JP4909241B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗員が着座するシートのシートクッションの前後下部にそれぞれ前部ブラケットおよび後部ブラケットを設け、前記前部ブラケットのボルト孔を貫通する前部ボルトをフロア部材に締結するとともに、前記後部ブラケットのボルト孔を貫通する後部ボルトを前記フロア部材に締結することで、前記フロア部材に前記シートを着脱自在に固定する車両用シートに関する。
自動車のフロントシートをフロア部材に固定するために、シートレールの固定レールの前端に設けた第2の固定部材をレール取付部に設けたストッパプレートに係合させた状態で、シートレールの固定レールの後端に設けた第1の固定部材をボルトでレール取付部に締結して固定するものが、下記特許文献1により公知である。
実公昭63−33698号公報
ところで車両の正面衝突時にダッシュボードが車室側に移動すると、フロントシートに着座した乗員の脚部がシートクッションおよびダッシュボード間に挟まれる場合があり、乗員を救出するためにフロントシートをフロア部材から分離することが必要となる。
一般にフロントシートは左右一対のシートレールを介してフロア部材に前後移動可能に支持されており、シートクッションのフレームに固定された2本の可動シートレールを摺動自在に支持する2本の固定シートレールの前後両端に設けた前部ブラケットおよび後部ブラケットがそれぞれ前部ボルトおよび後部ボルトでフロア部材に固定される。したがって、フロントシートをフロア部材から分離するには、合計4本のボルトを完全に抜き取る必要があり、その作業に多くの時間を要するという問題があった。
また上記特許文献1に記載されたものは、固定シートレールの前端がボルトを使用せずに第2の固定部材およびストッパプレートの係合により固定されているため、固定シートレールの後端に設けた第1の固定部材をレール取付部に締結する左右各1本のボルトを取り外せばフロントシートをフロア部材から分離することが可能であるが、合計2本のボルトを完全に抜き取ることが必要であるため、やはり作業に多くの時間を要するという問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、シートをフロア部材に固定するボルトを緩めるだけでシートを分離できるようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、乗員が着座するシートのシートクッションフレームの前後下部にそれぞれ前部ブラケットおよび後部ブラケットを設け、前記前部ブラケットの前部ボルト孔を貫通する前部ボルトをフロア部材に締結するとともに、前記後部ブラケットの後部ボルト孔を貫通する後部ボルトを前記フロア部材に締結することで、前記フロア部材に前記シートを着脱自在に固定する車両用シートにおいて、前記前部ブラケットが略水平に延びる取付部を備えると共に、その取付部に形成した前記前部ボルト孔に、前方に開放した前部切欠き連設され、前記後部ブラケットの前記後部ボルト孔に、前記フロア部材に対して緩められた前記後部ボルトが通過可能な後部切欠き連設され、前記前部ボルトの軸部は、前記前部ボルト及び前記後部ボルトを前記フロア部材に対してそれぞれ緩めた状態では、前記前部切欠きを通過して前記前部ブラケットから分離可能であることを特徴とする車両用シートが提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項の構成に加えて、前記取付部に形成した前記前部切欠きは、前記前部ボルト孔から車幅方向に延びた後に前方に開放するようにL字状に形成されることを特徴とする車両用シートが提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項または請求項の構成に加えて、前記前部ブラケットは、前記前部ボルトの頭部が当接する位置の前方に上向きに突出する突起を備えることを特徴とする車両用シートが提案される。
