JP4875649B2 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラム Download PDF

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Description

この発明は、画像データを複数の解像度で符号化する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムに関する。
デジタルカメラやスキャナの精度の向上により、高精細な静止画像を取り扱う要求が増加し、それに伴って高精細静止画像の取り扱いを容易にするための画像圧縮伸張技術に求められる機能が多様化している。高精細静止画像の画像圧縮伸張アルゴリズムとしては、JPEG(Joint Photographic Experts Group)が現在最も多く使われている。また、近年は、DWT(離散ウェーブレット変換)を周波数変換に用いた画像圧縮伸張アルゴリズムが増加している。DWTを用いたアルゴリズムの代表例としては、JPEG2000符号化方式が存在する。
JPEG2000の大きな特徴の一つとして、解像度のスケーラビリティが挙げられる。解像度のスケーラビリティは、対象となる画像を所望の画像サイズに変換して閲覧する場合に優位に働く。表示対象となる高精細静止画像の画像サイズは、デジタルカメラやスキャナの信号読み取り時の精度(ドットピッチ)および大きさで決定される。すなわち、一度特定の静止画像フォーマットに即したデータを作成すると画像サイズは一定となる。しかし、この画像を閲覧するときには、必要となる閲覧サイズ(解像度)は一定ではない。例えばデジタルカメラに付随の液晶モニタのサイズ(解像度)と、保存したデータをパーソナルコンピュータで表示するときの表示サイズ(解像度)とは大きく異なる。
JPEGのような解像度スケーラビリティを持たない方式で符号化された画像データを所望のサイズで表示する場合、一般には、一度符号全体に対して復号処理を行い、画素データ(ビットマップ)に展開した上で拡大、縮小の処理を行う必要がある。しかし、JPEG2000符号化方式によって符号化された画像データを縮小表示する場合は、画像データの一部分のみに対して復号処理を行い、画素データ(ビットマップ)を生成することができる。すなわち、復号処理に必要なメモリを小さくでき、復号処理にかかる処理時間も短くすることができる。以下ではこれを縮小デコードと呼ぶことにする。
ところで、高精細画像が白黒画像であった場合や、文字の領域を背景領域とは別に単色のデータとして保存する場合には、オリジナルの画像を2値の画像の入力とし、2値のデータに符号化することが多い。多値のデータと比べて、2値のデータは一つの画素を表現するために必要なビット数が少なくて済み、容量の節約になるからである。
しかし、2値の画像をJPEG2000で符号化し、そのデータを縮小デコードして画素データに戻した場合に、細い線が途切れるという問題が発生しうる。この問題が発生する原因は、JPEG2000の符号化プロセスのウェーブレット変換にある。例えば2値画像をロスレス符号化する場合のウェーブレット変換では、ウェーブレット係数を計算する際に係数を整数にするための丸め処理が入り、その後画素を2の間隔(1画素おき)でダウンサンプリングする。このため、連続した画素値が続く領域では問題が生じないが、白値に細線が存在する場合などは画素値の連続幅が少ないため、処理の過程で黒い画素が残らず真っ白になる。
この問題は、解像度スケーラビリティを有しない符号化方式(JPEGやGIFなど)で符号化されたデータを復号し、後に最近傍点(ニアレストネイバー)で縮小表示した際にも起こる現象である。多くの表示アプリケーションは、このような細線が途切れる現象を抑制するために、線形補間(バイリニア)、3次補間(バイキュービック)など様々なアルゴリズムを用いたスムージングと呼ばれる処理によって細線の途切れを補正している。
特許文献1では、文字エッジと写真領域中にある被写体等の輪郭エッジとを適正に判別し、それぞれの領域に適正なスムージング処理を行う技術が提案されている。
従来と同様のスムージング処理をJPEG2000符号について行うことも考えられるが、JPEG2000の縮小デコードはそもそもオリジナルデータ全てを読み込まないので、スムージング処理を行うために、表示に必要な解像度よりも高い解像度のデータを読み込まなくてはならない。このため、縮小デコードのメリット自体が減少してしまう。
そこで、他の解決策として、2値のオリジナル画像を多値のデータとして入力する方法が考えられる。この方法では、例えば、0または1から成る1bitの画素データを、0または255から成る8bitの画素データに変換し、8bitのデータとして符号化を行う。これにより、係数空間では1bitで表現されない中間の値を取ることができる。このため、縮小デコードの結果表示される画素データは多値のグレー画像となるが、細線の途切れを中間の値で再現した画像が得られる。
特開2003−189093号公報
