JP4911268B2 - ジャガイモの萌芽抑制方法 - Google Patents

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Description

関連出願の参照
本願は、先行する日本国特許出願である特願2010−095470号(出願日:2010年4月16日)に基づくものであって、その優先権の利益を主張するものであり、その開示内容全体は参照することによりここに組み込まれる。
本発明は、ジャガイモの萌芽を抑制する方法に関する。
ジャガイモは、内生休眠の終了とともに萌芽がはじまり、芽が成長する。萌芽したジャガイモは、歩留りの低下や萌芽部の除去作業を引き起こし、更には萌芽部に毒性の高いソラニンを誘導し、商品価値を低下させる。
生産地の集荷場では、ジャガイモの品種にもよるが、1〜3℃の低温でジャガイモを貯蔵することにより萌芽が抑制される傾向にはあるものの完全ではない。ジャガイモを低温貯蔵すると、還元糖の増加による風味の変化や加工時の褐変等、品質低下が起こることがある。一方、15℃以上でジャガイモを貯蔵すると、貯蔵中の芽の成長が顕著となり、黴も発生して品質低下が加速される。したがって、ジャガイモを貯蔵庫から段ボール箱やプラスチック袋等の流通容器に収納して卸業者や量販店等へ輸送し、更にプラスチック製の小袋に収納して店頭で販売に供する流通の過程では、温度の上昇を伴う変化に曝されるため、萌芽は一層加速される。
このため、保冷車の起用や保冷庫の設置が望まれるが、経済性、設備設置面で制約がある。
ジャガイモの萌芽抑制のために、嘗ては、マレイン酸ヒドラジドやクロロプロファム等の農薬による発芽抑制法が使用されたり、コバルトの放射線照射が利用されたりしてきた。しかしながら、残留農薬の問題や安全性に対する不安から、これらは使用は中止されるか、制限されている。
このため、これらに代わるものとして、安全性の高いエチレンを供給して、冷暗下で発芽を抑制する貯蔵方法が提案されている(特開平9−23740号公報)。植物ホルモンの一種であるエチレンは、発芽や萌芽の抑制効果のあることが知られており(「今月の農業 50(7)」,株式会社 化学工業日報,2006年,p.55)、ジャガイモの貯蔵においても一定の萌芽抑制効果が期待できる。
しかしながら、エチレンは用い方によってはジャガイモの発芽を促進する作用もあり(文献(神戸大学農学部研究報告15:255−260 1983 寺井弘文)、および文献(PlantPhysiol.53(1974) 658−662 I.Rylsky, L.Rappaport, H.K.Pratt(UC,Davis)))、適切に使用しなければならない。
近年、ジャガイモの付加価値を高める為に、貯蔵後、販売の為に流通させるに際し、ジャガイモを水で洗浄し、プラスチックフィルムに小口フィルム包装して流通に供することが行われている。この場合、洗浄してフィルム包装に供するまで間は、エチレンの雰囲気から一旦途切れ、かつ、温度も上昇して、発芽抑制に好ましい低温管理も出来ない。このため、その後エチレン雰囲気でジャガイモを流通させた場合に、エチレンが逆に萌芽を促進してしまうことがあった。
本発明者らは今般、ジャガイモを収穫した後の貯蔵段階から、水洗し、乾燥させ、フィルム小口で包装する段階を経て、流通段階にわたる過程において、ジャガイモの萌芽を効果的に抑制できる新たな方法を見出した。具体的には、本発明者らは、特定のエチレン濃度雰囲気下にて長期にわたって貯蔵(保管)されたジャガイモを、エチレン雰囲気から開放し、これに引き続いて水洗した後に、ジャガイモ表面の乾燥度合いを適切に制御した上で、フィルムで小口包装し、エチレン発生包装体と特定の流通容器によってもたらされる特定のエチレン濃度雰囲気下においてジャガイモを維持することによって、実用的な流通期間である20日以内の期間の間、ジャガイモの萌芽を効果的に抑制することに成功した。