JP4910236B2 - 浄水器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、濾材の性能を最大限に発揮し得る浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般家庭の台所や洗面所に設ける浄水器としては、活性炭や中空糸膜などを備えたものが知られているが、たとえば活性炭は、通過する水温が高すぎると既に吸着したカルキ臭などを離してしまう。
【0003】
そこで、水温が一定の温度に達すると水が通常と異なる経路を辿り濾過部に水が流れないように作動する形状記憶合金を設けた浄水器が開発されているが、形状記憶合金では反応速度が遅いため、作動水温以上の水を流しても実際に流路の切替が行われるまでには時間がかかる。そのため、その間に濾材に水が流れ、一旦吸着した後に離脱されたカルキ臭を含んだ水を提供することになってしまう。また、再度流路を切り換えるために作動水温以下の水を流しても、やはりしばらく時間が経過しないと通常の流路には切り替わらず、その間の水も無駄になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような問題点に鑑み、使用者が浄水器に流れる水の温度を知ることにより水温調節あるいは流路切替を行い、常に浄化度の高い浄水を供給することのできる浄水器を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明は、流路切替弁を備えた本体部と、濾材を備えた濾過部と、本体部または濾過部に設けた水温検知手段とを備えた浄水器であって本体部に設けた、濾過部を流れる水の流量検出部と濾過部識別部とを備え、検出した流量に基づく濾過部の寿命と識別した濾過部の種類と、検知した水温とを表示する表示手段を備えている浄水器を特徴とするものである。
【0006】
ここで、表示手段が、検出した流量に基づく濾過部の寿命と識別した濾過部の種類とを、検知した水温と一定時間おきに交互に表示するものであること、本体部は原水流入口を備え、その原水流入口に水温検知手段が設けられていること、水温検知手段がサーミスタを備えていること、表示手段が液晶画面を備えていることが好ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0008】
本発明の浄水器は、たとえば図1〜6に示すように、蛇口に直接取り付けられて支持固定されるるもので、内部に切換弁を内蔵した本体部2と、濾材を収納したろ過カ−トリッジ3などから構成されている。本体部2にはレバ−5が設けられ、レバ−5を操作することにより、蛇口4から原水流入口を通って流入した原水をそのままシャワ−水として吐出するか(原水シャワ−)、そのままストレ−ト水として吐出するか(原水ストレ−ト)、ろ過カ−トリッジ3に供給するか、を選択して切り換える。ろ過カ−トリッジ3に供給された原水は、活性炭などの吸着剤や中空糸膜等によってろ過され、浄水流出口から浄水として吐出される。
【0009】
まず、本体部2について説明する。
【0010】
本体部2は、図4、図5に示すように、切換弁を構成する3個のボ−ル11a、11b、11cと弁軸12とを備えた切換弁本体13、原水シャワ−口14と、原水ストレ−ト口15と、浄水流出口19とを備えた下部ボディ16、切換弁本体13が上面に突出する開口部を備えた上部ボディ17、切換操作を行う弁操作部18、ろ過カ−トリッジ3を固定するカ−トリッジキャップ91、供給水の温度を検知して表示する電装部などから構成されている。
【0011】
切換弁本体13には、リング状のパッキン36が装着され、蛇口4のおねじ部にねじ込んだアダプタ37を介して、取付ナット38を切換弁本体13に螺合させ、本体部2を蛇口4に取り付けるようになっている。
【0012】
切換弁本体13の内部は、3個の通水路21a、21b、21cを開設した区画板22によって、上部室23と下部室24とに区画されている。
【0013】
上部室23には、3個のボ−ル11a、11b、11cが、3個の通水路21a、21b、21cに対応するように配置されている。ボ−ル11aが通水路21aにはまり通水路21aが閉じた状態で、ボ−ル11aの下部が下部室24に突出するようになっている。ボ−ル11b、11cについても同様である。
【0014】
