置として、デジタルカメラ(Digital Camera)を例に挙げると、300万以上の画素数を持つ高性能な電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)の低価格化が進み、普及価格帯の製品においても広く用いられるようになってきた。そして、500万画素の製品も間近である。そして、このピクセル数の増加傾向は、なおしばらくは続くと言われている。
【0003】
一方、画像出力・表示装置に関しても、例えば、レーザプリンタ(MFP(複合機)等を含む)、インクジェットプリンタ、昇華型プリンタ等のハード・コピー分野における製品、そして、CRTやLCD(液晶表示デバイス)、PDP(プラズマ表示デバイス)等のフラットパネルディスプレイのソフト・コピー分野における製品の高精細化・低価格化は目を見張るものがある。
【0004】
こうした高性能・低価格な画像入出力製品の市場投入効果によって、高精細画像の大衆化が始まっており、今後はあらゆる場面で、高精細画像の需要が高まると予想されている。実際、パーソナルコンピュータ(Personal Computer)やインターネットをはじめとするネットワークに関連する技術の発達は、こうしたトレンドをますます加速させている。特に最近は、携帯電話やノートパソコン等のモバイル機器の普及速度が非常に大きく、高精細な画像を、あらゆる地点から通信手段を用いて伝送あるいは受信する機会が急増している。
【0005】
これらを背景に、高精細画像の取扱いを容易にする画像圧縮伸長技術に対する高性能化あるいは多機能化の要求は、今後ますます強くなっていくことは必至と思われる。
【0006】
そこで、近年においては、こうした要求を満たす画像圧縮方式の一つとして、高圧縮率でも高画質な画像を復元可能なJPEG2000という新しい方式が規格化されつつある。かかるJPEG2000においては、画像を矩形領域(タイル)に分割することにより、少ないメモリ環境下で圧縮伸張処理を行うことが可能である。すなわち、個々のタイルが圧縮伸長プロセスを実行する際の基本単位となり、圧縮伸長動作はタイル毎に独立に行うことができる。
【0007】
従って、例えば、インターネット上のサーバから或るユーザのパソコンに所望の画像データをダウンロードするような場合や、或るユーザのパソコン上の画像データをMFP等のプリンタにより印刷出力するような場合には、JPEG2000に従い圧縮符号化された符号列データが目的機器に対してネットワーク等の何らかの通信伝送路を介して伝送されることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
このようなデータ転送において、回線状況によっては、パケットのロス等によりデータを失う可能性があり、失ったパケット以降の画像は全く表示或いは印刷されない等の事態も生じ得る。特に、無線方式の通信伝送路を利用する場合には、データを失う可能性が大きい。最近のLANでも、無線LAN化しているケースが多々あるので、同様のケースが考えられる。
【0009】
このようなケースも想定し、JPEG2000では、符号中にビットエラーが発生した場合でも、画像の再生に大きな影響を与えないように符号データにエラー耐性を付与する技術も併用されている。このエラー耐性には、エントロピー符号化を利用した方法とパケットを利用した方法とについて各々数種類のエラー耐性機能が規定されている。
【0010】
従って、通信伝送路を介して圧縮符号化された符号列データ(コードストリーム)を伝送する上で、そのデータ損失を極力防止する上では、このようなエラー耐性を付与することが効果的といえる。
【0011】
ところが、従来にあっては、エラー耐性を付与する場合、1枚の画像(1つの画像)全体に対して均一なエラー耐性を付与しているものであり、エラー耐性を付与するとそのデータ損失を防止しやくなるものの、それだけデータ量が大きくなり、ネットワークの負荷が増大する上に、伝送に時間がかかる結果、表示や印刷に長い時間を要してしまうことも起こり得る。また、パケットの再送が頻発することも起こり得る。
【0012】
本発明の目的は、JPEG2000に従い圧縮符号化される符号データに関して、極力伝送負荷、伝送時間をかけることなく、必要最低限の画質を保証できる符号データの伝送を可能にすることである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、画像を複数に分割した矩形領域毎に、離散ウェーブレット変換、量子化及び符号化という手順で圧縮して符号列データを生成し、符号列データを通信伝送路を介して出力可能な画像処理装置において、前記符号列データ中にエラー耐性を付与するエラー耐性付与手段と、前記エラー耐性付与手段により付与するエラー耐性の強度を前記符号列データにおける所定の処理単位毎に異ならせて設定するエラー耐性設定手段とを備え、前記エラー耐性の強度は、複数種類のエラー耐性機能の組み合わせに応じて複数のレベルに区分されていることを特徴とする。
【0014】
JPEG2000によれば、何種類かのエラー耐性機能を符号データに付与することが可能であり、かつ、タイル等の分割された矩形領域毎に、或る領域はエラー耐性を強くし、或る領域はエラー耐性を弱く若しくは付与しない等の対応も可能である。一方、通信伝送路を介して伝送される画像データの性質を考えた場合、その重要性は、一般には、画像全体について均一ではなく、或る特定の領域等に存在することが多く、このようなケースでは、重要ではない領域等のデータを損失しても大きな影響がないものとなる。従って、エラー耐性付与手段により付与するエラー耐性の程度を符号列データにおける所定の処理単位毎に異ならせて設定、即ち、重要部分は付与するエラー耐性の強度を強くすることにより、JPEG2000に従い圧縮符号化される符号データに関して、極力伝送負荷、伝送時間をかけることなく、重要部分のデータの確保により必要最低限の画質を保証できる符号データの伝送が可能となる。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、所定の処理単位として、当該画像の領域成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定する。
【0016】
従って、例えば請求項3ないし5に例示するように、画像の領域成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせた設定が可能となり、画像中で領域上、重要部分のデータ伝送を確保できる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該画像の領域中、文字部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度を絵柄部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0018】
従って、絵文字画像を考えた場合、文字部の画像データが確実に伝送されればその内容を理解し得ることが多いので、画像の領域中、文字部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性を絵柄部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となる文字部のデータ転送を確保できる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項2記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該画像の領域中、その中央部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度をその周辺部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0020】
従って、撮像画像、その他の画像等を考えた場合、その中央部の画像データが重要であることが多いので、画像の領域中、その中央部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性をその周辺部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となる中央部のデータ転送を確保できる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項2記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該画像の領域中、人物画像部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度をその他の画像部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0022】
