JP7180443B2 - 作業機械 - Google Patents

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Description

開示する技術は、油圧ショベル等の作業機械に関するものであり、その中でも特に、ボンネット等のラッチ(掛け金)の摩耗を防止する技術に関する。
油圧ショベル等の作業機械は、大略、下部走行体とその上に旋回可能に搭載された機械本体とで構成されている。オペレータは、下部走行体で走行したり機械本体を旋回させたりしながら、掘削等の作業を行う。
機械本体には、カバーパネルで覆われた機械室が設置されており、その内部に、エンジンや油圧機器などの駆動装置が設置されている。エンジン等のメンテナンスを行うために、カバーパネルには、揺動することによって開閉されるスイングカバーで覆われた開口部が設けられている。スイングカバーを閉じた状態に保持するために、スイングカバーと開口部との間には、ラッチが付設されている。
ラッチは、大略、操作に応じて回動するフックと、そのフックが掛け止められるストライカとで構成されている。悪戯防止等のため、フックは、施錠可能なロックユニットとして構成されている場合もある。
例えば、特許文献1や特許文献2には、アーチ状(コ字状)のストライカと、そのストライカに掛け止められるJ字状のフックとで構成されたラッチが開示されている。ストライカは、丸棒で形成されていて、平行して延びる一対の脚部と、これら脚部に架設された掛止部とで構成されている。曲面どうしが接触するように、掛止部にフックが掛け止められる。
平面どうしの接触により、フックをストライカに掛け止めるタイプもある。例えば、特許文献3には、四角枠状に形成されたストライカが開示されている。そこでのフックは、L字状に形成されていて、ストライカの縁に沿って延びる帯状の板面に掛け止められるように構成されている。
実開昭59-51682号公報 特開平11-336124号公報 特開2016-223122号公報
作業機械の運転中、機械本体は作業動作に応じて揺れ動く。そのため、ラッチには、様々な方向に強い衝撃が作用する。フックとストライカとが擦れ合うことで、時間の経過とともに、フックおよびストライカは摩耗する。その結果、ラッチが使用不能になるおそれがある。
特に、特許文献1,2のような、曲面どうしで掛け止めるタイプに比べて、特許文献3のような、平面どうしで掛け止めるタイプは、摩耗量が少なくても外れ易い傾向がある。
更に、組立時における各部材位置のばらつきなどにより、ストライカへのフックの掛かりが浅くなっていると、作業機械の運転中にもラッチが外れるおそれがある。そうした場合、スイングカバーがばたついて、スイングカバーやラッチが破損するおそれもある。
そこで開示する技術の主たる目的は、ラッチの機能を長期にわたって安定して維持できる作業機械を提供することにある。
開示する技術は、下部走行体の上に搭載された機械本体に、カバーパネルで覆われた機械室が設置されている作業機械に関する。
前記カバーパネルは、前記機械室の内部に通じる開口部を揺動することによって開閉するスイングカバーと、前記スイングカバーを閉じた状態に保持するラッチと、前記ラッチを補完するラッチサポートと、を備える。前記ラッチは、ック部を含むとともに前記スイングカバーに設けられているロックユニットと、記フック部が掛け止められる掛止部を含むとともに前記開口部に設けられているストライカと、を有している。前記ラッチサポートは、前記ロックユニットと一体的に設けられている結合ピンと、前記ストライカに設けられているスライドプレートと、を有している。前記結合ピンは、前記フック部が前記掛止部に掛け止められた状態において前記ストライカに向かって突出している。前記スライドプレートは、記結合ピンが挿入される結合孔が形成されるとともに前記結合孔を中心にして全方向にスライド可能とされている。そして、前記スライドプレートに前記掛止部が設けられ、閉じた状態の前記スイングカバーが動いても、前記フック部と前記掛止部との相対的な位置関係が保持される。
すなわち、この作業機械によれば、下部走行体の上に機械本体が搭載されているので、走行したりしながら作業が行われる。従って、運転中には、機械本体は様々な方向に激しく揺れ動く。その機械本体に設置されている機械室は、カバーパネルで覆われていて、スイングカバーで開閉できる。すなわち、機械室の内部にアクセスできる。
そして、そのスイングカバーは、ラッチで閉じた状態に保持されるが、この作業機械では、ラッチを補完するラッチサポートが備えられている。ラッチは、ロックユニットのフック部が、ストライカの掛止部に掛け止められることで、スイングカバーを閉じ状態に保持する。
