JP4912692B2 - 止水用液剤の供給方法、供給装置、およびこれを用いた車載用電線の止水処理方法ならびに車載用電線 - Google Patents
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Description
この工程は、図1(a)(b)に示すようなアース用電線10の一方の端末16にアース用端子20を装着(図例では圧着固定)する工程である。
この工程は、前記アース用端子20が装着されたアース用電線10の処理側端末16に、図2〜図4に示すような液剤供給装置50を用いて流動性を有する止水用液剤18を供給する工程である。具体的には、アース用端子20の導体バレル22とインシュレーションバレル24との間の箇所に前記止水用液剤18を流下させ、この止水用液剤18を前記箇所に溜めるようにする。これにより、当該止水用液剤18が前記処理側端末16における内部導体12と被覆材14との隙間を外側から塞ぐ状態にすることができる。なお、この液剤供給工程では、必要量の止水用液剤18を一度に処理側端末16に流下させるため(詳細は後述する)、当該流下を、前記処理側端末16を周囲から取り囲む囲繞壁(図示省略)をあらかじめ形成した状態で行うことが好ましい。このようにすれば、前記処理側端末16に溜まった止水用液剤18が周囲に溢れるのを前記囲繞壁によって防止しながら止水用液剤18の流下を行うことができるため、比較的多量の止水用液剤18を流下させる必要がある場合でも、この止水用液剤18を安定して処理側端末16に供給することができる。
Q=a×t+b・・・(式1)
この式1において、aは比例定数、bは切片を表しており、これら比例定数aと切片bとの2つの値が未知である。したがって、少なくとも2つの異なる流下時間において止水用液剤18の流下量を実測すれば、前記比例定数aと切片bとを求めて前記式1を算出することができる。なお、前記式1における流下時間tとしては、レーザ66が止水用液剤18によって遮断されて前記レーザセンサ60のセンサ出力がONからOFFに切り替わった時点からの経過時間を用いるものとする。このため、流下時間t=0における止水用液剤18の流下量(流下量の初期値)はゼロにはならず、この初期値が前記切片bとなる。すなわち、レーザ66の通過位置が前記のようにノズル56の下端部から所定距離離れていることから、レーザ66の遮断が開始された時点(t=0)で既に前記所定距離の分の量だけ止水用液剤18が流下しており、これが前記流下量の初期値、すなわち切片bとなるのである。
a=(Q2−Q1)/(t2−t1)・・・(式2)
b=Q1−a×t1・・・(式3)
そして、このようにして比例定数aと切片bとを求めることにより、前記流下時間tと流下量Qとの関係を表す前記式1を確定することができる。なお、前記比例定数aと切片bとは、止水用液剤18の粘度等によって異なるため、用いるべき止水用液剤18の種類が複数ある場合には、これら比例定数aと切片bとは、止水用液剤18の種類ごとにそれぞれ求めておく必要がある。なお、前記流下量Q1,Q2の実測は、図3に示すように、電子天秤82上に載置された計量容器80の内部に止水用液剤18を流下させることによって行う。
この工程は、前記アース用電線10の処理側端末16に供給された止水用液剤18の周囲のエアを加圧して被覆材14の内側の圧力(一般には大気圧)よりも高い圧力にし、その圧力差を利用して当該止水用液剤18を強制的に被覆材14の内側に浸透させる工程である。
・止水用液剤18…湿気硬化型接着剤(粘度0.8 Pa・s)
・ディスペンサ52の吐出圧力…350 kPa
・ノズル56の内径…0.57 mm
以上のような条件下で止水用液剤18の流下を繰り返し行い、異なる2つの流下時間tにおける流下量Qを各5回実測したところ、下記の表1のような結果が得られた。
Q=56.156×t+9.7644
Q:流下量(mg)
t:流下時間(s)
12 導体
14 被覆材
18 止水用液剤
50 液剤供給装置
52 ディスペンサ
