JP4988623B2 - 画像符号化装置及び画像復号化装置 - Google Patents

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本発明は、画像を複数に分割したタイル毎にウェーブレット変換して得られた係数データを符号化して符号化データを出力する画像符号化装置、及び当該符号化データを復号する画像復号化装置に関するものである。
近年、デジタル機器の発展に伴って、画像データ等の様々な圧縮方式が提案されているが、圧縮方式の1つとしてJPEG(Joint Photographic Experts Group)2000が知られている。JPEG2000は画像の圧縮・展開の方法を規定したもので、JPEGを発展させたものである。JPEG2000では、JPEGで用いられる離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)の代わりにウェーブレット変換を用いるが、これにより変換前に複数に分割されたタイルの境界に発生する歪み(ブロックノイズ)をJPEGに比べて抑えることができる。
また、JPEG2000で圧縮された符号化データを復号する際は、特許文献1及び2に示すように、ウェーブレット逆変換を施すタイルの境界に位置する画素の係数データを折り返して信号拡張を行って(ミラー処理)演算処理を行っている。
特開2007−142615号公報 特開2007−150864号公報
しかしながら、タイル境界部分において画像の濃度が急激に変化している場合、実際にタイルの境界部分に位置する画素とミラー処理を行って拡張した後の画素のそれぞれが持つ係数データとの間に大きな差が発生し、これがブロックノイズの原因となっていた。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、ウェーブレット変換を行う際に大きなメモリを用いることなく、ブロックノイズを抑えた画像符号化装置及び画像復号化装置を提案することを目的とするものである。
請求項1に記載の発明の画像符号化装置は、画像を複数のタイルに分割し、予め定められた順序で順次タイルを出力する分割手段と、前記出力されたタイルを格納するタイル格納手段と、前記タイル格納手段に格納されたタイルのうち、当該タイルの境界近傍であり且つ他の前記タイルと隣接する側の画素の画像データのみを蓄積して格納する画像データ格納手段と、前記タイル格納手段に格納されたタイルと隣接するタイルのうち、前記分割手段から既に出力されたタイルについては当該タイルの画像データを前記画像データ格納手段から読み出して、当該タイル格納手段に格納されたタイルの境界近傍の画素に対して信号拡張を行い、前記分割手段から出力されていないタイルと隣接している前記タイル格納手段に格納されたタイルの境界近傍の画素に対してはミラー処理を用いて信号拡張を行った後、ウェーブレット変換を施し、係数データを出力するウェーブレット変換手段と、前記係数データを量子化して量子化データを出力する量子化手段と、前記量子化データを符号化する符号化手段と、を備えことを特徴としている。
この構成によれば、分割手段によって分割されて順次出力されたタイルに対して、当該タイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の画像データを画像データ格納手段に蓄積して格納するため、後続のタイルに対してウェーブレット変換が施される際、この変換対象のタイルの境界近傍の画素に対する信号拡張を画像データ格納手段に格納された画像データを用いて行うことできる。即ち、実際に位置する画素の画像データを用いて信号拡張を行うことになるため、従来行われていたミラー処理による信号拡張よりもタイル境界に発生するブロックノイズを抑えることができる。
また、ウェーブレット変換手段に入力されたタイルに対してのみ、タイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の画像データを画像データ格納手段に蓄積して格納するため、画像データ格納手段の大容量化を防ぐことができる。
ここで、画像データ格納手段は、分割手段から出力されたタイルに含まれる画像データであって、タイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の画像データが格納されるものであり、換言すれば、ウェーブレット変換が行われる前の画素値(画像データ)が格納されるものである。また、係数データとは、タイルに含まれる画像データに対してウェーブレット変換を施した結果得られるデータのことをいう。