従って、人物を含む撮像画像等を考えた場合、その人物画像部の画像データが重要であることが多いので、画像の領域中、人物画像部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性をその他の画像部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となる人物画像部のデータ転送を確保できる。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、所定の処理単位として、当該画像の画質成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定する。
【0024】
従って、例えば請求項7ないし10に例示するように、画像の画質成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせた設定が可能となり、画像中で画質上、重要部分のデータ伝送を確保できる。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該画像の画質成分中、上位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性の強度を下位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0026】
従って、JPEG2000アルゴリズムに従い階層的に符号化した場合、その上位レイヤーのデータほど画像の品質に与える影響が大きく、重要なため、上位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性を下位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となる上位レイヤー側のデータ転送を確保できる。
【0027】
請求項8記載の発明は、請求項6記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該画像の画質成分中、解像度LL成分に属する符号データのエラー耐性の強度を他の解像度成分に属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0028】
従って、JPEG2000アルゴリズムに従いウェーブレット変換を施し解像度レベルを階層的に符号化した場合、そのLL成分のデータほど画像の品質に与える影響が大きく、重要なため、LL成分に属する符号データ(ウェーブレット係数)のエラー耐性を他の解像度成分の符号データ(ウェーブレット係数)のエラー耐性に比して強く設定することで、重要となるLL成分のデータ転送を確保できる。
【0029】
請求項9記載の発明は、請求項6記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該画像の画質成分中、輝度成分のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性の強度を色差成分のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0030】
従って、色差成分に比べて輝度成分が破損している場合には、色差成分が破損している場合に比べ、画像の品質に与える影響が大きく、重要なため、輝度成分のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性の強度を色差成分のコンポーネントに属するエラー耐性の強度に比して強く設定することで、重要となる輝度成分のデータ転送を確保できる。
【0031】
請求項10記載の発明は、請求項6記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該画像の画質成分中、ROI(Region Of Interest)領域に属する符号データのエラー耐性の強度を他の領域に属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0032】
従って、画像中でも、ROI(Region Of Interest)領域は、その画像の重要部分と位置付けられるため、ROI領域に属する符号データのエラー耐性を他の領域に属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となるROI領域のデータ転送を確保できる。
【0033】
請求項11記載の発明は、請求項1記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、画像が動画で符号列データがフレーム毎に生成される場合、所定の処理単位として、当該動画像のフレームに応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定する。
【0034】
従って、例えば請求項12ないし14に例示するように、動画像のフレームに応じてエラー耐性の強度を異ならせた設定が可能となり、動画像中でフレーム上、重要部分のデータ伝送を確保できる。
【0035】
請求項12記載の発明は、請求項11記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該動画像の複数のフレーム中、周期的に出現するフレームに属する符号データのエラー耐性の強度を他のフレームに属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0036】
従って、動画像を構成する複数のフレーム中、周期的に出現するフレームに属する符号データのエラー耐性を他のフレームに属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、極力少ないエラー耐性の付与により、周期的なフレームの転送を確保でき、動画像に関するデータ転送を確保できる。特に、動き量の変化が生ずるフレームが現れる頻度の多い場合に好適である。
【0037】
請求項13記載の発明は、請求項11記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該動画像の複数のフレーム中、不定期に出現するフレームに属する符号データのエラー耐性の強度を他のフレームに属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0038】
従って、動画像を構成する複数のフレーム中、不定期に出現するフレームに属する符号データのエラー耐性を他のフレームに属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、極力少ないエラー耐性の付与により、不定期なフレームの転送を確保でき、動画像に関するデータ転送を確保できる。特に、動き量の変化が生ずるフレームが現れる頻度の少ない場合に好適である。
【0039】
請求項14記載の発明は、請求項11記載の画像処理装置において、前記エラー耐性設定手段は、当該動画像の複数のフレーム中、画像が相対的に大きく変化したフレームに属する符号データのエラー耐性の強度を他のフレームに属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定する。
【0040】
従って、動画像を構成する複数のフレーム中、大きく変化したフレームに属する符号データのエラー耐性を他のフレームに属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、極力少ないエラー耐性の付与により、大きく変化したフレームの転送を確保でき、動画像に関するデータ転送を確保できる。
【0041】
請求項15記載の発明は、請求項1ないし14の何れか一記載の画像処理装置において、前記通信伝送路の回線状況を検出する検出手段をさらに備え、前記エラー耐性設定手段は、回線状況の混雑の程度に応じて設定するエラー耐性の強度を変化させる。
【0042】
従って、回線状況の混雑の程度をも考慮して設定するエラー耐性の強度を変化させることにより、回線が空いている場合には付与するエラー耐性の強度を弱くすることでより一層伝送負荷、伝送時間を軽くしつつ、必要最低限の画質を保証できる。
【0043】
請求項16記載の発明は、請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置において、
前記エラー耐性付与手段が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩
形領域は、タイルである。
【0044】
従って、離散ウェーブレット変換を用いる場合に好適に適用できる。
【0045】