しかしながら、このような方法は、本来2値画像であるオリジナルデータを多値に拡張しているため、符号量が増加し、かつ、復号の処理コストも大幅に増大するという問題があった。また、入力が2値であるにも関わらず出力が多値になるため、入力デバイスと出力デバイスの制約が一致しないことも問題となる。すなわち、2値出力のポータブルデバイスなどでは利用できない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、表示に必要な部分が縮小デコードされた際にも細線が途切れず、かつ符号容量の増加を抑止した画像符号を生成することができる画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、入力された画像データの背景画素値と予め定められた比較値とが一致するか否かを判定する判定手段と、前記背景画素値が前記比較値と一致しない場合に、前記画像データに含まれる画素値それぞれを、予め定められた最大画素値から前記画素値を減算した値で置換する置換手段と、画像データを複数の周波数成分に変換した変換係数によって符号化する方式であって、前記変換係数を整数値に丸める丸め処理を含む予め定められた符号化方式で、前記画素値を置換した前記画像データを符号化した符号化データを生成する符号化手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記判定手段は、前記背景画素値が0であるか否かを判定し、前記置換手段は、前記背景画素値が0でない場合に、前記画素値それぞれを、前記最大画素値から前記画素値を減算した値で置換すること、を特徴とする。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記符号化手段は、前記符号化データに含まれる画素値の情報を表すインデックスと、前記画像データの色空間での画素値との対応関係を表す対応情報を含む前記符号化データを生成すること、を特徴とする。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記背景画素値を入力する入力手段をさらに備え、前記判定手段は、入力された前記背景画素値と前記比較値とが一致するか否かを判定すること、を特徴とする。
また、請求項5にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記判定手段は、予め定められた規則に基づいて前記画像データから前記背景画素値を決定し、決定した前記背景画素値と前記比較値とが一致するか否かを判定すること、を特徴とする。
また、請求項6にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記判定手段は、2値画像である前記画像データの前記背景画素値と前記比較値とが一致するか否かを判定し、前記置換手段は、前記背景画素値が前記比較値と一致しない場合に、前記画素値それぞれを、2値のうち大きい値を表す前記最大画素値から前記画素値を減算した値で置換すること、を特徴とする。
また、請求項7にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記符号化手段は、5/3フィルタを用いた離散ウェーブレット変換を含む前記符号化方式で前記符号化データを生成すること、を特徴とする。
また、請求項8にかかる発明は、請求項7にかかる発明において、前記符号化手段は、前記離散ウェーブレット変換を含むJPEG2000に準拠した前記符号化方式で前記符号化データを生成すること、を特徴とする。
また、請求項9にかかる発明は、請求項1にかかる発明において、前記符号化手段は、アダマール変換を含む前記符号化方式で前記符号化データを生成すること、を特徴とする。
また、請求項10にかかる発明は、判定手段が、入力された画像データの背景画素値と予め定められた比較値とが一致するか否かを判定する判定ステップと、置換手段が、前記背景画素値が前記比較値と一致しない場合に、前記画像データに含まれる画素値それぞれを、予め定められた最大画素値から前記画素値を減算した値で置換する置換ステップと、符号化手段が、画像データを複数の周波数成分に変換した変換係数によって符号化する方式であって、前記変換係数を整数値に丸める丸め処理を含む予め定められた符号化方式で、前記画素値を置換した前記画像データを符号化した符号化データを生成する符号化ステップと、を備えたことを特徴とする。
また、請求項11にかかる発明は、請求項10に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるプログラムである。
本発明によれば、表示に必要な部分が縮小デコードされた際にも細線が途切れず、かつ符号容量の増加を抑止した画像符号を生成することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる画像処理装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
本実施の形態にかかる画像処理装置は、5/3フィルタを用いた離散ウェーブレット変換を含むJPEG2000方式などのように、変換係数を整数値に丸める処理を含む変換符号化方式で画像データを符号化するときに、背景画素値に応じて原画像データの画素値を反転させた後に符号化処理を実行する。
図1は、本実施の形態にかかる画像処理装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、画像処理装置100は、記憶部121と、入力部101と、判定部102と、置換部103と、符号化部104と、出力部105と、を備えている。
記憶部121は、各種プログラムや鍵生成処理で扱われる各種データを記憶する。記憶部121は、HDD(Hard Disk Drive)、光ディスク、メモリカード、RAM(Random Access Memory)などの一般的に利用されているあらゆる記憶媒体により構成することができる。
入力部101は、符号化する画像データである原画像データを入力する。また、入力部101は、ユーザにより指定された、原画像データの背景の画素値を表す背景画素値を入力する。
