JPH08279913A - 画像通信方法及びその装置 - Google Patents

画像通信方法及びその装置

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JPH08279913A
JPH08279913A JP7082774A JP8277495A JPH08279913A JP H08279913 A JPH08279913 A JP H08279913A JP 7082774 A JP7082774 A JP 7082774A JP 8277495 A JP8277495 A JP 8277495A JP H08279913 A JPH08279913 A JP H08279913A
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浩 梶原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像劣化の少ない画像再現性の高いカラー画
像通信を行なう。 【構成】 送信側装置において、スキャナから入力した
カラー画像データのJPEG符号化の際に、特定画素、
例えば、黒画素の検出を行ない、その検出情報をカラー
画像データの符号化とは別にMMR符号化を行なって、
2つの符号化データを送信する。受信側ではカラー画像
データの復号化処理とともに黒画素検出情報の復号化を
行なって、その検出情報に基づいて復号されたカラー画
像データの黒画素部分をその輝度値が“0”となるよう
に補正してプリンタに出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像通信方法及び装置に
関し、特に、例えばJPEG方式などの、直交変換符号
化方式を用いた画像通信方法及びその装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、自然画像の符号化手法として、そ
の国際標準方式であるJPEG符号化方式に直交変換符
号化の一手法であるADCTが採用されるなど、直交変
換符号化が主として用いられている。
【0003】JPEG方式は画像を複数の画素からなる
ブロックに分割して離散コサイン変換(DCT)を施
し、得られた変換係数を量子化し、量子化係数を符号化
する方式である。JPEG方式は写真等の自然画のよう
にエッジが少ない画像データには適した符号化として知
られている。この方式に関する詳細は「マルチメディア
符号化の国際標準」(安田編著、丸善株式会社)等に記
載されているので説明は省略する。図25はJPEG方
式を適用した従来の画像通信装置の構成を示す図であ
る。図25において、1001〜1004が送信側装置
の構成要素であり、1005が通信回線であり、100
6〜1009が受信側装置の構成要素である。まず送信
側装置において、1001は原稿を読みとり、画像デー
タを生成するカラースキャナ、1002は読みとったカ
ラー画像データをJPEG方式に従って符号化し、コー
ドデータを生成するJPEG符号化器、1003はコー
ドデータを一時的に格納するバッファ、1004はコー
ドデータを送信する通信インタフェース(I/F)であ
る。一方、受信側装置において、1006はコードデー
タを受信する通信インタフェース(I/F)、1007
は受信したコードデータを一時的に格納するバッファ、
1008は受信したコードデータをJPEG方式に従っ
て復号化し、画像データを生成するJPEG復号化器、
1009はカラープリンタである。
【0004】次に、画像データの符号化、送信、受信、
及び、復号化について概説する。
【0005】カラースキャナ1001で読み込まれた画
像データはJPEG符号化器1002に入力される。J
PEG符号化器1002は入力した画像データをブロッ
クに分割し、DCTを施した後、DCT係数を量子化し
て符号化する。生成されたコードデータはバッファ10
03に格納される。送信側装置は符号化データの送信に
先立ち、画像の特性や符号化パラメータが記述されたヘ
ッダを送信する。バッファ1003に格納されたコード
データは通信回線1005の通信速度に合わせて通信イ
ンタフェース1004から送信される。
【0006】一方、受信側装置では通信回線1005を
介して送信されたコードデータを通信インタフェース1
006を介して受信し、その受信コードデータをバッフ
ァ1007に格納する。次に、バッファ1007内のコ
ードデータは読み出されてJPEG復号化器1008で
復号化される。この復号化によって、符号化された量子
化係数が再生され、逆量子化が行われ、逆DCTを施さ
れ、復号画像データが生成される。復号化された画像デ
ータはカラープリンタ1009によって出力される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、画像符号化における符号化効率を向上させるた
めに、画像の高周波成分を粗く量子化する。即ち、DC
T変換係数の高周波成分に対して量子化の幅を大きくす
ることで画像情報量の削減を行っているので、高周波成
分の再現性が損なわれる。例えば、文字のエッジ部等の
輝度変化や色変化の大きな部分では、そのエッジ部分が
鮮明に再現されず、ボケ・色ずれ等の画質劣化を生じる
という様な欠点があった。特に、文字のエッジの周辺
で、直交変換符号化に特有な折り返し歪(一般にモスキ
ートノイズと呼ばれる)が生じ、画質が劣化する。さら
にまた、特に高品位が求められる黒で表現する文字画像
について、ボケが生じたり、周囲の他色の滲みによって
黒らしさが損なわれたりすると、画像の品位低下はさら
に著しいものになってしまう。
【0008】画像通信の場合、一般的にはその画像原稿
には文字情報が多く含まれていることを考慮したとき、
このような画質劣化は大きな問題といえる。
【0009】また、画像出力装置がYMCK二値カラー
プリンタ等である場合には、コードデータの復号化後
に、ディザ法や誤差拡散法等を用いて二値化するので、
直交変換によりボケや二値化閾値の影響により、文字エ
ッジ部分等で凹凸を生じるという様な問題があった。
【0010】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、特に文字画像の再現性を高め、高品位な画像出力が
可能な画像通信方法及びその装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像通信方法は、以下の様な工程からなる。
【0012】即ち、カラー画像データを符号化する第1
の符号化工程と、カラー画像データ各画素が特定画素で
あるかどうかを判別する判別工程と、前記判別工程で判
別された特定画素の情報を符号化する第2の符号化工程
と、前記第1及び第2の符号化工程で符号化された符号
化データを送信する送信工程と、前記送信工程で送信さ
れた符号化データを受信する受信工程と、前記受信され
た符号化データの内、前記第1の符号化工程によって符
号化されたカラー画像データを復号化する第1の復号化
工程と、前記受信された符号化データの内、前記第2の
符号化工程によって符号化された特定画素の情報を復号
化する第2の復号化工程と、前記復号化された特定画素
の情報に従って、前記復号化されたカラー画像データを
補正する補正工程と、前記補正工程によって処理された
カラー画像データを出力する出力工程とを有することを
特徴とする画像通信方法を備える。
【0013】また他の発明によれば、カラー画像データ
を符号化する第1の符号化手段と、カラー画像データ各
画素が特定画素であるかどうかを判別する判別手段と、
前記判別手段で判別された特定画素の情報を符号化する
第2の符号化手段と、前記第1及び第2の符号化手段で
符号化された符号化データを送信する送信手段と、前記
送信手段で送信された符号化データを受信する受信手段
と、前記受信された符号化データの内、前記第1の符号
化手段によって符号化されたカラー画像データを復号化
する第1の復号化手段と、前記受信された符号化データ
の内、前記第2の符号化手段によって符号化された特定
画素の情報を復号化する第2の復号化手段と、前記復号
化された特定画素の情報に従って、前記復号化されたカ
ラー画像データを補正する補正手段と、前記補正手段に
よって処理されたカラー画像データを出力する出力手段
とを有することを特徴とする画像通信装置を備える。
【0014】
【作用】以上の構成により、カラー画像データ送信時
に、特定画素の判別を行なって、その特定画素の情報を
符号化し、符号化されたカラー画像データとともに送信
する一方、これを受信する時には、復号化されたカラー
画像データを復号化された特定画素の情報に従って補正
し、その補正されたカラー画像データを出力するよう動
作する。
【0015】この特定画素の判別には黒画素の判別、エ
ッジ画素の判別、黒エッジ画素の判別、無彩色画素の判
別などが含まれる。
【0016】
【実施例】以下添付図面を参照して本発明の好適な実施
例を詳細に説明する。
【0017】[第1実施例]図1は本発明の第1実施例
に従う画像通信装置の構成を示すブロック図であり、図
1(a)が送信側装置の構成を、図1(b)が受信側装
置の構成を示す。しかしながら、1つの装置が図1
(a)と(b)の両方の構成を備えた送受信可能な装置
であっても良いことは言うまでもない。また、図25で
示した従来例と同じ構成要素には同じ装置参照番号を付
し、ここでの説明は省略する。
【0018】図1(a)に於いて、101は伝送対象と
なるRGB画像データを格納するバッファ、103はバ
ッファ101内の画像データから黒位置情報を作成する
黒判定器、104は黒判定器103で生成された黒位置
情報に対しMMR符号化を行うMMR符号化器、105
はMMR符号化データを蓄積するためのバッファ、10
6はJPEG符号化器1002からの出力とバッファ1
05に格納された符号化データを切り替えて出力するセ
レクタである。
【0019】また、図1(b)に於いて、109は受信
した符号化データの出力先を切り替えるセレクタ、11
1はJPEG復号器1008で復号されたRGB画像デ
ータを蓄積するバッファ、112はMMR符号化データ
を復号するMMR復号器、113はMMR復号器112
で復号された黒情報によりバッファ111のRGB画像
データを補正する黒処理器である。
【0020】以上の構成の装置における画像通信動作に
関し、まず、データ送信側の動作について説明する。
【0021】バッファ101に蓄積されたRGB画像デ
ータがJPEG符号化器1002により符号化され、そ
の符号化データがセレクタ106を介して通信インタフ
ェース107によって伝送される。これに並行して黒判
