JP2000072045A - 建設機械の機械室側部開閉カバーの固定構造 - Google Patents

建設機械の機械室側部開閉カバーの固定構造

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JP2000072045A
JP2000072045A JP10246605A JP24660598A JP2000072045A JP 2000072045 A JP2000072045 A JP 2000072045A JP 10246605 A JP10246605 A JP 10246605A JP 24660598 A JP24660598 A JP 24660598A JP 2000072045 A JP2000072045 A JP 2000072045A
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Kazuhiko Mizoguchi
和彦 溝口
Hiroshige Kurosaka
裕茂 黒坂
Koji Tahara
晃司 多原
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、簡単な構成で、側部開閉
カバーの振動を弾性部材により有効に吸収でき、かつ側
部開閉カバーの上下方向の振動だけでなく、その開閉方
向における振動も有効に吸収できるようにする。 【解決手段】 蝶番20により第1に支持部22に基端
部を開閉可能に連結した側部開閉カバー16の先端側に
フック31を備えたロック機構部25を設けると共に、
サポート27に連結したストッパ板28を設けて、フッ
ク31をストッパ板28に掛着させる。また、サポート
27側に設けた弾性ブロック34と、第2のレインフォ
ース部26に形成した開口35とが形成され、弾性ブロ
ック34の上下にテーパ状平面34a,34bが形成さ
れて、ロック機構部25のフック31をストッパ板28
に掛着させると、弾性ブロック34は、そのテーパ状平
面34a,34bが開口35の折り返し部35a,35
bに押し付けられて、ある程度弾性変形した状態でロッ
クされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
建設機械において、上部旋回体に設けられる機械室に開
閉可能に設けられる側部開閉カバーを閉鎖状態にした時
に、固定的に保持するようにした機械室側部開閉カバー
の固定構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設機械の一例として油圧ショベルがあ
るが、油圧ショベルは履帯等を備えた下部走行体に上部
旋回体を旋回可能に設け、この上部旋回体にブーム,ア
ーム及びバケット等のフロントアタッチメントとからな
るフロント作業機構を設ける構成としたものである。油
圧ショベルを駆動するために、エンジン及び油圧ポンプ
が設けられ、また油圧ポンプからの圧油の方向を制御す
る方向切換弁,作動油から異物を除去するフィルタ等の
機器が設置される。これらの各機器等は、上部旋回体に
おいて、フロント作業機構及び運転室を設けた部位の後
方に設置されるようになっており、これらの機器を保護
するために、周囲及び上部をカバーで覆った機械室を構
成している。
【0003】機械室の側部カバーのうちの一部分は開閉
可能な開閉カバーとなっている。機械室には隔壁やカバ
ーを支持する強度部材等が固定的に設けられており、側
部開閉カバーは、これらの固定的に設けた壁部に直接或
はこの壁部に連結したブラケット等を支持部として、所
定間隔離れた位置に設けた支持部間に配置され、一方の
支持部に蝶番を介して側部開閉カバーを回動可能に連結
するようになし、この蝶番を中心として回動させること
により開閉可能としている。ここで、側部開閉カバーは
機械室の内部に設けた機器類等を点検したり、故障等が
あれば修理したりするためのものである。従って、この
側部開閉カバーの大きさは、少なくとも人が自由に出入
りできる程度であり、さらに各種の機器や工具等を携帯
して出入りできる大きさとするのが好ましい。また、常
時においては側部開閉カバーは閉鎖状態に保持し、必要
に応じて開放できるようになっていなければならない。
このために、側部開閉カバーの他端部を他方の支持部に
当接させた状態で係脱可能にロックするロック機構を備
えている。また、このロック機構における開閉操作部を
操作不能な状態に施錠する手段も備えている。
【0004】ところで、油圧ショベルは自走式の車両で
あり、また土砂の掘削時等、作動中には振動や衝撃等が
発生する。さらに、機械室の内部にはエンジンや油圧ポ
ンプ等の騒音発生源もある。これらの振動は側部開閉カ
バーにも伝達されることになる。この側部開閉カバーの
一側(基端側)は蝶番を介して支持部に連結されている
