JP2008228229A - 画像符号化装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】階調/文字線画の画像を効率良く符号化し、文字線画の通常の文書は、符号化単位ブロック間での不自然さを抑制した画像の符号化データを生成する。
【解決手段】データ分離部105は画像モード信号107が自然画モードで、注目ブロック中の最頻色を抽出色と決定し、画像モード信号107は文字線画モードで、特定色設定信号106の設定を優先し抽出色を決定し、データ分離部105は抽出色と非抽出色の画素位置を識別する位置情報を生成する。平均値演算部108は非抽出色とされた画素の平均値を置換値と算出する。セレクタ109は非抽出色の画素位置で入力した画素値を選択、抽出色の画素位置で平均値を選択する。可逆符号化部110は抽出色、可逆符号化部111は位置情報を可逆符号化する。非可逆符号化部112はセレクタ109で選択された階調画素で構成される画像を非可逆符号化する。多重化部113は各符号化データを多重化し出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像データの符号化技術に関するものである。
特許文献1には、多値画像を符号化する方法が開示さている。この文献によると、先ず、符号化対象の多値画像データを、直交変換の単位となるブロックに分割する。そして、ブロック内で最も出現確率の高い最頻値を持つ画素を文字・線画とする。そして、その文字・線画の色情報もしくは濃度情報を抽出する(以下、抽出色と称する)。そして、抽出色、及び、ブロック内の各画素が抽出色を持つ画素であるか否かを識別するための2値情報(識別情報という)を生成し、これら抽出色及び識別情報をランレングス符号化等を用いて可逆符号化する。一方、文字・線画として判定された画素を除外した自然画像に対しては、JPEG等の非可逆符号化を行なう、というものである。
ここで、上記特許文献1における抽出色及び識別情報の抽出方法を図4を用いて説明する。
図中、1000は入力画像の白色下地であり、1001,1002,1003は黒色の文字や線画である。1004、1005、1006、1007、1008は画像を分割したブロックを示している。ブロックのサイズが、後段のDCTの単位となる8×8画素サイズとなる。
ブロック1004、1006、1008においては、白画素の数が40個であり黒画素が24個である。従って、最頻値(色)は“白”であり、これらブロック1004、1006、1008における抽出色は“白”と決定される。同様に、ブロック1005、1007においては、白画素が24個であり、黒画素が40個となるので、抽出色は“黒”とされる。また、ブロック1009においては、全画素が黒であるため、抽出色を“黒”とする。これらの抽出色”白”, “黒”, “白”, “黒”, “白”, “黒”,…をランレングス符号化等の可逆符号化を行なう。
特開平4−326669号公報
しかしながら、図4に示したような、文字、線画などの画像に対しては、抽出色が“白”, “黒”, “白”, “黒”, “白”, “黒”,…というように、頻繁に変化するため、ランレングス符号化の符号化効率の低下を招いていた。また、抽出色がばらつくため、復号化時に、ブロック間で文字、線画の再現性にばらつきが起きてしまい、品位の低下を招くことになる。
本発明はかかる問題点に鑑みなされたものであり、階調画像及び文字線画の画像を効率良く符号化する技術を提供する。更には、通常の文書の如く文字線画のみで構成される画像については符号化単位のブロック間での不自然さを抑制した画像を再生可能な符号化技術を提供しようとするものである。
この課題を解決するため、例えば本発明の画像符号化装置は以下の構成を備える。すなわち、
階調画像データを符号化する画像符号化装置であって、
階調画像データを複数の画素で構成されるブロックを単位に入力する入力手段と、
文字線画モード、自然画モードのいずれかのモードを設定する設定手段と、
前記設定手段で自然画モードが設定された場合、注目ブロック中の最頻の色を抽出色として決定する第1の決定手段と、
前記設定手段で文字線画モードが設定された場合、予め設定された特定色を優先して抽出色を決定する第2の決定手段と、
注目ブロック中の、前記第1、第2の決定手段のいずれかで決定された抽出色と同じ色を持つ画素位置、抽出色と異なる非抽出色を持つ画素位置を特定する位置情報を生成する生成手段と、
前記非抽出色を持つ画素値に基づき、前記抽出色を持つ画素値を置換するための置換色を算出する算出手段と、
注目ブロック中の抽出色を持つ画素値を前記置換色で置換する置換手段と、
前記第1、第2の決定手段のいずれかで決定された抽出色を示す情報、前記位置情報を可逆符号化する可逆符号化手段と、
前記置換処理後のブロックの画像データを、非可逆符号化する非可逆符号化手段とを備える。
