JP4770861B2 - 揺動型運動装置 - Google Patents
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Description
本発明は、使用者が着座した座部を揺動させることで、使用者に乗馬を模した運動負荷を付与する揺動型運動装置に関する。
前記のような揺動型運動装置は、子供から老人まで利用可能な手軽な運動器具として、当初のリハビリ目的の医療施設から、一般家庭へと普及してきている。
この揺動型運動装置では、装置に騎乗している使用者の姿勢によって、期待される運動効果の種類や質に違いが生じる。効果の高い運動を確実に行うためには、使用者の姿勢(一般には揺動する身体各部の運動状態を指す。以下、「運動姿勢」と記す)を、所定の運動姿勢に誘導したり、使用者の姿勢に応じて適切な揺動刺激を都度提供する必要がある。
そのために、ビデオカメラや磁気検出装置を用いて使用者の運動姿勢を分析し、揺動パターンを決定する技術が提案されているが、複雑で大掛かりなモーションキャプチャシステムを利用せねばならず、一般消費者向けには適していないという問題がある。
そこで、本出願人は、簡単な構成で、使用者に効果の高い運動を確実に行わせることができる揺動型運動装置を先に提案した(特許文献1参照)。
かかる揺動型運動装置は、座部に着座した使用者の運動姿勢を検出する力学センサと、力学センサで得られた情報に基づく内容の報知を使用者に行う報知手段とを含むものである。
そして、座部に着座した使用者の運動姿勢を力学センサ(体重のかかり方を見るエリア分割された圧力センサ等)で検出し、その検出された情報に応じて、報知手段が対応する内容の報知を使用者に行う。
したがって、使用者に、その運動姿勢を、ディスプレイやLEDなどで視覚的に表示したり、音声や報知音などで聴覚的に伝えたり、振動や冷温感などで体感覚的に伝えたりすることでフィードバックする。そして、所望の運動効果を得られるように運動姿勢の変更を促すことができる。これによって、力学センサという簡単なセンシング手段で、効果の高い運動を確実に行わせることができる。
特開2006−149468号公報
ところで、本出願人は、使用者が脚を乗せる鐙(あぶみ)が設けられた揺動型運動装置では、脚を乗せた状態での鐙の角度を検出すれば、使用者の運動姿勢をより正確に検出できて、より効果の高い運動を確実に行わせることができることを新たに見出した。
本発明の目的は、鐙の角度から使用者の運動姿勢を正確に検出することで、より効果の高い運動を確実に行わせることができる揺動型運動装置を提供するものである。
前記課題を解決するために、本発明は、使用者が着座した座部を揺動させることで、使用者に運動負荷を付与する揺動型運動装置において、前記座部に着座した使用者の運動姿勢を検出する姿勢検出部として、使用者が脚を乗せる鐙の角度を検出する角度検出センサと、この角度検出センサで得られた情報に基づく内容の報知を使用者に行う報知手段とを含むことを特徴とする揺動型運動装置を提供するものである。
請求項2のように、請求項1において、前記使用者が脚を乗せた鐙にかかる荷重を検出する荷重検出センサをさらに設けることが好ましい。
請求項3のように、請求項1または2において、前記角度検出センサは、鐙、または鐙と座部本体の間に設置することが好ましい。
請求項4のように、請求項2において、前記荷重検出センサは、鐙、または鐙と座部本体の間に設置することが好ましい。
請求項5のように、請求項2において、前記角度検出センサと荷重検出センサは、1個のセンサで共用することが好ましい。
請求項6のように、請求項5において、前記センサは、X軸、Y軸、Z軸およびX軸周り、Y軸周り、Z軸周りの6軸の力とモーメントのうち、少なくとも2つを検出するものであることが好ましい。
請求項7のように、請求項6において、前記センサは、鐙と座部本体との間に設置された水平方向と垂直方向の歪みを検出する歪みセンサであることが好ましい。
請求項8のように、請求項7において、前記歪みセンサは、略L字型に構成されて、垂直方向の歪みを検出する歪みセンサと荷重点とが同一部材の同一水平面上にあることが好ましい。
請求項9のように、請求項1において、前記座部の傾斜角度を検知する座部角度検出センサをさらに設けることが好ましい。
請求項10のように、請求項1において、前記座部に、使用者の内股の挟み込み力を検出する挟み込み力センサをさらに設けることが好ましい。
本発明によれば、使用者が着座した座部を揺動させることで、使用者に乗馬を模した運動負荷を付与する。そして、座部に着座した使用者の運動姿勢を、使用者が脚を乗せる鐙の角度を角度検出センサで検出し、その検出された情報に応じて、報知手段が対応する内容の報知が使用者に行われるようになる。したがって、使用者に、その運動姿勢を、ディスプレイやLEDなどで視覚的に表示したり、音声や報知音などで聴覚的に伝えたり、振動や冷温感などで体感覚的に伝えたりすることでフィードバックする。そして、所望の運動効果を得られるように運動姿勢の変更を促すことができる。これによって、角度検出センサという簡単なセンシング手段で、効果の高い運動を確実に行わせることができる。
請求項2によれば、鐙の角度だけでなく、鐙にかかる荷重を検出し、その検出された情報に応じて、報知手段が対応する内容の報知が使用者に行われることで、より効果の高い運動を確実に行わせることができる。
請求項3によれば、角度検出センサを鐙、または鐙と座部本体の間に設置することで、角度検出センサの設置が容易になり、角度の検出も正確に行えるようになる。
請求項4によれば、荷重検出センサを鐙、または鐙と座部本体の間に設置することで、荷重検出センサの設置が容易になり、荷重の検出も正確に行えるようになる。
請求項5によれば、角度検出センサと荷重検出センサとを1個のセンサで共用することで、それぞれ別々に設置する必要がなくなる。すなわち、1個のセンサの設置が可能であっても、センサの種類によっては2個のセンサの設置が困難な状況に対処することができる。
請求項6によれば、X軸、Y軸、Z軸およびX軸周り、Y軸周り、Z軸周りの6軸の力とモーメントの全てが検出できれば、力の方向と荷重とを正確に検出することができる。しかし、全ての検出ではなく、最低2方向の力、例えば、X軸(水平方向)とY軸(垂直方向)の力の検出ができれば、力と方向は、ある程度で分かることができる。
請求項7によれば、水平方向と垂直方向、つまり略L字型の歪みセンサを鐙・座部本体との間の設置することで、水平方向と垂直方向の歪みの検出から、鐙の角度と荷重を検出することができる。
請求項8によれば、垂直方向の歪みを検出する歪みセンサと荷重点とが同一部材の同一水平面上にあれば、鐙の角度と荷重の算出が容易になる。
請求項9によれば、座部の傾斜角度を検知する座部角度検出センサを設けることで、座部の傾斜角度に合った適正な鐙の角度をその都度算出できるので、より運動効果の高い運動姿勢の変更を使用者に細かく促すことができる。
請求項10によれば、鐙の角度だけでなく、内股の挟み込み力を検出し、その検出された情報に応じて、報知手段が対応する内容の報知が使用者に行われることで、より効果の高い運動を確実に行わせることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る揺動型運動装置1の全体構成を示す側面図である。この揺動型運動装置1は、馬の鞍を模した形状で使用者が着座(騎乗)する座部2を備えている。また、この座部2内に設けられ、座部2を揺動させる駆動手段である駆動装置3と、座部2および駆動装置3を支える脚部50を備えている。
図2は、駆動装置3を拡大して示す側面図であり、図3はその平面図であり、図4はその背面図である。図1、図2および図4において、該駆動装置3が揺動した状態を仮想線で示す。
座部2が取付けられる台座4は、左右を一対とする連結リンク5を介して可動架台6に前後に揺動可能に支持され、可動架台6はベース8に左右に揺動可能に支持されているとともに、台座4と可動架台6との間には駆動部13が収納されている。
前記連結リンク5は、前リンク5aと、後リンク5bとから成る。前リンク5aの上端部は、台座4の前端部に設けた上軸ピン4aに嵌合され、前リンク5aの下端部は可動架台6の側板16の前端部に設けた下軸ピン7aに嵌合されている。また、後リンク5bの上端部は台座4の後端部に設けた上軸ピン4bに嵌合され、後リンク5bの下端部は可動架台6の側板16の後端部に設けた下軸ピン7bに嵌合されている。
前後の各下軸ピン7a,7bは、連結リンク5を左右方向Yの軸線回りに回動可能に支持する左右軸7を構成しており、これによって、台座4は左右軸7回りに図2の矢印Mで示す前後方向に往復回転移動可能となっている。
前記ベース8の前後方向Xの両端部には、図2および図4に示すように、軸支板24がそれぞれ上向きに設けられている。可動架台6の前後方向Xの両端部には前記軸支板24と対向する連結板25がそれぞれ下向きに設けられ、軸支板24に対して連結板25が前後軸9によって回動可能に連結されている。
前後軸9はベース8の中央部の前後2箇所に配置されて可動架台6を前後軸9回りに回動可能に支持するものであり、これによって台座4は前後軸9回りに図4の矢印Nで示す左右方向に回転往復移動可能となっている。
一方、駆動部13は、単体のモータ10を備えている。また、モータ10の出力回転軸12の回転力を台座4の前後方向Xの往復直進移動、左右軸7回りの回転往復移動、前後軸9回りの回転往復移動にそれぞれ変換して、これら3動作を組合わせて座部2を駆動可能とする2つの駆動部13a,13bを備えている。本例のモータ10はベース8上に縦据え置きされ、出力回転軸12の突出方向は上向きとされる。
第1駆動部13aは、前後方向Xの往復直進移動および左右軸7回りの回転往復移動用であり、第2駆動部13bは、前後軸9回りの回転往復移動用である。
第1駆動部13aは、図2および図3で示すように、出力回転軸12にモータギア11および第1ギア14を介して連結される第1シャフト17を備えている。また、第1シャフト17の一端部に偏心して連結される偏心クランク19と、一端部が偏心クランク19に連結され、他端部が前リンク5aに設けた軸ピン5cに嵌合されるアームリンク20とを備えている。
第1シャフト17の両端部は台座4側にそれぞれ回動可能に支持されており、偏心クランク19が第1シャフト17に対して偏心円運動を行う。これによってアームリンク20を介して前リンク5aが前後方向Xに往復移動し、連結リンク5に連結されている台座4、すなわち座部2が図1および図2の矢印Mで示す方向に揺動可能となっている。
また、第2駆動部13bは、図3および図4で示すように、第1シャフト17の連動ギア22と第2ギア15を介して連結された第2シャフト18を備えている。また、一端部が第2シャフト18の一端部に偏心して連結され、他端部がベース8に回動可能に連結される偏心ロッド21を備えている。第2シャフト18の両端部は台座4側に回動可能に支持されている。
偏心ロッド21は、台座4の左側或いは右側のいずれか一方に配置され(図3および図4では右側)、偏心ロッド21の上端部21aが図4に示す軸ピン29により第2シャフト18の一端部に対して偏心して連結されている。偏心ロッド21の下端部21bはベース8に固定したL形連結金具27に対して軸ピン28により回動可能に連結されている。したがって、第2シャフト18の回転によって、偏心ロッド21の上端部が偏心円運動を行うことで、台座4、すなわち座部2が図4の矢印Nで示すように、前後軸9回りの回転往復移動可能となっている。
前記構成において、モータ10の出力回転軸12が回転すると、モータギア11と第1ギア14との噛み合いによって第1シャフト17が回転すると同時に、第1シャフト17の連動ギア22と第2ギア15との噛み合いによって第2シャフト18が回転する。
第1シャフト17が回転すると、第1シャフト17の一端部に連結された偏心クランク19が偏心円運動を行ない、アームリンク20を介して前リンク5aが前側の左右軸7aを中心に前後方向Xに回動する。このとき、後リンク5bが協働して後側の左右軸7b回りに回動することから、台座4、すなわち座部2は前後方向Xに往復移動および揺動する。
また、第2シャフト18の回転によって、偏心ロッド21の上端部が偏心円運動を行い、台座4、すなわち座部2は前後軸9回りに回転往復移動する。
このようにして、使用者100が座部2に着座(騎乗)した状態で、座部2は図5に示す前後方向X、左右方向Y、上下方向Zへの運動、およびθX方向、θY方向、θZ方向の揺動を行うことから、身体のバランス機能や運動機能を訓練することができる。
前記揺動型運動装置1には、図1に二点鎖線で示したように、座部2の前下部の両側には、使用者が脚を乗せる鐙(あぶみ)40が設けられるとともに、座部2の前上部には、使用者が手で握る手綱(たずな)41が設けられているものがある。
そして、鐙40や手綱41が設けられた揺動型運動装置では、座部2に着座(騎乗)している使用者100の姿勢によって、期待される運動効果の種類や質に違いが生じる。
図6および図7は、揺動型運動装置における運動姿勢において、典型的な悪い姿勢と良い姿勢とをそれぞれ図示している。これらの図から理解できるように、騎乗による運動姿勢は、以下のような力学変数によって規定される。
・鐙40にかかる荷重、左右差
・膝の伸展角度
・内股101による鞍の締め付け力
・身体重心位置
・鐙40にかかる荷重、左右差
・膝の伸展角度
・内股101による鞍の締め付け力
・身体重心位置
また、座部2の水平、前傾、後傾等の運動モードによって、以下のように、それぞれに効果的な運動姿勢がある。
・水平乗りでは、座部2を内股101でしっかり挟み込み、鐙40は自然に下方となる。
・前傾乗りでは、上半身を後方に倒し、鐙40を前方に突き出し、しっかりと踏み込む。
・後傾乗りでは、上半身を前方に倒し、鐙40を後方にして、座部2を内股101でしっかりと挟み込む。
・水平乗りでは、座部2を内股101でしっかり挟み込み、鐙40は自然に下方となる。
・前傾乗りでは、上半身を後方に倒し、鐙40を前方に突き出し、しっかりと踏み込む。
・後傾乗りでは、上半身を前方に倒し、鐙40を後方にして、座部2を内股101でしっかりと挟み込む。
そのため、使用者100がそれぞれの運動モードに最適な姿勢をとっているか判別し、騎乗時の姿勢を所定の運動姿勢状態に誘導する、あるいは姿勢に応じて適切な揺動刺激を都度提供する必要がある。
図8および図9は、第1実施形態であり、基本的には、座部2に着座した使用者100の運動姿勢を検出する姿勢検出部として、使用者100が脚を乗せる鐙40の角度を検出する角度検出センサ42を備えている。また。この角度検出センサ42で得られた情報に基づく内容の報知を使用者に行う報知手段60(図9参照)を備えている。
具体的には、図8に示すように、座部2の前下部の両側には、使用者が脚を乗せる鐙(あぶみ)40が設けられている。この鐙40の上部は、座部2から側方に突出する固定の回転軸43で前後方向に回動自在に支持されている。
鐙40には、回転軸43を中心として、半径と長さが異なる2種の円弧状のスリット40a,40bが形成されている。
固定の回転軸43には、鐙40の短いスリット40aの表裏側に面するアーム43a,43bが固定され、表側のアーム43aには受光素子44が取付けられ、裏側のアーム43bには発光素子45が取付けられている。この短いスリット40aの受光素子44は、スリット40aに発光素子45が位置する時だけ受光して、その受光信号を図9の演算部61に出力する。短いスリット40aは、座部2が水平状態である時に、鐙40の角度がスリット40aの円弧内であれば、運動姿勢状態が適切と判断するためのものである。
固定の回転軸43には、鐙40の長いスリット40bの表側に面するアーム43cが固定され、この表側のアーム43cには受光素子44が取付けられている。また、長いスリット40bの裏側に面する座部2には、スリット40bに沿って一定の間隔で複数個の発光素子45´が取付けられている。この長いスリット40bの受光素子44´は、スリット40bに位置する複数個の発光素子45´のいずれかを受光して、その受光信号を図9の演算部61に出力する。長いスリット40bは、座部2が前傾または後傾状態である場合でも、いずれかの発光素子45´の光を受光素子44´で受光することで、鐙40の角度を検出できるようにするためのものである。
この受光素子44,44´と発光素子45,45´やスリット40a,40b等は、角度検出センサ42を構成する。
図9は、前述のように構成される揺動型運動装置1の電気的構成を示すブロック図である。角度検出センサ42の出力は、演算部61に入力され、座部2に着座した使用者の運動姿勢が検出される。その情報は、制御部62に入力され、この制御部62は、対応した制御出力を出力する。
具体的には、前記運動姿勢をディスプレイ63やLEDなどで、たとえば参照符号64で示すように視覚的に表示させる。図9では、人体の主要な間接を点で示し、それらの間を直線で結んだモデルの側面視を示している。また、スピーカ65から、良い姿勢状態であれば音楽を流し、危険な姿勢または運動効果の低い姿勢であれば、参照符号66で示すように警告音や音声などで聴覚的に表示させる。さらにまた、バイブレータなどの振動装置67によって、危険な姿勢または運動効果の低い姿勢のときには座部2を振動させるなどして体感覚的に表示させる。このようにして、角度検出センサ42という簡単なセンシング手段を用いて、ディスプレイ63、スピーカ65および振動装置67などの報知手段を制御する。たとえば膝を曲げすぎて乗っていた場合は、各報知手段で膝を伸ばすように促して、使用者に運動姿勢の変更を促すことで、効果の高い運動を確実に行わせることができる。
第1実施形態であれば、使用者100が着座した座部2を揺動させることで、使用者100に乗馬を模した運動負荷を付与する。そして、座部2に着座した使用者100の運動姿勢を、使用者100が脚を乗せる鐙40の角度を角度検出センサ42で検出し、その検出された情報に応じて、報知手段が対応する内容の報知が行われるようになる。
したがって、使用者100に、その運動姿勢を、ディスプレイやLEDなどで視覚的に表示したり、音声や報知音などで聴覚的に伝えたり、振動や冷温感などで体感覚的に伝えたりすることでフィードバックする。そして、所望の運動効果を得られるように運動姿勢の変更を促すことができる。これによって、角度検出センサ42という簡単なセンシング手段で、簡易に脚の踏み込み力を検出し、鐙40、つまり脚の角度が適切な範囲であるかどうかを検出することで、効果の高い運動を確実に行わせることができる。
また、角度検出センサ42を鐙40、または鐙40と座部2の本体の間に設置することで、角度検出センサ42の設置が容易になり、角度の検出も正確に行えるようになる。
図10は、第1実施形態の変形例である。受光素子44と発光素子45やスリット40a,40bに代わる角度検出センサ42として、鐙40の回転中心(回転軸43の部分)に、ボリューム抵抗(ポテンショメータ)47を設置して、鐙40と同時に回転させるようにしたものである。この構成であっても、鐙40の角度を容易に検出することができる。
図11は、第2実施形態である。使用者100が脚を乗せた鐙40にかかる荷重を検出する荷重検出センサ(例えばロードセル)48をさらに設けたものである。具体的には、鐙40を上下に分割し、その間にロードセル48を設置することで、鐙40にかかる荷重を容易に検出することができる。
第2実施形態であれば、鐙40の角度だけでなく、鐙40にかかる荷重を検出し、その検出された情報に応じて、報知手段が対応する内容の報知が使用者100に行われることで、より効果の高い運動を確実に行わせることができる。例えば前傾乗りでは、脚を前方に突き出すだけよりも、鐙40をしっかりと踏み込むことでより高い運動効果が得られるので、その踏み込力を検出するのである。また、後傾乗りでは、鐙40を後方にするが、その際、鐙40を必要以上に踏み込むとバランスを取るのが難しくなるので、その踏み込力を検出することで、運動姿勢の変更を促すことができる。
また、荷重検出センサ48を鐙40、または後述する第3実施形態のように、鐙40と座部2の本体の間に設置することで、荷重検出センサ48の設置が容易になり、荷重の検出も正確に行えるようになる。
図12は、第2実施形態の変形例であり、ロードセルに代わる荷重検出センサ48として、上下に分割した鐙40の間にばね52と距離センサ53とを組み込んだものである。
そして、鐙40に荷重がかかると、図12(b)のように、ばね52が圧縮され、距離センサ53からの出力が変化するようになる。この荷重と距離の関係を予め調査しておけば、鐙40にかかる荷重を容易に検出することができる。
図13は、第3実施形態であり、角度検出センサ42と荷重検出センサ48を1個の角度・荷重検出センサ54で共用するようにしたものである。
具体的には、2軸〜6軸の力覚センサ54を用いて、この力覚センサ54を1個だけ設置することで、センサ42,48を別々に設置する必要がなくなる。すなわち、1個のセンサの設置が可能であっても、センサの種類によっては2個のセンサの設置が困難な状況に対処することができる。
この場合、2軸〜6軸の力覚センサ54は、X軸、Y軸、Z軸およびX軸周り、Y軸周り、Z軸周りの6軸の力とモーメントの全ての検出である必要は無い。最低2方向の力、例えば、X軸(水平方向)とY軸(垂直方向)の力の検出ができれば、力と方向は、ある程度で分かることができる。
図14は、第3実施形態の変形例である。力覚センサに代わる角度・荷重検出センサ54として、水平方向と垂直方向の歪みを検出する略L字型の歪みセンサ55を鐙40と座部2の本体との間の設置したものである。
具体的には、L字型部材56の垂直部56aの上端部を座部2の本体に固定し、水平部56bの先端部に鐙40を引っ掛けて固定するとともに、垂直部56aと水平部56bに歪みゲージ57a〜57dをそれぞれ取付けたものである。
この構成であれば、水平方向と垂直方向、つまり略L字型の歪みセンサ55による水平方向と垂直方向の歪みの検出から、鐙40の角度と荷重を検出することができる。
この場合、垂直方向の歪みを検出する歪みセンサ57c,57dと荷重点fとが同一部材56の同一水平面上(水平部56b)にあれば、鐙40の角度と荷重の算出が容易になる。
なお、垂直方向の歪みを検出する歪みセンサ57c,57dと荷重点fとが同一部材56の同一水平面上(水平部56b)にあれば良く、例えば、図14(b)のように、垂直部56aに角度が付いていても良い。
L字型部材56の水平部56bの先端部に鐙40を引っ掛けて固定する方法としては、図15(a)のように、水平部56bの先端部にピン70を固定して、このピン70に鐙40を引っ掛けることができる。また、図15(b)のように、水平部56bの先端部にU字状の軸状金具71を固定し、この金具71に、ピン72を有するレバー73を固定して、このピン72に鐙40を引っ掛けることができる。さらに、図15(c)のように、水平部56bの先端部にU字状の板状金具74を固定し、この板状金具74の穴74aに軸部材(不図示)を貫通させ、この軸部材に鐙40を引っ掛けることができる。
図16は、第4実施形態である。座部2の台座4とベース8との間であって、座部2の後部位置に、台座4とともに座部2を昇降させて、座部2の傾斜角度を変更可能な傾斜リフター80を設置した揺動型運動装置である。座部2の傾斜角度は、座部2を昇降させる電動モータ81の回転数やギャップセンサ等で簡単に検出することができる。
第4実施形態であれば、座部2の傾斜角度を検知する座部角度検出センサ82をさらに設ければ、座部2の傾斜角度に合った適正な鐙40の角度をその都度算出できるので、より運動効果の高い運動姿勢の変更を使用者に細かく促すことができる。
図17は、第5実施形態である。座部2に、使用者100の内股101の挟み込み力を検出する挟み込み力検出センサ85をさらに設けたものである。なお、86は、センサーカバーである。
第5実施形態であれば、鐙40の角度だけでなく、内股101の挟み込み力を検出し、その検出された情報に応じて、報知手段が対応する内容の報知が使用者に行われることで、より効果の高い運動を確実に行わせることができる。
図18は、運動中の使用者100の左右の内股101の挟み込み力(締め付け力)と左右の鐙の踏み込み力を検出して、だらだらと騎乗した場合と運動効果のある推奨姿勢で騎乗した場合の比較を示している。
前傾の運動モードでは、運動効果を出すために、鐙40をしっかりと踏み込むことが必要である。図18(a)は、前傾の運動モードにおいて、だらだら姿勢をした場合と、推奨姿勢をした場合の同一の使用者100における左右の鐙40の踏み込み力の2分間の平均を示している。
例えば踏み込み力が5Kgf以下の場合、使用者100に鐙40をしっかり踏み込むようにスピーカ65から音声で指示をしたり、ディスプレイ63に表示することにより、使用者が推奨姿勢をとるようにフィードバックすることができる。
また、後傾のモードでは、運動効果を出すために、内股101をしっかり挟み込むことが必要である。図18(b)は、後傾の運動モードにおいて、だらだら姿勢をした場合と、推奨姿勢をした場合の同一の使用者100における左右の内股101の挟み込み力の2分間の平均を示している。
例えば挟み込み力が4Kgf以下の場合、使用者100に内股101をしっかり挟み込むようにスピーカ65から音声で指示をしたり、ディスプレイ63に表示することにより、使用者が推奨姿勢をとるようにフィードバックすることができる。
1 揺動型運動装置
2 座部
3 駆動装置
40 鐙
42 角度検出センサ
48 荷重検出センサ
50 脚部
54 角度・荷重検出センサ
61 演算部(報知手段)
62 制御部(報知手段)
63 ディスプレイ(報知手段)
65 スピーカ(報知手段)
67 バイブレータ(報知手段)
85 挟み込み力検出センサ
100 使用者
2 座部
3 駆動装置
40 鐙
42 角度検出センサ
48 荷重検出センサ
50 脚部
54 角度・荷重検出センサ
61 演算部(報知手段)
62 制御部(報知手段)
63 ディスプレイ(報知手段)
65 スピーカ(報知手段)
67 バイブレータ(報知手段)
85 挟み込み力検出センサ
100 使用者
Claims (10)
- 使用者が着座した座部を揺動させることで、使用者に運動負荷を付与する揺動型運動装置において、
前記座部に着座した使用者の運動姿勢を検出する姿勢検出部として、使用者が脚を乗せる鐙の角度を検出する角度検出センサと、この角度検出センサで得られた情報に基づく内容の報知を使用者に行う報知手段とを含むことを特徴とする揺動型運動装置。 - 前記使用者が脚を乗せた鐙にかかる荷重を検出する荷重検出センサをさらに設けることを特徴とする請求項1に記載の揺動型運動装置。
- 前記角度検出センサは、鐙、または鐙と座部本体の間に設置することを特徴とする請求項1または2に記載の揺動型運動装置。
- 前記荷重検出センサは、鐙、または鐙と座部本体の間に設置することを特徴とする請求項2に記載の揺動型運動装置。
- 前記角度検出センサと荷重検出センサは、1個のセンサで共用することを特徴とする請求項2に記載の揺動型運動装置。
- 前記センサは、X軸、Y軸、Z軸およびX軸周り、Y軸周り、Z軸周りの6軸の力とモーメントのうち、少なくとも2つを検出するものであることを特徴とする請求項5に記載の揺動型運動装置。
- 前記センサは、鐙と座部本体との間に設置された水平方向と垂直方向の歪みを検出する歪みセンサであることを特徴とする請求項6に記載の揺動型運動装置。
- 前記歪みセンサは、略L字型に構成されて、垂直方向の歪みを検出する歪みセンサと荷重点とが同一部材の同一水平面上にあることを特徴とする請求項7に記載の揺動型運動装置。
- 前記座部の傾斜角度を検知する座部角度検出センサをさらに設けることを特徴とする請求項1に記載の揺動型運動装置。
- 前記座部に、使用者の内股の挟み込み力を検出する挟み込み力検出センサをさらに設けることを特徴とする請求項1に記載の揺動型運動装置。
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