JPH10150575A - 画像処理システム及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理システム及び画像処理方法

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Publication number
JPH10150575A
JPH10150575A JP8309461A JP30946196A JPH10150575A JP H10150575 A JPH10150575 A JP H10150575A JP 8309461 A JP8309461 A JP 8309461A JP 30946196 A JP30946196 A JP 30946196A JP H10150575 A JPH10150575 A JP H10150575A
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JP
Japan
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area
halftone
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encoding
image data
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Pending
Application number
JP8309461A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Kojima
政彦 小島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP8309461A priority Critical patent/JPH10150575A/ja
Publication of JPH10150575A publication Critical patent/JPH10150575A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】網点領域を含むディジタル画像についての圧縮
率を向上させる。 【解決手段】画像データについて網点領域とそれ以外の
領域とに分離する領域判別処理部20aと、分離された
網点領域の画像データについて符号化する網点領域符号
化処理部20bと、網点領域以外の領域の画像データに
ついて符号化する他領域符号化処理部20cと、網点領
域符号化処理部20bと他領域符号化処理部20cによ
り生成された符号化データを記憶する補助記憶装置18
と、網点領域符号化処理部20bに生成された符号化デ
ータを復号化して画像データを生成する網点領域復号化
処理部22bと、他領域符号化処理部20cに生成され
た符号化データを復号化して画像データを生成する他領
域復号化処理部22cと、網点領域復号化処理部22b
と他領域復号化処理部22cによって生成された画像デ
ータを合成する合成処理部22aとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、網点領域を含む画
像を符号化復号化(圧縮伸張)する画像処理システム及
び画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディジタル画像データを扱う画
像処理システムにおいては、ディジタル画像データのデ
ータ量が比較的多いために、符号化することによりデー
タ量を圧縮した上で画像データを蓄積している。
【0003】ディジタル画像データを符号化する符号化
方式には各種のものがあるが、通常、1枚の原画像に対
しては1種類の符号化方式が用いられて符号化が行なわ
れている。
【0004】ところで、画像出力が2値で行われる場合
に階調を表現する手法として網点がある。従来では、網
点による網点領域を含む原画像に対しても、網点領域と
網点領域以外の領域について同一の符号化方式を用い
て、ディジタル画像データの圧縮を行なっている。
【0005】しかしながら、網点画像は、同じパターン
の繰り返しであるため情報の重要性が低いにもかかわら
ず、一般に、圧縮(符号化)しても網点領域以外の他の
画像部分に対する圧縮率と比較して高い圧縮率を得るこ
とができない特徴を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の画像
処理システムでは、ディジタル画像中に含まれる網点領
域を考慮した符号化を行なっていないために、網点領域
の情報の重要度が小さいにもかかわらず、画像全体の圧
縮率を低下させる網点画像についての符号化が行なわれ
ていた。
【0007】本発明は前記のような事情を考慮してなさ