本発明によれば、階調画像や文字線画の画像を効率良く符号化することが可能になる。そして、更には、通常の文書の如く文字線画のみで構成される画像については符号化単位のブロック間での不自然さを抑制した画像を再生するための符号化データを生成することが可能になる。
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
<第1の実施形態>
図1に、第1の実施形態における画像符号化装置の構成図を示す。
図中、200は装置全体の制御を司る制御部であり、201はユーザが各種設定を行なう操作部である。また、制御部200は、特に、以下に示す制御信号106、107の出力も行なう。操作部201は、各種設定のためのボタンやスイッチ、もしくはキーボード等が搭載されているが、この中に、文字線画モード/自然画モードを切り替えるスイッチが設けられているものとする。
101は多値画像(例えば各色成分8ビット=256階調)を入力する入力端子である。実施形態では、この入力端子101が入力する画像データの発生源は、イメージスキャナとするが、非圧縮の画像データを記憶している記憶媒体をアクセスするドライブでも構わない。また、ネットワーク上の装置から画像データを受信する場合にはネットワークインタフェースとしても良い。すなわち、画像データ発生源の種類は問わない。
102は黒強調部であり、制御部200からの画像モード信号107が文字線画モードを示しているとき、文字・線画に対して黒色を強調する処理を行なう。通常この処理は、入力した値をγ補正する1次元のルックアップテーブル(以下LUTと称する)を用いて行う。即ち、黒付近のレベル(高濃度レベル)を黒色(最高濃度)に変換することにより、文字・線画の品位を向上させる。また、制御部200からの画像モード信号107が自然画モードの場合、黒強調部102は強調処理は行なわず、入力した画像データをそのまま下位の下地除去部103に出力する。
103は下地除去部であり、画像モード信号107が文字線画モードを示すとき、下地を除去する処理を行なう。即ち、3次元LUTを用いて、ハイライト部分を白色に飛ばすことにより、不必要な下地の除去を行なう。ただし、画像モード信号107が自然画モードを示すとき、下地除去部103は入力した画像データをそのまま下位のバッファ104に出力する。
104は画像データを一時的に記憶するためのバッファである。バッファ104は、少なくとも8ライン分の画像データを記憶する容量を有する。
105はバッファ104に格納された画像データ中、8×8画素単位に、抽出色、及び、抽出色の画素の存在位置(否非抽出色の画素の存在位置でもある)を示す2値の8×8(64ビット)の位置情報を生成するデータ分離部である。説明を簡単なものとするため、“1”の画素位置は抽出色を持つ画素、“0”の画素位置が非抽出色を持つ画素とする。このデータ分離部105が抽出する抽出色の決定は、次の通りである。
(1)画像モード信号107が自然画モードを示す場合:
注目ブロック中の最頻の色を抽出色として決定する。
(2)画像モード信号107が文字線画モードを示す場合:
注目ブロック中の予め設定された閾値以上の出現数を持つ抽出色候補の中に、制御部200から入力する特定色設定信号106で示される色が存在する場合、その特定色設定信号106で示される色を抽出色として決定する。また、抽出色候補の中に、制御部200から入力する特定色設定信号106で示される色が存在しない場合、最大頻度の色を抽出色として決定する。つまり、画像モード信号107が文字線画モードを示す場合、データ分離部105は、特定色設定信号106で示される色を優先して、抽出色を決定する。
108は平均値演算部である。この平均値演算部108は、データ分離部105からの位置情報に基づき、非抽出色と示された画素の色の平均値を、置換色として算出し、セレクタ109に出力する。
109はセレクタであり、位置情報が“0”の画素位置では、バッファ104内の画素値(非抽出色を持つ画素の値)を選択し、位置情報が“1”の画素位置では平均値演算部108からの置換色を選択し、出力する。
110はデータ分離部105からの抽出色を可逆符号化する可逆符号化部である。この可逆符号化部110は、例えば各ブロックの抽出色情報を予測符号化を用いて符号化する。111はデータ分離部105からの位置情報を可逆符号化する可逆符号化部である。この可逆符号化部110は、例えば注目ブロックの8×8個の2値情報をランレングス符号化を用いて符号化する。
112はセレクタ109から出力された階調画像を非可逆符号化する非可逆符号化部である。この非可逆符号化部112は例えばJPEGを利用する。先に説明したように、セレクタ109は、ブロック内の抽出色と判定された画素位置では、非抽出色と判定された画素の平均値(平均値演算部108の出力)が選択し、出力する。この結果、非可逆符号化部112に供給されるブロックの階調データに含まれる高周波成分を少なくできる。従って、非可逆符号化部112内でのDCT(直交変換)で生成される変換係数中の高周波成分の値も小さな値となり、圧縮率を高くすることができる。
