JP2740944B2 - 浄水器 - Google Patents

浄水器

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JP2740944B2
JP2740944B2 JP7198145A JP19814595A JP2740944B2 JP 2740944 B2 JP2740944 B2 JP 2740944B2 JP 7198145 A JP7198145 A JP 7198145A JP 19814595 A JP19814595 A JP 19814595A JP 2740944 B2 JP2740944 B2 JP 2740944B2
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正義 鈴記
正治 坂田
文夫 鈴木
広幸 桑畑
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  • Water Treatment By Sorption (AREA)
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  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、活性炭などの浄水材を
具備し、原水を浄水とする浄水器に関する。
【0002】
【従来の技術】活性炭などの浄水材を具備した浄水器
は、活性炭の表面に雑菌繁殖を防止するため、銀などの
抗菌材をコーティングしている。ところが、蛇口から熱
湯が給水される場合があり、連続して熱湯が送られる
と、活性炭にコーティングされた抗菌材は溶出する可能
性がある。また中空糸膜等のフィルタ材を用いた場合
も、熱湯が通水されることは好ましくない。もちろん、
熱湯が浄水材近傍に通水され続けても、悪影響を及ぼす
ことになる。 そこで、この問題点を解消するために提案
されている浄水器として、感温ラベルを排水出口に貼着
し流出している水が熱湯であることを即座に判断できる
ようにした浄水器が知られている。(実開平2−830
95号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記浄
水器は、未だ以下の解決すべき課題を有している。 すな
わち、感温ラベルは浄水出口の先端に設けられるため
に、原水供給部から感温ラベルまでの流路長が長くなり
感温ラベルまで熱湯が到達するのに時間がかかり、これ
がタイムラグとなって感温ラベルの変色が遅れる。さら
に、感温ラベルを浄水出口の先端に設けるということ
は、感温ラベルは浄水材の下流に設けられるということ
になり、浄水材の熱容量により熱湯の熱が吸収され、さ
らなる感温ラベルの変色の遅延が生じる。 このタイムラ
グは非常に危険なものであり、すなわち、誤って熱湯を
通水しているにも拘らず常温の水が浄水出口から長く排
水されるため、その期間感温ラベルは変色せず使用者は
安心して例えばコップに水を汲もうとしたり野菜を洗っ
たりする。しかし、やがて遅れて熱湯が排出されること
になりコップを持つ手あるいは野菜を洗う手が火傷を負
うことになる。もちろん、このタイムラグにより、浄水
材近傍に長く熱湯が通水されることになり、やはり浄水
材に悪影響を及ぼす結果になる。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明は、原水の
蛇口4に着脱自在に装着される装着部5を有する本体部
1は、原水を直接本体部1の下方に流下する原水ストレ
ートモードと原水をシャワー状に流出する原水シャワー
モードと原水を浄水材23,24,33に通過させて浄
水にする浄水モードとに切り換えるコック部10と、上
記コック部10を駆動するレバー7とを備え、上記各モ
ードの順を原水ストレートモード,原水シャワーモー
ド,浄水モードとするとともに、上記装着部5から浄水
排出部16に至る通水路における上記浄水材23,2
4,33よりも上流側通水路に、水温の変化によって変
色する感温変色素子43を設けた。
【0005】
【作用】かかる構成によれば、浄水器内に熱湯を流入さ
せていることを感温変色素子43の変色により認識でき
るので、使用者は直ちにレバー7を操作することがで
き、レバー7を操作すれば、浄水材23,24,33近
傍への通水を停止させ浄水材23,24,33の熱湯に