また請求項に記載された発明によれば、乗員が着座するシートのシートクッションフレームの前後下部にそれぞれ前部ブラケットおよび後部ブラケットを設け、前記前部ブラケットの前部ボルト孔を貫通する前部ボルトをフロア部材に締結するとともに、前記後部ブラケットの後部ボルト孔を貫通する後部ボルトを前記フロア部材に締結することで、前記フロア部材に前記シートを着脱自在に固定する車両用シートにおいて、前記前部ブラケットの前記前部ボルト孔に、前記フロア部に対して緩められた前記前部ボルトが通過可能な前部切欠きが連設され、前記後部ブラケットは略水平に延びる取付部と、前記取付部の前端から略鉛直方向に起立する脚部とを備えると共に、前記取付部に形成した前記後部ボルト孔が前記脚部に形成した前記後部切欠きに連なっており、前記後部ボルトの頭部および軸部は、前記前部ボルト及び前記後部ボルトを前記フロア部材に対してそれぞれ緩めた状態では、前記後部切欠きを通過して前記後部ブラケットから分離可能であることを特徴とする車両用シートが提案される。
また請求項に記載された発明によれば、請求項1〜請求項の何れか1項の構成に加えて、前記前部ブラケットの前部ボルト孔および前記後部ブラケットの後部ボルト孔は、前記シートを前後移動可能に支持するシートレールに対して車幅方外側に偏倚して設けられることを特徴とする車両用シートが提案される。
尚、実施の形態のフロントシート11は本発明のシートに対応し、実施の形態のフロアパネル18、クロスメンバ31および補助ブラケット32は本発明のフロア部材に対応する。
請求項1の構成によれば、乗員が着座するシートは、前部ブラケットの前部ボルト孔および後部ブラケットの後部ボルト孔をそれぞれ貫通する前部ボルトおよび後部ボルトでフロア部材に着脱自在に固定されるが、前部ブラケットの前部ボルト孔に、フロア部材に対して緩められた前部ボルトが通過可能な前部切欠きを連設し、かつ後部ブラケットの後部ボルト孔に、フロア部材に対して緩められた後部ボルトが通過可能な後部切欠きを連設したので、前部ボルトおよび後部ボルトを完全に抜き取ることなく、僅かに緩めるだけでシートを後方に移動させてフロアパネルから取り外すことが可能となり、シートの取り外しの作業性を著しく高めることができる。
その上、前部ブラケットの取付部に形成した前部ボルト孔から前部切欠きが前方に開放しているので、前部ボルトを緩めてシートを後方に引くと、前ボルトの軸部が取付部の前部切欠きを通過することで、前部ブラケットを前部ボルトから分離することができる。
また請求項の構成によれば、前部ブラケットの取付部の前部切欠きが、前部ボルト孔から車幅方向に延びた後に前方に開放するようにL字状に形成されるので、万一自動車の走行中に前部ボルトが緩んでも、前部切欠きの車幅方向に延びる部分が前部ボルトの軸部と干渉してシートの位置が後方にずれることがない。
また請求項の構成によれば、前部ブラケットの前部ボルトの頭部が当接する位置の前方に上向きに突出する突起を設けたので、万一自動車の走行中に前部ボルトが緩んでも、前記突起が前部ボルトの頭部と干渉してシートの位置が後方にずれることがない。
また請求項の構成によれば、乗員が着座するシートは、前部ブラケットの前部ボルト孔および後部ブラケットの後部ボルト孔をそれぞれ貫通する前部ボルトおよび後部ボルトでフロア部材に着脱自在に固定されるが、前部ブラケットの前部ボルト孔に、フロア部材に対して緩められた前部ボルトが通過可能な前部切欠きを連設し、かつ後部ブラケットの後部ボルト孔に、フロア部材に対して緩められた後部ボルトが通過可能な後部切欠きを連設したので、前部ボルトおよび後部ボルトを完全に抜き取ることなく、僅かに緩めるだけでシートを後方に移動させてフロアパネルから取り外すことが可能となり、シートの取り外しの作業性を著しく高めることができる。
その上、後部ブラケットが取付部と脚部とを備え、取付部に形成した後部ボルト孔が脚部に形成した後部切欠きに連なっているので、後部ボルトを緩めてシートを後方に引くと、後部ボルトの頭部および軸部が脚部の後部切欠きを通過することで、後部ブラケットを後部ボルトから分離することができる。
