JP4915599B2 - 運動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、使用者に運動負荷を付与する運動装置の技術分野に属するものである。
近年、子供から老人まで利用できる手軽な運動器具として、モータを動力源として使用者が着座した座部を揺動させることで、前記使用者に乗馬を模した運動負荷を付与する運動装置が注目されている(例えば下記特許文献1参照)。この運動装置は、子供から老人まで利用できる手軽な運動器具として、当初のリハビリ目的の医療施設から一般家庭へと普及してきている。
また、特許文献2は、1モータとリンクとで、前後回転往復、左右回転動作を実現するようにしたバランス訓練装置である。
さらにまた、特許文献3は、筋電図やモーションキャプチャ技術によって運動を分析し、運動目的に適した揺動を実現するようにした運動分析方法および運動補助装置である。
また、特許文献4は、被訓練者が乗っている揺動型の乗り物の動きと表示器に表示される画像とを連動させることで、訓練の動機付けを行う運動機能賦活方法および運動機能賦活装置であり、被訓練者の生理情報や加速度情報をセンシングするアイデアがごく簡単に記述されている。
特開2006−149468号公報 特開2001−286578号公報 特開平11−155836号公報 特開平10−127713号公報
この種の運動装置においては、継続して使用されることで一定の運動効果を使用者に提供する。しかしながら、従来の運動装置は、使用者の運動姿勢の適否に関係無く、予め定められた揺動パターンで前記座部を揺動させるものであった。
しかしながら、この運動装置で効果的な運動を使用者に行わせるためには、座部の動き(例えば傾斜状態や揺動速度)に応じて適切な姿勢を使用者にとらせる必要があるが、使用者の実際の姿勢が適切な姿勢からずれていることが多々ある。
特に、右半身と左半身との姿勢のバランスが崩れている場合、使用者の身体のうちで運動負荷が過大となる部位と過小となる部位とが生じることとなり、効果的・効率的な運動を使用者に行わせることができなくなる。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、使用者に効果的な運動を行わせる運動装置を提供することを目的とする。
本発明の一の局面に係る運動装置は、使用者が乗る可動部と、前記可動部を駆動して該可動部の姿勢を変化させることにより前記使用者に運動負荷を付与する駆動部と、使用者の運動姿勢を表すべく予め設定された姿勢パラメータのパラメータ値を右半身側と左半身側とで個別に繰り返し検出する検出部と、使用者の運動姿勢についての判断を行うための基準情報を予め記憶する記憶部と、前記検出部によりそれぞれ検出される各パラメータ値と前記記憶部に記憶されている基準情報との比較に基づいて、前記使用者の運動姿勢の左右のバランスを評価する評価部と、前記評価部による評価結果を報知する報知部と、を備え、前記記憶部は、前記検出部により検出された右半身側の姿勢パラメータのパラメータ値と、適正な運動姿勢における右半身側の姿勢パラメータのパラメータ値である基準値との差である右誤差についての、前記適正な運動姿勢に相当する予め定められた適正範囲と、前記検出部により検出された左半身側の姿勢パラメータのパラメータ値と、適正な運動姿勢における左半身側の姿勢パラメータのパラメータ値である基準値との差である左誤差についての、前記適正な運動姿勢に相当する予め定められた適正範囲とを前記基準情報として予め記憶するものであり、前記評価部は、前記検出部により検出された各パラメータ値に基づき、当該姿勢パラメータにおける前記右誤差及び左誤差を算出し、前記右誤差及び左誤差がいずれも前記記憶部に記憶された前記適正範囲内であるときに、前記使用者の運動姿勢について、当該姿勢パラメータに係る左右のバランスは適正であると評価し、前記右誤差及び左誤差のうち少なくとも一方でも前記適正範囲外であるときに、前記使用者の運動姿勢について、当該姿勢パラメータに係る左右のバランスは不適正であると評価し、前記報知部は、前記可動部の駆動開始から当該運動装置のプレイ終了までの途中で、前記右誤差が前記適正範囲外である場合、前記右半身側についてアドバイスし、前記左誤差が前記適正範囲外である場合、前記左半身側についてアドバイスする前記評価結果を報知する、運動装置である。
この発明によれば、前記駆動部により前記可動部が駆動されると、該可動部は姿勢が変化し、該可動部に乗っている使用者に運動負荷が付与される。この状態において、使用者の運動姿勢を表すべく予め設定された姿勢パラメータのパラメータ値が右半身側と左半身側とで各々繰り返し検出される。
そして、評価部により、前記検出部でパラメータ値が検出されると、その検出された各パラメータ値と前記記憶部に記憶されている基準情報との比較が行われ、この比較に基づいて、前記使用者の運動姿勢に対して左右のバランスについての評価が行われる。そして、報知部により、前記評価部の評価結果が報知される。
これにより、使用者が、報知される評価結果を基に効果的な運動を行う努力をすることが期待できる。また、使用者に運動姿勢についての評価を受けることの楽しみを感じさせることができるから、予め定められた揺動パターンで前記可動部を揺動させる運動装置に比して、運動装置に対する使用者の使用意欲をできるだけ継続させることが可能となる。
前記使用者の運動姿勢に対する左右のバランスについての評価方法としては、例えば、次の態様1のように、前記記憶部は、前記検出部により検出された右半身側の姿勢パラメータのパラメータ値と前記検出部により検出された左半身側の姿勢パラメータのパラメータ値との左右差についての、前記適正な運動姿勢に相当する予め定められた適正範囲を前記基準情報として予め記憶するものであり、前記評価部は、前記検出部により検出された各パラメータ値に基づき、前記左右差を算出し、この左右差が前記記憶部に記憶された前記適正範囲内であるときに、前記使用者の運動姿勢について、当該姿勢パラメータに係る左右のバランスは適正であると評価し、前記左右差が前記適正範囲外であるときに、当該姿勢パラメータに係る左右のバランスは不適正であると評価する態様が一例として想定される。
この他、次の態様2のように、前記記憶部は、前記検出部により検出された右半身側の姿勢パラメータのパラメータ値と、適正な運動姿勢における右半身側の姿勢パラメータのパラメータ値である基準値との差である右誤差についての、前記適正な運動姿勢に相当する予め定められた適正範囲と、前記検出部により検出された左半身側の姿勢パラメータのパラメータ値と、適正な運動姿勢における左半身側の姿勢パラメータのパラメータ値である基準値との差である左誤差についての、前記適正な運動姿勢に相当する予め定められた適正範囲とを前記基準情報として予め記憶するものであり、前記評価部は、前記検出部により検出された各パラメータ値に基づき、当該姿勢パラメータにおける前記右誤差及び左誤差を算出し、前記右誤差及び左誤差がいずれも前記記憶部に記憶された前記適正範囲内であるときに、前記使用者の運動姿勢について、当該姿勢パラメータに係る左右のバランスは適正であると評価し、前記右誤差及び左誤差のうち少なくとも一方でも前記適正範囲外であるときに、前記使用者の運動姿勢について、当該姿勢パラメータに係る左右のバランスは不適正であると評価する態様も想定される。
上記態様2の発明は、左右個別に評価を行うため、使用者に左右それぞれについて姿勢の注意を払わせることができ、上記態様1の発明に比して、より効果的な運動を行わせることが期待できるというメリットがある。
上記構成において、前記姿勢パラメータは、複数種類設定されており、前記検出部は、前記各姿勢パラメータについてのパラメータ値をそれぞれ検出するものであり、前記記憶部は、前記可動部の姿勢の種別ごとに、前記各姿勢パラメータについての前記基準値を予め記憶するものであり、前記評価部は、該パラメータ値に係る姿勢パラメータと該パラメータ値の検出時における前記可動部の姿勢種別との組み合わせに対応する基準値を前記記憶部から導き出し、この基準値と前記検出部により検出されたパラメータ値との比較に基づいて、前記使用者の運動姿勢の左右のバランスを評価するものである。
この発明によれば、前記姿勢パラメータが複数種類設定されている場合、姿勢パラメータの種別ごとに、使用者の運動姿勢に対する左右のバランスについての評価を行うようにしたので、姿勢パラメータが1つしか設定されていない場合に比して、使用者は、自らの運動姿勢についての適否をより詳細に知ることができる。
上記構成において、1つの姿勢パラメータにつき、運動効果の大小に基づく複数のレベルが設定されており、前記基準値は、前記レベルごとに設定されており、前記各レベルに対し、左右のバランスのとり方についての巧拙に基づく点数が対応付けられており、前記評価部は、前記検出部により検出された前記姿勢パラメータのパラメータ値が該当するレベルを算出し、該レベルに対応付けられている点数を評価として出力するものである。
この発明によれば、左右のバランスの取り方につき、その巧拙の程度(レベル)に応じて点数を付けるようにしたので、単に、左右のバランスの取り方が適正であるか否かに基づいて点数を付ける場合に比して、使用者は、自らの運動姿勢についての適正度をより詳細に知ることができるとともに、予め定められた揺動パターンで前記可動部を揺動させる運動装置に比して、使用者に運動姿勢についての評価を受けることの楽しみが増える分、運動装置に対する使用者の使用意欲をできるだけ継続させることが可能となる。
上記構成において、使用者の体格を入力するための体格入力部を更に備え、前記評価部は、前記体格入力部により入力された体格に応じて、前記基準値を変更するものである。
この発明によれば、前記体格入力部により入力された体格に応じて、前記基準のパラメータ値を変更するようにしたので、使用者の運動姿勢の左右のバランスについて、体格に応じたより適切な評価を行うことができる。
上記構成において、前記評価部は、前記可動部の姿勢の種別ごとに区分した左右のバランスについての評価、前記各姿勢パラメータに関連する筋肉ごとに区分した左右のバランスについての評価、及び、これらの評価を総合した総合評価のうち少なくとも1つを行うものである。
この発明によれば、使用者の運動姿勢につき種々の観点から評価を行うことが可能となり、使用者は、自らの運動姿勢に対して種々の観点から行われた評価を知ることができる。
本発明の他の局面に係る運動装置は、使用者が乗る可動部と、前記可動部を駆動して該可動部の姿勢を変化させることにより前記使用者に運動負荷を付与する駆動部と、使用者の運動姿勢を表すべく予め設定された姿勢パラメータのパラメータ値を右半身側と左半身側とで個別に繰り返し検出する検出部と、使用者の運動姿勢についての判断を行うための基準情報を予め記憶する記憶部と、前記検出部によりそれぞれ検出される各パラメータ値と前記記憶部に記憶されている基準情報との比較に基づいて、前記使用者の運動姿勢の左右のバランスを評価する評価部と、前記評価部による評価が高いほど、使用者の筋肉にかかる負荷が大きくなるように前記駆動部の駆動態様を変化させる駆動制御部とを備える運動装置である。
この発明によれば、前記駆動部により前記可動部が駆動されると、該可動部は姿勢が変化し、該可動部に乗っている使用者に運動負荷が付与される。この状態において、使用者の運動姿勢を表すべく予め設定された姿勢パラメータのパラメータ値が右半身側と左半身側とで各々繰り返し検出される。
そして、評価部により、前記検出部によりパラメータ値が検出されると、その検出された各パラメータ値と前記記憶部に記憶されている基準情報との比較が行われ、この比較に基づいて、前記使用者の運動姿勢の左右のバランスについての評価が行われる。そして、駆動制御部により、前記評価部による評価が高いほど、使用者の筋肉にかかる負荷が大きくなるように前記駆動部の駆動態様が変えられる。
これにより、運動姿勢の左右のバランスに対して大きく掛け離れた負荷を使用者に付与する状態が発生するのをできるだけ回避することができ、使用者の運動姿勢に相応しい効率的な運動を使用者に行わせることができる。また、使用者に運動姿勢についての評価を受けることの楽しみを感じさせることができるから、予め定められた揺動パターンで前記可動部を揺動させる運動装置に比して、運動装置に対する使用者の使用意欲をできるだけ継続させることが可能となる。
上記構成において、前記駆動制御部は、前記評価部による評価結果が高いほど、前記可動部の姿勢に係る傾斜角度を大きくするものである。
上記構成において、前記駆動制御部は、前記評価部による評価結果が高いほど、前記可動部の駆動速度を増大させるものである。
上記構成によれば、使用者の左右のバランスの取り方の巧拙に合わせて可動部の駆動態様を変えるようにしたので、使用者に過大な負荷をかけたり使用者に付与する負荷が過小となったりすることなく、使用者により効率的な運動を行わせることができる。
上記構成において、使用者が前記可動部に乗ったときに足を乗せるあぶみを更に備え、前記検出部は、前記あぶみにかかる力を前記姿勢パラメータとして計測する第1のセンサと、前記あぶみの角度を前記姿勢パラメータとして計測する第2のセンサと、使用者が内腿で前記可動部を挟み込む力を前記姿勢パラメータとして計測する第3のセンサとの少なくとも1つを含むものである。
この発明によれば、あぶみにかかる力、前記あぶみの角度及び使用者が内腿で前記可動部を挟み込む力のうち少なくとも1つを検出することができる。
本発明によれば、運動装置の魅力の向上を図りつつ、使用者に効果的な運動を行わせる運動装置を実現することができる。
本発明に係る運動装置の第1の実施形態を表す外観斜視図である。 運動装置の外観側面図である。 運動装置の内部構成を示す側面図である。 揺動機構を拡大して示す側面図である。 揺動機構の平面図である。 揺動機構の背面図である。 座部の動きを説明するための図である。 入力操作部の外観例を示す図である。 運動装置の電気的な構成を示すブロック図である。 座部の姿勢種別に応じた使用者の理想的な運動姿勢を示す図である。 各姿勢パラメータにおける左右差についての適正範囲を示す図である。 座部の姿勢種別ごとに設定された、各姿勢パラメータ(あぶみ踏み込み力、あぶみ角度及びあおり挟力)と判定結果(適正/不適正)との組み合わせに対する点数を示す図である。 各姿勢パラメータのパラメータ値の記憶部による記憶態様と成績の種別とを示す図である。 左右差と判定結果との対応関係を示す図である。 判定結果に応じた報知内容を示す図である。 第1の実施形態に係る制御部の運動効率化処理に係るフローチャートである。 第3の実施形態に係る運動装置の電気的な構成を示すブロック図である。 姿勢パラメータごとに、運動効果の程度に応じた複数のレベル(段階)を設定した場合において、レベルごとに設定した閾値を示す図である。 各レベルに対して設定した点数を示す図である。 右誤差及び左誤差と判定結果との対応関係を示す図である。 判定結果に応じた報知内容を示す図である。 第4の実施形態に係る運動装置の電気的な構成を示すブロック図である。 第4の実施形態に係る制御部の運動効率化処理に係るフローチャートである。 第5の実施形態に係る運動装置1の電気的な構成を示すブロック図である。 第5の実施形態に係る運動装置の電気的な構成を示すブロック図である。 第6の実施形態に係る制御部の運動効率化処理に係るフローチャートである。 体重値に応じた係数を設定したテーブルを示す図である。
以下、本発明に係る運動装置の実施形態について説明する。図1は、本発明に係る運動装置の第1の実施形態を表す外観斜視図、図2は、該運動装置の側面図である。
図1、図2に示すように、運動装置1は、馬の背や鞍を模した形状で使用者が跨って着座可能な座部2(前記可動部の一例)と、この座部2を揺動運動させる揺動機構3と、電動モータ及びラック・ピニオン等により座部2を上昇位置Uと下降位置Dとに昇降させて前記座部2の高さを調節する昇降機構4と、前記座部2の左右位置の上ヒンジピン5に前後回動可能に吊下げられ、下端に使用者が足先を掛ける輪部を有するあぶみ6と、座部2の前部に前後揺動可能に設けた手綱7と、前記座部2及び揺動機構3を支える脚部8と、入力操作部31とを備えて構成されている。
図3は、運動装置1の内部構成を示す側面図、図4は、前記揺動機構3を拡大して示す側面図であり、図5はその平面図であり、図6はその背面図である。図3、図4及び図6において、該揺動機構3が揺動した状態を仮想線で示す。
座部2が取付けられる台座9は、左右を一対とする連結リンク10を介して可動架台11に前後に揺動可能に支持され、可動架台11はベース12に左右に揺動可能に支持されているとともに、台座9と可動架台11との間には駆動部13が収納されている。前記連結リンク10は、前リンク10aと、後リンク10bとから成る。前リンク10aの上端部は、台座9の前端部に設けた上軸ピン9aに軸着され、前リンク10aの下端部は可動架台11の側板14の前端部に設けた下軸ピン15aに軸着されている。また、後リンク10bの上端部は台座9の後端部に設けた上軸ピン9bに軸着され、後リンク10bの下端部は可動架台11の側板14の後端部に設けた下軸ピン15bに軸着されている。前後の各下軸ピン15a,15bは、連結リンク10を左右方向Yの軸線回りに回動可能に支持する左右軸15を構成しており、これによって、台座9は左右軸15回りに図4の矢印Mで示す前後方向に往復回転移動可能となっている。
前記ベース12の前後方向Xの両端部には、図4及び図6に示すように、軸支板16がそれぞれ立設され、可動架台11の前後方向Xの両端部には前記軸支板16と対向する連結板17がそれぞれ垂設され、軸支板16に対して連結板17が前後軸18によって回動可能に連結されている。前後軸18はベース12の中央部の前後2箇所に配置されて可動架台11を前後軸18回りに回動可能に支持するものであり、これによって台座9は前後軸18回りに図6の矢印Nで示す左右方向に回転往復移動可能となっている。
一方、駆動部13は、単体のモータ19(前記駆動部に相当)と、モータ19の出力回転軸20の回転力を台座9の前後方向Xの往復直進移動、左右軸15回りの回転往復移動、前後軸18回りの回転往復移動にそれぞれ変換して、これら3動作を組み合わせて座部2を駆動可能とする2つの駆動部13a,13bとを備えている。本例のモータ19はベース12上に縦据え置きされ、出力回転軸20の突出方向は上向きとされる。
前記第1駆動部13aは、前後方向Xの往復直進移動および左右軸15回りの回転往復移動用であり、前記第2駆動部13bは、前後軸18回りの回転往復移動用である。第1駆動部13aは、図4及び図5で示すように、前記出力回転軸20にモータギア21及び第1ギア22を介して連結される第1シャフト23と、第1シャフト23の一端部に偏心して連結される偏心クランク24(図5参照)と、一端部が偏心クランク24に連結され、他端部が前リンク10aに設けた軸ピン10cに軸着されるアームリンク25とから成る。第1シャフト23の両端部は台座9側にそれぞれ回動可能に支持されており、偏心クランク24が第1シャフト23に対して偏心円運動を行うことによって、アームリンク25を介して前リンク10aが前後方向Xに往復移動し、これによって連結リンク10に連結されている台座9、すなわち座部2が図3及び図4の矢印Mで示す方向に揺動可能となっている。
また、図5及び図6で示すように、第2駆動部13bは、前記第1シャフト23の連動ギア26と第2ギア27を介して連結された第2シャフト28と、一端部が第2シャフト28の一端部に偏心して連結され、他端部がベース12に回動可能に連結される偏心ロッド29とを備えて構成される。第2シャフト28の両端部は台座9側に回動可能に支持されている。偏心ロッド29は、台座9の左側或いは右側のいずれか一方に配置され(図5及び図6では右側)、偏心ロッド29の上端部29aが図6に示す軸ピン60により第2シャフト28の一端部に対して偏心して連結され、偏心ロッド29の下端部29bはベース12に固定したL形連結金具30に対して軸ピン31により回動可能に連結されている。したがって、第2シャフト28の回転によって、偏心ロッド29の上端部が偏心円運動を行うことで、台座9、すなわち座部2が図6の矢印Nで示すように、前後軸18回りの回転往復移動可能となっている。
上記構成によれば、モータ19の一方向に突出する出力回転軸20が回転すると、モータギア21と第1ギア22との噛み合いによって第1シャフト23が回転すると同時に、第1シャフト23の連動ギア26と第2ギア27との噛み合いによって第2シャフト28が回転する。第1シャフト23が回転すると該第1シャフト23の一端部に連結された偏心クランク24が偏心円運動を行い、アームリンク25を介して前リンク10aが前側の左右軸15を中心に前後方向Xに回動する。このとき後リンク10bが協働して後側の左右軸15回りに回動することから、台座9、すなわち座部2は前後方向Xに往復移動および揺動する。一方、第2シャフト28の回転によって、偏心ロッド29の上端部が偏心円運動を行い、台座9、すなわち座部2は前後軸18回りに回転往復移動する。
このようにして、使用者が座部2に着座した状態で、座部2は図7に示す前後方向X、左右方向Y、上下方向Zへの運動、およびθX方向、θY方向、θZ方向の揺動を行うことから、身体のバランス機能や運動機能を訓練することができる。しかも、1個のモータ19を用いて3動作を行うことができるので、モータ19の数が減り、モータの制御が簡単になるとともに、低コスト化およびコンパクトを図ることができる。さらに、モータ19の出力回転軸20は一方向に突出していればよく、2方向に突出させる場合には横置きとなるのに対して、縦置きが可能となり、これによって該モータ19を含む揺動機構3全体の設置スペースを狭めてコンパクト化を図ることができ、揺動機構3を座部2内部に格納して、乗馬を模した狙い通りの動作を忠実に再現することが可能になる。
図8は、入力操作部31の外観例を示す図である。図8に示すように、入力操作部31は、幼児・小児等のいたずらや誤動作を防止するべく入力操作部31をロックする指示する入力を行うためのチャイルドロックボタン311、揺動機構3による揺動動作を開始する指示を入力したり停止する指示を入力したりするための切/入ボタン312、初心者や使い始めの使用者や体力に自身のない使用者が使用する初心者モードで動作する指示を入力するための初心者ボタン313を備える。
また、入力操作部31は、自動コースボタン群314、お好みボタン315、速度調節ボタン316、シート傾き調節ボタン317、シート高さ調節ボタン318、使用者情報入力ボタン群319及び表示部320を備える。
自動コースボタン群314は、「ソフト」ボタン、「ノーマル」ボタン、「パワフル」ボタン、「ウエスト」ボタン、「ヒップ」ボタン、「脚力」ボタン、「ストレッチ」ボタンを備えて構成されている。詳細には説明しないが、各ボタンには、揺動機構3の揺動態様(揺動速度やシートの角度等)が予め設定されたコースが対応付けられており、何れかのボタンが操作されると、運動装置1は、そのボタンに対応付けられたコースにおける揺動機構3の揺動態様で動作する。
お好みボタン315は、揺動機構3による揺動速度、シート前傾・後傾の角度を手動で設定するためのボタン、速度調節ボタン316は、揺動機構3による揺動速度を調節するためボタン、シート傾き調節ボタン317は、シートの前傾・後傾の角度を調節するためのボタン、シート高さ調節ボタン318は、座面の高さを調節するためのボタンである。使用者情報入力ボタン群319は、使用者の性別や身長等を入力するためのボタン群であり、そのうち「身体入力」ボタンを操作するたびに、入力項目の種別の切替え(例えば性別から身長への切替え)が行われ、また、「+」ボタン及び「−」ボタンにより、その切り替えられた入力項目についての値が増減される又は切替られる。
表示部320は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)を備え、映像や使用者へのメッセージ(例えば揺動速度レベル、シート傾きレベル、残り時間、消費カロリー等)を表示する。なお、表示部320は、LCDに代えて例えばプラズマの表示装置でもよく、また、発光体としてのLEDや7セグメントLED(Light Emitting Diode)等を備えてもよい。
図9は、運動装置1の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1〜図8に示す構成と同一の構成については同一の番号を付し、その説明を省略する。
図9に示すように、運動装置1は、揺動機構3と、昇降機構4と、入力操作部31と、音出力部32と、記憶部33(前記記憶部に相当)と、センサ部34と、制御部35とを有し、前記各部は、例えば商用電源からの電力供給を受けて動作する。
音出力部32は、例えば電気信号(音信号)を音に変換するスピーカ等で構成されており、後述する使用者へのメッセージ等の音声を出力するものである。
記憶部33は、例えば不揮発性メモリやHDD等からなり、各種の情報を記憶するものである。記憶部33は、後述する適正範囲、点数及びアドバイスを記憶する適正範囲記憶部331、点数記憶部332及びアドバイス記憶部333を備える。
センサ部34は、前記検出部に相当し、右あぶみ力センサ341と、左あぶみ力センサ342と、右あぶみ角度センサ343と、左あぶみ角度センサ344と、右あおり力センサ345と、左あおり力センサ346とを有する。なお、図1では、右あおり力センサ345及び左あおり力センサ346のうち左あおり力センサ346のみを図示している。
右あぶみ力センサ341及び左あぶみ力センサ342は、座部2に着座した使用者の右足裏及び左足裏がそれぞれ接する両あぶみ6の力を計測するものである(図1参照)。右あぶみ力センサ341及び左あぶみ力センサ342の出力に基づき、使用者が、どの程度足部・脚部に力を入れて乗っているか否かを検出することができる。膝伸展筋力の強化が目的であれば、脚部に力を入れる姿勢がひとつの目安となる。
右あぶみ角度センサ343及び左あぶみ角度センサ344は、前記両あぶみ6の角度を計測するものである。あぶみ6の角度とは、図1に示すように、当該運動装置1の前後方向をX軸、鉛直方向をY軸とするとき、上ヒンジピン5の位置を通るXY平面上で該上ヒンジピン5の位置を揺動中心として揺動するあぶみ6の鉛直方向を基準とする揺動角度γである。右あぶみ角度センサ343及び左あぶみ角度センサ344の出力に基づき、使用者が、前記座部2の傾斜に合わせてあぶみ6を上げたり下げたりしているかを検出することができる。腹筋群や背筋群の強化が目的であれば、あぶみ6の角度がひとつの目安となる。
右あおり力センサ345及び左あおり力センサ346は、図1、図2に示すように、座部2に着座した使用者の右足及び左足の各内股が接するあおり(図1,図2では左足の内股が接する矢印Pで示す部位のみ図示)にかかる力を計測するものである。右あおり力センサ345及び左あおり力センサ346の出力に基づき、使用者が、内股にどの程度荷重をかけて乗っているのかを検出することができる。関節の内転・外転筋力の強化が目的であれば、内股に力を入れる姿勢がひとつの目安となる。
前記座部2が前傾姿勢の場合に、あぶみ力センサ341,342とあぶみ角度センサ343,344とを用いて前記あぶみ6にかかる力とあぶみ6の角度とを計測することで、使用者の姿勢が座部2の前傾姿勢にあわせた効果的な姿勢となっているか否かを検出することができる。前記座部2が前傾姿勢の場合に効果的な姿勢として推奨される姿勢は、図10(a)に示すように、あぶみ6を前に押し出すような姿勢である。
前記座部2が水平姿勢及び後傾姿勢の場合に、あぶみ角度センサ343,344とあおり力センサ345,346とを用いて前記両あぶみ6の角度と前記あおりにかかる力とを計測することで、使用者の姿勢が座部2の水平姿勢及び後傾姿勢にあわせた効果的な姿勢となっているか否かを検出することができる。
前記座部2が水平姿勢の場合に効果的な姿勢として推奨される姿勢は、図10(b)に示すように、太腿を軽く内側に締め、あぶみ6を垂直におろす姿勢であり、前記座部2が後傾姿勢の場合に効果的な姿勢として推奨される姿勢は、図10(c)に示すように、太腿をしっかり締め、あぶみ6を後ろに引く姿勢である。
図9に戻り、制御部35は、図略のCPU(Central Processing Unit:中央演算処理部)と、そのCPUの動作を規定するプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やデータを一時的に保管する機能や作業領域としての機能を有するRAM(Random Access Memory)等を備えて構成されたマイクロコンピュータを有してなり、当該運動装置1の全体制御を司るものである。
また、本実施形態に係る制御部35は、姿勢検出部351と、判定部352(前記評価部に相当)と、アドバイス報知部353と、獲得点数割当部354と、獲得点数記憶部355と、成績算出部356と、成績報知部357としての機能を有する。アドバイス縁部353及び成績報知部357は、前記報知部に相当する。
姿勢検出部351は、センサ部34(本実施形態ではあぶみ力センサ341,342、あぶみ角度センサ343,344及びあおり力センサ345,346)の出力に基づいて、使用者の運動姿勢を表すべく予め設定された姿勢パラメータのパラメータ値を検出するものである。
使用者の運動姿勢を表すべく予め設定された姿勢パラメータとして、本実施形態では、あぶみ力センサ341,342により検出されるあぶみ踏み込み力、あぶみ角度センサ343,344により検出されるあぶみ角度、及び、あおり力センサ345,346により検出されるあおり挟力を想定しており、姿勢検出部351は、センサ部34の出力に基づいて、あぶみ踏み込み力、あぶみ角度及びあおり挟力を検出する。
判定部352は、あぶみ踏み込み力、あぶみ角度及びあおり挟力についての左右の差を算出する。すなわち、判定部352は、右あぶみ力センサ341の出力値が示すあぶみ踏み込み力F1と、左あぶみ力センサ342の出力値が示すあぶみ踏み込み力F2との差(F1−F2)を、あぶみ踏み込み力についての左右差として算出する。
また、判定部352は、右あぶみ角度センサ343の出力値が示すあぶみ角度θ1と、左あぶみ角度センサ344の出力値が示すあぶみ角度θ2との差(θ1−θ2)を、あぶみ角度についての左右差として算出する。
また、判定部352は、右あおり力センサ345の出力値が示すあおり挟力F3と、左あおり力センサ346の出力値が示すあおり挟力F4との差(F3−F4)を、あおり挟力についての左右差として算出する。
前記のように左右差を定義した場合、図14に示すように、該左右差の値が負の値であるときには当該姿勢パラメータのうち左側が右側より強いことを示し、逆に、該左右差の値が正の値であるときには当該姿勢パラメータのうち右側が左側より強いことを示す。
なお、以下の説明においては、センサの種別に関係なく、各センサのうち右側に設置されたセンサから得られるパラメータ値を右パラメータ値、左側に設置されたセンサから得られるパラメータ値を左パラメータ値という。
判定部352は、1プレイを複数の期間に分割し、その分割期間ごとに、あぶみ踏み込み力、あぶみ角度及びあおり挟力についての右パラメータ値と左パラメータ値との左右差を算出し、この左右差を算出するたびに、この左右差を用いて、当該分割期間における使用者の運動姿勢について左右のバランスの点から評価を行う。
図11に示すように、前記左右差についての適正範囲が姿勢パラメータごとに予め設定されており、前記姿勢パラメータの種別と、前記左右差について予め設定された適正範囲との対応関係がテーブル形式で前記適正範囲記憶部331に格納されている。例えば図11に示すように、あぶみ踏み込み力については、適正範囲として「±1kgf未満」という範囲が予め対応付けられており、この適正範囲が前記適正範囲記憶部331に格納されている。
判定部352は、算出した各姿勢パラメータに係る左右差について、それぞれ対応する適正範囲内であるか否かを判断し、そうであるときには、当該分割期間における当該姿勢パラメータについての左右のバランスは適正であると判断する一方、前記左右差が適正範囲外であるときには、当該分割期間における当該姿勢パラメータについての左右のバランスは不適正であると判断する。
例えば、或る分割期間におけるあぶみ踏み込み力についての左右差が+0.5kgfであった場合には、判定部352は、この左右差は図11に示すテーブルを参照すると適正範囲内の値であるため、当該分割期間におけるあぶみ踏込み力については、左右のバランスは適正であると判断する。
一方、前記左右差が−2kgfであった場合には、判定部352は、この左右差は図11に示すテーブルを参照すると適正範囲外の値であるため、当該分割期間におけるあぶみ踏込み力については、左右のバランスは不適正であると判断する。
アドバイス報知部353は、前記判定部352により左右差が出力されると、その左右差に対するアドバイスを、前記音出力部32や表示部320に聴覚的・視覚的な出力を行わせるものである。図15に、本実施形態の運動装置1において用意されているアドバイスの一例を示す。
図15に示すように、姿勢パラメータの種別ごとに判別結果に応じたアドバイス内容が設けられている。また、そのアドバイス内容は、当該運動装置の乗り方と着座位置についてのアドバイス内容となっている。そして、このようなアドバイスがアドバイス記憶部333に予め格納されている。アドバイス報知部353は、前記判定部352により判定結果が出力されると、アドバイス記憶部333に格納されているアドバイスの中から前記判定結果に対するアドバイスを探索し、探索したアドバイスを報知する。
例えば、判定部352により算出されたあぶみ踏み込み力についての左右差が適正範囲内である場合、アドバイス報知部353は、現在の調子で運動を継続する旨を指示するアドバイスを出力する。また、判定部352により算出されたあおり挟力についての左右差が適正範囲外の負の値である場合、アドバイス報知部353は、運動装置1の乗り方として右足の内腿に入れる力が弱い点と右腿を意識する点とをアドバイスとして出力するとともに、着座位置が左に寄っていないかの確認を指示するアドバイスを出力する。
このようにして、アドバイス報知部353は、前記判定部352により判定結果が出力されるたびに、アドバイス記憶部333の中から報知すべきアドバイスを探索し、探索したアドバイスを報知する。
獲得点数割当部354は、前記判定部352により逐次導き出される判定結果(適正/不適正)に対して点数を割り当てるものである。本実施形態では、図12(a)〜(c)に示すように、座部2の姿勢種別ごとに、各姿勢パラメータ(あぶみ踏み込み力、あぶみ角度及びあおり挟力)と判定結果(適正範囲内/適正範囲外)との組み合わせに対する点数が予め設定されており、前記点数記憶部332には、この設定内容がテーブル形式で格納されている。
すなわち、前記点数記憶部332は、例えば座部2の前傾姿勢に対し、図12(a)に示すように、あぶみ踏み込み力及びあぶみ角度の各姿勢パラメータと判定結果(適正範囲内/適正範囲外)との組み合わせに対してそれぞれ予め設定された点数を示す点数テーブルを記憶し、また、座部2の水平姿勢及び後傾姿勢に対し、図12(b),(c)に示すように、あぶみ角度及びあおり挟力の各姿勢パラメータと判定結果(適正範囲内/適正範囲外)との組み合わせに対してそれぞれ予め設定された点数を示す点数テーブルを記憶している。
なお、図12(a)〜(c)においては、各姿勢パラメータに共通して、適正範囲内の判定結果に対して「1」点が割り当てられており、適正範囲外(不適正)の判定結果に対して「0」点が割り当てられている。
獲得点数割当部354は、前記判定部352により判定結果が導き出されると、前記点数記憶部332に記憶された前記点数テーブルを用いて、前記判定結果(適正範囲内/適正範囲外)と該判定結果が導き出された分割期間における座部2の姿勢種別との組み合わせに対応する点数を割り当てる。例えば、座部2が前傾姿勢をとっているときに、前記判定部352によりあぶみ踏み込み力が不適正(適正範囲外)であると判定された場合には、獲得点数割当部354は、図12(a)に示す点数テーブルから、このあぶみ踏み込み力に対して「0」点を割り当てる。
獲得点数記憶部355は、前記獲得点数割当部354により割り当てられた点数を獲得点数として記憶するものである。獲得点数記憶部355は、図13に示すように、前記獲得点数割当部354によりそれぞれ算出された各回の点数を、座部2の姿勢種別(前傾姿勢、水平姿勢及び後傾姿勢)で区分した状態で姿勢パラメータごとに記憶する。
成績算出部356は、当該プレイ中において獲得点数算出部355により逐次算出された(前記獲得点数記憶部355に逐次記憶された)獲得点数を用いて、当該プレイでの使用者の乗り方(運動姿勢)に対する左右のバランスについての成績を算出するものである。
使用者の乗り方についての成績として、本実施形態では、例えば図13に示すように、1プレイ中において獲得点数割当部354により逐次算出された獲得点数の総合計に係る総合成績と、座部2の姿勢種別(前傾姿勢、水平姿勢及び後傾姿勢)ごとにそれぞれ累計した獲得点数に係る傾斜態様別成績と、鍛えられる筋肉の種別(脚部筋群、腹筋群、背筋群及び内転・外転筋群)ごとにそれぞれ累計した獲得点数に係る筋肉別成績とが想定されている。
総合成績は、1プレイ中において獲得点数割当部354により逐次算出された獲得点数の総合計そのものでもよいし、或いは、1プレイ中常に最も効果的な運動を行ったものと仮定した場合に得られる点数の総合計(最大獲得点数)に対する実際の総獲得点数の割合でもよい。
傾斜態様別成績は、座部2の姿勢種別(前傾姿勢、水平姿勢及び後傾姿勢)ごとにそれぞれ累計した獲得点数そのものでもよいし、座部2の各姿勢において、1プレイ中常に最も効果的な運動を行ったものと仮定した場合に得られる点数の合計(姿勢別最大獲得点数)に対する、当該姿勢種別における実際の総獲得点数の割合でもよい。
筋肉別成績は、前記姿勢パラメータごとの獲得点数により算出される。すなわち、前述したように、成績算出部356は、1プレイ中にあぶみ踏み込み力について算出された獲得点数の合計を脚部筋群についての成績として算出する。同様に、成績算出部356は、1プレイ中にあぶみ角度について算出された獲得点数の合計を腹筋群及び背筋群についての成績として算出し、また、1プレイ中にあおり挟力について算出された獲得点数の合計を内転・外転筋群についての成績として算出する。
なお、ここでは、筋肉別成績として姿勢パラメータ別にそれぞれ累計した獲得点数としたが、これに限らず、各姿勢パラメータにおいて、1プレイ中に当該姿勢パラメータについて算出された獲得点数の合計に対する、当該姿勢パラメータにおける実際の総獲得点数の割合でもよい。
成績報知部357は、前記成績算出部356により算出された成績を前記音出力部32や表示部320に聴覚的・視覚的に出力させるものである。
図16は、制御部35による運動効率化処理を示すフローチャートである。
図16に示すように、切/入ボタン312が押圧されると(ステップ♯1でYES)、制御部35は、運動装置1の乗り方を報知(アナウンス)して(ステップ♯2)、座部2の駆動を開始する。姿勢検出部351は、前記予め定められた一定期間における前記各センサ(右あぶみ力センサ341と、左あぶみ力センサ342と、右あぶみ角度センサ343と、左あぶみ角度センサ344と、右あおり力センサ345と、左あおり力センサ346)の出力から、使用者の運動姿勢を示す各姿勢パラメータについてのパラメータ値を姿勢パラメータの種別(あぶみ踏み込み力、あぶみ角度及びあおり挟力)ごとに算出し、姿勢パラメータの種別ごとにパラメータ値をそれぞれ平均し、この平均値を使用者の運動姿勢として検出する(ステップ♯3)。
そして、判定部352は、姿勢パラメータごとに左右差をそれぞれ算出し、この左右差を用いて、予め定められた適正範囲内であるか否かを判定し(ステップ♯5)、アドバイス報知部353は、この判定結果に対するアドバイスを、前記音出力部32や表示部320に聴覚的・視覚的な出力を行わせる(ステップ♯6)。
また、前記判定部352により判定結果が導き出されると、獲得点数割当部354は、前記点数記憶部332により記憶された前記点数テーブルを用いて、前記判定結果と該判定結果が導き出された分割期間に相当する座部2の姿勢種別との組み合わせに対応する点数を割り当て、獲得点数記憶部355はこの点数を獲得点数として記憶する(ステップ♯7)。
制御部35は、プレイ終了タイミングに達したか否かを判断し(ステップ♯8)、達していない場合には(ステップ♯8でNO)、ステップ♯3〜♯8の処理を再度実行する一方、プレイ終了タイミングに達すると(ステップ♯8でYES)、成績算出部356は、獲得点数記憶部355に記憶された獲得点数を用いて、当該プレイにおける使用者の乗り方(運動姿勢)に対する左右のバランスについての成績を算出し(ステップ♯9)、成績報知部357は、該成績を報知する(ステップ♯10)。
以上のように、本実施形態では、あぶみ踏み込み力、あぶみ角度及びあおり挟力を、それぞれ使用者の運動姿勢を表すための姿勢パラメータとして設定し、前記各姿勢パラメータについてのパラメータ値を右半身側と左半身側とでそれぞれ検出し、該パラメータ値に基づき、使用者の運動姿勢の左右のバランスが適正か否かを判断し、その判断結果に応じた点数を割り当て、該点数を用いて作成した成績を報知するようにしたので、使用者が報知される成績を基に効果的な運動を行う努力をすることが期待できる。したがって、より効果的なトレーニングを使用者に促す運動装置を実現することができる。
また、使用者に運動姿勢についての評価を受けることの楽しみを感じさせることができる。したがって、予め定められた揺動パターンで前記座部2を揺動させる運動装置に比して、使用意欲が継続される運動装置を実現することができる。
(第2の実施形態)
前記第1の実施形態では、あぶみ踏み込み力、あぶみ角度及びあおり挟力の各パラメータ値の左右差をそれぞれ算出し、この左右差に基づいて、使用者の運動姿勢に対して左右のバランスの点から評価を行うようにしたが、該左右のバランスを評価するための指標としては、前記左右差の他、各姿勢パラメータの右パラメータ値P1及び左パラメータ値P2についての閾値Pthを予め設定し、検出した右パラメータ値P1と前記閾値Pthとの差(P1−Pth)と、検出した左パラメータ値P2と前記閾値Pthとの差(P2−Pth)を採用することもできる。前記差(P1−Pth)を右誤差といい、前記差(P2−Pth)を左誤差というものとする。
この場合、判定部352は、前記右誤差(P1−Pth)及び左誤差(P2−Pth)がそれぞれ予め設定した適正範囲内にあるか否かに応じて、使用者の運動姿勢の左右のバランスを評価するとよい。
すなわち、図20に示すように、例えばあぶみ踏み込み力についての前記右誤差(P1−Pth)が前記適正範囲外の正の値であるときには、右足のあぶみ踏み込み力が過大であることが判る。また、あぶみ角度についての前記左誤差(P2−Pth)が前記適正範囲外の負の値をとるときには、左足の上げ方が過小であることが判る。
よって、本実施形態に係る判定部352は、前記各姿勢パラメータについての右誤差(P1−Pth)及び左誤差(P2−Pth)がそれぞれ適正範囲内であるか否かを判断し、そうであるときには、当該分割期間における当該姿勢パラメータについての左右のバランスは適正であると判断する一方、前記右誤差及び左誤差の少なくとも一方が適正範囲外であるときには、当該分割期間における当該姿勢パラメータについての左右のバランスは不適正であると判断する。
獲得点数割当部354は、前記判定部352により判定結果が導き出されると、前記点数記憶部332により記憶された前記点数テーブルを用いて、前記判定結果(適正範囲内/適正範囲外)と該判定結果が導き出された分割期間における座部2の姿勢種別との組み合わせに対応する点数を割り当て、獲得点数記憶部355は、前記獲得点数割当部354により割り当てられた点数を獲得点数として記憶する。
また、本実施形態に係るアドバイス報知部353は、前記判定部352により右誤差及び左誤差が出力されると、その右誤差及び左誤差に基づくアドバイスを、前記音出力部32や表示部320に聴覚的・視覚的な出力を行わせるものである。図21に、本実施形態の運動装置1において用意されているアドバイスの一例を示す。
図21に示すように、前記アドバイスは、姿勢パラメータの種別ごとに判別結果に応じたアドバイス内容が設けられている。ここでの判別結果は、右誤差及び左誤差がそれぞれ適正範囲内か否か、右誤差及び左誤差の少なくとも一方が適正範囲外であるとき、適正範囲外となっている方の誤差の値が正の値か負の値かに係る結果である。前記アドバイス内容は、当該運動装置の乗り方と着座位置についてのアドバイス内容となっている。そして、このようなアドバイスがアドバイス記憶部333に予め格納されている。アドバイス報知部353は、前記判定部352により判定結果が出力されると、アドバイス記憶部333に格納されているアドバイスの中から前記判定結果に対するアドバイスを探索し、探索したアドバイスを報知する。
例えば、判定部352により算出されたあぶみ踏み込み力の右誤差が適正範囲内である場合、アドバイス報知部353は、現在の調子で運動を継続する旨を指示するアドバイスを出力する。また、例えば、判定部352により算出されたあおり挟力の右誤差が適正範囲外の正の値であるときには、アドバイス報知部353は、運動装置1の乗り方として右足の内腿に入れる力が弱すぎる点と右足の内腿を意識してあおり挟力を強める点とをアドバイスとして出力するとともに、着座位置が左に寄っていないかの確認を指示するアドバイスを出力する。
このようにして、アドバイス報知部353は、前記判定部352により判定結果が出力されるたびに、アドバイス記憶部333の中から探索し、探索したアドバイスを報知する。
このような実施形態でも、使用者の運動姿勢に対して左右のバランスの点から評価を適切に行うことができる。
(第3の実施形態)
前記第2の実施形態では、前記閾値Pthを姿勢パラメータごとに1つずつしか設定していないが、左右のバランスに係る各使用者の巧拙の程度に応じた複数の閾値を、前記右誤差及び左誤差を算出するための閾値として姿勢パラメータの種別ごとに用意してもよい。以下、この実施形態について説明する。図17は、本実施形態に係る運動装置1の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1〜図8に示す構成と同一の構成については同一の番号を付し、その説明を省略する。
本実施形態に係る運動装置1は、図17に示すように、前記記憶部33に閾値記憶部334が更に備えられている点が前記第1の実施形態と相違する。それ以外の点については略同様であるから、前記第1の実施形態との相違点についてのみ説明することとする。
本実施形態では、図18(a)〜(c)に示すように、前記姿勢パラメータごとに、運動効果の程度に応じた複数のレベル(段階)が設定されており、これらのレベルごとに閾値が設定されている。例えば、図18(a)に示すように、座部2の姿勢種別が前傾姿勢のときの評価項目として設定された姿勢パラメータとして、あぶみ踏込み力とあぶみ角度とが想定されており、あぶみ踏込み力とあぶみ角度とのそれぞれに例えば3つのレベル(レベル1〜3)が設定されている。なお、ここでは、運動効果の高いものから、レベル3,レベル2,レベル1と設定されるものとする。
また、図18(a)に示すように、あぶみ踏込み力の各レベル1,2,3に対し「8(kgf)」,「14(kgf)」「18(kgf)」の閾値が設定され、あぶみ角度のレベル1,2,3に対し「15(deg)」,「25(deg)」,「35(deg)」の各閾値がそれぞれ予め設定されている。このような閾値が、座部2の姿勢種別ごとにテーブル形式で閾値記憶部334に格納される。
そして、前記第1の実施形態では、検出したパラメータ値が適正範囲内にあるとの判定結果に対して「1」点を割り当て、適正範囲外にあるとの判定結果に対して「0」点を割り当てたが、本実施形態では、図19に示すように、レベルに応じた点数が割り当てられている。
図19(a)〜(c)においては、各姿勢パラメータに共通して、レベル1の判定結果に対して「0」点が割り当てられ、レベル2の判定結果に対して「1」点が割り当てられ、レベル3の判定結果に対して「2」点が割り当てられている。本実施形態の点数記憶部332は、このような点数テーブルを記憶している。
判定部352は、各姿勢パラメータについてそれぞれ前記右誤差及び左誤差を算出すると、これらの右誤差及び左誤差が該当するレベルを判断する。例えば、判定部352は、座部2が前傾姿勢をとっているときのあぶみ踏み込み力のパラメータ値が14kgfであったとき、図18(a)に示す閾値テーブルから「レベル2」に該当すると判定する。
獲得点数割当部354は、レベル2に該当する該パラメータ値に対して、図19(a)に示す点数テーブルから「1」点を割り当て、獲得点数記憶部355は、この点数を記憶する。
成績算出部356は、当該プレイ中において獲得点数算出部355により逐次算出される(前記獲得点数記憶部355に逐次記憶される)獲得点数を用いて、当該プレイでの使用者の乗り方(運動姿勢)に対する左右のバランスについての成績を算出し、成績報知部357は、前記成績算出部356により算出された成績を前記音出力部32や表示部320に聴覚的・視覚的に出力させる。
このように、各姿勢パラメータのパラメータ値について複数のレベルを用意するとともに、各レベルに対して点数を予め割り当てておき、前記各姿勢パラメータのパラメータ値を検出すると、そのパラメータ値がそれぞれどのレベルに該当するかを検出し、該当するレベルに対応した点数を割り当てるようにしたので、使用者は、単に、自分自身の運動姿勢の左右のバランスが適正であるか否かのみで点数化される前記第2の実施形態に比して、使用者は、自らの運動姿勢についての適正度をより詳細に知ることができる。
(第4の実施形態)
運動姿勢の左右のバランスのとり方に係る巧拙には個人差がある。そのため、前記第2の実施形態のように、固定値として設定された閾値Pthを用いて前記右誤差(P1−Pth)及び左誤差(P2−Pth)を算出するようにした場合に、これらの右誤差及び左誤差が常に適正範囲から大幅に外れ、報知される点数が極めて低くなる使用者が発生したり、前記右誤差及び左誤差が常に適正範囲内となり、報知される点数が常時満点若しくは略満点を取得する使用者が発生したりする。このような使用者は、自身の乗り方に対する評価がほとんど向上しないため、このような使用者には前記評価を行うことによる効果が薄くなり、運動装置1に対し直ぐに飽きが生じる可能性が高い。
そこで、本実施形態では、現時点における運動姿勢の左右のバランスの巧拙に応じて閾値を自動的に変更(再設定)する機能を搭載している。図22は、本実施形態に係る運動装置1の電気的な構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る運動装置1は、図22に示すように、前記制御部35に閾値変更部358が更に備えられている点が前記第3の実施形態と相違する。閾値変更部358は、各パラメータ値と閾値との差に応じて該閾値を変更するものである。なお、それ以外の点については前記第3の実施形態と略同様である。
図23は、本実施形態における制御部35の運動効率化処理を示すフローチャートである。
図23に示すように、切/入ボタン312が押圧されると(ステップ♯21でYES)、制御部35は、運動装置1の乗り方を報知(アナウンス)して(ステップ♯22)、座部2の駆動を開始する。姿勢検出部351は、前記予め定められた一定期間における前記各センサの出力から、使用者の運動姿勢を示す各姿勢パラメータについてのパラメータ値を算出し、姿勢パラメータ毎にパラメータ値をそれぞれ平均し、この平均値を使用者の運動姿勢として検出する(ステップ♯23)。そして、閾値変更部358は、閾値記憶部334に格納されたデフォルトの閾値を、前記右誤差及び左誤差を算出するための閾値として設定する(ステップ♯24)。
姿勢検出部351は、再度、座部2に乗る使用者の運動姿勢を検出し(ステップ♯25)、判定部352は、該運動姿勢に対応する各姿勢パラメータのパラメータ値とステップ♯24で設定したデフォルトの閾値との差を右誤差又は左誤差として算出し(ステップ♯26)、この差が予め定められた許容範囲内か否かを判断する(ステップ♯27)。なお、この許容範囲は、前記適正範囲より広い範囲が好ましいが、前記適正範囲と一致させてもよい。
判定部352は、前記右誤差及び左誤差が前記許容範囲内である場合には(ステップ♯27でYES)、前記アドバイス報知部353は、左右のバランスが前記許容範囲内である旨を報知する(ステップ♯28)。一方、判定部352は、前記右誤差及び左誤差のうちいずれか1つでも前記許容範囲外のものがある場合には(ステップ♯27でNO)、左右のバランスが適正に取れていない旨を報知した後(ステップ♯29)、ステップ♯24で設定した閾値を再設定(変更)する旨を報知する(ステップ♯30)。そして、閾値変更部358は、ステップ♯24で設定した閾値を再設定(変更)する(ステップ♯31)。
ここで、前記閾値の再設定方法としては、例えば次のような方法が想定される。すなわち、閾値ステップ♯26で求める右誤差及び左誤差として、(前記パラメータ値−ステップ♯24で設定した閾値)と定義した場合において、この右誤差又は左誤差が前記許容範囲外の正の値のときには、例えば、ステップ♯24で設定したデフォルトの閾値に、1より大きい係数(例えば1.1など)を乗算した乗算値を新たな閾値とする方法が一例として想定される。これにより、左右のバランスのとり方が上手な使用者について、前記許容範囲が狭められるように新たな閾値が設定されることになり、左右バランスについての評価が厳格化される。
一方、この右誤差又は左誤差が負の値のときには、例えば、ステップ♯24で設定した閾値に、1より小さい係数(例えば0.9など)を乗算した乗算値を新たな閾値とする方法が一例として想定される。これにより、左右のバランスのとり方の技術が不足している使用者について、前記許容範囲が広げられるように新たな閾値が設定されることになり、該使用者の左右バランスが適正範囲内であると評価される機会を増やすことができる。
ステップ♯28又は♯31の処理後、制御部35は、プレイ終了タイミングに達したか否かを判断し(ステップ♯32)、前記プレイ終了タイミングに達していない場合には(ステップ♯32でNO)、ステップ♯25に戻る一方、プレイ終了タイミングに達した場合には(ステップ♯32でYES)、一連の処理を終了する。
このように、使用者の運動姿勢の左右バランスが適正範囲から大幅にずれている場合には、その左右バランスの巧拙の程度に応じて前記閾値を変更するようにしたので、左右バランスについての評価が厳格化されたり、左右バランスが適正範囲内であると評価される機会を増やしたりすることができ、使用者に運動姿勢についての評価を受けることの楽しみを感じさせることができるから、運動装置に対する使用者の使用意欲をできるだけ継続させることが可能となる。
なお、ここでは、ステップ♯24や♯31において1つの分割期間の平均値に基づいて閾値を決定するようにしたが、これに限らず、複数の分割期間でそれぞれ算出された各平均値を用いて閾値を決定するようにしてもよいし、或いは、前記各センサの出力変化の推移を利用して閾値を決定するようにしてもよい。
(第5の実施形態)
前記第1の実施形態では、使用者の運動姿勢についての成績を報知するようにしたが、本実施形態では、この報知処理に代えて、検出した使用者の運動姿勢に基づき、より効果的な運動が行えるような座部2の揺動制御を行うものである。図24は、運動装置1の電気的な構成を示すブロック図である。なお、図1〜図8に示す構成と同一の構成については同一の番号を付し、その説明を省略する。
本実施形態は、制御部35が前記第1の実施形態における獲得点数割当部354、獲得点数記憶部355、成績算出部356及び成績報知部357に代えて、駆動制御部359を備える点と、記憶部33が点数記憶部332を有していない点とが前記第1の実施形態と相違する。それ以外の点については略同様であり、その説明は省略する。
運動装置1においては、座部2の傾斜角度に応じて筋肉に与える負荷を変化させることができる。本実施形態では、この点を利用し、使用者の運動姿勢が前記適正範囲内の左右バランスとなっていない状況では座部2の傾斜角度を低減し、前記適正範囲内の左右バランスがとれている状況では、座部2の傾斜角度を増大していくようにすることで、使用者が効率的な運動を行えると考えられる、各使用者がもつ左右のバランス能力よりやや大きな能力が要求される負荷を与えることができる。
具体的には、座部2の各姿勢について、それぞれデフォルトの傾斜角度が予め定められている。そして、駆動制御部359は、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は前記閾値との差が適正範囲内であるか否かを判断し、適正範囲外である場合には、前記傾斜角度を所定角度だけ低減する。そして、駆動制御部359は、座部2の傾斜角度が新たに設定された傾斜角度に設定された状態で、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内であるか否かを判断し、適正範囲外である場合には、前記傾斜角度を再度所定角度だけ更に低減する。駆動制御部359は、座部2の傾斜角度が新たに設定された傾斜角度に設定された状態で、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内となるまで、前記傾斜角度の低減処理を繰り返し行う。
座部2の傾斜角度が新たに設定された傾斜角度に設定された状態で、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内となると、前記傾斜角度を所定角度だけ増大する。駆動制御部359は、座部2の傾斜角度が新たに設定された傾斜角度に設定された状態で、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内であるか否かを判断し、適正範囲内である場合には、前記傾斜角度を再度所定角度だけ更に増大する。駆動制御部359は、座部2の傾斜角度が新たに設定された傾斜角度に設定された状態で、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内となっている間は、前記傾斜角度の増大処理を繰り返し行う。
図25は、本実施形態における制御部35の運動効率化処理に係るフローチャートである。なお、本実施形態では、前記右誤差及び左誤差を算出するものとし、この右誤差及び左誤差の算出に用いる閾値が前記閾値記憶部334に予め記憶されているものとする。
図25に示すように、切/入ボタン312が押圧されると(ステップ♯41でYES)、制御部35は、運動装置1の乗り方を報知(アナウンス)して(ステップ♯42)、座部2の駆動を開始する。姿勢検出部351は、前記予め定められた一定期間における前記各センサの出力から、使用者の運動姿勢を示す各姿勢パラメータについてのパラメータ値を算出し、姿勢パラメータ毎にパラメータ値をそれぞれ平均し、この平均値を使用者の運動姿勢として検出する(ステップ♯43)。そして、閾値変更部358は、閾値記憶部334に格納されたデフォルトの閾値を、前記右誤差及び左誤差を算出するための閾値として設定する(ステップ♯44)。
姿勢検出部351は、再度、座部2に乗る使用者の運動姿勢を検出し(ステップ♯45)、判定部352は、各姿勢パラメータのパラメータ値とステップ♯44で設定した閾値との差を右誤差又は左誤差として算出し(ステップ♯46)、この右誤差又は左誤差が前記適正範囲内か否かを判断する(ステップ♯47)。
判定部352は、前記右誤差又は左誤差がいずれも前記適正範囲内である場合には(ステップ♯47でYES)、前記アドバイス報知部353は、左右のバランスが適正である旨を報知した後(ステップ♯48)、座部2の傾斜角度を増大する旨を報知する(ステップ♯49)。そして、駆動制御部359は、座部2の傾斜角度を増大する(ステップ♯50)。
一方、判定部352は、前記右誤差又は左誤差のうち少なくとも一方が前記適正範囲外である場合には(ステップ♯47でNO)、左右のバランスが不適正である旨を報知した後(ステップ♯51)、座部2の傾斜角度を低減する旨を報知する(ステップ♯52)。そして、駆動制御部359は、座部2の傾斜角度を低減する(ステップ♯53)。なお、ステップ♯50及び♯53において、座部2の傾斜角度の1回あたりの変更量は、予め定められた角度でもよいし、算出した右誤差又は左誤差の大きさに応じた変更量としてもよい。
ステップ♯50又は♯53の処理後、制御部35は、判定基準の再設定(変更)が完了したか否かを判断する(ステップ♯54)。なお、ここでは判定基準も変更するようにしているが、座部2の傾斜角度が最も軽い負荷に相当する傾斜角度になった場合にのみ、判定基準を変更するようにしてもよい。制御部35は、判定基準の再設定が完了していない場合には(ステップ♯54でNO)、ステップ♯47に戻る一方、判定基準の再設定が完了した場合には(ステップ♯54でYES)、プレイ終了タイミングに達したか否かを判断する(ステップ♯55)。
制御部35は、前記プレイ終了タイミングに達していない場合には(ステップ♯55でNO)、ステップ♯45に戻る一方、プレイ終了タイミングに達した場合には(ステップ♯55でYES)、一連の処理を終了する。
このように、本実施形態においては、使用者の運動姿勢が左右のバランスの点で適正である場合には座部2の傾斜角度を変更するようにしたので、仮に、座部2の傾斜角度を固定値とし、その傾斜角度でのみ座部2の傾斜動作を行わせると、使用者に過度な負荷を与えることとなったり、使用者に与える負荷が過小となったりするが、本実施形態では、このような不具合を回避することができる。その結果、使用者にできるだけ飽きさせることなく、使用者にあった効果的な運動を使用者に行わせることができる。
なお、使用者の好みに合わせて傾斜角度の上限や下限を設定できるようにすると、運動装置1の使用意欲をさらに増大することができる。
(第6の実施形態)
前記第5の実施形態では、使用者による左右バランスのとり方の巧拙に応じて座部2の傾斜角度を変更するようにしたが、本実施形態では、前記左右バランスのとり方の巧拙に応じて座部2の揺動速度を変更するようにしている。
運動装置1は,座部2が同一の姿勢をとる場合であってもその駆動速度に応じて筋肉に与える負荷を変化させることができる。本実施形態では、この点を利用し、座部2の駆動速度の大きさに複数の段階を設け、使用者の運動姿勢が予め定められた適正範囲内の左右バランスとなっていない状況では座部2の駆動速度を現在の駆動速度から1段階下げ、予め定められた適正範囲内の左右バランスとなっている状況では、座部2の駆動速度を現在の駆動速度から1段階上げるようにすることで、使用者が効率的な運動を行えると考えられる、各使用者がもつ左右のバランス能力よりやや大きな能力が要求される負荷を与えることができる。
具体的には、プレイ開始当初の座部2の駆動速度が予め定められている。そして、駆動制御部359は、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内であるか否かを判断し、適正範囲外である場合には、前記座部2の駆動速度を1段階下げる。そして、駆動制御部359は、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内であるか否かを判断し、適正範囲外である場合には、前記座部2の駆動速度を更に1段階下げる。駆動制御部359は、座部2の駆動速度が新たに設定された駆動速度に設定された状態で、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が前記適正範囲内となるまで、前記座部2の駆動速度を1段階ずつ低下する処理を繰り返し行う。
座部2の駆動速度が新たに設定された駆動速度に設定された状態で、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内となると、前記駆動速度を1段階上げる。駆動制御部359は、座部2の駆動速度が新たに設定された駆動速度に設定された状態で、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内であるか否かを判断し、適正範囲内である場合には、前記駆動速度を再度1段階上げる。駆動制御部359は、座部2の駆動速度が新たに設定された駆動速度に設定された状態で、前記各姿勢パラメータのパラメータ値と前記左右差又は閾値との差が適正範囲内となっている間は、前記座部2の駆動速度を1段階ずつ増大する処理を繰り返し行う。
図26は、本実施形態における制御部35の運動効率化処理に係るフローチャートである。なお、本実施形態では、なお、本実施形態では、前記右誤差及び左誤差を算出するものとし、この右誤差及び左誤差の算出に用いる閾値が前記閾値記憶部334に予め記憶されているものとする。
図26に示すように、切/入ボタン312が押圧されると(ステップ♯61でYES)、制御部35は、運動装置1の乗り方を報知(アナウンス)して(ステップ♯62)、座部2の駆動を開始する。姿勢検出部351は、前記予め定められた一定期間における前記各センサの出力から、使用者の運動姿勢を示す各姿勢パラメータについてのパラメータ値を算出し、姿勢パラメータ毎にパラメータ値をそれぞれ平均し、この平均値を使用者の運動姿勢として検出する(ステップ♯43)。そして、閾値変更部358は、閾値記憶部334に格納されたデフォルトの閾値を、前記右誤差及び左誤差を算出するための閾値として設定する(ステップ♯64)。
姿勢検出部351は、再度、座部2に乗る使用者の運動姿勢を検出し(ステップ♯65)、判定部352は、該運動姿勢に対応する各姿勢パラメータのパラメータ値とステップ♯64で設定したデフォルトの閾値との差を前記右誤差又は左誤差として算出し(ステップ♯66)、この右誤差又は左誤差が前記適正範囲内か否かを判断する(ステップ♯67)。判定部352は、前記右誤差又は左誤差が前記適正範囲内である場合には(ステップ♯67でYES)、前記アドバイス報知部353は、左右のバランスが前記適正範囲内である旨を報知した後(ステップ♯68)、座部2の駆動速度を1段階あげる旨を報知する(ステップ♯69)。そして、駆動制御部359は、座部2の駆動速度を1段階上げる(ステップ♯70)。
一方、判定部352は、前記差が予め定められた適正範囲外である場合には(ステップ♯67でNO)、左右のバランスが適正範囲外である旨を報知した後(ステップ♯71)、座部2の駆動速度を1段階下げる旨を報知する(ステップ♯72)。そして、駆動制御部359は、座部2の駆動速度を1段階下げる(ステップ♯73)。なお、ステップ♯70及び♯73において、座部2の駆動速度の1回あたりの変更量は、予め定められた変更量でもよいし、前記右誤差又は左誤差の大きさに応じた変更量としてもよい。
ステップ♯70又は♯73の処理後、制御部35は、判定基準の再設定が完了したか否かを判断する(ステップ♯74)。なお、ここでは判定基準も変更するようにしているが、座部2の傾斜角度が最も軽い負荷に相当する傾斜角度になった場合にのみ、判定基準を変更するようにしてもよい。制御部35は、判定基準の再設定が完了していない場合には(ステップ♯74でNO)、ステップ♯67に戻る一方、判定基準の再設定が完了した場合には(ステップ♯74でYES)、プレイ終了タイミングに達したか否かを判断する(ステップ♯75)。
制御部35は、前記プレイ終了タイミングに達していない場合には(ステップ♯75でNO)、ステップ♯65に戻る一方、プレイ終了タイミングに達した場合には(ステップ♯75でYES)、一連の処理を終了する。
このように、本実施形態においては、使用者の運動姿勢が左右のバランスの点で適正である場合には座部2の駆動速度を変更するようにしたので、仮に、座部2の駆動速度を固定値とし、その駆動速度でのみ座部2の傾斜動作を行わせると、使用者に過度な負荷を与えることとなったり、使用者に与える負荷が過小となったりするが、本実施形態では、このような不具合を回避することができる。その結果、使用者にできるだけ飽きさせることなく、使用者にあった効果的な運動を使用者に行わせることができる。
なお、使用者の好みに合わせて座部2の駆動速度の上限や下限を設定できるようにすると、運動装置1の使用意欲をさらに増大することができる。
本件は、前記実施形態に代えて又は前記実施形態に加えて、次の様な形態も含むものである。
(1)前記第2〜第6の実施形態においては、前記各閾値を使用者の体重に応じて調整しなかったが、特にあぶみ踏み込み力やあおり挟力については、使用者の体重に影響を受けるものであるため、前記各閾値を使用者の体重に応じて調整するようにするとよい。
ここで、使用者の体重は、前記入力操作部31により使用者が入力できるようにしてもよいし、例えば使用者が座部2に乗るなどしたときに該使用者の体重を測定する図略の体重測定部を運動装置1に搭載するようにしてもよい。後者の場合には、使用者が自分の体重を入力する手間を省くことができる。
前記閾値の調整方法としては、例えば、図27に示すように、当該運動装置1を利用するものと想定される使用者の体重範囲(図27では40(kg)〜120(kg))を複数の分割範囲に分割され、各分割範囲に対してそれぞれ当該範囲の体重値に応じた係数が予め設定されたテーブルが記憶部33に予め格納されている。
そして、制御部35は、使用者の体重情報を取得すると、デフォルトの閾値に対し、その体重に対応付けられた係数(体重が例えば55(kg)の場合には係数「0.8」)を前記記憶部33から導き出し、該係数をデフォルトの閾値に乗算した乗算値を当該使用者に適用する新たな閾値として算出する。
このような構成により、使用者の体格を考慮した評価や座部2の駆動制御を行うことができる。
(2)前記各実施形態における報知項目として、運動装置1の乗り方と着座位置とを想定した。ここで、これらの報知順は、どちらが先でもよいが、まず着座位置について報知し、次に運動装置1の乗り方について報知するのがより好ましい。
(3)前記第2〜第6の実施形態においては、右半身側のパラメータ値と左半身側のパラメータ値との両方が負の値をとり得る。この場合、最も閾値との差が大きいパラメータ値に係る報知内容からアドバイスを報知するようにすると好ましい。
(4)本件は、前記の形態に限定されるものではなく、使用者が起立する基台を揺動させることで、例えばサーフィンを模した運動を使用者に行わせるものなどの運動装置も想定範囲である。
1 運度装置
2 座部
6 あぶみ
7 手綱
8 脚部
31 入力操作部
33 記憶部
331 適正範囲記憶部
332 点数記憶部
333 アドバイス記憶部
334 閾値記憶部
34 センサ部
341 右あぶみ力センサ
342 左あぶみ力センサ
343 右あぶみ角度センサ
344 左あぶみ角度センサ
345 右あおり力センサ
346 左あおり力センサ
35 制御部
351 姿勢検出部
352 判定部
353 アドバイス報知部
354 獲得点数割当部
355 獲得点数記憶部
356 成績算出部
357 成績報知部
358 閾値変更部
359 駆動制御部

Claims (9)

  1. 使用者が乗る可動部と、
    前記可動部を駆動して該可動部の姿勢を変化させることにより前記使用者に運動負荷を付与する駆動部と、
    使用者の運動姿勢を表すべく予め設定された姿勢パラメータのパラメータ値を右半身側と左半身側とで個別に繰り返し検出する検出部と、
    使用者の運動姿勢についての判断を行うための基準情報を予め記憶する記憶部と、
    前記検出部によりそれぞれ検出される各パラメータ値と前記記憶部に記憶されている基準情報との比較に基づいて、前記使用者の運動姿勢の左右のバランスを評価する評価部と、
    前記評価部による評価結果を報知する報知部と、を備え、
    前記記憶部は、前記検出部により検出された右半身側の姿勢パラメータのパラメータ値と、適正な運動姿勢における右半身側の姿勢パラメータのパラメータ値である基準値との差である右誤差についての、前記適正な運動姿勢に相当する予め定められた適正範囲と、前記検出部により検出された左半身側の姿勢パラメータのパラメータ値と、適正な運動姿勢における左半身側の姿勢パラメータのパラメータ値である基準値との差である左誤差についての、前記適正な運動姿勢に相当する予め定められた適正範囲とを前記基準情報として予め記憶するものであり、
    前記評価部は、前記検出部により検出された各パラメータ値に基づき、当該姿勢パラメータにおける前記右誤差及び左誤差を算出し、前記右誤差及び左誤差がいずれも前記記憶部に記憶された前記適正範囲内であるときに、前記使用者の運動姿勢について、当該姿勢パラメータに係る左右のバランスは適正であると評価し、前記右誤差及び左誤差のうち少なくとも一方でも前記適正範囲外であるときに、前記使用者の運動姿勢について、当該姿勢パラメータに係る左右のバランスは不適正であると評価し、
    前記報知部は、前記可動部の駆動開始から当該運動装置のプレイ終了までの途中で、前記右誤差が前記適正範囲外である場合、前記右半身側についてアドバイスし、前記左誤差が前記適正範囲外である場合、前記左半身側についてアドバイスする前記評価結果を報知する、運動装置。
  2. 前記姿勢パラメータは、複数種類設定されており、
    前記検出部は、前記各姿勢パラメータについてのパラメータ値をそれぞれ検出するものであり、
    前記記憶部は、前記可動部の姿勢の種別ごとに、前記各姿勢パラメータについての前記基準値を予め記憶するものであり、
    前記評価部は、該パラメータ値に係る姿勢パラメータと該パラメータ値の検出時における前記可動部の姿勢種別との組み合わせに対応する基準値を前記記憶部から導き出し、この基準値と前記検出部により検出されたパラメータ値との比較に基づいて、前記使用者の運動姿勢の左右のバランスを評価するものである請求項1に記載の運動装置。
  3. 1つの姿勢パラメータにつき、運動効果の大小に基づく複数のレベルが設定されており、
    前記基準値は、前記レベルごとに設定されており、
    前記各レベルに対し、左右のバランスのとり方についての巧拙に基づく点数が対応付けられており、
    前記評価部は、前記検出部により検出された前記姿勢パラメータのパラメータ値が該当するレベルを算出し、該レベルに対応付けられている点数を評価として出力する請求項1又は2に記載の運動装置。
  4. 使用者の体格を入力するための体格入力部を更に備え、
    前記評価部は、前記体格入力部により入力された体格に応じて、前記基準値を変更する請求項1乃至3の何れか一項に記載の運動装置。
  5. 前記評価部は、前記可動部の姿勢の種別ごとに区分した左右のバランスについての評価、前記各姿勢パラメータに関連する筋肉ごとに区分した左右のバランスについての評価、及び、これらの評価を総合した総合評価のうち少なくとも1つを行うものである請求項1乃至4のいずれか一項に記載の運動装置。
  6. 前記評価部による評価が高いほど、使用者の筋肉にかかる負荷が大きくなるように前記駆動部の駆動態様を変化させる駆動制御部を備える請求項1乃至5のいずれか一項に記載の運動装置。
  7. 前記駆動制御部は、前記評価部による評価結果が高いほど、前記可動部の姿勢に係る傾斜角度を大きくする請求項6に記載の運動装置。
  8. 前記駆動制御部は、前記評価部による評価結果が高いほど、前記可動部の駆動速度を増大させる請求項6に記載の運動装置。
  9. 使用者が前記可動部に乗ったときに足を乗せるあぶみを更に備え、
    前記検出部は、前記あぶみにかかる力を前記姿勢パラメータとして計測する第1のセンサと、前記あぶみの角度を前記姿勢パラメータとして計測する第2のセンサと、使用者が内腿で前記可動部を挟み込む力を前記姿勢パラメータとして計測する第3のセンサとの少なくとも1つを含む請求項1乃至8のいずれか一項に記載の運動装置。
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