よる悪影響を防止することが出来る。この際、浄水モー
ドから原水モードに切り換える途中にシャワーモードが
あるので火傷の危険性を低減させることができる。ま
た、浄水材23,24,33よりも上流側通水路に水温
の変化によって変色する感温変色素子43を設けたこと
により、感温変色素子43を即座に変色させることがで
き浄水材23,24,33の熱湯による悪影響や使用者
の火傷を可及的に防止することが出来る。
【0006】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は蛇口直結型浄水器の斜視図である。こ
の浄水器は、本体部1と、2個の円筒状浄水カートリッ
ジ2,3から構成されている。本体部1の上面には、水
道の蛇口4に着脱自在に装着される装着部5が設けられ
ており、またその下面には、排水部6が設けられてい
る。またその側面には、モード切換用の回転レバー7が
装着されている。また2個のカートリッジ2,3には、
水平且つ互いに平行に本体部1の背面に着脱自在に装着
されている。8は水道の栓である。
【0007】図2及び図3は、浄水器の断面図である。
図中、9は上記装着部5の内方に設けられた嵌着リング
であり、蛇口4の下端膨大部に嵌着する。15はその下
方に設けられたパッキンであり、蛇口4の下面に当接さ
れ、蛇口4から流出した原水が外部に洩出するのを防止
する。装着部5はリング状であって、内面にねじ部を有
しており、この装着部5を手回しすることにより、本体
部1は蛇口4の下端部に着脱自在に装着される。
【0008】図3において、本体部1の内部には、コッ
ク部10が設けられている。このコック部10は、コッ
ク管11の内部に、上記レバー7の操作により回転して
流路を切り換えるコック体12を収納して構成されてい
る。13,14はコック体12に切欠形成された通水部
と通水口、図2において、17はこの通水部13に連通
する通水管である。上記排水部6は、このコック部10
の直下に設けられている。16はこの排水部6に装着さ
れた排水管である。
【0009】図4において、一方のカートリッジ2の中
心部には、その長さ方向に管体21が内蔵されており、
またその内部は、フィルター板22で仕切られている。
管体21の周囲のスペースS1には、粒径の大きい活性
炭23が収納されており、またフィルター板22で区切
られたスペースS2には、粒径の小さい活性炭24が収
納されている。このように、カートリッジ2に不純物の
吸着能力の異なる異種の活性炭23,24を内蔵させる
ことにより、浄水能力をアップできる。
【0010】図4において、上記通水管17からカート
リッジ2に通じる通水路には、弁機構25が設けられて
いる。この弁機種25は、第1の弁ピース26と、第2
の弁ピース27と、第1の弁ピース26を弾発するばね
材28と、両ピース26,27間に介装された水温によ
り変形する形状記憶合金から成る第2のコイルばね29
と、第2の弁ピース27を弾発する第3のばね材30か
ら成っている。また弁ピース26の側方には、ドレイン
部32(図5参照)へ通じるバイパス部としての開孔部
31が形成されている。通常は、蛇口4から送られた低
温の原水は、通水管17,弁機構25を通り、カートリ
ッジ2へ流れる。また後に記述するように、熱湯が流れ
てきたときには、形状記憶合金から成るコイルばね29
の変形により、弁機構25が作動して、熱湯は開孔部3
1からバイパスされ、ドレイン部32から排水される。
【0011】他方のカートリッジ3には、中空糸膜フィ
ルター33が収納されており、また内壁面に沿って通水
部38が設けられている。また両カートリッジ2,3の
入口部34,35は、パイプ36により連結されてい
る。またこのカートリッジ3は、連通管37を介して、
上記コック部10に連通している。
【0012】図4に示すように、両カートリッジ2,3
は互いに平行に本体部1に装着されている。また装着部
5は、カートリッジ2,3の2等分線N上にある。この
ように本体部1とカートリッジ2,3の配置を構成する
ことにより、全体形状をコンパクトに構成でき、また装
着部5を蛇口4に装着した状態で、その重心バランスは
良好となる。両カートリッジ2,3は、同じ浄水材を収
納してもよいが、本実施例のように、活性炭,中空糸膜
フィルターなどの浄水能力の異なる異種の浄水材を収納
すれば、より一層浄水効果をあげることができる。
【0013】図2において、排水管16には、排水口1