なお、上記の各符号化部の符号化の種別は一例であって、他の符号化技術を用いても構わない。
113は多重化部であり、各符号化部からの夫々の符号データを、出力端子114を介して後段のメモリ(不図示)に格納しやすいようにパックして、符号データとして出力する。
図5は、多重化部113によって生成された符号化データファイルのデータ構造の一例を示している。ファイルには、画像データのサイズを特定する水平、垂直方向の画素数、色空間の種類、各色成分のビット数等の復号処理に必要な情報を格納したファイルヘッダが含まれる。また、このファイルには、全ブロックの抽出色情報の可逆符号化データが後続する。そして、その後に、各ブロックの符号化データが後続する。各ブロックの符号化データは、図示のように、位置情報の符号化データ、及び、階調画像の符号化データが含まれる。
次に実施形態における制御部200、並びに、入力端子101からデータ分離部105にかけての処理を更に詳しく説明する。
制御部200は、操作部201からの信号を検出し、現在のモードが文字線画モード、自然画モードのいずれであるかを判断する。そして、判断した結果を画像モード信号107として出力する。この画像モード信号107は、1つの画像データの符号化処理が完了するまでの間は変化しない。また、画像モード信号107が文字線画モードである場合には、特定色設定信号106として白(R、G、B=255)を設定するものとする。なお、この特定色設定信号で設定する色も、操作部201より設定できるようにしても良い。
さて、入力端子101は、符号化対象の画像データをラスタースキャン順に入力し、黒強調部102に供給する。黒強調部102は、画像モード信号107が文字線画モードを示す場合、入力した画像データの黒色の強調処理を行ない、その強調処理後の画像データを下地除去部104に出力する。一方、画像モード信号107が自然画モードの場合、黒強調部102は強調処理は行なず、入力した画像データをそのまま下地除去部103に出力する。
下地除去部103は、画像モード信号107が文字線画モードを示す場合、入力した画像データの下地除去を行なう。すなわち、予め設定された明度以上を持つ画素の値を白色(R、G、B=255)に変換し、バッファ104に出力する。また、画像モード信号107が自然画の場合には、下地除去部103は下地除去処理は行なわず、入力した画像データをそのままバッファ104に出力する。
バッファ104に格納された画像データは、8×8画素のブロック単位に順次読み出され、データ分離部105及び平均値演算部108へ供給される。
データ分離部105は、先ず、入力したブロック内の画素データのヒストグラムを作成し、予め設定された閾値(例えば“2”)以上の出現色を抽出色候補として決定する。この時点での抽出色候補は複数個存在しても構わない。
データ分離部105は、画像モード信号107が自然画モードである場合、抽出色候補の中の最頻の出現色を抽出色として出力する。
また、画像モード信号107が文字線画モードである場合、抽出候補中に、特定色設定信号106で設定された色が存在するか否かを判定する。もし、特定色設定信号106で設定された色が、抽出色候補内にあれば、データ分離部105は、特定色設定信号106で設定された色を抽出色として出力する。なお、このとき、その特定色設定信号106で示される同じ色の抽出候補の頻度が、更なる閾値以上の頻度を持つ場合に、その色を抽出色候補としても構わない。また、特定色設定信号106で設定された色が、抽出色候補内に存在しない場合、データ分離部105は、最頻の色を抽出色として出力する。
また、データ分離部105は、上記のようにして抽出色を決定すると、注目ブロック内の各画素位置につき、抽出色と同じか否かを示す1ビットの信号を生成し、出力する。すなわち、抽出色と同じ色を持つ画素位置では“1”、抽出色と異なる色を持つ画素位置では“0”となる2値信号を生成する。そして、データ分離部105は1ブロック分の2値信号を位置情報として出力する。実施形態の場合、1ブロックのサイズは8×8としているので、1ブロック分の位置情報は64ビットとなる。
ここで、図4に示す画像データが入力端子101から入力したとする。今、画像モード信号107が文字線画モードを示し、特定色設定信号106が白色(R=G=B=255)を設定したとする。また、データ分離部105が抽出色候補とするやための閾値を“2”であるとする。
図4におけるブロック1004乃至1008それぞれには、少なくとも白色の画素が2以上存在するわけであるから、結局のところデータ分離部105が生成する位置情報は図2に示すようになる。すなわち、図2において、ブロック1004、1005、1006、1007、1008においては、抽出色の位置は下地である白色画素位置となる。
また、図4のブロック1009内には、特定色設定信号106で示されている白色の画素が存在しないわけであるから、最頻の色が抽出色として決定される。従って、図4のブロック1009における位置情報は、図2に示すように全域が最頻の抽出色であることを示す“1”となる。
