JP4914274B2 - 短絡部材、整流子及びモータ - Google Patents

短絡部材、整流子及びモータ Download PDF

Info

Publication number
JP4914274B2
JP4914274B2 JP2007097482A JP2007097482A JP4914274B2 JP 4914274 B2 JP4914274 B2 JP 4914274B2 JP 2007097482 A JP2007097482 A JP 2007097482A JP 2007097482 A JP2007097482 A JP 2007097482A JP 4914274 B2 JP4914274 B2 JP 4914274B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
short
circuit
outer peripheral
terminal
peripheral side
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007097482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008259285A (ja
Inventor
知弘 青山
靖英 伊藤
敏夫 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asmo Co Ltd filed Critical Asmo Co Ltd
Priority to JP2007097482A priority Critical patent/JP4914274B2/ja
Priority to US12/080,300 priority patent/US7777390B2/en
Publication of JP2008259285A publication Critical patent/JP2008259285A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4914274B2 publication Critical patent/JP4914274B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Motor Or Generator Current Collectors (AREA)

Description

本発明は、所定のセグメント同士を短絡して同電位とする短絡部材、該短絡部材を備えた整流子、及び該整流子を備えたモータに関するものである。
直流モータ等、整流子を有するモータでは、整流子に摺接する給電用ブラシ及び該整流子を介して電機子の電機子コイルへ電流が供給される。そして、一般的に、整流子の外周に並設されるセグメントの数は、固定子のマグネットの磁極数(界磁極数)と、電機子コイルが巻回される電機子コアのティースの数(突極磁極数)との最小公倍数とされる。このような整流子では、所定のセグメント同士を短絡して同電位とする必要があるため、例えば特許文献1に記載されているように、板状の短絡部材を整流子に一体に設けたものが提案されている。
特許文献1に記載されている短絡部材は、整流子に備えられるセグメントと同数の板状の短絡片を周方向にそれぞれ並設してなる2組の短絡構成部材群を、板厚方向に積層して形成されている。各短絡片は、外周側に配置される外周側端末と、該外周側端末よりも内周側に配置される内周側端末と、これら外周側端末と内周側端末とを連結する連結部が一体に形成されてなるとともに、各外周側端末には、径方向外側に向かって延びる係止部が形成されている。2組の短絡構成部材群は、互いの外周側端末がそれぞれ積層されるとともに、互いの内周側端末がそれぞれ積層されるように重ね合わせられ、積層された外周側端末同士、及び積層された内周側端末同士が互いに接合されることにより一体化される。そして、互いに積層された2組の短絡構成部材群において、前記各係止部は、その基端部にて各セグメントに接続されるとともに、各セグメントよりも外周側に突出している。また、所定の係止部には、対応する電機子コイルの端部が係止される。
特開2005−137193号公報
上記のような短絡部材を製造する際には、一方の短絡構成部材群に設けられた全ての外周側端末と、他方の短絡構成部材群に設けられた全ての外周が側端末とをそれぞれ重ね合わせて接合する。更に、一方の短絡構成部材群に設けられた全ての内周側端末と、他方の短絡構成部材群に設けられた全ての内周側端末とをそれぞれ重ね合わせて接合する。そのため、積層された2組の短絡構成部材群において接合する箇所が多く、短絡構成部材群同士を接合する接合工程が煩雑となっていた。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、積層された短絡構成部材群同士を接合する接合工程を簡略化することができる短絡部材、該短絡部材を備えた整流子、及び該整流子を備えたモータを提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項に記載の発明は、外周側端末と、前記外周側端末よりも内周側で前記外周側端末に対し周方向に所定角度ずれた位置に配置された内周側端末とを連結部にて連結してなる複数の短絡片が周方向にそれぞれ並設されてなる2組の短絡構成部材群を互いに積層するとともに、互いに積層された前記外周側端末同士及び互いに積層された前記内周側端末同士を接合してなり、所定のセグメント同士を短絡して同電位とすべく前記外周側端末及び前記内周側端末の何れか一方の端末が周方向に並設された前記セグメントに接続されるように構成され、各電機子コイルの一方の端部と他方の端部とが周方向において互いに隣接しない前記セグメントに接続されるモータに使用される短絡部材であって、前記各短絡構成部材群は、同電位とされるn個(nは3以上の正の整数)の前記セグメントを(n−1)個の前記短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされる前記セグメントの組数倍した数の前記短絡片から構成され、前記外周側端末及び前記内周側端末のうち一方の端末は、同電位とされる前記セグメントの組数と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に前記セグメントと同数並設され、他方の端末は、一方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末と、他方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末とがそれぞれ互いに積層されて接合され、一方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片と、他方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片とは、一方の前記短絡構成部材群の前記短絡片と他方の前記短絡構成部材群の前記短絡片とが交互となるように、且つ前記内周側端末同士の接合箇所の方が前記外周側端末同士の接合箇所よりも1箇所多くなるように前記外周側端末同士及び前記内周側端末同士をそれぞれ積層して接合することにより直列的に接続されており、直列的に接続された(2(n−1))個の前記短絡片における前記外周側端末同士を接合した外周側接合部が奇数個ある場合には、前記外周側接合部のうち中央部の前記外周側接合部を形成する前記外周側端末にのみ電機子コイルの端部が接続される係止部が設けられ、前記外周側接合部が偶数個ある場合には、前記外周側接合部における中央部の2つの前記外周側接合部のうち何れか一方の前記外周側接合部を形成する前記外周側端末にのみ前記電機子コイルの端部が接続される前記係止部が設けられたことをその要旨としている。
同構成によれば、各短絡構成部材群は、同電位とされるn個のセグメントを(n−1)個の短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされるセグメントの組数倍した数の短絡片から構成されているため、従来の短絡構成部材群に比べて、各短絡構成部材群を構成する短絡片の数が少ない。また、互いに積層された2組の短絡構成部材群においては、外周側端末及び内周側端末のうち一方の端末が、同電位とされるセグメントの組数と同数だけ互いに積層されるとともに、他方の端末が、それぞれ互いに積層され、互いに積層された端末同士が接合されている。従って、外周側端末及び内周側端末のうち一方の端末については、互いに積層された2組の短絡構成部材群において、同電位とされるセグメントの組数と同数だけ接合箇所が設けられる。そして、外周側端末及び内周側端末のうち他方の端末については、各短絡構成部材群に設けられる当該端末の数と同数だけ接合箇所が設けられる。従って、積層された2組の短絡構成部材群における接合箇所の数が従来に比べて減少されるため、積層された2組の短絡構成部材群同士を接合する接合工程を簡略化することができる。
同構成によれば、直列的に接続された(2(n−1))個の短絡片において外周側端末同士を接合した外周側接合部が奇数個ある場合には、外周側接合部のうち中央部の外周側接合部を形成する外周側端末にのみ係止部が形成される。従って、電機子コイルの端部が係止部にのみ接続されることにより、外周側端末がそれぞれ接続されたセグメントを介して供給される電流は、係止部から直接電機子コイルへ供給されるか、若しくは(n−1)個の短絡片を介して電機子コイルへ供給されることになる。一方、直列的に接続された(2(n−1))個の短絡片において外周側端末同士を接合した外周側接合部が偶数個ある場合には、複数の外周側接合部における中央部の2つの外周側接合部のうち何れか一方の外周側接合部を形成する外周側端末にのみ係止部が形成される。従って、電機子コイルの端部が係止部にのみ接続されることにより、外周側端末がそれぞれ接続されたセグメントを介して供給される電流は、係止部から直接電機子コイルへ供給されるか、若しくは(n−2)個の短絡片を介して電機子コイルへ供給されるか、若しくはn個の短絡片を介して電機子コイルへ供給されることになる。よって、セグメントから電機子コイルへ電流が供給される際に当該電流が流れる短絡片の個数のばらつきを抑えることができ、セグメントと電機子コイルとの間の、短絡片に基づく電気抵抗のばらつき抑えることができる。尚、直列的に接続された(2(n−1))個の短絡片において外周側端末同士を接合した外周側接合部が1個である場合には、その外周側接合部が中央部の外周側接合部に該当する。
請求項に記載の発明は、外周側端末と、前記外周側端末よりも内周側で前記外周側端末に対し周方向に所定角度ずれた位置に配置された内周側端末とを連結部にて連結してなる複数の短絡片が周方向にそれぞれ並設されてなる2組の短絡構成部材群を互いに積層するとともに、互いに積層された前記外周側端末同士及び互いに積層された前記内周側端末同士を接合してなり、所定のセグメント同士を短絡して同電位とすべく前記外周側端末及び前記内周側端末の何れか一方の端末が周方向に並設された前記セグメントに接続されるように構成され、各電機子コイルの一方の端部と他方の端部とが周方向において互いに隣接する前記セグメントに接続されるモータに使用される短絡部材であって、前記各短絡構成部材群は、同電位とされるn個(nは3以上の正の整数)の前記セグメントを(n−1)個の前記短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされる前記セグメントの組数倍した数の前記短絡片から構成され、前記外周側端末及び前記内周側端末のうち一方の端末は、同電位とされる前記セグメントの組数と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に前記セグメントと同数並設され、他方の端末は、一方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末と、他方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末とがそれぞれ互いに積層されて接合され、一方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片と、他方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片とは、一方の前記短絡構成部材群の前記短絡片と他方の前記短絡構成部材群の前記短絡片とが交互となるように、且つ前記内周側端末同士の接合箇所の方が前記外周側端末同士の接合箇所よりも1箇所多くなるように前記外周側端末同士及び前記内周側端末同士をそれぞれ積層して接合することにより直列的に接続されており、直列的に接続された(2(n−1))個の前記短絡片の両端部にある前記外周側端末にのみ電機子コイルの端部が接続される係止部が設けられたことをその要旨としている。
同構成によれば、各短絡構成部材群は、同電位とされるn個のセグメントを(n−1)個の短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされるセグメントの組数倍した数の短絡片から構成されているため、従来の短絡構成部材群に比べて、各短絡構成部材群を構成する短絡片の数が少ない。また、互いに積層された2組の短絡構成部材群においては、外周側端末及び内周側端末のうち一方の端末が、同電位とされるセグメントの組数と同数だけ互いに積層されるとともに、他方の端末が、それぞれ互いに積層され、互いに積層された端末同士が接合されている。従って、外周側端末及び内周側端末のうち一方の端末については、互いに積層された2組の短絡構成部材群において、同電位とされるセグメントの組数と同数だけ接合箇所が設けられる。そして、外周側端末及び内周側端末のうち他方の端末については、各短絡構成部材群に設けられる当該端末の数と同数だけ接合箇所が設けられる。従って、積層された2組の短絡構成部材群における接合箇所の数が従来に比べて減少されるため、積層された2組の短絡構成部材群同士を接合する接合工程を簡略化することができる。
同構成によれば、当該短絡部材を備えたモータにおいて、1つの係止部に対して電機子コイルの端部を1つ接続する構成とすることができ、電機子コイルの端部の長さを短くするとともに、同電機子コイルの端部の取り回しを簡略化することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項に記載の短絡部材において、直列的に接続された(2(n−1))個ずつの前記短絡片は、直列的に接続された前記短絡片ごとに全て同形状をなすとともに、周方向に等角度間隔に配置されていることをその要旨としている。