また請求項の構成によれば、前部ブラケットの前部ボルト孔および後部ブラケットの後部ボルト孔を、シートを前後移動可能に支持するシートレールに対して車幅方外側に偏倚して設けたので、前部ボルト孔に挿通された前部ボルトおよび後部ボルト孔に挿通された後部ボルトを操作する際にシートレールが邪魔になり難くなって作業性が向上する。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図10は本発明の第1の実施の形態を示すもので、図1は車両用シートの一部破断斜視図、図2は図1の2方向矢視図、図3は図2の3部拡大図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の5−5線断面図、図6は図2の6部拡大図、図7は図6の7−7線断面図、図8は図6の8−8線断面図、図9はシートの取り付け時の作用説明図、図10はシートの取り外し時の作用説明図である。
図1および図2に示すように、自動車のフロントシート11のフレームは、シートクッションフレーム12の後端にシートバックフレーム13の下端をリクライニング軸14を介して前後揺動可能に連結して構成される。シートクッションフレーム12は左右の板状のサイドフレーム15,15を車幅方向に延びる前後2本のパイプ状の連結フレーム16,17で連結したもので、フロアパネル18に左右のシートレール19,19を介して前後移動可能に支持される。各々のシートレール19は、フロアパネル18の上面に固定される下側の固定レール20と、サイドフレーム15の下面に固定され、前後一対のスライダ20a,20aを介して前記固定レール20の内部に摺動自在に嵌合する可動レール21とで構成される。固定レール20の前端および後端にはそれぞれ前部ブラケット22および後部ブラケット23が設けられており、これらの前部ブラケット22および後部ブラケット23が、後述するようにフロアパネル18に直接的あるいは間接的にボルトで締結される。
図3〜図5に示すように、フロアパネル18の上面には車幅方向に延びる断面台形状のクロスメンバ31が設けられており、その上面および前面に跨がるようにL字状の補助ブラケット32が固定される。補助ブラケット32はその前面に形成されたボルト孔32aを備えており、補助ブラケット締結ボルト33を前記ボルト孔32aと、クロスメンバ31の前面に形成されたボルト孔31aとに前方から挿入し、クロスメンバ31の内部に予め溶接されたウエルドナット34に螺合することで、補助ブラケット32がクロスメンバ31に固定される。補助ブラケット32の上面の左右両側縁は上向きに折り曲げられた一対のガイド部32b,32bが形成されるとともに、両ガイド部32b,32bに挟まれる位置にボルト孔32cが形成される。
固定レール20の前端下面に溶接された前部ブラケット22の溶接部22aから前方に水平に延びる取付部22bに前部ボルト孔22cが形成されており、この前部ボルト孔22cから前方に延びる前部切欠き22dは、前部ボルト35の軸部35bが通過可能な幅を持っており、前部ブラケット22の前縁に開放している。前部ブラケット22の前部ボルト孔22cおよび補助ブラケット32のボルト孔32cを上方から貫通する前部ボルト35が、補助ブラケット32の内部に予め溶接されたウエルドナット36に螺合し、これにより前部ブラケット22および補助ブラケット32が一体に固定される。このとき、補助ブラケット32の一対のガイド部32b,32b間に前部ブラケット22の取付部22bが嵌合することで、その車幅方向のガタが防止される。また補助ブラケット32のウエルドナット36との干渉を避けるべく、クロスメンバ31の上面に開口31bが形成される。
図6〜図8に示すように、固定レール20の後端下面に溶接部23aを溶接された後部ブラケット23は、溶接部23aから略鉛直方向下方に延びる脚部23bと、脚部23bから後方に延びる取付部23cとを備えており、取付部23cには後部ボルト孔23dが形成される。そして取付部23cの後部ボルト孔23dから脚部23bにかけて後部切欠き23eが形成されるとともに、脚部23bに前記取付部の後部切欠き23eに連なる後部切欠き23fが形成される。取付部23cの後部切欠き23eは後部ボルト37の軸部37bが通過可能な幅を持ち、脚部23bの後部切欠き23fは後部ボルト37の頭部37aおよび軸部37bの両方が通過可能な幅を持っている。後部ブラケット23の後部ボルト孔23dおよびフロアパネル18のボルト孔18aを上方から貫通する後部ボルト37が、フロアパネル18の下面に予め溶接されたウエルドナット38に螺合し、これにより後部ブラケット23がフロアパネル18に固定される。