れたもので、網点領域を含むディジタル画像についての
圧縮率を向上させることが可能な画像処理システム及び
画像処理方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ディジタル画
像データをもとに網点を表す画像部分である網点領域と
それ以外の領域とに分離する領域判別手段と、前記領域
判別手段によって分離された網点領域の画像データにつ
いて第1の符号化方式を用いて符号化データを生成する
網点領域符号化手段と、前記領域判別手段によって分離
された網点領域以外の領域の画像データについて第2の
符号化方式を用いて符号化データを生成する他領域符号
化手段と、前記網点領域符号化手段により生成された符
号化データと、前記他領域符号化手段により生成された
符号化データとを記憶するための記憶手段と、前記記憶
手段に記憶されている前記網点領域符号化手段により生
成された符号化データを復号化して画像データを生成す
る網点領域復号化手段と、前記記憶手段に記憶されてい
る前記他領域符号化手段によって生成された符号化デー
タを復号化して画像データを生成する他領域復号化手段
と、前記網点領域復号化手段と前記他領域復号化手段に
よって生成された画像データを合成する合成手段とを具
備したことを特徴とする。
【0009】このような構成により、網点領域とそれ以
外の領域に分離して、それぞれに適した符号化方式を用
いて圧縮することで、網点領域についても良好な圧縮率
を得ることができ、画像全体の圧縮率の向上が図れる。
【0010】また、前記領域判別手段によって分離され
た網点領域の画像データに対して平滑化処理を施す平滑
化手段を具備し、前記網点領域符号化手段は、前記平滑
化手段によって平滑化された画像データについて第1の
符号化方式を用いて符号化することを特徴とする。
【0011】これにより、非常に空間周波数が高いとい
う圧縮率を低下させる特徴を持つ網点領域の画像に対し
て、平滑化処理(ローパスフィルタ処理)を施すして高
周波成分をカットした上で符号化を行なうことで圧縮率
の向上が図れる。
【0012】また、前記領域判別手段によって分離され
た網点領域の画像データを階調色に変換する階調色置換
手段を具備し、前記網点領域符号化手段は、前記平滑化
手段によって平滑化された画像データについて第1の符
号化方式を用いて符号化することを特徴とする。
【0013】これにより、網点領域を正確に抽出するこ
とができれば、この網点領域を単一な階調色に置き換え
た上で符号化を行なうことで圧縮率の向上が図れる。ま
た、前記領域判別手段によって分離された網点領域の周
波数パターンを検出する周波数検出手段と、前記周波数
検出手段によって検出された周波数に応じて前記網点領
域をコードデータに置き換えるコードデータ置換手段を
具備し、前記網点領域復号化手段は、前記コードデータ
置換手段によって置換されたコードデータに応じて網点
領域を復号化することを特徴とする。
【0014】これにより、単一の階調色で置き換えを行
なうことができない多少変化のある網点画像の場合であ
っても、網点領域の周波数パターンに基づいてコードデ
ータに変換することで圧縮率の向上が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。図1は本実施形態に係わる
画像処理システムの構成を示すブロック図である。図1
に示すようにCPU10、メモリ12、入力部14、出
力部16、補助記憶装置18、符号化部20、復号化部
22によって構成されている。
【0016】CPU10は、画像処理システム全体を制
御するもので、メモリ12に記憶されたプログラムに従
って動作する。メモリ12は、プログラムの記憶の他
に、データの一時記憶用(ワークエリア)に利用可能な
揮発性メモリである。例えば出力部16(スキャナ装
置)から送られる原画像データや各種データ等を記憶す
る。
【0017】入力部14は、装置に対する指示やデータ
等を入力するためのもので、スキャナ装置等の画像入力
装置、キーボード、マウス等が含まれる。出力部16
は、装置において処理された情報を出力するもので、表
示装置やネットワークを介してデータを送受信するため
の伝送装置である。
【0018】補助記憶装置18は、プログラムやデータ
(圧縮された画像データ等)を格納するための不揮発性
記憶装置であり、ハードディスク装置等である。符号化
部20は、原画像についてのディジタル画像データを符
号化して補助記憶装置18に記憶させるもので、領域判
別処理部20a、網点領域符号化処理部20b、他領域
符号化処理部20cの機能が含まれている。
【0019】領域判別処理部20aは、原画像のディジ
タル画像データについて、網点を表す画像部分である網
点領域とそれ以外の領域とに分離する処理を行なう。網