円筒状の下部室24には、弁軸12が回動可能に挿着され、かつ、弁軸12の所定位置に配設したOリング25a、25b、25cが、下部室24の内壁面と水密的に係合している。これによって下部室24は3つに区画され、通水路21aからろ過カ−トリッジ3に原水を供給する原水供給口26(図6参照)へ通じる流路31aと、通水路21bから原水ストレ−ト口15へ通じる流路31bと、通水路21cから原水シャワ−口14へ通じる流路31cとを形成している。
【0015】
また、図4に示したように、弁軸12には、通水路21a、21b、21cに対向する位置に、カム部27a、27b、27cが設けられている。これらカム部27a、27b、27cは、弁軸12の周方向に例えば60゜ずつずらして設けられており、弁軸12を60゜ずつ回動することにより選択的に上方を向き、下部室24に突出したボ−ルの下部を押し上げて通水路を開くことができるようになっている。すなわち、後述の弁操作部18により弁軸12を所定角度回動することで、通水路21a、21b、21cのいずれかを開放し、蛇口4から流入した原水をそのままシャワ−水として吐出するか、そのままストレ−ト水として吐出するか、ろ過カ−トリッジ3に供給するか、を選択できる。
【0016】
ボ−ル11a、11b、11cには、芯体としての金属球にゴムを覆ったものを用いているが、弁体の形状は球体に限らず円錐形でも円筒形でもよく、傘形でもよい。そして、通水路を閉塞したときのシ−ル性を向上させるためは、上部室23に設けたボ−ル11a、11b、11cをバネ等で上方から通水路方向に付勢してもよい。
【0017】
図6、図10に示すように、切換弁本体13の側部後方には、ろ過カ−トリッジ3に原水を供給する原水供給口26と、ろ過カ−トリッジ3から浄水を受け入れる浄水受入口29とが設けられている。原水供給口26は流路31aに連通しており、浄水受入口29は浄水送水路30を介して浄水流出口19と連通している。浄水送水路30には、後述する流量検出部102の水車122と水車支持部材123が設けられ、浄水の通水により水車122が回転するようになっている。
【0018】
次に、ろ過カ−トリッジ3について簡単に説明する。
【0019】
ろ過カ−トリッジ3は、図7の横断面図に示すように、容器61の底部に、原水供給口26から原水を受け入れる原水受入口62と、浄水受入口29に浄水を供給する浄水供給口63が設けられている。原水受入口62と浄水供給口63には、それぞれOリング73、74が設けられ、原水供給口26と浄水受入口29に接続した際に外部に水が漏れるのを防止している。
【0020】
容器61の内部底面には円筒状突起61aが形成されており、円筒状突起61aに、中空糸膜モジュールの円筒体64の下端がOリング65を介して嵌入立設されている。そして、この円筒体64の外周上下部には、円筒体64外周面と容器61の内壁面との間を通過する原水の処理を行う吸着剤層70を保持するために、リング状のフィルタ66、67が固定されている。
【0021】
円筒体64の内部には、複数本の中空糸膜を束ねて逆U字状に折り曲げた中空糸膜束68が収納されている。中空糸膜の両端部は、円筒体64の下部にて各中空糸間および中空糸と円筒体64との間に充填された硬化性樹脂69(封止剤)により封止固定(ポッティング)されている。各中空糸膜は、容器61へ嵌入する前にポッティング部が一部切断除去されているので、末端が浄水供給口63に向かって開口している。
【0022】
そして、円筒体64の外周面と容器61の内壁面との間には、活性炭、ゼオライト、イオン交換樹脂、キレ−ト樹脂などからなる吸着剤層70が配備されている。
【0023】
容器61の上部は、中空糸膜束68と吸着剤を容易に充填できるよう開口されており、内部の汚れを確認できるように透明キャップ71が嵌入され、超音波溶着されている。
【0024】
上記のように構成されたろ過カートリッジ3は、図6に示したように、本体部2内に装填され、カ−トリッジキャップ91が、ろ過カ−トリッジ3に覆い被さる位置で下部ボディ16と上部ボディ17とにネジ締付固定され、ろ過カ−トリッジ3を所定位置に固定する役目を果たしている。カ−トリッジキャップ91には、開閉キャップ92が設けられており、開閉キャップ92を開くと、カ−トリッジキャップの開口部93およびろ過部の透明キャップ71を通じて、中空糸膜の汚れ具合を確認できるようになっている。
【0025】
続いて、図3、図6を用いて、弁軸12を回動操作する弁操作部18について説明する。