注目すべき点は、ブロック1005、1007のように、白色の画素の頻度が黒色画素数の頻度よりも少なくても、白色画素位置が抽出色として決定される点である。この結果、文字線画モードにおいて、隣接するブロックそれぞれに、特定色設定信号106で設定された色が閾値以上の存在する場合には、共通な色が抽出色として決定される可能性が高くなり、文字線画の品位の劣化を抑制することが可能になる。
以上説明したように、本第1の実施形態によれば、文字線画モードでは、特定色を優先して抽出色を決定する。従って、文字線画モードでは隣接ブロックにおける同一色の画素が可逆符号化部110、111で符号化され、ブロック間で不自然な階調差が発生しにくくなり、且つ、符号化効率も向上させることが可能になる。
なお、上記実施形態では、文字線画モードの場合、特定色設定信号106で示される色は白色としたが、通常、文書中の文字の色は黒色がほとんどであるので、特定色設定信号106によって黒色を指定しても構わない。
<第1の実施形態の変形例>
上記第1の実施形態をパーソナルコンピュータ等の汎用情報処理装置(以下、PCという)のアプリケーションプログラムで実現しても構わない。ハードウェア構成は、PCの構成であり、公知であるのでその説明については省略する。但し、このアプリケーションプログラムは、ハードディスク等に記憶されており、CPU(プロセッサ)がRAMに読込み実行する。また、符号化対象の画像データは、装置に接続されたイメージスキャナから読込まれるものとするが、記憶媒体に予め格納された画像データであっても構わない。
図6はPCのCPUが実行する符号化アプリケーションの符号化処理に関する処理内容を示すフローチャートである。以下、このフローチャートに従って説明する。
先ず、ステップS1では、画像入力モード、及び、特定色を設定する。この設定は、ユーザがGUIを用いてキーボードやマウス等のポインティングデバイスで設定するものとする。なお、画像入力モードとすて自然画モードが設定された場合、特定色の設定は意味のないものとなるので、その特定色は設定できないようにしても構わない。すなわち、画像入力モードとして、文字線画モードを設定した場合にのみ特定色を設定できるようにしても良い。特定色はデフォルトでは白色とするが、予め設定された純色(文字線画として使用され得る色)中から選択するようにしても構わない。
次いで、ステップS2にて、1ブロック(8×8画素)分の画像データを入力する。この画像データの入力する際、図1に示すようにモードに応じた黒強調処理、下地除去処理を行なうものとする。
ステップS3では、入力したブロック内の色のヒストグラムを生成する。ステップS4では、生成されたヒストグラム中の、予め設定された閾値以上の頻度を持つ色をサーチし、それを抽出色候補として決定する。
ステップS5では、現在のモードが文字線画モードであるのか、自然画モードであるのかを判断する。
文字線画モードであると判断した場合には、ステップS6に進み、抽出色候補中に設定された特定色が含まれるか否かを判断する。
抽出色候補中に特定色が含まれると判断した場合には、ステップS7にて、注目ブロックの抽出色として特定色を用いることに決定する。
また、ステップS5、S6のいずれかの判定がNoの場合には、ステップS8にて、抽出色候補の中の最頻の色を、注目ブロックの抽出色に用いることに決定する。
上記ステップS7、S8のいずれかで注目ブロックの抽出色が決定されると、処理はステップS9に進み、注目ブロック内の各画素の色と抽出色とを比較し、一致していれば“1”、不一致であれば“0”の位置情報を生成する。
次いで、ステップS10では、位置情報が“0”の画素の色の各成分の平均値を算出し、その平均値で表わされる色を置換色として決定する。そして、ステップS11では、位置情報が“0”の画素位置では、入力した画素値をそのまま出力する。そして、位置情報が“1”の画素位置では入力した画素値に代えて置換色を出力する。
ステップS12では、抽出色を示す情報を可逆符号化を行ない、ステップS13では位置情報を可逆符号化を行なう。そして、ステップS14では、置換処理後の8×8画素の階調画像データをJPEGを用いた非可逆符号化を行なう。各符号化結果は、RAM等に一時的に蓄積する。そして、ステップS15にて、全ブロックの符号化が完了したか否かを判断し、否の場合にはステップS2以降の処理を繰り返す。
また、全ブロックの符号化が完了したと判断した場合には、ステップS16に進む。このステップS16では、RAMに蓄積された各符号化データを結合し、図5に示すようなファイルデータを生成し、ハードディスク等の記憶装置に格納する処理を行なう。
以上説明したように、本第1の実施形態の変形例によれば、第1の実施形態と同様の作用効果を、コンピュータプログラムによっても実現できることは明らかである。即ち、コンピュータに読込ませ実行させることで、画像符号化装置として機能させる場合も、本発明の範疇に含まれる。
<第2の実施形態>