請求項17記載の発明は、請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置において、前記エラー耐性付与手段が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、プレシンクトである。
【0046】
従って、タイル分割をしないプレシンクト単位の場合にも、タイル単位と同様に好適に適用できる。
【0047】
請求項18記載の発明は、請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置において、前記エラー耐性付与手段が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、コード・ブロックである。
【0048】
従って、タイル分割をしないコード・ブロック単位の場合にも、タイル単位と同様に好適に適用できる。
【0049】
請求項19記載の発明は、請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置において、前記エラー耐性付与手段が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、パケットである。
【0050】
従って、タイル分割をしないパケット単位の場合にも、タイル単位と同様に好適に適用できる。
【0051】
請求項20の発明は、画像を複数に分割した矩形領域毎に、離散ウェーブレット変換、量子化及び符号化という手順で圧縮して符号列データを生成し、該符号列データを通信伝送路を介して出力可能とする画像処理方法において、前記符号列データ中にエラー耐性を付与するエラー耐性付与工程と、前記エラー耐性付与手段により付与するエラー耐性の強度を前記符号列データにおける所定の処理単位毎に異ならせて設定するエラー耐性設定工程とを有し、前記エラー耐性の強度は、複数種類のエラー耐性機能の組み合わせに応じて複数のレベルに区分されていることを特徴とする。
【0052】
請求項21の発明は、請求項20記載の画像処理方法において、前記エラー耐性設定工程は、所定の処理単位として、当該画像の領域成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定する。
【0053】
請求項22の発明は、請求項20記載の画像処理方法において、前記エラー耐性設定工程は、所定の処理単位として、当該画像の画質成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定する。
【0054】
請求項23の発明は、請求項20記載の画像処理方法において、前記エラー耐性設定工程は、画像が動画で符号列データがフレーム毎に生成される場合、所定の処理単位として、当該動画像のフレームに応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定する。
【0055】
請求項24の発明は、請求項20ないし23の何れか一記載の画像処理方法において、前記通信伝送路の回線状況を検出する検出工程を更に有し、前記エラー耐性設定工程は、回線状況の混雑の程度に応じて設定するエラー耐性の強度程度を変化させる。
【0056】
請求項25の発明は、請求項20ないし24の何れか一記載の画像処理方法において、前記エラー耐性付与工程が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、タイルである。
【0057】
請求項26の発明は、請求項20ないし24の何れか一記載の画像処理方法において、前記エラー耐性付与工程が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、プレシンクトである。
【0058】
請求項27の発明は、請求項20ないし24の何れか一記載の画像処理方法において、前記エラー耐性付与工程が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、コード・ブロックである。
【0059】
請求項28の発明は、請求項20ないし24の何れか一記載の画像処理方法において、前記エラー耐性付与工程が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、パケットである。
【0060】
従って、請求項1、2、6、11、15、16、17、18、19記載の発明の場合と同様な作用を奏する。
【0063】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0064】
[JPEG2000アルゴリズムの概要]
まず、本実施の形態の前提技術となるJPEG2000アルゴリズムの概要について説明する。
【0065】
図1は、JPEG2000アルゴリズムの基本を説明するための説明図である。JPEG2000のアルゴリズムは、色空間変換・逆変換部111、2次元ウェーブレット変換・逆変換部112、量子化・逆量子化部113、エントロピー符号化・復号化部114、タグ処理部115で構成されている。
【0066】
図2に示すように、カラー画像は、一般に、原画像の各コンポーネント(ここではRGB原色系)が、矩形をした領域(タイル)121,122,123によって分割される。そして、個々のタイル、例えば、R00,R01,…,R15/G00,G01,…,G15/B00,B01,…,B15が、圧縮伸長プロセスを実行する際の基本単位となる。従って、圧縮伸長動作は、コンポーネント毎、そしてタイル毎に、独立に行なわれる。
【0067】
画像データの符号化時には、各コンポーネントの各タイルのデータが、図1の色空間変換・逆変換部111に入力され、色空間変換を施されたのち、2次元ウェーブレット変換・逆変換部112で2次元ウェーブレット変換(順変換)が適用されて周波数帯に空間分割される。
【0068】
図3には、デコンポジション・レベル数が3の場合の、各デコンポジション・レベルにおけるサブ・バンドを示している。すなわち、原画像のタイル分割によって得られたタイル原画像(0LL)(デコンポジション・レベル0(131))に対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル1(132)に示すサブ・バンド(1LL,1HL,1LH,1HH)を分離する。そして引き続き、この階層における低周波成分1LLに対して、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル2(133)に示すサブ・バンド(2LL,2HL,2LH,2HH)を分離する。順次、同様に、低周波成分2LLに対しても、2次元ウェーブレット変換を施し、デコンポジション・レベル3(134)に示すサブ・バンド(3LL,3HL,3LH,3HH)を分離する。さらに、図3では、各デコンポジション・レベルにおいて符号化の対象となるサブ・バンドを、斜線で表してある。例えば、デコンポジション・レベル数を3とした時、斜線で示したサブ・バンド(3HL,3LH,3HH,2HL,2LH,2HH,1HL,1LH,1HH)が符号化対象となり、3LLサブ・バンドは符号化されない。
【0069】
次いで、指定した符号化の順番で符号化の対象となるビットが定められ、図1の量子化・逆量子化部113で対象ビット周辺のビットからコンテキストが生成される。量子化の処理が終わったウェーブレット係数は、個々のサブバンド毎に、「プレシンクト」と呼ばれる重複しない矩形に分割される。これは、インプリメンテーションでメモリを効率的に使うために導入されたものである。図4に示すように、一つのプレシンクトは、空間的に一致した3つの矩形領域からなっている。更に、個々のプレシンクトは、重複しない矩形の「コード・ブロック」に分けられる。これは、エントロピー・コーディングを行なう際の基本単位となる。
【0070】
ウェーブレット変換後の係数値は、そのまま量子化し符号化することも可能であるが、JPEG2000では符号化効率を上げるために、係数値を「ビットプレーン」単位に分解し、画素あるいはコード・ブロック毎に「ビットプレーン」に順位付けを行なうことができる。図5には、その手順を簡単に示した。この例は、原画像(32×32画素)を16×16画素のタイル4つで分割した場合で、デコンポジション・レベル1のプレシンクトとコード・ブロックの大きさは、各々8×8画素と4×4画素としている。プレシンクトとコード・ブロックの番号は、ラスター順に付けられる。タイル境界外に対する画素拡張にはミラーリング法を使い、可逆(5×3)フィルタでウェーブレット変換を行ない、デコンポジションレベル1のウェーブレット係数値を求めている。また、タイル0/プレシンクト3/コード・ブロック3について、代表的な「レイヤー」についての概念図をも併せて示している。レイヤーの構造は、ウェーブレット係数値を横方向(ビットプレーン方向)から見ると理解し易い。1つのレイヤーは任意の数のビットプレーンから構成される。この例では、レイヤー0,1,2,3は、各々、1,3,1の3つのビットプレーンから成っている。そして、LSBに近いビットプレーンを含むレイヤー程、先に量子化の対象となり、逆に、MSBに近いレイヤーは最後まで量子化されずに残ることになる。LSBに近いレイヤーから破棄する方法はトランケーションと呼ばれ、量子化率を細かく制御することが可能である。