【0026】
弁操作部18は、図6に示すように、レバ−5と、切換弁本体13に回動可能に支持され、レバ−5と同じ軸回りに回動する駆動軸41と、一端が下部ボディ16に固定され他端がレバ−5に固定されたねじりコイルバネ44などから構成されている。レバー5は、図3に示すように矢印A方向に押し下げると、操作ストッパ−43に当接するまで反時計方向に(図6を右側面から見た場合)回動し、レバ−5が操作ストッパ−43に当接した状態で操作をやめて指を離すと、ねじりコイルばね44により時計方向に回動し、初期位置に戻るようになっている。
【0027】
図8は、図5におけるC−C矢視概略断面図であって、レバ−5と駆動軸41の接続部を示している。図8に示すように、駆動軸41の一端に嵌入されたラチェット爪部材47は、レバ−5のラチェット歯48と噛み合ってラチェット機構を構成している。レバ−5を初期位置から反時計方向(図6を右側面から見た場合)に回動させるときには、駆動軸41はレバ−5と一体となって反時計方向に40°回動し、レバ−5が時計方向に回動して初期位置に戻るときには、駆動軸41は回動しないようになっている。
【0028】
図6と、図6におけるD−D矢視概略断面図である図9に示すように、駆動軸41には平歯車45が設けられ、弁軸12に設けられた平歯車46と噛み合っている。平歯車45と46のギヤ比は3:2であるので、平歯車45が40°回動すると平歯車46は60°回動する。すなわち、レバ−5を1回操作すると、駆動軸41は40°回動し、弁軸12は60°回動する。ここで、平歯車をはすば歯車ややまば歯車などにしても何ら問題はない。また、ギヤ比を3:2としたが、これに限らず2:1でも3:1でもよい。平歯車45の歯数を平歯車46の歯数より大きくすると、駆動軸41の回動角度に対し弁軸12の回動角度は大きくなる。すなわちレバ−5の操作角度を小さくしても、弁軸12の回動角度を十分に大きくすることができる。以上のように、歯車を用いるとギヤ比を選択することで容易にレバ−操作角度を設定でき、しかも確実かつ正確に流路切換ができる。
【0029】
そして、駆動軸41には、図5に示すように、切換状態を示す「浄水」「ストレ−ト」「シャワ−」の文字が40°毎に各3ヶ所印刷された表示リング51が固定されている。表示リング51に印刷された「浄水」「ストレ−ト」「シャワ−」いずれかの文字が、上部ボディ17の開口部81から見えるようになっていて、切換状態が容易に確認できる。なお、切換状態を示す表示は、文字、イラスト単独でも、また、それらの組合せでもよい。そして、開口部81に透明部材82を取り付けることで、食器洗いのときなどに水が本体部2の内部に入るのを防いだり、表示リング51が汚れるのを防いだりしている。
【0030】
次に、供給水の温度を検知して表示する電装部(電子回路)について説明する。
図2、図4、図6、図10に示したように、電装部は、電源部101と、水温検出部200と、制御部104と、液晶表示器105とを備えている。
【0031】
電源部101は、図11の分解斜視図に示すように、主に、本体部2に設けた電池ホルダ115と、コイン形二酸化マンガンリチウム電池111(以下、電池111)と、陽極金具113および陰極金具114と、電池を水密に固定する脱着自在な電池カバ−112などから構成される。
【0032】
電池カバ−112は、筒状の電池装着部116を有するとともにその外周にOリング117を有し、電池カバ−112がバヨネット機構により電池ホルダ115に装着したときに電池装着部116に水が浸入するのを防ぐようになっている。筒状の電池装着部116には切り欠き118が設けられているので、指を引っかけて容易に電池を取り外すことができる。また、電池カバ−112の表面には、硬貨を挿入して回すための凹部119が設けられ、その周囲に、電池の規格と開閉のための回転方向を示す文字やイラストが刻印されている。したがって、使用者は、電池の規格と電池カバ−112の回転方向を確認した上で、コインを使って電池カバ−112を電池ホルダ115から取り外し、電池を交換することができる。
【0033】
電池ホルダ115内に設けられた陽極金具113および陰極金具114は、それぞれリ−ド線で図6に示す制御部104に結線されており、電池111による電力が制御部104に供給される。リ−ド線は、ゴムキャップ120を介して電池ホルダ115に固定されており、このゴムキャップ120が、水がリ−ド線をつたって陽極金具113、陰極金具114さらには電池装着部116内に浸入するのを防止している。
