JP4934081B2 - 符号化装置、符号処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 - Google Patents

符号化装置、符号処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4934081B2
JP4934081B2 JP2008048154A JP2008048154A JP4934081B2 JP 4934081 B2 JP4934081 B2 JP 4934081B2 JP 2008048154 A JP2008048154 A JP 2008048154A JP 2008048154 A JP2008048154 A JP 2008048154A JP 4934081 B2 JP4934081 B2 JP 4934081B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
quantization
component
encoding
conversion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008048154A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009206938A (ja
Inventor
宏幸 作山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2008048154A priority Critical patent/JP4934081B2/ja
Publication of JP2009206938A publication Critical patent/JP2009206938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4934081B2 publication Critical patent/JP4934081B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Compression Of Band Width Or Redundancy In Fax (AREA)

Description

本発明は、符号化装置、符号化処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体に関する。
一般に、画像変換符号化と呼ばれる符号化は、原信号の色変換(輝度、色差変換)、輝度、色差成分の周波数変換、サブバンドを構成する周波数領域の係数の量子化、量子化後の係数のエントロピー符号化、という手順で行われる。
ここでサブバンドとは周波数帯域ごとに分類された「周波数領域の係数(以下、周波数係数ともいう)」の集合である。「周波数係数」とは、周波数変換がDCTであればDCT係数、また、周波数変換がウェーブレット変換であればウェーブレット係数である。また上記量子化は、周波数係数を量子化ステップ数と呼ばれる定数で除算する線形量子化である。上記典型的な変換符号化の従来例が、特開平06−326990(特許文献1)に記載されている。
ところが、主観画質の劣化を防ぎながら量子化を行うには、色変換の特性、周波数変換の特性の両方を考慮する必要がある。量子化される係数は、色変換と周波数変換の両方の変換を受けているからである。
ここで、色変換とは、RGBの画素値から、1つの輝度成分と2つの色差成分を求める変換である。この際、量子化に際して留意すべきことは、
(1)輝度成分と2つの色差成分のうち、成分間の量子化の程度をどうするか(どの成分を最も量子化するか。色変換だけに依存する要素である。)
(2)各成分を周波数変換した場合、各成分について、どの周波数係数をどの程度量子化してよいか(色変換だけでなく、周波数変換にも依存する要素。実画像は、様々な周波数成分の重畳で構成されるが、実画像に対する視覚の特性も、個々の周波数成分に対する視覚特性を重畳したもので説明できると仮定されている。よって個々の周波数における視覚特性に適った量子化が重要である)
である。本願ではこのうち、2つの色差成分に関する量子化の程度と、周波数係数の量子化の程度を対象とする。従来のYCbCr成分に変換する色変換の輝度、色差特性を考慮した量子化手法については、特開2004−336162(特許文献2)がある。
特許文献2には、周波数変換の周波数特性、視覚の周波数特性、色変換の輝度、色差特性を考慮してビットプレーン符号化におけるトランケーション量を算出する技術が開示されている。
特開平06−326990号公報 特開2004−336162号公報
しかしながら、本願で対象とする色変換は、H.264(MPEG4 AVC)で採用され、標準化途上にあるJPEG−XRで採用予定の色変換であるYCgCo変換(YCoCg変換とも呼ばれる)である。YCgCo変換は図39に示す式で正変換および逆変換が行われる。
ここで、YCgCo変換を行う新規な色変換について、その色差成分の視覚特性はまだ知られていない。よって、新規な色変換後の色差成分に対しては、量子化の程度をどのように決めたらよいのかわからないという問題がある。
そこで、本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、YCgCo変換の色変換を行う場合でも、人間の視覚特性に応じた量子化を行うことができる符号化装置、符号処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム、及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、整数化部分を省略した変換式が、Y=(R+2G+B)/4、Cg=(−R+2G−B)/2、Co=R−Bで定義される変換式により色変換された信号に対して周波数変換を行う周波数変換手段と、前記周波数変換手段により周波数変換された周波数領域の係数に対して量子化を行う量子化手段とを備える符号化装置であって、前記量子化手段は、所定の周波数領域の係数に対して、Co成分の量子化ステップ数>Cg成分の量子化ステップ数となる量子化ステップ数で量子化を行うことを特徴とする。
あるいは、本発明は、整数化部分を省略した変換式が、Y=(R+2G+B)/4、Cg=(−R+2G−B)/2、Co=R−Bで定義される変換式により色変換された信号に対して周波数変換を行う周波数変換手段と、前記周波数変換手段により周波数変換された周波数領域の係数に対してビットプレーン符号化を行うビットプレーン符号化手段とを備える符号化装置であって、前記ビットプレーン符号化手段は、所定の周波数領域に対して、前記所定の周波数領域のビットプレーンの破棄数をCo成分の破棄数>Cg成分の破棄数となるように設定して符号化を行うことを特徴とする。
あるいは、本発明は、整数化部分を省略した変換式が、Y=(R+2G+B)/4、Cg=(−R+2G−B)/2、Co=R−Bで定義される変換式により色変換された信号に対して周波数変換を行う周波数変換手段と、前記周波数変換手段により周波数変換された周波数領域の係数に対して量子化を行う量子化手段と、前記量子化手段により量子化された量子化係数に対して、可変長符号と固定長符号とに符号化する符号化手段とを備える符号化装置であって、前記周波数領域の係数に対して、Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数を満たす量子化ステップ数で量子化したか否かを判定する判定手段を備え、前記符号化手段は、前記判定手段によりCo成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数を満たすと判定された場合に、Co成分の固定長符号の符号化を、Cg成分の固定長符号の符号化よりも優先して省略することを特徴とする。
