JP4916977B2 - 感熱ラベル貼着ガラス製品 - Google Patents
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Description
(1)樹脂として,α−オレフィン/無水マレイン酸共重合体及び該共重合体の部分反応物(すなわち,無水マレイン酸モノマー単位の少なくとも一部をアルコール系化合物又はアミンやアミノ酸等と反応させてエステル体,アミド体又はイミド体とすることによりグラフト変性させたもの)のうちの少なくとも1種を用い,これにシランカップリング剤を併用して水性コーティング組成物とすれば,これでガラス表面を処理したとき,該樹脂を従来のガラス用コーティング組成物よりも一層安定してガラス表面に接着させておくことができ,このため,形成された摩擦係数の低い表面が維持され,従ってガラス製品(ガラス容器,板ガラス等)の強度劣化を防止機能が維持できること,
(2)上記水性コーティング組成物をコールドエンドコーティング組成物としてガラス容器の表面に適度に塗布したガラス製品では,ガラス容器製造ラインやユーザーサイド(食品工場等)での,コーティングの摩耗や脱落に起因するコンベアガイド等搬送ラインの汚染が防止できること,及び
(3)そのようなコーティングを施したガラス製品の表面に,酸性紙(pH6以下)に所定のディレードタック型感熱性糊を塗布して製したラベルを貼着したときは,ラベルの確実な貼着が行え,そのため流通過程でラベルが自然に剥離するおそれはないが,リサイクル時それらを剥がそうとするときは常温乾燥状態において糊残りなく容易に剥がすことができることを見出した。
本発明は,これらの発見に基づき完成されたものである。
1.コーティング組成物によりコーティングされた表面にラベルを貼着してなるガラス製品であって,
該コーティング組成物が,塩基の存在下,水中に樹脂を分散した状態で含有させ,且つシランカップリング剤を含有させてなる水性コーティング組成物であって,該樹脂が,α−オレフィン/無水マレイン酸共重合体及び該共重合体の部分反応物のうちの少なくとも1種である水性コーティング組成物であり,そして
該ラベルが,アクリル系熱可塑性樹脂ベースのディレードタック型感熱性糊が裏面に塗布された,少なくとも当該裏面が紙よりなるラベルであって,該紙が酸性紙である
ことを特徴とする,ラベル貼着ガラス製品。
2.該コーティング組成物に含有させた樹脂の酸価が100〜300mg−KOH/gである,上記1のラベル貼着ガラス製品。
3.該コーティング組成物に含有させた樹脂のケン化価が150〜320mg−KOH/gである,上記1又は2のラベル貼着ガラス製品。
4.該コーティング組成物に含有させた樹脂の数平均分子量が1500〜4000である,上記1ないし3の何れかのラベル貼着ガラス製品。
5.該コーティング組成物に含有させた樹脂におけるα−オレフィンの炭素数が10〜50である,上記1ないし4の何れかのラベル貼着ガラス製品。
6.該コーティング組成物に含有させた樹脂である該共重合体の部分反応物が,少なくとも一部の無水マレイン酸モノマー単位においてアルキルエステル化によりグラフト変性されてなるものである,上記1ないし5の何れかのラベル貼着ガラス製品。
7.該アルキルエステル化がモノアルキルエステル化である,上記6のラベル貼着ガラス製品。
8.該コーティング組成物に含有させたシランカップリング剤がアミノ基を有するものである,上記1ないし7の何れかのラベル貼着ガラス製品。
9.該コーティング組成物における樹脂と塩基の合計濃度が0.05〜1重量%である,上記1ないし8の何れかのラベル貼着ガラス製品。
10.該コーティング組成物における樹脂の濃度が0.03〜0.6重量%である,上記1ないし9の何れかのラベル貼着ガラス製品。
11.該コーティング組成物におけるシランカップリング剤の濃度が0.01〜1重量%である,上記1ないし10の何れかのラベル貼着ガラス製品。
12.該コーティング組成物が該樹脂以外の界面活性剤を含有しないものである,上記1ないし11の何れかのラベル貼着ガラス製品。
13.該紙のステキヒト・サイズ度が35秒以上である,上記1ないし12の何れかのラベル貼着ガラス製品。
14.該紙が,サイズ剤としてロジン及び硫酸バンドを使用したものである,上記1ないし13の何れかのラベル貼着ガラス製品。