【0034】
電池は、一次電池でも二次電池であってもよく、比較的高い電圧で、長期間安定して電力を供給できる二酸化マンガンリチウム電池などのリチウム電池のほか、アルカリ乾電池、マンガン乾電池、酸化銀電池、空気亜鉛電池などでもよい。また、形状は、軽量で大きな設置スペ−スを必要としないボタン形、コイン形などの小形電池が好ましい。小形電池の場合、本体部が著しく大型化したり著しく重量増加することはなく、また、大幅なコストアップにもならない。
【0035】
水温検出部200は、金属酸化物を焼結して得られたセラミック半導体と、このセラミック半導体と電源部101および制御部104とを導通する導線とを備えたサーミスタセンサを有し、このサーミスタセンサに流れる電流値を制御部104で温度に換算して液晶表示器105に表示する。
【0036】
これら水温検出部200や液晶表示器105などにより、浄水器に流れる水の温度を使用者が知ることができ、供給水の温度が濾材などの使用範囲を超えている場合には、流路切替や供給水の温度調整を適宜することができる。したがって、濾材から離脱したカルキの臭いを含んだ水を提供することを防ぐことができ、水を無駄にすることがなく、また、使用者が安心して浄水器を使用することが出来る。
【0037】
また、水温検出部200としてサーミスタセンサを用いれば、温度を測定することができるうえに、電流値から温度を換算することになるので処理水の水の温度を瞬時に測定、表示することができる。したがって、供給水の温度が濾材などの使用範囲を超えている場合に、使用者が温度を確認した直後に対応をとることができる。そして、供給水の温度を適温に修正すれば、直ぐに浄水を得ることができる。
【0038】
さらに、水温検出部は、濾材への温水浸入を少しでも早く検知するために、図2、図4に示すように本体部の原水流入口に設けることが好ましい。
【0039】
制御部104、図6、図16に示すように、主に、CPUが設けられた回路基板151と、回路基板151を収納する透明の基板ホルダ152と、回路基板151を基板ホルダ152に支持固定する基板枠153とから構成されている。CPUは、電源部101から電力供給を受けて水温検出部200に流れる電流値を計測して、その電流値から抵抗値を、その抵抗値から温度を算出し、その算出結果を液晶表示器105に表示するよう信号を送る。
【0040】
液晶表示器105は、回路基板151に直接、支持固定された状態で、本体部2の前方上部に位置し、使用者が使用中に見やすいようになっている。算出結果は、使用者が一目で情報を読み取ることができるよう数字で示すことが好ましい。
【0041】
この液晶表示器105は、回路基板から離れた位置に配置しリ−ド線等で結線することも可能だが、回路基板151に直接、支持固定したほうが信号を確実に伝達できる。また、外部から水が浸入して回路基板151が誤作動するのを防止するため、基板ホルダ152に、その開口部から回路基板151と液晶表示器105とを挿入し基板枠153で固定した状態で、開口部を硬化性樹脂155(封止材)で封止して防水加工をすることが好ましい。このように防水加工を施すことにより、各部品に対して個別に防水加工を施す必要がなく、製造工程の簡略化、製造コストの低減が可能になる。硬化性樹脂155としては、2液混合型のポリウレタン樹脂やエポキシ樹脂などを用いればよい。
【0042】
また、電装部には、供給水の温度を検知して表示する手段の他に、温度流量検出部102やろ過カ−トリッジ識別部103を設け、濾過カートリッジの寿命や装着している濾過カートリッジの種類を温度表示と一定時間おき交互に液晶表示することが好ましい。
【0043】
流量検出部102は、図10および図12〜図14に示すように、主に、磁石121を埋設した水車122と、水車122を回転可能に支持する水車支持部材123と、磁石の回転に応じて開閉する磁気スイッチ124と、磁気スイッチ124を支持固定する磁気スイッチホルダ125とから構成されている。
【0044】
水車122は、円柱形の軸部131に2枚の羽根132、133が形成されてなり、軸部131の一端には水車支持部材123の軸126が挿入される回転軸穴134が設けられ、他端には磁石121が埋設される磁石取付穴135が設けられている。
【0045】