同構成によれば、各連結部の周方向の幅を等しく太くすることが可能となる。そして、各連結部の周方向の幅を等しく太くすると、各連結部において電流の流れる方向と直交する方向の断面積が大きくなるため、各連結部における電気抵抗を小さくすることができる。
請求項に記載の発明は、周方向に並設される複数のセグメントと、外周側端末と、前記外周側端末よりも内周側で前記外周側端末に対し周方向に所定角度ずれた位置に配置された内周側端末とを連結部にて連結してなる複数の短絡片が周方向にそれぞれ並設されてなる2組の短絡構成部材群を互いに積層するとともに、互いに積層された前記外周側端末同士及び互いに積層された前記内周側端末同士を接合してなり、所定の前記セグメント同士を短絡して同電位とすべく前記外周側端末及び前記内周側端末の何れか一方の端末が前記セグメントにそれぞれ接続される短絡部材とを備え、各電機子コイルの一方の端部と他方の端部とが周方向において互いに隣接しない前記セグメントに接続されるモータに使用される整流子であって、前記各短絡構成部材群は、同電位とされるn個(nは3以上の正の整数)の前記セグメントを(n−1)個の前記短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされる前記セグメントの組数倍した数の前記短絡片から構成され、前記外周側端末及び前記内周側端末のうち一方の端末は、同電位とされる前記セグメントの組数と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に前記セグメントと同数並設されて前記セグメントにそれぞれ接続され、他方の端末は、一方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末と、他方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末とがそれぞれ互いに積層されて接合され、一方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片と、他方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片とは、一方の前記短絡構成部材群の前記短絡片と他方の前記短絡構成部材群の前記短絡片とが交互となるように、且つ前記内周側端末同士の接合箇所の方が前記外周側端末同士の接合箇所よりも1箇所多くなるように前記外周側端末同士及び前記内周側端末同士をそれぞれ積層して接合することにより直列的に接続されており、直列的に接続された(2(n−1))個の前記短絡片における前記外周側端末同士を接合した外周側接合部が奇数個ある場合には、前記外周側接合部のうち中央部の前記外周側接合部を形成する前記外周側端末にのみ電機子コイルの端部が接続される係止部が設けられ、前記外周側接合部が偶数個ある場合には、前記外周側接合部における中央部の2つの前記外周側接合部のうち何れか一方の前記外周側接合部を形成する前記外周側端末にのみ前記電機子コイルの端部が接続される前記係止部が設けられたことをその要旨としている。
同構成によれば、各短絡構成部材群は、同電位とされるn個のセグメントを(n−1)個の短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされるセグメントの組数倍した数の短絡片から構成されているため、従来の短絡構成部材群に比べて、各短絡構成部材群を構成する短絡片の数が少ない。また、互いに積層された2組の短絡構成部材群においては、外周側端末及び内周側端末のうち一方の端末が、同電位とされるセグメントの組数と同数だけ互いに積層されるとともに、他方の端末が、それぞれ互いに積層され、互いに積層された端末同士が接合されている。従って、外周側端末及び内周側端末のうち一方の端末については、互いに積層された2組の短絡構成部材群において、同電位とされるセグメントの組数と同数だけ接合箇所が設けられる。そして、外周側端末及び内周側端末のうち他方の端末については、各短絡構成部材群に設けられる当該端末の数と同数だけ接合箇所が設けられる。従って、従来に比べて積層された2組の短絡構成部材群における接合箇所の数が減少されるため、積層された2組の短絡構成部材群同士を接合する接合工程を簡略化することができる。
同構成によれば、直列的に接続された(2(n−1))個の短絡片において外周側端末同士を接合した外周側接合部が奇数個ある場合には、外周側接合部のうち中央部の外周側接合部を形成する外周側端末にのみ係止部が形成される。従って、電機子コイルの端部が係止部にのみ接続されることにより、外周側端末がそれぞれ接続されたセグメントを介して供給される電流は、係止部から直接電機子コイルへ供給されるか、若しくは(n−1)個の短絡片を介して電機子コイルへ供給されることになる。一方、直列的に接続された(2(n−1))個の短絡片において外周側端末同士を接合した外周側接合部が偶数個ある場合には、複数の外周側接合部における中央部の2つの外周側接合部のうち何れか一方の外周側接合部を形成する外周側端末にのみ係止部が形成される。従って、電機子コイルの端部が係止部にのみ接続されることにより、外周側端末がそれぞれ接続されたセグメントを介して供給される電流は、係止部から直接電機子コイルへ供給されるか、若しくは(n−2)個の短絡片を介して電機子コイルへ供給されるか、若しくはn個の短絡片を介して電機子コイルへ供給されることになる。よって、セグメントから電機子コイルへ電流が供給される際に当該電流が流れる短絡片の個数のばらつきを抑えることができ、セグメントと電機子コイルとの間の、短絡片に基づく電気抵抗のばらつき抑えることができる。尚、直列的に接続された(2(n−1))個の短絡片において外周側端末同士を接合した外周側接合部が1個である場合には、その外周側接合部が中央部の外周側接合部に該当する。
請求項に記載の発明は、周方向に並設される複数のセグメントと、外周側端末と、前記外周側端末よりも内周側で前記外周側端末に対し周方向に所定角度ずれた位置に配置された内周側端末とを連結部にて連結してなる複数の短絡片が周方向にそれぞれ並設されてなる2組の短絡構成部材群を互いに積層するとともに、互いに積層された前記外周側端末同士及び互いに積層された前記内周側端末同士を接合してなり、所定の前記セグメント同士を短絡して同電位とすべく前記外周側端末及び前記内周側端末の何れか一方の端末が前記セグメントにそれぞれ接続される短絡部材とを備え、各電機子コイルの一方の端部と他方の端部とが周方向において互いに隣接する前記セグメントに接続されるモータに使用される整流子であって、前記各短絡構成部材群は、同電位とされるn個(nは3以上の正の整数)の前記セグメントを(n−1)個の前記短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされる前記セグメントの組数倍した数の前記短絡片から構成され、前記外周側端末及び前記内周側端末のうち一方の端末は、同電位とされる前記セグメントの組数と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に前記セグメントと同数並設されて前記セグメントにそれぞれ接続され、他方の端末は、一方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末と、他方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末とがそれぞれ互いに積層されて接合され、一方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片と、他方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片とは、一方の前記短絡構成部材群の前記短絡片と他方の前記短絡構成部材群の前記短絡片とが交互となるように、且つ前記内周側端末同士の接合箇所の方が前記外周側端末同士の接合箇所よりも1箇所多くなるように前記外周側端末同士及び前記内周側端末同士をそれぞれ積層して接合することにより直列的に接続されており、直列的に接続された(2(n−1))個の前記短絡片の両端部にある前記外周側端末にのみ電機子コイルの端部が接続される係止部が設けられたことをその要旨としている。
同構成によれば、各短絡構成部材群は、同電位とされるn個のセグメントを(n−1)個の短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされるセグメントの組数倍した数の短絡片から構成されているため、従来の短絡構成部材群に比べて、各短絡構成部材群を構成する短絡片の数が少ない。また、互いに積層された2組の短絡構成部材群においては、外周側端末及び内周側端末のうち一方の端末が、同電位とされるセグメントの組数と同数だけ互いに積層されるとともに、他方の端末が、それぞれ互いに積層され、互いに積層された端末同士が接合されている。従って、外周側端末及び内周側端末のうち一方の端末については、互いに積層された2組の短絡構成部材群において、同電位とされるセグメントの組数と同数だけ接合箇所が設けられる。そして、外周側端末及び内周側端末のうち他方の端末については、各短絡構成部材群に設けられる当該端末の数と同数だけ接合箇所が設けられる。従って、従来に比べて積層された2組の短絡構成部材群における接合箇所の数が減少されるため、積層された2組の短絡構成部材群同士を接合する接合工程を簡略化することができる。
同構成によれば、当該整流子を備えたモータにおいて、1つの係止部に対して電機子コイルの端部を1つ接続する構成とすることができ、電機子コイルの端部の長さを短くするとともに、同電機子コイルの端部取り回しを簡略化することが可能となる。
請求項に記載の発明は、請求項4又は請求項に記載の整流子において、直列的に接続された(2(n−1))個ずつの前記短絡片は、直列的に接続された前記短絡片ごとに全て同形状をなすとともに、周方向に等角度間隔に配置されていることをその要旨としている。
同構成によれば、各連結部の周方向の幅を等しく太くすることが可能となる。そして、各連結部の周方向の幅を等しく太くすると、各連結部において電流の流れる方向と直交する方向の断面積が大きくなるため、各連結部における電気抵抗を小さくすることができる。
請求項に記載の発明は、請求項乃至請求項の何れか1項に記載の整流子において、前記セグメントを24個備え、前記各短絡構成部材群は、周方向に120°間隔に配置された3個ずつの前記セグメントを2個の前記短絡片にて短絡すべく、「2」に、同電位とされる前記セグメントの組数「8」をかけた数である16個の前記短絡片から構成され、2組の前記短絡構成部材群の前記外周側端末は、同電位とされる前記セグメントの組数「8」と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に24個並設されて前記セグメントにそれぞれ接続され、前記内周側端末は、一方の前記短絡構成部材群の前記内周側端末と他方の前記短絡構成部材群の前記内周側端末とがそれぞれ互いに積層されて接合されていることをその要旨としている。
同構成によれば、24個のセグメントは、それぞれ16個の短絡片から構成された2組の短絡構成部材群を積層して形成された短絡部材にて、周方向に120°間隔に配置された3つずつのセグメント同士が短絡されて同電位とされる。また、短絡部材においては、互いに積層された8組の外周側端末、及び互いに積層された16組の内周側端末が接合されるため、その接合箇所は合計で24箇所となる。従って、従来に比べて積層された2組の短絡構成部材群における接合箇所の数が減少されるため、24個のセグメントを有する整流子に備えられる短絡部材製造する際、積層された2組の短絡構成部材群同士を接合する接合工程を簡略化することができる。
請求項に記載の発明は、複数のマグネットを有する固定子と、前記固定子の内側に回転可能に配置され、回転軸と、前記回転軸に固定され複数の電機子コイルが巻装された電機子コアと、前記回転軸に固定された請求項乃至請求項の何れか1項に記載の整流子とを有する電機子と、前記整流子の外周面に摺接する少なくとも一対の給電用ブラシとを有することをその要旨としている。
同構成によれば、モータに備えられる短絡部材を製造する際に、積層された2組の短絡構成部材群同士を接合する接合工程が簡略化されるため、ひいては、モータの生産性を向上させることができる。
本発明によれば、積層された短絡構成部材群同士を接合する接合工程を簡略化することが可能な短絡部材、該短絡部材を備えた整流子、及び該整流子を備えたモータを提供することができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図面に従って説明する。
図1に示すように、モータとしての直流モータ1は、固定子2の内側に電機子3を配置して構成されている。図2に示すように、固定子2を構成する有低円筒状のヨークハウジング4の内周面には、6個のマグネット5が周方向に等角度間隔に固着されており(図1参照)、固定子2の界磁極数(磁極数)は「6」となっている。また、ヨークハウジング4の底部中央には、軸受6aが設けられるとともに、ヨークハウジング4の開口部は円板状のエンドフレーム7によって閉塞されている。エンドフレーム7の中央部には、前記軸受6aと対をなす軸受6bが設けられるとともに、該エンドフレーム7におけるヨークハウジング4側の面上には、3対のブラシホルダ8(図2には一対のみ図示している)が設けられている。これらブラシホルダ8は径方向に沿って延びる四角筒状をなすとともに、周方向に互いに間隔を空けて配置されている。そして、対をなすブラシホルダ8のうち一方のブラシホルダ8内には陽極側ブラシ9aが収容されるとともに、他方のブラシホルダ8内には陰極側ブラシ9bが収容されている。各陽極側ブラシ9a及び各陰極側ブラシ9bは、圧縮コイルばね10によって径方向内側に向かって付勢されるとともに、外部の電源装置(図示略)から電流が供給される。
6個の前記マグネット5の内側には、電機子3を構成する回転軸11が、前記一対の軸受6a,6bによって軸支されている。電機子3は、この回転軸11と、該回転軸11に固定された電機子コア12及び整流子13と、電機子コア12に巻装される複数のコイルC1〜C8(図1参照)とから構成されている。
