JP4907981B2 - 開閉扉固定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械において、上部旋回体に設けられる機械室の側部開閉カバー等の開閉扉を閉鎖状態にしてロックすると共に、機械の作動中における開閉扉の揺動を抑制できるようにした開閉扉固定装置に関するものである。
建設機械の一例として油圧ショベルがあり、油圧ショベルは履帯等を備えた下部走行体に上部旋回体を旋回可能に設け、この上部旋回体にブーム,アーム及びバケット等のフロントアタッチメントとからなるフロント作業機構を設ける構成としたものである。油圧ショベルを駆動するために、エンジン及び油圧ポンプが設けられ、また油圧ポンプからの圧油の方向を制御する方向切換弁,作動油から異物を除去するフィルタ等の機器が設置される。これらの各機器等は、上部旋回体の旋回フレームにおいて、フロント作業機構及び運転室を設けた部位の後方に設置されるようになっており、これらの機器を保護するために、周囲及び上部をカバーで覆った機械室を構成している。
機械室の側部カバーの一部は開閉可能な開閉扉となっており、この側部開閉扉を開くことによって、機械室の内部に設けた機器類等を点検したり、故障等があれば修理したりすることができる。また、機械室には隔壁や、側部カバー,上部カバー等を支持するサポート等が固定的に設けられており、側部開閉扉は上部旋回体において、鉛直方向に回動軸を設け、この回動軸回りに回動させるようにして開閉されるものである。この側部開閉扉の回動軸は、通常、蝶番で構成されて、水平方向に向けて開閉される。蝶番は固定的に設けた壁部に直接取り付けられるか、またはこの壁部に連結したブラケット等を支持部として取り付けられる。側部開閉扉は、常時においては閉鎖状態に保持され、必要に応じて開放できる構成となっている。このために、側部開閉扉の回動支点側とは反対側である開閉側の端部は自由状態とするのではなく、係脱可能にロックするロック機構を設けている。また、このロック機構に開閉操作部を設けて、この開閉操作部を操作不能な状態に施錠する手段も備えている。
ロック機構は、開閉扉に回動可能に設けた把手等の操作部にフック部材を連結して設ける一方、機械室の内部に設けた他方の支持部としてのサポートにこのフック部材と係合するラッチ手段を固定して設ける構成としたものが、従来から広く用いられている。ここで、建設機械の作動中には振動が生じることから、開閉扉はロック機構により閉鎖状態に保持されているものの、そのままでは安定的に保持できず、上下方向に振動することになる。そこで、開閉扉の振動による騒音や開閉扉及び蝶番等の損傷を防止する等のために、開閉扉にはロック機構に加えて振れ止め手段を装着する構成は従来から広く使用されている。
例えば、特許文献1には、開閉扉に板体を固定して設け、この板体に弾性体からなる台形状の凸部を接着手段により固定するようになし、また旋回体のフレームには、金属製の部材からなり、凸部が係合するテーパ状の凹部をボルトによって取り付ける構成としたものが開示されている。そして、開閉扉を閉鎖したときには、凸部の上部に形成したテーパ面と凹部のテーパ面とを面接触させるようになし、もって開閉扉の端部を振れ止めするようにしている。
特開2002−129592号公報
開閉扉側の凸部を弾性体、フレーム側の凹部を金属で形成することによって、開閉扉を閉鎖するために、凹部に凸部を係合させたときに、弾性体からなる凸部がある程度圧縮されるように弾性変形する構成とすることができる。このように構成すれば、凸部と凹部との密着性が得られることになり、開閉扉の振れ止め機能が発揮されるという利点があるものの、なおこの特許文献1の構成においては問題点がない訳ではない。
即ち、開閉扉の開閉時に前述した凸部と凹部とのテーパ面が摺接することになり、また弾性部材で形成した凸部はたとえ弾性変形した状態で凹部に係合されているとは言え、機械の稼動中に生じる振動の影響で凸部のテーパ面と凹部のテーパ面との間で微小動することになる。その結果、凸部の表面が磨耗することになり、開閉扉の固定機能が低下することになり、騒音が大きくなるだけでなく、開閉扉が蝶番への連結部を中心として上下に揺動して、この蝶番への連結部が破損したり、軸が変形したりする可能性がある等といった不都合を生じる。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、開閉扉の振れ止め手段を長期間にわたって安定した状態で作動させ、開閉扉が揺動するのを抑制して蝶番の変形や損傷を防止できるようにすることにある。
前述した目的を達成するために、本発明は、建設機械の上部旋回体に装着され、概略鉛直方向に設けた回動軸を中心として回動させることによって他端側が開閉される開閉扉を閉鎖状態に固定するために、前記開閉扉の開閉側には、この開閉扉を閉鎖状態でロックするためのロック手段と、前記開閉扉が上下方向に揺動するのを抑制するための振れ止め手段とを設けた開閉扉固定装置であって、前記振れ止め手段は、それぞれ硬質部材からなり、前記開閉扉側と前記上部旋回体側とに取付面を設けて、これら取付面の一方に設けたストッパ部材と、他方側のストッパ受けとから構成され、前記ストッパ部材は、所定幅を有し、山状に突出させた一対からなるテーパ状壁面が形成され、また前記ストッパ受けには、前記ストッパ部材の各テーパ状壁面が面接触するように、先端側に向けて拡開する上下一対のテーパ状受け面が形成されており、前記開閉扉の閉鎖時には、前記ストッパ部材及びストッパ受けの前記各取付面は概略直交する方向に向いており、前記ストッパ部材または前記ストッパ受けのいずれか一方には少なくとも2箇所のボルト挿通孔を穿設して、それぞれボルトを用いて前記取付面に固定するようになし、前記各ボルト挿通孔を前記ボルトの軸部より大きくすることによって、前記テーパ状壁面と前記テーパ状受け面とが当接する方向に位置調整可能とする構成としたことをその特徴とするものである。


開閉扉は一端側が蝶番等を介して上部旋回体の支持部材に連結されて、鉛直方向の回動軸を中心として回動される回動支点側となり、他端側は開閉動作を行なう開閉側となる。ストッパ部材とストッパ受けとから構成される振れ止め手段は、開閉扉の開放側の端部乃至端部近傍に設けられる。開閉扉の高さ方向の寸法が短い場合には、振れ止め手段は1箇所設ければ良いが、通常は、開閉扉の上下に2箇所の振れ止め手段を設けることになる。さらに、開閉扉のサイズ等によっては、3箇所乃至それ以上の箇所に振れ止め手段を設けるようにしても良い。
ストッパ部材は開閉扉側に、ストッパ受けは上部旋回体に固定的に設けた支持部材側に設けるのが一般的であるが、この逆であっても良い。支持部材及びストッパ受けは共に硬質部材で構成される。これら支持部材及びストッパ受けは、共に硬質部材で形成されるものであり、その材質としては、硬質プラスチックであっても良いが、強度等の点から金属板体で構成するのが望ましく、軽量で、比較的柔らかい材料、例えばアルミニウムが最も好適に用いられる。
ストッパ部材及びストッパ受けの支持部材の取付面に対してボルトを用いて固定することができる。この場合、ボルトはストッパ部材及びストッパ受けに対してそれぞれ2本装着するようになし、これら2本のボルトを上下に配置することができる。各支持部材におけるストッパ部材及びストッパ受けの取付面は概略直交する方向に向いており、ボルトはこれら取付面に対して直交する方向に装着される。ストッパ部材及びストッパ受けにはボルト挿通孔が設けられるが、ストッパ部材のテーパ状壁面及びストッパ受けのテーパ状受け面の傾き方向と直交する方向を幅方向としたときに、ストッパ部材またはストッパ受けのうちのいずれかのボルト挿通孔はこの幅方向に穿設される。この幅方向に向けて穿設したボルト挿通孔をボルトの軸部より大径となし、このボルトとボルト挿通孔との径差によって取付面に固定する際に位置調整可能な構成とすることができる。また、ストッパ部材またはストッパ受けは相手方に対して近接・離間する方向に長手となった長孔のボルト挿通孔を設けるようにすることもできる。この場合には、相手方の部材のボルト挿通孔はこれと直交する方向に長手となった長孔とするのが望ましい。磨耗等によりストッパ部材のテーパ状壁面とストッパ受けのテーパ状受け面との間の隙間が拡大すると、ボルトを緩めた状態で位置調整を行い、その位置でボルトを締め付けることによって、これらーパ状壁面及びテーパ状受け面が面接触する状態に復帰することになる。
本発明によれば、以上の構成を採用することにより、建設機械に設けられる開閉扉を閉鎖状態で安定的に保持することができ、騒音の低減が図られると共に、蝶番の変形や損傷を抑制できる等の効果を奏する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ここで、以下の説明においては、油圧ショベルの機械室における側部開閉扉として構成したものを示すが、対象となる建設機械は必ずしもこれに限定されるものではない。