次に、上記構成を備えた第1の実施の形態の作用を説明する。
フロントシート11をフロアパネル18に組み付ける作業は、以下の手順で行われる。図9に示すように、前部ブラケット22に前部ボルト35で予め補助ブラケット32を固定しておき、この状態でフロントシート11をフロアパネル18上に位置決めし、補助ブラケット締結ボルト33を、補助ブラケット32のボルト孔32aおよびクロスメンバ31のボルト孔31aを貫通させてウエルドナット34に締結するとともに、後部ボルト37を、後部ブラケット23の後部ボルト孔23dおよびフロアパネル18のボルト孔18aを貫通させてウエルドナット36に締結する。
さて、フロントシート11をフロアパネル18から取り外すには、各々のシートレール19の固定レール20の前部ブラケット22および後部ブラケット23を、前部ボルト35および後部ボルト37を緩めた状態で後方に抜き取れば良い。即ち、前部ボルト35および後部ボルト37を僅かに緩めた状態でフロントシート11を後方に引くと、前部ブラケット22の取付部22bの前部ボルト孔22cから前方に延びる前部切欠き22dを前部ボルト35の軸部35bが通過することで、前部ブラケット22がフロアパネル18のクロスメンバ31に設けた補助ブラケット32から分離する。これと同時に、後部ブラケット23の取付部23cの後部ボルト孔23dから前方に延びる後部切欠き23eおよび脚部23bに形成した後部切欠き23fを、後部ボルト37の頭部37aおよび軸部37bが通過することで、後部ブラケット23がフロアパネル18から分離する。
自動車が正面衝突してダッシュボードが後退すると、フロントシート11とダッシュボードとの間の空間が小さくなり、フロントシート11に着座した乗員が脱出するのが難しくなる可能性がある。しかしながら、本実施の形態によれば、図10に示すように、左右のシートレール19,19の固定レール20,20の前後に設けた前部ブラケット22,22を固定する2本の前部ボルト35,35を僅かに緩め、かつ前記固定レール20,20の後部に設けた後部ブラケット23,23を固定する2本の後部ボルト37,37を僅かに緩めるだけで、フロントシート11をフロアパネル18から後方に分離できるので、乗員の救出に要する時間を短縮することができる。
次に、図11に基づいて本発明の第2の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では前部ブラケット22を補助ブラケット32を介してクロスメンバ31に固定していたが、第2の実施の形態は前記補助ブラケット32を廃止して前部ブラケット22を直接クロスメンバ31に固定するものである。
前部ブラケット22は、前記溶接部22aから下方に垂下してクロスメンバ31の後面に当接可能な凸部22eを備えており、取付部22bには第1の実施の形態と同じ前部ボルト孔22cおよび前部切欠き22dが形成される。そして前部ボルト35は、前部ブラケット22の前部ボルト孔22cおよびクロスメンバ31の上面のボルト孔31cを貫通し、クロスメンバ31の内面に予め溶接したウエルドナット39に螺合する。
この実施の形態によっても、前部ボルト35を完全に抜き取ることなく、僅かに緩めるだけで前部ブラケット22をクロスメンバ31から後方に分離することができるため、フロントシート11を取り外す際の作業性が向上する。またフロントシート11を取り付ける際に、前部ブラケット22の凸部22eをクロスメンバ31の後面に当接させることで、前部ブラケット22を位置決めして前部ボルト35の螺合作業を容易に行うことができる。
尚、図12に示すように、前部ブラケット22の取付部22bの上面に、前部ボルト35の頭部35aに係合可能な突起22fを上向きに突設しておけば、自動車の走行中に前部ボルト35が緩んだ場合や、強い後ろ向きの慣性力が作用した場合に、前部ブラケット22の突起22fが前部ボルト35の頭部35aに係合することで、フロントシート11が後方に移動してしまうのを防止することができる。
次に、図13に基づいて参考例の実施の形態を説明する。