あるいは、本発明は、JPEG−XR符号化方式で符号化され、Flexbitsを有する符号化データを処理する符号処理装置であって、前記符号化データを入力し、周波数の最も高い領域の周波数係数であるHP係数の量子化ステップ数がCo成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数を満たすか否かを判定する判定手段と、前記量子化ステップ数判定手段によりCo成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数を満たすと判定された場合、前記HP係数のCo成分に対するFlexbitsを削除する削除手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、YCgCo変換の色変換を行う場合でも、人間の視覚特性に応じた量子化を行うことができる。
本発明における実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
本発明における実施の形態1についての前提となる以下の考察、実験について説明する。
<YCgCo変換の色差成分に対する考察について>
YCgCo変換後の色差成分の視覚特性についてはまだ検証されていないため、以下の考察を行う。まず、YCgCo変換に関して、輝度成分と2つの色差成分のうち、各成分間の量子化の程度をどのように決めるかという問題について検討する。
上記問題に対して、1つ知られている考え方は、各色差成分を量子化した後、逆色変換した場合に、RGBの画素値に生じる誤差の二乗平均が等しくなるように、各色差成分を量子化すべき
というものである。
この場合、例えば、YCgCo変換の式は、フロア関数及びシーリング関数を無視すると、図1に示す式となる。今、Cg成分に誤差1が生じた場合、その誤差は、Rの誤差0.5、Gの誤差0.5、Bの誤差0.5となる。よって、Cg成分の誤差1によってRGB値に生じる平均二乗平均平方根(RMS)誤差は、√(0.5+0.5+0.5)=0.866となる。同様に、Co成分に生じた値1の誤差によって、RGB値のRMS誤差は0.707となる。
よって、RMS誤差を小さくするためには、Co成分の周波数係数はCg成分の周波数係数よりも量子化のステップ数を大きくしてもよく、Co成分によるRMS誤差とCg成分によるRMS誤差を均等にするためには、Co成分の量子化の程度は、Cg成分のそれの0.868/0.707倍にすべきということになる。
この場合、量子化の程度とは、線形量子化であれば前述した量子化ステップ数のことを表す。また、符号化の単位が係数ではなくビットプレーン単位であるような符号化方式(例えば公知のJPEG2000)の場合は、ビットプレーンのトランケート数(切り捨て数)に反映させることができる。
次に、各成分を周波数変換した場合、各成分について、どの周波数成分をどの程度量子化してよいかという問題について検討する。色差に対する人間の目の周波数特性は、一般にローパス特性だと言われており、高周波ほど感度が低く、その分だけ量子化してよいと言われている。しかし、2つの色差のうち、どちらの方がよりローパス特性が強いかは、実験で算出しなければならない。全く新規な色変換については、既存の色変換の周波数特性の代用が効かないため、必ず新規な実験が必要になる。
例えば、仮定Aとして、Cg成分の方が,Co成分よりもより視覚的なローパス特性が強いと仮定する。この場合高周波においては、Cg成分の周波数係数をCo成分の周波数係数よりもより多く量子化してよいということになる。
一方、前述したようにRMS誤差を考慮した場合には、Cg成分よりもCo成分の方をより量子化してよいという指針がわかっている。しかし、RMS誤差を考慮した指針と周波数特性の両方を加味した場合、Cg成分とCo成分の高周波は、どちらをより量子化して良いのかわからない。図2(a)の様に、Cg成分とCo成分の量子化の程度が高周波の前で交わるのか、それとも図2(b)のようにCg成分とCo成分の量子化の程度が高周波でも交わらないのかがわからないからである。
次に、仮定Bとして、Co成分の方が、Cg成分よりもよりローパス特性が強いと仮定する。この場合、高周波においては、Co成分の周波数係数をCg成分の周波数係数よりもより多く量子化してよいということになる。この結果、図3に示すように、RMS誤差を考慮した指針と比較しても、Cg成分の周波数係数よりもCo成分の周波数係数を量子化してよいという指針と矛盾しない。よって、両方の指針を考慮した場合でも、Co成分の高周波の周波数係数をCg成分の高周波の周波数係数よりも、より量子化して良いことになる。
以上、新規な色空間に対して主観画質に優れた量子化を行うためには、その色空間の周波数特性を実験によって知り、その周波数特性とRMS誤差の両方を反映させることが必要である。しかしこれまでは、YCgCo色空間の特性が不明であったため、Cg成分、Co成分の量子化の程度を同じにした例しか存在しなかった。
<Cg成分、Co成分の周波数特性に関する実験について>
YCgCo色空間の色差Co成分、Dg成分の周波数特性に関する実験について説明する。
まず、Y=150のときに、CgCoの取り得る値を、その色とともに示す。次に、Cg軸上で、(Cg,Co)=(−20,0)〜(Cg,Co)=(+20,0)の範囲でCgの値を変化させ、かつその変化の周波数を変え場合を図4に示す。図4の横軸は周波数、縦軸がCgの絶対値であり、縦軸は上の方が値0(Cg=Co=0,すなわちグレー)となっている。また、図4の低周波側にわずかに縦縞模様が見える。縦軸が上の方、すなわち色差が0に近い場合でも、縞模様が見えるというとは、その色差に対する人間の視覚感度が高いということを意味する。
同様に、Co軸上で、(Cg,Co)=(0,−20)〜(Cg,Co)=(0,+20)の範囲でCoの値を変化させ、かつその変化の周波数を変えた場合を図5に示す。図5の低周波側にわずかに縦縞模様が見える。
図4、5を比較することにより、僅かにCo成分の方が、Cg成分よりもローパス特性が強いことが実験によりわかった。すなわち、仮定Bが成立することを見出したといえる。
よって、全ての周波数において、量子化の程度をCo成分>Cg成分としてよいことになる。
<本発明における符号化装置の簡単なハードウェア構成について>
図6は、本発明における符号化装置の簡単なハードウェア構成を示す図である。
符号化装置100は、データバスを介して、HDD(Hard Disk Drive)101、RAM(Randam Access Memory)102、CPU(Central Processing Unit)103が接続されている。
図6を用いて、原画像を符号化する処理の概略を説明する。HDD101上に記録された原画像は、CPU103からの命令によってRAM102上に読み込まれる。次に、CPU103は、RAM102上の画像を読み込み、符号化処理を行う。CPU103は、符号化後のデータをRAM102上に書き込む。原画像の全てがCPU103により符号化されると、CPU103からの命令によって、符号化後のデータがHDD101上に記録される。
<JPEG−XRの符号化装置について>
図7は、JPEG−XR符号化装置の基本的な機能ブロック図である。符号化装置200は、色変換手段201、分割手段202、プレフィルタ手段203、周波数変換手段204、量子化手段205、符号化手段206より構成される。なお、符号化装置200を半導体集積回路だと考えれば、符号化装置200は、色変換手段201を除いた分割手段202、プレフィルタ手段203、周波数変換手段204、量子化手段205、符号化手段206より構成されるとしてもよい。