点領域符号化処理部20bは、領域判別処理部20aに
よって分離された網点領域の画像データについて、網点
領域の符号化に適した所定の符号化方式を用いて符号化
データを生成する。網点領域符号化処理部20bには、
符号化に使用される符号化方式に応じて実行される平滑
化部30、階調色置換部32、コードデータ置換部34
が設けられている。
【0020】平滑化部30は、領域判別処理部20aに
よって分離された網点領域の画像データに対して平滑化
処理(ローパスフィルタ処理)を施す。階調色置換部3
2は、領域判別処理部20aによって分離された網点領
域の画像データを階調色に変換する。
【0021】コードデータ置換部34は、領域判別処理
部20aによって分離された網点領域の画像データをも
とに周波数パターン(網点パターン)を検出し、この検
出された周波数に応じて網点領域を予め用意された網点
パターンテーブル(後述する)を利用してコードデータ
に置き換える。
【0022】他領域符号化処理部20cは、領域判別処
理部20aによって分離された網点領域以外の領域の画
像データについて、網点領域符号化処理部20bとは異
なる符号化方式(画像データの符号化を行なう前に特別
な前処理を行なわない)を用いて符号化データを生成す
る。
【0023】復号化部22は、符号化部20によって符
号されて補助記憶装置18に記憶されている符号化デー
タを復号化して画像データを生成するもので、合成処理
部22a、網点領域復号化処理部22b、他領域復号化
処理部22cの機能が含まれている。
【0024】網点領域復号化処理部22bは、補助記憶
装置18に記憶されている符号化部20の網点領域符号
化処理部20bによって符号化された網点領域について
の符号化データを復号化して画像データを生成する。
【0025】他領域復号化処理部22cは、補助記憶装
置18に記憶されている符号化部20の他領域符号化処
理部20cによって符号化された網点領域以外の領域に
ついての符号化データを復号化して画像データを生成す
る。
【0026】合成処理部22aは、網点領域復号化処理
部22bによって生成された網点領域の画像データと、
他領域復号化処理部22cによって生成された網点領域
以外の領域の画像データとを合成して、原画像のディジ
タル画像データを再生する。
【0027】次に、本実施形態における画像処理システ
ムの動作について説明する。はじめに、本実施形態の画
像処理システムにおいて処理される、内部データの遷移
の概略について図2を参照しながら説明する。
【0028】画像処理システムによって処理される原画
像のデータ(ディジタル画像データ)は、例えば入力部
14(スキャナ装置)などにより入力されてシステム内
の例えば補助記憶装置18に記憶されているものとする
(図2(a))。
【0029】この原画像の画像データから、網点領域の
画像データ(図2(b))と、網点領域を無地とした画
像データ、すなわち網点領域以外の領域の画像データ
(図2(c))とを分離する。
【0030】この分離された網点領域の画像データ(図
2(b))に対しては符号化方式1により符号化(圧
縮)して記憶し、網点領域以外の領域の画像データ(図
2(c))に対しては符号化方式1とは異なる符号化方
式2により符号化(圧縮)して記憶する(図2
(d))。
【0031】また、記憶された網点領域の符号化データ
に対しては符号化方式1に基づいて復号化(伸張)し
(図2(e))、網点領域以外の領域の符号化データに
対しては符号化方式2に基づいて復号化(伸張)する
(図2(f))。
【0032】復号化(伸張)された網点領域と網点領域
以外の領域の画像データを合成することで原画像を再生
する(図2(g))。次に、本実施形態における画像処
理システムの動作について、図3に示すフローチャート
を参照しながら説明する。
【0033】まず、入力部14(例えばスキャナ装置)
から入力された原画像の画像データ(ディジタル画像デ
ータ)は、メモリ12のワークエリアに転送される(ス
テップA1)。
【0034】符号化部20の領域判別処理部20aは、
メモリ12に格納された画像データについて、網点領域
を識別するための前段の処理として孤立点の抽出処理を
実行する(ステップA2)。
【0035】なお、原画像が多値画像である場合には、
あるしきい値をもとに2値(例えば黒画素を“1”、白
画素を“0”)に変換した上で、以下に説明する孤立点
の抽出処理を実行するものとする。
【0036】ここで、孤立点の抽出処理について、図4
に示すフローチャートを参照しながら説明する。領域判
別処理部20aは、原画像に対して水平スキャンし、処
理対象とする画素を決定する(ステップS1)。例え
ば、原画像の第1ラインの左端の画素を処理対象(注目
画素)の開始位置とし、以下、水平方向に注目画素を変