ラッチサポートは、ロックユニットと一体的に設けられた結合ピンを有しており、その結合ピンは、フック部が掛止部に掛け止められた状態においてストライカに向かって突出するように構成されている。
ラッチサポートはまた、ストライカに設けられたスライドプレートを有している。スライドプレートは、結合ピンが挿入される結合孔が形成されるとともに、その結合孔を中心にして全方向にスライド可能に構成されている。そのスライドプレートに掛止部が設けられていて、閉じた状態のスイングカバーが動いても、フック部と掛止部との相対的な位置関係が保持されるようになっている。
従って、スイングカバーが多少ズレる程度では、ラッチが外れるおそれはない。組立時における各部材位置のばらつきなどがあっても、掛止部へのフック部の掛かりが浅くなることはない。フック部と掛止部との間の擦れ動きも抑制できるので、これらの経時的な摩耗も効果的に低減できる。
その結果、この作業機械によれば、ラッチの機能を長期にわたって安定して維持できる。
前記作業機械はまた、前記結合孔が所定位置に位置するように前記スライドプレートを付勢する付勢部材を前記ストライカが更に有している、としてもよい。
そうすれば、スイングカバーが開いていて、結合孔に結合ピンが差し込まれていない状態でスライドプレートが変位しても、結合孔を適切な位置に復帰させることができる。それにより、結合ピンを常に安定して差し込むことができる。
前記付勢部材は、前記結合孔の周囲に装着される円錐バネとしてもよい。円錐バネであれば、安価で高性能な付勢部材を実現できる。更に、円錐バネであれば、スイングカバーが横方向(結合ピンの中心軸に対して垂直な方向)に揺動することを抑制できる。従って、スイングカバーの耐久性が向上する。
前記作業機械はまた、前記ストライカが、前記スライドプレートを収容するプレートカバーと、前記スライドプレートと前記プレートカバーとの間に介在する滑りプレートと、を更に有し、前記付勢部材によって前記スライドプレートが前記滑りプレートに押し付けられている、としてもよい。
そうすれば、滑りプレートの作用により、スライドプレートをより円滑にスライドさせることができる。スライドプレートとプレートカバーとの間に滑りプレートが介在するので、スライドプレートおよびプレートカバーの対向面の錆びつきを抑制することもできる。
開示する技術によれば、ラッチの機能を長期にわたって安定して維持できる作業機械が実現できる。
開示する技術を適用した油圧ショベルを示す概略側面図である。 図1において矢印Y1で示す方向から見た要部の概略拡大図である。 図2において矢印線Y2-Y2で示す方向から見たラッチの概略断面図(図3Bにおいて矢印線Y4-Y4で示す方向から見たラッチの概略断面図)である。 図3Aにおいて矢印線Y3-Y3で示す方向から見たラッチの概略断面図である。 ロックユニットの部分を示す概略斜視図である。 ストライカの構造を示す分解斜視図である。
以下、開示する技術の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。ただし、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物あるいはその用途を制限するものではない。
図1に、本実施形態で開示する油圧ショベル1(作業機械の一例)を示す。油圧ショベル1は、下部走行体2と、その上に旋回可能な状態で搭載された機械本体3とで構成されている。図1等にはまた、以下の説明で用いる上下左右の方向を示す。なお、旋回する機械本体3の方向は、図1に示す状態を基準とする。
下部走行体2は、各々が前後方向に回転可能な一対のクローラ2a,2aを有している。各クローラ2aを駆動制御することにより、油圧ショベル1は、前後に走行したり回転したりする。
機械本体3には、アタッチメント4、キャブ5、機械室6などが設置されている。アタッチメント4は、バケット4c、アーム4b、ブーム4a、及びこれらを駆動する油圧シリンダなどで構成されている。
ブーム4aは、機械本体3の前部における左右方向の略中央位置に支持されていて、上下方向に揺動する。アーム4bは、ブーム4aの先端部分に支持されていて、軸J1を中心に回動する。バケット4cは、アーム4bの先端部分に支持されていて、軸J2を中心に回動する。
ブーム4a、アーム4b、およびバケット4cは、対応する油圧シリンダが駆動制御されることによって作動する。それにより、掘削等の、様々な作業が行われる。なお、アタッチメント4の種類は一例であり、作業内容に応じて交換可能である。
キャブ5は、オペレータが油圧ショベル1の運転操作を行う箱形の運転室である。キャブ5は、アタッチメント4に隣接した状態で、機械本体3の前部の左隅の位置に設置されている。