定器103は、バッファ101に蓄積された画像データ
を画素毎に黒であるかどうかを判定し、黒ならば
“1”、そうでなければ“0”で表す二値の黒情報を生
成する。
【0022】図2は黒判定器103の構成を示すブロッ
ク図である。図2において、201は3つの入力(RG
Bデータ)の最大値を選択し出力するセレクタ、202
は3つの入力(RGBデータ)の最小値を選択し出力す
るセレクタ、203はセレクタ201の出力からセレク
タ202の出力を減算する減算器、204はセレクタ2
01の出力と閾値(Th1)との比較を行なう比較器、
205は減算器203からの出力と閾値(Th2)との
比較を行う比較器、206は比較器204、205の出
力の論理積を求めるAND回路である。
【0023】黒判定器103の動作概要は以下のとおり
である。
【0024】バッファ101から取り出された各画素の
R、G、Bの各値はセレクタ201とセレクタ202に
入力される。セレクタ201は入力RGBの最大値(M
AX)を、一方、セレクタ202は入力RGBの最小値
(MIN)を出力する。減算器203において、最大値
(MAX)−最小値(MIN)の減算が行われる。
【0025】次に、比較器204では、セレクタ201
から出力(MAX)を閾値(Th1)と比較し、MAX
<Th1である場合、比較器204は“1”を、MAX
≧Th1である場合、“0”を出力する。一方、比較器
205は減算器203の減算結果(MAX−MIN)と
閾値(Th2)とを比較し、(MAX−MIN)<Th
2である場合、比較器205は“1”を、(MAX−M
IN)≧Th2である場合、“0”を出力する。最後
に、AND回路206は比較器204、205の出力に
対し論理積演算を行う。
【0026】このように黒判定器103では、R,G,
Bの最大値が閾値(Th1)よりも小さく、かつ、最大
値と最小値の差が閾値(Th2)より小さい場合を黒と
判定し、そうでない場合には黒ではないと判定し、その
判定結果(以下、これを黒情報という)を出力してい
る。黒情報の値が“1”である場合には、その画素が黒
であることを、一方、“0”である場合には、その画素
が黒ではないことを意味する。そして、MMR符号化器
104はこの黒情報をMMR符号化し、バッファ105
に蓄積する。
【0027】セレクタ106はJPEG符号化データの
エンドマーカ(以下、これをEOIマーカという)であ
るEOI(End of Image)の通過を検出すると、入力をバ
ッファ105側に切り替え、バッファ105に蓄えられ
ているMMR符号化データを通信インタフェース107
へと送り、その符号化データを通信回線1005に送出
する。
【0028】次にデータ受信側の動作について説明す
る。
【0029】まず、通信インタフェース1006は通信
回線1005より符号化データを受信し、セレクタ10
9にこれを転送する。セレクタ109は、EOIマーカ
を検出するまでの受信データをJPEG復号器1008
に入力し、EOIマーカの後のデータをMMR復号器1
12に入力する。JPEG復号器1008は入力された
データを復号し、バッファ111に蓄積する。MMR復
号器112も入力されたデータを複合し、復号された黒
情報を黒処理器113に転送する。黒処理器113は画
素毎に黒情報の値が“1”であるかどうかを調べ、
“1”であればバッファ111内の対応する画素位置の
データを補正する。
【0030】図3は黒処理器113の構成を示すブロッ
ク図である。図3において、301〜303は各々、黒
情報を制御信号として出力を切り替える2入力1出力の
セレクタである。セレクタ301〜303は各々、その
制御信号の値が“0”であればR,G,Bを出力し、制
御信号の値が“1”であれば“0”を出力する。このよ
うにして、黒処理器113のセレクタ301〜303
は、バッファ111から着目画素のRGBデータを入力
するとともに、MMR復号器112からの黒情報に従っ
て、その黒情報の値が“0”であれば入力RGBデータ
をそのまま出力し、一方、黒情報の値が“1”であれば
RGB成分のすべての値を“0”に置換して出力する。
黒処理器113の出力はプリンタ1009に入力され
て、記録用紙に受信画像が出力される。
【0031】従って本実施例に従えば、画像送信側にお
いて送信画像データの各画素についてその画素が黒画素
であるかどうかを判定しその判定結果をMMR符号化し
てJPEG方式に従って符号化されたデータとともに送
出する。一方、画像受信側ではJPEG方式に従って復
号化されたRGBデータの各画素が、黒画素であるかど
うかをMMR方式に従って復号化されたデータに基づい
て判定し、黒画素である場合にはその画素のRGB成分
すべてを“0”で置換してプリント出力を行なうので、
黒画素の再現性に優れた画像送信及び受信をすることが
できる。
【0032】[第2実施例]図4は本発明の第2実施例
に従う画像通信装置、特に、受信側装置の構成を示すブ
ロック図である。本実施例における送信側装置は第1実
施例のそれと同様である。また本実施例でも、1つの装
置が送信側と受信側の両方の構成を備えた送受信可能な
装置であっても良いことは言うまでもない。また、従来
例や第1実施例と同じ構成要素には同じ装置参照番号を
付し、ここでの説明は省略する。
【0033】図4において、404はRGB画像データ
をプリンタ特性に適合したYMC画像データへと変換す
る色変換器、405は入力YMC画像データの二値化を
行う二値化処理器、406は二値化処理器405で二値
化された画像データを蓄積するバッファ、408はMM
R復号器407で復号された黒情報によりバッファ40
6の二値画像データを補正し黒画素データ(K)を生成
する黒処理器、409はYMCK2値カラープリンタで
ある。
【0034】図5は黒処理器408の構成を示すブロッ
ク図である。図5において、501〜503は各々、
Y、M、Cを一方の入力とし以下に示すNOT回路から
の出力をもう一方の入力としこれらの論理積を求めるA
ND回路、504はYMC画像データを入力してこれら
の論理積を求めるAND回路、505は黒情報とAND
回路504の出力との論理和を求めるOR回路、506
はNOT回路である。従って、黒処理器408は、入力
YMCデータ(2値)の値がすべて“1”のとき、或い
は、黒情報の値が“1”であるときは、その画素を黒画
素とみなし出力YMCデータ(2値)をすべて“0”と
し、黒画素データ(K)の値を“1”として出力する。
【0035】次に、以上の構成の装置の動作について説
明する。
【0036】まず、第1実施例と同様の動作により、送
信側装置ではJPEG符号化データとMMR符号化され
た黒情報が生成され送信される。図4に示す構成の受信
側装置では、通信インタフェース1006が送信された
符号化データを受信し、その受信データをセレクタ10
9へと転送する。セレクタ109は受信データの内EO
IマーカまでのデータをJPEG復号器1008へ、E
OIマーカ以降をMMR復号器112へと転送する。
【0037】JPEG復号器1008へ転送されたデー
タはJPEG方式に従って復号化され、さらに色変換器
404により復号RGBデータからYMCデータに変換
される。このYMCデータは、二値化処理器405で二
値化され、バッファ406に蓄積される。二値化処理器
405はY,M,C各々について誤差拡散法により二値
化処理を行う。一方、MMR復号器407へ送られたデ
ータはMMR方式に従って復号化され、その復号化され
た黒情報は黒処理器408へ送られる。黒処理器408
は画素毎に、二値化されたYMCデータと復号化された
黒情報とに基づいて、上述のように2値のYMCKデー
タを生成し、二値カラープリンタ409へ出力する。二
値カラープリンタ409は入力されたYMCK画像デー
タに基づいて画像出力を行う。
【0038】従って本実施例に従えば、第1実施例に従
って生成された符号化データを受信し、JPEG方式に
従って復号化されたRGBデータをYMCデータに変換
し、さらにこれを2値化する。さらに、MMR方式に従
って復号化された黒情報と2値化されたYMCデータに
基づいて、各画素が黒画素であるかどうかを判定し、黒
画素である場合にはその画素のYMC成分すべてを
“0”で置換するとともにK成分データの値を“1”と
して出力しプリント出力を行なうので、黒画素の再現性
に優れた画像出力をすることができる。
【0039】[第3実施例]図6は本発明の第3実施例
に従う画像通信装置の構成を示すブロック図であり、図
6(a)が送信側装置の構成を、図6(b)が受信側装
置の構成を示す。しかしながら、1つの装置が図6
(a)と(b)の両方の構成を備えた送受信可能な装置
であっても良いことは言うまでもない。また、従来例や
第1実施例と同じ構成要素には同じ装置参照番号を付
し、ここでの説明は省略する。
【0040】図6(a)に於いて、603は画像のエッ
ジ部分を検出するエッジ検出器、604はJBIG方式
に従って画像を符号化するJBIG符号化器である。ま
た、図6(b)に於いて、612はJBIG符号化方式
に従って受信データを復号するJBIG復号器、613
はJBIG復号器612で復号されたエッジ情報に基づ
いてバッファ111に格納されているRGB画像データ
を補正するエッジ強調器である。
【0041】以上の構成の装置における画像通信動作に
関し、まず、データ送信側の動作について説明する。
【0042】第1実施例と同様にしてバッファ101に
蓄積されたRGB画像データがJPEG方式に従って符
号化され、その符号化データが通信回線1005に送出
される。これに並行してエッジ検出器603は、バッフ
ァ101に蓄積された画像データを画素毎にこれがエッ
ジであるかどうかを判定し、エッジと判定されたならば
“1”、そうでなければ“0”で表す二値のエッジ情報
を生成する。
【0043】図7はエッジ判定器603の構成を示すブ
ロック図である。図7において、701は3×3画素の
マトリクスを生成するマトリクス生成器、702〜70
4は各々、マトリクス生成器701で生成されたマトリ
クスに対しフィルタ処理を行うフィルタ処理器、705
〜707は各々、フィルタ処理器702〜704の出力
と閾値(Th3)とを比較する比較器、708は比較器
705〜707の出力の論理和を求めるOR回路であ
る。
【0044】マトリクス生成器701は、バッファ10
1から必要なデータを取り出すことにより、R,G,B
各々について各着目画素を中心とする3×3画素の画素
値マトリクスを生成する。RGB各成分についての合計
3つの生成されたマトリクスは各々、フィルタ処理器7
02〜704に入力される。フィルタ処理器702〜7
04は入力マトリクスに関し、図8に示す様な重み付け