6aが部分的に開口されている。また排水管16の上部
には、止水体18が設けられており、この止水体18に
は、開口部18aが開口されている。また排水部6の下
面には、小孔6aが複数個形成されている。19は操作
レバーであり、このレバー19を回動操作すると、排水
管16は回転する。図2及び図6に示すように、レバー
19を操作して、排水口16aと開口部18aを合致さ
せると、水は排水管16から排水される。また図3及び
図7に示すように、排水口16aが止水体18に閉塞さ
れると、水は小孔6aからシャワー状に噴出する。
【0014】この浄水器は、上記レバー7を操作するこ
とにより、止水,原水,原水シャワー,浄水,逆洗の5
つのモードに切り換えることができるものであり、次に
各モードの説明を行う。
【0015】図8は、止水モードを示している。コック
部10のコック体12は蛇口4側を閉塞しており、した
がって栓8を閉栓しても、原水は浄水器へは流入しな
い。図9は原水モードを示している。コック体12は、
コック管11の左面に押接しており、この状態で、コッ
ク体12の通水口14は上記排水管16に直通し、蛇口
4から送られた原水は、矢印A1に示すように流下し、
更に図3矢印A2に示すように、そのまま排水管16か
らストレートに排水される。
【0016】図10は原水シャワーモードを示してい
る。通水口図3に示す排水部6の内部空間20に連通し
ており、原水は矢印B1,B2に示すように、小孔6a
からシャワー状に噴出する。
【0017】次に、図2〜図4を参照しながら、浄水モ
ードを説明する。図中、矢印Cは、浄水時の通水ルート
を示し、且つa〜eは通水ルートの通過点を示してい
る。図2及び図3において、蛇口4から流入した原水
は、通水管17を通り(通過点a)、更に弁機構25を
通って(通過点b)、一方のカートリッジ2の内部へ入
り、活性炭23,24を通過した後、管体21に入る
(通過点c)。このように活性炭23,24を通過する
際に、原水中のカルキは吸着除去される。
【0018】次いで原水は、管体21からパイプ36を
通り、他方のカートリッジ3に入る(通過点d)。そし
て原水中の不純物は、中空糸膜フィルター33に吸着除
去される。このようにして不純物が除去された浄水は通
水部38から連通管37を通り(通過点e)、図3に示
すように排水管16から排水される。
【0019】次に、逆洗モードを説明する。図中、矢印
Dは通水ルートを示し、且つイ〜ホは通過点を示す。こ
の場合、コック部10は、図9に示す状態にある。この
状態で、通水部13から流入した原水は、図4におい
て、連通管37を通り(通過点イ)、カートリッジ3の
通水部38に流入し、次いで中空糸膜フィルター33の
先端部側から、中空糸膜フィルター33の内部に入り
(通過点ロ)、入口部35からパイプ36を通って、他
方のカートリッジ2の管体21に流入する(通過点
ハ)。すなわち、逆洗は、上記浄水の場合と逆方向に原
水が流れ、中空糸膜フィルター33に付着する不純物を
除去する。
【0020】次いでカートリッジ2の活性炭23,24
を通過した水は、弁機構25を通過し(通過点ニ)、小
孔6aから排水される(通過点ホ)。このようにして、
時折逆洗を行って、中空糸膜フィルター33の不純物を
除去すれば、中空糸膜フィルター33の寿命を伸ばすこ
とができる。
【0021】浄水モード(図3)と原水モード(図9)
の間には、原水シャワーモード(図10)を設けること
で、熱水流入時、あわててレバー7を操作する使用者の
火傷の危険性を低減している。活性炭23,24や中空
糸膜フィルター33には汚れが付着し、浄水能力が低下
することから、適宜、カートリッジ2,3を本体部1か
ら取りはずし、その交換をしなければならない。この場
合、このものは、各々のカートリッジ2,3は、独立し
て本体部1に装着されているので交換時期が来た方のカ
ートリッジ2又は3を個別に取りはずして交換できる。
【0022】ところで、活性炭23,24の表面に、銀
などの抗菌材をコーディングし、雑菌繁殖を防止するこ
とが知られている。また蛇口4から、熱湯が給水される
ことがある。ところが、カートリッジ2に熱湯が送られ
ると、活性炭23,24にコーティングされた抗菌材は
溶出し、抗菌材を含む温水を飲用すると、健康上の問題
を生じる。そこで、形状記憶合金から成るコイルばね2
9が介装された弁機構25を構成することにより、この
ような不都合を回避している。すなわち、熱湯が弁機構