磁石121は、そのN極・S極を結ぶ直線と水車122の回転軸とが垂直になるように磁石取付穴135に挿入し、脱落を防止するとともに接水による発錆を防止するために、磁石取付穴135の開口部に栓部材を被せ接着したり溶着する。磁石121の脱落および発錆を防止するためには、磁石121を磁石取付穴135に挿入した後、磁石取付穴135の開口部を硬化性樹脂136(封止材)で封止することも好ましい。硬化性樹脂としては、より安全性の高いポリウレタン樹脂が好ましいが、エポキシ樹脂や、その他の封止材、接着剤を用いてもよい。磁石121の錆を防止するためには、磁石そのものをコ−ティングすることも好ましい。また、磁石121には、磁力が強い希土類磁石のほか、フェライト磁石などを使用してもよい。
【0046】
水車122は、図10に示すように、浄水送水路30内で回転可能なように、水車支持部材123によって下流側から軸支されている。水車122は、その回転軸が浄水の送水方向に平行な軸流型であっても直交するものであってもよい。また、水車の羽根は2枚としているが、1枚でもよく、3枚以上でもよい。さらに、水車を、ろ過カ−トリッジ3の下流側の浄水送水路30に設けたが、上流側に設けてもよい。この場合は、水車122にゴミ等が引っかからないよう、さらに上流側にプレフィルタを設けることが好ましい。
【0047】
磁気スイッチ124は、図14に示すように、磁気スイッチホルダ125に挿入され、硬化性樹脂137(封止材)により封止固定されている。磁気スイッチ124の2つの端子はリ−ド線により図10に示す制御部104と結線されており、磁気スイッチ124の開閉によるパルス信号が制御部104に伝達される。磁気スイッチ124を収容した磁気スイッチホルダ125は、図6に示すように、浄水送水路30の外周に接し、かつ、水車122の近傍に固定されている。
【0048】
このように構成された流量検出部102は、浄水が流れることにより水車122が回転し、水車122に埋設された磁石121が回転し、それに応じて磁界が変化する。磁石121が1回転することにより磁気スイッチ124は2回開閉して、その結果、2周期分のパルス信号が発信され、制御部104に伝達される。制御部104のCPUは、流量検出部102からのパルス信号に基づいて処理した流量を積算し、液晶表示器105に濾過カートリッジの寿命などを示す出力信号を送る。
【0049】
なお、回路基板151には、リセットボタン154を設け、外部からの操作でリセットボタン154を押して積算流量のデ−タ等をリセットできるようすることが好ましい。そして、リセットボタン154の上方には、回路基板151への水の浸入を防ぐスイッチゴム156を配置し、そのスイッチゴム156によって、リセットボタンを間接的に操作することがより好ましい。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に係る浄水器は、流路切替弁を備えた本体部と、濾材を備えた濾過部と、本体部または濾過部に設けた水温検知手段と、検知した水温の表示手段とを備えているので、使用者が浄水器に流れる水の温度を使知ることができ、供給する水の温度に応じて流路切替もしくは供給する水の温度調整をすることができる。したがって、濾材から離脱したカルキの臭いを含んだ水を提供することを防ぐことができ、浄化度の高い水を提供することができる。また、水を無駄にすることがなく、さらには、使用者が安心して浄水器を使用することが出来る。
【0051】
また、請求項2に係る発明によれば、水温検知手段が本体部の原水流入口に設けられているので、供給水の温度が濾材などの使用範囲を超えている場合に、吸着したカルキ臭の脱離現象防止や本体内部部材保護のための対応をいち早く迅速にとることができる。
【0052】
さらに、請求項3に係る発明によれば、水温検知手段がサーミスタであるので、電流値から温度を換算することになり処理水の水の温度を瞬時に測定、表示することができる。したがって、供給水の温度が濾材などの使用範囲を超えている場合には、使用者が温度を確認した後直ぐに対応することができる。
【0053】
さらにまた、請求項4に係る発明によれば、表示手段が液晶画面を備えているので、使用者は検知した水温を容易に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示す浄水器の正面図である。
【図2】図1に示す浄水器の上面図である。