次の第2の実施形態を説明する。上記第1の実施形態では、文字線画モードが指定されている場合、データ分離部105は注目ブロックの抽出色候補の中に、特定色設定信号106で示される色が存在するとき、その色を注目ブロックの抽出色とするものであった。
本第2の実施形態では、文字線画モードが指定されている場合、着目ブロック中にその色の画素があるか否かとは無関係に、特定色設定信号106で指定された色を抽出色として決定する。
第1の実施形態と異なる点は、データ分離部105の処理内容にある。それ以外は第1の実施形態と同じであるので、その説明は省略する。
本第2の実施形態におけるデータ分離部105の処理は、次の通りとなる。
(1)画像モード信号107が自然画モードを示す場合、注目ブロック中の最頻の色を抽出色として決定する。
(2)画像モード信号107が文字線画モードを示す場合、特定色設定信号106で示される色を抽出色として決定する。
いずれの場合であっても、データ分離部105は、バッファ104に格納された画像データ中の注目ブロック中の各画素位置につき、抽出色、非抽出色であるかを示す位置情報を生成し、出力する。
本第2の実施形態の場合、文字線画モードにて、図4に示す画像データを入力すると、データ分離部105が生成する位置情報は図3に示すようになる。
第1の実施形態の図2と異なる点は、ブロック1009では、抽出色が内ので、
ブロック1004乃至ブロック1008については、図3と同じ結果となり、ブロック1009については抽出色として白色となり、その白色と一致する画素が存在しないのでブロック内の全画素位置では“0”の位置情報を生成することになる。
本第2の実施形態の、第1の実施形態に対する効果は、文字線画モードの場合、抽出色は必ず特定色設定信号106で指定された色となるので、抽出色のランレングス符号化の効率が非常に高くできることを意味する。
また、図4におけるブロック1009は、文字線画の線分内に存在するブロックであり、そのブロック内全て同一色となり階調情報の符号化における劣化はほとんどないため、品位を落とさずに符号化効率の向上が期待できる。また、ブロック内が複数色にて構成される場合には、最頻度値が抽出色となるため、特定色以外の品位の保持も期待できる。
以上説明したように、本第2の実施形態でも第1の実施形態と同様に、文字・線画を符号化する場合において、抽出色のランレングス符号化の符号化効率を向上させることが可能となる。
また、本第2の実施形態に係る処理をコンピュータプログラムによって実現する場合には、図6のステップS6の処理を無くし、ステップS5の判断がYesの場合、ステップS7の処理を行なうようにすればよい。
また、上記実施形態では、1ブロックのサイズを8×8画素としたが、これは非可逆符号化部112内のDCT変換の最小単位に対処するためである。非可逆符号化部112が8m×8n画素を最小符号化単位とする場合には、その単位を1ブロックとしても構わない。例えば、入力する単位が16×16画素とした場合、その中には8×8画素が4つ含まれることになる。可逆符号化部111は、16×16画素分の位置情報を可逆符号化する。また、非可逆符号化部112は8×8画素分の非可逆符号化データを4つをまとめて多重化部113に出力するようにしても良い。また、JPEGではなく、他の非可逆符号化を採用する場合には、その単位をブロックのサイズとする。
尚、本実施形態では、特定色として白色を設定した場合を説明したが、文字・線画に用いられている色の頻度に合わせて、黒や、R、G、Bあるいはシアン、マゼンタ、イエロー等の純色などを特定色としても構わない。また、抽出色の符号化方法としてランレングス符号化を例に説明したが、これに限らず、スライド辞書法等のユニバーサル符号化を用いた場合においても同様な効果が期待できる。
また、実施形態ではコンピュータプログラムでもって実現する例を説明した。通常、コンピュータプログラムは、CD−ROM等のコンピュータ可読記憶媒体に格納されている。この媒体をコンピュータが有する読取り装置(CD−ROMドライブ)にセットし、システムにコピーもしくはインストールすることにより実行可能となる。従って、このようなコンピュータ可読記憶媒体も本発明の範疇に入ることは明らかである。
実施形態における画像符号化装置のブロック構成図である。 第1の実施形態での位置情報を示す図である。 第2の実施形態での位置情報を示す図である。 符号化対象の画像データの例を示す図である。 実施形態の符号化装置で生成される符号化データファイルの構造を示す図である。 第1の実施形態の変形例での符号化処理手順を示すフローチャートである。

Claims (10)

  1. 階調画像データを符号化する画像符号化装置であって、
    階調画像データを複数の画素で構成されるブロックを単位に入力する入力手段と、
    文字線画モード、自然画モードのいずれかのモードを設定する設定手段と、
    前記設定手段で自然画モードが設定された場合、注目ブロック中の最頻の色を抽出色として決定する第1の決定手段と、