第1の実施の形態では前部ブラケット22を補助ブラケット32を介してクロスメンバ31に固定していたが、参考例の実施の形態は後部ブラケット23を補助ブラケット40を介してフロアパネル18に固定するものである。
補助ブラケット40は、取付部40aおよび脚部40bを備えてL字状に形成されており、取付部40aに形成したボルト孔40cおよびフロアパネル18に形成したボルト孔18bを上側から貫通する補助ブラケット締結ボルト41が、フロアパネル18の下面に予め溶接したウエルドナット42に螺合することで、補助ブラケット40がフロアパネル18に固定される。補助ブラケット40の脚部40bにはボルト孔40dが形成されており、このボルト孔40dの前方にウエルドナット43が溶接される。
一方、後部ブラケット23は溶接部23aから垂下する脚部23bを備えており、この脚部23bに後部ボルト孔23dと、そこから上向きに延びる後部切欠き23e,23fとが形成される。後部ブラケット23の後部切欠き23e,23fは、後部ボルト37の頭部37aおよび軸部37bが通過可能である。
従って、後部ボルト37を完全に取り外すことなく僅かに緩めるだけで、後部ブラケット23の後部切欠き23e,23fを後部ボルト37の軸部37bに沿って重力で下方にスライドさせた後、上側の大径の後部切欠き23fが後部ボルト37の頭部37aを通過するようにフロントシート11を後方に移動させることで、後部ブラケット23を後部ボルト37から分離することができる。
次に、図14に基づいて本発明の第および第の実施の形態を説明する。
図14(A)に示す第の実施の形態は、上述した第1の実施の形態の変形であって、前部ブラケット22の取付部22bの前部ボルト孔22cを前部ボルト35の頭部35aが通過しない程度に大径化し、前部切欠き22dの幅を前部ボルト35の軸部35bの直径と略等しくしたものである。
本実施の形態によれば、第1の実施の形態の作用効果に加えて、自動車の走行中に前部ボルト35が緩んだ場合や、強い後ろ向きの慣性力が作用した場合に、前部ブラケット22の前部ボルト孔22cと前部切欠き22dの間の段差に前部ボルト35の軸部35bが引っ掛かり、フロントシート11が後方に移動してしまうのを防止することができる。
図14(B)に示す第の実施の形態は、上述した第の実施の形態の変形であって、前部ブラケット22の取付部22bの前部ボルト孔22cに連なる前部切欠き22dを、先ず車幅方向に延びてから前方に延びるようにL字状に形成したものである。この第の実施の形態によっても、前記第の実施の形態と同様の作用効果を達成することができる。
次に、図15に基づいて本発明の第の実施の形態を説明する。
の実施の形態は、左右一対のシートレール19,19に対して、前部ブラケット22,22および後部ブラケット23,23を車幅方向外側に偏倚させたものである。このようなレイアウトを採用することで、工具で前部ボルト35,35および後部ボルト37,37を操作する際に、シートレール19,19が邪魔になるのを防止して作業性を高めることができる。
次に、図1に基づいて本発明の第の実施の形態を説明する。
の実施の形態は、第1の実施の形態の変形であって、前部ボルト35および後部ボルト37の頭部35a,35aの高さを通常のボルトよりも高くしたものであり、このようにすれば、側方から工具Tで前部ボルト35および後部ボルト37を緩める際の作業性を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
第1の実施の形態に係る車両用シートの一部破断斜視図 図1の2方向矢視図 図2の3部拡大図 図3の4−4線断面図 図3の5−5線断面図 図2の6部拡大図 図6の7−7線断面図 図6の8−8線断面図 シートの取り付け時の作用説明図 シートの取り外し時の作用説明図 第2の実施の形態に係る、前記図3に対応する図 第2の実施の形態の変形例を示す図 参考例の実施の形態に係る、前記図6に対応する図 および第の実施の形態に係る前部ブラケットの平面図 の実施の形態に係るフロントシート取付部の平面図 の実施の形態に係る、前記図3および図6に対応する図
11 フロントシート(シート)
12 シートクッションフレーム
18 フロアパネル(フロア部材)
19 シートレール