【0071】
エントロピー符号化・復号化部114(図1参照)では、コンテキストと対象ビットから確率推定によって、各コンポーネントのタイルに対する符号化を行なう。こうして、原画像の全てのコンポーネントについて、タイル単位で符号化処理が行われる。最後にタグ処理部115は、エントロピコーダ部からの全符号化データを1本のコード・ストリームに結合するとともに、それにタグを付加する処理を行なう。図6には、コード・ストリームの構造を簡単に示した。図6に示すように、コード・ストリームの先頭と各タイルを構成する部分タイルの先頭にはヘッダと呼ばれるタグ情報が付加され、その後に、各タイルの符号化データが続く。そして、コード・ストリームの終端には、再びタグが置かれる。また、図7は、符号化されたウェーブレット係数値が収容されたパケットをサブバンド毎に表わしたコード・ストリーム構造を示すものである。図7に示すように、タイルによる分割処理を行っても、あるいはタイルによる分割処理を行わなくても、同様のパケット列構造を持つことになる。
【0072】
一方、復号化時には、符号化時とは逆に、各コンポーネントの各タイルのコード・ストリームから画像データを生成する。図1を用いて簡単に説明する。この場合、タグ処理部115は、外部より入力したコード・ストリームに付加されたタグ情報を解釈し、コード・ストリームを各コンポーネントの各タイルのコード・ストリームに分解し、その各コンポーネントの各タイルのコード・ストリーム毎に復号化処理が行われる。コード・ストリーム内のタグ情報に基づく順番で復号化の対象となるビットの位置が定められるとともに、量子化・逆量子化部113で、その対象ビット位置の周辺ビット(既に復号化を終えている)の並びからコンテキストが生成される。エントロピー符号化・復号化部114で、このコンテキストとコード・ストリームから確率推定によって復号化を行ない、対象ビットを生成し、それを対象ビットの位置に書き込む。このようにして復号化されたデータは周波数帯域毎に空間分割されているため、これを2次元ウェーブレット変換・逆変換部112で2次元ウェーブレット逆変換を行なうことにより、画像データの各コンポーネントの各タイルが復元される。復元されたデータは色空間変換・逆変換部111によって元の表色系のデータに変換される。
【0073】
以上が、「JPEG2000アルゴリズム」の概要であり、静止画像、すなわち単フレームに対する方式を複数フレームに拡張したものが、「Motion JPEG2000アルゴリズム」である。即ち、「Motion JPEG2000」は、図8に示すように、1フレームのJPEG2000画像を所定のフレームレート(単位時間に再生するフレーム数)で連続して表示することにより、動画像にするものである。
【0074】
[エラー耐性]
ここで、JPEG2000で規定されているエラー耐性機能について簡単に説明する。このエラー耐性は、符号中にビットエラーが発生した場合でも、その再生に大きな影響を与えることのないエラー耐性を実現するためのもので、エントロピー符号化を利用した方法と、パケットを利用した方法とがある。具体的には、以下の6つのエラー耐性機能が規定されている。
【0075】
▲1▼ 固定長符号化(符号長を揃える)
▲2▼ vertically casual context
算術符号化を高速にするために、図9に示すようなSignificance propagation pass(有意な係数が周囲にある有意でない係数の符号化)のための周囲の8近傍の係数値(D0,D1,D2,D3,V0,V1,H0,H1)のうち、係数値D2,V1,D3を参照せずに、0としてコンテクストモデルを作成する方法
▲3▼ termination on ever coding pass(FDISD.4 TableD−8)
▲4▼ SOPマーカによる同期
エラー耐性の向上を図るためのマーカの一つ(オプション)であって、パケットの開始を表すマーカセグメントであり、そのマーカセグメントの構成例を図10に示す。当該マーカセグメントの大きさを記述するLsop、パケットの識別番号を記述するNsopにより構成される。
▲5▼ reset the context probability(算術符号器の初期化)
▲6▼ segmentation symbol(付加)
エラー検出を行う方法として、符号化の際に、4ビット(1010)のセグメンテーションシンボルを符号化して、符号列データの最後に付加する。復号側でセグメンテーションシンボルを正しく復号できない場合は、符号にエラーが生じていることがわかる。
【0076】
[画像処理装置等]
このようなJPEG2000を踏まえる本実施の形態の画像処理装置等の構成例について説明する。本実施の形態の画像処理装置は、画像データをインターネット等を通じて所望のユーザに配信するサーバへの適用例として説明する。即ち、図1に示したようなJPEG2000による画像圧縮・伸長機能を備え、画像を複数に分割した矩形領域毎に離散ウェーブレット変換、量子化及び符号化という手順で圧縮した符号列データを生成し、この符号列データをインターネット等の通信伝送路を介して出力可能な画像処理装置としてサーバへ適用したものである。
【0077】
図11は、サーバを含む本実施の形態の全体システムを示すブロック図である。図11に示すように、本システムは、静止画又は動画の画像データをJPEG2000のアルゴリズムなどで圧縮符号化した符号データをインターネットなどの通信伝送路としてのネットワーク3を介して送信する画像処理装置としてのサーバ1と、このサーバ1から符号データを受信するクライアント2からなる。ネットワーク3は有線方式でも無線方式でもよい。
【0078】
図12は、サーバ1の電気的な接続を示すブロック図である。図12に示すように、サーバ1は、本発明の画像処理装置を実施するもので、各種演算を行ないサーバ1の各部を集中的に制御するCPU11と、各種のROMやRAMからなるメモリ12とが、バス13で接続されている。
【0079】
バス13には、所定のインターフェイスを介して、ハードディスクなどの磁気記憶装置14と、マウスやキーボードなどで構成される入力装置15と、LCDやCRTなどの表示装置16と、光ディスクなどの本発明の記憶媒体を実施する記憶媒体17を読取る記憶媒体読取装置18と、ネットワーク3と通信を行なう通信装置となる所定の通信インターフェイス19とが接続されている。なお、記憶媒体17としては、CDやDVDなどの光ディスク、光磁気ディスク、FDなどの各種方式のメディアを用いることができる。また、記憶媒体読取装置18は、具体的には記憶媒体17の種類に応じて光ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、FDドライブなどが用いられる。
【0080】
磁気記憶装置14には、本発明のプログラムを実施する画像処理プログラムが記憶されている。一般的には、この画像処理プログラムは、記憶媒体17から記憶媒体読取装置18により読取ることでサーバ1にインストールするが、ネットワーク3からダウンロードして、磁気記憶装置14にインストールするなどしてもよい。このインストールによりサーバ1は動作可能な状態となる。この画像処理プログラムは、特定のアプリケーションソフトの一部をなすものであってもよい。また、所定のOS上で動作するものであってもよい。
【0081】
ここに、本実施の形態のサーバ1は上述のように、例えばCPU11により実行されるJPEG2000の機能を有するが、さらに、図13に示す機能ブロック図のように、エントロピー符号化・復号化部114により符号化される符号列データ中にエラー耐性を付与するエラー耐性付与手段116と、このエラー耐性付与手段116により付与するエラー耐性の程度を符号列データにおける所定の処理単位毎に異ならせて設定するためのエラー耐性設定手段117と、の機能が付加されている。
【0082】
このような構成において、例えばサーバ1が画像データを圧縮符号化してメモリ(HDD11)に格納する際に画像処理プログラムに基づきCPU11により実行されるエラー耐性付与の処理例を図14に示す概略フローチャート及び図15に示す説明図を参照して説明する。ここに、本実施の形態では、エラー耐性設定手段117によるエラー耐性の設定内容はデフォルトにより予め自動設定されており、例えば、対象となる画像の領域中で、その中央部を構成するタイル(矩形領域)の符号データのエラー耐性をその周辺部を構成するタイル(矩形領域)の符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定するものである。即ち、中央部を構成するタイル(矩形領域)の符号データのエラー耐性を強く設定し、その周辺部を構成するタイル(矩形領域)の符号データのエラー耐性を弱く又はゼロ(エラー耐性付与せず)とするものである。