更し、1ラインが終了したら次のラインの左端の画素を
注目画素としながら、次に説明する処理を繰り返し行な
う。
【0037】領域判別処理部20aは、注目画素の周辺
の画素について次の連結条件1,2に当てはまるかどう
かを検査する(ステップS2)。連結条件1としては、
注目画素が“1”(黒画素)であること、連結条件2と
しては、まだ処理していない画素であることである。
【0038】注目画素に隣接する連結条件1,2を満た
す周辺画素があった場合(ステップS3)、さらにその
周辺画素について連結条件1,2に当てはまるかどうか
を検査する(ステップS4)。
【0039】ここで、周辺画素が連結条件1,2を満た
す場合(ステップS5)、さらにその周辺画素について
連結条件1,2に当てはまるかどうかを検査する(ステ
ップS6)。
【0040】図5には、連結条件1,2について検査し
ている状況の一例を示している。まず、注目画素Xに対
しては周辺画素(a,b,c,d)について、連結条件
1,2に当てはまるかどうかを検査し、連結条件1,2
を満足すれば、さらに周辺画素(e,f,g,h,i,
j,k,l)について検査し、連結条件1,2を満足す
れば、さらに周辺画素について検査する。
【0041】この結果、注目画素Xの周辺画素が連結し
ていた場合には、現在、対象としている注目画素Xの周
辺は孤立点とみなさず、注目画素X、及び注目画素Xに
連結する周辺画素を処理済みとして、処理対象とする注
目画素を次に変更する(ステップS10)。
【0042】一方、周辺画素(e,f,g,h,i,
j,k,l)、またはさらにその周辺画素についての検
査によって、連結条件1,2を満たすものがない場合に
は、注目画素とその周辺画素の連結する画素数をカウン
トする。連結画素数が予め設定されているT(例えば6
であり、画像の解像度に応じた値とする)以上の場合に
は(ステップS8)、孤立点とは見なさずに、注目画素
X、及び注目画素Xに連結する周辺画素を処理済みとし
て、処理対象とする注目画素を次に変更する(ステップ
S10)。
【0043】また、連結画素数が予め設定されているT
より少ない場合には(ステップS8)、連結されている
画素が例えば図6に示すような例外パターンであるか否
かを検査し(ステップS9)、例外パターンでなければ
孤立点とみなす。
【0044】孤立点とみなされた連結画素については、
孤立点の位置を示す重点を求める(ステップS10)。
重点は、連結画素の各画素の画素値の平均とし、例えば
図7に示すような4つの画素を含む連結画素であれば、
4つの画素p1〜p4についてx,yそれぞれの値の平
均値が求められる。
【0045】孤立点が検出されて、その位置を示す重点
を算出した後、孤立点とみなされた注目画素X、及び注
目画素Xに連結する周辺画素を処理済みとして、処理対
象とする注目画素を次に変更する(ステップS10)。
【0046】ここで、全ての画素について処理が終了し
ていなければ、ステップS1に移り、次の注目画素につ
いて前述と同様な処理を施す。この結果、原画像中に含
まれる全ての孤立点の重点が求められる。
【0047】こうして、孤立点の抽出処理が完了する
と、次に領域判別処理部20aは、網点領域判別処理を
実行する(ステップA4)。領域判別処理部20aは、
孤立点の発生している水平方向のラインに対して、網点
の存在の有無を調べるための検査区間Lを求める。な
お、ここでの水平方向のラインは仮想的なラインであっ
て原画像のラインとは異なる。
【0048】検査区間Lは、以下の式(1)によって求
める。 L=a×(ライン長)/(ラインの中の重点画素数) …(1) ただし、aは網点領域にある孤立点数のライン当たりの
最小値とする。aの値は入力する条件(原画像の解像
度)によって変わるものであるが、例えば30とする。
【0049】領域判別処理部20aは、図8(a)に示
すように、検査区間Lを処理対象とするラインの端部か
ら順次位置を変更しながら、各位置における検索区間L
に含まれる孤立点の総数を検出する。図8(b)には、
検査区間Lの各位置における孤立点の総数をグラフによ
って表している。
【0050】網点領域では、孤立点間のピッチが小さい
と予測されることから、検査区間Lに含まれる孤立点の
総数はaよりも大きくなるので、総数がaよりも大きい
領域をまず網点領域の候補とする。図8(b)におい
て、孤立点間のピッチが小さく検索区間Lに含まれる孤
立点の総数の多いことを表す部分(区間)が網点領域の
候補となる。
【0051】次に、網点領域の候補となった部分につい
て両端の補正処理を施す。網点領域では孤立点間のピッ
チがほぼ一定であると予想できることから、網点領域の
候補となる区間について孤立点の平均ピッチを求める。
この孤立点の平均ピッチを参照して、網点領域の候補と
なった区間の両端近傍の孤立点が平均ピッチとほぼ同じ