請求項に記載の発明は、1つの画像を示す符号化データが複数のタイルに分割されており、当該タイル毎に順次入力して前記符号化データを復号して量子化データを出力する復号手段と、前記量子化データを逆量子化して係数データを出力する逆量子化手段と、前記出力されたタイル単位の係数データを格納するタイル格納手段と、前記タイル格納手段に格納されたタイルのうち、当該タイルの境界近傍であり且つ他の前記タイルと隣接する側の画素の係数データのみを蓄積して格納する係数データ格納手段と、前記タイル格納手段に格納されたタイルと隣接するタイルのうち、前記復号手段から既に出力されたタイルについては当該タイルの係数データを前記係数データ格納手段から読み出して、当該タイル格納手段に格納されたタイルの境界近傍の画素に対して信号拡張を行い、前記復号手段から出力されていないタイルと隣接している前記タイル格納手段に格納されたタイルの境界近傍の画素に対してはミラー処理を用いて信号拡張を行った後、前記タイル格納手段に格納されたタイルに対して逆ウェーブレット変換を施し、画像データを出力する逆ウェーブレット変換手段と、を備えことを特徴としている。
この構成によれば、逆ウェーブレット変換手段に入力されたタイルに対して、当該タイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の係数データを係数データ格納手段に蓄積して格納するため、後続のタイルに対して逆ウェーブレット変換が施される際、この変換対象のタイルの境界近傍の画素に対する信号拡張を係数データ格納手段に格納された係数データを用いて行うことできる。即ち、実際に位置する画素の係数データを用いて信号拡張を行うことになるため、従来行われていたミラー処理による信号拡張よりもタイル境界に発生するブロックノイズを抑えることができる。
また、逆ウェーブレット変換手段に入力されたタイルに対してのみ、タイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の係数データを係数データ格納手段に蓄積して格納するため、係数データ格納手段の大容量化を防ぐことができる。
この発明によれば、分割手段によって分割されて順次出力されたタイルに対して、当該タイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の画像データを画像データ格納手段に蓄積して格納するため、後続のタイルに対してウェーブレット変換が施される際、この変換対象のタイルの境界近傍の画素に対する信号拡張を画像データ格納手段に格納された画像データを用いて行うことできる。即ち、実際に位置する画素の画像データを用いて信号拡張を行うことになるため、従来行われていたミラー処理による信号拡張よりもタイル境界に発生するブロックノイズを抑えることができる。
また、ウェーブレット変換手段に入力されたタイルに対してのみ、タイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の画像データを画像データ格納手段に蓄積して格納するため、画像データ格納手段の大容量化を防ぐことができる。
本発明における画像符号化装置及び画像復号化装置の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態における画像符号化装置であって、1つの画像を複数に分割したタイル毎にウェーブレット変換して得られた係数データを符号化して符号化データを出力する画像符号化装置1のブロック図である。画像符号化装置1は、色空間変換部11、タイル分割部12、ウェーブレット変換部13、量子化部14及び符号化部15を備えて構成される。
色空間変換部11は入力された画像データの表色系を変換するものであり、例えばRGB方式の画像データをYCbCr方式に変換する。タイル分割部12は、表色系が変換された画像データを複数のタイルに分割し、予め定められた順序で順次タイルを出力する。具体的には、例えば図2(a)に示すように1つの画像データをA〜Iの9つのタイルに分割し、タイルA→タイルB→タイルC→タイルD→・・・→タイルIのラスタ順にタイルを出力する。
ウェーブレット変換部13は、タイル格納部131及び画像データ格納部132を有し、タイル分割部12から出力されたタイルをタイル格納部131に格納し、格納されたタイルに対してウェーブレット変換を施して係数データを出力するものである。タイル格納部131は、ウェーブレット変換を行う処理対象のタイルを格納する作業用メモリである。
画像データ格納部132は、タイル格納部131にタイルが格納される毎にタイルに含まれる画像データのうち、タイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の画像データを蓄積して格納する。図2(b)を用いて説明すると、タイルAの場合、上下左右の4方向の境界部分のうち、他のタイル(タイルB、D及びE)と隣接するのは右と下方向である。従って、タイルAからは斜線Pで示した部分の画素の画像データが画像データ格納部132に格納される。