【0083】
このようにエラー耐性のデフォルト値が設定された条件下で(ステップS1)、処理対象となる画像データをスキャナ等を通じて取り込み(S2)、色空間変換・逆変換部111、2次元ウェーブレット変換・逆変換部112、量子化・逆量子化部113(ビットプレーン分割部を含む)の処理を経て、当該画像をタイルに領域分割する(S3)。図15に示す例であれば、図15(a)に示すような原画像が同図(b)に示すようにタイル0〜タイル15の16個の矩形領域なるタイルに分割される。そして、エラー耐性のデフォルト値に従い、各タイル毎にそのタイル位置に応じたエラー耐性を付与する(S4)。本実施の形態では、対象となる画像の領域中で、その中央部を構成するタイル(矩形領域)の符号データのエラー耐性をその周辺部を構成するタイル(矩形領域)の符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定するものであり、図15(b)を参照すれば、塗り潰して示す中央部のタイル5,6,9,10には強いエラー耐性を付与し、その周辺部のタイル0,1,2,3,4,7,8,11,12,13,14,15には弱いエラー耐性(又は、ゼロ)を付与する。このようにタイル毎にエラー耐性を付与した後、エントロピー符号化・復号化部114でタイル毎に画像圧縮処理を行い(S5)、さらには、タグ処理部115による処理を経て、符号列データ(コードストリーム)を生成し(S6)、クライアント2等に提供し得る画像データとしてHDD14等に格納する。
【0084】
従って、クライアント2側からサーバ1側に対して画像データのダウンロード等の要求があった場合、図15(b)に示すように、対象となる画像の領域中で、その中央部を構成するタイルの符号データのエラー耐性がその周辺部を構成するタイルの符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定された符号列データとしてネットワーク3を介して伝送されることとなる。この結果、回線状況が悪い状況下でも、エラー耐性の強い中央部のタイル5,6,9,10の符号データは確実に伝送され、クライアント2側での表示等の再生が可能となる。ここに、撮像画像、その他の画像等を考えた場合、一般に、その中央部の画像データが重要であることが多いので、画像の領域中、その中央部を構成する中央部のタイル5,6,9,10の符号データのエラー耐性をその周辺部を構成するタイル0,1,2,3,4,7,8,11,12,13,14,15の符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定することで、重要となる中央部のデータ転送を確保できる。この際、画像全体のエラー耐性を強くする必要はないので、極力伝送負荷、伝送時間をかけることなく、重要部分のデータの確保により必要最低限の画質を保証できる符号データの伝送が可能となる。
【0085】
なお、図14及び図15で説明したエラー耐性設定例は、一例にすぎず、各種態様を採り得る。例えば、タイル単位で使用するエラー耐性機能を設定してもよく(例;周辺部のタイル0,1,…等には固定長符号化なるエラー耐性機能のみ付与し、中央部のタイル5,6,…等には固定長符号化及びSOPマーカによる同期なる2つのエラー耐性機能を付与する如く)、予めエラー耐性機能の組合せに応じてエラー耐性の強度を例えば0〜6の7段階に設定しておき(後述)、そのエラー耐性の強度を設定してもよい(例;周辺部のタイル0,1,…等にはエラー耐性の強度0を設定し、中央部のタイル5,6,…等にはエラー耐性の強度を6に設定する如く)。また、エラー耐性を付与する単位となる矩形領域もタイルに限らず、JPEG2000に関して前述したように、プレシンクト、コード・ブロック或いはパケット単位等としてもよい。従って、より一般的には、対象となる画像を複数の矩形領域に分割し、番号付けにより特定される各矩形領域毎に使用するエラー耐性の機能を設定したり、エラー耐性の強度を設定したりすることができる。
【0086】
また、図14及び図15では、所定の処理単位として、当該画像の領域(タイル)成分に応じてエラー耐性の程度を異ならせて設定する例として、当該画像の領域(タイル)中、その中央部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性をその周辺部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定する例を示したが、この他、例えば、当該画像の領域(タイル)中、文字部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性を絵柄部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定するようにしてもよい。この処理のためには、ユーザによる領域指定であってもよいが、MFP等における画像処理で採用されている絵文字分離機能を利用して自動的に文字部と絵柄部とを分離し、異なるエラー耐性を設定するようにすればよい。絵文字画像を考えた場合、文字部の画像データが確実に伝送されればその内容を理解し得ることが多いので、画像の領域中、文字部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性を絵柄部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定することで、重要となる文字部のデータ転送を確保できる。
【0087】
また、当該画像の領域中、人物画像部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性をその他の画像部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定するようにしてもよい。この処理のためには、ユーザによる領域指定であってもよいが、例えばデジタルカメラ等による撮像画像の場合であれば人物に焦点を合わせることが多いので、カメラの焦点位置に応じて人物画像とそれ以外の画像とを自動的に分離し、異なるエラー耐性を設定するようにしてもよい。人物を含む撮像画像等を考えた場合、その人物画像部の画像データが重要であることが多いので、画像の領域中、人物画像部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性をその他の画像部を構成する矩形領域(タイル)の符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定することで、重要となる中央部のデータ転送を確保できる。
【0088】
また、所定の処理単位として、当該画像の領域(タイル)成分に応じてエラー耐性の程度を異ならせて設定する例に限らず、例えば、所定の処理単位として、当該画像の画質成分に応じてエラー耐性の程度を異ならせて設定するようにしてもよい。具体的には、当該画像の画質成分中、上位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性を下位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定するようにしてもよい。前述のJPEG2000アルゴリズムに従い階層的に符号化した場合、その上位レイヤーのデータほど画像の品質に与える影響が大きく、重要なため、上位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性を下位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定することで、重要となる上位レイヤー側のデータ転送を確保できる。
【0089】
又は、当該画像の画質成分中、解像度LL成分に属する符号データ(ウェーブレット係数)のエラー耐性を他の解像度成分に属する符号データ(ウェーブレット係数)のエラー耐性に比して相対的に強く設定するようにしてもよい。前述のJPEG2000アルゴリズムに従いウェーブレット変換を施し解像度レベルを図3に示したように階層的に符号化した場合、そのLL成分のデータほど画像の品質に与える影響が大きく、重要なため、LL成分(例えば、デコンポジションレベルに応じて1LL,2LL或いは3LL)に属する符号データ(ウェーブレット係数)のエラー耐性を他の解像度HL,LH,HH成分の符号データ(ウェーブレット係数)のエラー耐性に比して相対的に強く設定することで、重要となるLL成分のデータ転送を確保できる。