    前記設定手段で文字線画モードが設定された場合、予め設定された特定色を優先して抽出色を決定する第2の決定手段と、
    注目ブロック中の、前記第1、第2の決定手段のいずれかで決定された抽出色と同じ色を持つ画素位置、抽出色と異なる非抽出色を持つ画素位置を特定する位置情報を生成する生成手段と、
    前記非抽出色を持つ画素値に基づき、前記抽出色を持つ画素値を置換するための置換色を算出する算出手段と、
    注目ブロック中の抽出色を持つ画素値を前記置換色で置換する置換手段と、
    前記第1、第2の決定手段のいずれかで決定された抽出色を示す情報、前記位置情報を可逆符号化する可逆符号化手段と、
    前記置換処理後のブロックの画像データを、非可逆符号化する非可逆符号化手段と
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 更に、前記可逆符号化手段及び非可逆符号化手段で生成された符号化データを多重化し、出力する多重化手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 更に、入力した注目ブロック中に出現する色のうち、予め設定された閾値以上の頻度を持つ色を候補として決定する候補決定手段を備え、
    前記第2の決定手段は、前記候補決定手段で決定された候補中に前記特定色が含まれる場合には当該特定色を前記抽出色と決定し、前記候補中に前記特定色が含まれない場合には、前記候補中の最頻の色を前記抽出色と決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  4. 前記第2の決定手段は、注目ブロック内の色の頻度とは無関係に、前記特定色を前記抽出色と決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像符号化装置。
  5. 更に、
    前記設定手段で自然画モードが設定された場合、符号化対象の画像データの各画素値を維持し、文字線画モードが設定された場合、符号化対象の画像データの黒色を強調する黒強調手段と、
    前記設定手段で自然画モードが設定された場合、前記黒強調手段から出力された画像データの各画素値を維持し、文字線画モードが設定された場合、符号化対象の画像データの下地色を除去する除去手段と
    を備え、
    前記入力手段は、前記除去の後の画像データを入力することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像符号化装置。
  6. 更に、前記特定色を設定する特定色設定手段を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像符号化装置。
  7. 前記非可逆符号化手段は、JPEG符号化を用いてブロックの画像データを符号化することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像符号化装置。
  8. 階調画像データを符号化する画像符号化装置であって、
    階調画像データを複数の画素で構成されるブロックを単位に入力する入力手段と、
    文字線画モード、自然画モードのいずれかのモードを設定する設定手段と、
    前記設定手段で自然画モードが設定された場合、注目ブロック中の最頻の色を抽出色として決定する第1の決定手段と、
    前記設定手段で文字線画モードが設定された場合、予め設定された特定色を優先して抽出色を決定する第2の決定手段と、
    注目ブロック中の、前記第1、第2の決定手段のいずれかで決定された抽出色と同じ色を持つ画素位置、抽出色と異なる非抽出色を持つ画素位置を特定する位置情報を生成する生成手段と、
    前記非抽出色を持つ画素値に基づき、前記抽出色を持つ画素値を置換するための置換色を算出する算出手段と、
    注目ブロック中の抽出色を持つ画素値を前記置換色で置換する置換手段と、
    前記第1、第2の決定手段のいずれかで決定された抽出色を示す情報、前記位置情報を可逆符号化する可逆符号化手段と、
    前記置換手段による置換処理後のブロックの画像データを、非可逆符号化する非可逆符号化手段と
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  9. コンピュータに読込ませ実行させることで、請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像符号化装置として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. 請求項9に記載のコンピュータプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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