が、他側(先端側)はロック機構により支持部と係合し
てはいるものの、フックをストッパ板に掛着しているに
過ぎない。従って、側部開閉カバーの先端部は支持部に
固定的に連結されてはおらず、実質的に片持ち状態とな
っている。しかも、側部開閉カバーは広い面積を有する
ものであるから、この側部開閉カバーに振動が伝達され
ると、実質的に自由端となっている先端側の部位が激し
く振動して大きな騒音が発生することになる。
【0005】以上のことから、側部開閉カバーにおける
先端側には、前述したロック機構に加えて、振動防止機
構を設けるようにしたものは従来から知られている。こ
の公知の振動防止機構としては、例えば図5に示したよ
うに、それぞれゴム等の弾性部材から構成され、ベース
プレート1aに所定の厚みを有するブロック状の突起1
bを突設した突起部材1と、ベースプレート2aに、突
起1bの厚み寸法より僅かに狭い間隔だけ隔てた上下の
位置に一対からなる挾持片2b,2bを設けた挾持部材
2とから構成される。そして、突起部材1を、例えば支
持部に設けた取付部3にビス4により固定し、また挾持
部材2は、同様に、ビス4を用いて側部開閉カバーに設
けた取付部5に固着して設けるようにしている。
【0006】このように構成することによって、側部開
閉カバーを閉鎖した時には、突起部材1の突起1bが挾
持部材2の挾持片2b,2b間に入り込む結果、この側
部開閉カバーの上下方向の振動を吸収でき側部開閉カバ
ーの安定性が向上し、機械の作動中における振動の低減
が図られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、側部
開閉カバーに振動防止機構を設けることによって、ある
程度はこの側部開閉カバーの振動抑制機能を発揮する
が、この振動防止機構は突起部材1と挾持部材2及びそ
れらの取付部材3,5で構成される結果、その構成が複
雑になってしまう。また、突起部材1における突起1b
と挾持部材2の挾持片2b,2bとの相対位置関係は極
めて厳格に調整しなければならず、その組み付けも著し
く面倒になる。特に、側部開閉カバーの蝶番取付位置か
ら先端部までの長さが長くなればなるほど、側部開閉カ
バーが自重で変形することから、側部開閉カバーの適宜
の位置にレインフォース部を設ける構成とするにして
も、突起部材1の取付位置が下方にずれる可能性があ
り、それと挾持部材2との位置合わせが極めて困難にな
る。しかも、この振動防止機構によっては、突起1bの
挾持片2b,2bに対して接離する方向の振動、つまり
上下方向の振動は吸収できるが、突起1bが挾持片2
b,2b間で挿脱する方向の振動、つまり側部開閉カバ
ーの蝶番を中心として回動する方向の振動については必
ずしも有効に吸収できないことになる。
【0008】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、簡単な機構で側部開
閉カバーの先端を有効に防振支持でき、かつその防振支
持機構の組み付け性を良好にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、建設機械の上部旋回体に設けた機械
室に装着され、第1の支持部に開閉可能に支持させた側
部開閉カバーの他端を第2の支持部にロック手段で閉鎖
状態に保持可能な構造としたものであって、前記側部開
閉カバーに固着して設けられるレインフォース部と、前
記第2の支持部との間には、一方側に開口が形成され、
また他方側には上下に拡開するテーパ状平面を有する弾
性部材を取り付けて、前記側部開閉カバーが閉鎖された
時には、この弾性部材の両テーパ状平面が開口の上下の
壁部に当接して弾性変形可能な構成としたことをその特
徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて、図面を参照して詳細に説明する。ここで、以下の
説明においては、油圧ショベルの機械室における側部開
閉カバーとして構成したものを示すが、これ以外の建設
機械にも適用できるのは言うまでもない。また、この実
施の形態は本発明の具体的な一例を示したものであり、
これに限定して解釈されるものではない。
【0011】まず、図1に油圧ショベルの全体構成を示
す。この図1において、10は下部走行体を示し、この
下部走行体10には履帯を備えた左右一対の走行手段1
1,11が設けられている。下部走行体10には上部旋
回体12が旋回可能に設置されている。上部旋回体12
には、その前方側の位置にブーム13a,アーム13b
及びバケット13cからなるフロント作業機構13が設
けられており、このフロント作業機構13により土砂の
掘削等の作業が行われる。また、フロント作業機構13
におけるバケット13cはアーム13bの先端に着脱可
能に連結されており、他のフロントアタッチメントを装