前記電機子コア12は、回転軸11の基端側の部位に固定されている。図1に示すように、電機子コア12は、回転軸11の基端部が圧入される円筒状の固定部12aと、該固定部12aから径方向外側に向かって放射状に延びる8個のティースT1〜T8とが一体に形成されてなり、ティースT1〜T8間の空間がスロットS1〜S8となっている。この電機子コア12には、該電機子コア12の内周面及びティースT1〜T8の先端面以外の部位を覆う絶縁性のインシュレータ14が該電機子コア12の軸方向の両側から装着されるとともに、該インシュレータ14の上から各ティースT1〜T8に導線15が集中巻にて巻回されている。そして、各ティースT1〜T8にそれぞれ導線15が巻回されることにより、8個の前記コイルC1〜C8が形成されている。詳述すると、図3に示すように、導線15は、ティースT1に複数回巻回されてコイルC1を形成した後、電機子コア12における整流子13と逆側の端面(図3において紙面奥側の端面)上を伝ってティースT2及びティースT3を通過し、ティースT1から反時計方向に135°離れた位置にあるティースT4に複数回巻回されてコイルC4を形成する。同様に、導線15は、ティースT5に複数回巻回されてコイルC5を形成した後、電機子コア12における整流子13と逆側の端面(図3において紙面奥側の端面)上を伝ってティースT6及びティースT7を通過し、ティースT5から反時計方向に135°離れた位置にあるティースT8に複数回巻回されてコイルC4を形成する。そして、ティースT2,T3,T6,T7についても同様に導線15が巻回されて、コイルC2,C3,C6,C7が形成される(図1参照)。尚、コイルC1〜C8は、ティースT1〜T8の先端側から見ると、その巻回方向が全て同じである。また、図3では、インシュレータ14を省略して図示している。そして、電機子3は、8個のティースT1〜T8を備えることにより、突極磁極数が「8」となっている。
図2に示すように、前記整流子13は、回転軸11において電機子コア12と軸受6bとの間となる部位に固定されている。この整流子13は、回転軸11に直接固定される整流子本体21と、該整流子本体21の端部に固定される平板状の短絡部材22とから構成されている。
図4に示すように、整流子本体21を構成する円筒状の絶縁固定体23は、絶縁性を有する合成樹脂材料よりなるとともに、その径方向中央部に軸方向に貫通する圧入孔23aが形成されている。尚、図4に示す整流子13の断面部分は、図5に示すX−X断面図である。図2に示すように、整流子13は、この圧入孔23aに回転軸11が圧入されることにより該回転軸11に対して固定されている。
図4に示すように、絶縁固定体23の外周面には、24個のセグメント24が固着されている。導電性の金属材料よりなる各セグメント24は、略短冊状をなすとともに、整流子13の軸方向から見た形状が絶縁固定体23の外周面に沿った湾曲形状をなしている(図1参照)。そして、24個のセグメント24は、その長手方向と絶縁固定体23の軸方向とが一致するように絶縁固定体23の外周面に固着されるとともに、周方向に隣り合うセグメント24間には隙間が形成されている。また、各セグメント24の下端部には、絶縁固定体23の中心軸線と直行する平面状をなす配置面24aが形成されるとともに、該配置面24aの周方向一端部(図4において右側の端部)には、絶縁固定体23の軸方向に沿って下方に延びる位置決めピン24bが一体に形成されている。尚、各セグメント24の配置面24aは絶縁固定体23の軸方向の一端面23b(図4において下端面)と同一平面内にあるとともに、各位置決めピン24bは、絶縁固定体23の軸方向の一端面23bよりも図4における下方に突出している。
図4及び図5に示すように、前記短絡部材22は、互いに積層される2組の短絡構成部材群31,41(第1短絡構成部材群31及び第2短絡構成部材群41)と、これら第1短絡構成部材群31及び第2短絡構成部材群41間に介在される絶縁部51とから構成されている。尚、図5では、絶縁部51の図示を省略している。
図6(a)に示すように、第1短絡構成部材群31は、周方向に並設される16個の第1短絡片32から構成されている。各第1短絡片32は、その径方向外側の端部に略四角形の板状をなす第1外周側端末33が形成されるとともに、その径方向内側の端部に略台形の板状をなす第1内周側端末34が形成されている。そして、各第1短絡片32における第1外周側端末33と第1内周側端末34との間の部位は、帯状の第1連結部35となっている。
第1外周側端末33の周方向の幅は、前記セグメント24の周方向の幅よりも狭く形成されている(図5参照)。また、各第1連結部35は、インボリュート曲線に沿った湾曲形状をなすとともに、径方向に沿った直線に対して傾斜しており、第1外周側端末33と第1内周側端末34とを周方向に所定角度ずらして連結している。本実施形態では、各第1連結部35は、第1外周側端末33と、該第1外周側端末33に対して時計方向に60°ずれた位置にある第1内周側端末34とをそれぞれ連結している。また、図4に示すように、各第1連結部35の厚さ方向の片側端端面(第2短絡構成部材群41側の端面)には、第1離間凹部35aが形成されており、これにより、各第1連結部35は、第1外周側端末33及び第1内周側端末34に比べて肉薄となっている。
また、図6(a)に示すように、16個の第1短絡片32のうち、8個の第1短絡片32の第1外周側端末33には、径方向外側に突出した第1係止部36が一体に設けられるとともに、残りの8個の第1短絡片32の第1外周側端末33には、径方向外側に突出した第1接続部37が一体に設けられている。各第1係止部36は、その径方向の長さが前記セグメント24の厚さよりも長い略四角形の板状をなすとともに、各第1接続部37は、その径方向の長さが前記セグメント24の厚さと略等しい略四角形の板状をなしている。そのため、各第1係止部36は、各第1接続部37よりも径方向の長さが長くなっている。
上記のように構成された16個の第1短絡片32は、第1係止部36を有する第1短絡片32と、第1接続部37を有する第1短絡片32とが周方向に交互となるように周方向に並設されている。詳述すると、第1係止部36を有する8個の第1短絡片32は、周方向に等角度間隔(本実施形態では45°間隔)に配置されている。そして、第1接続部37を有する8個の第1短絡片32は、第1係止部36を有する8個の第1短絡片32間に周方向に等角度間隔(本実施形態では45°間隔)に配置されている。第1係止部36を有する8個の第1短絡片32と、該第1短絡片32と反時計方向に隣り合う第1短絡片32(即ち第1接続部37を有する第1短絡片32)との間には、第1短絡片32を1個配置することが可能な隙間が設けられている。そして、16個の第1外周側端末33が周方向に並ぶとともに、16個の第1内周側端末34が周方向に並んでいる。
図6(b)に示すように、前記第2短絡構成部材群41は、第1短絡構成部材群31と同じ形状をなすものであり、図6(a)に示す第1短絡構成部材群31を裏返したものである。従って、第2短絡構成部材群41を構成する第2短絡片42は、第1短絡構成部材群31を構成する第1短絡片32と同じ形状をなしている。即ち、第2短絡片42を構成する第2外周側端末43、第2内周側端末44及び第2連結部45は、それぞれ第1短絡片32を構成する第1外周側端末33、第1内周側端末34及び第1連結部35と同じ形状をなしている。そして、図4に示すように、各第2連結部45は、その厚さ方向の片側端面(第1短絡構成部材群31側の端面)に第1離間凹部35aと同様の第2離間凹部45aが形成されており、第2外周側端末43及び第2内周側端末44に比べて肉薄となっている。更に、周方向に1つ置きの8個の第2短絡片42の第2外周側端末43には、第1係止部36と同じ形状をなす第2係止部46が一体に設けられるとともに、残りの8個の第2短絡片42の第2外周側端末43には、第1接続部37と同じ形状をなす第2接続部47が一体に設けられている。
図6(b)に示すように、上記のように構成された16個の第2短絡片42は、16個の第1短絡片32と同様に、第2係止部46を有する第2短絡片42と、第2接続部47を有する第2短絡片42とが周方向に交互となるように周方向に並設されている。詳述すると、第2係止部46を有する8個の第2短絡片42が、周方向に等角度間隔(本実施形態では45°間隔)に配置されている。そして、第2接続部47を有する8個の第2短絡片42は、第2係止部46を有する8個の第2短絡片42間に周方向に周方向に等角度間隔(本実施形態では45°間隔)に配置されている。第2係止部46を有する8個の第2短絡片42と、該第2短絡片42と時計方向に隣り合う第2短絡片42(即ち第2接続部47を有する第2短絡片42)との間には、第2短絡片42を1個配置することが可能な隙間が設けられている。そして、16個の第2外周側端末43が周方向に並ぶとともに、第2内周側端末44が周方向に並んでいる。また、図6(b)に示す各第2短絡片42の各第2連結部45は、第2外周側端末43と、該第2外周側端末43に対して反時計方向に60°ずれた位置にある第2内周側端末44とをそれぞれ連結している。
上記のような第1短絡構成部材群31及び第2短絡構成部材群41は、銅板等の導電性板材をプレス加工にて打ち抜いて形成される。そして、図4に示すように、第1短絡構成部材群31及び第2短絡構成部材群41は、第1離間凹部35aと第2離間凹部45aとが板厚方向に互いに対向するように重ね合わせられて積層されている。また、図5に示すように、第1短絡構成部材群31と第2短絡構成部材群41とは、第1係止部36と第2係止部46とがそれぞれ重なるように、且つ第1内周側端末34と第2内周側端末44とがそれぞれ重なるように積層されている。即ち、第1短絡構成部材群31と第2短絡構成部材群41とは、第1及び第2係止部36,46が形成された8個ずつの第1及び第2外周側端末33,43同士がそれぞれ積層されるように、且つ16個の第1内周側端末34と16個の第2内周側端末44とがそれぞれ積層されるように重ね合わせられている。更に、互いに積層された第1短絡構成部材群31及び第2短絡構成部材群41においては、第1及び第2係止部36,46が形成された第1及び第2外周側端末33,43間に配置された2個ずつの第1及び第2外周側端末33,43(即ち第1及び第2接続部37,47が形成された第1及び第2外周側端末33,43)は、互いに積層されずに周方向に並んでいる。そして、積層された第1及び第2短絡構成部材群31,41を板厚方向から見ると、セグメント24と同数の24個の第1及び第2外周側端末33,43が周方向に等角度間隔(本実施形態では15°間隔)に並んでいる。
また、第1短絡構成部材群31と、該第1短絡構成部材群31を裏返した形状の第2短絡構成部材群41とを積層することにより、第1連結部35と第2連結部45とは、板厚方向から見ると互いに交差するように延びている。更に、図4に示すように、第1連結部35及び第2連結部45は、第1離間凹部35a及び第2離間凹部45aが設けられているため、積層方向に互いに接触することが防止されている。
そして、図5に示すように、積層された第1及び第2短絡構成部材群31,41において、互いに積層された第1外周側端末33及び第2外周側端末43同士、並びに、互いに積層された第1内周側端末34及び第2内周側端末44同士は、それぞれ溶接により接合されている。互いに積層された第1及び第2外周側端末33,43同士、並びに、互いに積層された第1及び第2内周側端末34,44同士の接合は、直流モータ1を製造する工程に含まれる接合工程にて行われる。この接合工程では、積層された第1及び第2短絡構成部材群31,41において、互いに積層された8組の第1及び第2外周側端末33,43(即ち第1及び第2係止部36,46を有する第1及び第2外周側端末33,43同士)、及び、互いに積層された16組の第1及び第2内周側端末34,44が、溶接(TIG溶接、スポット溶接等)にてそれぞれ接合される。尚、互いに積層された第1及び第2外周側端末33,43において、互いに接合された部分が外周側接合部に該当する。
図4に示すように、前記絶縁部51は、絶縁性樹脂材料よりなり、積層された第1短絡構成部材群31及び第2短絡構成部材群41において、積層方向に並ぶ第1連結部35と第2連結部45との間に介在されるとともに、周方向に隣り合う第1連結部35間及び周方向に隣り合う第2連結部45間にも介在されている。これにより、積層方向に並ぶ第1連結部35と第2連結部45とが短絡されることが防止されるとともに、周方向に隣り合う第1連結部35同士及び周方向に隣り合う第2連結部45同士がそれぞれ短絡されることが防止される。
上記のように構成された短絡部材22は、第2短絡構成部材群41側の面を、前記整流子本体21の絶縁固定体23の軸方向の一端面23bに当接させて配置されている。整流子本体21に対して短絡部材22が配置された状態においては、第1接続部37、第2接続部47、及び第2係止部46の基端部がそれぞれセグメント24の配置面24aに当接するとともに、各第1接続部37、各第2接続部47、及び、互いに積層された第1及び第2係止部36,46は、それぞれ位置決めピン24bに当接している。そして、各セグメント24と、各セグメント24に当接して配置された係止部36,46及び接続部37,47とは、溶接にてそれぞれ電気的に接続される。これにより、各外周側端末33,43は、係止部36,46若しくは接続部37,47を介して各セグメント24にそれぞれ電気的に接続されるとともに、短絡部材22によって、周方向に120°ごとのセグメント24同士が短絡されて同電位とされる。ここで、図7に示すように、ティースT2と略径方向に対向する係止部36,46と接続されたセグメント24(図1参照)のセグメント番号を「1」とし、周方向に並設された24個のセグメントに対し、反時計方向(図1における反時計方向)に順にセグメント番号「1」〜「24」を付す。尚、図7では、各ティースT1〜T8に複数回巻回された導線15を簡略化して図示している。本実施形態の短絡部材22は、セグメント番号「1」,「9」,「17」のセグメント24を短絡して同電位とするとともに、セグメント番号「2」,「10」,「18」のセグメント24を短絡して同電位とし、更にセグメント番号「3」,「11」,「19」のセグメント24を短絡して同電位としている。また、短絡部材22は、セグメント番号「4」,「12」,「20」のセグメント24を短絡して同電位とするとともに、セグメント番号「5」,「13」,「21」のセグメント24を短絡して同電位とし、更にセグメント番号「6」,「14」,「22」のセグメント24を短絡して同電位としている。更に、短絡部材22は、セグメント番号「7」,「15」,「23」のセグメント24を短絡して同電位とするとともに、セグメント番号「8」,「16」,「24」のセグメント24を短絡して同電位としている。