機械室6は、機械本体3の後部に設置されている。機械本体3の右側部には、図示しないが、燃料タンクや作動油タンクが設置されている。機械室6の周囲は、カバーパネル10で覆われていて、その内部には、図示しないが、エンジンや油圧ポンプなど、油圧ショベル1を駆動する駆動装置が設置されている。
機械室6の後部には、アタッチメント4との間で前後のバランスを確保するために、高重量なカウンタウエイト7が設置されている。カウンタウエイト7は、カバーパネル10とともに機械室6の外郭を構成している。
カバーパネルには、機械室6の内部へのアクセスを可能にする、メンテナンス用の開口部11が設けられている。この機種では、図2に示すように、開口部11は、機械室6の上部に配置されており、ボンネット12(スイングカバーの一例)で覆われている。
開口部11は、上面視で略矩形に形成されている。ボンネット12は、ドーム状のカバーであり、開口部11の全体を覆うように、開口部11よりも、ひとまわり大きい上面視で略矩形に形成されている。ボンネット12は、機械室6を一段嵩上げする状態で、機械室6の上面を構成しているカバーパネル10に取り付けられている。
ボンネット12は、開口部11の左側の周縁部に、ヒンジ12aを介して揺動可能に支持されている。ボンネット12が揺動軸Rを中心に揺動することにより、開口部11は開閉される。
なお、説明の便宜上、揺動軸Rが延びる方向を「軸方向」といい、揺動軸Rに直交する方向を「軸直方向」という場合がある。また、軸直方向のうち、揺動軸Rの側を「揺動基端側」といい、揺動軸Rの反対側を「揺動先端側」という場合がある。
ボンネット12を閉じた状態に保持し、かつ、施錠するため、カバーパネル10には、ラッチ20が取り付けられている。ラッチ20は、後述するロックユニット200とストライカ210とを有している。ロックユニット200は、ボンネット12の揺動先端側の内壁面に設置されている。ストライカ210は、ロックユニット200と対向して位置する開口部11の周縁部に設置されている。
ところで、油圧ショベル1の運転中は、機械本体3は作業動作に応じて揺れ動く。そのため、ラッチ20には、様々な方向に強い衝撃が作用する。その結果、ロックユニット200とストライカ210とが擦れ合うことで、時間の経過とともに、これらが摩耗する。摩耗が進むと、ラッチ20が使用不能になるおそれもある。
また、油圧ショベル1の運転中に、閉じた状態のボンネット12が揺れ動くのに伴って、その揺動先端側に位置するロックユニット200は、より大きくズレ動く。特に、ボンネット12は、機械室6の上面に載置されているため、縦方向よりも横方向に大きくズレ動き易い。
そのため、油圧ショベル1の運転中にもラッチ20が外れるおそれがある。油圧ショベル1の運転中にラッチ20が外れると、ボンネット12が縦方向にばたついて、ボンネット12やラッチ20が破損するおそれもある。
そこで、この油圧ショベル1には、ラッチ20の機能を長期にわたって安定して維持するために、ラッチ20を補完するラッチサポート40が、ラッチ20に付設されている。
(ラッチ20およびラッチサポート40)
図3A、図3Bに、ラッチ20の部分を拡大して示す。図3Aは、図2において矢印線Y2-Y2で示す方向から見た概略断面図である(図3Bにおいて矢印線Y4-Y4で示す方向から見たラッチの概略断面図でもある)。図3Bは、図3Aにおいて矢印線Y3-Y3で示す方向から見た概略断面図である。また、図4に、ロックユニット200の部分の概略斜視図を示し、図5に、ストライカ210の分解斜視図を示す。
(ロックユニット200側の構造)
上述したように、ロックユニット200は、ボンネット12の揺動先端側の内壁面に設置されている。ロックユニット200は、ロックケース201、操作レバー202、フック部203などで構成されている。
ロックケース201は、厚みが薄い箱形の容器からなり、その表面を外側に向けた状態で、ボンネット12の壁面に取り付けられている。具体的には、ボンネット12の壁面の一部を切り欠いて、そこに、ボンネット12の内側に突き出すようにロックケース201が嵌め込まれている。ロックケース201の裏面には、軸直方向に延びるスリット201aが形成されている。
操作レバー202は、操作部202aと、その基端部に設けられた回動軸202bとを有しており、ロックケース201の内部に収容されている。ロックケース201の内部にはまた、支持部205が設けられている。回動軸202bは、支持部205に回動可能に軸支されている。操作レバー202は、不図示のバネにより、ロックケース201の内部に収容された状態(ロック位置)に向かうように付勢されている。