着することにより掘削以外の作業も行えることになる。
そして、フロント作業機構13に隣接するように運転室
14が設けられており、オペレータはこの運転室14内
で、この運転室14内に設けたレバー等からなる操作手
段を操作することによりフロント作業機構13等の操作
を行えるようになっている。
【0012】この油圧ショベルは、走行手段11による
走行及び上部旋回体12の旋回、さらにフロント作業機
構13の作動等は油圧により駆動されるようになってい
る。このために、油圧ショベルには、油圧ポンプと、こ
の油圧ポンプを駆動するエンジンとが設置されている。
また、油圧ポンプに作動油を供給するための作動油タン
クと、エンジンに燃料を供給するための燃料タンクも設
けられる。さらに、油圧ポンプからの圧油の方向を制御
する方向切換弁や、フィルタ類等の機器や、運転室14
に設けられるコントロールパネルその他の電気機器に電
源を供給するためのバッテリも装着される。
【0013】以上の各種の機器やタンク類は運転室14
及びフロント作業機構13の後方に設置される。これら
のうち、タンク類は外部に露出した状態に設置すること
もできるが、少なくともタンク類以外の各機器はカバー
で覆われた機械室15内に設置される。機械室15を構
成するカバーは、軽量化等の観点から薄い鋼板で構成さ
れ、室内における適宜の位置に強度の高い構造部材とし
て支柱や厚肉鋼板からなる隔壁等が固定的に設けられ
る。カバーのうちの一部はこれら構造部材に固定的に取
り付けられるが、一部のカバーは開閉可能となってい
る。これは機械室15内に設置されている各種の機器に
故障が発生した時に、各機器の検査を行い、必要な場合
には修理等の措置を施すためである。従って、機械室1
5を構成する側部カバーのうちの一部は、開閉可能な側
部開閉カバー16として構成される。そして、この側部
開閉カバー16は前述した構造部材に直接、または構造
部材に連結したブラケット等からなる支持部に支持させ
るように設けられる。
【0014】そこで、図2に側部開閉カバー16の構成
を示す。この図から明らかなように、側部開閉カバー1
6の一側の端部(基端部)には、上下一対の蝶番20,
20が取り付けられており、これらの蝶番20を構成す
る一方の板体からはねじ21が突出する状態に設けら
れ、このねじ21は機械室15に固定的に設けた第1の
支持部22にナット23で固定される。これによって、
側部開閉カバー16はこの第1の支持部22を中心とし
て外向きに開くことができるようになる。
【0015】側部開閉カバー16の中間部には第1のレ
インフォース部24が固着して設けられ、また先端近傍
位置にはロック機構部25が装着され、さらにこのロッ
ク機構部25より先端側には第2のレインフォース部2
6が設けられる。これら第1,第2のレインフォース部
24,26は断面がコ字状となった中空の梁部材であっ
て、側部開閉カバー16の上下方向におけるほぼ全長に
及ぶ長さを有するものである。
【0016】側部開閉カバー16はその基端側に設けた
蝶番20,20により開閉可能となっているが、この側
部開閉カバー16を閉鎖した時には、ロック機構部25
の作用により閉鎖状態に保持される。このために、ロッ
ク機構部25が係合するストッパ部が設けられるが、こ
のストッパ部は、第1の支持部22と同様、機械室15
において固定的に設けた第2の支持部として機能する中
空柱状のサポート27に取り付けたストッパ板28に係
脱可能に係合するようになっている。そこで、図3に基
づいて、このロック機構部25とストッパ板28との係
脱機構について説明する。
【0017】而して、側部開閉カバー16の先端側にお
ける所定の位置に透孔が形成されており、この透孔に取
付板29が固着して設けられている。取付板29の外側
の部位には支軸30が設けられており、この支軸30に
はフック31が回動可能に支持されて、取付板29に形
成した開口部29aから機械室15の内側に突出してい
る。そして、フック31にはばね32が作用しており、
このばね32によりフック31は図3の矢印方向Aに付
勢され、取付板29に設けた係止突起29bに当接する
ことによって、その位置に保持されるようになってい
る。この結果、フック31に形成した止着部31aがス
トッパ板28に掛着して、図3に実線で示したロック状
態となる。また、フック31には操作部33が連結して
設けられており、この操作部33を手動操作等で図中の
矢印B方向に回動させることによって、フック31の止
着部31aをストッパ板33から離間させるようにし
て、図3に仮想線で示したように、ロック解除状態にす
ることができる。さらに、フック31には傾斜面部31
bが形成されており、側部開閉カバー16が開放状態か
ら閉鎖状態に変位させた時に、この傾斜面部31bはス