色変換手段201は、原画像をYCgCo成分に変換する。具体的な変換式については後述する。分割手段202は、色変換後の各成分をタイルに分割し、さらに4×4画素のブロックに分割する。プレフィルタ手段203は、プロックノイズを低減するため、4×4画素のブロック単位でプレフィルタ処理を行う。周波数変換手段204は、各タイル内でブロックごとに周波数変換を行う。量子化手段205は、周波数変換係数に対して、量子化を行う。符号化手段206は、量子化係数に対してエントロピー符号化を行う。
<JPEG−XRの基本的な符号化処理について>
図8は、JPEG−XRの基本的な符号化処理を示すフローチャートである。図8を用いて、JPEG−XRの基本的な符号化処理を説明する。
JPEG−XRにおいて、ステップ101では、色変換手段201が、原画像をYCgCoの各成分に変換する。次にステップ102に進み、分割手段202が、まずはタイルに分割し、分割されたタイルをさらに4×4画素のブロックに分割する。
ここで、図9は、JPEG−XRにおける画像、タイル、マクロブロック、ブロック、画素の関係を示す図である。図9に示すように、画像はタイルに分割され、タイルはマクロブロックに分割され、マクロブロックは16個のブロックに分割され、1ブロックは4×4の画素から成る。よって、これらの大小関係は、画像≧タイル≧マクロブロック≧ブロック≧画素となる。
また、JPEG−XRでは、この4×4画素のブロック単位で周波数変換を行うため、圧縮率が高い場合には従来技術のJPEG同様のブロックノイズが生じる恐れがある。そこで、ブロックノイズを低減させるため、プレフィルタ処理が行われる。
図8に戻り、ステップ102に続いてステップ103に進み、プレフィルタ手段203が、ブロックをまたぐ4×4画素ごとにプレフィルタ処理を行う。また、このプレフィルタ処理はタイル境界をまたいで行われる。つまり、このプレフィルタの逆変換を施す場合には注目タイルの上下左右のタイルの画素が必要となる。図10は、プレフィルタをかける4×4画素と、周波数変換をする4×4画素の位置関係を示す図である。さらに、図11は、プレフィルタの式を仮想的なプログラムで表した図である。図10、図11に示すaは、プレフィルタをかける単位の左上の画素を表す。図11に示すプログラムを実行することにより、プレフィルタ処理を行うことができる。
図8に戻り、ステップ103に続いてステップ104に進み、周波数変換手段204が、各タイル内でブロックごとに周波数変換を行う。また、各タイル内で、マクロブロック内のDC成分を集めて4×4係数の第2のブロックを形成する。この時、集められたDC成分以外の係数は、ハイパス(HP)係数として扱われる。
次に、ステップ105に進み、プレフィルタ手段203が、前述した第2のブロックを集めることにより形成される第2の画像(係数群)に対して、第2のブロックをまたぐ4×4係数ごとにプレフィルタ処理を行う。
ステップ106に進み、周波数変換手段204が、再び各タイル内で,第2のブロックごとに周波数変換を行う。前回同様に、各タイル内でマクロブロック内のDC成分を集め、これをDC係数として扱う。また、DC成分以外の係数は、ローパス(LP)係数として扱う。
ここで、図12は、DC係数、LP係数、HP係数の階層的な位置関係を示す図である。わかりやすく説明するため、1マクロブロックに着目して説明する。図12に示すHP係数について、1回目の周波数変換後に各ブロックごとにDC成分が集められて(一番上のブロックの場合を例にとって、DC成分が集められる様子を図12に示す)、集められなかった係数がHP係数である。LP係数について、1回目の周波数変換後に集められたDC成分に対して2回目の周波数変換を行い、2回目の周波数変換後のDC成分が集められて、集められなかった係数がLP係数である。DC係数について、2回目の周波数変換後に集められたDC成分がDC係数である。さらに、図13(a)、(b)は、周波数変換式を、仮想的なプログラムで表した図である。図13(a)、(b)のプログラムを実行することで周波数変換処理を行うことができる。
図8に戻り、ステップ106に続いてステップ107に進み、量子化処理によって、各タイル毎にDC係数、LP係数、HP係数が線形量子化される。最後に、ステップ108に進み、エントロピー符号化処理によって、量子化後の係数に対して所定のエントロピー符号化が行われる(本願では、エントロピー符号化の詳細は詳述しない)。
<実施の形態1における符号化装置の機能的構成について>
本実施の形態1における符号化装置の機能的構成は、符号化装置200と基本的には同様である。異なる構成は、色変換手段201と量子化手段205であるので、以下、色変換手段201と量子化手段205とについて説明する。
色変換手段201は、整数化部分を省略した変換式が以下の(1)〜(3)式で定義される変換式を用いて、原画像データをYCgCo成分に変換する。
Y=(R+2G+B)/4 ・・・(1)
Cg=(−R+2G−B)/2 ・・・(2)
Co=R−B ・・・(3)
ここで、本実施の形態では、整数化部分を省略した変換式が上記(1)〜(3)となる色変換式を用いる。整数化部分を省略した式とは、フロア関数やシーリング関数による整数化を無視した変換式という意味である。YCgCo変換には、フロア関数とシーリング関数が入れ替わっている等のいくつかのバリエーションが存在するが、本願の手法では、フロア関数、シーリング関数の影響を無視しているので、全てのYCgCo変換式に適用できる。
量子化手段205は、Cg成分、Co成分に対して人間の視覚特性に応じた量子化を行う。具体的には、量子化手段205は、上述した実験結果に基づいて、Co成分の周波数係数をCg成分の周波数係数よりもより量子化を行うよう量子化ステップ数を設定する。
図14(a)〜(c)は、YCgCo成分と各領域の周波数係数とに基づく量子化ステップ数を表す図である。図14(a)では、周波数の最も高い領域であるHP係数に対して、
Co成分の量子化ステップ数>Cg成分の量子化ステップ数・・・(4)
を満たすように量子化ステップ数を設定している。これより、YCgCo変換と周波数変換を用いる符号化において、主観画質を最も安全に向上させることが可能となる。
図14(b)は、最も周波数の低い領域の周波数係数であるDC係数を除く係数(LP係数、HP係数)に対して、(4)式を満たすように量子化ステップ数を設定している。これより、YCgCo変換と周波数変換を用いる符号化において、主観画質を安全に向上させることが可能となる。
図14(c)は、周波数の最も低い領域の周波数係数であるDC係数も含めた全ての周波数係数に対して、(4)式を満たすように量子化ステップ数を設定している。これより、YCgCo変換と周波数変換を用いる符号化において、PSNR(客観的評価基準)を向上させたい場合、つまり、RMS誤差を最小にしたい場合に、所望の結果を得ることができる。
また、図14(c)に示す量子化ステップ数は、Y起因、Cg起因、Co起因のRMS誤差が均一になるように設定されている。具体的には、Y、Cg、Co間での量子化ステップ数の比は、約1/1.732:1/0.866:1/0.707、つまり、約2:4:5と設定されている。図14(c)の量子化ステップ数は、RMS誤差、式差成分の視覚特性の両方を考慮した場合の最適な値を示している。
<実施の形態1における符号化装置の符号化処理について>
実施の形態1における符号化装置の符号化処理のフローチャートは、基本的には図8と同様である。異なる処理はステップ107であるので、ステップ107について説明する。