判定部102は、原画像データの背景画素値が、予め定められた比較値である0と一致するか否かを判定する。
置換部103は、背景画素値が0でない場合に、原画像データに含まれる画素値を反転した画素値で置換することにより、原画像データを反転する。画素値を反転するとは、各画素値を予め定められた最大画素値から画素値を減算した値で置換することをいう。例えば、2値画像の場合は、画素値1を最大画素値である1から減算した値である0に反転する。また、画素値0を最大画素値1から減算した値である1に反転する。
符号化部104は、変換係数を整数値に丸める処理を含む所定の変換符号化方式により、入力された原画像データ、または画素値を反転した原画像データを符号化した符号化データを生成する。本実施の形態では、符号化部104は、JPEG2000に準拠した変換符号化方式で原画像データを符号化する。なお、変換符号化方式はJPEG2000に限られず、変換係数を整数値に丸める処理を含むものであれば、例えばアダマール変換を用いた符号化方式などを適用するように構成してもよい。
出力部105は、符号化部104によって生成された符号化データを出力する。
次に、このように構成された本実施の形態にかかる画像処理装置100による符号化処理について説明する。図2は、本実施の形態における符号化処理の全体の流れを示すフローチャートである。
まず、入力部101が2値の原画像データを入力する(ステップS201)。これにより、5/3フィルタを利用した可逆符号化が開始される。このとき、入力部101は、オプション設定で背景画像の画素値の指定を受け付ける。
次に、判定部102は、指定された背景画素値が0であるか否かを判断する(ステップS202)。背景画素値が0でない場合、すなわち、背景画素値として1が指定された場合は(ステップS202:NO)、置換部103は、原画像データ中の全画素の値を、0から1または1から0というように反転させた画像を生成し、この画像データを入力された原画像データに置き換える(ステップS203)。
画素値を反転後、または、ステップS202で背景画素値として0が指定されたと判断された場合(ステップS202:YES)、符号化部104は、JPEG2000標準に規定された5/3フィルタを用いた可逆符号化を行う(ステップS204)。なお、符号化部104は、このステップでは符号ストリームであるJPCフォーマットを生成するまでの処理を実行する。
次に、符号化部104は、ステップS205からステップS206で、生成された符号ストリームを含むJP2ファイルを生成する。JP2ファイルフォーマットは、画像を表す符号ストリームを複数持つことに加えて、メタデータや画像の特徴、知的所有権、ベンダー、および色のプロファイルなどの情報を付与することができるファイルフォーマットである。
図3は、JP2ファイルフォーマットの一例を示す図である。図3に示すように、JP2ファイルフォーマットは、ボックス(BOX)と呼ばれる構造の単位の集合で構成される。このうち、パレットボックス(Pallet box)301は、あるコンポーネントからチャネルを生成するために適用されるボックスである。パレットボックス301には、色のインデックスを実際の色(R、G、B値など)に変換する対応関係を表している。
図4は、パレットボックスの詳細な構造を示す図である。図4に示すように、パレットボックスは、テーブルエントリー(インデックス)の数(NE)、パレットの色空間数(NPC)、パレットの組番号iのビット深さ(Bi)、およびパレットの組番号iの色空間番号jの値(Cji)で構成される。
図2に戻り、符号化部104は、まず、2値の画像データのパレットデータをパレットボックスに記述する(ステップS205)。例えば、符号化部104は、NEに2を設定し、2値のインデックスをモノクロ画像に変換するため、NPCに1を設定する。また、符号化部104は、背景画素値として0が指定された場合はインデックス0のパレットとして0を設定し、インデックス1のパレットとして1を設定する。一方、背景画素値として1が指定された場合は、符号化前に画素値を反転させて、画素値1がインデックス0に置き換えられている。このため、符号化部104は、インデックス1のパレットとして0を設定し、インデックス0のパレットとして1を設定する。
また、例えば、2値のインデックスをRGBフルカラーに変換するのであれば、符号化部104は、NPC=3、パレットの組としては、(R0、G0、B0)=(0、0、0)、(R1、G1、B1)=(255、255、255)を設定する。
この後、符号化部104は、JPEG2000ファイルフォーマットの一つであるJP2符号化を最後まで実行し、JP2ファイルを生成する(ステップS206)。
以上の処理を経て生成された符号は、通常のJPEG2000デコーダを備えるビューアで、原画像と同じサイズおよび縮小したサイズのいずれで表示した場合であっても、原画像と同じ色で、細線の途切れが抑制された良好な画像として表示することができる。
次に、原画像を反転したことによって良好な縮小画像が得られる原理について簡単に説明する。5/3フィルタを用いた可逆変換では、水平方向、垂直方向にそれぞれ1次元可逆離散ウェーブレット変換がかけられる。通常は、離散ウェーブレット変換後のダウンサンプリングを考慮して計算を省いたリフティング演算が用いられる。リフティング演算は、例えば以下のような(1)式および(2)式で与えられる。なおリフティングを用いない場合にも得られる結果は同じである。
Figure 0004875649