【図3】図1に示す浄水器の右側面図である。
【図4】図2に示す浄水器のA−A縦断面図である。
【図5】図2に示す浄水器のB−B縦断面図である。
【図6】図1に示す浄水器の横断面図である。
【図7】ろ過カ−トリッジの横断面図である。
【図8】図5に示す浄水器におけるレバ−と駆動軸との接続部のC−C矢視断面図である。
【図9】図6に示す浄水器のD−D矢視断面図である。
【図10】図4に示す浄水器のE−E矢視断面図である。
【図11】電源部の分解斜視図である。
【図12】流量計測部の分解斜視図である。
【図13】図12における水車と水車支持部材の断面図である。
【図14】図12における磁気スイッチと磁気スイッチホルダの断面図である。
【図15】ろ過カ−トリッジ識別部の縦断面図である。
【図16】図6に示す浄水器における制御部のF−F矢視断面図である。
【符号の説明】
1 : 浄水器 2 : 本体部
3 : ろ過カ−トリッジ 4 : 蛇口
5 : レバ− 11a: ボール
11b: ボール 11c: ボール
12 : 弁軸 13 : 切換弁本体
14 : 原水シャワー口 15 : 原水ストレート口
16 : 下部ボディ 17 : 上部ボディ
18 : 弁操作部 19 : 浄水流出口
21a: 通水路 21b: 通水路
21c: 通水路 22 : 区画板
23 : 上部室 24 : 下部室
25a: oリング 25b: oリング
25c: oリング 26 : 原水供給口
27a: カム部 27b: カム部
27c: カム部 28 : 原水流入口
29 : 浄水受入口 30 : 浄水送水路
31a: 流路 31b: 流路
31c: 流路 36 : パッキン
37 : アダプタ 38 : 取付ナット
39 : 水流緩和部材 41 : 駆動軸
43 : 操作ストッパー 44 : ねじりコイルばね
45 : 平歯車 46 : 平歯車
47 : ラチェット爪部材 48 : ラチェット歯
51 : 表示リング 61 : 容器
61a: 円筒状突起 62 : 原水受入口
63 : 浄水供給口 64 : 円筒体
65 : oリング 66 : フィルタ
67 : フィルタ 68 : 中空糸膜束
69 : 硬化性樹脂 70 : 吸着剤層
71 : 透明キャップ 72 : 突起
73 : oリング 74 : oリング
81 : 開口部 82 : 透明部材
91 : カ−トリッジキャップ 92 : 開閉キャップ
93 : 開口部 101: 電源部
102: 流量検出部 103: ろ過カ−トリッジ識別部
104: 制御部 105: 液晶表示器
111: 電池 112: 電池カバ−
113: 陽極金具 114: 陰極金具
115: 電池ホルダ 116: 電池装着部
117: oリング 118: 切り欠き
119: 凹部 120: ゴムキャップ
121: 磁石 122: 水車
123: 水車支持部材 124: 磁気スイッチ
125: 磁気スイッチホルダ 126: 軸
131: 軸部 132: 羽根
133: 羽根 134: 回転軸穴
135: 磁石取付穴 136: 硬化性樹脂
137: 硬化性樹脂 141: 識別基板
142: 導電部材 143: ゴムスイッチ
144: 識別部ハウジング 145: スイッチ操作穴
151: 回路基板 152: 基板ホルダ
153: 基板枠 154: リセットボタン
155: 硬化性樹脂 156: スイッチゴム

Claims (5)

  1. 流路切替弁を備えた本体部と、濾材を備えた濾過部と、本体部または濾過部に設けた水温検知手段とを備えた浄水器であって本体部に設けた、濾過部を流れる水の流量検出部と濾過部識別部とを備え、検出した流量に基づく濾過部の寿命と識別した濾過部の種類と、検知した水温とを表示する表示手段を備えていることを特徴とする浄水器。
  2. 表示手段が、検出した流量に基づく濾過部の寿命と識別した濾過部の種類とを、検知した水温と一定時間おきに交互に表示するものである請求項1に記載の浄水器。
  3. 本体部は原水流入口を備え、その原水流入口に水温検知手段が設けられている、請求項1または2に記載の浄水器。
  4. 水温検知手段がサーミスタを備えている、請求項1〜3のいずれかに記載の浄水器。
  5. 表示手段が液晶画面を備えている、請求項1〜のいずれかに記載の浄水器。
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