ステップ107では、量子化手段205が、DC係数、LP係数、HP係数ごとに、設定された量子化ステップ数を用いて量子化を行う。具体的には、量子化手段205は、図14(a)〜(c)に示されるような量子化ステップ数を用いて量子化を行う。なお、量子化ステップ数については図14(a)〜(c)の値に限定されず、(4)式の関係が成立すれば、本発明の目的を達成することができる。
以上、実施の形態1における符号化装置によれば、YCgCo変換を行い、周波数変換を行う符号化において、Cg成分、Co成分の視覚特性に応じて量子化を行うため、主観画質を向上させることができる。
(実施の形態2)
以下、本発明における実施の形態2について説明する。実施の形態2は、JPEG2000の符号化方式にYCgCo変換を行う符号化方式において、Cg成分、Co成分の視覚特性に応じて、ビットプレーンの破棄数(トランケーション数)を設定することを特徴とする。ここで、ビットプレーン符号化は、公知技術であるJPEG2000で採用されている符号化方式である。また、JPEG2000において、周波数変換はウェーブレット変換を用いている。ウェーブレット変換には、9×7ウェーブレット変換と5×3ウェーブレット変換とがあるが、ここでは5×3ウェーブレット変換について説明する。
<5×3ウェーブレット変換について>
5×3ウェーブレット変換とは、5画素を用いて1つのローパスフィルタの出力(ローパス係数)が得られ、3画素を用いて1つのハイパスフィルタの出力(ハイパス係数)が得られる変換のことである。そして偶数位置中心にローパスフィルタ、奇数位置中心にハイパスフィルタが施される。
5×3ウェーブレット変換の変換式は次の通りである。
(順変換)
[step1] C(2i+1)=P(2i+1)−floor((P(2i)+P(2i+2))/2)
[step2] C(2i)=P(2i)+floor(((C(2i−1)+C(2i+1)+2)/4)
(逆変換)
[step1] P(2i)=C(2i)−floor((C(2i−1)+C(2i+1)+2)/4)
[step2] P(2i+1)=C(2i+1)+floor((P(2i)+P(2i+2))/2)
ここで、図15〜図19を用いて、16×16の画像(の色差)に対して、5×3変換と呼ばれるウェーブレット変換を2次元(垂直方向および水平方向)で施す過程の例を説明する。図15は、16×16の画素値を表す図である。図15に示す様にxy座標をとり、あるxについて、y座標がyである画素の画素値をP(y)(0≦y≦15)と表す。JPEG2000同様、本実施の形態2では、まず垂直方向(y座標方向)に対して、y座標が奇数(y=2i+1)の画素を中心にハイパスフィルタを施して係数C(2i+1)を得る。
次にy座標が偶数(y=2i)の画素を中心にローパスフィルタを施して係数C(2i)を得る(これを全てのxについて行う)。ここで、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタは、順に上記したstep1、step2式で表される。
なお、画像の端部においては、中心となる画素に対して隣接画素が存在しないことがあり、この場合はミラーリングと呼ばれる方法によって適宜画素値を補うことになる。ミラーリングとは、画像端部の外側に仮想的な画素を想定し、画像端部の画素を対称軸として、端部の内側の画素値を、端部の外側の画素に対して線対称にコピーする周知の手法である。
簡単のため、ハイパスフィルタで得られる係数をH、ローパスフィルタで得られる係数をLと表記する。図16は、垂直方向にハイパスフィルタ、ローパスフィルタを施して、各係数をH、Lで表記した場合を表す図である。垂直方向の変換によって、図15の画像は図16に示すL係数、H係数の配列へと変換される。
次に、図16の係数配列に対して、水平方向に対して、x座標が奇数(y=2i+1)の係数を中心にハイパスフィルタを施し、次にx座標が偶数(x=2i)の係数を中心にローパスフィルタを施す(これを全てのyについて行う。この場合、step1、step2のP(2i)等は係数値を表すものと読み替える)。
簡単のため、
前記L係数を中心にローパスフィルタを施して得られる係数をLL、
前記L係数を中心にハイパスフィルタを施して得られる係数をHL、
前記H係数を中心にローパスフィルタを施して得られる係数をLH、
前記H係数を中心にハイパスフィルタを施して得られる係数をHH、
と表記する。図17は、水平方向にハイパスフィルタ、ローパスフィルタを施して、各係数をLL、HL、LH、HHで表記した場合を表す図である。図16に示す係数配列は、図17に示す様な係数配列へと変換される。ここで同一の記号を付した係数群はサブバンドと呼ばれる。図18は、各係数群を同じサブバンドで並び替えた場合を表す図である。図17を並び替えると、図18に示すように4つのサブバンドで構成される。同一デコンポジションレベルにおいては、周波数の高さはHH>HL=LH>LLである。
以上、垂直・水平の各方向に対して各1回のウェーブレット変換(1回のデコンポジション(分解))が終了し、上記LL係数だけを集めると(図18の様にサブバンド毎に集め、LLサブバンドだけ取り出すと)、ちょうど原画像の1/2の解像度の"画像"が得られる。このように、サブバンドごとに分類することをデインターリーブするといい、図17のような状態に配置することをインターリーブするという。
また、2回目のウェーブレット変換は、LLサブバンドを原画像と見なして、上記と同様の変換を行う。この場合、係数の並べ替えを行うと、模式的な図19が得られる(なお、図18、図19の係数の接頭の1や2は、水平・垂直に関し各何回のウェーブレット変換を行って当該係数が得られたかを示しており、デコンポジションレベルと呼ばれる。
また、デコンポジションレベルとほぼ逆の関係にある、解像度レベルの定義を図20に示す。なお、以上の議論において、1次元のみのウェーブレット変換をしたい場合には、いずれかの方向だけの処理を行えばよく、いずれかの方向に関してウェーブレット変換を行った回数がデコンポジションレベルとなる。
一方、ウェーブレット逆変換は、図17の様なインターリーブされた係数の配列に対して、まず水平方向に、x座標が偶数(x=2i)の係数を中心に逆ローパスフィルタを施し、次にx座標が奇数(x=2i+1)の係数を中心に逆ハイパスフィルタを施す(これを全てのyについて行う)。
ここで逆ローパスフィルタ、逆ハイパスフィルタは、順に上記step3、4式で表される。画像の端部においては、上述のとおり、中心となる係数に対して隣接係数が存在しないことがあり、この場合も上記ミラーリングによって適宜係数値を補うことになる。
これにより、図17の係数配列は図16のような係数配列に変換(逆変換)される。続いて同様に、垂直方向に対して、y座標が偶数(y=2i)の係数を中心に逆ローパスフィルタを施し、次にy座標が奇数(y=2i+1)の係数を中心に逆ハイパスフィルタを施せば(これを全てのxについて行う)、1回のウェーブレット逆変換が終了し、図15の画像に戻る(再構成される)ことになる。なお、ウェーブレット変換が複数回施されている場合は、ウェーブレット逆変換した画像をLLサブバンドとみなし,HL等の他の係数を利用して同様の逆変換を繰り返せばよい。
<実施の形態2における符号化装置の機能的構成について>
図21は、実施の形態2における符号化装置の機能的構成を示すブロック図である。符号化装置300は、色変換手段201、周波数変換手段301、ビットプレーン符号化手段302より構成される。なお、図7に示す符号化装置と同様の構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、符号化装置300を半導体集積回路だと考えれば、符号化装置300は、色変換手段201を除く、周波数変換手段301、ビットプレーン符号化手段302より構成されるとしてもよい。