フィルタによりフィルタ処理を施し、その絶対値をエッ
ジ量(EDi:i=1,3)として出力する。比較器7
05〜707は各々、エッジ量(EDi:i=1,3)
を閾値(Th3)と比較し、EDi>Th3である場合
には“1”を、EDi≦Th3である場合には“0”を
出力する。OR回路708は、比較器705〜707の
出力の論理和を求め、その結果をエッジ検出器603の
検出結果として出力する。
【0045】JBIG符号化器604はこれを入力して
JBIG方式に従って符号化し、バッファ105に蓄積
する。セレクタ106は第1実施例と同様にJPEG方
式に従った符号化データのエンドマーカであるEOIの
通過を検出すると、入力先をバッファ105に切り替
え、バッファ105に蓄積された符号化データが通信イ
ンタフェース1004を経て通信回線1005に送出さ
れる。
【0046】次にデータ受信側の動作について説明す
る。
【0047】まず、第1実施例と同様に通信インタフェ
ース1006は通信回線1005より符号化データを受
信し、これをセレクタ109に入力すると、EOIマー
カを検出するまでの受信データはJPEG復号器100
8に転送されてJPEG方式に従って復号され、その復
号化データがバッファ111に格納される。一方、EO
Iマーカの後のデータはJBIG復号器612に転送さ
れる。
【0048】JBIG復号器612はその転送されたデ
ータを復号し、復号化されたエッジ情報をエッジ強調器
613に転送する。エッジ強調器613は画素毎にエッ
ジ情報の値が“1”であるかどうかを調べ、その値が
“1”であればバッファ111内の対応する画素位置の
データに対しエッジ強調処理を施す。
【0049】図9はエッジ強調器613の構成を示すブ
ロック図である。図9において、901は3×3画素の
マトリクスを生成するマトリクス生成器、902〜90
4はマトリクス生成器901で生成されたマトリクスに
対しフィルタ処理を行うフィルタ処理器、905〜90
7はエッジ情報を制御信号としてフィルタ処理器902
〜904の出力、或いは、復号されたRGBのいづれか
を選択し出力するセレクタである。
【0050】マトリクス生成器901はバッファ111
から必要なデータを取り出すことにより、復号された
R,G,B各々について着目画素を中心とする3×3の
画素値マトリクスを生成する。RGB各成分について生
成された合計3つのマトリクスは各々、フィルタ処理器
902〜904に送られる。フィルタ処理器902〜9
04はそれぞれ、入力マトリクスに関し、図10に示す
様な重み付けフィルタによりフィルタ処理を施し、その
結果をセレクタ905〜907に出力する。セレクタ9
05〜907はエッジ情報を制御信号とし、エッジ情報
の値が“1”の場合にはフィルタ処理器902〜904
からのデータを選択して出力し、そうでない場合には着
目画素のR,G,Bの画素値をそのまま出力する。
【0051】従って本実施例に従えば、画像送信側にお
いて送信画像データの各画素についてその画素がエッジ
であるかどうかを判定しその判定結果をJBIG方式に
従って符号化してJPEG方式に従って符号化されたデ
ータとともに送出する。一方、画像受信側ではJPEG
方式に従って復号化されたRGBデータの各画素が、エ
ッジであるかどうかをJBIG方式に従って復号化され
たエッジ情報に基づいて判定し、その画素がエッジであ
る場合にはその画素の周辺画素(3×3画素)の値を考
慮して重み付けがなされた値でRGB成分を置換してプ
リント出力を行なうので、エッジの再現性に優れた画像
送信及び受信をすることができる。
【0052】なお第1〜3実施例では、黒画素判定やエ
ッジ判定情報の符号化方式として、MMR符号化とJB
IG符号化を例に取ったが、本発明はこれに限定される
ものではない。例えば、MH符号やチェーン符号など他
の符号化方式に従うものであっても勿論かまわない。同
様に、黒画素判定の方法やエッジ判定の方法についても
第1〜3実施例で説明されたものに本発明が限定される
ものではないことは言うまでもない。例えば、エッジ判
定において、周囲の画素の状態によって補正を加える手
段、例えば、孤立点除去やかすれ補正を処理を施す手段
を付け加えることも容易に考え得る。
【0053】また、黒画素判定情報やエッジ判定情報の
伝送は符号化データの伝送後に行っているが、本発明は
このようなデータの伝送順序に限定されるものではな
く、例えば、上記の情報を符号化データの送出前に送信
しても良いし、ある分割単位で符号化データと交互に送
信しても良い。
【0054】[第4実施例]図11〜図12は本発明の
第4実施例に従う画像通信装置の構成を示すブロック図
である。図11が送信側装置の構成を、図12が受信側
装置の構成を示す。しかしながら、1つの装置が図11
と図12の両方の構成を備えた送受信可能な装置であっ
ても良いことは言うまでもない。また、従来例や前述の
実施例と同じ構成要素には同じ装置参照番号を付し、こ
こでの説明は省略する。
【0055】図11に於いて、1102はカラー原稿か
ら黒エッジの位置を抽出する黒エッジ抽出部、1103
は抽出された黒エッジの位置を符号化して、黒エッジ情
報のコードデータを生成する黒エッジ情報符号化器、1
106は黒エッジ情報に基づいて黒エッジ情報を除去す
る黒エッジ除去部、1108はJPEG符号化器100
2から出力されるカラー画像コードデータを一時的に格
納するバッファ、1116は符号化画像データや符号化
黒エッジ情報に関するヘッダ情報を生成するヘッダ生成
器である。
【0056】また図12において、1118は符号化画
像データや黒エッジ情報に関するヘッダ情報を解析する
ヘッダ解析器、1119は受信コードデータを一時的に
格納するバッファ、1120は復号化された黒エッジ情
報を格納しておくバッファ、1121〜1123は入力
された多値の画像データを誤差拡散法に従って2値化デ
ータに変換する二値化器、1124〜1126は生成さ
れた2値化データを格納しておくバッファ、1127〜
1129は各々、バッファ1124〜1126各々から
の出力とバッファ1120からの出力の論理和をとるO
R回路である。
【0057】以上の構成の装置における画像通信動作に
関し、まず、データ送信側の動作について説明する。な
お、JPEG方式ではブロックサイズは8×8画素であ
るため、カラースキャナ1001はラスタ順に画素デー
タを読み込み、8ライン分のデータを単位として出力す
るものとし、以下、この8ライン分のデータを1ストラ
イプと呼ぶことにする。また、黒エッジ情報は、前述の
実施例で説明した黒情報やエッジ情報と同じように、各
画素について1ビットで表現し、黒エッジと判定された
画素に対応するビットの値を“1”、そうでない画素に
対応するビットの値を“0”とする。そして、読み込む
画像原稿1枚に関する黒エッジ情報をビットプレーンで
表現することにする。
【0058】まず、カラースキャナ1001で読み込ま
れた1ストライプ分のカラー画像データはバッファ10
1と黒エッジ抽出部1102に入力される。黒エッジ抽
出部1102では入力RGBカラー画像データから輝度
データを生成し、輝度データから黒エッジ情報を抽出す
る。
【0059】図13は黒エッジ抽出部1102の構成を
示すブロック図である。図13において、1130はR
GBカラー画像データを輝度データ(Y)に変換する輝
度生成器である。変換は、 Y=0.272×R+0.500×G+0.119×B …(1) の式で表せる。
【0060】また、1131〜1133は1ライン分輝
度データを格納するFIFOメモリ、1134〜114
2は1画素分の輝度データを格納するラッチ、1143
はラッチ1134〜1142の出力の平均値(AVE)
を求める平均器、1144はラッチ1138からの出力
データ(CTR)と平均器1143の出力(AVE)と
を比較する比較器、1145はラッチ1138の出力デ
ータ(CTR)と平均器1143の出力(AVE)との
絶対値差分(ADF)を求める絶対値差分器、1146
は絶対値差分器1145の出力と閾値(Th4)と比較
する比較器、1147はラッチ1138の出力データ
(CTR)と閾値(Th5)とを比較する比較器、11
48は比較器1144,1146,1147の出力の論
理積をとるAND回路である。
【0061】ここで、比較器1144の出力値は、CT
R>AVEであれば“1”、CTR≦AVEであれば
“0”となり、比較器1146の出力値は、ADF>T
h4であれば“1”、ADF≦Th4であれば“0”と
なり、比較器1147の出力値は、CTR<Th5であ
れば“1”、CTR≧Th5であれば“0”となる。
【0062】さて、以上の構成の輝度生成器1102に
おいて、画素ごとに入力されたRGB画像データは式
(1)に従って輝度データ(Y)に変換される。変換さ
れた輝度データ(Y)はFIFOメモリ1131に入力
される。FIFOメモリ1131の出力はFIFOメモ
リ1132とラッチ1134に入力される。FIFOメ
モリ1132の出力はFIFOメモリ1133とラッチ
1135に入力される。FIFOメモリ1133の出力
はラッチ1136に入力される。画素クロックによって
ラッチ1134〜1136の輝度データ(Y)はラッチ
1137〜1139にシフトされる。同様にして、ラッ
チ1137〜1139の輝度データ(Y)はラッチ11
40〜1142にシフトされる。
【0063】FIFOメモリ1131〜1133、ラッ
チ1134〜1142によって輝度データ(Y)の3×
3画素ウィンドウが形成される。注目画素はその中心で
あり、ラッチ1138が注目画素のデータを格納してい
る。平均器1143は3×3画素ウィンドウの輝度デー
タ(Y)の平均値(AVE)を各注目画素ごとに求め
る。ラッチ1138の注目画素のデータ(CTR)は比
較器1144でウィンドウ内の平均値(AVE)と比較
される。同時に、絶対値差分器1145で平均値(AV
E)との絶対値差分(ADF)を求め、比較器1146
で絶対値差分(ADF)と閾値(Th4)とが比較され
る。また、比較器1147で注目画素のデータ(CT
R)と閾値(Th5)とが比較される。そして、これら
3つの比較器の出力値すべてが“1”となった時、注目
画素が黒エッジ画素であるとみなされて、AND回路1
148から黒エッジ情報の値として“1”が出力され、
黒エッジ除去部1106、MMR符号化器104に入力
される。
【0064】黒エッジ情報はMMR符号化器104でM
MR符号化方式に従って符号化され、得られた黒エッジ
情報コードデータはバッファ105に格納される。
【0065】一方、バッファ101に蓄えられたRGB
カラー画像データは黒エッジ除去部1106に入力さ