すなわち、フィルムによってジャガイモを、エチレン発生包装体と共に小口包装し、これによって流通容器内のエチレン濃度を維持し、萌芽抑制する際に、密封するジャガイモを、水洗して土(泥)や汚れを取り除いて、これを水切りして、ジャガイモ表面が適当なレベルになるように乾燥しておくことで、萌芽抑制を効果的に行うことができ、かつカビの発生等も抑えられることができた。かかるエチレン雰囲気の調整と、密封前のジャガイモ表面の水分量を調整することによる相乗的な効果によって、萌芽抑制を効果的に行うことができた。
本発明はこれら知見に基づくものである。
本発明の目的は、エチレン雰囲気で長期間貯蔵した後のジャガイモを、洗浄・乾燥して付加価値を付け、プラスチックフィルム袋に小口包装した後、流通段階に入るジャガイモにおける、流通全過程での好適な萌芽抑制方法を提供するものである。
即ち、本発明は、ジャガイモの萌芽を効果的に抑制するための、以下の(1)〜(4)に示す方法に関する。
(1) (A)2〜15℃の温度下で、かつ1〜100ppmのエチレン濃度雰囲気下において、3〜12ヶ月間貯蔵したジャガイモを、水洗して土と汚れを取って、水切りし、必要に応じて乾燥させ、
(B)ジャガイモを、エチレン発生速度が20℃でかつ100%RHの雰囲気において0.5〜5mL/(g・日)であるエチレン発生包装体と共に、細孔を付したポリオレフィンの袋からなる流通容器内に、収納後密封し、
(C)2〜30℃の温度下において、ジャガイモを密封した該流通容器内のエチレン濃度を1〜100ppmに1〜20日間維持する
ことを含む、ジャガイモの萌芽抑制方法。
(2) 水洗して水切りした後に、ジャガイモ表面が、完全に乾燥しない程度まで乾燥を行うことをさらに含む、前記(1)の方法。
(3) 水洗して水切りした直後のジャガイモ表面に付着した水分量(付着水分度合い)を100とし、表面を完全に乾燥させたジャガイモの水分量を0とした場合に、水洗して水切りした後のジャガイモの水分量(付着水分度合い)が、0より大きくかつ30以下となるように、水洗して水切りした後のジャガイモの乾燥を行うことをさらに含む、前記(1)又は(2)の方法。
(4) 工程(C)が、ジャガイモの流通過程で行われる、前記(1)〜(3)のいずれかの方法。
なお、本発明の別の態様として下記のものも挙げられる:
A)ジャガイモを、2〜15℃の温度下、1〜100ppmのエチレン濃度雰囲気下で、3〜12ヶ月間貯蔵する保管工程を経た、B)ジャガイモを、水洗して土や汚れを取り、乾燥する水洗・乾燥工程、C)ジャガイモを、エチレン発生速度が20℃、100%RHの雰囲気において0.5〜5mL/Dであるエチレン発生包装体と共に、細孔を付したポリオレフィンの袋からなる流通容器内に収納後密封するフィルム包装工程、及び、D)該流通容器内のエチレン濃度を1〜100ppmとし、これを2〜30℃の温度下にて1〜20日間流通させる流通工程、の4工程からなるジャガイモの萌芽抑制方法。
本発明によれば、ジャガイモの収穫後になされる長期にわたる貯蔵段階後、水洗・適度に乾燥して袋詰めして供される流通段階において、ジャガイモの萌芽を遅らせ、ジャガイモの鮮度を安全かつ経済的に保持することができる。すなわち、本発明によれば、効果的に萌芽を抑制できるジャガイモの新規な流通・保管方法が提供出来る。
発明の具体的説明
ジャガイモは、通常、収穫後直ちに消費される場合を除いて、貯蔵庫等に長期間貯蔵され(貯蔵段階)、需要が生じた際に当該貯蔵庫等から出庫され、洗浄、袋詰め後、流通経路を経て(流通段階)消費者の手に渡る。本発明は、特に、流通段階において従来問題となっていたジャガイモの萌芽の発生を抑制する貯蔵方法として、好適に利用することが出来る。
なお、本明細書におけるエチレン濃度は、エチレン及びエチレン以外の気体の体積を基に算出される値であり、慣用の方法により測定することができる。