また、図21に示す周波数変換手段301は、上記説明した5×3のウェーブレット変換を行う。また、周波数変換手段301が9×7のウェーブレット変換を行う場合には、周波数変換手段301とビットプレーン符号化手段302との間に量子化手段が入る構成になる。
ビットプレーン符号化手段302は、Cg成分、Co成分の視覚特性に応じて、ビットプレーンの破棄数(トランケーション数)を設定する。図22〜図24は、周波数領域に対するデコンポジションレベルのビットプレーン破棄数を示す図である。
図22では、周波数の最も高い領域の1HH係数に対して、デコンポジションレベル1のビットプレーン破棄数が、
Co成分のビットプレーン破棄数>Cg成分のビットプレーン破棄数・・・(5)
を満たすようビットプレーン破棄数が設定されている。これより、YCgCo変換と周波数変換とビットプレーン符号化を用いる符号化において、最も安全に主観画質を向上させることが可能となる。なお、図22では、デコンポジションレベル1に対してのみ設定したが、HH係数の全てのデコンポジションレベル(レベル1〜3)に対して(5)式を満たすようビットプレーン破棄数を設定してもよい。例えば、デコンポジションレベル2、3のHH係数に対して、Cg成分のビットプレーン破棄数は2、Co成分のビットプレーン破棄数は3というように設定してもよい。
図23では、周波数の最も低い領域の係数であるLL係数以外の係数(HL、LH、HH)に対して、(5)式を満たすようビットプレーン破棄数が設定されている。これより、YCgCo変換と周波数変換とビットプレーン符号化を用いる符号化において、安全に主観画質を向上させることが可能となる。なお、図23では、全てのデコンポジションレベルに対して設定したが、LL係数以外の係数において、図21に示すように任意のデコンポジションレベルに対して(5)式を満たすようビットプレーン破棄数を設定してもよい。
図24は、全ての係数(LL、HL、LH、HH)の全てのデコンポジションレベルに対して、(5)式を満たすようビットプレーン破棄数が設定されている。これより、YCgCo変換と周波数変換とビットプレーン符号化を用いる符号化において、PSNR(客観的評価基準)を向上させたい場合、つまり、RMS誤差を最小にしたい場合に、所望の結果を得ることができる。なお、図24ではさらに、
Co成分のビットプレーン破棄数>Cg成分のビットプレーン破棄数>Y成分のビットプレーン破棄数・・・(6)
となるようにビットプレーン破棄数が設定されている。
<実施の形態2における符号化装置の符号化処理について>
図25は、実施の形態2における符号化装置の符号化処理のフローチャートである。図8と同様の処理については同じ符号を付し、その説明を省略する。
ステップ301では、周波数変換手段301が、色変換後の各成分に対してウェーブレット変換を行う。ステップ301に続いてステップ302に進み、周波数変換手段301が、係数の並び替えを行い、サブバンドごとに分割する。
ステップ302に続いてステップ303に進み、ビットプレーン符号化手段302が、各サブバンドに対して、図22〜図24に示すようなビットプレーンの破棄数を下位ビットプレーンから破棄する。次に、残されたビットプレーンをサブバンドかつビットプレーン順に、JPEG2000同様、MQコーダにより符号化する。
以上、実施の形態2における符号化装置によれば、YCgCo変換を行い、周波数変換を行い、JPEG2000のようなビットプレーン符号化を行う符号化方式において、Cg成分、Co成分の視覚特性に応じてビットプレーンを破棄することができるため、主観画質を向上させることができる。
なお、実施の形態2では、5×3ウェーブレット変換を用いる場合について説明したが、9×7ウェーブレット変換にも本実施の形態を適用できる。9×7ウェーブレット変換を行う場合には、ウェーブレット変換後、量子化が行われるので、ビットプレーン符号化は量子化係数に対して行うようにすれば、5×3ウェーブレット変換の場合と同様の処理で本実施の形態を適用できる。
(実施の形態3)
以下、本発明における実施の形態3について説明する。実施の形態3は、YCgCo変換を行い、周波数変換を行い、JPEG−XR符号化方式のFlexbitsを用いる符号化を行う符号化方式において、Cg成分、Co成分の視覚特性に応じて、Flexbitsの符号化を制御することを特徴とする。実施の形態3は、基本的に実施の形態1と同様であり、実施の形態3では、さらにHP係数をコア符号とFlexbitsを用いて符号化するところが異なる。
図26を用いてFlexbitsを説明する。量子化されたHP係数は、さらに非線形な区間にマッピングされ(=非線形量子化され)、その区間IDと、その区間内での位置(=非線形量子化を行い,切り捨てた場合の誤差)に分解される。JPEG−XRでは、この位置に相当する値(と一部の極性の値)に対して固定長の符号化を行い、得られた符号をFlexbitsと呼ぶ。Flexbitsは、その符号生成自体を省略したり、あるいはその符号化後に、Flexbits自体を破棄したりすることもできる。
<実施の形態3における符号化装置の機能的構成について>
図27は、実施の形態3における符号化装置の機能的構成を示すブロック図である。符号化装置400は、色変換手段201、分割手段202、プレフィルタ手段203、周波数変換手段204、量子化手段401(量子化ステップ数判定手段402を含む)、符号化手段403(コア符号、Flexbits符号化手段404を含む)より構成される。図7に示す符号化装置と同様の構成については同じ符号を付し、その説明を省略する。なお、符号化装置400を半導体集積回路だと考えれば、符号化装置400は、色変換手段201を除く、分割手段202、プレフィルタ手段203、周波数変換手段204、量子化手段401、符号化手段403より構成されるとしてもよい。
量子化手段401は、Co成分、Cg成分の視覚特性を考慮せず、一般的な量子化を行う。量子化ステップ数判定手段402は、HP係数の量子化ステップ数が、
Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数・・・(7)
となっているか否かを判定する。量子化ステップ数判定手段302により、(7)式を満たすと判定された場合、コア符号、Flexbits符号化手段404にFlexbitsを符号化しないよう通知する。
符号化手段403は、DC係数、LP係数については、図2に示す符号化手段206と同様の符号化を行う。コア符号、Flexbits符号化手段404は、HP係数に対して、図26に示したように、コア符号とFlexbitsに符号化する。しかし、コア符号、Flexbits符号化手段404は、量子化ステップ数判定手段402により、Flexbitsを符号化しないよう通知されていれば、Co成分に対するHP係数のFlexbitsを符号化しない。
<実施の形態3における符号化装置の符号化処理について>
図28は、実施の形態3における符号化装置の符号化処理を示すフローチャートである。タイミングT1までは図8に示す処理と同様であるので、その説明を省略する。ステップ401では、量子化手段401が、DC係数、LP係数、HP係数に対して量子化を行う。ステップ401に続いてステップ402に進み、量子化ステップ数判定手段402が、HP係数の量子化ステップ数に関して、(7)式を満たす否か判定する。
ステップ402の判定結果がYESであればステップ403に進み、コア符号、Flexbits符号化手段404が、符号化するHP係数は、Co成分であるか否かを判定する。ステップ403の判定結果がYESであればステップ404に進み、コア符号、Flexbits符号化手段404が、HP係数のCo成分に対してコア符号のみ生成する。