操作部202aは、図3Aに二点鎖線で示すように、ロックケース201からその先端部を引き出した状態(アンロック位置)にできる。それに伴って、回動軸202bは回動する。図示しないが、操作部202aには、その先端部がロックケース201の内部から引き出されるのを阻止する施錠部が設けられている。
フック部203は、厚みの大きな板状の金具からなる。フック部203は、揺動腕203aと、揺動腕203aの先端部分に設けられた、側面視で略三角形の形状を有する掛け爪203bとを有している。掛け爪203bが設けられているフック部203の先端部分は、スリット201aを通じてロックケース201から外方に突出している。
ボンネット12を閉じる時には、掛け爪203bの傾斜した端面(ガイド面204)が、フック部203をストライカ210に誘導する。それにより、掛け爪203bの根本側の平坦な端面が、ストライカ210に円滑かつ自動的に掛け止められる。
揺動腕203aの基端部分は、回動軸202bに固定されている。操作レバー202を操作することにより、フック部203は、揺動軸Rと略平行な軸を中心に回動する。すなわち、フック部203は、図3Aに実線で示すロック位置と、図3Aに二点鎖線で示すアンロック位置とに変位可能に構成されている。
この油圧ショベル1のロックケース201には、結合ピン400が、支持アーム401を介して一体に設けられている。この結合ピン400は、ラッチサポート40を構成する(ラッチ20の側の構成部材)。ストライカ210の側にもラッチサポート40の構成部材(詳細は後述)が設けられている。結合ピン400は、その構成部材と協働して、ラッチ20を補完する。
支持アーム401は、ロックケース201の揺動先端側の側面から軸直方向に延びるように、ロックケース201に固定されている。結合ピン400は、金属製の丸棒からなり、その先端部分は円錐状に加工されて尖っている。結合ピン400は、ロック位置に位置するフック部203と対向して延びるように、支持アーム401に固定されている。
(ストライカ210側の構造)
上述したように、ストライカ210は、ロックユニット200と対向して位置する開口部11の周縁部に設置されている。具体的には、ストライカ210は、支持台30を介して、開口部11の周縁部を構成しているカバーパネル10に取り付けられている。
図5に具体的に示すように、ストライカ210は、ベース板211、円錐バネ212(付勢部材の一例)、スライドプレート213、滑りプレート214、プレートカバー215などで構成されている。
ベース板211は、長方形板状の金属部材ならなる。その一方の短辺側の各隅部には、長孔211aが形成されている。その他方の短辺側には、フック部203との接触を回避する切欠211bと、底面に挿通孔211cが開口する円形のバネ収容凹部211dとが形成されている。ベース板211は、長孔211aを介して支持台30に締結されている。それにより、ストライカ210は、開口部11の内側に張り出して、ロックユニット200と対向するように配置されている。
円錐バネ212は、切頭円錐形状を有するバネである。円錐バネ212は、その大径側の部分をバネ収容凹部211dに入れ込むことにより、ベース板211に移動不能な状態で装着されている。円錐バネ212の小径側の部分は、バネ収容凹部211dから突出する。
スライドプレート213は、金属製の円板からなり、その中央部には、板面を貫通する結合孔213aが形成されている。スライドプレート213の表面側における結合孔213aの外周部分は、先窄まり形状(入り込むほど径が小さくなる形状)に加工されている(ピン受部213c)。スライドプレート213の裏面側における結合孔213aの外周部分には、僅かに突出した環状のバネ受部213bが形成されている。このバネ受部213bに、円錐バネ212の突端が移動不能に装着される。
滑りプレート214は、スライドプレート213よりも大きな略円形の板状の部材からなる。滑りプレート214は、金属よりも滑性、耐腐蝕性、耐摩耗性などに優れたフッ素樹脂などの合成樹脂で構成されている。滑性に優れた合成樹脂などで金属板を被覆することによって滑りプレート214を構成してもよい。
滑りプレート214は、滑性、耐腐蝕性、耐摩耗性など(特に滑性)に優れていれば、その構成は仕様に応じて選択できる。樹脂製の滑りプレート214であれば、優れた滑性および耐腐蝕性(錆の防止)が得られる。しかも、安価であり、交換も容易である。
滑りプレート214には、その中央部に開口する下側挿入孔214aと、その周縁部分の複数箇所から張り出す差込片214bと、フック部203との接触を回避する切欠214cとが設けられている。下側挿入孔214aは、結合孔213aよりも大きく形成されている。
プレートカバー215は、滑りプレート214よりも僅かに大きな略円形の金属製の部材からなる。プレートカバー215には、プレス加工により、スライドプレート213および滑りプレート214を、重ね合わせた状態で収容する円形のプレート収容凹部215aが形成されている。プレート収容凹部215aの外周にはフランジ部215bが張り出している。
プレートカバー215にはまた、プレート収容凹部215aの中央部に開口する上側挿入孔215cと、プレート収容凹部215aの周縁部分の複数箇所に開口する差込孔215dと、フック部203との接触を回避する切欠215fとが設けられている。滑りプレート214は、その差込片214bの各々が差込孔215dの各々に差し込まれることにより、プレートカバー215に一体的に取り付けられている。
図5等に示すように、プレートカバー215は、ベース板211との間に、円錐バネ212、スライドプレート213、および滑りプレート214を収容した状態で、そのフランジ部215bがベース板211に締結して固定されている。
そのように組み付けられることにより、ベース板211の挿通孔211c、滑りプレート214の下側挿入孔214a、およびプレートカバー215の上側挿入孔215cの各々の中心は、略一致するように構成されている。また、ベース板211、滑りプレート214、およびプレートカバー215の各々の切欠211b,214c,215fは、互いに重なり合うように構成されている。
スライドプレート213の外径は、プレート収容凹部215aの内径よりも小さいので、スライドプレート213の周囲には、所定の大きさの隙間Gが存在している。すなわち、スライドプレート213は、結合孔213aを中心にして全方位にスライド可能になっている。
互いに重なり合った切欠211b,214c,215fに、そのスライドプレート213の一部が露出している。図3A,図3Bに示すように、これら切欠211b,214c,215fに露出するスライドプレート213の一部が、フック部203が掛け止められる掛止部215gを構成している。
円錐バネ212の突端は、バネ収容凹部211dから突出しているので、スライドプレート213は、常時、滑りプレート214に押し付けられた状態になっている。円錐バネ212は、バネ収容凹部211dに収容されていて、その中心は、挿通孔211c等と一致するように位置決めされている。そして、円錐バネ212の突端は、スライドプレート213の結合孔213aの周囲に移動不能に装着されている。
それにより、スライドプレート213は、円錐バネ212により、常時、その結合孔213aの中心が挿通孔211c等の中心と一致する位置(基準位置)に向かうように付勢されている。上述したように、スライドプレート213は、その基準位置から全方向にスライドして変位可能であるが、円錐バネ212の作用で、どこに変位しても基準位置に復帰する。
しかも、スライドプレート213とプレートカバー215との間には、スライドプレート213やプレートカバー215よりも滑性に優れた滑りプレート214が介在しているので、スライドプレート213を円滑に基準位置に復帰させることができる。また、スライドプレート213とプレートカバー215とが直接接触しないので、スライドプレート213およびプレートカバー215の対向面の錆びつきも抑制できる。
なお、ストライカ210の側に位置しているラッチサポート40の構成部材は、ストライカ210と混然一体的に組み合わされて構成されている。すなわち、ストライカ210の側のラッチサポート40の構成部材は、ベース板211、円錐バネ212、スライドプレート213、滑りプレート214、およびプレートカバー215によって構成されている。
(ラッチ20の動作)
図3Aに示すように、結合ピン400は、フック部203が掛止部215gに掛け止められた状態において、ストライカ210に向かって突出し、結合孔213aに入り込むように構成されている。また、結合孔213aの周辺は、先窄まり形状に加工されていて、結合ピン400の先端が尖っている。
従って、ボンネット12を閉じていくと、位置が多少ずれたとしても、結合ピン400は、上側挿入孔215cおよび下側挿入孔214aを通じて結合孔213aに挿入される。結合孔213aを貫通した結合ピン400の先端部分は、挿通孔211cに入り込む。
図3A,図3Bに示すように、掛け爪203bのガイド面204の部分は、フック部203が掛止部215gに掛け止められた状態において、上面視で掛止部215gと重なるように構成されている。
また、プレートカバー215等には、切欠211b,214c,215fが形成されている。従って、フック部203の掛け爪203bは、プレートカバー215と接触することなく、スライドプレート213の掛止部215gに接触する。ガイド面204の作用により、ボンネット12を閉じるだけで、フック部203は、そのガイド面204に誘導されて回動し、自動的にロック位置に変位する。
それにより、掛け爪203bは、自動的に掛止部215gに掛け止められる。解錠するには、施錠部202をキー操作してアンロック位置に変位させる必要がある。
上述したように、油圧ショベル1の運転中、ロックユニット200はボンネット12とともにズレ動く。この油圧ショベル1の場合、フック部203が掛け止められている掛止部215g(スライドプレート213)が全方向に変位するので、ロックユニット200がズレ動いても、そのズレ動きに追随して掛止部215gもズレ動く。
すなわち、フック部203と掛止部215gとの相対的な位置関係は、不変であり、適切な状態に保持される。
従って、ボンネット12が多少ズレる程度では、ラッチ20が外れるおそれはない。組立時における各部材位置のばらつきなどにより、掛止部215gへのフック部203の掛かりが浅くなることはない。フック部203と掛止部215gとの間の擦れ動きも抑制できるので、これらの経時的な摩耗も効果的に低減できる。
この油圧ショベル1によれば、ラッチ20の機能を長期にわたって安定して維持することが可能になる。
なお、開示する技術にかかる油圧ショベル1は、上述した実施形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、実施形態では、作業機械として油圧ショベルを例に説明したが、ラッチを有する作業機械であれば、油圧ショベルに限らない。例えば、リサイクル作業や農作業などに用いる作業機械にも適用可能である。キャブの代わりに開放型のキャノピを備えた小型機種であってもよい。クローラでなく、ホイールで走行する機種であってもよい。
ロックユニットの施錠は必須でない。施錠の必要がなければ、施錠部202等は省略できる。
付勢手段は、円錐バネに限らない。板バネやコイルバネでもよい。径方向外側の複数箇所からスライドプレート213を中央に向けて付勢するようにしてもよい。ラッチは、平面どうしで掛け止めるタイプに限らない。曲面どうしで掛け止めるタイプであってもよい。
1 油圧ショベル(作業機械)
2 下部走行体
3 機械本体
4 アタッチメント
5 キャブ
6 機械室
7 カウンタウエイト
10 カバーパネル
12 ボンネット(スイングカバー)
20 ラッチ
40 ラッチサポート
200 ロックユニット
203 フック部
210 ストライカ
211 ベース板
212 円錐バネ
213 スライドプレート
214 滑りプレート
215 プレートカバー
400 結合ピン
R 揺動軸

Claims (4)

  1. 下部走行体の上に搭載された機械本体に、カバーパネルで覆われた機械室が設置されている作業機械であって、
    前記カバーパネルは、
    前記機械室の内部に通じる開口部を揺動することによって開閉するスイングカバーと、
    前記スイングカバーを閉じた状態に保持するラッチと、
    前記ラッチを補完するラッチサポートと、
    を備え、
    前記ラッチは、
    ック部を含むとともに前記スイングカバーに設けられているロックユニットと、
    記フック部が掛け止められる掛止部を含むとともに前記開口部に設けられているストライカと、
    を有し、
    前記ラッチサポートは、
    前記ロックユニットと一体的に設けられている結合ピンと、
    前記ストライカに設けられているスライドプレートと、
    を有し、
    前記結合ピンは、前記フック部が前記掛止部に掛け止められた状態において前記ストライカに向かって突出し、
    前記スライドプレートは、記結合ピンが挿入される結合孔が形成されるとともに前記結合孔を中心にして全方向にスライド可能とされ、
    前記スライドプレートに前記掛止部が設けられ、閉じた状態の前記スイングカバーが動いても、前記フック部と前記掛止部との相対的な位置関係が保持される、作業機械。
  2. 請求項1に記載の作業機械において、
    前記結合孔が所定位置に位置するように前記スライドプレートを付勢する付勢部材を前記ストライカが更に有している、作業機械。
  3. 請求項2に記載の作業機械において、
    前記付勢部材が、前記結合孔の周囲に装着される円錐バネである、作業機械。
  4. 請求項2または請求項3に記載の作業機械において、
    前記ストライカが、
    前記スライドプレートを収容するプレートカバーと、
    前記スライドプレートと前記プレートカバーとの間に介在する滑りプレートと、
    を更に有し、
    前記付勢部材によって前記スライドプレートが前記滑りプレートに押し付けられている、作業機械。
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