ここで、図5に示すように、短絡されて同電位とされる3つずつのセグメント24は、第1短絡構成部材群31を構成する2個の短絡片32と第2短絡構成部材群41を構成する2個の短絡片42の合計4個の短絡片32,42にて短絡されている。即ち、短絡されて同電位とされる一組のセグメントの個数がn個(nは正の整数)である場合、各短絡構成部材群においては、n個のセグメントを短絡するために(n−1)個の短絡片が使用される。従って、各短絡構成部材群を構成する短絡片の数は、(n−1)を、同電位とされるセグメントの組数倍した数となる。本実施形態では、同電位とされる一組のセグメント24の個数nは、「3」であることから、第1短絡構成部材群31においては、3個のセグメント24を短絡するために2個の第1短絡片32が使用されるとともに、第2短絡構成部材群41においては、同3個のセグメント24を短絡するために2個の第2短絡片42が使用される。また、セグメント24の総数は、固定子2の界磁極数が「6」であるとともに電機子コア12の突極磁極数が「8」であることから、「6」と「8」の最小公倍数の「24」に設定されている。従って、24個のセグメント24においては、短絡部材22にて短絡されて同電位とされるセグメント24の組数は、一組のセグメント24の個数nが「3」であることから、「8」となる。よって、第1短絡構成部材群31を構成する第1短絡片32の数は、「2」を「8」倍した数の「16」となるとともに、第2短絡構成部材群41を構成する第2短絡片42の数は、「2」を「8」倍した数の「16」となっている。
また、短絡部材22においては、同電位とされる3個のセグメント24を短絡する2個の第1短絡片32及び2個の第2短絡片42は、交互となるように、且つ内周側端末34,44同士の接合箇所が外周側端末33,43同士の接合箇所よりも多くなるように直列的に接続されている。詳述すると、同電位とされる3個のセグメント24を短絡する合計4個の短絡片32,42は、第1接続部37を有する第1短絡片32の第1内周側端末34と、第2係止部46を有する第2短絡片42の第2内周側端末44とが接合されるとともに、第2係止部46を有する同第2短絡片42の第2外周側端末43と、第1係止部36を有する第1短絡片32の第1外周側端末33とが接合され、更に、第1係止部36を有する同第1短絡片32の第1内周側端末34と、第2接続部47を有する第2短絡片42の第2内周側端末44とが接合されることにより直列的に接続されている。そして、直列的に接合された合計4個の短絡片32,42は、略V字状をなすとともに、V字の頂点となる接合箇所、即ち直列的に接続された合計4個の短絡片32,42において互いに接合された外周側端末33,43にのみ第1及び第2係止部36,46が突出形成されている。更に、短絡部材22においては、直列的に接合された4個の短絡片32,42の組は、8組形成されるとともに、それぞれ等しい略V字状をなしており、更に、周方向に等角度間隔に配置(V字の頂点が周方向に等角度間隔に配置)されている。
図1に示すように、上記のように構成された整流子13には、前記コイルC1〜C8の端部が結線されている。互いに積層された第1係止部36及び第2係止部46は、その先端部が基端部側に向かって折り返されることにより、係止されたコイルC1〜C8の端部をそれぞれ保持している。また、コイルC1〜C8の端部は、それぞれが係止された係止部36,46に対し抵抗溶接により電気的に接続されている。そして、図7に示すように、コイルC1の一端部は、セグメント番号「22」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「7」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されている。同様に、コイルC2の一端部は、セグメント番号「1」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「10」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されている。また、コイルC3の一端部は、セグメント番号「4」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「13」のセグメント24に接続された第2係止部46に接続されている。また、コイルC4の一端部は、セグメント番号「7」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「16」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されている。また、コイルC5の一端部は、セグメント番号「10」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「19」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されている。また、コイルC6の一端部は、セグメント番号「13」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「22」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されている。また、コイルC7の一端部は、セグメント番号「16」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「1」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されている。そして、コイルC8の一端部は、セグメント番号「19」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「4」のセグメント24に接続された係止部36,46に接続されている。
図7及び図8に示すように、短絡部材22を介して所定のコイルC1〜C8の端部同士が短絡されると、コイルC1〜C8は、短絡部材22を介して並列回路を構成する。尚、図8においては、第1短絡片32と第2短絡片42との接合部を黒丸にて図示するとともに、セグメント24と短絡片32,42との接続部を白丸にて図示している。例えば、陽極側ブラシ9aがセグメント番号「7」のセグメント24に当接するとともに陰極側ブラシ9bがセグメント番号「19」のセグメント24に当接している場合には、直列に接続されたコイルC1〜C8と、直列に接続されたコイルC1〜C8とが並列回路を構成する。また、本実施形態では、各コイルC1〜C8の端部は、3個のセグメント24を同電位とすべく直列的に接合された合計4個の短絡片32,42において、V字の頂点となる接合箇所、即ち、直列的に接続された合計4個の短絡片32,42において互いに接合された外周側端末33,43に形成された第1及び第2係止部36,46に接続されている。そのため、陽極側ブラシ9a及び陰極側ブラシ9bから供給される電流は、係止部36,46から直接コイルC1〜C8へ供給されるか、若しくは、1個の第1短絡片32及び1個の第2短絡片42を介して各コイルC1〜C8へ供給されることになる。
図2に示すように、一対の軸受6a,6bによって回転軸11が軸支されることにより固定子2の内側に回転可能に配置された電機子3においては、マグネット5とティースT1〜T8の先端面とが径方向に対向するとともに、整流子13の外周面に、陽極側ブラシ9a及び陰極側ブラシ9bが押圧接触する。そして、直流モータ1では、電源装置(図示略)から陽極側ブラシ9a及び陰極側ブラシ9bを介してコイルC1〜C8に選択的に電流が供給されると、固定子2に対して電機子3が回転する。また、電機子3の回転に伴って陽極側ブラシ9a及び陰極側ブラシ9bに摺接するセグメント24が変更されて、順次コイルC1〜C8の整流が行われる。
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の作用効果を有する。
(1)各短絡構成部材群31,41は、同電位とされる3個のセグメント24を2個の短絡片にて短絡すべく、「2」に、同電位とされるセグメント24の組数「8」をかけた数である16個の短絡片32,42から構成されているため、従来の短絡構成部材群に比べて、各短絡構成部材群31,41を構成する短絡片32,42の数が少ない。また、互いに積層された2組の短絡構成部材群31,41においては、外周側端末33,43が、同電位とされるセグメント24の組数「8」と同数だけ互いに積層されるとともに、内周側端末34,44が、それぞれ互いに積層され、互いに積層された外周側端末33,43同士及び互いに積層された内周側端末34,44同士が接合されている。従って、外周側端末33,43については、互いに積層された2組の短絡構成部材群31,41において、同電位とされるセグメント24の組数「8」と同数だけ接合箇所が設けられる。そして、内周側端末34,44については、各短絡構成部材群31,41に設けられた当該内周側端末34,44の数(即ち「16」)と同数だけ接合箇所が設けられる。従って、積層された2組の短絡構成部材群31,41における接合箇所の数が従来に比べて減少されるため、積層された2組の短絡構成部材群31,41同士を接合する接合工程を簡略化することができる。
(2)直列的に接続された4個の短絡片32,42において互いに接合された中央部の外周側端末33,43にのみ係止部36,46が形成される。従って、コイルC1〜C8の端部が係止部36,46にのみ接続されることにより、外周側端末33,43がそれぞれ接続されたセグメント24を介して供給される電流は、係止部36,46から直接コイルC1〜C8へ供給されるか、若しくは2個の短絡片32,42を介してコイルC1〜C8へ供給されることになる。よって、セグメント24からコイルC1〜C8へ電流が供給される際に当該電流が流れる短絡片32,42の個数のばらつきを抑えることができ、セグメント24とコイルC1〜C8との間の、短絡片32,42に基づく電気抵抗のばらつき抑えることができる。
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図面に従って説明する。尚、上記実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図9に示す本第2実施形態の整流子61は、上記第1実施形態の整流子13に替えて直流モータ1(図1参照)に備えられるものである。整流子本体21に対して固定される短絡部材62は、互いに積層される2組の短絡構成部材群71,81(即ち第1短絡構成部材群71及び第2短絡構成部材群81)と、これら第1短絡構成部材群71及び第2短絡構成部材群81間に介在される絶縁部51(図11参照)とから構成されている。尚、図9では、絶縁部51の図示を省略している。
図10(a)に示すように、第1短絡構成部材群71は、周方向に並設される16個の第1短絡片72から構成されている。各第1短絡片72は、その径方向内側の端部に略四角形の板状をなす第1外周側端末73が形成されるとともに、その径方向内側の端部に略四角形の板状をなす第1内周側端末74が形成されている。そして、各第1短絡片72における第1外周側端末73と第1内周側端末74との間の部位は、帯状の第1連結部75となっている。
第1外周側端末73の周方向の幅は、セグメント24の周方向の幅よりも狭く形成される(図9参照)とともに、第1内周側端末74は、上記第1実施形態の第1内周側端末34よりも大きな略四角形の板状をなしている。また、各第1連結部75は、インボリュート曲線に沿った湾曲形状をなすとともに、径方向に沿った直線に対して傾斜しており、第1外周側端末73と第1内周側端末74とを周方向に所定角度ずらして連結している。本実施形態では、各第1連結部75は、第1外周側端末73と、該第1外周側端末73に対して時計方向に60°ずれた位置にある第1内周側端末74とをそれぞれ連結している。また、各第1連結部75は、上記実施形態の第1連結部35に比べてその幅が広く形成されており、周方向に並ぶ第1連結部75間の各隙間の幅がほぼ一定となっている。また、16個の第1短絡片72のうち、8個の第1短絡片72の第1外周側端末73には、第1係止部36が一体に設けられるとともに、残りの8個の第1短絡片72の第1外周側端末73には、第1接続部37が一体に設けられている。
上記のように構成された16個の第1短絡片72は、第1係止部36を有する第1短絡片72と、第1接続部37を有する第1短絡片72とが周方向に交互となるように周方向に並設されている。詳述すると、第1係止部36を有する8個の第1短絡片72は、第1周方向に等角度間隔(本実施形態では45°間隔)に配置されている。そして、第1接続部37を有する8個の第1短絡片72は、第1係止部36を有する8個の第1短絡片72間に周方向に等角度間隔(本実施形態では45°間隔)に配置されている。また、16個の第1外周側端末73が周方向に並ぶとともに、16個の第1内周側端末74が周方向に等角度間隔(本実施形態では45°間隔)に並んでいる。そして、第1係止部36が形成された第1外周側端末73と、該第1外周側端末73と時計方向に隣り合う第1外周側端末73(即ち第1接続部37が形成された第1外周側端末73)との間には、第1外周側端末73を1個配置することが可能な隙間が設けられている。
図10(b)に示すように、前記第2短絡構成部材群81は、第1短絡構成部材群71と同じ形状をなすものであり、図10(a)に示す第1短絡構成部材群71を裏返したものである。従って、第2短絡構成部材群81を構成する第2短絡片82は、第1短絡構成部材群71を構成する第1短絡片72と同じ形状をなしている。即ち、第2短絡片82を構成する第2外周側端末83、第2内周側端末84及び第2連結部85は、それぞれ第1短絡片72を構成する第1外周側端末73、第1内周側端末74及び第1連結部75と同じ形状をなしている。尚、図10(b)に示す各第2短絡片82の各第2連結部85は、第2外周側端末83と、該第2外周側端末83に対して反時計方向に60°ずれた位置にある第2内周側端末84とをそれぞれ連結している。そして、周方向に1つ置きの8個の第2短絡片82の第2外周側端末83には、第1係止部36と同じ形状をなす第2係止部46が一体に設けられるとともに、残りの8個の第2短絡片82の第2外周側端末83には、第1接続部37と同じ形状をなす第2接続部47が一体に設けられている。これら16個の第2短絡片82は、16個の第1短絡片72と同様に、第2係止部46を有する第2短絡片82と、第2接続部47を有する第2短絡片82とが周方向に交互となるように並設されている。