ステップ402の判定結果がNOであればステップ405に進み、符号化手段403が、符号化する係数がHP係数であるか否かを判定する。
ステップ405の判定結果がYESであれば、またはステップ403の判定結果がNOであればステップ406に進み、コア符号、Flexbits符号化手段が、コア符号、Flexbitsを生成する。ステップ405の判定結果がNOであれば、符号化手段403が、DC係数、LP係数に対して従来のエントロピー符号化を行う。
以上、実施の形態3における符号化装置によれば、JPEG−XR符号化方式において、Cg成分、Co成分の視覚特性に応じて、Flexbitsの符号化を制御できるため、主観画質の劣化を防ぎながら圧縮率を上げることができる。
(実施の形態4)
以下、本発明における実施の形態4について説明する。実施の形態4における符号処理装置は、JPEG−XR符号化方式で符号化されたデータ(以下、JPEG−XR符号化データという)を入力して、事後的にFlexbitsを破棄することが特徴である。Flexbitsの有無については、符号ファイルのイメージプレーンヘッダ中の値を見れば判断できる。
<JPEG−XRにおける符号ファイルの構成について>
図29は、JPEG−XRにおける符号ファイルの構成を示す図である。図30は、図29に示す符号ファイルの構成を仮想的なプログラムで表現した図である。また、図31〜図35は、図31に示す各構成要素の一部を仮想的なプログラムで表現した図である。
図29、31、32に示す様に、イメージプレーンヘッダの中には、Flexbitsの有無を示すBAND_PRESENTという値がある。また、図33〜35に示す様に、イメージプレーンヘッダの中には、周波数ごとの係数の量子化に関する情報が記載されている。また、インデックステーブルには、タイルを構成する符号へのオフセット値が格納されており、タイルを構成する符号としては、DC符号、LP符号、HP符号およびFlexbitsが格納されている。
<実施の形態4における符号処理装置の機能的構成について>
図36は、実施の形態4における符号処理装置の機能的構成を示すブロック図である。符号処理装置500は、量子化ステップ数判定手段501、Flexbits有無判定手段502、位置特定手段503、Flexbits削除手段504より構成される。
量子化ステップ数判定手段501は、入力されたJPEG−XR符号化データのイメージプレーンヘッダを読み込み、HP係数の量子化ステップ数が(7)式を満たすか否かを判定する。また、量子化ステップ数判定手段501は、HP係数の量子化ステップ数が(7)式を満たすと判定した場合、Flexbits有無判定手段502にその旨通知する。
Flexbits有無判定手段502は、量子化ステップ数判定手段501より通知を受けると、イメージプレーンヘッダを読み込み、BAND_PRESENTの値に基づいてFlexbitsがあるか否かを判定する。また、Flexbits有無判定手段502は、Flexbitsがあると判定した場合、位置特定手段503にその旨通知する。
位置特定手段503は、Flexbits有無判定手段502より通知を受けると、インデックステーブルを用いて、JPEG−XR符号化データ中におけるCo成分のFlexbitsの位置を特定する。位置の特定が終了したらFlexbits削除手段504に通知する。
Flexbits削除手段504は、位置特定手段503より通知を受けると、HP係数のCo成分に対するFlexbitsを削除する。
<実施の形態4における符号処理装置の符号処理について>
図37は、実施の形態4における符号処理装置の符号処理のフローチャートである。ステップ501では、量子化ステップ数判定手段501が、JPEG−XR符号化データを入力する。ステップ501に続いてステップ502に進み、量子化ステップ数判定手段501が、入力したJPEG−XR符号化データに関して、HP係数の量子化ステップ数が、(7)式を満たしているか判定する。
ステップ502の判定結果がYESであればステップ503に進み、Flexbits有無判定手段502が、JPEG−XR符号化データ内にFlexbitsが有るかどうか判定する。
ステップ503の判定結果がYESであればステップ504に進み、位置特定手段503が、インデックステーブルを用いて、HP係数のCo成分に対するFlexbitsはJPEG−XR符号化データ中のどの位置に存在するかを特定する。
ステップ504に続いてステップ505では、Flexbits削除手段504が、位置が特定されたHP係数のCo成分に対するFlexbitsを削除する。
以上の処理について、図38を用いて簡単に説明する。図38(a)は、符号処理をする前のJPEG−XR符号化データを表す図である。図38(a)の例では、BAND_PRESENTの値が0であり(Flexbits有りを意味する)、HP係数の量子化ステップ数が上記条件を満たすとき、HP係数のCo成分に対するFlexbitsを削除する。図38(b)は、HP係数のCo成分に対するFlexbitsを削除した後の符号化データを表す。図38(a)と図38(b)とを比較すると、Co成分のFlexbitsが削除されていることがわかる。
以上、実施の形態4における符号処理装置によれば、JPEG−XR符号化データに対してエントロピー復号をすることなくFlexbitsを削除することができ、主観画質の劣化を防ぎながら圧縮率を上げることができる。
以上、本発明の実施の形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。特に、上記実施の形態を半導体集積回路だと考えた場合は、上記で示した構成に限らず、全ての構成要素を含む構成でも良いし、各構成要素の様々な組み合わせからなる構成としても良い。
YCgCo変換の略式を示す図。 仮定AにおけるCg成分とCo成分の量子化の程度を示す図。 仮定BにおけるCg成分とCo成分の量子化の程度を示す図。 Cgを変化させた場合の周波数特性を示す図。 Coを変化させた場合の周波数特性を示す図。 本発明に係る符号化装置の簡単なハードウェア構成を示す図。 JPEG−XR符号化装置の機能的構成を示すブロック図。 JPEG−XRの基本的な符号化処理を示す図。 JPEG−XRにおける画像、タイル、マクロブロック、ブロック、画素の関係を示す図。 プレフィルタをかける4×4画素と、周波数変換をする4×4画素の位置関係を示す図。 プレフィルタの式を仮想的なプログラムで表した図。 DC係数、LP係数、HP係数の階層的な位置関係を示す図。 周波数変換式を仮想的なプログラムで表した図。 周波数変換式を仮想的なプログラムで表した図。 YCgCo成分と各領域の周波数係数とに基づく量子化ステップ数を表す図。 YCgCo成分と各領域の周波数係数とに基づく量子化ステップ数を表す図。 YCgCo成分と各領域の周波数係数とに基づく量子化ステップ数を表す図。 原画像(式差)と座標系を示す図。 垂直方向へのフィルタリング後の係数配列を示す図。 水平方向へのフィルタリング後の係数配列を示す図。 並べ替えた後の係数配列を示す図。 2回のウェーブレット変換後に並べ替えた後の係数配列を示す図。 デコンポジションレベルと解像度レベルとの関係を示す図。 実施の形態2における符号化装置の機能的構成を示すブロック図。 周波数領域に対するデコンポジションレベルのビットプレーン破棄数を示す図。 周波数領域に対するデコンポジションレベルのビットプレーン破棄数を示す図。 周波数領域に対するデコンポジションレベルのビットプレーン破棄数を示す図。 実施の形態2における符号化装置の符号化処理のフローチャート。 Flexbitsの説明図。 実施の形態3における符号化装置の機能的構成を示すブロック図。 実施の形態3における符号化装置の符号化処理を示すフローチャート。 JPEG−XRにおける符号ファイルの構成を示す図。 符号ファイルの構成を仮想的なプログラムで表現した図。 イメージプレーンヘッダを仮想的なプログラムで表現した図。 BAND_PRESENT値を仮想的なプログラムで表現した図。 DC係数の量子化設定を仮想的なプログラムで表現した図。 LP係数の量子化設定を仮想的なプログラムで表現した図。 HP係数の量子化設定を仮想的なプログラムで表現した図。 実施の形態4における符号処理装置の機能的構成を示すブロック図。 実施の形態4における符号処理装置の符号処理のフローチャート。 JPEG−XRの符号化データを表す図。 JPEG−XRの符号化データを表す図。 YCgCo正変換、逆変換を示す図。