22 前部ブラケット
22b 取付部
22c 前部ボルト孔
22d 前部切欠き
22f 突起
23 後部ブラケット
23b 脚部
23c 取付部
23d 後部ボルト孔
23f 後部切欠き
31 クロスメンバ(フロア部材)
32 補助ブラケット(フロア部材)
35 前部ボルト
35a 頭部
35b 軸部
37 後部ボルト
37a 頭部
37b 軸部

Claims (5)

  1. 乗員が着座するシート(11)のシートクッションフレーム(12)の前後下部にそれぞれ前部ブラケット(22)および後部ブラケット(23)を設け、前記前部ブラケット(22)の前部ボルト孔(22c)を貫通する前部ボルト(35)をフロア部材(18,31,32)に締結するとともに、前記後部ブラケット(23)の後部ボルト孔(23d)を貫通する後部ボルト(37)を前記フロア部材(18,31,32)に締結することで、前記フロア部材(18,31,32)に前記シート(11)を着脱自在に固定する車両用シートにおいて、
    前記前部ブラケット(22)が略水平に延びる取付部(22b)を備えると共に、その取付部(22b)に形成した前記前部ボルト孔(22c)に、前方に開放した前部切欠き(22d)連設され、
    前記後部ブラケット(23)の前記後部ボルト孔(23d)に、前記フロア部材(18,31,32)に対して緩められた前記後部ボルト(37)が通過可能な後部切欠き(23f)連設され、
    前記前部ボルト(35)の軸部(35b)は、前記前部ボルト(35)及び前記後部ボルト(37)を前記フロア部材(18,31,32)に対してそれぞれ緩めた状態では、前記前部切欠き(22d)を通過して前記前部ブラケット(22)から分離可能であることを特徴とする、車両用シート。
  2. 前記取付部(22b)に形成した前記前部切欠き(22d)は、前記前部ボルト孔(22c)から車幅方向に延びた後に前方に開放するようにL字状に形成されることを特徴とする、請求項に記載の車両用シート。
  3. 前記前部ブラケット(22)は、前記前部ボルト(35)の頭部(35a)が当接する位置の前方に上向きに突出する突起(22f)を備えることを特徴とする、請求項または請求項に記載の車両用シート。
  4. 乗員が着座するシート(11)のシートクッションフレーム(12)の前後下部にそれぞれ前部ブラケット(22)および後部ブラケット(23)を設け、前記前部ブラケット(22)の前部ボルト孔(22c)を貫通する前部ボルト(35)をフロア部材(18,31,32)に締結するとともに、前記後部ブラケット(23)の後部ボルト孔(23d)を貫通する後部ボルト(37)を前記フロア部材(18,31,32)に締結することで、前記フロア部材(18,31,32)に前記シート(11)を着脱自在に固定する車両用シートにおいて、
    前記前部ブラケット(22)の前記前部ボルト孔(22c)に、前記フロア部材(18,31,32)に対して緩められた前記前部ボルト(35)が通過可能な前部切欠き(22d)が連設され、
    前記後部ブラケット(23)は略水平に延びる取付部(23c)と、前記取付部(23c)の前端から略鉛直方向に起立する脚部(23b)とを備えると共に、前記取付部(23c)に形成した前記後部ボルト孔(23d)が前記脚部(23b)に形成した前記後部切欠き(23f)に連なっており、
    前記後部ボルト(37)の頭部(37a)および軸部(37b)は、前記前部ボルト(35)及び前記後部ボルト(37)を前記フロア部材(18,31,32)に対してそれぞれ緩めた状態では、前記後部切欠き(23f)を通過して前記後部ブラケット(23)から分離可能であることを特徴とする車両用シート。
  5. 前記前部ブラケット(22)の前部ボルト孔(22c)および前記後部ブラケット(23)の後部ボルト孔(23d)は、前記シート(11)を前後移動可能に支持するシートレール(19)に対して車幅方外側に偏倚して設けられることを特徴とする、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の車両用シート。
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