(1)式は、高域通過フィルタ出力を2:1ダウンサンプリングした信号を得るための式を表す。また、(2)式は、低域通過フィルタ出力を2:1ダウンサンプリングした信号を得るための式を表す。Xextは、タイル境界の外の画素を参照する際に不連続性を抑えて滑らかにするために1次元入力信号を拡張した後の信号である。(1)式から高域通過フィルタ出力をダウンサンプリングした出力が求まり、その出力を用いて(2)式から低域フィルタ出力をダウンサンプリングした出力が求まる。
図5は、細線の画素値が1である画像データの一例を示す図である。また、図6は、細線の画素値が0である画像データの一例を示す図である。
例えば図5に示すように細線が画素値1の画素で作られていた場合、奇数座標値の画素は低域成分には残らずに消えるが、偶数座標値上に存在した細線の画素は低域成分に残る。一方、図6に示すように細線が画素値0の画素で作られていた場合は、同様に奇数座標値の細線が消える上に、偶数座標値の細線も低域成分から消えてしまう。
このように偶数座標値の細線も低域成分から消える原因は、(1)式の非対称性に存在する。まず説明を簡単にするため細線が偶数座標値上に位置する場合のみを想定する。(1)式で求まる高域成分は入力信号の予測残差になっているため、変化が存在しない信号部分(同じ画素値が連続して発生する部分)では当然0になる。ここで画素値が0の細線の場合は、隣接する位置の高域成分が1になるため、低域成分が0になる。一方、画素値が1の細線の場合は、隣接する位置の高域成分が0になるため、低域成分が1になる。すなわち、画素値が0の細線の場合は高域成分に情報を残すため低域成分に情報が残らず、反対に画素値が1の細線の場合は高域成分に情報が残らず低域成分に情報が残る。
以上から、縮小デコードした際に細線の情報をより多く表示させるためには、より多くの情報が低域成分に残せる画素値である1を細線に割り当て、背景の画素値に0を割り当てた方が良いことが分かる。
(変形例1)
上記説明では、符号化部104は、パレット情報を設定できるフォーマットであるJP2ファイルフォーマットで符号化データを生成していた。符号化データのデータ形式はJP2ファイルフォーマットに限らず、例えばJPCデータフォーマットで符号化データを生成するように構成してもよい。JPCのようなデータフォーマットの場合には、符号化部104は、画素値を反転した画像データに対して符号化処理を行うのみである。すなわち本変形例1では、符号化部104は、上記実施の形態のステップS205〜ステップS206を実行しない。なお、この場合、ビューアは、画像を表示する際に白黒を反転させてから画像を表示する必要がある。
(変形例2)
上記説明では、入力部101によって原画像データの背景画素値の指定を入力し、判定に利用していた。本変形例2では、判定部102が、原画像データから背景画素とすべき画素値を判断する。例えば、最も単純な方法として、判定部102は原画像データ中の各画素値の数を計測し、数の大きい方を背景画素値とする。また、所定の閾値(例えば3/4など)を設けて、1の画素値を持つ画素の数が全体に占める割合が閾値より大きいときのみ背景画素値が1であると判定し、画像を反転させるように構成しても良い。なお、背景画素値の判別方法はこれに限られず、背景とすべき画素値を判断できる方法であれば従来から用いられているあらゆる方法を適用できる。
以下に、背景画素値が1であった細線を含む2値画像を原画像として、(1)原画像を手を加えずJPEG2000可逆符号化した後に、解像度を二段階縮小してデコードする方法、(2)原画像の全画素の値を0から1および1から0に反転させた後に、JPEG2000可逆符号化した後に、解像度を二段階縮小してデコードする方法、の二つの方法で可逆符号化し、復号処理を行った場合の処理結果の一例について説明する。
図7は、この場合の原画像の一例を示す図である。図8は、上記(1)の方法で処理した結果を示す図である。図9は、上記(2)の方法で処理した結果を示す図である。図9に示すように、本実施の形態の手法により画素値を反転させて符号化した場合には、縮小デコードされた際にも細線が途切れずに表示可能となる。また、2値画像を多値画像に拡張する必要もないため、符号量や復号のための処理コストは増加しない。
このように、本実施の形態にかかる画像処理装置では、JPEG2000方式などの変換符号化方式で画像データを符号化するときに、背景画素値に応じて原画像データの画素値を反転させた後に符号化処理を実行する。このため、2値画像を原画像データとする符号化処理で、表示に必要な部分が縮小デコードされた際にも細線が途切れず、かつ符号容量が大幅に増加しないような符号を生成することができる。また、特別な処理を行わないJPEG2000標準規格に準じた全ての復号アルゴリズムで原画像および原画像を縮小表示した際に好ましい結果を得ることができる。
次に、本実施の形態にかかる画像処理装置のハードウェア構成について説明する。
本実施の形態にかかる画像処理装置は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
本実施の形態にかかる画像処理装置で実行される画像処理プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、本実施の形態にかかる画像処理装置で実行される画像処理プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施の形態にかかる画像処理装置で実行される画像処理プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、本実施の形態の画像処理プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