図9に示すように、上記のように構成された第1短絡構成部材群71及び第2短絡構成部材群81は、第1離間凹部35aと第2離間凹部45aとが板厚方向に互いに対向するように重ね合わせられて積層されている。また、第1短絡構成部材群71と第2短絡構成部材群81とは、第1係止部36と第2係止部46とが周方向にずれるように、且つ第1接続部37と第2接続部47とがそれぞれ重なるように積層されている。即ち、第1短絡構成部材群71と第2短絡構成部材群81とは、第1及び第2接続部37,47が形成された8個ずつの第1及び第2外周側端末73,83同士がそれぞれ積層されるように、且つ16個の第1内周側端末74と16個の第2内周側端末84とがそれぞれ積層されるように重ね合わせられている。そして、積層された第1及び第2短絡構成部材群71,81を板厚方向から見ると、セグメント24と同数の24個の第1及び第2外周側端末73,83が周方向に等角度間隔(本実施形態では15度間隔)に並んでいる。
また、積層された第1及び第2短絡構成部材群71,81において、互いに積層された第1外周側端末73及び第2外周側端末83同士、並びに、互いに積層された第1内周側端末74及び第2内周側端末84同士は、それぞれ溶接により接合されている。即ち、接合工程が行われることにより、積層された第1及び第2短絡構成部材群71,81において、互いに積層された8組の第1及び第2外周側端末73,83(即ち第1及び第2接続部37,47を有する第1及び第2外周側端末73,83同士)、及び、互いに積層された16組の第1及び第2内周側端末74,84がそれぞれ接合されている。尚、第1及び第2外周側端末73,83同士、並びに、第1及び第2内周側端末74,84同士の接合は、TIG溶接、スポット溶接等にて行われる。
また、図11に示すように、各第2係止部46は、その基端側の部位が屈曲されている。詳述すると、各第2係止部46は、各第2係止部46の先端部の軸方向位置(整流子61の軸方向に沿った方向の位置)が各第1係止部36の軸方向の位置と等しくなるように、その径方向位置が第1接続部37の先端と略一致する部位で第1短絡構成部材群71側に屈曲されている。このため、各第1係止部36における第2短絡構成部材群81側の面36aと、各第2係止部46において、屈曲された部位よりも先端側の部位における第1短絡構成部材群71側の面46aとは、同一平面内に配置されている。
図9に示すように、上記のように構成された短絡部材62は、第2短絡構成部材群81側の面を、整流子本体21の絶縁固定体23の軸方向の一端面23bに当接させて配置されている。整流子本体21に対して短絡部材62が配置された状態においては、第1及び第2係止部36,46の基端部、及び第2接続部47がそれぞれセグメント24の配置面24aに当接するとともに、第1係止部36、第2係止部46、及び、互いに積層された第1及び第2接続部37,47は、それぞれ位置決めピン24bに当接している。そして、各セグメント24と、各セグメント24に当接して配置された係止部36,46及び接続部37,47とは、溶接にてそれぞれ電気的に接続される。これにより、各外周側端末73,83は、係止部36,46若しくは接続部37,47を介して各セグメント24にそれぞれ電気的に接続されるとともに、短絡部材62によって、周方向に120°ごとのセグメント24同士が短絡されて同電位とされる。図12に示すように、短絡部材62は、上記第1実施形態の短絡部材22と同様に、セグメント番号「1」,「9」,「17」のセグメント24を短絡して同電位とするとともに、セグメント番号「2」,「10」,「18」のセグメント24を短絡して同電位とし、更にセグメント番号「3」,「11」,「19」のセグメント24を短絡して同電位としている。また、短絡部材22は、セグメント番号「4」,「12」,「20」のセグメント24を短絡して同電位とするとともに、セグメント番号「5」,「13」,「21」のセグメント24を短絡して同電位とし、更にセグメント番号「6」,「14」,「22」のセグメント24を短絡して同電位としている。更に、短絡部材22は、セグメント番号「7」,「15」,「23」のセグメント24を短絡して同電位とするとともに、セグメント番号「8」,「16」,「24」のセグメント24を短絡して同電位としている。尚、図12では、各ティースT1〜T8に複数回巻回された導線15を簡略化して図示している。
ここで、図9に示すように、本実施形態では、同電位とされる一組のセグメント24の個数nは、「3」であることから、第1短絡構成部材群71においては、3個のセグメント24を短絡するために2個の第1短絡片72が使用されるとともに、第2短絡構成部材群81においては、同3個のセグメント24を短絡するために2個の第2短絡片82が使用される。また、整流子61には24個のセグメント24が備えられるため、短絡部材22にて短絡されて同電位とされるセグメント24の組数は、一組のセグメント24の個数nが「3」であることから、「8」となる。よって、各第1及び第2短絡構成部材群71,81を構成する第1及び第2短絡片72,82の数は、「2」を「8」倍した数の「16」となっている。
また、短絡部材22においては、同電位とされる3個のセグメント24を短絡する2個の第1短絡片72及び2個の第2短絡片82は、交互となるように、且つ内周側端末74,84同士の接合箇所が外周側端末73,83同士の接合箇所よりも多くなるように直列的に接続されている。詳述すると、同電位とされる3個のセグメント24を短絡する合計4個の短絡片72,82は、第1係止部36を有する第1短絡片72の第1内周側端末34と、第2接続部47を有する第2短絡片82の第2内周側端末84とが接合されるとともに、第2接続部47を有する同第2短絡片82の第2外周側端末83と、第1接続部37を有する第1短絡片72の第1外周側端末73とが接合され、更に、第1接続部37を有する同第1短絡片72の第1内周側端末74と、第2係止部46を有する第2短絡片82の第2内周側端末84とが接合されることにより直列的に接続されている。そして、直列的に接合された合計4個の短絡片72,82は、略V字状をなすとともに、直列的に接続された合計4個の短絡片72,82の端部となる2つの外周側端末73,83にのみ係止部36,46がそれぞれ形成されている。更に、短絡部材22においては、直列的に接続された合計4個の短絡片32,42の組は、8組形成されるとともに、それぞれ等しい略V字状をなしており、更に、周方向に等角度間隔に配置(V字の頂点が周方向に等角度間隔に配置)されている。
上記のように構成された整流子61には、コイルC1〜C8の端部が結線されるとともに、各コイルC1〜C8の端部は、それぞれが係止された係止部36,46に対しレーザ溶着により電気的に接続されている。
そして、コイルC1の一端部は、セグメント番号「2」のセグメント24に接続された第1係止部36に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「3」のセグメント24に接続された第2係止部46に接続されている。同様に、コイルC2の一端部は、セグメント番号「5」のセグメント24に接続された第1係止部36に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「6」のセグメント24に接続された第2係止部46に接続されている。また、コイルC3の一端部は、セグメント番号「8」のセグメント24に接続された第1係止部36に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「9」のセグメント24に接続された第2係止部46に接続されている。また、コイルC4の一端部は、セグメント番号「11」のセグメント24に接続された第1係止部36に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「12」のセグメント24に接続された第2係止部46に接続されている。また、コイルC5の一端部は、セグメント番号「14」のセグメント24に接続された第1係止部36に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「15」のセグメント24に接続された第2係止部46に接続されている。また、コイルC6の一端部は、セグメント番号「17」のセグメント24に接続された第1係止部36に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「18」のセグメント24に接続された第2係止部46に接続されている。また、コイルC7の一端部は、セグメント番号「20」のセグメント24に接続された第1係止部36に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「21」のセグメント24に接続された第2係止部46に接続されている。そして、コイルC8の一端部は、セグメント番号「23」のセグメント24に接続された第1係止部36に接続されるとともに、他端部は、セグメント番号「24」のセグメント24に接続された第2係止部46に接続されている。
図12及び図13に示すように、短絡部材62を介して所定のコイルC1〜C8の端部同士が短絡されると、コイルC1〜C8は、短絡部材62を介して並列回路を構成する。尚、図13においては、第1短絡片72と第2短絡片82との接合部を黒丸にて図示するとともに、セグメント24と短絡片72,82との接続部を白丸にて図示している。例えば、陽極側ブラシ9aがセグメント番号「3」のセグメント24に当接するとともに陰極側ブラシ9bがセグメント番号「15」のセグメント24に当接している場合には、直列に接続されたコイルC1,C6,C3,C8と、直列に接続されたコイルC4,C7,C2,C5とが並列回路を構成する。また、本実施形態では、各コイルC1〜C8の端部は、3個のセグメント24を同電位とすべく直列的に接合された合計4個の短絡片72,82において、直列的に接続された4個の短絡片72,82の両端部の2つの外周側端末73,83に形成された係止部36,46にそれぞれ接続されている。そのため、陽極側ブラシ9a及び陰極側ブラシ9bから供給される電流は、係止部36,46から直接コイルC1〜C8へ供給されるか、若しくは1個の第1短絡片72及び1個の第2短絡片82の合計2個の短絡片72,82を介して各コイルC1〜C8へ供給されるか、若しくは2個の第1短絡片72及び2個の第2短絡片82の合計4個の短絡片72,82を介して各コイルC1〜C8へ供給されることになる。
上記したように、本第2実施形態によれば、上記第1実施形態の(1)と同様の作用効果に加えて以下の作用効果を有する。
(1)直列的に接続された4個の短絡片72,82の両端部にある外周側端末73,83にのみコイルC1〜C8の端部が接続される係止部36,46が設けられている。従って、当該短絡部材62を備えた直流モータ1において、各係止部36,46に対してコイルC1〜C8の端部を1つずつ接続する構成とすることができ、コイルC1〜C8の端部の長さを短くするとともに、これらコイルC1〜C8の端部の取り回しを簡略化することができる。
(2)直列的に接続された4個ずつの短絡片72,82は、全て等しい略V字状をなすとともに、周方向に等角度間隔に配置されている。従って、各連結部75,85の周方向の幅を等しく太く(従来に比べて太く)することができる。そして、各連結部75,85の周方向の幅を等しく太くすることにより、各連結部75,85において電流の流れる方向と直交する方向の断面積が大きくなるため、各連結部75,85における電気抵抗を小さくすることができる。
(3)各係止部36,46の軸方向(整流子61の軸方向)の位置が等しいため、コイルC1〜C8の端部を係止部36,46にそれぞれ接続(溶接)する際、接続に用いられる治具の軸方向の移動を最小限に抑えることができる。従って、これら係止部36,46へのコイルC1〜C8の端部の接続を容易に行うことができる。
尚、本発明の実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第2実施形態の内周側端末74,84は、上記第1実施形態の内周側端末34,44に比べて大きく形成されているが、上記第1実施形態の内周側端末34,44と同じ大きさであってもよい。この場合、周方向に隣り合う内周側端末74,84間の間隔が広くなるため、互いに積層された内周側端末74,84同士の溶接(TIG溶接等)を行い易くなる。
・上記第1実施形態の短絡部材22においても、上記第2実施形態の短絡部材62と同様に、内周側端末34,44を周方向に等角度間隔に配置するとともに、各連結部35,45の周方向の幅を太くしてもよい。このようにすると、短絡部材22においても上記第2実施形態の(2)の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。
・上記第1実施形態では、短絡部材22において、直列的に接続された4個ずつの短絡片32,42は、全て等しい略V字状をなすとともに、周方向に等角度間隔に配置されている。同様に、上記第2実施形態では、短絡部材62において、直列的に接続された4個ずつの短絡片72,82は、全て等しい略V字状をなすとともに、周方向に等角度間隔に配置されている。しかしながら、各短絡部材22,62において、直列的に接続された4個ずつの短絡片32,42,72,82が周方向に配置されるのであれば、4個ずつの短絡片32,42,72,82は、周方向に等角度間隔に配置されなくてもよい。例えば、短絡部材22において、係止部36,46が周方向に15度間隔に配置されるように、4個ずつの短絡片32,42を配置してもよい。
・上記第1実施形態では、コイルC1〜C8の端部を接続するための係止部36,46は、直列的に接続された4個の短絡片32,42において、互いに接合された外周側端末33,43にのみ形成されている。しかしながら、係止部36,46は、直列的に接続された4個の短絡片32,42の両端部の外周側端末33,43のうち、何れか一方の外周側端末にのみ形成されてもよい。
・上記第2実施形態では、各第2係止部46の基端部側の部位を屈曲することにより、各第2係止部46の軸方向の位置を、各第1係止部36の軸方向の位置と等しくしている。しかしながら、第1係止部36と第2係止部46との軸方向の位置が等しくなるのであれば、第1係止部36及び第2係止部46の形状(屈曲形状)は上記実施形態のものに限らない。例えば、図14に示すように、第1係止部36を第2短絡構成部材群81側へ屈曲するとともに、第2係止部46を第1短絡構成部材群71側へ屈曲することにより、第1係止部36及び第2係止部46の軸方向の位置を、短絡部材62の厚さ方向の中央部で一致させてもよい。また例えば、第1係止部36を第2短絡構成部材群81と逆側へ屈曲するとともに、第2係止部46を第1短絡構成部材群71側へ屈曲することにより、第1係止部36及び第2係止部46の軸方向の位置を等しくしてもよい。このようにしても、上記第2実施形態の(3)の作用効果と同様の作用効果を得ることができる。尚、第1係止部36と第2係止部46とは、その軸方向の位置が異なっていてもよい。