56 ノズル
60 レーザセンサ(検知手段)
62 発光部
64 受光部
66 レーザ(光)
90 コントローラ(制御手段)
t 流下時間
ta 目標流下時間
Q 流下量
Claims (9)
- 所定量の止水用液剤を止水対象箇所に供給するための方法であって、
前記止水用液剤を、供給口であるノズルから一定流量で連続的に前記止水対象箇所に流下させる液剤流下操作と、
この液剤流下操作中に、前記ノズルから流下する止水用液剤の存在を検知して、その検知時間に基づいて前記止水用液剤の流下時間を計測する流下時間計測操作と、
この止水用液剤の流下時間があらかじめ定められた目標流下時間に達したときに、前記止水用液剤の流下を停止させる液剤停止操作とを含むことを特徴とする止水用液剤の供給方法。 - 請求項1記載の止水用液剤の供給方法において、
前記液剤流下操作は、半透明または不透明の止水用液剤を流下させる操作であり、
前記流下時間計測操作は、発光部と受光部とを有する光学式センサを前記ノズルの下方に設置しておき、この光学式センサの発光部から発信された光が遮断されるのに応じて、前記発光部と受光部との間を流下する前記止水用液剤の存在を検知し、その検知時間に基づいて前記止水用液剤の流下時間を計測する操作であることを特徴とする止水用液剤の供給方法。 - 請求項1または2記載の止水用液剤の供給方法において、
前記液剤流下操作の前に、前記止水用液剤の流下時間と流下量との関係式をあらかじめ算出しておき、この関係式に基づいて前記目標流下時間を決定することを特徴とする止水用液剤の供給方法。 - 請求項3記載の止水用液剤の供給方法において、
前記液剤流出操作の前に、複数の異なる流下時間における流下量をあらかじめ実測しておき、各流下時間とこれに対応して実測された各流下量とに基づいて、前記流下時間と流下量との関係式を算出することを特徴とする止水用液剤の供給方法。 - 導体の外側に被覆材を有して車両に搭載される車載用電線を止水処理するための方法であって、
請求項1〜4のいずれか1項に記載の止水用液剤の供給方法により、前記車載用電線の少なくとも一方の端末に前記止水用液剤を供給する液剤供給工程と、
前記車載用電線の内圧と前記端末に供給された止水用液剤の周囲の外圧とに差をもたせ、当該圧力差によって前記止水用液剤を前記被覆材の内側に浸透させる液剤浸透工程とを含むことを特徴とする車載用電線の止水処理方法。 - 請求項5記載の車載用電線の止水処理方法において、
前記液剤供給工程の前に、前記車載用電線の端末を取り囲む囲繞壁を形成しておき、この囲繞壁によって前記止水用液剤が周囲に溢れ出すのを防止しながら前記液剤供給工程を行うことを特徴とする止水用液剤の供給方法。 - 導体の外側に被覆材を有して車両に搭載される車載用電線であって、
請求項5または6記載の止水処理方法により被覆材の内側に止水用液剤が充填されていることを特徴とする車載用電線。 - 所定量の止水用液剤を止水対象箇所に供給するための装置であって、
前記止水用液剤の供給口であるノズルを有し、このノズルから前記止水用液剤を一定流量で連続的に前記止水対象箇所に流下させるディスペンサと、
このディスペンサのノズルから流下する前記止水用液剤の存在を検知する液剤検知手段と、
この液剤検知手段による前記止水用液剤の検知時間に基づいて前記止水用液剤の流下時間を計測するとともに、この流下時間が、あらかじめ定められた目標流下時間に達したときに、前記ディスペンサによる止水用液剤の流下を停止させるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする止水用液剤の供給装置。 - 請求項8記載の止水用液剤の供給装置において、
前記ディスペンサは、所定方向に移動可能に支持されており、
前記検知手段は、前記ノズルと一体に移動するように前記ディスペンサに取り付けられていることを特徴とする止水用液剤の供給装置。
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