本発明に適用することが出来るジャガイモには特に制限は無く、いずれの品種、産地、由来のものであってもよい。具体例としては、「メークイン」、「男爵」、「北海こがね」、「レッドアンデス」、「インカのめざめ」、「きたひめ」、「トヨシロ」、「スノーデン」、「キングエドワード(KingEdward)」、「ディヅリー(Desiree)」、「エスティマ(Estima)」、「オーガニックニコラ(OrganicNicola)」、「ラセット・バーバンク(Russet Burbank)」等が例示できる。本発明は特に、長期にわたる貯蔵段階後の流通段階で、萌芽しやすいジャガイモで、水洗後、適度に乾燥し、小口フィルム包装して、維持し、流通させるものを対象とする。この処理をしたジャガイモは、一時的に温度上昇したり、外的負荷が掛かったりする為、萌芽し易いものである。
本発明によるジャガイモの萌芽抑制方法及びその前提となる過程を手順を追って、下記のように工程毎に分けて説明する。
工程(A):
本発明の方法において、工程(A)とは、
2〜15℃の温度下で、かつ1〜100ppmのエチレン濃度雰囲気下において、3〜12ヶ月間貯蔵したジャガイモを、水洗して土と汚れを取って、水切りし、必要に応じて乾燥させる工程である。
[貯蔵工程]
工程(A)は、所定の条件にて貯蔵していたジャガイモを使用する。
ジャガイモは一般的に、収穫後直ちに消費されない場合には、一旦、貯蔵庫等に貯蔵される。本発明においては、ジャガイモを2〜15℃の温度下にて、かつ1ppm以上のエチレン濃度雰囲気下で、3〜12ヶ月間貯蔵し、これを使用する。以下において、使用するジャガイモを貯蔵していた過程を「貯蔵工程」ということがある。
本発明において使用されるジャガイモを貯蔵する場所には、特に制限がなく、上記の温度範囲及びエチレン濃度範囲を保つことが出来る場所であれば、任意の貯蔵場所が選択できる。本発明においては、温度制御やエチレン濃度制御が容易な閉鎖空間、例えば貯蔵庫内、保冷庫内、コンテナ内などを貯蔵場所とすることが好ましい。中でも、エチレンガスボンベから圧力調節バルブ及びガス流量計を介して貯蔵庫内のエチレン濃度を上記の範囲内に保つようにエチレンガスを供給するエチレンガス発生装置をセットした貯蔵庫内を貯蔵場所とすると、エチレン濃度の管理が容易になるため好ましい。さらに、ガスクロマトグラフィーにより貯蔵庫内のエチレン濃度を検出しながら、調圧定量バルブの開閉を自動的に制御する濃度制御システムを当該エチレンガス発生装置に採用すると、エチレン濃度の管理が容易かつ確実になるためより好ましい。なお、貯蔵場所においては、ジャガイモを任意の貯蔵容器内に貯蔵しても良い。ジャガイモの貯蔵容器には特に制限はなく、金属、プラスチック、木製のコンテナや、紙、プラスチック、布製の袋、籠等が貯蔵庫の容量に応じて用いられる。ジャガイモの貯蔵容器としては、通気性の良い格子状鋼網製コンテナが好ましい。
貯蔵工程においてジャガイモを貯蔵する際の温度は、2〜15℃が好ましく、3〜10℃がより好ましい。貯蔵する温度が2℃より低くなると、還元糖の増加によるジャガイモの風味の変化や加工時の褐変等、品質低下が起こることがある。また、貯蔵する温度が、15℃より高くなると貯蔵中の萌芽が顕著となり、黴も発生して品質低下が加速されることがある。
貯蔵工程においてジャガイモを貯蔵する際のエチレン濃度は、1ppm以上が好ましく、3ppm以上がより好ましい。なかでも、3〜100ppmの範囲とすることが経済面・安全面からも好ましい。エチレン濃度が1ppmを下回ると萌芽抑制効果を抑制する効果が通常、劣る。エチレン濃度が、30000ppm以上ではエチレンの爆発限界に入ってしまう。また、貯蔵工程において、エチレン濃度を制御する方法には特に制限はないが、エチレン濃度を管理しつつ、エチレンガスボンベからエチレンガスを供給する方法が濃度管理の容易性・確実性の観点から好ましい。