【0090】
さらには、当該画像がカラー画像の場合であれば、当該画像の画質成分中、輝度成分のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性を色差成分のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定するようにしてもよい。即ち、図16は、一つの静止画像データのコード・ストリームにおいて、輝度成分であるY版24、色差成分であるU版25及びV版26の各コンポーネントについて示しているが、輝度成分であるY版24のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性を強く設定するものである。色差成分に比べて輝度成分が破損している場合には、色差成分が破損している場合に比べ、画像の品質に与える影響が大きく、重要なため、輝度成分であるY版24のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性を色差成分であるU版25及びV版26のコンポーネントに属するエラー耐性に比して相対的に強く設定することで、重要となる輝度成分のデータ転送を確保できる。
【0091】
さらには、当該画像の画質成分中、ROI(Region Of Interest)領域に属する符号データのエラー耐性を他の領域に属する符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定するようにしてもよい。即ち、図17は、静止画像が4×4のタイルT01〜T16で構成され、画像の中央部にROI領域(符号22の領域)が存在する例を示しており、このような場合には、ROI領域22に含まれる中央の4つのタイルT06,T07,T10,T11に関してその符号データのエラー耐性を強く設定するものである。画像中でも、ROI領域22は、その画像の重要部分と位置付けられるため、ROI領域22に属する符号データのエラー耐性を他の領域に属する符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定することで、重要となるROI領域のデータ転送を確保できる。
【0092】
いま、これらの点を考慮し、例えば画像の中央部のタイルのエラー耐性を強くし周辺部のタイルのエラー耐性を弱くし、かつ、上位レイヤーほどエラー耐性を強くし下位レイヤーほどエラー耐性を弱く設定したタイル単位のエラー耐性の設定例の一例を図18に示す。
なお、前述したエラー耐性機能
▲1▼ 固定長符号化(符号長を揃える)
▲2▼ vertically casual context
▲3▼ termination on ever coding pass(FDISD.4 TableD−8)
▲4▼ SOPマーカによる同期
▲5▼ reset the context probability(算術符号器の初期化)
▲6▼ segmentation symbol(付加)
には、26 通りの組合せがあるが、ここでは、その一例として、エラー耐性の強度が、
レベル6 ▲1▼+▲2▼+▲3▼+▲4▼+▲5▼+▲6▼
レベル5 ▲1▼+▲2▼+▲3▼+▲4▼+▲5▼
レベル4 ▲1▼+▲2▼+▲3▼+▲4▼
レベル3 ▲1▼+▲2▼+▲3▼
レベル2 ▲1▼+▲2▼
レベル1 ▲1▼
レベル0 エラー耐性付与なし
の如く、7段階に設定されているものとする。
【0093】
また、前述したような静止画に限らず、例えば図19(a)に示すように、画像が例えばデジタルカメラ、デジタルムービーカメラ等で撮像された動画で符号列データがフレーム毎に生成される場合、所定の処理単位として、当該動画像のフレームに応じてエラー耐性の程度を異ならせて設定するようにしてもよい。
【0094】
この場合、より具体的には、図19(b)に示すように、周期的に出現するフレーム(網掛けで示す)に属する符号データのエラー耐性を他のフレーム(白抜きで示す)に属する符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定してもよく、又は、図19(c)に示すように、不定期に出現するフレーム(網掛けで示す)に属する符号データのエラー耐性を他のフレーム(白抜きで示す)に属する符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定してもよく、或いは、図19(d)に示すように、フレーム間の変化の様子をチェックし、大きく変化したフレーム(網掛けで示す)に属する符号データのエラー耐性を他のフレーム(白抜きで示す)に属する符号データのエラー耐性に比して相対的に強く設定するようにしてもよい。
【0095】
このようにフレーム毎に異なるエラー耐性を付与するようにすれば、極力少ないエラー耐性の付与により、周期的、或いは、不定期、又は変化の大きなフレームの転送を確保でき、動画像に関するデータ転送を確保できる。特に、図19(b)の周期的な方式は動き量の変化が生ずるフレームが現れる頻度の多い場合に好適であり、図19(c)の不定期な方式は動き量の変化が生ずるフレームが現れる頻度の少ない場合に好適である。
【0096】
また、図19(d)に示す方式を実現する上では、フレーム間の変化の様子をチェックすることが必要であるが、そのためには、例えばフレーム間の符号量の大小変化の有無や、当該画像の特徴を最も示すLL成分のウェーブレット係数の変化の有無や、ROI領域の設定の変化の有無などを利用すればよい。
【0097】
さらには、これらのエラー耐性の設定に関して、ネットワーク3の回線状況の混雑の程度に応じて設定するエラー耐性の程度を変化させることも効果的である。このためには、ネットワーク3の回線状況を検出する検出手段が必要であるが、例えば、TCP/IPネットワークにおいてIPパケットが通信先まで届いているか否かをチェックするための基本的なコマンドであるピング(ping)を利用することにより容易に実現できる。
【0098】
このように、ネットワーク3の回線状況の混雑の程度をも考慮して設定するエラー耐性の程度を変化させることにより、回線が空いている場合には付与するエラー耐性の程度を弱くすることでより一層伝送負荷、伝送時間を軽くしつつ、必要最低限の画質を保証できる。
【0099】
なお、本実施の形態の画像処理装置は、インターネット上のサーバ1への適用例として説明したが、これに限らず、例えばMFPやプリンタ等に対して通信伝送路を介して接続されるパソコン、画像として静止画だけでなく動画等を撮像し通信伝送路を介してパソコン等に出力するデジタルカメラ等の場合であっても同様に適用することができる。
【0100】
【発明の効果】
JPEG2000では、何種類かのエラー耐性機能を符号データに付与することが可能であり、かつ、タイル等の分割された矩形領域毎に、或る領域はエラー耐性を強くし、或る領域はエラー耐性を弱く若しくは付与しない等の対応も可能である。一方、通信伝送路を介して伝送される画像データの性質を考えた場合、その重要性は、一般には、画像全体について均一ではなく、或る特定の領域等に存在することが多く、このようなケースでは、重要ではない領域等のデータを損失しても大きな影響がないものとなる。
【0101】
請求項1記載の発明の画像処理装置によれば、エラー耐性の強度を、複数種類のエラー耐性の組み合わせに応じて複数のレベルに区分し、エラー耐性付与手段により付与するエラー耐性の強度を符号列データにおける所定の処理単位毎に異ならせて設定、即ち、重要部分は付与するエラー耐性の強度を強くすることにより、JPEG2000に従い圧縮符号化される符号データに関して、極力伝送負荷、伝送時間をかけることなく、重要部分のデータの確保により必要最低限の画質を保証できる符号データの伝送を可能にすることができる。
【0102】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の画像処理装置において、例えば請求項3ないし5に例示するように、画像の領域成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせた設定が可能となり、画像中で領域上、重要部分のデータ伝送を確保することができる。
【0103】
請求項3記載の発明によれば、請求項2記載の画像処理装置において、絵文字画像を考えた場合、文字部の画像データが確実に伝送されればその内容を理解し得ることが多いので、画像の領域中、文字部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性を絵柄部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となる文字部のデータ転送を確保することができる。
【0104】