25に流入すると、コイルばね29は加熱されて伸長
し、弁ピース26は押し上げられ、弁ピース27は押し
下げられる。するとカートリッジ2への通水路は閉塞さ
れ、熱湯はバイパス部である開孔部31を通って、ドレ
イン部32から排水される。したがって熱湯が活性炭2
3,24を流れて、抗菌材が溶出することはない。コイ
ルばね29のような変形部材は、形状記憶合金に限らず
温度変化で変形するものならば、バイメタル等のような
ものでもよい。また熱湯から冷水に切り替わると、コイ
ルばね29は、原形に復帰し、通常の浄水状態に戻る。
殊に、バイパス側を開閉する弁ピース26を、温度によ
りばね定数の変化するコイルばね29と通常のばね材2
8により挾み、低温時にはばね材28のばね力はコイル
ばね29のばね力よりも大きく、したがってバイパス側
を閉じ、また高温時には、コイルばね29のばね力はば
ね材28のばね力より大きくなり、したがってバイパス
側を開く、このため水温の変化に応じて、ばね材29の
伸縮すなわち通水路の切り替えを感度よく迅速に行える
利点がある。また本弁機構25によれば、カートリッジ
2が目詰まりして、カートリッジ側の内水圧が高くなっ
た場合には、弁ピース26が内圧により押し上げられ
て、開孔部31およびドレイン部32から水を排水でき
る利点がある。またばね材28のばね力を、コイルばね
29の伸長時のばね力より強くすれば高温時にコイルば
ね29の伸長力によってはばね材28は圧縮されず、熱
湯の流入による圧力が所定圧になるまで熱湯はドレイン
部32からも排水されず完全に止水することが可能とな
る。(図4の実線状態参照)図4の42は、弁機構25
の放熱効果を高める放熱フィンであり、コイルばね29
の温度変化を敏感にしている。
【0023】このように弁機構25は、前記コイルばね
29によりドレイン部32から排出あるいは止水するこ
とで、カートリッジ2への熱湯の流入を防止している
が、浄水に切換えているのに熱湯を通水しつづける状態
は、浄水器にとって悪影響であり、好ましくない。特に
熱湯がどこからも排水されない構造であれば、使用者が
誤りに気付き、冷水の通水に切換えても熱湯が弁機構2
5内に滞留しているため、しばらくは通常の状態に戻ら
ず、使用者にしてみれば、冷水を通水しているのに全く
使用不可能となり、故障と区別が出来ない。そこで図
に示すように、本体部1の外ケーシング39に認識用の
透明材製または貫通孔状の窓部40を形成する。この窓
部40は外ケーシングの側面に限らず、上面への二面以
上にまたがって、多方向から見れるようにすることがで
きる。また弁機構25の一部(例えば、形状記憶コイル
ばね29を介装したケーシング41等)を透明な材質に
より形成し、ばね材28,コイルばね29或いは弁ピー
ス26,27の動きを前記窓部40から目視すること
で、弁機構25内の熱湯の通水状態を把握し、使用者が
熱湯を冷水に切換えるなどして、浄水器にとっての悪影
響をなくすことが出来る。この場合、温冷水認識のため
の表示手段は、ばね材28,コイルばね29或いは弁ピ
ース26,27である。表示手段として用いるならば、
温度により変形するコイルばね29のような変形部材
は、弁機構25に設けなくとも弁機構25とは別部位に
目視可能な状態で設けてもよい。
【0024】図11は本発明に係る表示手段を示してお
り、すなわち、温度の変化により色が変色する感温変色
素子43を弁機構25の表面に貼着或いは塗布した構成
のものである。窓部40は弁機構25の感温変色素子4
3を臨める位置に形成されている。 感温変色素子43
は、装着部5から浄水排出部16に至る通水路における
上記浄水材23,24,33よりも上流側通水路に設け
られることにより、誤って熱湯が通水されれば、感温変
色素子43を即座に変色させることができ浄水材23,
24,33の熱湯による悪影響や使用者の火傷を可及的
に防止することが出来る。
【0025】また図12は、本発明の第2の実施例を示
すものであり、アルミなどのような熱伝導部材44を、
本体部1の外ケーシング39と弁機構25に介在させ、
表示手段である感温変色素子43を外ケーシング39に
直接貼着或いは塗布した構成のものである。感温変色素
子43の貼着或いは塗布する場所は、弁機構25近傍に
限らず熱湯の通る通水路であって、浄水材23,24,
33よりも上流側ならばそこでよい。
【0026】さらに認識のための表示手段としては、蛇