貯蔵工程においてジャガイモを貯蔵する期間は、貯蔵開始から3ヶ月以上が必要であり、この間連続してエチレン雰囲気下に貯蔵する必要がある。3ヶ月未満の短期間、もしくは断続的にジャガイモをエチレン雰囲気下に貯蔵した場合には、エチレンの処理によって、逆に萌芽を促進する場合がある。また、12ヶ月以上貯蔵すると翌年に新たに収穫されたジャガイモが出荷され始めるため、長期間貯蔵する利益を失い、好ましくない。このため、ここでいう貯蔵工程では、ジャガイモを貯蔵する期間は3〜12ヶ月間が好ましく、ジャガイモの鮮度などを考慮すれば3〜9ヶ月間がより好ましい。
[水洗及び乾燥工程]
本発明の方法の工程(A)では、前記したように貯蔵したジャガイモ、すなわち、貯蔵工程からのジャガイモを、水洗して土と汚れを取って、水切りし、必要に応じて乾燥させる。ここでは、かかる水洗、水切り、乾燥を含む工程を、「水洗及び乾燥工程」ということがある。
水洗及び乾燥工程においては、貯蔵工程から維持(流通)工程に入る前に、ジャガイモをスプレー、ブラシ、ドラム回転洗浄機等の慣用の洗浄方法によって水洗して土(泥)や汚れを取り除き、水切りをする。必要に応じて、その後、ベルトコンベヤー、ホッパー等の移送から充填包装の過程で適度な乾燥を行う。
ジャガイモの水洗は、貯蔵工程による貯蔵を経てもジャガイモの表面に付いている土(泥)や汚れを、水による洗浄によって取り除くことをいい、汚れ等を取り除いたことが当業者に認識できる状態になる程度まで行うことが望ましい。ジャガイモの水洗の後に、洗浄過程でジャガイモに付いた水を、水切りを行って落とす。
水切りは、例えば、ドラム回転洗浄であれば、洗浄する水を使わずドラムを回転させることで、水切りを行うことができる。例えば、1〜2m径で、2〜10m長の水平または傾斜のステンレス製メッシュドラムが、回転数10〜30rpmで使用される。また、搬送コンベヤー出口部への送風によるエアーカット、コンベヤー移送時の揺動、貯留ホッパー内での一次保管などによっても水切りを行うことができる。
ジャガイモの水洗後の水切り、場合によりさらに乾燥が適切でないと、その後流通容器内でジャガイモを維持する過程で、カビが発生したり、萌芽抑制が不十分となったりする場合がある。
水洗し水切りをした後にさらに乾燥をする場合、水洗した場所から移送し、流通容器へジャガイモを充填するまでの間の過程で、乾燥は、移動や自然放置での乾燥、換気乾燥、送風乾燥、熱風乾燥、遠心分離による乾燥、空気吹き付け(エアーカッター)乾燥、布拭き乾燥、等の手段で行うことができる。乾燥を効率的に行うには、送風乾燥や空気吹き付け(エアーカッター)乾燥が好ましい。
水洗し水切りした後のジャガイモは、適度に乾燥させるのが好ましい。ここで、適度な乾燥とは、ジャガイモ表面に付着した水分を一定以上取り除いた状態を意味する。すなわち、水洗して水切りした後に、ジャガイモ表面が、完全に乾燥しない程度まで乾燥を行うことである。
ここで、ジャガイモ表面に付着した水分量、すなわち「付着水分度合い(X)」は、以下の式で定義することができる:
X=(C−D)/(B−D)×100
[ここで、A〜Eは以下を意味する:
A:洗浄前ジャガイモ重量
B:水洗直後ジャガイモ重量(表面から水が滴り落ちない状態のジャガイモ、すなわち、水切りをした後のジャガイモの重量)
C:試験に用いるジャガイモ重量
D:表面乾燥ジャガイモ重量(表面から泥を取り除いた状態のジャガイモの重量、D=A−E)
E:泥の重量(全洗浄水を回収し、濾紙でろ過した後、乾燥した濾紙の重量増加量)
なお、水洗・乾燥時間は短時間であるので、ジャガイモへの水分の出入りは無視できるといえる]。