請求項4記載の発明によれば、請求項2記載の画像処理装置において、撮像画像、その他の画像等を考えた場合、その中央部の画像データが重要であることが多いので、画像の領域中、その中央部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性をその周辺部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となる中央部のデータ転送を確保することができる。
【0105】
請求項5記載の発明によれば、請求項2記載の画像処理装置において、人物を含む撮像画像等を考えた場合、その人物画像部の画像データが重要であることが多いので、画像の領域中、人物画像部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性をその他の画像部を構成する矩形領域の符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となる人物画像部のデータ転送を確保することができる。
【0106】
請求項6記載の発明によれば、請求項1記載の画像処理装置において、例えば請求項7ないし10に例示するように、画像の画質成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせた設定が可能となり、画像中で画質上、重要部分のデータ伝送を確保することができる。
【0107】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の画像処理装置においてJPEG2000アルゴリズムに従い階層的に符号化した場合、その上位レイヤーのデータほど画像の品質に与える影響が大きく、重要なため、上位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性を下位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となる上位レイヤー側のデータ転送を確保することができる。
【0108】
請求項8記載の発明によれば、請求項6記載の画像処理装置において、JPEG2000アルゴリズムに従いウェーブレット変換を施し解像度レベルを階層的に符号化した場合、そのLL成分のデータほど画像の品質に与える影響が大きく、重要なため、LL成分に属する符号データのエラー耐性を他の解像度成分の符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となるLL成分のデータ転送を確保することができる。
【0109】
請求項9記載の発明によれば、請求項6記載の画像処理装置において、色差成分に比べて輝度成分が破損している場合には、色差成分が破損している場合に比べ、画像の品質に与える影響が大きく、重要なため、輝度成分のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性を色差成分のコンポーネントに属するエラー耐性に比して強く設定することで、重要となる輝度成分のデータ転送を確保することができる。
【0110】
請求項10記載の発明によれば、請求項6記載の画像処理装置において、画像中でも、ROI(Region Of Interest)領域は、その画像の重要部分と位置付けられるため、ROI領域に属する符号データのエラー耐性を他の領域に属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、重要となるROI領域のデータ転送を確保することができる。
【0111】
請求項11記載の発明によれば、請求項1記載の画像処理装置において、例えば請求項12ないし14に例示するように、動画像のフレームに応じてエラー耐性の強度を異ならせた設定が可能となり、動画像中でフレーム上、重要部分のデータ伝送を確保することができる。
【0112】
請求項12記載の発明によれば、請求項11記載の画像処理装置において、動画像を構成する複数のフレーム中、周期的に出現するフレームに属する符号データのエラー耐性を他のフレームに属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、極力少ないエラー耐性の付与により、周期的なフレームの転送を確保でき、動画像に関するデータ転送を確保することができ、特に、動き量の変化が生ずるフレームが現れる頻度の多い場合に好適である。
【0113】
請求項13記載の発明によれば、請求項11記載の画像処理装置において、動画像を構成する複数のフレーム中、不定期に出現するフレームに属する符号データのエラー耐性を他のフレームに属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、極力少ないエラー耐性の付与により、不定期なフレームの転送を確保でき、動画像に関するデータ転送を確保することができ、特に、動き量の変化が生ずるフレームが現れる頻度の少ない場合に好適である。
【0114】
請求項14記載の発明によれば、請求項11記載の画像処理装置において、動画像を構成する複数のフレーム中、大きく変化したフレームに属する符号データのエラー耐性を他のフレームに属する符号データのエラー耐性に比して強く設定することで、極力少ないエラー耐性の付与により、大きく変化したフレームの転送を確保でき、動画像に関するデータ転送を確保することができる。
【0115】
請求項15記載の発明によれば、請求項1ないし14の何れか一記載の画像処理装置において、回線状況の混雑の程度をも考慮して設定するエラー耐性の程度を変化させることにより、回線が空いている場合には付与するエラー耐性の強度を弱くすることでより一層伝送負荷、伝送時間を軽くしつつ、必要最低限の画質を保証することができる。
【0116】
請求項16記載の発明によれば、請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置において、離散ウェーブレット変換を用いる場合に好適に適用することができる。
【0117】
請求項17記載の発明によれば、請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置において、タイル分割をしないプレシンクト単位の場合にも、タイル単位と同様に好適に適用することができる。
【0118】
請求項18記載の発明によれば、請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置において、タイル分割をしないコード・ブロック単位の場合にも、タイル単位と同様に好適に適用することができる。
【0119】
請求項19記載の発明によれば、請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置において、タイル分割をしないパケット単位の場合にも、タイル単位と同様に好適に適用することができる。
【0120】
請求項20乃至28記載の発明によれば、請求項1、6、11、15、16〜19記載の発明の場合と同様な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の前提となるJPEG2000方式の基本となる階層符号化アルゴリズムを実現するシステムの機能ブロック図である。
【図2】原画像の各コンポーネントの分割された矩形領域を示す説明図である。
【図3】デコンポジション・レベル数が3の場合の、各デコンポジション・レベルにおけるサブバンドを示す説明図である。
【図4】プレシンクトを示す説明図である。
【図5】ビットプレーンに順位付けする手順の一例を示す説明図である。
【図6】符号列データの1フレーム分の概略構成を示す説明図である。
【図7】符号化されたウェーブレット係数値が収容されたパケットをサブバンド毎に表わしたコード・ストリーム構造を示す説明図である。
【図8】Motion JPEG2000の概念を示す説明図である。
【図9】周囲の8近傍の係数位置を示す説明図である。
【図10】SOPマーカセグメントの構成例を示す説明図である。
【図11】本実施の形態の構成例を示すシステム構成図である。
【図12】そのサーバのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図13】本実施の形態の特徴部分の構成例を示す機能ブロック図である。
【図14】エラー耐性付与の処理例を示す概略フローチャートである。
【図15】その処理画像例を示す説明図である。
【図16】カラーにおけるコンポーネントを示す説明図である。
【図17】ROI領域を示す説明図である。
【図18】タイル単位でのエラー耐性の設定例を示す説明図である。
【図19】動画像のフレームに対するエラー耐性の付与例を示す説明図である。
【符号の説明】
116 エラー耐性付与手段
117 エラー耐性設定手段