ピッチにあれば、この近傍の部分も網点領域として区間
を拡大する。また、各孤立点間のピッチと平均ピッチの
差分が大きく異なれば、網点領域の候補から外す。
【0052】以上のようにして、水平方向について全て
のラインの網点領域の判別を行なった後、垂直方向のラ
インに対しても前述した水平方向と同様な処理を行な
う。この結果、水平方向のラインから求められた網点領
域の候補と、垂直方向のラインから求められた網点領域
の候補に共通する領域を網点領域と判別する。
【0053】次に、網点領域符号化処理部20bの平滑
化部30は、領域判別処理部20aによって分離された
網点領域について、画像データに対して符号化を行なう
前に平滑化(ローパスフィルタ)処理を施す(ステップ
A6)。
【0054】一般的には網点領域は、情報として重要で
はないにもかかわらず高周波成分が多いために圧縮率が
上がらないが、平滑化部30によってローパスフィルタ
を使って予め高周波成分をカットしておく。
【0055】網点領域符号化処理部20bは、平滑化部
30によって高周波成分がカットされた網点領域の画像
データについて符号化を行なう(ステップA7)。網点
領域についてはローパスフィルタを通して高周波成分が
カットされているので、例えばJPEG(Joint Photog
raphic Experts Group)による符号化方式を用いても高
い圧縮率が得られる。
【0056】一方、他領域符号化処理部20cは、領域
判別処理部20aによって分離された網点領域以外の領
域の画像データについて符号化を行なう(ステップA
5)。符号化部20は、網点領域符号化処理部20bに
よって生成された網点領域の画像データに対する符号化
データと共に、領域判別処理部20aによって判別され
た網点領域の位置を示す位置情報と、符号化を行なうた
めに使用した符号化方式を示す情報とを補助記憶装置1
8に記憶させる。また、符号化部20は、他領域符号化
処理部20cによって生成された網点領域以外の領域の
画像データに対する符号化データと共に符号化方式を示
す情報とを、網点領域の画像データに対する符号化デー
タと関連づけて記憶させる。
【0057】こうして補助記憶装置18に蓄積された符
号化データから原画像を再生する場合、復号化部22
は、補助記憶装置18から対象とする符号化データを読
出して、網点領域復号化処理部22b及び他領域復号化
処理部22cによって復号化する。
【0058】すなわち、網点領域復号化処理部22b
は、網点領域に対する符号化データに対して、この符号
化データと共に蓄積されている符号化方式を示す情報に
応じた方式によって復号化を行なう。また、他領域復号
化処理部22cは、網点領域以外の領域に対する符号化
データに対して、この符号化データと共に蓄積されてい
る符号化方式を示す情報に応じた方式によって復号化を
行なう。
【0059】合成処理部22aは、網点領域復号化処理
部22bによる復号化によって生成された画像と、他領
域復号化処理部22cによる復号化によって生成された
画像とを、網点領域に対する符号化データと共に記憶さ
れていた網点領域の位置を示す位置情報をもとに合成す
る。
【0060】こうして、網点領域を含む原画像から網点
領域の部分のその他の部分とを分離して、網点領域に対
しては予めローパスフィルタ処理を施した後に符号化を
行なうので、単純に符号化を行なう場合よりも高効率な
圧縮が可能となる。
【0061】次に、前述したようなローパスフィルタ処
理ではなく、階調色変換処理を行なう方法について、図
9に示すフローチャートを参照しながら説明する。な
お、図9に示すステップB1〜B3,B5,B7,B8
の処理は、図3中に示すステップA1〜A3,A5,A
7,A8とそれぞれ同じであるので説明を省略する。ま
た、符号化データをもとに原画像を再生する手順も前述
と同様にして行われるものとして説明を省略する。
【0062】網点領域判別処理によって原画像から網点
領域が分離されると、網点領域符号化処理部20bの階
調色置換部32は、領域判別処理部20aによって分離
された網点領域について、画像データに対して符号化を
行なう前に階調色変換処理を施す(ステップB6)。
【0063】網点領域は、画像出力が2値で行われる場
合に階調を表現する手法であるため、画像出力が他階調
で行われる場合には、あまり意味のない出力形態とな
る。従って、多階調によって画像出力が可能であれば、
網点領域を網点領域の平均的な階調色に置き換えても問
題がない。
【0064】階調色置換部32は、網点領域内の網点の
階調の平均値を求めて、この平均値の階調値に各網点の
階調を変換する。網点領域符号化処理部20bは、階調
色置換部32によって網点の階調色が変換された網点領
域の画像データについて符号化を行なう(ステップB