・上記第1実施形態では、第1短絡構成部材群31に8個の第1係止部36が設けられるとともに、第2短絡構成部材群41に8個の第2係止部46が設けられ、第1及び第2短絡構成部材群31,41は、互いの係止部36,46がそれぞれ重なるように積層される。しかしながら、各短絡構成部材群31,41に設けられる係止部36,46の数は、これに限らない。全ての外周側端末33,43に係止部36,46が設けられ、所定の係止部36,46にのみコイルC1〜C8の端部が接続される構成であってもよい。また、短絡部材22に設けられる複数の係止部36,46(互いに積層された係止部36,46は1つと数える)が互いに積層される短絡構成部材群31,41に分布して設けられるようにしてもよい。例えば、図15(a)に示す短絡部材101は、上記第1実施形態の短絡部材22と同様に、8個の係止部36,46を備えている。尚、図15(a)乃至図15(c)においては、上記第1実施形態と同一の構成に同一の符号を付している。この短絡部材101を構成する第1短絡構成部材群102においては、図15(b)に示すように、周方向に3個置きの第1短絡片32の第1外周側端末33に第1係止部36が設けられている。そして、第1係止部36を有する4つの第1短絡片32は、周方向に等角度間隔に配置されている。また、図15(c)に示すように、短絡部材101を構成する第2短絡構成部材群103においては、周方向に3個置きの第2短絡片42の第2外周側端末43に第2係止部46が設けられるとともに、第2係止部46を有する4つの第2短絡片42は、周方向に等角度間隔に配置されている。そして、図15(a)に示すように、2組の短絡構成部材群102,103は、互いの係止部36,46が周方向にずれるように、且つ、合計8個の係止部36,46が周方向に等角度間隔(図15(a)においては45°間隔)となるように互いに積層されている。このように構成すると、各短絡構成部材群102,103に設けられる係止部36,46の数が減少する。従って、図16に示すように、短絡構成部材群102,103を形成するための板材104において、1つの短絡構成部材群102(若しくは1つの短絡構成部材群103)を打ち抜くために要する領域Aが四角形状となるため、当該領域Aは、上記第1実施形態の短絡構成部材群31,41を打ち抜くために要する領域よりも狭くなる。その結果、プレス加工により打ち抜いて形成される短絡構成部材群102,103の歩留りを向上させることができ、ひいては短絡部材101の歩留りを向上させることができる。また、第1短絡構成部材群102には、短絡部材101に備えられる合計8個の係止部36,46のうち、半数の4個の係止部36が設けられている。同様に、第2短絡構成部材群103には、短絡部材101に備えられる合計8個の係止部36,46のうち、半数の4個の係止部46が設けられている。従って、互いに積層される2組の短絡構成部材群102,103の両方について、等しく歩留りを向上させることができる。尚、短絡部材101においては、各係止部36,46は互いに積層されないため、各係止部36,46とコイルC1〜C8の端部とは、レーザ溶接にて接続されてもよいし、抵抗溶接にて接合されてもよい。
・上記各実施形態では、コイルC1〜C8の端部は、係止部36,46に接続される。しかしながら、コイルC1〜C8の端部は、それぞれセグメント24に直接接続されることにより、セグメント24を介して短絡部材22,62に接続されてもよい。この場合、係止部36,46を短絡部材22,62から省略してもよい。
・上記各実施形態では、各短絡構成部材群31,41,71,81は、それぞれ16個の短絡片32,42,72,82から構成されている。しかしながら、各短絡構成部材群31,41,71,81を構成する短絡片32,42,72,82の数は、これに限らない。各短絡構成部材群を構成する短絡片の数は、同電位とされるセグメント24の数をn個(nは正の整数)とすると、(n−1)を、同電位とされるセグメント24の組数倍した数であればよい。尚、同電位とされるセグメント24の組数は、セグメント24の総数をnで割った数である。
・上記各実施形態では、各コイルC1〜C8は、各ティースT1〜T8に導線15を集中巻にて巻回することにより形成されている。しかしながら、各コイルC1〜C8は、導線15を分布巻等にて巻回することにより形成されてもよい。
例えば、図17に示す例では、導線15は、電機子コア111の径方向外側に向かって放射状に延びる24個のティースT11に対し、分布巻にて巻回されている。例えば、図17において整流子13の右上にある係止部36,46に係止された導線15は、該係止部36,46と径方向に対向するティースT11及び該ティースT11の両側にあるティースT11の3つのティースT11に順巻にて複数回巻回されてコイルC11を形成した後、時計方向に1つのティースT11を飛ばした先にある3つのティースT11に逆巻(順巻と逆方向に巻回)にて複数回巻回されてコイルC11を形成している。更に、同導線15は、時計方向に1つのティースT11を飛ばした先にある3つのティースT11に順巻にて複数回巻回されてコイルC11を形成した後、図17において下方にある係止部36,46に係止されている。導線15は、上記のように繰り返し3つずつのティースT11に巻回されることにより、24個のコイルC11を形成する。尚、図17においては、24個のコイルC11のうち、8個のみ図示している。そして、24個のコイルC11は、図18に示すように、並列回路を構成している。
また、図19(a)及び図19(b)に示す例では、導線15は、24個のティースT11に対し、分布巻にて巻回されるとともに、1つのコイルC12を形成すべく周方向に並ぶ4つのティースT11に巻回されている。例えば、スロット番号「2」のスロットS11と径方向に対向する係止部36,46に係止された導線15は、スロット番号「1」のスロットS11とスロット番号「5」のスロットS11との間にある4つのティースT11に複数回巻回されてコイルC12を形成した後、スロット番号「5」のスロットS11とスロット番号「9」のスロットS11との間にある4つのティースT11に複数回巻回されてコイルC12を形成する。更に、同導線15は、スロット番号「9」のスロットS11とスロット番号「13」のスロットS11との間にある4つのティースT11に複数回巻回されてコイルC12を形成した後、スロット番号「11」のスロットS11と径方向に対向する係止部36,46に係止されている。同様にして、周方向に並ぶ4つずつのティースT11に対して繰り返し導線15が巻回される。尚、図19(a)及び図19(b)においては、ティースT11に対して複数回巻回された導線15を簡略化して図示している。
更に、図20に示す例では、整流子121に備えられる短絡部材122は、上記第2実施形態の短絡部材62において全ての短絡片72,82の外周側端末73,83に係止部36,46をそれぞれ設けた構成となっている。そして、図20及び図21に示すように、導線15は、24個のティースT11に対し、分布巻にて巻回されるとともに、1つのコイルC13を形成すべく周方向に並ぶ4つのティースT11に巻回されている。例えば、導線15は、スロット番号「24」のスロットS11と径方向に対向する係止部46に係止された後、スロット番号「23」のスロットS11とスロット番号「2」のスロットS11との間にある3つのティースT11に複数回巻回されてコイルC13を形成した後、スロット番号「1」のスロットS11と径方向に対向する係止部36,46に係止されている。次いで、同導線15は、スロット番号「24」のスロットS11とスロット番号「3」のスロットS11との間にある3つのティースT11に複数回巻回されてコイルC13を形成した後、スロット番号「2」のスロットS11と径方向に対向する係止部36に係止されている。同様に、導線15は、対応する係止部36,46に係止されながら、時計方向にスロットS11を1つずつずらして3つずつのティースT11に複数回巻回されることにより、24個のコイルC13を形成している。そして、図22に示すように、24個のコイルC13は、3つの並列回路を構成している。尚、図20においては、24個のコイルC13のうち、6個のコイルC13のみを図示している。また、図21においては、ティースT11に対して複数回巻回された導線15を簡略化するとともに一部省略して図示している。更に、図22においては、120°間隔に配置された3つずつのセグメント24を短絡する4個の短絡片72,82の組を、2組のみ図示している。
・上記各実施形態の直流モータ1においては、固定子2の磁極数が「6」であるとともに、電機子コア12の突極磁極数が「8」となっている。しかしながら、直流モータ1の構成はこれに限らず、固定子2の磁極数及び電機子コア12の突極磁極数は、適宜変更してもよい。この場合、固定子2の磁極数及び電機子コア12の突極磁極数に応じて、セグメント24の数、及び短絡部材22,62に備えられる短絡片32,42,72,82の数も変更される。例えば、図23に示す直流モータは、6個のマグネット5を備えることにより固定子(図示略)の磁極数が「6」となっているとともに、27個のティースT14を備えることにより電機子コア(図示略)の突極磁極数が「27」となっている。そして、整流子131には、27個のセグメント24が備えられている。短絡部材132は、18個の短絡片(図示略)をそれぞれ周方向に配置してなる2組の短絡構成部材群(図示略)を積層して形成されるとともに、一方の短絡構成部材群の2個の短絡片と他方の短絡構成部材群の2個の短絡片との合計4個の短絡片にて、周方向に120°間隔に配置された3個ずつのセグメント24を短絡している。また、短絡部材132を板厚方向から見ると、27個の外周側端末(図示略)が周方向に並ぶとともに、セグメント番号「2」,「5」,「8」,「11」,「13」,「16」,「19」,「21」,「24」,「27」のセグメント24に接続される外周側端末には、径方向外側に突出した係止部(図示略)が設けられている。そして、27個のティースT14に対して、導線15が重ね巻にて巻回されている。詳述すると、導線15は、セグメント番号「2」のセグメント24に接続された係止部に係止された後、セグメント番号「1」のセグメント24と対向するティースT14からセグメント番号「4」のセグメント24と対向するティースT14までの4つのティースT14に複数回巻回されてコイルC14を形成している。次いで、同導線15は、セグメント番号「11」のセグメント24と対向するティースT14からセグメント番号「14」のセグメント24と対向するティースT14までの4つのティースT14に複数回巻回されてコイルC14を形成する。そして、導線15は、同様の動作を複数回繰り返して27個のコイルC14を形成した後に、セグメント番号「11」のセグメント24に接続された係止部に係止されている。尚、図23においては、ティースT14に対して複数回巻回された導線15を簡略化して図示している。
・上記各実施形態では、係止部36,46若しくは接続部37,47を介して外周側端末33,43,73,83がセグメント24にそれぞれ接続されている。しかしながら、内周側端末34,44,74,84がセグメント24にそれぞれ接続される構成であってもよい。この場合、内周側端末34,44(若しくは内周側端末74,84)は、同電位とされるセグメント24の組数と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の短絡構成部材群31,41(若しくは短絡構成部材群71,81)において周方向にセグメント24と同数並設される。更に、外周側端末33,43(若しくは外周側端末73,83)は、外周側端末33(若しくは外周側端末73)と、外周側端末43(若しくは外周側端末83)とがそれぞれ互いに積層されて接合される。
第1実施形態の直流モータの径方向断面図。 第1実施形態の直流モータの軸方向断面図。 ティースに対するコイルの巻装の仕方を説明するための説明図。 第1実施形態の整流子の半断面図。 第1実施形態の整流子の底面図。 (a)は第1実施形態の第1短絡構成部材群の平面図、(b)は第1実施形態の第2短絡構成部材群の平面図。 第1実施形態の直流モータの結線図。 第1実施形態の直流モータにおけるコイル同士の接続の態様を説明するための説明図。 第2実施形態の整流子の底面図。 (a)は第2実施形態の第1短絡構成部材群の平面図、(b)は第2実施形態の第2短絡構成部材群の平面図。 第2実施形態の短絡部材の断面図。 第2実施形態の直流モータの結線図。 第2実施形態の直流モータにおけるコイル同士の接続の態様を説明するための説明図。 別の形態の短絡部材の断面図。 (a)は別の形態の短絡部材の平面図、(b)は別の形態の第1短絡構成部材群の平面図、(c)は別の形態の第2短絡構成部材群の平面図。 板材に対する短絡構成部材群の板取りを説明するための説明図。 別の形態の直流モータにおけるティースに対するコイルの巻装の仕方を説明するための説明図。 別の形態の直流モータにおけるコイル同士の接続の態様を説明するための説明図。 (a)は別の形態の直流モータにおけるティースに対するコイルの巻装の仕方を説明するための説明図、(b)は別の形態の直流モータの結線図。 別の形態の直流モータにおけるティースに対するコイルの巻装の仕方を説明するための説明図。 別の形態の直流モータの結線図。 別の形態の直流モータにおけるコイル同士の接続の態様を説明するための説明図。 別形態の直流モータの結線図。
符号の説明
1…モータとしての直流モータ、2…固定子、3…電機子、5…マグネット、9a…給電用ブラシとしての陽極側ブラシ、9b…給電用ブラシとしての陰極側ブラシ、11…回転軸、12,111…電機子コア、13,61,121,131…整流子、22,62,101,122,132…短絡部材、24…セグメント、31,71,102…短絡構成部材群としての第1短絡構成部材群、32,72…短絡片としての第1短絡片、33,73…外周側端末としての第1外周側端末、34,74…内周側端末としての第1内周側端末、35,75…連結部としての第1連結部、36…係止部としての第1係止部、41,81,103…短絡構成部材群としての第2短絡構成部材群、42,82…短絡片としての第2短絡片、43,83…外周側端末としての第2外周側端末、44,84…内周側端末としての第2内周側端末、45,85…連結部としての第2連結部、46…係止部としての第2係止部、C1〜C8,C11,C12,C13,C14…電機子コイルとしてのコイル。