符号の説明
100、200、300、400 符号化装置
101 HDD
102 RAM
103 CPU
201 色変換手段
202 分割手段
203 プレフィルタ手段
204、301 周波数変換手段
205、401 量子化手段
206、403 符号化手段
302 ビットプレーン符号化手段
402、501 量子化ステップ数判定手段
404 コア符号、Flexits符号化手段
500 符号処理装置
502 Flexbits有無判定手段
503 位置特定手段
504 Flexbits削除手段

Claims (14)

  1. 整数化部分を省略した変換式が、Y=(R+2G+B)/4、Cg=(−R+2G−B)/2、Co=R−Bで定義される変換式により色変換された信号に対して周波数変換を行う周波数変換手段と、前記周波数変換手段により周波数変換された周波数領域の係数に対して量子化を行う量子化手段とを備える符号化装置であって、
    前記量子化手段は、所定の周波数領域の係数に対して、
    Co成分の量子化ステップ数>Cg成分の量子化ステップ数
    となる量子化ステップ数で量子化を行うことを特徴とする符号化装置。
  2. 整数化部分を省略した変換式が、Y=(R+2G+B)/4、Cg=(−R+2G−B)/2、Co=R−Bで定義される変換式により色変換された信号に対して周波数変換を行う周波数変換手段と、前記周波数変換手段により周波数変換された周波数領域の係数に対してビットプレーン符号化を行うビットプレーン符号化手段とを備える符号化装置であって、
    前記ビットプレーン符号化手段は、所定の周波数領域に対して、前記所定の周波数領域のビットプレーンの破棄数を、
    Co成分の破棄数>Cg成分の破棄数
    となるように設定して符号化を行うことを特徴とする符号化装置。
  3. 前記所定の周波数領域は、周波数の最も高い周波数領域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の符号化装置。
  4. 前記所定の周波数領域は、周波数の最も低い周波数領域を除く周波数領域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の符号化装置。
  5. 前記所定の周波数領域は、全ての周波数領域であることを特徴とする請求項1又は2に記載の符号化装置。
  6. 前記量子化手段は、Y、Cg、Co成分における量子化ステップ数の比が、約2:4:5となるような量子化ステップ数で量子化することを特徴とする請求項1乃至5いずれか一項に記載の符号化装置。
  7. 整数化部分を省略した変換式が、Y=(R+2G+B)/4、Cg=(−R+2G−B)/2、Co=R−Bで定義される変換式により色変換された信号に対して周波数変換を行う周波数変換手段と、前記周波数変換手段により周波数変換された周波数領域の係数に対して量子化を行う量子化手段と、前記量子化手段により量子化された量子化係数に対して、可変長符号と固定長符号とに符号化する符号化手段とを備える符号化装置であって、
    前記周波数領域の係数に対して、
    Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数
    を満たす量子化ステップ数で量子化したか否かを判定する判定手段を備え、
    前記符号化手段は、前記判定手段により、
    Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数
    を満たすと判定された場合に、Co成分の固定長符号の符号化を、Cg成分の固定長符号の符号化よりも優先して省略することを特徴とする符号化装置。
  8. JPEG−XR符号化方式で符号化され、Flexbitsを有する符号化データを処理する符号処理装置であって、
    前記符号化データを入力し、周波数の最も高い領域の周波数係数であるHP係数の量子化ステップ数が
    Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数
    を満たすか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により、
    Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数
    を満たすと判定された場合、前記HP係数のCo成分に対するFlexbitsを削除する削除手段とを備えることを特徴とする符号処理装置。
  9. 整数化部分を省略した変換式が、Y=(R+2G+B)/4、Cg=(−R+2G−B)/2、Co=R−Bで定義される変換式により色変換された信号に対して周波数変換を行う周波数変換ステップと、前記周波数変換ステップにより周波数変換された周波数領域の係数に対して量子化を行う量子化ステップとを有する符号化方法であって、
    前記量子化ステップは、所定の周波数領域の係数に対して、
    Co成分の量子化ステップ数>Cg成分の量子化ステップ数
    となる量子化ステップ数で量子化を行うことを特徴とする符号化方法。
  10. 整数化部分を省略した変換式が、Y=(R+2G+B)/4、Cg=(−R+2G−B)/2、Co=R−Bで定義される変換式により色変換された信号に対して周波数変換を行う周波数変換ステップと、前記周波数変換ステップにより周波数変換された周波数領域の係数に対してビットプレーン符号化を行うビットプレーン符号化ステップとを有する符号化方法であって、
    前記ビットプレーン符号化ステップは、所定の周波数領域に対して、前記所定の周波数領域のビットプレーンの破棄数を
    Co成分の破棄数>Cg成分の破棄数
    となるように設定して符号化を行うことを特徴とする符号化方法。
  11. 整数化部分を省略した変換式が、Y=(R+2G+B)/4、Cg=(−R+2G−B)/2、Co=R−Bで定義される変換式により色変換された信号に対して周波数変換を行う周波数変換ステップと、前記周波数変換ステップにより周波数変換された周波数領域の係数に対して量子化を行う量子化ステップと、前記量子化ステップにより量子化された量子化係数に対して、可変長符号と固定長符号とに符号化する符号化ステップとを有する符号化方法であって、
    前記周波数領域の係数に対して、
    Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数
    を満たす量子化ステップ数で量子化したか否かを判定する判定ステップを有し、
    前記符号化ステップは、前記判定ステップにより、
    Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数
    を満たすと判定された場合に、Co成分の固定長符号の符号化を、Cg成分の固定長符号の符号化よりも優先して省略することを特徴とする符号化方法。