また、ウェーブレット変換部13において、整数型(可逆変換用)として5タップ低域通過フィルタと3タップ高域通過フィルタで構成される5/3フィルタを採用している場合、処理対象の画素を中心として水平方向及び垂直方向に沿って合計5つの隣り合わせた画素の画像データが必要となる。従って、画像データ格納部132には、各タイルの境界から2つ分(M=2)の画素の画像データが格納される。尚、実数型(非可逆変換用)として9タップ低域通過フィルタと7タップ高域通過フィルタで構成される9/7フィルタを採用しているとき、処理対象の画素を中心として水平方向及び垂直方向に沿って合計9つの隣り合わせた画素の画像データが必要となるためM=4となり、Mの数はタップ数によって変化する。
画像データ格納部132に格納された画像データは、他のタイルがウェーブレット変換で行われるフィルタ処理がなされる際に拡張データとして用いられる。このウェーブレット変換についての詳しい処理は後述する。
量子化部14は、ウェーブレット変換部13から出力された係数データを所定の量子化ステップで量子化し、量子化データを出力する。符号化部15は、量子化部14から出力された量子化データに対してエントロピー符号化を行い、符号化データを出力する。
次に、ウェーブレット変換について説明する。以下、タイルEをウェーブレット変換する場合を例に説明する。タイル分割部12からはタイルA→タイルB→タイルC→タイルD→・・・→タイルIのラスタ順にタイルが出力されるため、ウェーブレット変換部13がタイルEに対して変換処理を施す際は、タイルA〜Dの変換処理が既に終了している。つまり、図2(c)を用いて説明すると、画像データ格納部132にはタイルA〜Dの斜線Q(Q1を含む)で示した領域の画素の画像データが既に格納されている。
この斜線Qで示した部分の画素のうち、タイルEの境界近傍である斜線Q1で示した領域の画素の画像データが、タイルEをフィルタ処理する際の拡張データとして用いられる。つまり、タイルAの右下隅、タイルBの下側、タイルCの左下隅、タイルDの右側の画素の画像データが、タイルEの境界近傍の画素の拡張データとして用いられる。
図3は、タイルEと、タイルEの周辺に位置するタイルA、B、C及びDの画像データのデータ構成の一例を示した図である。1つのタイルには、e00、e01、・・・、e44の5行5列の画像データが含まれている。タイルEの画像データは頭文字eであって、2桁の添え字は行番号及び列番号を示しており、行番号及び列番号共に取りうる範囲は0〜4である。また、各タイルの画像データにおいて、タイルAの頭文字はa、タイルBの頭文字はb、タイルCの頭文字はc、タイルDの頭文字はdを示す。また、図3に斜線Q1で示した範囲の画像データは、タイルの境界部分であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の画像データとして画像データ格納部132に格納されている。
そして、例えばタイルEの1行目(e00、e01、・・・、e04)をフィルタ処理する際、タイル境界での画像の不連続性を抑えるために、従来は、図4(a)に示すようにe00を中心にミラー処理を行って左方向に信号拡張を行い、同様にe04を中心に右方向に信号拡張を行ってフィルタ処理を行っていた。しかし、タイル境界部分において画像の濃度が急激に変化している場合、具体的には、ミラー処理によって左方向に拡張されたe01と、本来このe01の位置にある画素の画像データであるd04との間に大きな差が生じる可能性が高い。これがタイル境界に発生するブロックノイズの原因となっていた。
そこで、図4(b)に示すように、画像データ格納部132に格納されているタイルDの画像データを読み出して信号拡張を行う。つまり、左方向の信号拡張にはタイルDのd03、d04を用いる。一方、タイルEの右側に位置するタイルFはタイルEの次にタイル分割部12から出力されるタイルであって、まだウェーブレット変換部13に入力されていない(つまり、タイルFの境界部分の画素の画像データが画像データ格納部132に格納されていない)ことから、右方向の信号拡張は従来どおりe04を中心にe03、e02を用いて右方向に信号拡張を行う。
このように、タイルEの左方向の信号拡張を、タイル内の画素を使ったミラー処理ではなく、実際に位置する画素の画像データd03及びd04を用いることによって、タイル境界に発生するブロックノイズを抑えることができる。
しかし、本来は、タイルの上下左右の4方向全ての境界において実際に隣接する画素の画像データを用いて信号拡張を行うことが理想的であるが、上下左右方向全ての境界近傍に存在する他のタイル(例えば、タイルEの場合は、タイルA、B、C及びDに加えて、タイルF、G、H及びI)の画像データを格納するためには大容量のメモリが必要となる。メモリが大きくなると、例えば画像符号化装置1をLSI化する際にチップサイズが大きくなることや、コストが高くなる等の問題が生じる。
そこで、ウェーブレット変換部13に入力されたタイルの境界近傍の画像データのみを画像データ格納部132に蓄積して格納することによって、画像データ格納部132の大容量化を防ぐことができ、更に従来行われていたミラー処理による信号拡張を行ってフィルタ処理を行う方法よりも、ブロックノイズを抑えることができる。