口からの水流により電力を供給できる発電装置やボタン
電池,太陽電池などの電源部を備え、温度変化に対し、
信号を送出するサーミスタなどのような素子によりスイ
ッチを駆動させ、LEDや液晶などの表示部材による警
告点灯や温度表示も考えられる。,もちろんゼーベック
効果を発揮する素子であれば、その出力電力でメータ表
示させればよい。またスピーカ,ブザーなどのような発
音部材による表示も考えられる。
【0027】尚、これらの表示により使用者は、熱湯の
供給を停止するなり、原水流入側へ熱湯の流路を切換え
るなりの処置が行える。また、文字による表示が行える
表示手段は、文字表示を行うことで、認識度を増すこと
が出来る。
【0028】以上の説明ではドレイン部32から熱湯が
排出できるタイプの蛇口直結型浄水器と熱湯が浄水器外
部に排出されずに完全に止水してしまうタイプの浄水器
について説明した。特に完全に止水してしまうものにお
いては直ちに低温の常温水を流入しても弁機構25,通
水管17などに熱湯が滞留しているため、前記ばね材2
9は伸長した状態を維持し、即座にカートリッジ2には
流入せず、使用者はその原因が分からず浄水器の故障だ
と思い不安心を抱くので本発明のような温冷水認識のた
めの表示手段は非常に効果的である。 また熱湯流入防
止機構のない浄水器にとっては使用者の不注意でカート
リッジ内への熱湯の流入の可能性があるので温冷水認識
のための表示手段が機能すれば使用者は直ちに熱水流入
を停止出来、カートリッジの熱湯による悪影響を最小限
にとどめることが出来る。なお、カートリッジへの通水
の是非の水温度を境に、色の変色などの認識用の表示手
段を行うものであれば、都合がよい。
【0029】図13は、据置型の浄水器45である。5
5は、据置台48や浄水カートリッジ46,浄水排出部
47からなる浄水器本体部49と、延出ホース50を介
して接続されている切換部である。該切換部55には、
回転式の切換弁54を内装している。また、形状記憶合
金などのような感温変形部材51、及び該変形部材51
を嵌着し、水流入方向と逆方向に向けて突起した、略半
球状の弁ピース52を有する弁機構53も内装してい
る。弁ピース52は、熱湯が流入すると、変形部材51
の伸長により直接切換弁に当接し、流入を防止する。切
換弁54には、浄水通水路56,原水通水路57が形成
されている。図13の切換弁54は、浄水のための通水
状態である。
【0030】また、切換部55の外ケーシング61に
は、弁機構53を目視可能な認識用窓部60を形成して
いる。また、弁機構53のケーシング59は透明な部材
で形成されているため、ケーシング59内に介装した変
形部材51や弁ピース52の動きを目視することが出来
る。このため、蛇口58から弁機構53に熱湯が流入
し、弁ピース52が切換弁54に当接していることで、
熱湯の流入が停止していることを使用者が認識すること
が出来、熱湯から低温の常温水に切り換えても、浄水器
本体49側に流れないのは、浄水器の故障のためでな
く、弁機構53が、熱湯滞留等で高い温度であるため、
浄水器本体49側に流入しないと判断することが出来、
不安は解消される。表示手段は弁機構53の変形部材5
1や弁ピース52である。さらに、この浄水器は熱湯流
入時に、弁ピース52と切換弁54の当接による負荷が
かかるため、多少切換弁54が使用者に重く感じられ
る。
【0031】認識のための表示手段はその他に、前記認
識用窓部60と対応する弁機構ケーシング59に、温度
変化により変色する感温変色素子を貼着或いは塗布し、
使用者に変色素子の色の変化で認識させてもよい。また
アルミなどのような熱伝導部材を弁機構ケーシング59
と外ケーシング61に介在させ、表示手段である感温変
色素子を外ケーシング61に直接貼着或いは塗布しても
よい。さらに認識のための表示手段としては、蛇口58
からの水流により電力を供給できる発電装置やボタン電
池,太陽電池などの電源部を備え、温度変化により信号
を送出するサーミスタなどのような素子によりスイッチ
を駆動させ、LEDや液晶などの表示部材による警告点
灯や温度表示も考えられる。またスピーカー,ブザーな
どのような発音部材による表示も考えられる。
【0032】弁機構53や切換部54は、図13のよう
に浄水器本体49と延出ホース50を介して離れた部位
に設けるものに限らず、据置台48などの浄水器本体4
9側にあってもよい。