まず、図1に油圧ショベルの全体構成を示す。図中において、10は下部走行体を示し、この下部走行体10には履帯を備えた左右一対の走行手段11,11が設けられている。下部走行体10には上部旋回体12が旋回可能に設置されている。上部旋回体12には、その前方側の位置にブーム13a,アーム13b及びバケット13cからなるフロント作業機構13が設けられており、このフロント作業機構13により土砂の掘削等の作業が行われる。また、フロント作業機構13におけるバケット13cはアーム13bの先端に着脱可能に連結されており、他のフロントアタッチメントを装着することにより掘削以外の作業も行えることになる。そして、フロント作業機構13に隣接するように運転室14が設けられており、オペレータはこの運転室14内で、この運転室14内に設けたレバー等からなる操作手段を操作することによりフロント作業機構13等の操作を行えるようになっている。
油圧ショベルは、走行手段11による走行及び上部旋回体12の旋回、さらにフロント作業機構13の作動等は油圧により駆動される。このために、油圧ショベルには、油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するエンジンとが設置されている。また、油圧ポンプに作動油を供給するための作動油タンクと、エンジンに燃料を供給するための燃料タンクも設けられる。さらに、油圧ポンプからの圧油の方向を制御する方向切換弁や、フィルタ類等の機器や、運転室14に設けられるコントロールパネルその他の電気機器に電源を供給するためのバッテリも装着される。
以上の各種の機器やタンク類は運転室14及びフロント作業機構13の後方に設置される。これらのうち、タンク類は外部に露出した状態に設置することもできるが、少なくともタンク類以外の各機器はカバーで覆われた機械室15内に設置される。機械室15を構成するカバーは、軽量化等の観点から薄い鋼板で構成され、室内における適宜の位置に強度の高い構造部材として支柱や厚肉鋼板からなる隔壁等が固定的に設けられる。カバーのうちの一部はこれら構造部材に固定的に取り付けられるが、他の一部のカバーは開閉可能となっている。これは機械室15内に設置されている各種の機器に故障が発生した時に、各機器の検査を行い、必要な場合には修理等の措置を施すためである。従って、機械室15を構成する側部カバーのうちの一部は、開閉可能な側部開閉扉16として構成される。この側部開閉扉16は前述した構造部材に直接、または構造部材に連結したブラケット等からなる支持部に支持させるように設けられる。
そこで、図2に側部開閉扉16の構成を示す。この図から明らかなように、側部開閉扉16の一側の端部には、上下一対の蝶番20,20が取り付けられており、これら両蝶番20における一方の板体からねじ21が突出する状態に設けられ、このねじ21は機械室15に固定的に設けた支持部22にナット23で固定されるようになっている。従って、蝶番20は上部旋回体12の上部旋回体におけるフレームに対して鉛直方向に設けた回動軸を構成し、側部開閉扉16はこの回動軸を支点として水平方向に回動させることによって開閉されて、支持部22を中心として外向きに開くことができるようになる。つまり、側部開閉扉16が支持部22に蝶番20を介して連結されている側が回動支点位置となる。この側部開閉扉16の中間部には1乃至複数個所において、中間補強部24が固着して設けられている。
図2及び図3に示したように、この中間補強部24より先端側の位置(回動支点位置より遠い側の位置)にロック機構25が装着され、さらにこのロック機構25より先端側には端部補強部26が設けられている。ここで、これら補強部24,26は断面がコ字状となった中空の梁部材であって、側部開閉扉16の上下方向におけるほぼ全長に及ぶ長さを有するものである。そして、この端部補強部26の部位に振れ止め手段27が設けられている。従って、これらロック機構25と振れ止め手段27とによって、開閉扉固定装置が構成される。
側部開閉扉16は、蝶番20,20を回動支点位置として、その反対側が開閉される開閉側となる。この側部開閉扉16の開閉側は、この側部開閉扉16を閉鎖すると、ロック機構25の作用により閉鎖状態に保持され、かつ振れ止め手段27の作用により車両の振動により側部開閉扉16が蝶番20からなる回動支点位置を中心として上下に揺動するのを抑制する。このために、上部旋回体12のフレームには断面がL字状の長尺部材からなるサポート28が固定的に設けられ、側部開閉扉16の端部側とこのサポート28との間にフック部材29とラッチ板30とからなるロック機構25及び振れ止め手段27が装着される。
フック部材29は側部開閉扉16に設けたロック機構装着部31に取り付けた軸32を中心として回動可能となっており、ラッチ板30はサポート28に、より具体的には後述するように、サポート28に固定して設けた取付用板部材33の側面33aに固定して設けられている。そして、フック部材29は手動操作により軸32を中心として回動させることができるようになっており、フック部材29をラッチ板30と係合させると、側部開閉扉16は閉鎖状態に保持される。この状態から、フック部材29を軸32の軸回りに回動させると、ラッチ板30との係合が解除されて、側部開閉扉16を開くことができるようになる。
次に、振れ止め手段27の詳細な構成は、図4乃至図7に示されている。この振れ止め手段27は、図4から明らかなように、側部開閉扉16における端部補強部26の取付面26aに取り付けた上下の2箇所のストッパ部材40と、サポート28に連結して設けた取付用板部材33において、この取付面26aと直交する側面である取付面33bにおいて、各ストッパ部材40に対応する位置に配置したストッパ受け50とから構成される。この振れ止め手段27は、基本的には、一端側が蝶番20で支持され、他端が自由端となっている側部開閉扉16において、蝶番20を中心として自由端側が上下に揺動するのを規制するためのものである。
ストッパ部材40は、図5から明らかなように、台座部41とストッパ本体42とから構成され、台座部41は端部補強部26の取付面26aに溶接手段により固着されている。ストッパ本体42は、軽量で柔らかい金属部材で構成され、台座部41に接合され、この台座部41から突出するに応じて山状に傾斜した形状のものである。このストッパ本体42の上下の各面はテーパ状壁面42a,42aとなっており、かつこのテーパ状壁面42aの幅方向、つまり傾斜方向と直交する方向に所定の幅寸法を有している。そして、ストッパ本体42は、図6及び図7に示したように、取付面26aに固着した台座部41の表面に当接させるようになっており、この取付面26aと直交する方向に向けてボルト43,43が挿通されている。また、取付面26aの裏面側にはナット44,44が固定して設けられ、ボルト43をこのナット44に螺挿することによって、ストッパ本体42は台座部41に固定される。これら2本のボルト43,43は上下に所定の間隔を置いて配置されている。
一方、ストッパ受け50は、ストッパ本体42の幅寸法と同じか、またはそれ以上の幅を有する概略コ字状の部材であり、好ましくはストッパ本体42と同様に、軽量で柔らかい金属部材で構成される。このストッパ受け50には、ストッパ部材40のストッパ本体42における上下のテーパ状壁面42aと当接可能なテーパ状受け面50a,50aが形成されている。即ち、相対向するテーパ状受け面50a,50aは奥側に向かうに応じて相互に近接する方向に傾斜している。このように、凹状の形状を有するストッパ受け50は、その側面をサポート28に連結した取付用板部材33の取付面33bに当接させ、その凹部をストッパ部材40側の凸状の部位に向けるようにして装着されている。そして、図6及び図7から明らかなように、ストッパ受け50も上下2本のボルト51,51で固定されるようになっており、ボルト51は取付用板部材33における取付面33bの裏面側に固定して設けたナット52に螺挿されている。従って、ストッパ受け50のボルト51の装着方向は、ストッパ部材40のボルト43の装着方向に対して直交する方向となっている。
ボルト51を止着するために、ストッパ受け50には、その幅方向に貫通するようにボルト挿通孔53が2箇所穿設されている。これらボルト挿通孔53の孔径は、ボルト51の軸部51aの外径より大きくなっており、この間の径差分がストッパ受け50の位置調整代となって、この位置調整代の範囲内でストッパ受け50は前後及び上下に、また傾斜方向に位置調整できるようになっている。また、このようにボルト挿通孔53を大きくしても、ボルト51の締め付けによりストッパ受け50を強固に固定するために、ボルト51の頭部51bに大径円環状のワッシャ54が装着されている。
側部開閉扉16が閉鎖状態になったときに、つまりロック機構25におけるフック部材29がラッチ板30と係合する状態になり、この側部開閉扉16が開閉する方向にロックされたときに、ストッパ部材40を構成するストッパ本体42の上下に位置するテーパ状壁面42aがストッパ受け50のテーパ状受け面50aと面接触するようにして挟持されるように組み付けられる。ここで、ストッパ部材40は、側部開閉扉16の端部補強部26における取付面26aにボルト43によって所定の位置に取り付けられる。一方、ストッパ受け50をサポート28に連結した取付用板部材33の取付面33bに取り付ける際に、ボルト51を締め付けない状態では、このストッパ受け50の位置は取付面33bと当接させて、前述した調整代の範囲内で任意の方向に調整できることになる。その結果、ストッパ受け50の両テーパ状受け面50a,50aがストッパ部材40の両テーパ状壁面42a,42aと広い面で面接触させるように容易に組み付けることができる。これによって、側部開閉扉16を閉鎖したときに、この側部開閉扉16の自由端が上下方向に揺動しないように固定されて、振動による騒音の発生が抑制され、またこの側部開閉扉16を構成する各部、特に蝶番20が変形したり、損傷したりするおそれはない。
また、側部開閉扉16を開くには、フック部材29を操作して、このフック部材29とラッチ板30との係合を解除させる。これによって、ロック機構25による側部開閉扉16の閉鎖が解除されるので、側部開閉扉16は蝶番20を中心として外側に開くようになる。これと共に、側部開閉扉16に設けたストッパ部材40がストッパ受け50から離脱することになる。従って、側部開閉扉16を繰り返し開閉すると、これらストッパ部材40及びストッパ受け50のテーパ状壁面42a,42a,50a,50aが磨耗する。その結果、側部開閉扉16を閉鎖させて、ストッパ部材40をストッパ受け50と係合させたときに、テーパ状壁面42aとテーパ状受け面50aとの当接面に隙間が生じて、この側部開閉扉16の端部の固定機能が低下する。
このときには、ストッパ受け50を止着しているボルト51を緩めた状態にして、側部開閉扉16を閉鎖する。そして、このストッパ受け50のテーパ状受け面50aがストッパ部材40におけるストッパ本体42のテーパ状壁面42aに当接する方向に押し出すように移動させる。そして、これらテーパ状受け面50aとテーパ状壁面42aとが面接触すると、その位置でボルト51を締め付けることによって、ストッパ受け50を固定する。このように、ストッパ部材40を基準として、ストッパ受け50の位置調整を行なう。従って、これらストッパ部材40のストッパ本体42のテーパ状壁面42a及びストッパ受け50のテーパ状受け面50aが磨耗して隙間が生じるようになっても、ストッパ受け50の位置調整を行うだけで、側部開閉扉16の閉鎖時には、それを確実に固定状態となるように復元することができる。
ここで、ストッパ部材40及びストッパ受け50が磨耗すると、側部開閉扉16を閉鎖させた状態で機械を作動させると、側部開閉扉16が蝶番20の位置を中心として上下方向に揺動することになる。このように側部開閉扉16が振動すると、大きな騒音が発生することになる結果、振れ止め手段27の機能が低下したことを作業者等が認識することができる。従って、蝶番20が変形乃至損傷する前の段階で、前述したストッパ受け50の位置を調整することができる。
ところで、ストッパ部材40のストッパ本体42及びストッパ受け50の当接面は必ずしも均等に磨耗するのではなく、部分的に磨耗の度合いが異なってくる。従って、ストッパ受け50の位置調整を行なったときに、テーパ状壁面42aとテーパ状受け面50aとの間は面接触状態ではなく、線接触若しくは点接触状態となることがある。この状態でも、ストッパ部材40がストッパ受け50と当接している限り、側部開閉扉16はみだりに上下方向に揺動することはない。そして、位置調整を行なった後、早期に当接面間が馴染んで、面接触状態になって、側部開閉扉16を閉鎖したときに、より安定的に固定される。
前述した実施の形態においては、ストッパ部材40を側部開閉扉16側に取り付け、ストッパ受け50をサポート28側、つまり上部旋回体12のフレームに取り付ける構成となし、かつストッパ受け50に大径のボルト挿通孔53を設けて、このストッパ受け50を固定するためのボルト51の軸部51aとの間に位置調整代を持たせることによって、ストッパ部材40に近接・離間する方向、即ち前後方向だけでなく、これと直交する方向、即ち上下方向、さらに傾き方向に位置調整可能な構成としたが、例えば以下に示す種々のバリエーションを採用することができる。
まず、ボルト51を挿通させるボルト挿通孔53を前後方向に長孔として構成し、またストッパ部材40のストッパ本体42のボルト43を挿通させるために、ストッパ本体42の端面と台座部41とに上下方向に長手となった長孔を設けることができる。このように構成すれば、ストッパ受け50を前後方向に位置調整でき、上下方向にはストッパ受け50側を位置調整できるようになる。
次に、図8に示したように、側部開閉扉16の端部補強部26に、この側部開閉扉16の表面と直交する方向の取付板60を固定して設け、この取付板60の表面を取付面60aとなし、この取付面60aにストッパ受け50を取り付ける。一方、サポート28の開閉扉16に対面する側の面を取付面28aとなし、この取付面28aにストッパ部材40を取り付けるようにする。そして、ストッパ受け50はストッパ部材40に近接・離間する前後方向に位置調整可能な構成とするが、その構成は前述した第1の実施の形態と同様である。
さらに、前述した図8の実施の形態で設けた取付板60に取付面60aと、サポート28に設けた取付面28aとを形成した構成において、図9に示したように、取付板60の取付面60a側にストッパ部材40を取り付け、サポート28の取付面28a側にはストッパ受け50を取り付けるようにすることもできる。そして、ストッパ部材40を固定するためのボルト43を、ストッパ本体42に形成したテーパ状壁面42aの幅方向に装着して、このボルト43が挿通されるボルト挿通孔をボルト43の軸部の外径より大きい孔径とする。また、ストッパ受け50を固定するためのボルト51は、前述したボルト43と直交する方向に装着する。
以上のいずれの構成を採用しても、これらストッパ部材40のストッパ本体42のテーパ状壁面42a及びストッパ受け50のテーパ状受け面50aが磨耗して隙間が生じるようになったときに、ストッパ受け50またはストッパ部材40の位置を調整することによって、側部開閉扉16の閉鎖時に固定状態となるように容易に、しかも確実に復元されることになる。
建設機械の一例としての油圧ショベルの外観図である。 側部開閉扉とその取付部を示す分解斜視図である。 側部開閉扉の閉鎖状態でのロック機構を含む位置での断面図である。 側部開閉扉を閉鎖させた状態での振れ止め手段の第1の実施の形態を示す構成説明図である。 図4の要部拡大図である。 図3のX−X位置での断面図である。 図6のY−Y位置での断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図4と同様の位置の構成説明図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図4と同様の位置の構成説明図である。
符号の説明
10 下部走行体 12 上部旋回体
13 フロント作業機構 13a ブーム
13b アーム 13c バケット
14 運転室 15 機械室
16 側部開閉扉 20 蝶番
21 ねじ 22 支持部
23 ナット 24 第1の補強部
25 ロック機構 26 端部補強部
26a 取付面 27 振れ止め手段
28 サポート 28a 取付面
29 フック部材 30 ラッチ板
31 ロック機構装着部 32 軸
33 取付用板部材 33a 側面
33b 取付面 40 ストッパ部材
41 台座部 42 ストッパ本体
42a テーパ状壁面 43 ボルト
44 ナット 50 ストッパ受け
50a テーパ状受け面 51 ボルト
52 ナット 53 ボルト挿通孔
54 ワッシャ 60 取付板
60a 取付面

Claims (1)

  1. 建設機械の上部旋回体に装着され、概略鉛直方向に設けた回動軸を中心として回動させることによって他端側が開閉される開閉扉を閉鎖状態に固定するために、前記開閉扉の開閉側には、この開閉扉を閉鎖状態でロックするためのロック手段と、前記開閉扉が上下方向に揺動するのを抑制するための振れ止め手段とを設けた開閉扉固定装置において、
    前記振れ止め手段は、それぞれ硬質部材からなり、前記開閉扉側と前記上部旋回体側とに取付面を設けて、これら取付面の一方に設けたストッパ部材と、他方側のストッパ受けとから構成され、
    前記ストッパ部材は、所定幅を有し、山状に突出させた一対からなるテーパ状壁面が形成され、また前記ストッパ受けには、前記ストッパ部材の各テーパ状壁面が面接触するように、先端側に向けて拡開する上下一対のテーパ状受け面が形成されており、
    前記開閉扉の閉鎖時には、前記ストッパ部材及びストッパ受けの前記各取付面は概略直交する方向に向いており、
    前記ストッパ部材または前記ストッパ受けのいずれか一方には少なくとも2箇所のボルト挿通孔を穿設して、それぞれボルトを用いて前記取付面に固定するようになし、
    前記各ボルト挿通孔を前記ボルトの軸部より大きくすることによって、前記テーパ状壁面と前記テーパ状受け面とが当接する方向に位置調整可能とする
    構成としたことを特徴とする開閉扉固定装置。
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