ここで、画像データ格納部132に格納された画像データは、隣接する全てのタイルのウェーブレット変換が終了したら逐次消去されるようにしてもよい。つまり、タイルEのウェーブレット変換が終了すると、タイルAに隣接するタイル(タイルB、D及びE)のウェーブレット変換は全て終了したことになる。従って、画像データ格納部132に格納されているタイルAに対応する画像データは今後必要ないため消去する。こうすることにより、画像データ格納部132に必要な容量を小さくすることができる。
図5は、図4(b)で示した画像データに対してフィルタ処理を行うときの演算処理について示した図である。左方向に信号拡張した画像データであるd03、d04と、タイルEの1行分の画像データであるe00、e01、e02、e03、e04と、右方向に信号拡張した画像データであるe03、e02を順次拡張データX(0)、X(1)、・・、X(8)とする。つまり、d03=X(0)、e00=X(2)、右方向に信号拡張した画像データe02=X(8)となる。
これらの拡張データのうち、偶数拡張データX(0)、X(2)、・・、X(8)を式(1)代入して奇数インデックス係数Y(2n+1)を計算する。ここで、nは0以上の整数である。
Y(2n+1)=X(2n+1)−[{X(2n)+X(2n+2)}/2]・・(1)
例えば、係数Y1は、
Y1=X(1)−[{X(0)+X(2)}/2]・・(2)
で導出される。このように、式(1)によって奇数インデックス係数Y(1)、Y(3)、Y(5)及びY(7)が導出される。
次に、式(1)で導出された奇数インデックス係数Y(2n+1)と奇数拡張データX(1)、X(3)、X(5)、X(7)を式(3)に代入して偶数インデックス係数Y(2n)を計算する。
Y(2n)=X(2n)+[{Y(2n−1)+Y(2n+1)+2}/4]・・(3)
例えば、係数Y2は、
Y(2)=X(2)+[{Y(1)+Y(3)+2}/4]・・(4)
で導出される。このように、式(3)によって偶数インデックス係数Y(2)、Y(4)及びY(6)が導出される。導出された7つの係数Yのうち、タイルEを構成する係数はY(2)、Y(3)、Y(4)、Y(5)及びY(6)の5つの係数となる。
以上の演算処理を、タイルE内について垂直方向及び水平方向のそれぞれに対して行う。その後、各サブバンド毎にデインターリーブが行われて1回の2次元ウェーブレット変換が終了する。2回目以降のウェーブレット変換は、LLサブバンドを原画像と見なして上述した同様の演算処理を行っていく。
以上説明したように、ウェーブレット変換部13に入力した順にタイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の画像データを画像データ格納部132に蓄積して格納し、この画像データ格納部132から画像データを読み出して信号拡張を行うことにより、従来行われていたミラー処理による信号拡張よりもブロックノイズを抑えることができる。
また、ウェーブレット変換を行う対象のタイルの上下左右4方向の境界近傍にある画素の画像データを全て取得して格納する場合に比べ、本実施の形態ではウェーブレット変換部13に入力されたタイルから境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の画像データのみを画像データ格納部132に格納するため、ウェーブレット変換に必要なメモリの容量増加を抑えることができる。
図6は、画像符号化装置1から出力された符号化データを復号する画像復号化装置2の構成を示すブロック図である。画像復号化装置2は、復号化部21、逆量子化部21、逆ウェーブレット変換部23及び逆色空間変換部24を備えて構成される。復号部21はタイル毎に入力された符号化データをエントロピー復号処理にて復号し、量子化データを出力する。逆量子化部22は、量子化データを係数データに変換する。逆色空間変換部24は逆ウェーブレット変換部23より出力された画像データの表色系を変換するものであり、例えばYCbCr方式の画像データをRGB方式に変換する。
逆ウェーブレット変換部23は、タイル格納部231及び係数データ格納部232を有し、タイル単位で入力した係数データに対して逆フィルタ処理を施して画像データを出力するものである。タイル格納部231は、逆ウェーブレット変換を行う処理対象のタイルを格納する作業用メモリである。係数データ格納部232は、画像符号化装置1の画像データ格納部132と同様に、タイル格納部231に格納されたタイルに含まれる画像データのうち、タイルの境界部分であって、他のタイルと隣接する側の画素の係数データを蓄積して格納する。係数データ格納部232に格納された各タイルの境界部分の係数データは、上述したウェーブレット変換の際と同様に、後続のタイルが逆フィルタ処理される際に拡張データとして用いられる。
逆フィルタ処理は以下の式(5)及び式(6)を用いて演算される。