15.該ディレードタック型感熱性糊が,アクリル系熱可塑性樹脂,フタル酸系固体可塑剤,及びテルペン樹脂系又はロジン系タッキファイヤーを含んでなるものであることを特徴とする,上記1ないし14の何れかのラベル貼着ガラス製品。
16.該水性コーティング組成物を表面にコーティングした該ガラス製品が,該表面を,該コーティングより前にホットエンドコーティングしてあるものである,上記1ないし15の何れかのラベル貼着ガラス製品。
17.ガラス容器である,上記1ないし16の何れかのラベル貼着ガラス製品。
18.板ガラスである,請求項1ないし15の何れかのラベル貼着ガラス製品。
1.試験片(紙)
試験片としては,試験紙の異なった部分から折り目,しわ,すき入れ,汚点などのないものを大きさ50mm角に10枚とる。これにつき,JIS P 8111(試験用紙の前処理)の条件に従い、相対湿度10%〜35%及び温度40℃以下の空気中で24時間前処置する。
2.調湿
試験片の水分と標準状態〔23±1℃,(50±2)%r.h.,JIS P 8111〕にある試験室内の水蒸気を平衡させるために,調湿空気が試験片の表面と自由に接触するようにし,1時間以上の間隔をおいて測定した連続2回の試験片計量値の差が,全質量の0.25%以下になったとき,平衡に達したものとみなす。
3.測定操作
これらの試験片について,上記標準状態の空気中で,試験片の四周を折って箱形にし,シャーレに入れた20±1℃の2%チオシアン酸アンモニウム溶液上に浮かべると同時に,同じ温度の1%塩化第二鉄の溶液をピペットで1滴落としてから,3個の赤色の斑点が現われるまでの時間を秒時計で測り,その秒数をもってステキヒト・サイズ度とする。
本発明の構成要素である水性コーティング組成物でコーティングされたガラス容器について,コーティングされた樹脂の摩耗やガラス表面からの脱落に起因する搬送ライン,特にコンベアガイドの汚染評価のための促進試験は,ラインシミュレーターを用いて行った。本明細書において「ラインシミュレーター」とは,製造後に流通過程に置かれたガラス容器の表面に通常加えられるであろう物理的損傷を実験的に予測するための手段としてガラスびん業界で従来より用いられている,アメリカングラスリサーチ社(AGR International, INC., Butler, PA, USA)製の試験装置をいう。その構造,寸法等,各種の設定及び使用方法は以下の通りである。
カバー18の内側,回転円板2の上方に突出するように配置されている。図1においては,ゲート10はそのレバーの先端のみが示されている。ゲート10には,その先端付近につる巻バネ11の一端が取り付けられている。カバー18の外面には,貫通する雌ネジを備えたブロック19が固定されている。ゲート調整ネジ20aが,この雌ネジ内にねじ込まれており,ゲート調整ネジ20aの先端はブロック19を通ってカバー18の内側に突出している。ゲート調整ネジ20aの先端には,前記つる巻バネ11の他端が取り付けられている。20bは,ゲート調整固定ネジであり,これを調整済みのゲート調整ネジ20aの周りに回してブロック19に対して押しつけることにより,ゲート調整ネジ20aを動かないようその位置に固定することができる。
られ,他端においてゲート10の先端付近に設けられた円柱状のピンに取り付けられている。ゲート10には,ガラス容器と接触する面にコンベアガイド材と同じガイド部材「ニューライト(登録商標)板」(作新工業株式会社製 超高分子量ポリエチレン)10aが皿ネジで固定されており,ガイド部材10aは,ガラス容器が連続的に接触したときの汚染の評価に供される。21及び22は,装置内に並べられたガラス容器のうちの2個を表している。ガラス容器は,試験に当たってガイドレール4と5の間の回転円板2上に,後述の仕方で多数並べられる。矢印は,回転円板2の回転方向を示す。
1)ガイドレール4の内径・・・・613mm
2)カバー18の外径・・・・637mm
3)カバー18の外周と支点Aとの最短距離・・・・19mm
4)ゲート調整ネジの中心軸と支点Aとが回転円板1の中心軸に対して作る角度・・・・26.3°
5)支点Aとゲート先端との距離・・・・178mm
6)ガイド部材先端表面とカバー18との距離・・・・30mm
また,ブラケット6及びガイドレール5を伴った4通りのサイズの交換プレート7(No.1〜4)は,そのガイドレール5の外径がそれぞれ48.3cm(No.1),44.5cm(No.2),40.3cm(No.3)及び32.0cm(No.4)である。試験において用いる交換プレート7のサイズの選択は,ガラス容器の外径に従って行われる。すなわち:
1)ガラス容器外径58.4mm以下・・・・・・・No.1
2)ガラス容器外径58.4〜73.7mm・・・・No.2
3)ガラス容器外径73.7〜96.5mm・・・・No.3
4)ガラス容器外径96.5〜129.5mm・・・No.4
図1に示したスペーサー9は,試験すべきガラス容器の高さに応じて,次の通りに配置される。すなわち:
1)容器高さ228.6mm以下・・・・3枚のスペーサー9全てを回転円板1とアルミ板16との間に配置する。
2)容器高さ152.4〜254.0mm・・・・2枚のスペーサー9を回転円板1とアルミ板16との間に配置し,1枚のスペーサー9を回転円板2と交換プレート7との間に配置する。
3)容器高さ177.8〜279.4mm・・・・1枚のスペーサー9を回転円板1とアルミ板16との間に配置し,2枚のスペーサー9を回転円板2と交換プレート7との間に配置する。
4)容器高さ203.2〜304.8mm・・・・3枚のスペーサー9全てを回転円板2と交換プレート7との間に配置する。
図2を参照。直径約52mmのガラス容器表面のコーティングを評価するにあたり,ゲート10に取り付けた厚さ約5mmのガイド部材10aの表面先端とカバー18との距離が30mmとなるように,ゲート調整ネジ20aで位置決めし,次いで,ゲート調整固定ネジ20bを締め付けることにより,ゲート調整ネジを固定する。ここにおいて,ラインシミュレーターで用いられるつる巻バネ11は,自然長3.6cm,ゲート調整ネジ20aの先端がゲート10の先端付近の円柱状のピンに突き当ったときの長さ1.3cm,及びバネ定数65.4N/cmである。
回転円板1及び2の回転数・・・・36回転/分
スプレーヘッド12からの噴出水量・・・・180mL/分
前記の各規定に従って,試験すべきガラス容器の外径及び高さに応じて交換プレート7及びスペーサー9を取り付け,ゲートを調整し固定する。ガラス容器をガイドレール4の内周に沿って,該内周に接触させた状態で,ガラス容器相互に隙間をあけないように一列に,先頭のガラス容器と最後尾のガラス容器との間の間隔がガラス容器1個分に満たなくなるまで,順次並べる。セットタイマー13を所望の時間に設定すると共に,スプレーヘッド12から噴出される水の流量を設定する。回転円板1及び2の回転を開始し,スプレーヘッドからの水をガラス容器の外表面に掛けながら,設定した時間の長さにわたって装置の運転を持続する。
回転円板1及び2の回転に伴い,その上に載っているガラス容器(21,22等)はゲート10へと順次送られ,次々とゲート10を押し,つる巻バネ11による付勢に抗してゲート10を押し広げて通過するが,そのときガラス容器表面のコーティングがガイド部材との摩擦により擦れ落ち,その程度の大小により,ガイド部材の汚染程度が変化する。ガラス容器をこの状態に一定時間置くことにより,ラインシミュレーター処理は,搬送ラインにおけるガラス容器のコーティングの耐久性を,より過酷な条件で短期間に評価することを可能にする。
日本ガラスびん協会規格(昭和52年6月15日制定,平成17年3月22日追加・改正(6))「7.14 表面滑り角度測定方法」は,ガラスびんにつき以下の手順及び基準により表面滑り角度を測定すべきことを規定しており,これに従ってガラス容器につき表明滑り角度の測定を行った。
<試料>
(1)試料びん: コーティング剤が完全に乾燥したびんを採取し,びん温度が室温になるまで放冷したものを試料びんとする。
(2)試料びんの採取: 1測定ごとに9本以上の試料びんを採取する。但し,サンプリング時および測定時においてびんの胴面を手で触れないこと。
<測定方法>(図3を参照)
(1)平行調整ネジ37で水平にしたびん保持台34上に試料びん32及び33を接して並べ,びん底をストッパーに密着させ,更にびん32と33が横方向にズレないようストッパーを当てる。
(2)試料びん32と33の上に試料びん31を置き三角形に積み重ねる。
(3)試料びんは3本とも同一方向に並べ,びん表面は彫刻や合わせ目のある面は避けストレート面が接するようにする。
(4)びん保持台に徐々に傾斜角度をつけるため,ハンドル36を廻し,試料びん31が滑り始めた位置の目盛りを読み記録する。
(5)測定は,1測定に3本のびんを用い,再度測定に使うことはしない。但し,測定は3回以上行う。
α−オレフィンと無水マレイン酸及びマレイン酸モノ・イソプロピルエステルの共重合体(α−オレフィンは炭素数10超)〔ベーカー・ペトロライト社製,商品名:セラマー1608,CAS No.75535−27−2,酸価154mg−KOH/g(以下,単位省略),ケン化価190mg−KOH/g(以下,単位省略),数平均分子量2580〕を,N,N−ジメチルアミノエタノールを用いて常法により水性分散体としたものを準備した(水性分散体A)。樹脂と塩基の合計濃度は約15重量%〔重量%比は,樹脂:塩基=約2:1〕,平均粒径は約0.2μmである。この水性分散体6.7mLを800mLの蒸留水に加えて混合した(A−1液)。また,アミノ基を有するシランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(東レダウコーニング(株)製 A−1100)1.0mLを200mLの蒸留水に加えて混合した(C−1液)。A−1液とC−1液を混合し,この溶液をガラス表面処理用水性コーティング(コールドエンドコーティング)組成物とした。
コーティング実施例1と同じ調合比で約100Lのガラス表面処理用水性コーティング(コールドエンドコーティング)組成物を調製した。水は純水(イオン交換水)を使用した。製びん工場の製造ラインでホットエンドコーティング処理され,さらに徐冷炉で徐歪された外表面温度約100〜110℃の内容量140mL,質量160gのドリンク剤用ガラス容器の表面に,2本のスプレーガンを用いて該コーティング組成物をスプレーした。スプレー量はガン1本あたり80又は100mL/分とし,スプレーは,1列30本のガラス容器に対し,列の両側から約4秒かけてスプレーガンを走行させながら行った。
コーティング実施例1と同じ水性分散体A 530mLを80Lの純水(イオン交換水)に加えて混合した(A−2液)。また,アミノ基を有するシランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリエトキシシラン〔東レダウコーニング(株)製 A−1100〕80mLを20Lの純水(イオン交換水)に加えて混合した(C−2液)。A−2液とC−2液を混合し,この溶液をガラス表面処理用水性コーティング(コールドエンドコーティング)組成物とした。この水性コーティング組成物を製びん工場の製造ラインで,コーティング実施例2と同様に,但しガラス容器の表面にガン1本あたりのスプレー量を80mL/分として,コーティングを行った。
ポリエチレンワックス(ハネウェル社製 AC#629ポリエチレンワックス:酸価15,樹脂軟化点101℃)の水性エマルジョン(乳化剤として非イオン系界面活性剤及びオレイン酸カリウム,中和剤としてKOHを使用して常法により製造。固形分濃度:約12重量%)1Lを100Lの純水(イオン交換水)に加えて混合し,この溶液をガラス表面処理用水性コーティング(コールドエンドコーティング)組成物とした。この水性コーティング組成物を製びん工場の製造ラインで,コーティング実施例2と同様に,但しガン1本あたりのスプレー量を90mL/分として,コーティングを行った。
コーティング実施例1と同じ水性分散体A 1350mLを80Lの純水(イオン交換水)に加えて混合した(A−3液)。また,アミノ基を有するシランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリエトキシシラン〔信越化学工業(株)製 KBE−903〕200mLを20Lの純水(イオン交換水)に加えて混合した(C−3液)。A−3液とC−3液を混合し,この溶液をガラス表面処理用水性コーティング(コールドエンドコーティング)組成物とした。この水性コーティング組成物を製びん工場の製造ラインで,コーティング実施例2と同様に,但しガラス容器の表面に,ガン1本あたりのスプレー量を100mL/分として,コーティングを行った。
α−オレフィンと無水マレイン酸及びマレイン酸モノ・イソプロピルエステルの共重合体(α−オレフィンは炭素数10超)〔ベーカー・ペトロライト社製,商品名:セラマー1608,CAS No.75535−27−2,酸価154mg−KOH/g(以下,単位省略),ケン化価190mg−KOH/g(以下,単位省略),数平均分子量2580〕を,水酸化カリウムを用いて常法により水性分散体としたものを準備した(水性分散体B)。樹脂と塩基の合計濃度は約17重量%〔重量%比は,樹脂:KOH=約5:1〕,平均粒径は約0.1μmである。この水性分散体670mLを80Lの純水(イオン交換水)に加えて混合した(B−1液)。また,アミノ基を有するシランカップリング剤としてγ−アミノプロピルトリエトキシシラン(信越化学工業(株)製 KBE−903)100mLを20Lの純水(イオン交換水)に加えて混合した(C−4液)。B−1液とC−4液を混合し,この溶液をガラス表面処理用水性コーティング(コールドエンドコーティング)組成物とした。この水性コーティング組成物を製びん工場の製造ラインで,コーティング実施例2と同様に,但しガラス容器の表面にガン1本あたりのスプレー量を100mL/分として,コーティングを行った。
コーティング実施例2で得たガラス容器(ガン1本あたりのスプレー量80及び100mL/分),コーティング実施例4,コーティング実施例5で得たガラス容器(ガン1本あたりのスプレー量100mL/分)及びコーティング比較例1で得たガラス容器(ガン1本あたりのスプレー量90mL/分)をそれぞれ160本準備し,32本ずつ5グループに分けた。各グループ32本をラインシミュレーター(LS)にかけ,LS=0,1,5,10,15分のサンプルを作製した。また,計31分間ラインシミュレーター試験を実施した後のゲートに固定したガイド部材表面の汚れを観察した。その結果,コーティング実施例2,コーティング実施例4及びコーティング実施例5のガラス容器は何れもガイド部材を全く汚さず,ガイド部材は試験開始前と同様清浄に保たれたのに対し,コーティング比較例1のガラス容器ではガイド部材は著しく汚染された。試験後のガイド部材の表面の典型例を図4に対比した写真で示す。図において,上側(a)はコーティング実施例2(ガン1本あたりのスプレー量80mL/分)のガラス容器で試験後のガイド部材,下側(b)はコーティング比較例1のガラス容器で試験後のガイド部材である。
コーティング実施例2,4,5及びコーティング比較例1に従ってコーティングを施したガラス容器を新たに準備した。また,それらに加えて,市販のガラスびん用の保護剤であるライオミックスGL〔ポリ(オキシエチレン)アルキルエーテル含有(30%)弱酸性水溶液,ライオン(株)〕の1Lを100Lの純水(イオン交換水)に加えて混合したものをコーティング組成物として用いて次のようにコーティングを施したガラス容器を別に準備した。すなわち,製びん工場の製造ラインで(ホットエンドコーティングは行わずに)徐冷炉で徐歪された外表面温度約80〜90℃の内容量140mL,質量160gのドリンク剤用ガラス容器の表面に,2本のスプレーガンを用いて該コーティング組成物をスプレーした。スプレー量はガン1本あたり90mL/分とし,スプレーは,1列30本のガラス容器に対し,列の両側から約4秒かけてスプレーガンを走行させながら行った。
これらのガラス容器に対して,以下の手順に従ってディレードタック型感熱性ラベルを作製して表面に貼着し,その易剥離性(剥がし易さ,及び糊残りの程度)について試験した。
ラベル用紙として,次の特性を有する片面アート紙A〜Cを準備した。
予め,ガラス容器を70℃の湯で10分間洗浄し,自然乾燥させておいた。ラベリング時に,ガラス容器の表面温度が約40℃になるよう,ガラス容器に温湯を満たし,上記の各ディレードタック型感熱性糊付きラベルを用いて,下記のラベラー条件でラベリングを行った。
ラベラー: 光洋自動機製LR−126K型
ラベリング速度: 80容器/分
熱風温度: 280℃
貼り付けドラム表面温度: 100℃
ラベル裏面温度: 90℃
上記で得られたラベル貼着ガラス容器の各々について,手剥離によりラベルを剥がし,(1)剥がし易さ(紙破れ度合い)及び(2)ガラス容器表面への糊残りの度合いを評価した。結果を表6に示す。
(1)剥がし易さの判定基準
○:紙破れなく剥離が可能
△:部分的に紙破れし剥離困難
×:全面的に紙破れし剥離不可能
(2)糊残りの判定基準
○:糊残りなし
△:糊残り少ない
×:糊残り多い
2=回転円板(ベークライト製)
3=モーター
4=ガイドレール
5=ガイドレール
6=ブラケット
7=交換プレート
8=ハンドル
9=スペーサー
10=ゲート
11=バネ
12=スプレーヘッド
13=セットタイマー
14=ドレーントラップ
15=ドレーン用接続口
16=アルミ板
17=パッキング
18=カバー
19=ブロック
20a=ゲート調整ネジ
20b=ゲート調整固定ネジ
21=ガラス容器
22=ガラス容器
31〜33=試料びん
34=びん保持台
35=目盛り板
36=ハンドル
37=平行調整ネジ
Claims (15)
- コーティング組成物によりコーティングされた表面にラベルを貼着してなるガラス製品であって,
該コーティング組成物が,塩基の存在下,水中に樹脂を分散した状態で含有させ,且つシランカップリング剤を含有させてなる水性コーティング組成物であって,該樹脂が,α−オレフィン/無水マレイン酸共重合体及び該共重合体の部分反応物のうちの少なくとも1種であり,該樹脂の酸価が100〜300mg−KOH/gであり,該樹脂のケン化価が150〜320mg−KOH/gであり,該樹脂の数平均分子量が1500〜4000であり,そして該樹脂におけるα−オレフィンの炭素数が10〜50である,水性コーティング組成物であり,且つ
該ラベルが,アクリル系熱可塑性樹脂ベースのディレードタック型感熱性糊が裏面に塗布された,少なくとも当該裏面が紙よりなるラベルであって,該紙が酸性紙である
ことを特徴とする,ラベル貼着ガラス製品。 - 該樹脂の酸価が120〜250mg−KOH/gであり,該樹脂のケン化価が160〜270mg−KOH/gである,請求項1のラベル貼着ガラス製品。
- 該コーティング組成物に含有させた樹脂である該共重合体の部分反応物が,少なくとも一部の無水マレイン酸モノマー単位においてアルキルエステル化によりグラフト変性されてなるものである,請求項1又は2のラベル貼着ガラス製品。
- 該アルキルエステル化がモノアルキルエステル化である,請求項3のラベル貼着ガラス製品。
- 該コーティング組成物に含有させたシランカップリング剤がアミノ基を有するものである,請求項1ないし4の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- 該コーティング組成物における樹脂と塩基の合計濃度が0.05〜1重量%である,請求項1ないし5の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- 該コーティング組成物における樹脂の濃度が0.03〜0.6重量%である,請求項1ないし6の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- 該コーティング組成物におけるシランカップリング剤の濃度が0.01〜1重量%である,請求項1ないし7の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- 該コーティング組成物が該樹脂以外の界面活性剤を含有しないものである,請求項1ないし8の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- 該紙のステキヒト・サイズ度が35秒以上である,請求項1ないし9の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- 該紙が,サイズ剤としてロジン及び硫酸バンドを使用したものである,請求項1ないし10の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- 該ディレードタック型感熱性糊が,アクリル系熱可塑性樹脂,フタル酸系固体可塑剤,及びテルペン樹脂系又はロジン系タッキファイヤーを含んでなるものであることを特徴とする,請求項1ないし11の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- 該水性コーティング組成物を表面にコーティングした該ガラス製品が,該表面を,該コーティングより前にホットエンドコーティングしてあるものである,請求項1ないし12の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- ガラス容器である,請求項1ないし13の何れかのラベル貼着ガラス製品。
- 板ガラスである,請求項1ないし12の何れかのラベル貼着ガラス製品。
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