7)。網点領域については単一の階調色に変換されてい
るので、符号化した結果、高い圧縮率が得られる。
【0065】なお、網点領域内の網点の階調の平均値に
各網点の階調を変換するとしているが、必ずしも平均値
である必要はなく、原画像における網点領域の階調を大
幅に変更しない程度の単一の階調値に変換することがで
きる。
【0066】次に、前述したような階調色変換処理では
なく、網点領域のパターンマッチングを行なう方法につ
いて、図10に示すフローチャートを参照しながら説明
する。
【0067】なお、図10に示すステップC1〜C3,
C5,C11の処理は、図3中に示すステップA1〜A
3,A5,A8とそれぞれ同じであるので説明を省略す
る。網点領域判別処理によって原画像から網点領域が分
離されると、網点領域符号化処理部20bのコードデー
タ置換部34は、領域判別処理部20aによって分離さ
れた網点領域について、画像データに対して網点パター
ンテーブルを参照しながら網点領域のパターンマッチン
グを行なう。
【0068】網点パターンテーブルは、例えば図11に
示すように、網点パターンと、同網点パターンに対応す
るコード(符号化データ)を示すインデックスとが、複
数の網点パターン毎に対応づけられて登録されている。
網点パターンに対応づけられるコード(符号化データ)
は、網点パターンのデータと比較して大幅に少ないデー
タ量で表されている。
【0069】コードデータ置換部34は、網点領域から
周波数パターン(網点パターン)を検出し、この検出し
た網点パターンが網点パターンテーブルに登録されてい
るか否かを検索し、該当するパターンが存在すれば、該
当する網点パターンに対応付けられたインデックス(コ
ード)に置き換える(ステップC8)。
【0070】網点領域のパターンマッチングを行なう方
法は、前述した階調色変換処理では単一の網点のみを対
象とするのに対して、網点パターンテーブルに、ある程
度まで複雑な網点模様(網点パターン)が登録されてい
れば符号化が可能となる。
【0071】一方、他領域符号化処理部20cによって
網点領域にあるパターンが網点パターンテーブルに登録
されていないことが判別された場合、網点領域符号化処
理部20bは、別の符号化方式を用いて符号化を行な
う。
【0072】例えば、網点領域符号化処理部20bは、
前述した平滑化部30を用いたローパスフィルタ処理
(図3、ステップA6)を行なった後に符号化を行なう
方式、あるいは階調色置換部32を用いた階調変換処理
(図9、ステップB6)を行なった後に符号化を行なう
方式によって符号化を行なう(ステップC9,C1
0)。
【0073】こうして、網点パターンテーブルを参照し
て、網点パターンをコードに置換することで、網点パタ
ーンに対応づけられたコード(符号化データ)が網点パ
ターンのデータと比較して大幅に少ないデータ量で表さ
れているため、高い圧縮率を得ることができる。
【0074】なお、前述した実施形態においては、符号
化部20の網点領域符号化処理部20bにおける処理
が、ローパスフィルタ処理を行なう場合(図3)、階調
色変換処理を行なう場合(図9)、網点領域のパターン
マッチングを行なう場合(図10)のそれぞれに独立し
て行われるものとして説明しているが、全ての処理方法
を実行可能として状況に応じて何れかの方法を選択的に
実行するようにしても良い。例えば、画像出力の形態
(2値あるいは多値)、要求される圧縮率、原画像に含
まれる網点領域の特徴(単純あるいは複雑)等に応じ
て、使用する方法を選択する。
【0075】また、前述した実施形態においては、符号
化部20によって得られた符号化データを補助記憶装置
18に格納するものとして説明しているが、出力部16
を通じてネットワークを介して伝送することもできる。
この場合、原画像の網点領域についても網点領域以外の
領域と同様の圧縮率で圧縮されているためにデータ伝送
量が少なくて済む。網点領域のパターンマッチングを行
なう方法を使用する場合には、伝送先にも図11に示す
ような網点パターンテーブルを用意しておき、伝送先に
おいて網点パターンテーブルをもとにコードデータの復
号化が行なわれる。
【0076】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、網
点領域を含むディジタル画像から、網点領域と網点領域
以外の領域とに分離し、網点領域に対して高効率な符号
化方式を用いて符号化を行なうので、網点領域を含むデ
ィジタル画像についての圧縮率を向上させることが可能
となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係わる画像処理システムの
構成を示すブロック図。
【図2】本実施形態の画像処理システムにおいて処理さ
れる内部データの遷移の概略を説明するための図。
【図3】本実施形態におけるローパスフィルタ処理を行
なう場合の動作を説明するためのフローチャート。
【図4】本実施形態における孤立点の抽出処理について
説明するためのフローチャート。
【図5】本実施形態における孤立点の抽出処理での連結
条件1,2について検査している状況の一例を示す図。
【図6】本実施形態における孤立点の抽出処理での例外
パターンの一例を示す図。
【図7】本実施形態における孤立点の抽出処理での孤立
点とみなされた連結画素について重点を求める処理を説
明するための図。
【図8】本実施形態における網点領域判定処理を説明す
るための図。
【図9】本実施形態における階調色変換処理を行なう場
合の動作を説明するためのフローチャート。
【図10】本実施形態における網点領域のパターンマッ
チングを行なう場合の動作を説明するためのフローチャ
ート。
【図11】本実施形態における網点パターンテーブルを
説明するための図。
【符号の説明】
10…CPU 12…メモリ 14…入力部 16…出力部 18…補助記憶装置 20…符号化部 20a…領域判別処理部 20b…網点領域符号化処理部 20c…他領域符号化処理部 22…復号化部 22a…合成処理部 22b…網点領域復号化処理部 22c…他領域復号化処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル画像データをもとに網点を表
    す画像部分である網点領域とそれ以外の領域とに分離す
    る領域判別手段と、 前記領域判別手段によって分離された網点領域の画像デ
    ータについて第1の符号化方式を用いて符号化データを
    生成する網点領域符号化手段と、 前記領域判別手段によって分離された網点領域以外の領
    域の画像データについて第2の符号化方式を用いて符号
    化データを生成する他領域符号化手段と、 前記網点領域符号化手段により生成された符号化データ
    と、前記他領域符号化手段により生成された符号化デー
    タとを記憶するための記憶手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記網点領域符号化手段
    により生成された符号化データを復号化して画像データ
    を生成する網点領域復号化手段と、 前記記憶手段に記憶されている前記他領域符号化手段に
    よって生成された符号化データを復号化して画像データ
    を生成する他領域復号化手段と、 前記網点領域復号化手段と前記他領域復号化手段によっ
    て生成された画像データを合成する合成手段とを具備し
    たことを特徴とする画像処理システム。
  2. 【請求項2】 前記領域判別手段によって分離された網
    点領域の画像データに対して平滑化処理を施す平滑化手
    段を具備し、 前記網点領域符号化手段は、前記平滑化手段によって平
    滑化された画像データについて第1の符号化方式を用い
    て符号化することを特徴とする請求項1記載の画像処理
    システム。
  3. 【請求項3】 前記領域判別手段によって分離された網
    点領域の画像データを階調色に変換する階調色置換手段
    を具備し、 前記網点領域符号化手段は、前記平滑化手段によって平
    滑化された画像データについて第1の符号化方式を用い
    て符号化することを特徴とする請求項2記載の画像処理
    システム。
  4. 【請求項4】 前記領域判別手段によって分離された網
    点領域の周波数パターンを検出する周波数検出手段と、 前記周波数検出手段によって検出された周波数に応じて
    前記網点領域をコードデータに置き換えるコードデータ
    置換手段を具備し、 前記網点領域復号化手段は、前記コードデータ置換手段
    によって置換されたコードデータに応じて網点領域を復
    号化することを特徴とする請求項1記載の画像処理シス
    テム。
  5. 【請求項5】 ディジタル画像データについて網点を表
    す画像部分である網点領域とそれ以外の領域とに分離
    し、 この分離された網点領域の画像データについて第1の符
    号化方式を用いて符号化して符号化データを生成すると
    共に、分離された網点領域以外の領域の画像データにつ
    いて第2の符号化方式を用いて符号化して符号化データ
    を生成し、 この生成された符号化データを記憶し、 この記憶されている符号化データを前記第1の符号化方
    式及び前記第2の符号化方式のそれぞれに応じて復号化
    して画像データを生成し、 この生成された画像データを合成することを特徴とする
    画像処理方法。
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