より具体的には、水洗して水切りした直後のジャガイモ表面に付着した水分量(付着水分度合い)を100とし、表面を完全に乾燥させたジャガイモの水分量を0とした場合に、水洗して水切りした後のジャガイモの水分量(付着水分度合い)が、0より大きくかつ30以下となるように、水洗して水切りした後のジャガイモの乾燥を行うことが望ましい。好ましくは、付着水分度合いが0より大きくかつ20以下となるように乾燥を行う。
工程(B):
本発明の方法において、工程(B)とは、
ジャガイモを、エチレン発生速度が20℃でかつ100%RH(相対湿度)の雰囲気において0.5〜5mL/(g・日)であるエチレン発生包装体と共に、細孔を付したポリオレフィンの袋からなる流通容器内に、収納後密封する工程である。なお前記エチレン発生速度は、エチレン発生剤のg当たりの数値である。
以下において、この工程を「フィルム包装工程」ということがある。
[フィルム包装工程]
フィルム包装工程においては、水洗・乾燥工程後のジャガイモを、エチレン発生包装体と共に、細孔を付したポリオレフィンの袋からなる小口流通容器内に収納後密封する。上記の水洗・乾燥工程及びフィルム包装工程は、貯蔵工程終了後のジャガイモを直ちに使用しなければ、萌芽を効果的に抑制できない。
フィルム包装工程においては、エチレンを吸着させた吸着性担体を通気性包材で包装したエチレン発生包装体が用いられる。吸着性担体には、ゼオライト、珪藻土、シリカゲル、活性炭等が用いられるが、吸着能や経済性の観点からゼオライトが好ましい。また、エチレン発生包装体には、予め10〜30mg/g、好ましくは15〜25mg/gのエチレンを吸着させた吸着性担体(エチレン発生剤)を用いることが、エチレン濃度調整の観点から好ましい。なお、流通工程の期間中ジャガイモがエチレンの雰囲気に曝されるように、エチレン発生包装体は持続的にエチレンを発生させる必要があり、そのために、特定のエチレン発生包装体に使用する通気性包材を用いる。
エチレン発生包装体における通気性包材としては、エチレン発生包装材の所定のエチレン発生速度を維持できるものであれば、特に制限はなく、いずれのものも使用可能である。より具体的には、本発明において、通気性包材は、外側と内側の包材からなる複合構造からなっていてもよく、このとき、外側と内側の包材の種類を適正に組み合わせることによって通気性包材としてもよい。
この場合、エチレン発生包装体における通気性包材に使用する外側の包材としては、エチレンを透過しにくい種類のフィルム状素材であれば、特に制限はなく、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド(ナイロン)、二軸延伸ポリプロピレン等とそれらのフィルムのアルミ蒸着、あるいはシリカ蒸着したフィルムも使用できる。
また、エチレン発生包装体における通気性包材に使用する内側の包材としては、ポリエチレンが最適であるが、無延伸ポリプロピレンも使用できる。
本発明の好ましい通気性包材は、ポリエチレンテレフタレートとポリエチレンを積層し細孔を付したフィルムと、紙又は不織布と、ポリエチレンフィルムの3素材をこの順番に、熱又は接着剤で積層して作製される。このポリエチレンテレフタレートとポリエチレンを積層し細孔を付したフィルムの細孔は、孔径100〜1000μm、好ましくは200〜400μmであり、孔数が10〜100個/cm、好ましくは20〜40個/cmで、かつ、ポリエチレンフィルムの厚みが、30〜50μmであることにより目的が達成される。ポリエチレンフィルムとしては、低密度ポリエチレン、リニアー低密度ポリエチレンが好ましい。
本通気性包材のジャガイモ共存下でのエチレン発生機能は、該包材の透湿度によって調整されており、40℃・90%RHにおけるカップ式透湿度は5〜30g/m・日、好ましくは、10〜20g/m・日である。本通気性包材の透湿度は、使用するポリエチレンフィルムの透湿性と表面層の孔によって制御される。
本発明のエチレン発生包装体のエチレン発生速度は、エチレン発生剤1gあたり、20℃、100%RHの雰囲気において0.5〜5mL/日、好ましくは1〜4mL/日である。