トッパ板28の端部と当接して、フック31をばね32
に抗する方向に回動変位することになるので、フック3
1は一度矢印Aとは反対方向に回動し、傾斜面部31b
がストッパ板28を通過すると、ばね32の作用でロッ
ク状態となる。なお、フック31をロック状態に固定す
るために、施錠手段が設けられるが、この施錠手段の図
示及び説明は省略する。
【0018】ストッパ板28を取り付けたサポート27
と、側部開閉カバー16に設けた第2のレインフォース
部26との間には振動防止機構が設けられている。この
振動防止機構は、図3及び図4から明らかなように、サ
ポート27側に設けた弾性ブロック34と、第2のレイ
ンフォース部26に形成した開口35とから構成され
る。弾性ブロック34は、ゴム等の弾性部材をブロック
形状としたものからなり、少なくとも上下の表面は先端
側に向かうに応じて相互に近接する方向に傾斜したテー
パ状平面34a,34bが形成されている。
【0019】弾性ブロック34は、ボルト36とナット
37とによりサポート27に固定されるようになってい
る。このために、サポート27にはボルト挿通孔38が
穿設されると共に、弾性ブロック34の中央部には、そ
の厚み方向に貫通する挿通孔34cが設けられており、
この挿通孔34c内には硬質筒部材からなるカラー39
が挿通・固定されている。ボルト36のボルト頭36a
と弾性ブロック34に装着したカラー39との間にはワ
ッシャ40及び押え板41が介装されており、ボルト3
6を締め付けると、弾性ブロック34に装着したカラー
39はサポート27と押え板41との間に挾持され、か
つボルト36はカラー39に対して所定の隙間をもって
遊嵌状態に挿嵌されており、従って弾性ブロック34は
所定の範囲内で位置調整可能に固定できるようになって
いる。
【0020】弾性ブロック34は、以上のように、テー
パ状平面34a,34bを上下に向けた状態にしてサポ
ート27に取り付けられるが、この弾性ブロック34
は、側部開閉カバー16側における第2のレインフォー
ス部26に形成した開口35に挿嵌されるようになって
いる。そして、図4に示したように、上下方向の寸法L
は、弾性ブロック34の先端面での長さMと基端面にお
ける長さNとの中間の長さを有している。従って、弾性
ブロック34は開口35の途中位置で、その上下におい
て、内側に向けて概略90°曲成した折り返し部35
a,35bと当接することになる。また、この時には、
図3に示したように、この上下方向と直交する方向、つ
まり車両の走行方向から見て前後方向においては、弾性
ブロック34の側面は開口35の側部に対して非当接状
態に保持される。さらに、側部開閉カバー16における
ロック機構部25のフック31をストッパ板28に掛着
させると、弾性ブロック34は、そのテーパ状平面34
a,34bが開口35の折り返し部35a,35bに押
し付けられて、ある程度弾性変形した状態となる。
【0021】側部開閉カバー16をこのようにして装着
することによって、閉鎖状態にした時には、防振的に保
持されて、騒音の低減が図られる。側部開閉カバー16
は、その基端部が蝶番20を介して第1の支持部22に
連結されており、しかもこの側部開閉カバー16は広い
面積を有することから、油圧ショベルの稼働中に発生す
る振動は、第1の支持部22から側部開閉カバー16に
伝達されることになる。ここで、側部開閉カバー16の
振動方向としては、上下方向と、左右方向とである。こ
れらの方向のうち左右方向は、蝶番20の位置を中心と
して側部開閉カバー16が開閉する方向である。これら
に対して、前後方向、つまり車両の走行方向と平行な方
向における振動することは殆どない。
【0022】側部開閉カバー16が閉鎖されて、ロック
機構部25を構成するフック31がストッパ板28に掛
着して固定されると、サポート27に設けた弾性ブロッ
ク34は、その上下のテーパ状平面34a,34bが第
2のレインフォース部26に形成した開口35内に入り
込んで、その上下における折り返し部35a,35bに
圧接される結果、弾性ブロック34は所定量弾性変形し
た状態になる。そして、この弾性ブロック34の反力
で、フック31はその係着部31aがストッパ板28に
圧接されるようになる結果、側部開閉カバー16の固定
性が良好となる。しかも、弾性ブロック34の上下のテ
ーパ状平面34a,34bが側部開閉カバー16の開口
35における折り返し部35a,35bにより弾性変形
した状態にして固定しているので、上下方向における振
動は効率的に吸収される。
【0023】側部開閉カバー16には、前述した上下方
向への振動に加えて、左右方向、つまり側部開閉カバー
16が開閉する方向にも振動しようとする。しかしなが
ら、この側部開閉カバー16は、閉鎖状態では、開放方
向の動きはフック31とストッパ板28との掛着と、弾
性ブロック34の撓みによる開放方向への弾発力とによ
り固定的に保持されているので、側部開閉カバー16の
この方向にも弾性的に支持されて、振動の吸収作用を発
揮することになる。従って、側部開閉カバー16の振動
に基づく騒音の発生を著しく低減できるようになる。
【0024】以上のように、弾性ブロック34と開口3
5との作用により振動を吸収するが、この振動吸収機能
を最大限に発揮するには、側部開閉カバー16を閉鎖し
た時に、弾性ブロック34の上側のテーパ状平面34a
と下側のテーパ状平面34bとの変形量がほぼ等しくな
るように調整されていなければならない。弾性ブロック
34をボルト36とナット37とで固定する際に、ボル
ト36とカラー38との間における隙間の範囲内で任意
の方向に位置調整できるようになっている。従って、ボ
ルト36を緩めた状態で、弾性ブロック34を側部開閉
カバー16側の開口35に嵌合させると、弾性ブロック
34はこの開口35に倣うように変位する。この状態
で、ボルト36を締め付けることによって、弾性ブロッ
ク34を開口35に対して正確に位置調整された状態に
して固定できるようになる。
【0025】なお、弾性ブロック34と開口35とから
なる振動吸収機構は、第2のレインフォース部26の長
さ方向、つまり上下方向に複数箇所設けるようにするこ
とができ、これによってさらに振動吸収能力を向上させ
ることができる。また、弾性体を第2のレインフォース
部側に、開口をサポート等、機械室に固定的に保持され
ている部材に形成するように構成しても良い。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、上下に
テーパ状平面が形成された弾性部材と、この弾性部材が
嵌合して、両テーパ状平面の部位を弾性変形させる開口
とにより側部開閉カバーの振動防止機構を構成したの
で、部品点数が少なく、簡単な構成で、側部開閉カバー
の振動を弾性部材により有効に吸収でき、かつ側部開閉
カバーの上下方向の振動だけでなく、その開閉方向にお
ける振動も有効に吸収できる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】建設機械の一例としての油圧ショベルの外観図
である。
【図2】側部開閉カバーとその取付部を示す分解斜視図
である。
【図3】側部開閉カバーの閉鎖状態でのロック機構部を
含む位置での断面図である。
【図4】図3のX−X断面図である。
【図5】従来技術による側部開閉カバーの振動吸収機構
を示す外観図である。
【符号の説明】
10 下部走行体 12 上部
旋回体 15 機械室 16 側部
開閉カバー 20 蝶番 22 第1
の支持部 25 ロック機構部 26 第2
のレインフォース部 27 サポート 28 スト
ッパ板 29 取付板 31 フッ
ク 34 弾性ブロック 35 開口 36 ボルト 37 ナッ
ト 39 カラー 41 押え
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 多原 晃司 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 3D004 AA03 AA06 BA04 CA16 CA41 DA02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建設機械の上部旋回体に設けた機械室に
    装着され、第1の支持部に開閉可能に支持させた側部開
    閉カバーの他端を第2の支持部にロック手段で閉鎖状態
    に保持可能な構造としたものにおいて、前記側部開閉カ
    バーに固着して設けられるレインフォース部と、前記第
    2の支持部との間には、一方側に開口が形成され、また
    他方側には上下に拡開するテーパ状平面を有する弾性部
    材を取り付けて、前記側部開閉カバーが閉鎖された時に
    は、この弾性部材の両テーパ状平面が開口の上下の壁部
    に当接して弾性変形可能な構成としたことを特徴とする
    建設機械の機械室側部開閉カバーの固定構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性部材は少なくとも上下方向に位
    置調整可能に固定する構成としたことを特徴とする請求
    項1記載の建設機械の機械室側部開閉カバーの固定構
    造。
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JP2008260468A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Kubota Corp トラクタ
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