【0033】また、浄水器本体49側に弁機構53や切
換部54を設けたものであっては、熱湯の流入が行われ
た時点で、前記延出ホース50内に熱湯が滞り、蛇口5
8から冷水を流入しても弁機構53は、しばらく熱湯防
止状態を維持する。このため、前記延出ホース50に感
温変色素子を貼着或いは塗布してもよく、その温度の状
態を認識することが出来、都合がよい。
【0034】もちろん、熱湯流入防止のための弁機構5
3のないタイプであっても、温冷水認識のための表示手
段を設けることで、使用者は熱湯流入を認識し、直ちに
熱湯流入を停止することが出来るため、熱湯による悪影
響を最小限にとどめることが出来る。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、原水の
蛇口4に着脱自在に装着される装着部5を有する本体部
1は、原水を直接本体部1の下方に流下する原水ストレ
ートモードと原水をシャワー状に流出する原水シャワー
モードと原水を浄水材23,24,33に通過させて浄
水にする浄水モードとに切り換えるコック部10と、上
記コック部10を駆動するレバー7とを備え、上記各モ
ードの順を原水ストレートモード,原水シャワーモー
ド,浄水モードとするとともに、上記装着部5から浄水
排出部16に至る通水路における上記浄水材23,2
4,33よりも上流側通水路に、水温の変化によって変
色する感温変色素子43を設けたことにより、浄水器内
に熱湯を流入させていることを感温変色素子43の変色
により認識できるので、使用者は直ちにレバー7を操作
することができ、レバー7を操作すれば、浄水材23,
24,33近傍への通水を停止させ浄水材23,24,
33の熱湯による悪影響を防止することが出来る。この
際、浄水モードから原水モードに切り換える途中にシャ
ワーモードがあるので火傷の危険性を低減させることが
できる。また、浄水材23,24,33よりも上流側通
水路に水温の変化によって変色する感温変色素子43を
設けたことにより、感温変色素子43を即座に変色させ
ることができ浄水材23,24,33の熱湯による悪影
響や使用者の火傷を可及的に防止することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る浄水器の斜視図である。
【図2】本発明に係る浄水器の断面図である。
【図3】本発明に係る浄水器の断面図である。
【図4】本発明に係る浄水器の断面図である。
【図5】本発明に係る浄水器の断面図である。
【図6】本発明に係る浄水器の部分平面図である。
【図7】本発明に係る浄水器の部分平面図である。
【図8】本発明に係る浄水器の断面図である。
【図9】本発明に係る浄水器の断面図である。
【図10】本発明に係る浄水器の断面図である。
【図11】本発明に係る浄水器の断面図である。
【図12】本発明に係る浄水器の第2の実施例を示す断
面図である。
【図13】他の実施形態を示す一部切欠き断面図であ
る。
【符号の説明】1 本体部 4 蛇口 5 装着部 7 レバー 10 コック部 16 浄水排出部 23,24,33 浄水材 43 感温変色素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 敬介 福岡県田川郡方城町大字伊方4680番地 九州日立マクセル株式会社内 審査官 鈴木 由紀夫 (56)参考文献 実開 平2−83095(JP,U) 実開 昭61−155092(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水の蛇口4に着脱自在に装着される装
    着部5を有する本体部1は、原水を直接本体部1の下方
    に流下する原水ストレートモードと原水をシャワー状に
    流出する原水シャワーモードと原水を浄水材23,2
    4,33に通過させて浄水にする浄水モードとに切り換
    えるコック部10と、上記コック部10を駆動するレバ
    ー7とを備え、上記各モードの順を原水ストレートモー
    ド,原水シャワーモード,浄水モードとするとともに、
    上記装着部5から浄水排出部16に至る通水路における
    上記浄水材23,24,33よりも上流側通水路に、水
    温の変化によって変色する感温変色素子43を設けたこ
    とを特徴とする浄水器。
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