本発明において、エチレンを吸着させた吸着性担体を通気性包材で包装する方法には特に制限がなく、その方法として、例えば3方シール包装、4方シール包装、スティック包装等が例示できる。
本発明の小口の流通容器としては、ポリオレフィンやポリスチレン等のプラスチックフィルムを用いることにより、効果的にエチレンをジャガイモの雰囲気に曝すことが出来好適であるが、この場合、細孔を施すことが、ジャガイモの蒸れによるカビ発生等を防ぐ為にも望ましい。細孔は針で突き刺したり、熱針開孔したり、レーザー開孔等いずれの方法でも良く、その孔径は5〜500μm、開孔率は0.01〜1%が好ましい。孔径が大きくなると、孔近辺のエチレン濃度が低下して、発芽を促すこととなる。
本発明において、流通容器のエチレン透過度は、1〜3000mL/(m・日・atm)であることが好ましい。
小口の流通容器に入れるジャガイモの量は、500g〜3Kgであり、これに適用するエチレン発生包装体の吸着性担体は、例えば、0.2g〜2gであり、これを通気性包材で包装したエチレン発生包装体の大きさは、前記包装方式の矩形であれば、例えば、縦30〜50mm、横30〜50mmの組合せで作成される。形態に左右されるものではない。
工程(C):
本発明の方法において、工程(C)とは、
2〜30℃の温度下において、ジャガイモを密封した該流通容器内のエチレン濃度を1〜100ppmに1〜20日間維持する工程である。以下において、この工程を「維持工程」または「流通工程」ということがある。
[維持(流通)工程]
この工程においてジャガイモを流通させる際の、流通容器内のエチレン濃度は、1〜100ppmが好ましく、4〜50ppmがより好ましい。エチレン濃度が1ppmを下回ると萌芽の発生を抑制する効果が低下するため好ましくない。
この工程において、ジャガイモ及びエチレン発生包装体を収納した流通容器を維持または流通させる際の温度は、2〜30℃が好ましく、5〜20℃がより好ましい。温度が2℃より低くなると、ジャガイモに含まれる還元糖が増加して風味の低下や加工時の褐変等、品質低下が起こる虞が生じることがある。30℃より高くなると流通中の萌芽の進行が顕著となり、黴も発生して品質低下が加速されることがある。なお、この工程の期間は、エチレン発生包装体のエチレン発生能とジャガイモの鮮度との兼ね合いから、1〜20日とすることが好ましく、より好ましくは、1〜15日である。流通期間が20日を越えると、萌芽が進行しやすくなるため好ましくなく、1日未満であると萌芽が進行する以前にジャガイモが消費者の手に渡る可能性が高くなるため、本発明を実施する利益が乏しくなる。
本発明においてジャガイモは、貯蔵工程でエチレンの供給を受け、水洗・乾燥工程(工程(B))で水洗後、適度な乾燥を行い、更に維持(流通)工程(工程(C))でエチレン発生包装体からのエチレンの供給を受けることにより、各々単独での萌芽抑制効果よりも相乗的な萌芽抑制効果を発揮することができる。このように本発明は、植物ホルモンであるエチレンを使用してジャガイモの萌芽を抑制する方法に関するものであり、マレイン酸ヒドラジドやクロロプロファム等の農薬やコバルトの放射線照射を使用する従来の萌芽抑制方法と比較して、安全性が極めて高いという特徴を有する。さらに、萌芽抑制のために2℃未満の低温で保管・流通させる必要がないため、低温障害による品質低下の問題も回避でき、経済的効果も大きい。
次に本発明を、実施例によってさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
エチレン濃度の測定方法
測定機器: 株式会社島津製作所製・品名「ガスクロマトグラフィー・型番GC−2014」
測定条件: 60〜80メッシュの活性アルミナを3Φ1.5mのカラムに充填、Nキャリヤーガス、FID200℃(注入100℃)でエチレン濃度を測定した。
エチレン発生量の測定方法
測定条件: ゼオライト1gに20mgのエチレンを吸着させ、このゼオライトを通気性包材(縦40mm×横45mm)で包装した包装体と、水を含む脱脂綿を、シリカを蒸着したナイロン製の気密性袋内に1Lの空気と共に密封し、100%RH、20℃における24時間後の気密性袋内のエチレン濃度を測定して、エチレン発生包装体のエチレン発生量を算定した。
「エチレン発生包装体A」の作製
1gのゼオライトに20mgのエチレンを吸着させ、これを孔径300μmの細孔を20個/cm有するポリエチレンテレフタレートとポリエチレンからなる厚み40μm積層フィルム、1m当り40gの紙及び厚み30μmポリエチレンをこの順にラミネートした厚さ120μm、透湿度17g/(m・日)(40℃、90%RH)の通気性包材(縦40mm×横45mm)で、ポリエチレン側を内側に包装して、エチレン発生包装体Aを得た。このエチレン発生包装体のエチレン発生量は、2.8mL/(g・日)(20℃、100%RH))であった。
「エチレン発生包装体B」の作成
1gのゼオライトに20mgのエチレンを吸着させ、これを孔径300μmの細孔を20個/cm有するポリエチレンテレフタレートとポリエチレンからなる厚み40μm積層フィルム、1m当り40gの紙及び厚み30μmの同じく孔径300μmの細孔を25個/cm有する有孔ポリエチレンをこの順にラミネートした厚さ120μm、透湿度50g/(m・日)(40℃、90%RH)の通気性包材(縦40mm×横45mm)で、ポリエチレン側を内側に包装して、エチレン発生包装体Bを得た。このエチレン発生包装体のエチレン発生量は、11.6mL/(g・日)(20℃、100%RH))であった。
「エチレン発生包装体C」の作成
1gのゼオライトに20mgのエチレンを吸着させ、これを孔径300μmの細孔を4個/cm有するポリエチレンテレフタレートとポリエチレンからなる厚み40μm積層フィルム、1m当り40gの紙及び厚み30μmポリエチレンをこの順にラミネートした厚さ120μm、透湿度4g/(m・日)(40℃、90%RH)の通気性包材(縦40mm×横45mm)で、ポリエチレン側を内側に包装して、エチレン発生包装体Cを得た。このエチレン発生包装体のエチレン発生量は、0.3mL/(g・日)(20℃、100%RH))であった。
ジャガイモの貯蔵工程並びに水洗及び乾燥工程
収穫直後の「メークイン」のジャガイモ(20Kg)をポリエチレン製の籠容器に収納した後、直ちに内容積704Lの保冷庫内に貯蔵した。保冷庫には、10Kgエチレンガスボンベから一次及び二次圧力調節バルブを経て各々4Kgf/cm及び0.04〜0.05Kgf/cmの圧力でエチレンガスを5mm径のステンレス製配管より注入し、庫内のエチレン濃度を5〜10ppmに制御した。
保冷庫内の温度を7〜8℃とし、3ヶ月間貯蔵した後、保冷庫よりジャガイモを取り出し、水洗した後は、洗濯機の脱水槽にて水切りして、送風乾燥し、付着水分度合い18の状態に乾燥して試験に供した。
なお、ここで付着水分度合いは、以下のようにして算出した。
各段階におけるジャガイモの重量は下記の通りであった。
・貯蔵されいたジャガイモ重量: 20.00 Kg(平均泥付着率:0.2%)
・水洗直後ジャガイモ重量: 20.07 Kg
・試験に用いるジャガイモ重量: 19.98 Kg
・表面乾燥ジャガイモ重量: 19.96 Kg
この測定結果から、付着水分度合いは下記の通りであった。
付着水分度合い=(19.98−19.96)/(20.07−19.96)×100
=18.18
実施例1:
前記の通り調製した「メ−クイン」1Kgとエチレン発生包装体A1個を、孔径400μmの細孔を4個/cm有する厚さ40μmのポリエチレン製袋に充填し、段ボール箱(縦16.5cm×横16.5cm×高さ10.5cm)に収納後、ガムテープでシールし、室内にて18〜21℃で2週間保存した。経時的に段ボール箱を開封してポリエチレン製袋内のエチレン濃度をガスクロマトグラフィーで測定し、ジャガイモの萌芽の状態を目視観察した。結果を表1に示した。
比較例1:
エチレン発生包装体Bを用いる以外は実施例1と同様に、ジャガイモとエチレン発生包装体1個をポリエチレン製袋に充填し、段ボール箱に収納後、保存した。経時的に段ボール箱を開封してポリエチレン製袋内のエチレン濃度をガスクロマトグラフィーで測定し、ジャガイモの萌芽の状態を目視観察した。結果を表1に示した。
比較例2:
エチレン発生包装体Cを用いる以外は実施例1と同様に、ジャガイモとエチレン発生包装体1個をポリエチレン製袋に充填し、段ボール箱に収納後、保存した。経時的に段ボール箱を開封してポリエチレン製袋内のエチレン濃度をガスクロマトグラフィーで測定し、ジャガイモの萌芽の状態を目視観察した。結果を表1に示した。
比較例3:
エチレン発生包装体を挿入せずに実施例1と同様に、ジャガイモをポリエチレン製袋に充填し、段ボール箱に収納後、保存した。経時的に段ボール箱を開封してポリエチレン製袋内のエチレン濃度をガスクロマトグラフィーで測定し、ジャガイモの萌芽の状態を目視観察した。結果を表1に示した。
Figure 0004911268
実施例1ではエチレンが持続的に発生して、ポリエチレン袋内を適度なエチレン濃度に保ち、発芽が好適に抑制された。比較例1では、初期に多量のエチレンの発生があったが、経日とともにポリエチレン袋内のエチレン濃度が急減し、発芽を抑制する効果が、比較例3よりは認められたものの、実施例1よりは低いものであった。比較例2では、エチレンの発生が遅く、ポリエチレン袋内のエチレン濃度は低く保たれたために発芽を抑制する効果が、比較例3よりは認められたものの、実施例1よりは低いものであった。
実施例2:
「メ−クイン」1Kgを水洗後、水切りはするものの、乾燥せずに(付着水分度合い100の状態)用い、前記「メ−クイン」1Kg及びエチレン発生包装体A1個を、400μmの細孔を4個/cm有する厚さ40μmのポリエチレン製袋に充填し、段ボール箱(縦16.5cm×横16.5cm×高さ10.5cm)に収納後、ガムテープでシールし、室内にて18〜21℃で2週間保存した。経時的に段ボール箱を開封してポリエチレン製袋内のエチレン濃度をガスクロマトグラフィーで測定し、ジャガイモの萌芽他の状態を目視観察した。結果を実施例1と共に表2に示した。
Figure 0004911268

Claims (3)

  1. (A)2〜15℃の温度下で、かつ1〜100ppmのエチレン濃度雰囲気下において、3〜12ヶ月間貯蔵したジャガイモを、水洗して土と汚れを取って、水切りした後に、ジャガイモ表面が、完全に乾燥しない程度まで乾燥させ、
    (B)ジャガイモを、エチレン発生速度が20℃でかつ100%RHの雰囲気において0.5〜5mL/(g・日)であるエチレン発生包装体と共に、細孔を付したポリオレフィンの袋からなる流通容器内に、収納後密封し、
    (C)2〜30℃の温度下において、ジャガイモを密封した該流通容器内のエチレン濃度を1〜100ppmに1〜20日間維持する
    ことを含む、ジャガイモの萌芽抑制方法。
  2. 水洗して水切りした直後のジャガイモ表面に付着した水分量(付着水分度合い)を100とし、表面を完全に乾燥させたジャガイモの水分量を0とした場合に、水洗して水切りした後のジャガイモの水分量(付着水分度合い)が、0より大きくかつ30以下となるように、水洗して水切りした後のジャガイモの乾燥を行うことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(C)が、ジャガイモの流通過程で行われる、請求項1または2に記載の方法。
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