れ、黒エッジ情報に基づいて、RGBカラー画像データ
から黒エッジの画素のデータを除去し、黒エッジの画素
の周囲の画素の情報からそのデータ値を補完して黒エッ
ジの画素値を置き換える。
【0066】図14は黒エッジ除去部1106の構成を
示すブロック図である。図14において、1150〜1
152はカラー画像データの各画素のR,G,Bのデー
タを格納するラッチ、1153〜1155は1ライン分
のデータを格納するFIFOメモリ、1156〜115
8は2つの入力の和をとり2で割って平均値を求める平
均器、1159〜1161は入力される黒エッジ情報に
従って、その値が“1”であれば、ラッチ1150〜1
152の出力を、“0”であれば平均器1156〜11
58の出力を選択するセレクタ、1162〜1164は
各々、セレクタ1159〜1161各々の出力を格納す
るラッチである。
【0067】まず、RGBカラー画像データのうち、R
成分についての処理を述べる。
【0068】バッファ101から入力されたR成分画像
データは、ラッチ1150でラッチされ、ラッチ115
0の出力はセレクタ1159に入力され、セレクタ11
59の出力はラッチ1162でラッチされる。ラッチ1
162の出力はFIFOメモリ1153に入力される。
ここで、ラッチ1150の画素データを注目画素とする
と、ラッチ1162には同ラインの1画素前の画素デー
タが格納されているので、FIFOメモリ1153の出
力は1ライン前の同じ位置の画素データである。従っ
て、平均器1156ではこれら2つの出力(注目画素と
同ラインの1画素前の画素と、注目画素の1ライン前の
ラインで注目画素と同じ位置の画素)の平均値が求めら
れる。
【0069】セレクタ1159は、注目画素が黒エッジ
画素であった場合、即ち、黒エッジ情報の値が“1”で
ある場合、平均器1156の出力が選択され、ラッチ1
162に格納される。これに対して、黒エッジ情報の値
が“0”であればラッチ1150の画素データを選択し
て、その出力をラッチ1162に格納する。その後、そ
の出力はJPEG符号化器1002に出力される。この
ようにして、黒エッジ画素の値が周囲の画素値で補間さ
れて出力される。
【0070】G成分画像データについてはラッチ115
1、セレクタ1160、ラッチ1163、FIFOメモ
リ1154、平均器1157によって、B成分画像デー
タについてはラッチ1152、セレクタ1161、ラッ
チ1164、FIFOメモリ1155、平均器1158
によって、同様に処理される。
【0071】以上のようにして黒エッジ除去部1106
で処理された画像データは、JPEG符号化器1002
に入力され、その入力画像データをブロックに分割し、
DCTを施した後、DCT係数を量子化して符号化す
る。符号化されたカラー画像データはバッファ1108
に格納される。
【0072】さて、ヘッダ生成器1116は、符号化さ
れたデータの送信に先立ち、ヘッダデータを生成する。
【0073】図15は送信符号化データの構成を示すブ
ロック図である。図15(a)に示すようにJPEG方
式に従う符号化データとMMR方式に従う符号化データ
とが混在する場合、ヘッダ部は、符号化データの先頭を
一義的に表すスタートコードと、符号化データがJPE
G方式に従う符号化データとMMR方式に従う符号化デ
ータとが混在する旨を表すフラグと、MMR方式に従う
符号化データのストライプの幅を表すストライプ幅(走
査ラインのライン数に対応する)とを含み、JPEG方
式で定義されるJPEGヘッダがこれに続く。ここで、
スタートコードは、続く符号化データに含まれない一義
的な符号である。また、フラグは続く符号化データがJ
PEG方式とMMR方式との混在データであるか、或い
は、JPEG方式に従う符号化データであるかを表し、
混在データである時にその値は“1”、JPEG方式に
従う符号化データの時にその値は“0”となる。ストラ
イプ幅は、1ストライプを構成するライン数を整数を表
す。ここで、ストライプ幅は、例えば、受信側のプリン
タが所定のバンド幅で印字を行うタイプのものであれ
ば、そのバンド幅の整数倍とする。JPEGヘッダに関
しては、従来例で示した参考文献に詳細が記載されてい
るので、ここではその説明は省略する。
【0074】一方、図15(b)は、JPEG方式に従
う符号化データのみで送信符号化データが構成される場
合のデータ構成を示す図である。この場合、ヘッダ部に
はストライプ幅は含まれず、フラグの値は“0”とな
る。このようなデータ構成は、黒エッジ抽出部110
2、黒エッジ除去部1106の動作を停止させ、セレク
タ106の入力をバッファ1108の出力側に固定する
ことで得られる。
【0075】以上の構成をもつヘッダデータが、ヘッダ
生成器1116で生成されると、符号化データを送信し
始める前に、通信インタフェース1004を介して通信
回線1005に出力される。
【0076】さて、1ストライプ分の符号化されたカラ
ー画像データがバッファ1108に、このカラー画像デ
ータに対応する符号化された黒エッジ情報がバッファ1
05に格納された後、セレクタ106は、最初に、バッ
ファ1108の符号化されたカラー画像データをバッフ
ァ1108から入力して、通信インタフェース1004
に出力する。1ストライプ分の符号化されたカラー画像
データを通信インタフェース1004から送信し終えた
後、セレクタ106はデータ入力先を切り替えてバッフ
ァ105から符号化された黒エッジ情報を入力して、通
信インタフェース1004に出力する。このようにし
て、1ストライプ分の符号化データの通信インタフェー
ス10からの送信を終了すると、セレクタ106は再び
データ入力先を切り替えてバッファ1106からの入力
を選択する。そして、次のストライプの符号化されたカ
ラー画像データを通信回線1005に送出すると、さら
に続いて、セレクタ106は再びデータ入力先を切り替
えてバッファ105から対応する符号化された黒エッジ
情報を入力して通信インタフェース1004から送信す
る。
【0077】このような処理を画像の最後まで繰り返
し、1ストライプごとに符号化されたカラー画像データ
と符号化された黒エッジ情報とを交互に通信回線100
5に送出する。
【0078】次にデータ受信側の動作について説明す
る。
【0079】まず、通信インタフェース1006は通信
回線1005より符号化データを受信すると、最初の部
分がヘッダ解析器1118に入力される。ヘッダ解析器
1118は、まず、スタートコードを検出し、次に、ス
タートコードに続くフラグの内容を解析する。そのフラ
グの値が“1”の場合、以下装置各部の初期化を実施
し、“0”の場合、MMR復号器112の動作を停止
し、バッファ1120に“0”の値を格納するととも
に、さらに、JPEGヘッダデータを解析し、復号化処
理に必要な情報を得る。
【0080】以下、フラグの値が“1”であった場合
(受信データはJPEG符号化データとMMR符号化デ
ータとの混在)の復号化処理について述べる。
【0081】この場合、ヘッダ解析器1118は続く符
号化データであるストライプ幅を解析し、続くコードデ
ータの復号化処理に利用する。
【0082】さて、通信インタフェース1006を介し
て最初のストライプの符号化されたカラー画像データが
バッファ1110を経てセレクタ109に入力される
と、セレクタ109は出力先を選択する。データ編成が
図15(a)に示すようなものである場合、セレクタ1
09はJPEG復号器1008を選択する。そして、符
号化されたカラー画像データはセレクタ109を介して
JPEG復号器1008に入力され、JPEG方式に従
って復号化が実施され、RGBカラー画像データが再生
される。再生されたRGBカラー画像データは色変換器
404に入力されプリンタ特性に適合したYMCカラー
画像データに変換される。その変換の結果得られたYM
Cカラー画像データは、各色成分ごとに2値化器112
1〜1123に入力され、誤差拡散法を用いて2値化さ
れる。即ち、Y成分画像データは2値化器1121で、
M成分画像データは2値化器1122で、C成分画像デ
ータは2値化器1123で2値化される。そして、2値
化の結果得られたY成分2値化データはバッファ112
4に、M成分2値化データはバッファ1125に、C成
分2値化データはバッファ1126に格納される。
【0083】受信した符号化データのヘッダ部にセット
されているストライプ幅と比較して、JPEG復号器1
008によって復号・再生した画像データが1ストライ
プ分に達したと判断されると、セレクタ109はデータ
出力先をMMR復号器112に切り替え、符号化された
カラー画像データに続いて、符号化された黒エッジ情報
をMMR復号器112に出力する。そして、MMR復号
器112によって、黒エッジ情報が再生され、その再生
黒エッジ情報はバッファ1120に格納される。
【0084】受信した符号化データのヘッダ部にセット
されているストライプ幅と比較して、MMR復号器11
2によって再生された黒エッジ情報が1ストライプ分に
達したと判断されると、画素クロック(不図示)に従っ
て、バッファ1124〜1126からYMC2値データ
とバッファ1120から黒エッジ情報が順に読み出され
図12に示されているように、OR回路1127〜11
29に入力され、黒エッジ情報とYMC2値データ各成
分との論理和がとられる。この論理演算の結果は2値カ
ラープリンタ409に出力され、プリント出力が行なわ
れる。
【0085】次にフラグの値が“0”であった場合(受
信データはJPEG符号化データのみ)の復号化処理に
ついて述べる。
【0086】この場合、入力JPEG符号化データは通
信インタフェース1006、バッファ1119、セレク
タ109を経て、JPEG復号器1008に入力され、
カラー画像データが再生される。その再生カラー画像デ
ータは色変換器404でYMCカラー画像データに変換
され、さらに、2値化器1121〜1123で誤差拡散
法を用いて2値化され、その出力がバッファ1124〜
1126に格納される。このような場合、前述のように
バッファ1120には予め“0”がセットされているの
で、OR回路1127〜1129の一方の入力が常に
“0”となり、バッファ1124〜1126のデータが
そのまま2値カラープリンタ409に出力され、プリン
トされる。
【0087】従って本実施例に従えば、第1〜第3実施
例を組み合わせたように、送信側装置において、エッジ
判定と黒画素判定とを行なって黒エッジの判定を行い、
黒エッジと判定された画素位置の情報を符号化して送出
し、受信側装置では色変換処理と2値化処理を行なって
再生RGBカラー画像データから2値のYMCデータを
生成するとともに、このデータに復号化された黒エッジ
情報に基づく黒エッジ画素の修正処理を行なって2値カ
ラープリンタに出力することができる。これによって、
黒エッジの再現性に優れた画像送受信と画像出力をする
ことができる。
【0088】[第5実施例]図16〜図17は本発明の
第5実施例に従う画像通信装置の構成を示すブロック図
である。図16が送信側装置の構成を、図17が受信側
装置の構成を示す。しかしながら、1つの装置が図16
と図17の両方の構成を備えた送受信可能な装置であっ
ても良いことは言うまでもない。また、従来例や前述の
実施例と同じ構成要素には同じ装置参照番号を付し、こ
こでの説明は省略する。
【0089】図16に於いて、1202は画像原稿1枚
分のカラー画像データを格納するフレームメモリ、12
03はカラー原稿から黒画素を抽出する黒画素抽出部、
1204は画像原稿1枚分の黒画素データを格納するバ
ッファ、1207は黒画素情報に基づいて黒画素情報を
除去する黒画素除去部、1213は符号化画像データや
黒画素情報に関するヘッダ情報を生成するヘッダ生成器
である。
【0090】また図17において、1255は再生され
たカラー画像データを格納するフレームメモリ、125
7は再生された黒画素情報を格納しておくフレームメモ
リ、1258はフレームメモリ1255,1257を制
御し、同一位置の画素情報を読み出すことを可能にする
アドレスカウンタ、1259はセレクタで構成された黒
処理器、1260は多値カラー画像データをプリントす
るカラー多値プリンタ、1261は符号化画像データや
黒画素に関するヘッダ情報を解析するヘッダ解析器であ
る。
【0091】以上の構成の装置における画像通信動作に
関し、まず、データ送信側の動作について説明する。な
お、黒画素情報は、前述の実施例で説明した黒情報と同
じように、各画素について1ビットで表現し、黒画素と
判定された画素に対応するビットの値を“1”、そうで
ない画素に対応するビットの値を“0”とする。そし
て、読み込む画像原稿1枚に関する黒画素情報を各画素
位置に対応させてビットプレーンで表現することにす
る。
【0092】カラースキャナ1001で読み込まれたカ
ラー画像データはフレームメモリ1202に格納され
る。画像原稿1枚分のカラー画像が格納された後、これ
らのRGBカラー画像データはカラースキャナ1001
の主走査方向順、副走査方向(ラスタ方向)順に、黒画
素抽出部1203に入力され、その入力RGBカラー画
像データから黒画素を抽出する。
【0093】図18は本実施例に従う黒画素抽出部12
03の構成を示すブロック図である。図18において、
1220〜1222は各々、RGB各成分の内の2成分
を入力してその絶対差分値(ABDF)を算出する絶対
値差分器、1223は絶対値差分器1220〜1222
からの3つの出力のうち最大値(MAX0)を求める最
大値算出器、1224はRGB各成分の入力値のうち最
大値(MAX1)を求める最大値算出器、1225は最
大値算出器1223からの出力(MAX0)と閾値(T
h6)とを比較する比較器、1226は最大値算出器1
224からの出力(MAX1)と閾値(Th7)とを比
較する比較器、1227は比較器1225と1226と
の論理積を求めるAND回路である。
【0094】ここで、比較器1225の出力は、MAX
0<Th6なら“1”となり、MAX0≧Th6なら
“0”となる。また、比較器1226の出力は、MAX
1<Th7なら“1”となり、MAX1≧Th7なら
“0”となる。
【0095】以上の構成の黒画素抽出部1203におい
て、入力RGBカラー画像データの各成分は図18に示
すように絶対差分器1220〜1222に入力される。
即ち、絶対値差分器1220にはR成分画像データ
(R)とG成分画像データ(G)が、絶対値差分器12
21にはG成分画像データ(G)とB成分画像データ
(B)が、絶対値差分器1222にはB成分画像データ
(B)とR成分画像データ(R)が入力される。絶対値
差分器1220〜1222の出力、即ち、|R−G|、
|G−B|、|B−R|は、最大値算出器1223に入
力され、その最大値(MAX0)が選択される。一方、
RGBカラー画像データの各色成分は最大値算出器22
4に入力され、その最大値(MAX1)が出力される。
【0096】そして、絶対値差分の最大値(MAX0)
は比較器1225に入力され、閾値(Th6)と比較さ
れる。一方、画像データの最大値(MAX1)は比較器
1226に入力され、閾値(Th7)と比較される。そ
れぞれの比較結果はAND回路1227に入力されて、
その論理積を求められ、その論理演算の結果(黒画素情
報)はフレームメモリ1204に格納される。
【0097】さて、画像原稿の全面にわたって黒画素抽
出が終了すると、黒画素除去部1207で以下に示す処
理を実行して黒画素除去を行う。
【0098】フレームメモリ1202と1204から同
期して、所定ブロックごとに主走査方向、及び、副走査
方向に、画素の情報を読み出す。ここで、該当する画素
が黒画素でなければ、フレームメモリ1202から読み
だしたRGB画像データをそのままJPEG符号化器1
002に出力する。これに対して、該当する画素が黒画
素であった場合、周囲画素のRGBデータその画素の値
を補間する。
【0099】図19は黒画素とその周囲の画素との関係
を示す図である。図19において、各枡目は1画素を示
し、太枠で囲まれた領域内の画素が黒画素であり、その
他が黒画素でないとし、画素Xを処理の対象画素とす
る。この補間処理は、以下のような手順で実行される。 (1)まず、画素Xから副走査方向に関し負の方向で最
近距離の黒画素でない画素を探索する。図19の場合は
画素Aである。画素Xと画素Aとの距離をa、画素Aの
画素値をPaとする。 (2)同様にして画素Xから副走査走査に関しの正の方
向で最近距離の黒画素でない画素を探索する。図19の
場合は画素Bである。画素Xと画素Bとの距離をb、画
素Bの画素値をPbとする。 (3)画素Xから主走査方向に関し負の方向で最近距離
の黒画素でない画素を探索する。図19の場合は画素C
である。画素Xと画素Cとの距離をc、画素Cの画素値
をPcとする。 (4)画素Xから主走査方向に関し正の方向で最近距離
の黒画素でない画素を探索する。図19の場合は画素D
である。画素Xと画素Dとの距離をd、画素Dの画素値
をPdとする。 (5)これらの探索された画素の画素値から黒画素を除
去した場合の補間値を求める。図19の場合では、a=
2(画素),b=3(画素),c=2(画素),d=3
(画素)である。画素Xの出力画素値(Px)は次式で
表せる。
【0100】 Px=(a×Pa+b×Pb+c×Pc+d×Pd)/(a+b+c+d) …(2) このように注目画素が黒画素であれば出力画素値(P
x)をRGB各画像データごとに算出して黒画素の値を
出力画素値(Px)で置換して出力する。
【0101】黒画素除去部1207で生成された画像デ
ータは、JPEG符号化器1002に入力され、ブロッ
ク分割され、DCTが施された後、そのDCT係数を量
子化して符号化される。その符号化されたカラー画像デ
ータはバッファ1108に格納される。
【0102】次に、全画素についてカラー画像データの
符号化が終了すると、黒画素情報をフレームメモリ12
04から読みだして、JBIG符号化器604でJBI
G符号化方式に従って符号化する。その結果、得られた
符号化された黒画素情報はバッファ105に格納され
る。
【0103】以上のようにして符号化データが生成され
ると、その符号化データの送信に先立ち、ヘッダ生成器
1116は図20に示す送信データ編成のヘッダ部のデ
ータを生成する。そのデータの詳細は第4実施例で述べ
たとおりである。
【0104】その生成されたヘッダ部データは符号化デ
ータを送信し始める前に通信インタフェース1004を
介して通信回線1005に出力される。
【0105】一方、符号化された黒画素情報データがバ
ッファ105に格納された後、最初に、セレクタ106
はデータ入力先としてバッファ1108を選択し、バッ
ファ1108に格納されている符号化されたカラー画像
データを通信インタフェース1004に出力する。JP
EG符号化データでは画像原稿1枚分の符号化データの
最後に一義的に定められるEOI(End Of Image)マーカ
コードが付加されている。従って、セレクタ106はE
OIマーカコードを通信インタフェース1004が検出
すると、即ち、画像原稿1枚分の符号化されたカラー画
像データの送信を終了すると、データ入力先を切り替え
て、バッファ105に格納されている符号化された黒画
素情報データを通信インタフェース1004に出力す
る。このようにして画像原稿1枚分の符号化された黒画
素データの送信を終了すると、すべての動作を終了す
る。
【0106】なお以上のような送信動作において、黒画
素抽出部1203、黒画素除去部1207の動作を停止
させ、セレクタ106のデータ入力先をバッファ110
8に固定して、前述の実施例で説明した図15(b)に
示すようなデータ編成の符号化データを生成することも
できる。
【0107】次にデータ受信側の動作について説明す
る。
【0108】まず、通信回線1005から通信インタフ
ェース1006を介して、図20或いは図15(b)に
示された符号化データが入力されると、最初のヘッダ部
がヘッダ解析器1118に入力され、スタートコードの
検出に続いてそのコードに続くフラグの解析を行なう。
そのフラグの解析結果に基づく動作は、第4実施例とほ
ぼ同様であり、そのフラグの値が“1”の場合、以下装
置各部の初期化を実施し、“0”の場合、JBIG復号
器612の動作を停止し、フレームメモリ1257に
“0”の値を格納するとともに、さらに、JPEGヘッ
ダデータを解析し、復号化処理に必要な情報を得る。
【0109】以下、フラグの値が“1”であった場合
(受信データはJPEG符号化データとJBIG符号化
データとの混在)の復号化処理について述べる。
【0110】通信インタフェース1006を介して、受
信された符号化データはバッファ1119に入力され
る。セレクタ109はまずデータ出力先としてJPEG
復号化器1008を選択し、符号化されたカラー画像デ
ータをJPEG復号化器1008に出力する。JPEG
復号化器1008では、前述の実施例と同様にJPEG
方式に従う復号化が実施され、RGBカラー画像データ
が再生される。再生されたRGBカラー画像データはフ
レームメモリ1255に格納される。
【0111】JPEG復号化器1008が画像原稿1枚
分のカラー画像を再生した後、即ち、EOIマーカコー
ドをJPEG復号化器1008が検出すると、セレクタ
109はデータ出力先としてJBIG復号化器612を
選択し、JBIG復号化器612に符号化された黒画素
情報を出力する。JBIG復号化器612では、JBI
G方式に従って復号化が実行され、黒画素情報が再生さ
れる。再生された黒画素情報はフレームメモリ1257
に格納される。
【0112】このようにして黒画素情報が復号される
と、画素クロック(不図示)に従い、また、アドレスカ
ウンタ1258の指示に従って、フレームメモリ125
5からRGBカラー画像データが、フレームメモリ12
57から黒画素情報が順に読み出されて、黒処理部12
59に入力される。黒処理部1259では黒画素情報の
値が“0”であれば、入力RGBカラー画像データをそ
のまま、黒画素情報の値が“1”であれば、RGB各成
分の値を“0”に置換してカラー多値プリンタ1260
に出力する。カラー多値プリンタ1260ではこのデー
タに基づいてプリント処理が実行される。
【0113】次にフラグの値が“0”であった場合(受
信データはJPEG符号化データのみ)の復号化処理に
ついて述べる。
【0114】この場合、入力JPEG符号化データは通
信インタフェース1006、バッファ1119、セレク
タ109を経て、JPEG復号器1008に入力され、
カラー画像データが再生される。再生されたカラー画像
データはフレームメモリ1255を介して黒処理器12
59の内部処理をバイパスしてカラー多値プリンタ12
60に入力されて、プリント出力される。
【0115】従って本実施例に従えば、送信側装置にお
いて、黒画素判定を行なって黒画素の抽出を行い、黒画
素と判定された画素値はその周辺の画素値で補間した
後、JPEG方式に従って符号化して送出するとととも
に、黒画素の情報は別にJBIG方式に従って符号化し
て送出する。一方、受信側装置ではJPEG方式に従っ
て符号化されたデータとJBIG方式に従って符号化さ
れたデータとを別々に夫々の方式に従って復号化し、黒
画素と判定された画素については再生RGBカラー画像
データの各成分の値を“0”とし、これ以外の画素につ
いては再生RGBカラー画像データをそのまま多値カラ
ープリンタに出力することができる。これによって、黒
画素の再現性に優れた画像送受信と画像出力をすること
ができる。
【0116】[第6実施例]図21〜図22は本発明の
第6実施例に従う画像通信装置の構成を示すブロック図
である。図21が送信側装置の構成を、図22が受信側
装置の構成を示す。しかしながら、1つの装置が図21
と図22の両方の構成を備えた送受信可能な装置であっ
ても良いことは言うまでもない。また、従来例や前述の
実施例と同じ構成要素には同じ装置参照番号を付し、こ
こでの説明は省略する。
【0117】図21に於いて、1300はカラー原稿か
ら無彩色画素を抽出しその画素が無彩色画素かどうか判
定情報と無彩色画素値とを出力する無彩色画素抽出部、
1301は画像原稿1枚分の無彩色画素判定情報を格納
するフレームメモリ、1302は画像原稿1枚分の無彩
色画素値を格納するフレームメモリ、1303は抽出さ
れた無彩色画素判定情報と無彩色画素値とを符号化する
無彩色画素情報符号化器、1304は無彩色画素判定情
報に基づいて無彩色画素を除去し、その画素を周辺の画
素値で補間する無彩色画素除去部である。
【0118】また図22において、1350は無彩色画
素判定情報と無彩色画素値を復号再生する無彩色画素情
報復号化器、1352は再生された無彩色画素値を格納
するフレームメモリ、1353は再生された無彩色画素
判定を格納するフレームメモリ、1351はフレームメ
モリ1255,1352,1353を制御し、同一位置
の画素情報を読み出すことを可能にするアドレスカウン
タ、1354は再生されたRGB画像データの無彩色画
素部分を再生された無彩色画素判定情報と無彩色画素値
とに基づいて、その画素値を無彩色画素値で置換する無
彩色画素処理器である。
【0119】以上の構成の装置における画像通信動作に
関し、まず、データ送信側の動作について説明する。な
お、無彩色画素判定情報は、前述の実施例で説明した黒
情報と同じように、各画素について1ビットで表現し、
無彩色画素と判定された画素に対応するビットの値を
“1”、そうでない画素に対応するビットの値を“0”
とする。そして、読み込む画像原稿1枚に関する無彩色
画素判定情報を各画素位置に対応させてビットプレーン
で表現することにする。また、以下の説明では本実施例
に特徴的な部分のみについて説明し、前述の実施例と同
様の動作については省略する。
【0120】まず、カラースキャナ1001によって読
み込まれフレームメモリ1202に格納された画像原稿
1枚分のRGBカラー画像データが無彩色画素抽出部1
300に入力され、その入力RGBのカラー画像データ
から無彩色画素判定情報と無彩色画素値とが抽出され
る。
【0121】図23は本実施例に従う無彩色画素抽出部
1300の構成を示すブロック図である。図23におい
て、1315は入力RGB各成分の値の平均値を求める
平均器である。また、比較器1225は、最大値算出器
1223の出力(MAX0)と閾値(Th8)とを比較
し、MAX0<Th8であるなら“1”(無彩色)を、
MAX0≧Th8であるなら“0”(有彩色)を出力す
る。
【0122】以上のような構成の無彩色画素抽出部13
00において、RGBカラー画像データは図23に示す
ように絶対差分器1220〜1222に入力され、絶対
値差分器1220〜1222各々で、|R−G|,|G
−B|,|B−R|の値が求められる。最大値算出器1
223はこれらの値を入力して、その最大値(MAX
0)を選択する。その値(MAX0)は比較器1225
に入力され、閾値(Th8)と比較される。そして、こ
の比較結果が無彩色画素判定情報としてフレームメモリ
1301に出力される。一方、RGBカラー画像データ
の各色成分は平均器1315に入力され、その平均値が
算出される。この平均値は無彩色画素値としてフレーム
メモリ1302に格納される。
【0123】以上の処理が画像原稿の全面にわたって行
なわれ無彩色画素抽出が終了すると、無彩色画素除去部
1304で無彩色画素除去とその画素の値の補間処理を
行う。この無彩色画素除去と補間処理の詳細はすでに第
5実施例で述べたと同様の処理であるが、ここで要約す
れば、フレームメモリ1202と1301から同期し
て、所定ブロックごとに主走査方向、副走査方向に画素
データを読み出し、その画素が無彩色画素でなければ、
フレームメモリ1202から読みだしたRGB画像デー
タをJPEG符号化器1002に出力し、一方、その画
素が無彩色画素であれば、その周囲の画素のRGB画素
データでその無彩色画素の値を補間して補間値をJPE
G符号化器1002に出力する。
【0124】以上のようにして無彩色画素除去部130
4で処理された画像データは、JPEG符号化器100
2入力され、ブロック分割された後、DCTが施され、
そのDCT係数を量子化して符号化される。符号化され
たカラー画像データはバッファ1108に格納される。
【0125】画像原稿の全画素についてカラー画像デー
タの符号化が終了すると、無彩色画素判定情報をフレー
ムメモリ1301から、無彩色画素値を1302から読
みだし、無彩色画素情報符号化部1303で符号化す
る。
【0126】図24は無彩色画素情報符号化部1303
の構成を示すブロック図である。図24において、13
30は無彩色画素判定情報の値“0”のラン長を計数す
るラン長カウンタ、1331はそのラン長をハフマン符
号化するラン長符号化器、1332,1335は無彩色
画素判定情報の値を選択信号として出力の可否を制御で
きるラッチ、1333はラッチ1332、1335から
の入力の差分値を求める差分器、1334はJPEG符
号化におけるDC成分の符号化と同様な符号化を実行し
て差分値の符号と値を符号化する差分値符号化器、13
36はラン長符号化器1331と差分値符号化器133
4から出力された符号データを合成して出力する合成器
である。なお、動作初期化時には、ラン長カウンタ13
30のラン長は“0”であり、ラッチ1332とラッチ
1335には“0”がセットされる。
【0127】以上の様な構成の無彩色画素情報符号化部
1303において、画素クロック(不図示)に同期して
無彩色画素判定情報と無彩色画素値とが入力される。こ
こで、無彩色画素判定情報の値が“0”(無彩色)であ
れば、ラン長カウンタ1330でラン長に“1”を加算
するが、ラッチ1332、1335のデータは出力され
ず、差分器1333も動作しない。
【0128】これに対して、その判定情報の値が“1”
(無彩色)であったとき、ラン長カウンタ1330はカ
ウントを停止し、ラン長をラン長符合化器1331に出
力する。そして、ラン長符合化器1331はそのラン長
をハフマン符号化し、その符号化データを合成器133
6に出力する。符号化データの出力後、ラン長カウンタ
1330のラン長は“0”にリセットされる。同時に、
ラッチ1332、1335の値が差分器1333に出力
されて差分値が算出される。その算出された差分値は差
分値符号化器1334に入力され符号化される。その結
果得られた符号化データは合成器1336に出力され
る。その符号化データの出力後、差分器1333の出力
データはラッチ1335にセットされる。
【0129】合成器1336で合成された符号化データ
はバッファ105に格納される。
【0130】さて、符号化データの送信に先立ち、ヘッ
ダ生成器1116は前述の実施例で説明したようにヘッ
ダ部データを生成して通信インタフェース1004を介
して通信回線1005に出力する。
【0131】そして、符号化された無彩色画素情報がバ
ッファ105に格納された後、セレクタ106はデータ
入力先としてバッファ1108を選択し、最初に、符号
化されたカラー画像データを通信インタフェース100
4に出力して通信回線に送出する。この送信終了後、即
ち、EOIマーカコードの検出後、セレクタ106はデ
ータ入力先を切り替えてバッファ105から符号化され
た無彩色画素情報を入力して通信インタフェース100
4に出力して通信回線に送出する。このようにして、画
像原稿1枚分の符号化された無彩色画素情報の送信が終
了すると、すべての動作を終了する。
【0132】なお以上のような送信動作において、無彩
色画素抽出部1300、無彩色画素除去部1304の動
作を停止させ、セレクタ106のデータ入力先をバッフ
ァ1108に固定して、前述の実施例で説明した図15
(b)に示すようなデータ編成の符号化データを生成す
ることもできる。
【0133】次にデータ受信側の動作について説明す
る。
【0134】まず、通信回線1005から通信インタフ
ェース1006を介して、図20或いは図15(b)に
示された符号化データが入力されると、最初のヘッダ部
がヘッダ解析器1118に入力され、スタートコードの
検出に続いてそのコードに続くフラグの解析を行なう。
そのフラグの解析結果に基づく動作は、第4実施例とほ
ぼ同様であり、そのフラグの値が“1”の場合、以下装
置各部の初期化を実施し、“0”の場合、無彩色画素復
号器1350の動作を停止し、フレームメモリ1352
と1353に“0”の値を格納するとともに、さらに、
JPEGヘッダデータを解析し、復号化処理に必要な情
報を得る。
【0135】以下、フラグの値が“1”であった場合
(受信データはJPEG符号化データと符号化された無
彩色画素情報との混在)の復号化処理について述べる。
【0136】通信インタフェース1006を介して受信
された符号化データの内、RGB画像データは第5実施
例と同様に、バッファ1119、セレクタ109を経て
JPEG復号化器1008に入力されてJPEG方式に
従う復号化が実施され、RGBカラー画像データが再生
され、そのRGBカラー画像データがフレームメモリ1
255に格納される。
【0137】JPEG復号化器1008が画像原稿1枚
分のカラー画像を再生した後、即ち、EOIマーカコー
ドをJPEG復号化器1008が検出すると、セレクタ
109はデータ出力先として無彩色画素情報復号化器1
350を選択して、符号化された無彩色画素情報を無彩
色画素情報復号化器1350に出力する。無彩色画素情
報復号化器1350では、無彩色画素判定情報に対応す
るハフマン符号が復号され、有彩色画素のラン長が求め
られる。続いて、差分値が復号され、前の無彩色画素値
と加算を行い、無彩色画素値を再生する。また、フレー
ムメモリ1352の復号化されたラン長に従って求めら
れたアドレスに、無彩色画素の判定情報をを記録する。
同時に、フレームメモリ1353の対応アドレスには無
彩色画素値が格納される。
【0138】以上のようにして無彩色画素情報が復号さ
れると、画素クロック(不図示)とアドレスカウンタ1
351の指示に従って、フレームメモリ1255からR
GBカラー画像データが、フレームメモリ1352から
無彩色画素判定情報が、フレームメモリ1353から無
彩色画素値が順に読み出され、無彩色画素処理器135
4に入力される。無彩色画素処理器1354は無彩色画
素判定情報の値が“0”であれば、入力RGBカラー画
像データをそのまま、一方、無彩色画素判定情報が
“1”であれば、その画素のRGBカラー画像データは
無彩色画素値で置換さされて、カラー多値プリンタ12
60に出力されてプリントされる。
【0139】次にフラグの値が“0”であった場合(受
信データはJPEG符号化データのみ)の復号化処理に
ついて述べる。
【0140】この場合、入力JPEG符号化データは通
信インタフェース1006、バッファ1119、セレク
タ109を経て、JPEG復号器1008に入力され、
カラー画像データが再生される。再生されたカラー画像
データはフレームメモリ1255を介して無彩色処理器
1354の内部処理をバイパスしてカラー多値プリンタ
1260に入力されて、プリント出力される。
【0141】従って本実施例に従えば、送信側装置にお
いて、無彩色画素判定によって無彩色画素と判定された
画素値はその周辺の画素値で補間した後、JPEG方式
に従って符号化して送出するととともに、無彩色画素情
報(判定情報と無彩色画素値)は別にJPEG方式に準
じた符号化が施して、その符号化データを送出する。一
方、受信側装置では符号化されたカラー画像データと符
号化された無彩色画素情報とを別々に符号化時と同じ方
式に従って復号化し、無彩色画素と判定された画素につ
いては再生RGBカラー画像データの各成分の値を無彩
色画素値で置換し、これ以外の画素については再生RG
Bカラー画像データをそのまま多値カラープリンタに出
力することができる。これによって、無彩色画素の再現
性に優れた画像送受信と画像出力をすることができる。
【0142】なお、以上の実施例では、カラー画像の符
号化方式としてJPEG方式を用いたが本発明はこれに
限定されるものではない。例えば、アダマール変換を用
いたり、符号化としてベクトル量子化を用いる方式であ
ってもかまわない。同様に黒(無彩色)情報の符号化に
ついても以上の実施例で説明したものには本発明は限定
されるものではない。例えば、MH方式等を採用しても
かまわないし、濃度情報についてはDPCM方式等を採
用して得てもかまわない。
【0143】また、黒(無彩色)情報としてエッジ情報
や濃度情報を用いたが本発明はこれに限定されるもので
はない。例えば、エッジの抽出は5×5画素のラプラシ
アンを求める方法でもよい。さらに、黒画素の判定方法
についても以上の実施例で説明したものに本発明は限定
されるものではなく、例えば、YUV各成分を閾値と比
較したり、或いは、黒らしさを評価する量を別に定義し
てこれを用いてもかまわない。さらにまた、黒(無彩
色)画素除去の方法についても周囲の画素の参照して補
間値を生成するという以上の実施例で説明したものに本
発明は限定されるものではなく、例えば、直前の画素を
単純に複写する簡易な方法でも良いし、或いは、背景色
の代表値で置換するだけでも勿論かまわない。
【0144】さらにまた以上の実施例で受信復号データ
の出力装置はプリンタとしたが本発明はこれによって限
定されるものではなく、例えば、ハードディスクなどの
記憶装置に蓄積したり、さらに別の装置に伝送したりし
ても勿論かまわない。同様にプリンタ装置についても、
以上の実施例で言及したカラー多値プリンタ以外にも、
2値化処理機能を有したカラー2値プリンタを用いても
良いことは言うまでもない。
【0145】なお、多値から2値への2値化変換処理を
行なってカラー2値プリンタに画像データを出力する場
合においては、黒(K)信号がその変換処理で得られた
場合には、黒情報と黒(K)信号の論理和をとり、他の
カラー画像データ(Y,M,C)については各色成分の
値が“1”で黒情報が“0”の場合のみ、そのYMCの
出力値が“1”となるように構成すれば良い。また、可
逆符号化の例としては、所謂、JBIG方式、MMR方
式を用いたが、MH方式など他の可逆符号化方式であっ
ても良い。また、非可逆符号化の例としては、所謂、J
PEG方式を用いたが、直交変換を用いたベクトル量子
化方式など他の非可逆符号化方式であっても良い。さら
に、可逆符号化を行う対象は黒色画像データに限らず、
他の色のデータであっても良い。
【0146】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても良いし、1つの機器から成る装置
に適用しても良い。また、本発明は、システム或は装置
にプログラムを供給することによって達成される場合に
も適用できることはいうまでもない。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
ラー画像データ送信時に、特定画素の判別を行なって、
その特定画素の情報を符号化し、符号化されたカラー画
像データとともに送信する一方、これを受信する時に
は、復号化されたカラー画像データを復号化された特定
画素の情報に従って補正し、その補正されたカラー画像
データを出力するので、その特定画素について補正がな
され、再現性に優れた画像が得られるという効果があ
る。
【0148】例えば、この特定画素の判別が黒画素の判
別、エッジ画素の判別、黒エッジ画素の判別、無彩色画
素の判別などであれば、これらの情報が符号化送信され
受信側で復号再生されて、この情報に基づいて、復号再
生されたカラー画像データを補正するので、黒画素、エ
ッジ画素、黒エッジ画素、無彩色画素の再現性に優れた
画像が得られることになる。これによって、特に、文字
画像などの再現性が高まり画像通信における画像劣化が
補正できる。また、可逆符号化と非可逆符号化とを用い
て効率の良い画像通信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に従う画像通信装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】黒判定器103の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】黒処理器113の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例に従う画像通信装置の構成
を示すブロック図である。
【図5】黒処理器408の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】本発明の第3実施例に従う画像通信装置の構成
を示すブロック図である。
【図7】エッジ検出器603の構成を示すブロック図で
ある。
【図8】エッジ検出器603で用いる重み付けフィルタ
マトリクスを示す図である。
【図9】エッジ強調器613の構成を示すブロック図で
ある。
【図10】エッジ強調器613で用いる重み付けフィル
タマトリクスを示す図である。
【図11】本発明の第4実施例に従う画像通信装置の送
信側装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の第4実施例に従う画像通信装置の受
信側装置の構成を示すブロック図である。
【図13】黒エッジ抽出部1102の構成を示すブロッ
ク図である。
【図14】黒エッジ除去部1106の構成を示すブロッ
ク図である。
【図15】送信符号データのデータ編成を示す図であ
る。
【図16】本発明の第5実施例に従う画像通信装置の送
信側装置の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第5実施例に従う画像通信装置の受
信側装置の構成を示すブロック図である。
【図18】黒画素抽出部1203の構成を示すブロック
図である。
【図19】黒画素除去部1207で実行する補間処理の
概念を示す図である。
【図20】送信符号データのデータ編成を示す図であ
る。
【図21】本発明の第6実施例に従う画像通信装置の送
信側装置の構成を示すブロック図である。
【図22】本発明の第6実施例に従う画像通信装置の受
信側装置の構成を示すブロック図である。
【図23】無彩色画素抽出部1300の構成を示すブロ
ック図である。
【図24】無彩色画素情報符号化器1303の構成を示
すブロック図である。
【図25】JPEG方式を適用した従来の画像通信装置
の構成を示す図である。
【符号の説明】
101,105,111,406,1003,100
7,1108,1119,1120,1124〜112
6 バッファ 1002 JPEG符号化器 103 黒判定器 104 MMR符号化器 106,109 セレクタ 112 MMR復号器 113,408,1259 黒処理器 404 色変換器 405 2値化処理器 409 二値カラープリンタ 604 JBIG符号化器 612 JBIG復号化器 1001 カラースキャナ 1004,1006 通信インタフェース 1005 通信回線 1008 JPEG復号器 1009 プリンタ 1116 ヘッダ生成器 1118 ヘッダ解析器 1121〜1123 2値化器 1127〜1129 OR回路 1202,1204,1255,1257,1301,
1302,1352,1353 フレームメモリ 1203 黒画素抽出部 1207 黒画素除去部 1258,1351 アドレスカウンタ 1260 カラー多値プリンタ 1300 無彩色画素抽出部 1303 無彩色画素情報符号化器 1304 無彩色画素除去部 1350 無彩色情報復号化器 1354 無彩色処理器

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像データを符号化する第1の符
    号化工程と、 カラー画像データ各画素が特定画素であるかどうかを判
    別する判別工程と、 前記判別工程で判別された特定画素の情報を符号化する
    第2の符号化工程と、 前記第1及び第2の符号化工程で符号化された符号化デ
    ータを送信する送信工程と、 前記送信工程で送信された符号化データを受信する受信
    工程と、 前記受信された符号化データの内、前記第1の符号化工
    程によって符号化されたカラー画像データを復号化する
    第1の復号化工程と、 前記受信された符号化データの内、前記第2の符号化工
    程によって符号化された特定画素の情報を復号化する第
    2の復号化工程と、 前記復号化された特定画素の情報に従って、前記復号化
    されたカラー画像データを補正する補正工程と、 前記補正工程によって処理されたカラー画像データを出
    力する出力工程とを有することを特徴とする画像通信方
    法。
  2. 【請求項2】 前記特定画素とは、黒画素、無彩色画
    素、エッジ画素、或いは、黒エッジ画素であることを特
    徴とする請求項1に記載の画像通信方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の符号化工程及び前記第1の復
    号化工程は直交変換符号化を行う符号化復号化を実行す
    ることを特徴とする請求項1に記載の画像通信方法。
  4. 【請求項4】 カラー画像データを符号化する第1の符
    号化手段と、 カラー画像データ各画素が特定画素であるかどうかを判
    別する判別手段と、 前記判別手段で判別された特定画素の情報を符号化する
    第2の符号化手段と、 前記第1及び第2の符号化手段で符号化された符号化デ
    ータを送信する送信手段と、 前記送信手段で送信された符号化データを受信する受信
    手段と、 前記受信された符号化データの内、前記第1の符号化手
    段によって符号化されたカラー画像データを復号化する
    第1の復号化手段と、 前記受信された符号化データの内、前記第2の符号化手
    段によって符号化された特定画素の情報を復号化する第
    2の復号化手段と、 前記復号化された特定画素の情報に従って、前記復号化
    されたカラー画像データを補正する補正手段と、 前記補正手段によって処理されたカラー画像データを出
    力する出力手段とを有することを特徴とする画像通信装
    置。
  5. 【請求項5】 前記特定画素とは、黒画素、無彩色画
    素、エッジ画素、或いは、黒エッジ画素であることを特
    徴とする請求項4に記載の画像通信装置。
  6. 【請求項6】 前記第1の符号化手段及び前記第1の復
    号化手段は各々、JPEG方式に従う符号化器、復号器
    を含むことを特徴とする請求項4に記載の画像通信装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第2の符号化手段及び前記第2の復
    号化手段は各々、JBIG或いはMMR方式に従う符号
    化器、復号器を含むことを特徴とする請求項4に記載の
    画像通信装置。
  8. 【請求項8】 前記特定画素が黒画素であるとき、前記
    補正手段は黒画素と判別された画素のカラー画素データ
    の値を、黒を表す値で置換することを特徴とする請求項
    5に記載の画像通信装置。
  9. 【請求項9】 前記特定画素がエッジ画素であるとき、
    前記補正手段はエッジ画素と判別された画素のカラー画
    素データの値を、前記エッジ画素の周辺画素の値に基づ
    いて生成された値で置換することを特徴とする請求項5
    に記載の画像通信装置。
  10. 【請求項10】 前記特定画素が黒エッジ画素であると
    き、 前記判別手段は前記カラー画像データ各画素の値の連続
    性と、各画素の値から黒エッジ画素の判別を行なって、
    前記特定画素の情報を生成し、 前記補正手段は前記特定画素の情報に従って黒エッジ画
    素と判別された画素のカラー画像データの値を、前記黒
    を表す値で置換することを特徴とする請求項5に記載の
    画像通信装置。
  11. 【請求項11】 前記特定画素が無彩色画素であると
    き、 前記判別手段は各画素に関し、前記カラー画像データを
    構成する各色成分の値の互いのばらつきの度合いと、各
    色成分の値の平均値から前記特定画素の情報を生成し、 前記補正手段は前記特定画素の情報に従って、無彩色画
    素と判定された画素のカラー画像データの値を前記平均
    値で置換することを特徴とする請求項5に記載の画像通
    信装置。
  12. 【請求項12】 入力画像から複数の成分を抽出する抽
    出工程と、 前記複数の成分夫々に対して可逆符号化又は非可逆符号
    化を行う符号化工程と、 前記入力画像につき、可逆符号化されたデータと非可逆
    符号化されたデータとが混在するか否かを示すコードを
    発生する発生工程とを有することを特徴とする画像通信
    方法。
  13. 【請求項13】 前記複数の成分は、多値画像データ及
    び2値画像データを含むことを特徴とする請求項12に
    記載の画像通信方法。
  14. 【請求項14】 前記可逆符号化は2値画像データの符
    号化であることを特徴とする請求項12に記載の画像通
    信方法。
  15. 【請求項15】 前記非可逆符号化は直交変換を用いた
    符号化であることを特徴とする請求項12に記載の画像
    通信方法。
  16. 【請求項16】 入力画像から複数の成分を抽出する抽
    出手段と、 前記複数の成分夫々に対して可逆符号化又は非可逆符号
    化を行う符号化手段と、 前記入力画像につき、可逆符号化されたデータと非可逆
    符号化されたデータとが混在するか否かを示すコードを
    発生する発生手段とを有することを特徴とする画像通信
    装置。
  17. 【請求項17】 前記複数の成分は、多値画像データ及
    び2値画像データを含むことを特徴とする請求項16に
    記載の画像通信装置。
  18. 【請求項18】 前記可逆符号化は2値画像データの符
    号化であることを特徴とする請求項16に記載の画像通
    信装置。
  19. 【請求項19】 前記非可逆符号化は直交変換を用いた
    符号化であることを特徴とする請求項16に記載の画像
    通信装置。
  20. 【請求項20】 1ページ内において、可逆符号化され
    た画像データと非可逆符号化された画像データとを混在
    させて伝送する画像通信方法において、 前記可逆符号化された画像データと前記非可逆符号化さ
    れた画像データとを所定量毎に交互に伝送することを特
    徴とする画像通信方法。
  21. 【請求項21】 前記可逆符号化は2値画像データの符
    号化であることを特徴とする請求項20に記載の画像通
    信方法。
  22. 【請求項22】 前記非可逆符号化は直交変換を用いた
    符号化であることを特徴とする請求項20に記載の画像
    通信方法。
  23. 【請求項23】 前記所定量は所定のストライプ幅に対
    応することを特徴とする請求項20に記載の画像通信方
    法。
  24. 【請求項24】 1ページ内において、可逆符号化され
    た画像データと非可逆符号化された画像データとを混在
    させて伝送する画像通信装置において、 前記可逆符号化された画像データと前記非可逆符号化さ
    れた画像データとを所定量毎に交互に伝送することを特
    徴とする画像通信装置。
  25. 【請求項25】 前記可逆符号化は2値画像データの符
    号化であることを特徴とする請求項24に記載の画像通
    信装置。
  26. 【請求項26】 前記非可逆符号化は直交変換を用いた
    符号化であることを特徴とする請求項24に記載の画像
    通信装置。
  27. 【請求項27】 前記所定量は所定のストライプ幅に対
    応することを特徴とする請求項24に記載の画像通信装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999020037A1 (fr) * 1997-10-14 1999-04-22 Matsushita Graphic Communication Systems, Inc. Telecopieur couleur et procede de transmission par telecopieur couleur
JP2001313569A (ja) * 2000-04-28 2001-11-09 Denso Corp 画像圧縮方法及び装置、記録媒体
US6836564B2 (en) 2000-04-28 2004-12-28 Denso Corporation Image data compressing method and apparatus which compress image data separately by modifying color
US7729025B2 (en) 2003-11-11 2010-06-01 Fujitsu Limited Color image compressing method and device

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