X(2n)=Y(2n)−[{Y(2n−1)+Y(2n+1)+2}/4]・・(5)
X(2n+1)=Y(2n+1)+[X(2n)+X(2n+2)/2]・・(6)
ここで、タイル境界部分においては、ウェーブレット変換の際と同様に、係数データ格納部232から係数データを読み出して信号拡張を行う。逆ウェーブレット処理が行われていないタイルとの境界部分についてはミラー処理によって信号拡張を行う。
このような演算処理を、各タイル内について水平方向及び垂直方向のそれぞれに対して行うことにより、タイル内の係数データが画像データに変換される。
以上説明したように、逆ウェーブレット変換部23に入力した順にタイルの境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の係数データを係数データ格納部232に蓄積して格納し、この係数データ格納部232から画像データを読み出して信号拡張を行うことにより、従来行われていたミラー処理による信号拡張よりもブロックノイズを抑えることができる。
また、逆ウェーブレット変換を行う対象のタイルの上下左右4方向の境界近傍にある画素の係数データを全て取得して格納する場合に比べ、本実施の形態では逆ウェーブレット変換部23に入力されたタイルから境界近傍であり且つ他のタイルと隣接する側の画素の係数データのみを係数データ格納部232に格納するため、逆ウェーブレット変換に必要なメモリの容量増加を抑えることができる。
画像符号化装置の内部構成を示すブロック図。 1つの画像をA〜Iの9つのタイルに分割した場合について示した図。 タイルEと、タイルEの周辺に位置するタイルA、B、C及びDの画像データのデータ構成の一例を示した図。 信号拡張について説明した図。 画像データに対してフィルタ処理を行うときの演算処理について示した図。 画像復号化装置の内部構成を示すブロック図。
符号の説明
1 画像符号化装置
11 色空間変換部
12 タイル分割部(分割手段)
13 ウェーブレット変換部(ウェーブレット変換手段)
131 タイル格納部(タイル格納手段)
132 画像データ格納部(画像データ格納手段)
14 量子化部(量子化手段)
15 符号化部(符号化手段)
2 画像復号化装置
21 復号部(復号手段)
22 逆量子化部(逆量子化手段)
23 逆ウェーブレット変換手段(逆ウェーブレット変換手段)
231 タイル格納部(タイル格納手段)
232 係数データ格納部(係数データ格納手段)
24 逆色空間変換部

Claims (2)

  1. 画像を複数のタイルに分割し、予め定められた順序で順次タイルを出力する分割手段と、
    前記出力されたタイルを格納するタイル格納手段と、
    前記タイル格納手段に格納されたタイルのうち、当該タイルの境界近傍であり且つ他の前記タイルと隣接する側の画素の画像データのみを蓄積して格納する画像データ格納手段と、
    前記タイル格納手段に格納されたタイルと隣接するタイルのうち、前記分割手段から既に出力されたタイルについては当該タイルの画像データを前記画像データ格納手段から読み出して、当該タイル格納手段に格納されたタイルの境界近傍の画素に対して信号拡張を行い、前記分割手段から出力されていないタイルと隣接している前記タイル格納手段に格納されたタイルの境界近傍の画素に対してはミラー処理を用いて信号拡張を行った後、ウェーブレット変換を施し、係数データを出力するウェーブレット変換手段と、
    前記係数データを量子化して量子化データを出力する量子化手段と、
    前記量子化データを符号化する符号化手段と、
    を備え画像符号化装置。
  2. 1つの画像を示す符号化データが複数のタイルに分割されており、当該タイル毎に順次入力して前記符号化データを復号して量子化データを出力する復号手段と、
    前記量子化データを逆量子化して係数データを出力する逆量子化手段と、
    前記出力されたタイル単位の係数データを格納するタイル格納手段と、
    前記タイル格納手段に格納されたタイルのうち、当該タイルの境界近傍であり且つ他の前記タイルと隣接する側の画素の係数データのみを蓄積して格納する係数データ格納手段と、
    前記タイル格納手段に格納されたタイルと隣接するタイルのうち、前記復号手段から既に出力されたタイルについては当該タイルの係数データを前記係数データ格納手段から読み出して、当該タイル格納手段に格納されたタイルの境界近傍の画素に対して信号拡張を行い、前記復号手段から出力されていないタイルと隣接している前記タイル格納手段に格納されたタイルの境界近傍の画素に対してはミラー処理を用いて信号拡張を行った後、前記タイル格納手段に格納されたタイルに対して逆ウェーブレット変換を施し、画像データを出力する逆ウェーブレット変換手段と、
    を備え画像復号化装置。
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