Claims (28)

  1. 画像を複数に分割した矩形領域毎に、離散ウェーブレット変換、量子化及び符号化という手順で圧縮して符号列データを生成し、該符号列データを通信伝送路を介して出力可能な画像処理装置において、
    前記符号列データ中にエラー耐性を付与するエラー耐性付与手段と、
    前記エラー耐性付与手段により付与するエラー耐性の強度を前記符号列データにおける所定の処理単位毎に異ならせて設定するエラー耐性設定手段とを備え、
    前記エラー耐性の強度は、複数種類のエラー耐性機能の組み合わせに応じて複数のレベルに区分されていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記エラー耐性設定手段は、所定の処理単位として、当該画像の領域成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記エラー耐性設定手段は、当該画像の領域中、文字部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度を絵柄部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 前記エラー耐性設定手段は、当該画像の領域中、その中央部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度をその周辺部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  5. 前記エラー耐性設定手段は、当該画像の領域中、人物画像部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度をその他の画像部を構成する前記矩形領域の符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  6. 前記エラー耐性設定手段は、所定の処理単位として、当該画像の画質成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 前記エラー耐性設定手段は、当該画像の画質成分中、上位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性の強度を下位レイヤー側に属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  8. 前記エラー耐性設定手段は、当該画像の画質成分中、解像度LL成分に属する符号データのエラー耐性の強度を他の解像度成分に属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  9. 前記エラー耐性設定手段は、当該画像の画質成分中、輝度成分のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性の強度を色差成分のコンポーネントに属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  10. 前記エラー耐性設定手段は、当該画像の画質成分中、ROI(Region Of Interest)領域に属する符号データのエラー耐性の強度を他の領域に属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項6記載の画像処理装置。
  11. 前記エラー耐性設定手段は、画像が動画で符号列データがフレーム毎に生成される場合、所定の処理単位として、当該動画像のフレームに応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  12. 前記エラー耐性設定手段は、当該動画像の複数のフレーム中、周期的に出現するフレームに属する符号データのエラー耐性の強度を他のフレームに属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  13. 前記エラー耐性設定手段は、当該動画像の複数のフレーム中、不定期に出現するフレームに属する符号データのエラー耐性の強度を他のフレームに属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  14. 前記エラー耐性設定手段は、当該動画像の複数のフレーム中、画像が相対的に大きく変化したフレームに属する符号データのエラー耐性の強度を他のフレームに属する符号データのエラー耐性の強度に比して強く設定することを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  15. 前記通信伝送路の回線状況を検出する検出手段をさらに備え、
    前記エラー耐性設定手段は、回線状況の混雑の程度に応じて設定するエラー耐性の強度を変化させることを特徴とする請求項1ないし14の何れか一記載の画像処理装置。
  16. 前記エラー耐性付与手段が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、タイルである請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置。
  17. 前記エラー耐性付与手段が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、プレシンクトである請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置。
  18. 前記エラー耐性付与手段が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、コード・ブロックである請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置。
  19. 前記エラー耐性付与手段が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、パケットである請求項1ないし15の何れか一記載の画像処理装置。
  20. 画像を複数に分割した矩形領域毎に、離散ウェーブレット変換、量子化及び符号化という手順で圧縮して符号列データを生成し、該符号列データを通信伝送路を介して出力可能とする画像処理方法において、
    前記符号列データ中にエラー耐性を付与するエラー耐性付与工程と、
    前記エラー耐性付与工程により付与するエラー耐性の強度を前記符号列データにおける所定の処理単位毎に異ならせて設定するエラー耐性設定工程とを有し、
    前記エラー耐性の強度は、複数種類のエラー耐性機能の組み合わせに応じて複数のレベルに区分されていることを特徴とする画像処理方法。
  21. 前記エラー耐性設定工程は、所定の処理単位として、当該画像の領域成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定することを特徴とする請求項20記載の画像処理方法。
  22. 前記エラー耐性設定工程は、所定の処理単位として、当該画像の画質成分に応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定することを特徴とする請求項21記載の画像処理方法。
  23. 前記エラー耐性設定工程は、画像が動画で符号列データがフレーム毎に生成される場合、所定の処理単位として、当該動画像のフレームに応じてエラー耐性の強度を異ならせて設定することを特徴とする請求項21記載の画像処理方法。
  24. 前記通信伝送路の回線状況を検出する検出工程を有し、
    前記エラー耐性設定工程は、回線状況の混雑の程度に応じて設定するエラー耐性の強度を変化させることを特徴とする請求項20ないし23の何れか一記載の画像処理方法。
  25. 前記エラー耐性付与工程が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、タイルである請求項20ないし24の何れか一記載の画像処理方法。
  26. 前記エラー耐性付与工程が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、プレシンクトである請求項20ないし24の何れか一記載の画像処理方法。
  27. 前記エラー耐性付与工程が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、コード・ブロックである請求項20ないし24の何れか一記載の画像処理方法。
  28. 前記エラー耐性付与工程が強度を異ならせて付与するエラー耐性の付与単位となる前記矩形領域は、パケットである請求項20ないし24の何れか一記載の画像処理方法。
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