  12. JPEG−XR符号化方式で符号化され、Flexbitsを有する符号化データを処理する符号処理方法であって、
    前記符号化データを入力し、周波数の最も高い領域の周波数係数であるHP係数の量子化ステップ数が、
    Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数
    を満たすか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより、
    Co成分の量子化ステップ数≦Cg成分の量子化ステップ数
    を満たすと判定された場合、前記HP係数のCo成分に対するFlexbitsを削除する削除ステップとを有することを特徴とする符号処理方法。
  13. 請求項9乃至12いずれか一項に記載の方法を、コンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
  14. 請求項13に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な記録媒体。
JP2008048154A 2008-02-28 2008-02-28 符号化装置、符号処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体 Expired - Fee Related JP4934081B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008048154A JP4934081B2 (ja) 2008-02-28 2008-02-28 符号化装置、符号処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008048154A JP4934081B2 (ja) 2008-02-28 2008-02-28 符号化装置、符号処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009206938A JP2009206938A (ja) 2009-09-10
JP4934081B2 true JP4934081B2 (ja) 2012-05-16

Family

ID=41148753

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008048154A Expired - Fee Related JP4934081B2 (ja) 2008-02-28 2008-02-28 符号化装置、符号処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4934081B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10432936B2 (en) * 2016-04-14 2019-10-01 Qualcomm Incorporated Apparatus and methods for perceptual quantization parameter (QP) weighting for display stream compression

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5731988A (en) * 1995-05-08 1998-03-24 Richo Company, Ltd. Method and apparatus for reversible color conversion
JP2004200959A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Ricoh Co Ltd 符号列変換装置、画像編集システム、カメラシステム及びプログラム
JP4219303B2 (ja) * 2003-07-25 2009-02-04 株式会社リコー 符号化装置、符号化制御方法、プログラム及び記録媒体
JP4593437B2 (ja) * 2005-10-21 2010-12-08 パナソニック株式会社 動画像符号化装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009206938A (ja) 2009-09-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3118237B1 (ja) 画像予測復号化方法
JP5027936B2 (ja) 適応スキャン順序付けのための方法、記録媒体、プログラム、及び処理装置。
JP5654597B2 (ja) ビデオ符号化方法及び装置、ビデオ復号化方法及び装置
JP5700970B2 (ja) 画像シーケンスを表す符号化データストリームの復号方法と画像シーケンスの符号化方法
JP2019216466A (ja) 省略符号化を用いた映像符号化及び復号化装置及びその方法
JP4365957B2 (ja) 画像処理方法及びその装置及び記憶媒体
JP2013524679A (ja) 適応的係数スキャン順序を利用した映像の符号化方法、復号化方法及びその装置
US8295618B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and computer program product
US7333664B2 (en) Image compression method capable of reducing tile boundary distortion
TW202332273A (zh) 圖像編碼裝置、圖像編碼方法及程式
JP2004166254A (ja) 画像符号化装置及び方法、並びにプログラム及び記録媒体
JP4934081B2 (ja) 符号化装置、符号処理装置、符号化方法、符号処理方法、コンピュータプログラム及び記録媒体
JP6176044B2 (ja) ブロック構造決定回路および情報圧縮回路
TWI791959B (zh) 圖像解碼裝置、圖像解碼方法及程式
CN114025166A (zh) 视频压缩方法、电子设备及计算机可读存储介质
JP7393819B2 (ja) 画像処理システム、符号化装置、復号装置、画像処理方法、画像処理プログラム、符号化方法、符号化プログラム、復号方法、及び復号プログラム
JP3343554B1 (ja) 画像予測復号化方法及び画像予測符号化装置
TWI795635B (zh) 圖像解碼裝置、圖像解碼方法及程式
TWI788268B (zh) 圖像編碼裝置、圖像解碼裝置、其等之控制方法及程式
JP2008109195A (ja) 画像処理装置
JP2009200545A (ja) 画像符号化装置及び画像復号化装置
JP2007049582A (ja) 符号化装置、プログラム及び情報記録媒体
JP2002359852A (ja) 画像予測復号化装置及び方法
JP3343553B1 (ja) 画像予測符号化装置及び方法
JP2004350034A (ja) 画像符号化装置及び方法、並びに画像復号装置及び方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101014

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4934081

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150224

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees