JP4916448B2 - コーティング液の混入空気の除去方法とその除去装置 - Google Patents

コーティング液の混入空気の除去方法とその除去装置 Download PDF

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Description

本発明は、コーティングユニットと称される容器内に貯留されたコーティング液に混入している空気を除去する方法とその除去のために使用する除去装置に関する。
光により色が変化する材料にフォトクロミック材料がある。フォトクロミック物質は、紫外線の有無によって構造が可逆的に変化し、吸収スペクトルが変わる性質を持っており、これは、一つの異性体に特定波長の光を照射すると、光の作用により単一の化学物質が吸収スペクトルの異なる異性体を可逆的に生成する物質の性質である。そして、生成した他の異性体は、熱又は別の波長の光により元の異性体の色へ戻る。
このフォトクロミック材料の性質をレンズに利用したフォトクロミック眼鏡がある。これは、太陽光のような紫外線を含む光が照射される屋外ではレンズが速やかに着色してサングラスとして機能し、光の照射のない屋内では、退色して透明な通常の眼鏡として機能する。
フォトクロミック性を有するレンズの製造方法としては、フォトクロミック性を有しないレンズの表面にフォトクロミックコーティング液を含浸させる方法、モノマーにフォトクロミックコーティング液を溶解させ、それを重合させることにより直接フォトクロミックレンズを得る方法、及びフォトクロミック化合物を含有するコーティング剤を用いてレンズの表面にフォトクロミック性を有する層を設ける方法(コーティング法)が知られている。また、コーティング法によりレンズ上にフォトクロミック性を有する層を形成する為の装置が開示されている。
上述のコーティング法において、レンズ上にフォトクロミックコーティング液を供給する際には、フォトクロミック液を入れたベゼルのノズルからフォトクロミック液をレンズの表面に吐出させて、レンズの表面にコーティング層を形成している。
しかしながら、フォトクロミック液は粘性があり、液体内に空気が混入していると、コーティング層に気泡が形成されてしまう。また、ベゼルのノズルには、液ダレを防止するため、逆止弁を設けている。このような場合、作業の開始時にノズルに空気が混入していることがあり、作業開始前にノズルの空気を外に排出する必要がある。そのため、コーティング液によってノズルをエアパージしていたが、フォトクロミック液は、高価であるため出費が嵩むという問題点があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、フォトクロミックのコーティング被膜に気泡が含まれず、さらには、膜厚斑のない均一な層を得ることができるコーティングノズルの混入空気の除去方法とコーティング装置を提供することにある。
本発明に関連して、複数のレンズを連続してコーティングできる装置として、日本国特開2000−334369号公報の技術があり、可撓性フィルムを用いレンズ上のコーティング液を延展する補助機構を付設した装置として、日本国特開2005−013873号公報、レンズの形状やコーティング液の粘性に応じてレンズの回転状態を調整する装置として日本国特開2005−218994号公報の技術がある。
本発明のコーティング液の混入空気の除去方法(以下、本発明の混入空気の除去方法ともいう)は、下記工程を含んでなることを特徴とする、空気が混入したコーティング液から空気を除去する方法である。
(A) コーティング液を貯留する筒状の容器と、該容器に接続し、前記コーティング液の逆流を防止する逆止弁と、を含んでなるコーティングユニットを準備する工程;
(B) 前記逆止弁の下流に存在する前記コーティング液の吐出口を塞ぐ工程;及び
(C) 前記コーティングユニットを前記容器の軸周りに自転させると同時に公転軸の周りに公転させることによって、コーティング液を前記逆止弁内に導入し、該逆止弁内に存在している空気を容器側に排出し、さらにコーティング液に混入されている空気をコーティング液から除去する工程;
上記本発明においては、前記工程(A)において準備されるコーティングユニットは、前記逆止弁に接続する、コーティング液を吐出するための吐出ノズルを更に有することができる。その場合には、前記工程(B)における塞止めが、該吐出ノズルの出口を塞ぐことによって行われ、前記工程(C)において逆止弁内に存在している空気および吐出ノズル内に存在している空気は容器側に排出される。なお、吐出ノズルがついていないコーティングユニットについて脱気した後に吐出ノズルをコーティングユニットに装着した場合には、吐出ノズル内の空気は排出されない。
上記発明は、前記コーティングユニットの公転回転数を、回転作業の初期段階の速度よりも回転作業の後期段階の速度を速くすることが好ましい。
また、上記発明の前記コーティング液は、眼鏡の表面に塗布されるフォトクロミックコーティング液とすることができる。
本発明のコーティング液の混入空気の除去装置(以下、本発明の混入空気除去装置あるいは脱泡装置ともいう)は、自転軸を中心に自転するとともに公転軸を中心に公転するケーシングと、内部にコーティング液を収容する筒状の容器、前記コーティング液の逆流を防止する逆止弁、および該逆止弁の下流に存在し、前記コーティング液の出口を塞ぐ蓋を含んでなるコーティングユニットと、を含んでなり;前記自転軸は、公転軸に対して、公転軸の周りの軌道の周方向外側下向きに配置されており;前記コーティングユニットは、前記蓋を下にして前記ケーシングに着脱可能に支持されており;そして、前記コーティングユニットは自転軸周りに自転すると同時に公転軸周りに公転してコーティング液を前記逆止弁内に導入し、該逆止弁内に存在している空気を容器側に排出し、さらにコーティング液に混入されている空気をコーティング液から除去することを特徴とするコーティング液に混入している空気の除去装置である。
また、上記発明で使用する前記コーティング液は、眼鏡レンズの表面に塗布されるフォトクロミックコーティング液とすることができる。
さらに、上記発明は、前記容器の周囲に外向きのフランジを形成し、該フランジを前記ケーシングに着脱可能に取付けることができる。
図1は、本発明の実施の形態で説明したフォトクロミックコーティング装置の平面図である。
図2は、図1のフォトクロミックコーティング装置の正面図である。
図3は、図1のフォトクロミックコーティング装置におけるレンズ支持装置の縦(上下方向、以下同じ)断面図である。
図4は、図1のフォトクロミックコーティング装置におけるコーティングユニット支持装置の正面図である。
図5は、図4のコーティングユニット支持装置の側面図である。
図6は、図4のフォトクロミックコーティング装置が支持するコーティングユニットの縦断面図である。
図7のAは、図6のコーティングユニットの排出口近傍に取付けている液垂れ防止弁(逆止弁)の脱泡前の縦断面図、図7のBはその液垂れ防止弁の脱泡後の縦断面図である。
図8は、本発明の実施の形態の脱泡装置の概略図である。
図9は、図6のコーティングユニットがケーシングに支持されている状態の断面図である。
図10は、図1のフォトクロミックコーティング装置におけるレンズ高さ計測センサーの平面図である。
図11は、図10のレンズ高さ計測センサーの側面図である。
図12は、図1のフォトクロミックコーティング装置における塗膜均一化装置の平面図である。
図13は、図12の塗膜均一化装置の平面図である。
図14は、図1のフォトクロミックコーティング装置におけるUV装置の側面図である。
図15は、図14のUV装置の拡大側面図である。
図16は、図1のフォトクロミックコーティング装置の可動式液受け装置の平面図である。
図17は、図16の可動式液受け装置の側面図である。
図18は、レンズのコーティング装置のフロー図である。
図19のAは、図10で示すレンズ高さ計測センサーのレーザ光でレンズの高さを測定している状態の断面図、図19のBはレンズのコバ位置の導き方を説明するための断面図である。
以下、本発明におけるコーティング液の混入空気の除去方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、レンズにフォトクロミック液を自動制御によりコーティングするフォトクロミックコーティング装置を示す。なお、図1のフォトクロミックコーティング装置の下側が装置の前側(Y軸方向)とし、左右を横方向(X軸方向)とする。
フォトクロミックコーティング装置1は、基台2上にレンズ支持装置3、コーティングユニット支持装置4、レンズ高さ計測センサー6、塗膜均一化装置7、UV装置8、可動式液受け装置9を備えている。
図3に示すように、レンズ支持装置3は、基台2のほぼ中央部に設けられ、基台2から上方側に突出する円形台座31を形成させている。基台2の内側にはガイド部材32が設けられ、ガイド部材32には軸心を上下(垂直)方向に向けたZ軸ボールネジ33が設けられている。Z軸ボールネジ33は、上端部が回転自在にガイド部材32に取付けられ、下端部はサーボモータ34に取付けられている。Z軸ボールネジ33には、レンズ支持部材35に取付けられたZ軸ボールナット36が螺着している。Z軸ボールネジ33が回転することにより、レンズ支持部材35はZ軸ボールネジ33に沿って、昇降可能に移動することができる。レンズ支持部材35の下部にはサーボモータ37が固定され、サーボモータ37には上方に延びる回転軸38が取付けられ、回転軸38には円形台座に形成された孔31aを貫通し、その先端部にはレンズ支持台39を取付けている。サーボモータ37を回転させると、レンズ支持台39が回転軸38を中心に回転する。
図4及び図5は、コーティングユニット支持装置4を示す。コーティングユニット支持装置4には、基台2上にエアスライドテーブル11が設けられ、スライドテーブル11上にはスライドブロック12がフォトクロミックコーティング装置1の横方向に摺動可能に嵌合している。スライドブロック12は、ロッドレスシリンダによって、摺動可能であり、ロッドレスシリンダとして、エア方式、チェン方式、マグネット方式、スリット方式、ワイヤ方式が適用できる(以下のロッドレスシリンダについても同様である)。
上方に立設するスライドブロック12の上端部には、基台2の前側に延びる支持アーム13が取付けられ、支持アーム13にはコーティングユニット21が支持されている。支持アーム13は、コーティングユニット21に対して、回動軸14を軸心にして支持角度を変位可能になるように取付けている。すなわち、図4に示すように、支持アーム13はコーティングユニット21を、直立した姿勢でも、想像線に示すように、傾斜させた状態でも支持できる。コーティングユニット21は、スライドブロック12がエアスライドテーブル11上を横方向に摺動することによって、レンズ10の中心の直上方に移動が可能である。
図6に示すようにコーティングユニット21は、容器22、逆止弁(液垂れ防止弁)23及びノズル24を備えている。容器22にはコーティング液が入れられ、ベゼル22の下部には、逆止弁23の上端が着脱自在に接続され、逆止弁23の下端にはノズル24が着脱自在に接続されている。
図7の(A),(B)に示すように、逆止弁23は、上端側の容器22接続側に第1小径部23a、中央に大径部23b、そして先端側に第2小径部23cを設けている。第1小径部23aと大径部23bの境界にはO−リングなどの緩衝材23eを配設した弁座23dを形成し、大径部23bに球形の弁球25を配設し、弁球25と第2小径部23c間にはスプリングバネ26を圧縮状態で配設している。
容器22の内部にはプランジャー27が配設され、プランジャー27は配管22bに接続された圧縮源(N2)が負荷すると、コーティング液を押圧し、弁座23d及び弁球25からなる弁を開弁する。こうして、スプリングバネ26によって、弁球25を弁座23dに付勢させることにより、ノズル24側から容器22側へコーティング液の流れを規制する一方、スプリングバネ26力に抗して弁球25を押圧するときは、容器22側からノズル24側へのコーティング液の流れを許容する。
ここで、本発明に係わる、コーティングユニット21の内部のコーティング液に含まれる空気(気泡)を除去する脱泡装置15について説明する。
図8に示す脱泡装置15は、フォトクロミックコーティング装置1とは別途に設けられ、コーティングユニット21が、コーティングユニット支持装置4にセットされる前に、脱泡装置15によって脱泡処理がされる。脱泡装置15は回転体16を設け、回転体16は回転軸(公転軸)17を中心に回転が可能である。回転体16の中心から離れた位置には、図9に示すようにコーティングユニット21を支持するケーシング28を配置している。ケーシング28の中央部には孔28aを形成し、孔28aにはコーティングユニット21を着脱自在に装着することができる。ケーシング28の孔28aの上面には環状のボス部28bを形成し、ボス部28bには環状のゴムパッキン22aがビス29によって装着されている。ゴムパッキン22aは、コーティングユニット21が脱泡装置15によって回転される際に、コーティングユニット21の容器22の周囲に接触させて、その空回りを抑制するために装着される。コーティングユニット21が差し込まれる孔28aの底部には、緩衝材としてのO−リング30が配設されている。
コーティングユニット21はケーシング28内にて、その軸線(自転軸)18を上下方向に傾斜させ、コーティングユニット21の下部を回転体16の外周側に向け、コーティングユニット21の上部を回転体16の回転軸(公転軸)17の上方側に向けている。そして、コーティングユニット21の先端部には、吐出ノズル24を設け、吐出口に蓋24aを装着している。
ケーシング28は、駆動モータ19によって、コーティングユニット21と共に軸線(自転軸)18周りに自転するように構成され、回転体16は駆動モータ20によって回転軸(公転軸)17周りに回転或いは公転するように構成されている。コーティングユニット21は、回転体の回転軸(公転軸)17に対して公転するとともに、容器22の自転軸18周りに自転することができる。
図10及び図11は、レンズ高さ計測センサー6を示す。
レンズ高さ計測センサー6は、基台となるスライド板40が設けられ、スライド板40は先端側をレンズ支持部材35側に向け、後端側をフォトクロミックコーティング装置1の一角部に向けて配置され、全体として矩形のフォトクロミックコーティング装置1のほぼ対角線上に設けられている。スライド板40の上部には、スライド板40上を進退移動が可能なスライドブロック41が設けられている。スライドブロック41の上部には、U字形状のセンサー取付部材42が設けられ、その対向する両側端部には、2組のセンサー43,44が配設されている。センサーユニット43,44は、センサー43a,44aに発光部、受光部を設け、発光部はレーザ光を放射し、ミラー43b,44bがレーザ光を反射し、センサー43a,44aはそれを検出することができる。
各センサーユニット43,44は、センサー43a,44aとミラー43b,44bとが互い違いにかつ向かい合って配設され、さらに一方のセンサー43a及びミラー43bを結ぶ線に対し、他方のセンサー44a及びミラー44bを結ぶ線が、同じ水平高さ位置でかつ平行に配置されている。これらのセンサー43a,44aとミラー43b,44bとの間にレンズ10が配置される。センサーユニット43,44は、レンズ10がセンサー43a,44a及びミラー43b,44b間に配置されると、光がレンズ10により屈曲されることによって遮断されてレンズ10の存在を検知する。
図12及び図13は塗膜均一化装置7を示す。
塗膜均一化装置7は、基台2の上にリニアブロック50が設けられ、リニアブロック50にはリニアレール51が、フォトクロミックコーティング装置1の横方向に延在している。リニアブロック50の一端側にはX軸サーボモータ52が取付けられ、X軸サーボモータ52には軸受け54a,54bに軸支されたX軸ボールネジ53を回転可能に取付けている。X軸ボールネジ53には、X軸ボールナット55が螺着され、サーボモータ52の回転により、X軸ボールナット55は横方向に移動が可能である。X軸ボールナット55には、上方向に立設する縦方向リニアブロック56が設けられている。
縦方向リニアブロック56には、上部にサーボモータ57が取付けられ、軸受け58a,58bに軸支されたZ軸ボールネジ59には、Z軸ボールナット60が螺着している。Z軸ボールナット60には、昇降ステージ61が取付けられている。サーボモータ57が回転すると、昇降ステージ61は上下動することができる。昇降ステージ61の上部には、レンズ支持部材35側に延びるアーム62を設け、アーム62の先端部には支持ブラケット63を設けている。支持ブラケット63には、フォトクロミックコーティング液の膜厚を均一化するためのPETなどの樹脂製の可撓性フィルム64を垂下させている。X軸サーボモータ52を駆動させて、昇降ステージ61を横方向に移動させると、フィルム64はレンズ10の中心上の半径方向の軌道を通る。
図14は、UV装置8を示す。
UV装置8は、図示しない昇降手段によりメインブロック70が、上下方向に昇降することができる。メインブロック70には、UV昇降ユニット71が設けられ、この上部にサーボモータ72が取付けられ、軸受け73a,73bに軸支されたZ軸ボールネジ74には、Z軸ボールナット75が螺着している。Z軸ボールナット75には、UV昇降ステージ76が取付けられている。UV昇降ステージ76は、サーボモータ72が回転すると上下動する。UV昇降ステージ76には、レンズ10の直上方に配置されるUVライト77が設けられている。
UVライト77の下部には、レンズ10を囲みステンレスからなる筒体78が設けられている。筒体78の周囲には、コイル状に巻回する冷却パイプ79が配設され、冷却パイプ79の内部には冷却水が循環することができる。筒体78の上部には、図15に示すように、ガス供給口80が設けられ、筒体78内に不活性ガスであるNを導入することができ、Nは筒体78の下部に設けたガス排出口81から筒体78外へ排出される。筒体78の上部には、図15に示すように、UV光を透過させるためのホウケイ酸ガラス製の窓78aが設けられている。
図16及び図17は、可動式液受け装置9である。
可動式液受け装置9は、基台2の裏面側に一対のガイドレール83が設けられ、レンズ支持装置3の両端に設けられた一対の可動ユニット84が、レンズ支持装置3を挟んで進退移動する。可動ユニット84の上部には、半円形状の一対の液受け部85が設けられ、一対の液受け部85が前進すると、環状の筒形状に形成され、外側筒部86と内側筒部87との間にレンズ10から落下するコーティング液を受け入れる。内側筒部87は、上縁部85aがレンズ10の外周側の下部に配置される。
外側筒部86には、温度センサーの取付け冶具88と、レンズ10の側面にコーティング液が付着するのを防止するへら固定用冶具89を設けている。なお、符号90は液受け部85同士の接続部の隙間を隠す邪魔板である。
以下、本実施形態のレンズのフォトクロミックコーティングの手順について説明する。
図18は、フォトクロミック眼鏡レンズの製造工程を示すフロー図である。
基材として、チオウレタン樹脂製のレンズ基材を用い、前処理として、アルカリ水溶液や、超音波洗浄によるレンズ10の洗浄を行う。
次いで、フォトクロミック材料のコーティングを行う前に、フォトクロミック材料の付着性をよくするため、ウレタンプライマーでレンズ10の表面をコーティングする。この作業は、レンズ10を回転させながらコーティング液(ウレタンプライマー)を吐出するノズルをレンズの上面中央からレンズの上面端縁まで、レンズの径方向へ直線移動させて行う。すると、コーティング液(ウレタンプライマー)は粘性が小さいので、回転させたレンズ10の遠心力によって、レンズ10の表面全体にコーティング液(ウレタンプライマー)を均等に拡散することができる。具体的には、コーティング液(ウレタンプライマー)の塗布時におけるレンズ10の回転数は約70rpmであり、コーティング液(ウレタンプライマー)を塗布した後、1000rpmで5秒程度回転させて膜厚を調整している。コーティング層(プライマー層)の厚さは、例えば7μmである。なお、これらの回転数は、レンズ10の勾配や、レンズ10周辺の温度に応じて変更し、適正膜厚になるように調整している。
コーティング層を塗布した後は、常温でコーティング層を15分間乾燥(固化)させる。ウレタンプライマーからなるコーティング層は、湿気により固化する性質を有する。ここまでの作業が、プライマコーティング工程である。
次いで、レンズのフォトクロミックコーティング工程に入る。図3に示すように、このコーティング作業では、フォトクロミックコーティング装置1のレンズ支持部材35の中央にレンズ10をセットする。レンズ10の位置決めについては、図示しないセンタリング装置によって行われる。レンズ10の平面方向の位置決めがされると、図10及び図11に示すようにレンズ高さ計測センサー6によって、レンズ10の高さ位置とレンズ10のコバ(レンズの上面側周端縁)位置が決定される。
高さ位置の決定は、センサーユニット43,44のセンサー43a,44aとミラー43b,44b間にレンズ10を挟むようにして行われる。そして、レンズ支持部材35を下方位置から上昇させると、レンズ10のセンター位置に設置された一方のセンサー43aのレーザ光43cがレンズ10によって、屈折される。これによって、センサー43aまでレーザ光43cが達することがなく、レンズ10の存在が検知される。また、他方のセンサー44のレーザ光44cは、この状態では、センサーユニット44のセンサー44aのレーザ光44cがミラー43bに反射してセンサー44aまで到達しているので、レンズ10が存在しないことが分かる。さらに、レンズ10を上昇させると、レーザ光44cがレンズ10に当たり、レーザ光44cの屈折によりセンサー44aから発したレーザ光44cが遮断されるので、レンズ10の存在が認識される。こうして、レンズ10のセンター位置(頂点)と、レンズ10のセンター以外の任意の位置の高さが検出される。
レンズ10の端縁部であるコバの位置は、レンズ10のセンターの高さ位置と、他方のセンサーユニット44でレンズ10の半径方向の勾配(レンズ面の高さ)を検知することによって導くことができる。すなわち、2点間の距離が分かれば、図19のBを参照にして、h‘=H/4L(h’:レンズの高さ、h:レンズの高さ計測値、D:レンズ直径、L:センサー間距離、通常は27mmである)の近似式によって導きだせる。なお、レンズ形状は、レンズの切削加工前であって、円形若しくはほぼ円形であるのでレンズ直径Dは、問題なく求められる。こうして、レンズ43の高さは、コーティングユニット21のノズル24の吐出口の直下の適正高さになるように、高さ調整がされる。
レンズ10の位置決め、勾配が検知された後にフォトクロミック液のコーティング作業が行われる。その前処理として、図8に示すようにコーティングユニット21の脱泡処理が行われる。すなわち、駆動モータ19,20を駆動させることによって、コーティングユニット21を脱泡装置15の回転軸17周りに公転させて、コーティングユニット21の傾斜軸線18周りに自転させる。好適な実施形態として、コーティングユニット21の公転半径は100〜200mmであり、公転回転数が600〜2000rpm、自転回転数が0以上〜300rpmである。
こうした脱泡処理を行い回転により、容器22内のコーティング液がスプリングバネ26の押圧力に抗して弁球25を押圧し、コーティング液が逆止弁23内に浸入し、逆止弁23内の空気は、それとは逆に容器22内側に流れる。
本発明で着目すべきところは、脱泡処理によって、容器22に逆止弁23を付けたまま行うことにある。これにより、コーティング液が充填されていない逆止弁23に気泡を含まないコーティング液を充填することができる。また、既に、コーティング液を含んでいる逆止弁23について、特に、逆止弁23にはスプリングバネ26が配設されているので、コイル間に空気が入り込みやすく、この空気を除去できることについて大きな利点がある。高価なフォトクロミック液のエアパージを少量にすることができるからである。また、短時間で確実に脱泡することができる。なお、コーティング作業では、逆止弁23から蓋23aを外し、吐出ノズル24を接続する。吐出ノズル24については、脱泡処理がされていないため、エアパージをするが、容量が少ないためエアパージ量は少量ですむ。さらには、逆止弁23に吐出ノズル24を接続したまま、吐出ノズル24に蓋をして脱泡処理してもよい。エアパージを少量若しくは廃止することができる。
なお、コーティング液中の構成成分が十分に均一化されていないコーティング液の撹拌脱泡を行う場合、コーティング液の性状によっては、十分に撹拌、均一化されていないコーティング液が、容器22から逆止弁23や吐出ノズル24に流入し、各々の部位で撹拌脱泡される。これにより、容器22と逆止弁23や吐出ノズル24の各内部でコーティング液の組成が異なってしまう場合がある。防止方法としては、先ず、駆動モータ20の回転数を小さくして容器22の公転を抑制しながら駆動モータ19を回転させることによって、逆止弁23内にコーティング液が流入するのを抑制する。こうして容器22内のコーティング液の撹拌を十分に行った後に、駆動モータ20の回転数を上昇させて逆止弁23内にコーティング液を流入させ、脱泡処理を行うことができる。手順は多くなるが、予め別容器で通常の遊星式撹拌脱泡装置や撹拌羽根等の他の撹拌手段により、コーティング液の撹拌を十分に行った後に容器22に移し、本発明の脱泡装置15によって脱泡処理を行ってもよい。
このように、回転体16とコーティングユニット21を回転させることによって、コーティングユニット21を公転軸17回りに公転させると同時に自転軸18回りに自転させることにより、コーティングユニット21内のコーティング液の撹拌と脱泡を行う。さらには、粘性の大きいフォトクロミックコーティング液の均一化も可能になる。
脱泡処理が終了したコーティングユニット21は、図4及び図5に示す、コーティングユニット支持装置4によって支持され、コーティングユニット21のノズル24がレンズ10の直上方に配置される。レンズ10は、レンズ支持部材35の上で回転(約100rpm)されながら支持され、コーティングユニット21は容器22を傾斜させることによって、ノズル24をレンズ10の中心位置に固定する。コーティング液は、コーティングユニット21のプランジャー27がコーティング液を押圧することにより、逆止弁23が開弁し、レンズ10の表面にコーティング液がノズル24によって吐出される。この吐出作業では、図4の想像線で示されているように、コーティングユニット21を傾斜させて、ノズル24の先端をレンズ10の中心位置(レンズ10の回転軸上で、レンズ10の表面から1mm程度上方の位置)に固定した状態で、レンズ10の表面へコーティング液を吐出する。
同時に、塗膜均一化装置7のフィルム64を移動させて、フィルム64をレンズ面に押し当てて、フィルム64をレンズ10の中心からコバまで直線軌道で移動させる。フォトクロミックコーティング液は、粘性が大きくレンズ10の回転による遠心力では延展しないからである。よって、レンズ10の回転力とフィルム64の直線移動によって、コーティング液はレンズ10の表面全体へ延展される。なお、ノズル24を傾斜させた理由は、フィルム64とノズル24が干渉するのを防止するためである。ノズル24は、先端形状をL字形などに曲げてフィルム64との干渉を避けてもよい。コーティング液は、上述したように、コーティングユニットを予め、公転軸17回りに公転させると共に自転軸18周りに自転させて脱泡したので、コーティング液に気泡が含まれず、全体が均一化されているので、コーティング塗膜に気泡、膜厚斑のない均一な塗膜を得ることができる。
この段階では、レンズ10上のフォトクロミックコーティング液量は、目的とするフォトクロミック被膜の膜厚よりも多く、レンズ10上の余分なコーティング液を目的とする液量まで取り除く必要がある。そのため、レンズ10を回転させて、レンズ10上のコーティング液を振り落とす作業を行う。レンズ10の回転数は、装置内温度とレンズ10の勾配に応じた条件で決定され、例えば600rpmでレンズ10をスピンさせる。
この後、UV装置8の筒体78でレンズ10を囲み、筒体10内を窒素置換する。窒素雰囲気にするのは、酸素があるとコーティング塗膜が硬化しにくいからである。そして、UVランプ77の高さ位置を合わせて、UVランプ77によってコーティング塗膜を硬化させる。UVランプ77とレンズ10との間に設置された窓78aは、UV光を筒体78内へ透過させるのと同時に、300nm付近以下の波長の光をカットするためのフィルターの役割も果たしている。
300nm付近以下の波長をカットする理由は、フォトクロミックコーティング液の種類によっては、コーティング塗膜に皺が生じ、均一な膜が得られないからである。また、材質をホウケイ酸ガラスとしたのは、耐熱性があり、UVランプの熱で割れないからである。
フォトクロミックコーティングが終了した後、フォトクロミックコーティング層の付着状態を検査し、不良状態のものを排除し、良品についてアニール処理が行われる。この処理は、110℃で1時間の熱処理がされる。
こうして、レンズ10にフォトクロミックコーティング層が形成される。このコーティング層は、脱泡装置15によって、空気が除去され、また、容器22のみならず、逆止弁23(若しくは吐出ノズル24も含めて)とともに、コーティング液が脱泡、撹拌されているので、コーティングユニット21の全体として、濃淡のない均一なコーティング液によってコーティング処理ができ、高品質のフォトクロミックレンズの製造が可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の技術的思想に基づいて、勿論、本発明は種々の変形又は変更が可能である。
例えば、各センサーユニット43,44について、センサー43a及びミラー43bを結ぶ線に対して、他方のセンサー44a及びミラー44bを結ぶ線を、同じ水平高さ位置に配置したが、高さ位置については一方のセンサーの高低差を変えてもよい。この場合は、センサーの高低差を踏まえて、レンズ10のコバ位置を求めるようにする。
また、本発明の実施の形態では、フォトクロミックコーティングを例としたが、他のコーティング技術にも適用が可能である。
凹凸面のある眼鏡のレンズに対してコーティングを行ったが、平面ガラスのコーティングについても、本願発明は適用できる。
本発明の混入空気の除去方法は、下記工程を含んでなる。
(A) コーティング液を貯留する筒状の容器と、該容器に接続し、前記コーティング液の逆流を防止する逆止弁と、を含んでなるコーティングユニットを準備する工程;
(B) 前記逆止弁の下流に存在する前記コーティング液の吐出口を塞ぐ工程;及び
(C) 前記コーティングユニットを前記容器の軸周りに自転させると同時に公転軸の周りに公転させることによって、コーティング液を前記逆止弁内に導入し、該逆止弁内に存在している空気を容器側に排出し、さらにコーティング液に混入されている空気をコーティング液から除去する工程;
こうすることによって、逆止弁内に混入している空気を除去することによって、コーティング層に気泡が含まれず、膜厚斑のない均一な層を得ることができる。また、従来のように、コーティング液によるエアパージを行う必要がなく、コーティング液の節約ができる。逆止弁を用いることによって、コーティング液の液垂れを防止し、安定したコーティング塗膜の形成が可能になる。
上記混入空気の除去方法では、前記工程(A)において準備されるコーティングユニットは、前記逆止弁に接続する、コーティング液を吐出するための吐出ノズルを更に有することができる。その場合には、前記工程(B)における塞止めが、該吐出ノズルの出口を塞ぐことによって行われ、前記工程(C)において逆止弁内に存在している空気および吐出ノズル内に存在している空気は容器側に排出される。したがって、吐出ノズル内の混入空気も除去することができ、より安定したコーティング塗膜の形成が可能である。
前記コーティングユニットの公転回転数を、回転作業の初期段階の速度よりも回転作業の後期段階の速度を速くするようにした上記混入空気の除去方法では、コーティング液の各成分の撹拌が十分でない場合、若しくは、撹拌しにくい性状である場合に、コーティング液を十分に撹拌することができ、コーティング液の均一化を図ることができる。
さらに、上記発明で使用するコーティング液は、眼鏡の表面に塗布されるフォトクロミックコーティング液とすることによって、眼鏡の表面に品質のよいフォトクロミック塗膜を形成することができる。
本発明の混入空気の除去装置は、自転軸を中心に自転するとともに公転軸を中心に公転するケーシングと、内部にコーティング液を収容する筒状の容器、前記コーティング液の逆流を防止する逆止弁、および該逆止弁の下流に存在し、前記コーティング液の出口を塞ぐ蓋を含んでなるコーティングユニットと、を含んでなるコーティング液に混入している空気の除去装置であって、前記自転軸は、公転軸に対して、公転軸の周りの軌道の周方向外側下向きに配置されており;前記コーティングユニットは、前記蓋を下にして前記ケーシングに着脱可能に支持されており;そして前記コーティングユニットは自転軸周りに自転すると同時に公転軸周りに公転してコーティング液を前記逆止弁内に導入し、該逆止弁内に存在している空気を容器側に排出し、さらにコーティング液に混入されている空気をコーティング液から除去する。したがって、本装置を用いることにより、コーティング層に気泡が含まれず、膜厚斑のない均一な層を得ることができる。従来のように、コーティング液によるエアパージを行う必要がなく、コーティング液の節約ができる。
逆止弁の蓋を外して逆止弁に吐出ノズルを接続するとともに吐出ノズルの先端部に蓋を取付けた場合には、吐出ノズル内の混入空気も除去することができ、より安定したコーティング塗膜の形成が可能である。
本発明の混入空気の除去装置は、コーティング液を、眼鏡の表面に塗布されるフォトクロミックコーティング液とすることによって、眼鏡の表面に品質のよいフォトクロミック塗膜を形成することができる。
混入空気の除去装置は、容器の周囲に外向きのフランジを形成し、フランジをケーシングに着脱可能に取付けたので、容器を容易に確実に固定することができ、容器を安定させて回転させることができる。

Claims (8)

  1. 下記工程:
    (A) コーティング液を貯留する筒状の容器と、該容器に接続し、前記コーティング液の逆流を防止する逆止弁と、を含んでなるコーティングユニットを準備する工程;
    (B) 前記逆止弁の下流に存在する前記コーティング液の吐出口を塞ぐ工程;及び
    (C) 前記コーティングユニットを前記容器の軸周りに自転させると同時に公転軸の周りに公転させることによって、コーティング液を前記逆止弁内に導入し、該逆止弁内に存在している空気を容器側に排出し、さらにコーティング液に混入されている空気をコーティング液から除去する工程;
    を含んでなることを特徴とする、空気が混入したコーティング液から空気を除去する方法。
  2. 前記工程(A)において準備されるコーティングユニットが、前記逆止弁に接続する、コーティング液を吐出するための吐出ノズルを更に有し、前記工程(B)における塞止めが、該吐出ノズルの出口を塞ぐことによって行われ、前記工程(C)において逆止弁内に存在している空気および吐出ノズル内に存在している空気を容器側に排出することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記コーティングユニットの公転回転数を、回転作業の初期段階の速度よりも回転作業の後期段階の速度を速くするようにした請求項1に記載の方法。
  4. 前記コーティング液は、眼鏡の表面に塗布されるフォトクロミックコーティング液である請求項1に記載の方法。
  5. 自転軸を中心に自転するとともに公転軸を中心に公転するケーシングと、内部にコーティング液を収容する筒状の容器、前記コーティング液の逆流を防止する逆止弁、および該逆止弁の下流に存在し、前記コーティング液の出口を塞ぐ蓋を含んでなるコーティングユニットと、を含んでなるコーティング液に混入している空気の除去装置であって、
    前記自転軸は、公転軸に対して、公転軸の周りの軌道の周方向外側下向きに配置されており、
    前記コーティングユニットは、前記蓋を下にして前記ケーシングに着脱可能に支持されており、そして
    前記コーティングユニットは自転軸周りに自転すると同時に公転軸周りに公転してコーティング液を前記逆止弁内に導入し、該逆止弁内に存在している空気を容器側に排出し、さらにコーティング液に混入されている空気をコーティング液から除去することを特徴とするコーティング液に混入している空気の除去装置。
  6. 前記コーティングユニットが、前記逆止弁に接続する、コーティング液を吐出するための吐出ノズルを更に含み、前記蓋が該吐出ノズルの先端部に配置されていることを特徴とする請求項5に記載のコーティング液の混入空気の除去装置。
  7. 前記コーティング液は、眼鏡の表面に塗布されるフォトクロミックコーティング液である請求項5に記載のコーティング液の混入空気の除去装置。
  8. 前記容器の周囲に外向きのフランジを形成し、該フランジを前記ケーシングに着脱可能に取付けたことを特徴とする請求項5に記載のコーティング液の混入空気の除去装置。
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