Claims (8)

  1. 外周側端末と、前記外周側端末よりも内周側で前記外周側端末に対し周方向に所定角度ずれた位置に配置された内周側端末とを連結部にて連結してなる複数の短絡片が周方向にそれぞれ並設されてなる2組の短絡構成部材群を互いに積層するとともに、互いに積層された前記外周側端末同士及び互いに積層された前記内周側端末同士を接合してなり、所定のセグメント同士を短絡して同電位とすべく前記外周側端末及び前記内周側端末の何れか一方の端末が周方向に並設された前記セグメントに接続されるように構成され、各電機子コイルの一方の端部と他方の端部とが周方向において互いに隣接しない前記セグメントに接続されるモータに使用される短絡部材であって、
    前記各短絡構成部材群は、同電位とされるn個(nは3以上の正の整数)の前記セグメントを(n−1)個の前記短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされる前記セグメントの組数倍した数の前記短絡片から構成され、
    前記外周側端末及び前記内周側端末のうち一方の端末は、同電位とされる前記セグメントの組数と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に前記セグメントと同数並設され、他方の端末は、一方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末と、他方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末とがそれぞれ互いに積層されて接合され、
    一方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片と、他方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片とは、一方の前記短絡構成部材群の前記短絡片と他方の前記短絡構成部材群の前記短絡片とが交互となるように、且つ前記内周側端末同士の接合箇所の方が前記外周側端末同士の接合箇所よりも1箇所多くなるように前記外周側端末同士及び前記内周側端末同士をそれぞれ積層して接合することにより直列的に接続されており、
    直列的に接続された(2(n−1))個の前記短絡片における前記外周側端末同士を接合した外周側接合部が奇数個ある場合には、前記外周側接合部のうち中央部の前記外周側接合部を形成する前記外周側端末にのみ電機子コイルの端部が接続される係止部が設けられ、前記外周側接合部が偶数個ある場合には、前記外周側接合部における中央部の2つの前記外周側接合部のうち何れか一方の前記外周側接合部を形成する前記外周側端末にのみ前記電機子コイルの端部が接続される前記係止部が設けられたことを特徴とする短絡部材。
  2. 外周側端末と、前記外周側端末よりも内周側で前記外周側端末に対し周方向に所定角度ずれた位置に配置された内周側端末とを連結部にて連結してなる複数の短絡片が周方向にそれぞれ並設されてなる2組の短絡構成部材群を互いに積層するとともに、互いに積層された前記外周側端末同士及び互いに積層された前記内周側端末同士を接合してなり、所定のセグメント同士を短絡して同電位とすべく前記外周側端末及び前記内周側端末の何れか一方の端末が周方向に並設された前記セグメントに接続されるように構成され、各電機子コイルの一方の端部と他方の端部とが周方向において互いに隣接する前記セグメントに接続されるモータに使用される短絡部材であって、
    前記各短絡構成部材群は、同電位とされるn個(nは3以上の正の整数)の前記セグメントを(n−1)個の前記短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされる前記セグメントの組数倍した数の前記短絡片から構成され、
    前記外周側端末及び前記内周側端末のうち一方の端末は、同電位とされる前記セグメントの組数と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に前記セグメントと同数並設され、他方の端末は、一方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末と、他方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末とがそれぞれ互いに積層されて接合され、
    一方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片と、他方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片とは、一方の前記短絡構成部材群の前記短絡片と他方の前記短絡構成部材群の前記短絡片とが交互となるように、且つ前記内周側端末同士の接合箇所の方が前記外周側端末同士の接合箇所よりも1箇所多くなるように前記外周側端末同士及び前記内周側端末同士をそれぞれ積層して接合することにより直列的に接続されており、
    直列的に接続された(2(n−1))個の前記短絡片の両端部にある前記外周側端末にのみ電機子コイルの端部が接続される係止部が設けられたことを特徴とする短絡部材。
  3. 請求項1又は請求項に記載の短絡部材において、
    列的に接続された(2(n−1))個ずつの前記短絡片は、直列的に接続された前記短絡片ごとに全て同形状をなすとともに、周方向に等角度間隔に配置されていることを特徴とする短絡部材。
  4. 周方向に並設される複数のセグメントと、
    外周側端末と、前記外周側端末よりも内周側で前記外周側端末に対し周方向に所定角度ずれた位置に配置された内周側端末とを連結部にて連結してなる複数の短絡片が周方向にそれぞれ並設されてなる2組の短絡構成部材群を互いに積層するとともに、互いに積層された前記外周側端末同士及び互いに積層された前記内周側端末同士を接合してなり、所定の前記セグメント同士を短絡して同電位とすべく前記外周側端末及び前記内周側端末の何れか一方の端末が前記セグメントにそれぞれ接続される短絡部材と
    を備え、各電機子コイルの一方の端部と他方の端部とが周方向において互いに隣接しない前記セグメントに接続されるモータに使用される整流子であって、
    前記各短絡構成部材群は、同電位とされるn個(nは3以上の正の整数)の前記セグメントを(n−1)個の前記短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされる前記セグメントの組数倍した数の前記短絡片から構成され、
    前記外周側端末及び前記内周側端末のうち一方の端末は、同電位とされる前記セグメントの組数と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に前記セグメントと同数並設されて前記セグメントにそれぞれ接続され、他方の端末は、一方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末と、他方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末とがそれぞれ互いに積層されて接合され、
    一方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片と、他方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片とは、一方の前記短絡構成部材群の前記短絡片と他方の前記短絡構成部材群の前記短絡片とが交互となるように、且つ前記内周側端末同士の接合箇所の方が前記外周側端末同士の接合箇所よりも1箇所多くなるように前記外周側端末同士及び前記内周側端末同士をそれぞれ積層して接合することにより直列的に接続されており、
    直列的に接続された(2(n−1))個の前記短絡片における前記外周側端末同士を接合した外周側接合部が奇数個ある場合には、前記外周側接合部のうち中央部の前記外周側接合部を形成する前記外周側端末にのみ電機子コイルの端部が接続される係止部が設けられ、前記外周側接合部が偶数個ある場合には、前記外周側接合部における中央部の2つの前記外周側接合部のうち何れか一方の前記外周側接合部を形成する前記外周側端末にのみ前記電機子コイルの端部が接続される前記係止部が設けられたことを特徴とする整流子。
  5. 周方向に並設される複数のセグメントと、
    外周側端末と、前記外周側端末よりも内周側で前記外周側端末に対し周方向に所定角度ずれた位置に配置された内周側端末とを連結部にて連結してなる複数の短絡片が周方向にそれぞれ並設されてなる2組の短絡構成部材群を互いに積層するとともに、互いに積層された前記外周側端末同士及び互いに積層された前記内周側端末同士を接合してなり、所定の前記セグメント同士を短絡して同電位とすべく前記外周側端末及び前記内周側端末の何れか一方の端末が前記セグメントにそれぞれ接続される短絡部材と
    を備え、各電機子コイルの一方の端部と他方の端部とが周方向において互いに隣接する前記セグメントに接続されるモータに使用される整流子であって、
    前記各短絡構成部材群は、同電位とされるn個(nは3以上の正の整数)の前記セグメントを(n−1)個の前記短絡片にて短絡すべく、(n−1)を、同電位とされる前記セグメントの組数倍した数の前記短絡片から構成され、
    前記外周側端末及び前記内周側端末のうち一方の端末は、同電位とされる前記セグメントの組数と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に前記セグメントと同数並設されて前記セグメントにそれぞれ接続され、他方の端末は、一方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末と、他方の前記短絡構成部材群における当該他方の端末とがそれぞれ互いに積層されて接合され、
    一方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片と、他方の前記短絡構成部材群の(n−1)個の前記短絡片とは、一方の前記短絡構成部材群の前記短絡片と他方の前記短絡構成部材群の前記短絡片とが交互となるように、且つ前記内周側端末同士の接合箇所の方が前記外周側端末同士の接合箇所よりも1箇所多くなるように前記外周側端末同士及び前記内周側端末同士をそれぞれ積層して接合することにより直列的に接続されており、
    直列的に接続された(2(n−1))個の前記短絡片の両端部にある前記外周側端末にのみ電機子コイルの端部が接続される係止部が設けられたことを特徴とする整流子。
  6. 請求項4又は請求項に記載の整流子において、
    列的に接続された(2(n−1))個ずつの前記短絡片は、直列的に接続された前記短絡片ごとに全て同形状をなすとともに、周方向に等角度間隔に配置されていることを特徴とする整流子。
  7. 請求項乃至請求項の何れか1項に記載の整流子において、
    前記セグメントを24個備え、
    前記各短絡構成部材群は、周方向に120°間隔に配置された3個ずつの前記セグメントを2個の前記短絡片にて短絡すべく、「2」に、同電位とされる前記セグメントの組数「8」をかけた数である16個の前記短絡片から構成され、
    2組の前記短絡構成部材群の前記外周側端末は、同電位とされる前記セグメントの組数「8」と同数だけ互いに積層されて接合されるとともに、互いに積層された2組の前記短絡構成部材群において周方向に24個並設されて前記セグメントにそれぞれ接続され、前記内周側端末は、一方の前記短絡構成部材群の前記内周側端末と他方の前記短絡構成部材群の前記内周側端末とがそれぞれ互いに積層されて接合されていることを特徴とする整流子。
  8. 複数のマグネットを有する固定子と、
    前記固定子の内側に回転可能に配置され、回転軸と、前記回転軸に固定され複数の電機子コイルが巻装された電機子コアと、前記回転軸に固定された請求項乃至請求項の何れか1項に記載の整流子とを有する電機子と、
    前記整流子の外周面に摺接する少なくとも一対の給電用ブラシと
    を有することを特徴とするモータ。
JP2007097482A 2007-04-03 2007-04-03 短絡部材、整流子及びモータ Expired - Fee Related JP4914274B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007097482A JP4914274B2 (ja) 2007-04-03 2007-04-03 短絡部材、整流子及びモータ
US12/080,300 US7777390B2 (en) 2007-04-03 2008-04-01 Short-circuit member assembly, commutator, and motor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007097482A JP4914274B2 (ja) 2007-04-03 2007-04-03 短絡部材、整流子及びモータ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008259285A JP2008259285A (ja) 2008-10-23
JP4914274B2 true JP4914274B2 (ja) 2012-04-11