本実施の形態にかかる画像処理装置で実行される画像処理プログラムは、上述した各部(入力部、判定部、置換部、符号化部、出力部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記記憶媒体から画像処理プログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、上記各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
本実施の形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 本実施の形態における符号化処理の全体の流れを示すフローチャートである。 JP2ファイルフォーマットの一例を示す図である。 パレットボックスの詳細な構造を示す図である。 細線の画素値が1である画像データの一例を示す図である。 細線の画素値が0である画像データの一例を示す図である。 背景画素値が1の原画像の一例を示す図である。 背景画素値を1として符号化した結果の一例を示す図である。 背景画素値を0に反転後に符号化した結果の一例を示す図である。
符号の説明
100 画像処理装置
101 入力部
102 判定部
103 置換部
104 符号化部
105 出力部
121 記憶部
301 パレットボックス

Claims (11)

  1. 入力された画像データの背景画素値と予め定められた比較値とが一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記背景画素値が前記比較値と一致しない場合に、前記画像データに含まれる画素値それぞれを、予め定められた最大画素値から前記画素値を減算した値で置換する置換手段と、
    画像データを複数の周波数成分に変換した変換係数によって符号化する方式であって、前記変換係数を整数値に丸める丸め処理を含む予め定められた符号化方式で、前記画素値を置換した前記画像データを符号化した符号化データを生成する符号化手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記判定手段は、前記背景画素値が0であるか否かを判定し、
    前記置換手段は、前記背景画素値が0でない場合に、前記画素値それぞれを、前記最大画素値から前記画素値を減算した値で置換すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記符号化手段は、前記符号化データに含まれる画素値の情報を表すインデックスと、前記画像データの色空間での画素値との対応関係を表す対応情報を含む前記符号化データを生成すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記背景画素値を入力する入力手段をさらに備え、
    前記判定手段は、入力された前記背景画素値と前記比較値とが一致するか否かを判定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記判定手段は、予め定められた規則に基づいて前記画像データから前記背景画素値を決定し、決定した前記背景画素値と前記比較値とが一致するか否かを判定すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記判定手段は、2値画像である前記画像データの前記背景画素値と前記比較値とが一致するか否かを判定し、
    前記置換手段は、前記背景画素値が前記比較値と一致しない場合に、前記画素値それぞれを、2値のうち大きい値を表す前記最大画素値から前記画素値を減算した値で置換すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記符号化手段は、5/3フィルタを用いた離散ウェーブレット変換を含む前記符号化方式で前記符号化データを生成すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 前記符号化手段は、前記離散ウェーブレット変換を含むJPEG2000に準拠した前記符号化方式で前記符号化データを生成すること、
    を特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記符号化手段は、アダマール変換を含む前記符号化方式で前記符号化データを生成すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 判定手段が、入力された画像データの背景画素値と予め定められた比較値とが一致するか否かを判定する判定ステップと、
    置換手段が、前記背景画素値が前記比較値と一致しない場合に、前記画像データに含まれる画素値それぞれを、予め定められた最大画素値から前記画素値を減算した値で置換する置換ステップと、
    符号化手段が、画像データを複数の周波数成分に変換した変換係数によって符号化する方式であって、前記変換係数を整数値に丸める丸め処理を含む予め定められた符号化方式で、前記画素値を置換した前記画像データを符号化した符号化データを生成する符号化ステップと、
    を備えたことを特徴とする画像処理方法。
  11. 請求項10に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させる画像処理プログラム。
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