Family

ID=39982314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007097482A Expired - Fee Related JP4914274B2 (ja) 2007-04-03 2007-04-03 短絡部材、整流子及びモータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4914274B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3695101B2 (ja) * 1997-12-17 2005-09-14 松下電工株式会社 モータ用整流子及びその製造方法
JP2007060808A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 Asmo Co Ltd 整流子の製造方法及び整流子

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008259285A (ja) 2008-10-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8581460B2 (en) Armature for rotating electrical machine
JP4486678B2 (ja) 回転電動機の電機子、回転電動機及びその製造方法
US10622861B2 (en) Stator and bus bar connector configuration
JP2015133772A (ja) バスバーモジュールおよび回転電機
US20220311301A1 (en) Motor
US7352100B2 (en) Direct-current motor
WO2012011352A1 (ja) 回転電機用電機子
US6707215B2 (en) Stator of a rotating electric machine
JP2007060808A (ja) 整流子の製造方法及び整流子
US7888836B2 (en) DC motor with improved wiring connections
JP4806656B2 (ja) 電機子及び直流モータ
US7716810B2 (en) Method of manufacturing a commutator
JP4914274B2 (ja) 短絡部材、整流子及びモータ
US7777390B2 (en) Short-circuit member assembly, commutator, and motor
JP5009181B2 (ja) 短絡部材、整流子、電機子及び短絡部材の製造方法
CN114696487A (zh) 带多零件导体组件的电机定子
JP4745869B2 (ja) 短絡部材、整流子、直流モータ、及び短絡部材の製造方法
JP5738084B2 (ja) 整流子、整流子を備えた回転子及び、整流子を備えた回転子の製造方法
JP2008035692A (ja) 整流子及び直流モータ
JP4827648B2 (ja) モータ
JP5009182B2 (ja) 短絡部材、整流子、電機子及び短絡部材の製造方法
JP2007259510A (ja) 直流電動機
JP4842637B2 (ja) 整流子及び直流モータ
JP2006067724A (ja) 平型整流子及びその製造方法
JP2008054397A (ja) 整流子、直流モータ及び整流子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110719

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110726

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120117

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4914274

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150127

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees